● 名も無き仏師の作品 芸術品、と称され連日多くの観光客の目に触れる仏像が存在する。学校の教科書などにもその名を連ねるような、そんな作品群である。それと同時に、誰の目にも触れること無く、未完成の烙印を押された仏像も多く存在していた。 仏師の名すら刻まれることなく、ただどこかに仕舞われたままになっているような、そんな仏像が……。 その日、ふとしたきっかけで神秘を得てエリューションと化したのも、そんな仏像達であった。 古くから続く、しかし今は零落れた名家の跡地。家人が亡くなり、身よりもないため、その屋敷は空屋となる予定であった。 零落れたとはいえ、名家は名家。 その夜その屋敷に忍び込んだのは、近所の大学で教鞭をとるある助教授であった。彼の目的は、屋敷の倉庫だ。歴史的に価値のある資料や宝物など眠ったままになっている、と風の噂を耳にしたのである。 けれど……。 倉庫の鍵を開け、彼が見たのは仏像だった。 決して完成度が高いとはいえない、作りも雑で荒い仏像だ。 1つは阿修羅像だった。 もう1つは金剛力士像だった。 そして1つ、地蔵があった。 すべて、祖末な作りをしていた。工具ではなく、錆びた鉄片や石などで表面を削ったような、そんな作りである。 それらは倉庫の一番奥に、大きなスペースを作って置かれていた。傍らの文机には、古めかしい本が一冊乗っていた。 左右に並ぶ棚には、壷や皿、果ては子供の落書きなど、様々なものが並べられている。 助教授が倉庫に足を踏み入れた、次の瞬間……。 『——————————————』 誰かの声が聴こえた気がした。どこか遠く、耳の奥に直接語りかけられるような、そんな声だ。 いくら視線を巡らせても、自分以外の人間はいない。 代わりに……。 彼の見つめるその前で、3体の木像が同時に1歩、前へと踏み出したではないか……。 信じられないものを見て。 脳がオーバーヒートを起こしたのだろう。彼はその場で気を失った。 ●何の為に、誰が為に 「3体の仏像は、いずれも芸術品や歴史的文化財としての価値は薄い。完成度も低い。それでも飾られ、大事にされてきたみたい。それが今、動き始めた」 偶然にも神秘を得て、Eゴーレムとして覚醒したのだ。『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)は、モニターを操作し、屋敷の庭を映す。 「庭の隅にある倉庫の前にまで、現在仏像達は移動してきている。倉庫の中には、気絶した助教授が倒れているから、彼の救助も必要ね」 手間が増えたわ、とイヴは漏らす。 本来なら、3体のEゴーレムを討伐してそれで終わっていた話なのだが、今回はそれに、一般人の救助という一手間が加わった。 「屋敷は高い塀に囲まれているから、暴れすぎたりしなければ周囲から見られる心配はない。全体攻撃や、派手な攻撃は注目を集めてしまうでしょうけど」 これ以上、救助や護衛の手間が増えるのを嫌がっているようだった。 それはそれとして、と前置きしてイヴは画像を切り替える。 「阿修羅像は、近距離、遠距離両方を、金剛力士像は近距離物理攻撃を、地蔵は遠距離神秘攻撃をそれぞれ得意としているわ。木で出来ている割に、頑丈ね」 討伐にはそれなりの時間が掛かるだろう。 幸い、というべきか、この場から移動するつもりが今の所はなさそうなのが救いとなればいいのだが。 人目を集め、部外者を危険に巻き込む可能性がある以上、なるべく迅速に対処すべきだろう。 「攻撃や行動の癖などは不明。謎の多い敵だけど、行って討伐してきてね」 そう言ってイヴは、モニターを消して仲間達を送り出した。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:病み月 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年06月20日(金)22:08 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●真夜中の怪異 真夜中。和風の屋敷の庭には、3体の奇妙な物影が蠢いていた。隅にある倉庫の傍だ。少し離れると大きな溜め池がある。 月明かりのみが光源。それに照らされ、影の正体が顕わになった。地蔵と、阿修羅像、そして金剛力士像。荒い木彫りの仏像が3体、そこには居た。仏像達が納められていたであろう倉庫の中に、人が倒れているのが見える。 「さぁ、参りましょうか」 そう呟いて、『白月抱き微睡む白猫』二階堂 杏子(BNE000447)が庭へと足を踏み入れる。猫の耳と尻尾を揺らし、優雅に微笑む。一見女性に見えるが、しかし杏子はれっきとした男だ。 「人形や形代といった、人を模した代物は思念が宿りやすいらしいな」 拳銃を両手に構え『アウィスラパクス』天城・櫻霞(BNE000469)がそう言った。 ぎろり、と。 仏像たちが、リベリスタを睨みつけた、そんな気がした。 ●宿る想い 「仏さんが怒るのも分らなくも無い時代だが……まぁ勘弁してくれ」 愛用の銃器を肩に担ぎ『終極粉砕機構』富永・喜平(BNE000939)は言う。喜平の後ろに、楚々とした足取りで続くのは『蒼碧』汐崎・沙希(BNE001579)だ。薄く笑みを浮かべ、彼女は万年筆を取り出した。 『何だか仏像を壊すことになるのが勿体ないわ』 皆の脳裏に、ハイテレパスで沙希の涼やかな声が響き渡った。 一瞬、両陣営の間に沈黙と静寂が満ちる。その沈黙を真っ先に撃ち破ったのはEゴーレム(金剛力士像)だった。地面が揺れるほどの衝撃。地面を蹴って飛び出した力士像の身体が、2体に分裂する。太い拳を横に伸ばして、ラリアットさながらにこちらへと飛びかかって来た。 迎え撃つのは『蒼き炎』葛木 猛(BNE002455)と、エイプリル・バリントン(BNE004611)の2人だ。 右の力士像を猛が、左の力士像をエイプリルが受け止めた。 「んじゃ、まあ……派手に始めるとしますかねえ……!」 力士像の拳を、猛の拳が包み込んだ。強い衝撃が猛の身体を突き抜ける。しかしそれでも、力士像を後ろへは抜けさせるわけにはいかない。 もう1体の力士像は、エイプリルが抑えている。力で対抗する猛に対し、彼女は手数で圧倒する方法を選んだようだ。目に見えないほどの斬撃を放つ。鋭く、優雅に鉄扇を翻すその姿は、妖精かなにかのようだった。 力士像に続いて、阿修羅像が前に出る。そんな阿修羅像に向けて、櫻霞や喜平が弾丸を見舞った。6本の腕を素早く振り抜き、阿修羅像は弾丸を弾いた。 阿修羅像が弾丸を弾いたその瞬間、像の真横を駆け抜ける影が1つ。アズマ・C・ウィンドリスタ(BNE004944)だ。刀を引き抜き、倉庫へと駆けていく。倉庫の前には、最後のEゴーレム(地蔵尊)が立っていた。 地蔵尊が、錫杖を掲げた。地蔵尊の身体が、赤く燃えるような輝きを放つ。アズマや、前線に出ていた猛たちの足元に、魔方陣らしき文様が浮かぶ。 文様が火炎を放つ、その直前。 「助教授さんをどう救うかは、アズマくんに任せましょう」 倉庫の影から飛び出した『御峯山』国包 畝傍(BNE004948)のタックルが、地蔵尊を弾き飛ばしたのだ。地面を転がる地蔵尊を追って、畝傍が駆ける。畝傍と入れ替わるように、アズマは倉庫へと転がりこんだ。 その時丁度、屋敷に忍び込み、Eゴーレムを見て気絶していた助教授が目を覚ます。 『うん? ……ここは。確か、私は』 「悪いな、もうちょっと眠っててくれ。後で出してやるから」 刀が一閃。当然ながら峰打ちだが、その一撃で助教授の意識は途切れた。糸の切れたマリオネット、とでも言うべきか。がくりと倒れ、起き上がらない。 助教授の手から倉庫の鍵を取り上げて、アズマは倉庫のドアを閉めて、鍵をかけた。これで助教授が倉庫の中から出て来ることはまずないだろう。 後は、野次馬が来るよりも速くにEゴーレム達を討伐してしまえば、それで終わり。 刀に手をかけ、踵を返したその瞬間。 アズマの身体は、足元から吹きあがった、火炎の柱に飲み込まれた。 地蔵が、杖で地面を突いた。リベリスタ達の足元から、火柱が噴き上がる。櫻霞と喜平が火柱を回避し、地面を転がる。銃を構え直し、素早く立ち上がった2人の眼前に、阿修羅像が迫った。 姿勢を低く、地面を駆ける阿修羅像の両手から光の束が放たれる。6筋の閃光が、櫻霞、喜平、杏子、沙希の4人を襲った。 4人の身体を光弾が貫いた。鮮血が舞い、地面を濡らす。 「いやですねぇ……もう少し上品に振舞えませんの?」 血の流れる肩を押さえ、杏子は言う。その指先から伸びる気糸が、阿修羅像の身体に巻きつき、その動きを封じ込めた。 「姿こそ神仏だが、世界にとってはただの毒だ……故に潰す」 体勢を立て直し、櫻霞は両手に構えた拳銃を引き金を引く。放たれる無数の弾丸が、阿修羅像と地蔵目がけて降り注ぐ。地蔵は錫状を振り回し、阿修羅像は6本の腕を振るって弾丸を弾く。 その隙を突いて、喜平は阿修羅像へと急接近。額から流れる血を拭いもせずに、愛用の巨銃を阿修羅の胸へと押しつけた。 「別にブティストなわけでもないけどさ、。其れでも仏像を壊すとなると言い知れぬ罪悪感といいますか……」 申しわけないね、と呟いて喜平は銃の引き金を引く。0距離から放たれた、大砲の如き一撃が、阿修羅像の胸を打ち砕く。咄嗟に回避行動をとったようだが、完全に避けきることは出来なかったようで、阿修羅像の左腕が2本、黒焦げになって崩れ落ちた。 だが、それしきの損傷で止まる阿修羅ではない。真下から、喜平の顎を狙って拳が打ち出された。鋭い拳が、喜平の顎を打ち抜く。 『……大丈夫?』 意識が遠のく中、喜平の脳裏に涼やかな声が響く。喜平の身体を包んだ淡い光の粒子が、喜平の受けたダメージを癒していく。声の主は、沙希だった。沙希による回復術が、喜平の戦闘継続を可能とする。意識を繋ぎとめた喜平は、愛銃を体の前に移動させた。衝撃が喜平の手を痺れさせる。阿修羅の放った追撃が、銃に当たったようだ。 喜平は、衝撃に身を任せて弾かれるように後ろへ後退。 入れ替わるように放たれた、黒い鎖の濁流が阿修羅を飲み込んだ。 「暫し黒鎖と優雅な戯れを……」 杏子が鎖の濁流を放つ隣で、桜霞は弾幕を張っていた。至近距離で、射程外の方向に居る金剛力士像はともかく、他2体をこれ以上こちらへ接近させないためだ。 幸い、先ほど受けたダメージは沙希の治療によって回復していた。まだ戦える。 問題は、力士像と猛、エイプリルの戦闘の余波が、こちらに影響を及ぼす心配がある、ということくらいだろうか……。 力士像が地面を殴る。足元が揺れて、狙いがずれた。ただでさえ、狙うのに向いていないハニーコムガトリングを使用しているのだ。ちっ、と小さく舌打ちを零し、櫻霞は眼前の敵へと意識を集中させるのだった。 3メートルを超える巨体。丸太の如き剛腕。風が唸る。圧倒的な破壊の気配が、頭上から振り下ろされた。両の腕を交差させ、金剛力士像の剛腕を受け止めた猛の足元で、地面が大きく抉れて、土が飛び散った。 一瞬、僅かな膠着。次いで、猛が腕を振り抜くと同時に、金剛力士の剛腕を弾く。 そのまま、体を回転させて裏拳を力士の顔面に叩きこんだ。木端が飛び散り、力士像の顔面が欠ける。力士像はびくともしない。巨大な拳を、猛の腹へと叩きこむ。 だが、しかし、猛は口の端から血を流しながら攻撃の手を止めなかった。 「そう簡単に俺の攻撃が止められると思ったら大間違いだぜ、デカブツがぁっ!!」 2発、3発と連続して力士像へと拳を打ち込む。グラリ、と力士像の巨体が揺らぐ。 「小細工上等、動きを封じ火力を削るよ!」 上空から、エイプリルが式符を放つ。式符は力士像の肩に張り付き、その体を何重もの陣で包み、拘束する。呪縛から逃れようともがく力士像の身体が、二重にぶれて見えた。 そう思った次の瞬間、力士像は分身。地面を震わせ、高く跳び、エイプリルの眼前へ。回避も防御も間に合わないまま、エイプリルの首に、太い腕によるラリアットが叩きこまれた。 落下するエイプリルの身体を猛がキャッチし、そのまま後退。 力士像と距離をとり、体勢を立て直した。 光の束が、櫻霞の脇腹を撃ち抜く。レーザーのようだ、とそれを見た喜平は思った。 それを放ったのは地蔵である。見ると、地蔵のブロックに付いていた畝傍も光線に射抜かれて、血を流している。 地蔵が再度レーザーを放つ前に、火傷を負ったアズマが駆け寄り斬りかかる。地蔵は錫状でそれを受け止め、攻撃の対象をアズマに変更。立ち上がった畝傍も、地蔵のブロックに加わる。 『全く……癒し手冥利に尽きるわね』 脳裏に響く涼やかな声。沙希の声だ。淡い燐光が、櫻霞の身体を包み、傷を癒す。一瞬、櫻霞と沙希の視線が交差する。沙希の口元が、うっすらと笑みを浮かべたように見えた。 沙希は、着物の裾を翻しその場を離れる。向かう先は、アズマと畝傍、そして地蔵の元である。 1つ、頷きを返すと櫻霞は銃を構えた。 目の前で暴れる阿修羅像に向け、弾丸を放つ。 「失敗だろうと贋作だろうと、製作者が既に存在しない以上は壊しても何も言われはしない」 銃声が1つ。放たれたのは、眩い光の粒子を煌めかせる弾丸だった。空気を引き裂き、弾丸は空中を疾駆する。阿修羅を押さえていた喜平が、慌てて地面を転がり弾丸を回避。弾丸を弾くべく、阿修羅像が2本の腕を交差させた。 だが、足りない。 バン、と空気の弾ける音。阿修羅像の腕は、弾丸に射抜かれ消えうせた。腕だけではない。木彫りの身体も、一部分が消し飛んでいる。 残った腕にエネルギーを集め、光弾を放つ用意を始める阿修羅像。だが、次の瞬間、その動きがピタリと止まる。 腕や脚に絡みついた、無数の気糸による行動妨害。気糸を繰るのは杏子であった。 「無いよりはマシ程度ですけどね……」 「十分だ。さて、仏さんが怒るのも分らなくも無い時代だが……まぁ勘弁してくれ」 一瞬の隙。それで十分。喜平の持つ巨銃の銃口が、阿修羅像の胸に突きつけられた。引き金を引くと共に、轟音、衝撃が響く。胸に大きな穴を開け、阿修羅像は砕けて散った。 金剛力士の剛腕が、猛の胴に打ち込まれた。衝撃が猛の内臓を痛めつける。遠のきそうになる意識を必死に繋ぎとめ、猛は一歩、前に出た。 力士像の真下、ほぼ肉薄した至近距離。腰を落とし、拳を引いて力を溜める。 「大事にされていたみたいだけれど破壊させてもらう。私達は仏敵じゃないけどね」 猛目がけて振り下ろされた金剛力士の拳を、空中から急降下してきたエイプリルが鉄扇で弾く。止まることのない連続攻撃が、力士像の腕を削る。 「多少硬かろうが、俺の拳はテメェの体をブチ壊す……!」 裂帛の気合と共に放たれた猛の拳が、力士像の腹や胸を打った。力士像の拳を、エイプリルの鉄扇が削る。力士像の身体は、猛の拳によって砕かれる。 ぐらり、と力士像の身体が傾いた。 全身に罅が入り、足から順に崩れ落ちていく力士像。 砕け散る寸前。 最後の力を振り絞って、力士像は2人の胸を殴りつけた。 ●仏の像 願いを込めて、それは彫られた。専用の道具などなかったから、尖った石や砕けた農具の欠片を使って。一心不乱に。完成度は低い。しかし、そこらの仏像なんかより、格段に強い想いを込められ、大切にされてきたのである。 込められた願いはただ1つ。 貧しかった彼の一族の、その繁栄。救済である。 だが……。 『魔力よ、廻れ……』 そんな願いも、今となっては無意味なものでしかない。 沙希の声が脳裏に響き、アズマと畝傍の身体に力が戻る。沙希は酷薄な笑みを浮かべると、地蔵へと視線を投げかける。 地蔵の放った火炎の柱が、沙希の身体を飲み込んだ。 『任務に忠実だから、簡単に、倒れてなんて、あげない』 炎の中から、ゆらりと沙希が歩みでる。その手が描くのは魔方陣だ。飛び散った燐光が、沙希や、仲間達の傷を癒す。 「刀工としてあなた方を傷つける事は望まない。ですが、人を傷つける事はもっと望まないのですよ。すべきことを、正しく行う。無駄を排し、明確に、です」 火炎を纏った畝傍が駆ける。錫状を高く掲げた地蔵の身体に、鋭い一撃を叩きこんだ。 地蔵の身体が、ふわりと僅かに宙へと浮かぶ。 錫状から、畝傍目がけて光線が撃ち出された。畝傍の腹を、光線が射抜く。噴き出した鮮血が降り注ぐ中を、アズマが跳んだ。 アズマは、地面に倒れた畝傍の背後に隠れていたのである。 「神だろうが仏だろうが、運命の一撃のもとに切り捨てて見せる!」 大上段に構えた、アズマの刀がぼんやりと輝きを宿す。 迷いなく。 一瞬の躊躇いもなく。 アズマの刀は、地蔵の首を切り飛ばした。 「貴方……空き家に入った挙句、鍵のかかった倉庫を勝手に開けて漁るのは犯罪ですわよ。大学に報告も出来ますが如何致します?」 にっこりと、柔らかな笑顔を浮かべる杏子。 目を覚ました助教授は、ぐぬぬ、と言葉を飲み込んで急ぎ足で屋敷を後にする。 それを見送って、リベリスタ達も屋敷を出る。遠くから、サイレンの音が鳴り響いている。恐らく、もう数分もしないうちに、この屋敷へと警察官が到着するだろう。 荒れ果てた庭と、そこに転がった仏像たちの成れの果て。 それらをチラと一瞥して、リベリスタ達は屋敷を離れた |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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