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いいからみんなチーズむしぱんになろうよ

●ふわふわだよ
 もうね、なんか面倒くさいんですよ。
 仕事しなくちゃ生きていけないのは分かってますけどね、仕事の資料をまとめるのは面倒くさいし、それを読むのも面倒くさいし、書くのはもっと面倒くさいんです。
 もっといえば仕事場まで歩くのも面倒だし仕事のことを考えるのも面倒だし呼吸するのも面倒だなって思うんですよ。
 もうやってらんないですよ。

 チーズむしぱんになりたい!

●なにもかんがえなくていいよ
「面倒くさいよね、なんでもかんでもね。ベッドでころころしてればお金貰える世の中にならないかなあ」
 アイワ ナビ子(nBNE000228)がブリーフィングルームの椅子に寝転がっていた。キャスター付きの椅子を三つくっつけて寝転んでいた。そしてなんかうねうねしていた。
 そんなナビ子が説明するところによると、『E・チーズむしぱん』とかゆーのが現われて、近隣住民をチーズむしぱん状態にしているんだそーだ。
 チーズむしぱん状態とは、なんかもう全てにおいてやる気が出なくてすっごいぐてーってしちゃう状態なんだそーだ。でもここって日本だし。経済社会だし。みんなやる気を出さなくちゃってスイーツ食ったりオロCからのレッドブルかましたりしてるんだけどやっぱやる気出なくて、もう八方ふさがりなわけですよ。
 でもね、解決する方法がひとつだけあるんです。
 なんか、やる気のなさが『E・チーズむしぱん』の想定を突き抜けるくらいになると、逆に『E・チーズむしぱん』の方が崩壊していくんだそーだよ。
 やる気がなさ過ぎて逆にヤっちゃうんだね。
 すごいよね。
 だからさ、今日はやる気のなさを限界まで引き出して、全力のやる気のなさを発揮してほしいんだ。
「あーあ、ドクペのみてー」
 たのんだよ。
 きみだけがたよりなんだ。


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:八重紅友禅  
■難易度:EASY ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 10人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2014年05月20日(火)22:37
 八重紅友禅でございます。
 くとるふ? 知らない子ですね……。

●『E・チーズむしぱん』
 周囲にいる人たちをすごい勢いで無気力状態にしていきます。
 なんかやる気を吸い取ってるとか、そういう感じらしくて、一応周囲の人たちはやる気を出そうと頑張ってるらしいです。これでも。
 ちなみに現場は市役所みたいですよ。なんてとこを無気力にしてくれてるんだよ。あの人たち安い給料と過酷な労働環境のなか必死に働いてるんだぞ、なんてことするんだよ。
 あ、ちなみに『E・チーズむしぱん』はおおきいチーズむしぱんだけど、食べたら死ぬよ。
 しぬよ。
 もういっかいいうけど、しぬよ。
 あとなんか攻撃とかそういうのを地味に無効化するみたいで、逆にこっちのやる気を吸い取っちゃうんだ。リベリスタにも容赦ないんだね。こわいね。

 この『E・チーズむしぱん』をやっつけるには、近くで無気力状態を発揮すればいいんだ。つまりやる気のなさを全力でかもしだすわけだね。
 そうするとね、なんかこう……ばくはつしてしぬんだよ。
 がんばって、がんばらないでね。
参加NPC
 


■メイン参加者 10人■
ジーニアスナイトクリーク
星川・天乃(BNE000016)
ノワールオルールソードミラージュ
ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)
フライダークマグメイガス
雲野 杏(BNE000582)
アウトサイドクロスイージス
春津見・小梢(BNE000805)
ハイジーニアスデュランダル
楠神 風斗(BNE001434)
フライダークナイトクリーク
月杜・とら(BNE002285)
メタルフレームソードミラージュ
安西 郷(BNE002360)
ビーストハーフナイトクリーク
六・七(BNE003009)
メタルフレームプロアデプト
エリエリ・L・裁谷(BNE003177)
ジーニアスアークリベリオン
松本・千代丸(BNE004946)

●『めんどうくさい』は実は結構大事な言葉
 あー、文章書くの面倒くさい。誤字をいくらチェックしても消えないし、言葉を間違えたらいけないからって辞書引きまくらないといけないし、だからってコンビニバイトよか儲からないし。
 もう判定ログだけ書いて後は察して貰うパターンじゃだめなのかなあ。
 よし、試しにやってみよう。
 『無軌道の戦姫(ゼログラヴィティ』星川・天乃(BNE000016)。
 普通だったら薄プレ乙状態だけど空気を読んだ投げやりっぷりだったのである程度尊重しつつ終始たれぱんだみたいな状態を描写。
 『そらせん』ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)。
 夜にお風呂入ってる時は色々やる気出てるんだけど朝起きたら全部吹っ飛んでるみたいなテンションを終始。呟き方もツイッターに連続で呟いてるログを表示させる演出などして投げやり感を出す。
 『重金属姫』雲野 杏(BNE000582)。
 ウチ姫の話するかアイマスの話するか迷うが本人が呟きを途中で諦める形で誤魔化しをいれる。コーヒー片手にマウスカチカチやりながらスカイプに呟く感じで演出。文字数の二割をまこにゃんぺろぺろで埋めても可。文字数やばくなったら削りを入れる。
 『本気なんか出すもんじゃない』春津見・小梢(BNE000805)。
 存在がMVP。この人が輝く数少ない機会なのでできるだけフューチャーしてあげたい。内容的にはカレーを中心に人生の悲哀二十歳版を語るかんじ。終始たれぱんだ二号。プレイングの少ない天乃と搦めることで描写濃度を調整。
 『不滅の剣』楠神 風斗(BNE001434)。
 称号をいじるアイデアがあったが自重。お布団に入って『みんなが俺に一円ずつくれたら億万長者だなあ』とか勝手に改蔵みたいなことを言わせる。働きたくない金欲しいと言っているので、こでもまた小梢さんに絡める。19歳と20歳の壁をテーマに愚痴る。どっかで聞いたような実話を混ぜて生々しさを加える。
 月杜・とら(BNE002285)。
 ちーずむしぱんなのに食べられないのはおかしいよ変だよって言いながらお布団に入る。崩壊レベルの話はここで振れるような内容じゃないのであえてのスルー。
 市役所にお布団敷くんだなあ。ちなみにカウンターの上に敷いている。市民税関係の受付で敷く。
 安西 郷(BNE002360)。
 キ、キサマアアアアアアア! 入力可能なステータス項目の全てを空欄で埋めやがったこいつ。表示されたプレイングからじゃ全く伝わらないので一生懸命リプレイで伝える必要があるが、ギャグの内容を説明しているようでつらいのでもっと超次元的な演出がいい。サブタイトルにしか出てこないとか。あと全角600文字全部空白で埋めてあるがそれは白紙と一緒じゃい! でも空気を読んで身体を張ったので、できる限りオマケしたい。
 『本屋』六・七(BNE003009)。
 開幕コート脱衣。エロいようでエロくないギリギリのラインを演出。パジャマ姿でマットに寝転がり恥ずかしがる。横でお布団広げて『来いよ』みたいな顔する風斗と絡める。お布団に入りながら今の日本社会は怠惰を許してくれないみたいな深いことを言う。
 『やわらかロリ』エリエリ・L・裁谷(BNE003177)。うわあ本物だー。じゃあくろりならぬ『むしぱんろり』のジャンルを開拓する。仰向けのたれぱんだみたいになって邪悪ロリの最終形態なのですとか言わせる。あと風斗の上にのせる。その上にえりえり人形を乗せる。
 松本・千代丸(BNE004946)。
 超次元ネタにはさらなる超次元ネタでカウンターするのがベニーズポリシー。つまり……ここまでの下りがこのプレイングに対する超次元リプレイだったんだよ!

「なんだってー!? はっ……夢か!」
 千代丸は掛け布団をはねのけながら起き上がった。
 枕元で鳴り響く目覚まし時計のベルを乱暴に叩いて止めると、目をこすって起き上がる。
「んー、今日は依頼の日だったはずだよなあ。くっそめんどいわ」
 シャツと短パンをそのままに、住民票受付のカウンターに置かれたオーブントースターに食パンを突っ込み、ダイヤルを回す。
 あくびをしながら待合ソファに座り、リモコンでもってテレビのチャンネルをザッピングした。
『みんなもっとむしぱんになろうよ』
 えりえりが映し出された。
 うつ伏せになったえりえりの上に子えりえりが乗っていてその上に更に孫えりえりが乗っていてその上に楠神風斗がキメ顔で跨がっていた。縮尺がおかしい。
 なんだこいつと言いながらテレビを消す千代丸。
 すると突如として市役所の天井が吹き飛んだ。うわーと言いながらがれきに埋もれる千代丸。
 市役所のおっさんたちが見上げると、そこには巨大な小梢姉さんが聳え立っていた。
「ちーずむしぱんとか何様だよー!」
 小梢姉さんはバタンとぶっ倒れた。市役所の向かいにあるコンサートホールがぶっつぶれた。
「あーあー、寝ながらカレーが食べられる機械とか開発されないかなー、『寝ながらスマホ』みたいにー。あーあー」
 ごろごろ転がる小梢姉さんのせいで市役所近くのモスとケンタがぶっつぶれた。ついでにハードオフもぶっつぶれた。
 このまま町がブラストドーザーされるさまを見るのは楽しいが、あえてさっきのハードオフ店内にカメラを移してみよう。
「イヤアアアアアアアア! なんとか見つけて買ったばかりのスーファミ版マルチタップ白ボンモデルがあああああああ! 今度こそ授業中にプレイしようと思ったのにいいいいい!」
 無残に潰れた紙袋を見て、ソラ先生が膝から崩れ落ちていた。
 うつ伏せにどさりと倒れ、光のない目から涙をこぼす。
「もう、むり……仕事もしたくない。明日の仕事もいきたくない。ぜんぶむしぱんが悪いんだ。チーズ蒸しパンが悪いのよ。今度読もうと思って『はがない』『おねあい』『しぐるい』を積んどいたのにまた同じの買って来ちゃったのもむしぱんが悪いし、毎日コンビニ弁当とスーパーのお総菜がご飯になってるのもむしぱんが悪いしお風呂の排水溝が腐海に呑まれてたのもむしぱんが悪いのよ。全部むしぱんが……」
「むしぱんは悪くなかとですよ!」
 マンホールの蓋を押し開けて地面から飛び出してくるとらっちゃん。
「いい? 俺ってば依頼のタイトルがチーズ蒸しパンだったからひたすら巨大な蒸しパンを食べて『わーおいしー』とか蒸しパンのごとく中身のすかすかなシナリオを楽しめると思ったのに『食べたら死ぬ』って! 食べたら! 死ぬって! もう期待値の全てが吹き飛んだよ、さっき吹き飛んだ消防署とツタヤみたく跡形も無く吹っ飛んだんですよ! なんなの、死ぬの? やってらんないよもうそれにこの前トイレで――」
 とか言いながらゆっくりマンホールの下へと戻っていった。
「……」
 なんか続きが気になったのでマンホールをもう一回開けてみる。
 と。
「ムシパンニナロウヨ」
 ちっちゃいえりえりが出てきた。
 戻した。
「もういいや、めんどくなったし、帰ろ……」
 ソラ先生はため息をつくと、ラブライブのブルーレイ片手にバスへと乗り込んだ。
 運転手の人がすごい自己主張の強い顔してこっち見てたけど無視をした。
 この人多分安西さんなんだけど無視した。センスフラグ立ててない安西郷とかただの運送屋さんだよ……『え、今何でもするって言ったよね?』とか言われちゃうよ……。
「発射しまーす」
 ぺぷーという気の抜ける音と共に閉じる扉。
 走り出すバス。
 車内中央のお布団で寝返りをうつむーななちゃん。
 カッと両目を開いた。すごい目つきだった。『むーちゃん目つき恐っ!』の異名で呼ばれそうな目だった。
「人類は労働という枷に縛られている!」
「むーちゃんキャラ間違えてる」
「ほんとうだ!」
 めをごしごしして、なんかむにゅーっとした表情に戻るむーちゃん。
「……だいたいみんな張り切りすぎなんだよね。でも今の日本社会って働いてない人はクズみたいに言うじゃない。サービス残業すると偉いみたいな。でもさ、生活できるだけのお金を稼いで、緩やかに暮らすのだってアリだよね。老後にそういう生活したいからって今あくせく働いてるんだし、それを早回しにしただけだよね。あと関係ないけど、日本にもシエスタ導入しようよ。お昼過ぎとか絶対眠いもん」
「あー、わかる気がするー。あと夜ご飯のあととか妙に身体がだるいんだけど、あれってなんなの。歳なの?」
 同じく布団に入っていたとらちゃんが相づちを打っていた。
「ところで今回のエリューション、なんでちーずむしぱんなんだろう」
「……さあ」
 などと喋ってる間に急ブレーキで止まるバス。
 車の尻にロープで繋がれていた天乃が『もうどーにでもなーれ!』って言いながら引きずられていた。
 あとバスの側面に『不滅の剣(意味深)』というあおりと共にキメ顔の楠神風斗のアップ写真がデザインされていた。
 あとバスがガス爆発した。
 あと爆発の寸前に運転手がボンドカーかってくらいのギミックで運転席だけ垂直発射して逃げた。でもパラシュートが開かず『馬鹿なぁー!』とか言いながら墜落した。
「なによ五月蠅いわね。人がガチャ回しまくって忙しいって時に」
 爆発したバスを前にアパートから出てくる杏さん。
「なんだ、バスが吹っ飛んだだけか」
 家の中に戻る杏さん。
 足の踏み場が無くなってきた室内をつま先立ちで歩き、唯一の安全地帯である布団の上にあぐらをかくとスマホを手に取った。
「あースタミナ微妙に足りないわ。暇つぶしでもしてようかしら……んーっと……」
 動画サイトに繋いでみる。
 すると安西さんがすごいどや顔でバケツプリンの前に立ってる動画が見つかった。進撃の巨人のテーマと共に両手でむっしゃむっしゃ食べ始める動画だった。ちなみにこれはベニーの友達が本当にやった実話である。
「つまんないわね……」
 別の動画に移行。すると天乃ちゃんが誰かにボディーチェンジくらったんじゃないかってくらいのキラキラきゃぴるんした顔で『もうどーにでもなーれ☆』と言ってテヘペロウィンクした。誰だこいつ。
 別の動画ではえりえりが仰向けでうだうだしていた。
 邪悪ロリが本当に邪悪なことをするとただの悪い人だししょぼいことをすると邪魔なだけだから何もせずにゆるキャラのごとくだらだらしているのが最も邪悪でロリぃ姿なのでむしぱん化するのが一番邪悪ロリなのですみたいな話をしていた。
 うんうんと言いながら動画を閉じる杏さん。
「あ、そうだマイクラやろ」
 開きっぱなしのパソコンでゲームを起動。
「あーダイヤモンド出ないわー」
『高さY12の位置を2マスずつ開けてブランチマイニングすると三往復につき一鉱脈の割合で出ますよ。X100×Z100の範囲がお勧めです。ただしY11が溶岩海のエリアなので水バケツ持っていってくださいね』
「マジで?」
『マジです。私はこのテクでダイヤモンド富豪になりました。マルチプレイで他人に気前よくダイヤを撒くプレイを楽しんでいます』
「じゃあ村は? 見つかんないんだけど」
『砂漠と平原を探せば一定確率で出ますよ。東西南北どれか一方向に進み続けるのがお勧めです。見つけた時にネザー経由でゲート繋げば近道しやすいですしね』
「へー。まさか依頼やっててマイクラの極意教わるとは思わなかったわ」
『私もです』
「ところで、そろそろ重要なこと言っていい?」
『なんでしょう』
 杏はキーボードをタイプしながら、くわえ煙草を上に向けた。
「これも夢じゃね?」

●万能の台詞
「「はっ……夢か!!」」
 布団をはぎ取り、杏たちはがばっと起き上がった。
 隣で楠神風斗が寝ていた。
「ん、もう朝か」
 上半身裸のジーンズパンツ姿だった。
「あー膀胱の中身をトイレにテレポートさせる魔法とかないかなー。あと全人類が俺に一円ずつくれたら大富豪になれるよなー」
「てい」
 蹴り転がして置いた。
 そしてふと見ると……。
 E・チーズむしぱんがしめやかに爆発四散していた。

 胸の谷間から煙草を取り出し、火をつける杏。
 その足下には、天乃があぐらをかいてむしぱんを食べていた。コンビニで売ってるやつである。ちっちゃいのがいくつか入ったタイプらしくて、そのひとつを同じくあぐらかいてぼーっとしていたソラに分け与えていた。
 反対側を見ると、市役所の受付カウンターで小梢さんがカレー食っていた。
 後ろではとらと千代丸たちがUNOしていた。
 えりえりがドロ4連打で鬼プレイしていた。
 ソファを見れば六七ちゃんがころんと横になっていた。
 安西郷がいつもの安西郷だった。
「……なんだ、いつも通りね」
 杏はビールの缶をあけると、そのままずりずりとさっきの布団に戻っていく。
 ちなみに今日のことを経験した市役所の人たちはあまりに荒唐無稽すぎたし強結界がアレしていたので他人に伝えることができず『暗黙の夢オチ』と相成ったのでありました。
 まる。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
 しかたないね。ちーずむしぱんなら、しかたないね!