●石の巨人と炎の巨人 それは、ある芸術家の残した石の巨人の像である。村外れ、山の奥にある廃屋の庭に、大きさ4メートルを超える石に巨人像が安置されていた。 安置される、というと語弊があるだろうか。巨大で、重たく、そして精巧な作りのそれは動かすことができないでいたのだ。 少しでも不用意に動かせば、壊れてしまう。そのことが簡単に想像できるくらいに、精密な作りをしていた。形こそ、ファンタジーゲームに出て来るような、典型的な石の巨人、ゴーレムを模しているのだが、細部の作り込みが尋常ではなく細かく、丁寧なのだ。 作者の魂を込めて作られた、と噂されてもおかしくない出来。事実、このゴーレムを作った作者は、ゴーレム完成直後に亡くなった。 ゴーレム製作中の芸術家は、なにかに取り付かれた様だったとも言う。 彼が亡くなった後には、夜になると動き出す、という噂まで流れ始める始末である。 そんな不気味な噂が流れる屋敷だからこそ、ここ数年は誰も近づこうとしなかった。 そんなある日……。 ある満月の夜、ゴーレムが動き始めたのだ。作者の想いの賜物か、ゴーレムはE・ゴーレムとして生命を得た。ゴーレムだけではない。庭に設置された石焼窯からも炎が噴き出し、ゴーレムに似た形状を得る。 E・ゴーレム(石のゴーレム)と、E・エレメント(炎のゴーレム)の2体。ゴーレムにしろ、窯にしろ、生前の芸術家が特別丁寧に使用し、製作したものだった。 2体の目的は不明だが……。 E化してしまった以上、このまま放置するわけにはいかない。 ●廃屋に残るもの モニターを眺めながら『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)は首を傾げた。 「ゴーレム達には、何か目的があるのかしら? 屋敷の庭から動く気配は、今のところないみたいだけど」 モニターに映る巨人たちは、屋敷の庭に並んで立って、そのままじっと動かない。 石の巨人と、炎の巨人。 細部まで作りこまれ、そして実際に動き始めたその2体の様は、芸術品のそれである。 もしここが、なにかしらの展示会場であったなら、人だかりができていただろう。 「言葉を発したり、解したりするかは不明だけど……このまま放置するわけにはいかないし」 万が一、無害な相手だったとしてもエリューションを放置することはできない。 戦闘に発展しないで済むのなら、それに越したことはないのだが、そう簡単に事が済んだ事は少ないのだ。悲しいかな、リベリスタ達も、イヴ自身も、何度もこういった手合と相対してきた。 「特徴としては、石のゴーレムは物理攻撃を、炎のゴーレムは神秘攻撃を得意としている。どちらとも、攻撃、防御に優れ、速度は遅いみたいね」 現在、屋敷の前でじっとしたまま動かないが、いつどこへ移動を始めるか分からない。 時刻は夜中であるため、この時間に屋敷へ訪れる者もいないだろう。居たとして、そいつはきっとこそ泥の類だ。 「最終的には討伐せざるを得ないのでしょうけど、とりあえず皆、現場へ行って様子を見て来て」 そう言ってイヴは、芸術家の残した廃屋へと仲間達を送り出す。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:病み月 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年04月30日(水)22:35 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●芸術家の屋敷 暗い森の中、ひっそりと朽ちるのを待つだけだった屋敷の庭に、それらは突然現れた。 屋敷の持ち主だった芸術家の残した、石の巨人。巨大な体を持つゴーレムと、そのゴーレムの材料を焼くのに使った窯から発生した炎の巨人の2体だ。 巨体が、屋敷の庭に並んで佇んでいる。圧巻の一言に尽きる威圧感。 だが、2体は動かない。 2体の様子を見るリベリスタの存在に、ゴーレム達は気付いているだろう。 だが、一向に行動を起こす気配はないのだった……。 ●残された者達 門の前に並ぶ8人の人影。アーク所属のリベリスタ達だ。 それに向き合うは、2体のゴーレム。こちらを向いたまま、動こうとはしない。 「思いを残すが人なれば、生まれた汝等は何を語る?」 ゴーレム達に向けて『祈りに応じるもの』アラストール・ロード・ナイトオブライエン(BNE000024)が問いかける。当然のように、帰ってくるのは沈黙ばかりだ。 「貴方達、会話は出来る?」 一歩前に踏み出して柚木 キリエ(BNE002649)は問いかけた。 タワー・オブ・バベルを用いた意志の疎通を図る。その少し後ろでは、『大魔道』シェリー・D・モーガン(BNE003862)が、ゴーレム達をじっと観察している。 「大した創造力じゃの。イマジネーションもそこに加わってお見事っと賛辞を送る他ない」 「チコたちチケットを持っていませんが、お庭とお屋敷にある先生の作品を見せてほしいのだ」 言葉が通じているのかすら不明だが、『きゅうけつおやさい』チコーリア・プンタレッラ(BNE004832)が問いかける。 ゴーレムはぴくりとも動かない。困ったような顔をするチコーリアの肩に手を置き、『ジルファウスト』逢川・アイカ(BNE004941)が小さく首を横に振る。 「現実は優しくないっすね。仕方がない事なんすよ」 仮に言葉が通じたとしても、ゴーレム達を放置しておくことはできない。芸術家の傑作だろうが、破壊せねばならないのだ。 「心優しいのだな、チコーリア殿は」 感心したように頷いて見せるアズマ・C・ウィンドリスタ(BNE004944)も、チコーリアの隣に並ぶ。 一同、ゴーレムからの返事を待つが、期待はできない。 それどころか……。 「何だ?」 と、アズマが首を傾げ背後を見やる。 屋敷へと続く坂道を、一台のトラックが登って来たのだ。 咄嗟に、門の傍の茂みに身を隠すリベリスタ達。 トラックは、屋敷の前で一旦停止する。 トラックに乗っているのは3人の男性だった。門の中に佇むゴーレム達を見て、目を丸くしている。 業者や、屋敷の関係者といった風ではない。もっと粗暴で愚かな、盗人のようであった。 『なんだあれ?』 『構いやしねぇ。迂回して行けばいいだろ』 『そうだな。みすみすお宝を逃す手はねぇや。ここには手つかずの芸術品が、わんさか眠ってるんだからな』 なんて、会話が聞こえて来る。 どうやら、彼らがここに盗みに入るのは初めてではないようだ。 ちまちま盗み出していては時間がかかるので、今夜はトラックをレンタルして来たのだろう。 盗人たちの乗ったトラックが、屋敷の正門を潜った、その瞬間。 『----------!!』 今の今まで沈黙を保っていた、2体のゴーレムが動きはじめた。 炎のゴーレムが地面を殴る。撒き散らされた炎の渦が、トラックの進路を阻む。 急停止したトラックを、炎の壁を突き破って現れた石のゴーレムが掴みあげ、地面に横倒しにする。 『ひ、ひいい!!』 『逃げろっ!』 なんて、悲鳴を上げながら男たちはトラックから飛び出した。 うち2人は、正門を抜けて元来た道を引き返していく。 しかし……。 『な、なんだこいつら』 最後に残された1人だけ、逃げ遅れて間逆の方向、つまり屋敷の方へと駆けていった。恐らく、混乱して自分がどこへ向かっているのかも分かっていないのだろう。 「お金欲しさに命を落とされては本末転倒でございましょうに……」 溜め息を零し『雨上がりの紫苑』シエル・ハルモ二ア・若月(BNE000650)が屋敷へと足を踏み入れる。その瞬間、炎のゴーレムによる炎の拳がシエル目がけて撃ち出された。 それを剣で打ち払い、ツァイン・ウォーレス(BNE001520)が庭を駆け抜ける。目標は石のゴーレムだ。 ツァインに並び飛び出したアイカが、炎のゴーレムへと向かっていく。 「おぅ、リベリオンの新しい力って奴を見せてもらおうかい!宜しく頼むぜ!」 アイカに一言そう声をかけて、ツァインは石のゴーレムへと切り掛かる。 石のゴーレムが地面を叩くと、その周囲に衝撃波が撒き散らされる。身体を貫き、意識を刈り取るほどの衝撃に接近していたツァインとアラストールは、防御の姿勢をとって動きを止める。 傍らに倒れていたトラックは、すでに鉄塊と化していた。 炎のゴーレムの対応には、他の仲間たちが向かっている。屋敷の入口付近で腰を抜かしている盗人の対応に、誰かしら向かうのだろうが、それはもう暫く後になりそうだとアラストールは判断した。 炎のゴーレムが展開した、炎の壁が邪魔なのだ。 炎の拳による遠距離攻撃も、馬鹿にできない。 アラストール自身も、石のゴーレムの抑えで精一杯だ……。 「意思疎通をはかり穏便に存在停止出来るなら良し……だったのですが」 アラストールが剣を一閃。ゴーレムの拳と正面から打ち合う。受け止めきれず、アラストールの身体が地面を跳ねた。 ゴーレムの拳が地面を穿つ。 そこへ駆け込んだのは、ツァインだった。 動きの鈍重なゴーレムには、攻撃の後に大きな隙が生まれるようだ。鮮烈に輝くツァインの剣が、ゴーレムの胴を切りつける。硬質な音が響き渡る。砕けたゴーレムの破片が飛び散るが、決定打には遠く足りない。 「やっぱり堅ってぇなぁオイ!」 返す刀でもう一撃。 楽しげにそう叫ぶと、ツァインは身体ごと、ゴーレムにぶつかって行った。 「秘密があるなら守るよ、口外もしない。代わりに貴方達にも人目に触れないうちに消えて欲しい……ご主人様の名誉を汚したくはないでしょう?」 返事がないと知りつつも、キリエはなおも炎のゴーレムに声をかけ続ける。 炎のゴーレムはといえば、屋敷の庭に入って来たリベリスタ達を追い出すために、ただただ炎を撒き散らし、暴れ続けるばかりであった。どうやら、炎のゴーレムの放った炎は、屋敷や庭に散乱するオブジェの類を焼く事はないようだ。 キリエの放った気糸が、ゴーレムの眉間へと迫る。 しかし、勢いを増した炎が気糸を焼き尽くした。 「よもや、主人の作品が、この場所で埋もれるのを嘆いて世に広めようと、自ら歩き出したわけではあるまいな」 シェリーの放った銀弾が、ゴーレムの展開した炎の壁の一部を撃ち消した。壁の向こうに、屋敷が見える。屋敷の前には、放心状態の盗人の姿も。 盗人とはいえ、神秘とは無関係の人間だ。罪がない、とは言わないが、関係はない。 それなら、助け出すべきだ。そう考えてシエルは飛んだ。ゴーレムの視界を掻い潜るような超低空飛行。しかし、シエルの眼前に叩き落された炎の拳が進路を塞ぎ、シエルの身体は炎に包まれる。 「ほんとうにごめんなさい。ゴーレムさんたちは何も悪くないのだ。だけど……ゴーレムさんたちはこの世界にいてはいけないのだ」 ゴーレムの追撃を阻むべく、チコーリアが撃ち出した魔弾が炎の拳を弾いた。 その隙に、シエルは自身に回復術をかけ空高く舞い上がる。シエルを追って、炎の渦が宙へと踊るが、届かない。だが、炎の渦を引き連れたまま盗人を助けには向かえない。シエルは一度体勢を立て直すべく、急降下して地面に着地した。 入れ替わるように、アイカが炎の巨人の懐へと駆け込んだ。 「この拳で、打ち砕く!」 全力疾走からの、正拳突きがゴーレムの身体を僅かだが後方へと弾き飛ばすのだった。 炎の壁に揺らぎが生じたのを、アズマは見逃さない。 「いざ、参る!」 闇夜に刀が閃いた。 炎の壁が切り裂かれ、屋敷への進路が確保される。 アズマの切り開いた道を、シエルが一直線に駆け抜けていったが、その直後、炎の壁は勢いを増して塞がってしまった。その際、勢いの増した炎に巻き込まれてアズマの身体は炎に包まれた。 撃ち出された炎の拳が、アズマの身体を撃ち抜いたのは、その直後のことだった。 アズマの切り開いた活路を、シエルは突き抜ける。 一直線。目指す先には盗人の姿。 自分の方へと向かってくるシエルを見て、盗人は表情を固くした。悲鳴を上げながら、更に先、屋敷の中へと逃げていこうとうする。 「愚かな……」 シエルは一言そう呟くと、その手を大きく一振りして見せる。放たれたのは、眩い閃光。屋敷の庭を、一瞬真っ白に染め上げるほどの大閃光だ。 それを真正面から受け、盗人はがくりとその場に倒れ伏した。 溜め息を零し、シエルは盗人を抱えあげる。 「安全な場所へ連行させてもらいます」 そう呟いて、シエルはその場から飛び上がった。 屋敷を覆う塀を飛び超え、シエルは盗人の屋敷の敷地外へと連れていく。 塀を飛び超えながら、シエルは回復術を展開させた。視界の端に、炎に包まれたアズマの姿が映ったからだ。抱えている盗人も、治療してやらねば死んでしまうかもしれない。 「癒しの吐息よ」 微風と共に、淡い燐光がアズマを包む。炎は掻き消え、火傷を癒していく。 ゆっくりと立ち上がったアズマの眼前に、先ほど吹き飛ばされた炎のゴーレムが戻って来た。アズマの隣に、アイカが並ぶ。 「仲間とともに強いものに挑むのはやはり心が躍るな。おら、力比べといこうじゃないか!」 刀を構え、アズマは言う。 声にならない雄叫びと共に、炎の拳が叩き降ろされる。 ゴーレム達は、侵入者を阻むために生まれたのだろう。自分達を作った芸術家の残した家を、作品を護る為に戦っているのだ。その証拠に、屋敷内へ踏み込むまでこちらに攻撃を加えようとはしなかったではないか。 だが、しかし。 それでも、このまま放置しておくわけにはいかないのだ。 「そう、現実は…優しくない!」 アイカの拳が、炎の拳を受け止める。衝撃が、アイカの身体を突き抜ける。内臓を痛めたのか、アズマの口端から血の滴が零れた。 その手を、アズマの刀が切り裂く。炎が散って、ゴーレムの片腕が地面に落ちた。 巻き起こる炎の渦に気押されて、アズマとアイカは慌てて後退。 近づけないのであれば、倒せない。 「出来がね、良すぎるんだよ……」 キリエは一言そう呟いた。 細い、視認できないほどに細い気糸がキリエと仲間達とを繋ぐ。意識の共有。失われていた気力を回復させ、それと共に、力をも増幅させていく。 それを受け、シェリーはそっと杖を前に突き出した。杖を中心に、幾重にも魔方陣が展開。陣の中心に銀色の弾丸が形成される。 「このような場所で、誰に触れるでもなく埋もれていくには、ちと寂しいではないか」 キリエの放った気糸は、まっすぐゴーレムの眉間へと繋がっていた。 放たれた銀の弾丸は、炎の渦を突き破りゴーレムの頭部を撃ち抜く。頭部を失ったゴーレムの身体は、人のそれを保てず炎の塊へと変じた。 皆の見守るその中で、炎は掻き消え、ゴーレムはその存在を消したのだった……。 ●護る者と芸術品 衝撃波が、アラストールとツァインの2人を地面に叩きつける。 倒れた2人に向けて、巨大な石の拳が振り降ろされた。 アラストールは鞘で、ツァインは盾でそれを受け止めるが、しかし重さが違いすぎる。ギシ、と2人の骨が軋んだ。内臓や筋肉にもダメージが蓄積していたのだろう。ごぽりと口の端から血が零れる。 『--------!!』 空気を震わせる、声にならない叫び声。2人を押しつぶすべく、ゴーレムの腕に力が籠る。 しかし不意に、ゴーレムの身体が大きく傾いた。腕の力が緩んだ隙に、2人はゴーレムの腕の下から飛び出し、距離をとる。 見ると、ゴーレムの頭部が一部だけ欠けているではないか。 「チコは忘れないのだ。絶対忘れないのだ。さようならゴーレムさん」 ゴーレムの頭を撃ち抜いたのは、チコーリアだ。静かに涙を流しながら、杖を構えている。 彼女の援護があったということは、無事、炎のゴーレムは倒せたのだろう。 となれば、後は眼前の石のゴーレムだけ。 「祈りこそが我が存在……先陣は私が」 アラストールは、すっ、と胸の前で十字を切った。目を閉じ、ゴーレムとその作者に祈りを捧げる。 剣を下段に構え、アラストールは駆けだした。その後ろにはツァインが続く。 振り降ろされたゴーレムの拳を紙一重で回避しながら、アラストールは更に一歩、大きく前に踏み出した。ゴーレムの拳が肩を掠める。それだけで、肩の骨が軋み、関節が外れるのが分かった。 痛みを堪え、剣を片手に持ち替えた。 擦れ違い様に、鋭い、渾身の一閃。ゴーレムの片腕と片足が、その付け根から切断された。 「…………っ、はっ!!」 アラストールは、溜めていた呼気を吐きだし、その場に膝を付く。 ゴーレムは、残ったもう片方の拳で地面を殴りつけた。 衝撃、轟音、ビリビリと空気が震える。 衝撃波だけで、体が千切れ飛びそうだ。 そんなことを、ツァインは思う。 「う、おぉぉおぉおぉぉ!!」 気合い一閃。鮮烈に輝く斬撃が衝撃波を相殺する。そのまま、身体ごとゴーレムに飛び込んで行くツァインを、石の拳が迎え撃つ。 巨大な石の拳がツァインを捉え、その体は地面に叩きつけられた。 だが、ツァインは止まらない。額から流れた血で、顔面を真っ赤に染めながらも、飛び起き、そのままゴーレムの懐に駆け込んだ。 間近で見れば、その作りの精緻さがよく分かる。 作り手の想いが伝わってくるほどだ。それゆえに、E化し、動き出したのかもしれない。 想いの強さは、力になる。 なればこそ……。 ツァインの放った一撃には、どれほどの想いが込められていたのか。 「今までずっとご苦労さん、ゆっくり休めよ……」 音もなく、ゴーレムの首が切り落とされた。 それと同時、ゴーレムはただの石の塊と化したのが分かる。 崩れ落ちる巨体を見つめ、ツァインは一言、そう囁いた……。 芸術家の屋敷には、日の目を浴びることのなかった数多の作品が残されている。 それを一通りその眼で確認し、十分心に刻みつけてから、リベリスタはその場を後にした。任務達成の報告と、作品や屋敷の今後についてアークに打診するためだ。 屋敷と、残された作品の今後は分からない。 しかし、このまま朽ちさせるには惜しいと、そう思ったのだ。 叶うのなら……。 素晴らしい作品の数々が、多くの人の目に触れんことを願って。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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