● 「兄さん、なんで最近動かないの? 花粉症なの? お外にも出ないじゃないか。 ほらほら、お昼ご飯でも食べにいく序に不幸でも過激的に撒き散らしに行こうよー」 「馬鹿野郎! 今動いたら、どこぞの集団に組織ごと潰されるだろ? 動いたら負けだ。今は耐える時期なのだ。此れは黄泉ヶ辻の為なのだ。だって俺等……裏野部から黄泉ヶ辻に逃げた言わば残党じゃん? だから黄泉ヶ辻フィクサードの先輩っていうか、奴等と一緒に居るとなんだか肩身が狭いからこう……っ。いじめかなぁ、これいじめられてるのかなぁ」 「……そんな、そんなぁ!! そんなの兄さんじゃないやい!! 僕の兄さんはもっともっとすげえ奴だったもん!! お前なんか嫌いだ!!」 「……っぐふ」 ▽弟は逃走した! ▽兄は心に10000のダメージをくらった! ▽兄は、戦闘不能になった。 ● 「黄泉ヶ辻のフィクサードが、ピクニック気分で村を沈没させるので止めてきてください」 『未来日記』牧野 杏理(nBNE000211)は集まったリベリスタ達へそう切り出した。 元は裏野部であるのだが、命からがら黄泉ヶ辻に合流した『鶴齢兄弟』というのが今回の事件の首謀だ。特に、弟の方がハッスルしている。 何とも酷い話だが、ダムをぶち壊して近くの村を水攻めとは。黄泉ヶ辻と裏野部が合わさって良くないものが出来上がっている感が凄い。 「弟の名前は、雷(あずま)。デュランダルの少年ですが、力がなんせ強い。物理的にダムを壊しにかかっているので止めてください。 彼の兄、隣(ちかき)というのですが。彼は皆さんが戦闘開始して、少ししてから増援として来ますので、其の対策もしておいた方が良いと思いますよ」 鶴齢兄弟、特に兄はブラコン。 兄は弟に愛想つかされかけているからか、彼の後ろをまるでストーカーの様について行っては兄として威厳を魅せるチャンスを窺っているらしい。 そんな事はさて置いても、増援とは厄介である。勿論、他所から来た黄泉ヶ辻新人である兄弟が従える事のできる黄泉フィクサードはいない。 彼等は其々が唯一、持っていたエリューションを操れるアーティファクトがあるのだ。 雷は、Eエレメントの雷を。 隣は、Eゴーレムの武具を。 「現場は、ダムの上。もしかしたら落とされて水上戦闘になる可能性もあるので、落とされないようにするか。水上戦闘でも対応できるようにしておくのがベストかと思います」 特に水上戦闘の場合、雷のエリューションが力を増す。十全に気を付けて。 「それでは、皆さん宜しくお願いします」 杏理は深々と頭を下げた。 ●蛇足 「こんなもんかな!」 春の温かな太陽に背を向け、額に滲む汗を拭った弟。非情に、爽やか。 彼の手元には、超巨大なハンマー。其れを何回目かの振り上げと、何回目かの振り落しを行った直後。 音を立てて、ヒビが入って、崩れて落ちてはダムが壊れた。 流れる水は、一般人の集落を程なく飲み込むであろう。つまり、いっぱい死ぬ。 「あーーーれーーーー!」 ダムの上で作業していた弟もどんぶらこっこと流れて行った訳だったが。 「弟よー!?」 近くで駆け付けた兄が、其の光景を見て爆笑しつつ。 どうしようかなぁ、弟が流されちゃったなぁーと遠くの空を見たのであった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:夕影 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 6人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年04月26日(土)23:12 |
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■メイン参加者 6人■ | |||||
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● 裏野部らしく派手に生きて、黄泉ヶ辻らしく人の不幸を狙ってみたり。時には好きな事して、時には気に入らない奴を殺してみて。 個人的には、頑張っているつもりだったのですが。神様よ、やっぱり人間、駄目な事をするとオウム返しでかえってくるものなのでしょうかね。 フィクサードとしては、優秀を気取るつもりであったのですが。頑張っちゃイケナイ事って世間にはあるようなのです。 「うあ、アーク来ちゃった……」 という事で、本日の不運一発目。鶴齢・雷の作業をしていた腕が止まった。 それもそうだ、目の前にはやたら風格のある……そういえば、兄は言っていた。今は動いたら負けだと。 そんなの怖くないやい!なんて子供の様に兄の言う事から背いてこんな事(ダム破壊)をしてみたら、流れる川が重力に従うくらいに当たり前にリベリスタが来ちゃった。しかもアーク。 「そんな気軽にダムを決壊させられたら困るのよ」 まるで授業中に生徒へ、「授業中は寝て良いものなのよだって眠くなるから、特に昼飯の後!」とでも言う様に言い聞かせる『そらせん』ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)。 「世間一般的にはそうかもだけど、フィクサード的にはいいかなって思ってみたり……」 少しだけ震えていた雷の思考は完全に世間からズレていた。永いフィクサード生活だったから仕方ないかもしれない。 「今日は新人研修兼ねてるんだから、物騒なのはしまおうぜ」 「えっ、研修でガチ殺し合いなの? アークってどれだけブラックなの?」 『SHOGO』靖邦・Z・翔護(BNE003820)も諭すように雷に言うのだが、その返答はNOである。というか黄泉ヶ辻の新人である彼にアークの変な印象がこびり付いて剥がれなくなったのは言うまでも無く。 「じゃあ、そういう訳で」 どういう訳なのか説明も無く、『弓引く者』桐月院・七海(BNE001250)は得物を構えた。 だが、意外にもここで『星雨』九・亜美(BNE004876)がそれを静止させた。何故だ、何故止める? 敵を止めるのでは無く、戦闘を仕掛けようとするのを止めるのはアーク的にはまずいんじゃないか。そう七海は思ってみたのだが。 「準備運動は、大切ですから」 亜美は、足を延ばして、アキレス腱を伸ばして、脇腹を伸ばして、首を捻らせて、準備運動を始めていた。 そうだった、この依頼ちょっとしたギャグ要素あったね。 「じゃあそれ終わったら殺しましょうね……」 「あと30秒待ってね」 おいっちに、さんし、と身体を動かす亜美。大丈夫、敵は空気を読む子である。30秒あれば攻撃を3回、もしかすれば6回できたかもしれないけど待ってるから怪我しないように伸ばして伸ばして。 ……と、思ったけどやはり間が持たなかったので、再び雷は武器を持ち上げてダム破壊行為をしようとした。 即座に、 「そのような迷惑行為、この綾小路姫華が許しませんわ!」 『残念系没落貴族』綾小路 姫華(BNE004949)という名の理性が静止を求めたのだが、やはり聞く事は無いのだろう。 「よし! 覚悟しなさい爆弾男!」 内に秘めたる炎が燃え上がった。『ベビーマム』ミリー・ゴールド(BNE003737)は拳を握って、雷へと走る。 なぁに、雷があけた穴に雷をぶち込めば大体解決すんだろ! そんな、のうき……いや、至極単純で可愛らしい思考を全面に出しながら。 「アークって変な場所なんだね」 再び曲がった解釈をした雷の周囲に、ジジジと電撃が召喚された。気持ち程度だが、空には暗雲が立ち込めていく。 何故だろうか、其の雲はこれからの未来を暗示しているような―――そんな、独特な気持ち悪さを秘めていた。 ● 駆け出しはミリーの方が早かったのだが、速度的にはソラの方が圧倒的に速かった。 雷がまばたきを行った刹那、眼前に居たのは先まで遠くにいたはずのソラだ。それも、最早既に得物を振りかぶっている状態。 「頭も体も冷やしなさい」 それを横に引くだけで、時が刻まれ周囲の空間が速度について行けずに凍る。上手く、身体が動かせない雷の頬から汗が流れて氷の上に落ちる。代わりにエレメントの麻痺をソラが受け、行動不能を交換した形に収まったのだが。 へっくしゅん! とくしゃみをしてみれば、今度は熱い熱い劫火を手にしたミリーが腕を振り上げていて。 凍らせた次は燃やされるのかーと、軽く身の暗示をしてみた雷だが、やはりそれはお断りしたかった。 「タイム!なんて言わせないわよ!」 「心の中、読まれた! 怖い!!」 焔の腕が周囲を飲み込む。無邪気でやんちゃで、じゃじゃ馬な炎だ。まるで津波のように襲ってきた其れに燃える雷の身体。 刹那、その炎の光では無く。もっと白に白を重ねた様な光が周囲全域に溢れたのであった。エレメントが出したショックの光が、直視してしまった七海の眼が明るさに耐え切れない。 放った攻撃、七海の元からの性能であらば敵を射抜く事はまだ簡単だ。 だが、逆に敵から受ける攻撃は威力を倍にしたものが返ってきてしまった。凍らなかった、エレメントの感電が彼の身体を蝕んでいく。 まだその光の余韻が残る中であったが、七海を背にして見せないように立ってみた姫華。 これでまだ手の指だけで数えられる回数しか依頼に出てはいないのだが、本気で人を殺し合うのは二回目だったか。 燃え広がる炎、全身をそれが取り巻けば弾丸のようにして敵の内陣へと突っ込んだ姫華。吹き飛ばされた雷が目を丸くして彼女を見た。 「なに……? それ」 見たことが、無かったのだ。 アークリベリオンというものは四月にできたばかりの、言わば敵にとってのチートボックス。知らなければ対策もできないし、存在を言われてなければ知る事も無く。 だから、 「なんなんだお前!!」 「わたくしは……」 此処で、アークリベリオンだと言ってしまえば敵に情報をやる事になっただろう。だから。 「私は、綾小路姫華――ですわ!!」 そう名乗るのが正解であっただろうから。 麻痺の閃光に身体の自由を奪われて、だが持ち返した亜美は魔弓を引いた。敵から見れば、斜め上。少しだけ浮遊している彼女の視界は、其の場にいた誰よりも視界がクリアに見えるのだ。 だが援護射撃の矢を吸収したのは雷ではなく、庇ったエレメントが受けて爆ぜて消える。其処から雷が直進に走って来たのだ。 「ねえ、SHOGO先輩風吹かしていい? SHOGO風吹いていい?」 「結構ですわ!」 後衛であれど、防御の高い翔護が雷の抑えを買って出ようとしていたが、姫華がその前に雷の行く手を阻んだ。 だがデュランダルである雷がハンマーを遠心力に任せて横に振れば、姫華の身体は其の侭横へと吹き飛んで。落ちる、ギリギリのラインで踏みとどまった。 代わりにソラが雷の前に出る。ミリーはエレメントにブロックされていたからか、雷の近くに行く事はできなかった。 「邪魔、しないでよ!」 「多数の死人が出るのは、放っておけないのよ」 ソラが雷の身体を掴んだ。翔護からしてみれば、ソラが壁になって雷がよく見えないのだが。 「関係、ないね☆」 たった、一瞬。ソラの身体が傾いた時、翔護のパニッシュから弾丸が放たれた。仲間の間、ソラの隙を直進して進んだ弾丸は、雷の肩を吹き飛ばして血を舞わせるのは容易い。 おそらく、次のターンには新たなエレメントが雷を庇う恐れはあった。そして、 「でも、ちょっとここいらで良くない事があるからお知らせ☆」 翔護の瞳が後ろを向く。 「お前等――、弟に何やってんだ!!」 兄が、到着したのであった。 ● 「ヒャッハー! 黄泉ヶ辻だー! 殺せー!」 「元裏野部だ!」 「おかわりだ! アーティファクト寄越せ! そして死ね!」 「お前の方がフィクサードっぽいな!!」 隣の出現に七海のやる気が増した。此処で、意外にも隣は前衛に出たのだ。雷を、弟を救出するようにして突っ込んだ隣は思考の、それも怒りの濁流を衝撃波として放った。ミリーとソラが後方に押しやられ、姫華は幸運にもその攻撃を避けた。 隣は十本の刃を召喚する、これ以上召喚してしまえば集中が著しく取られてしまう為に限度の数を。 こんなに敵(リベリスタ)を相手にするなら隣こそ攻撃に混ざらなければ倒せないと踏んだのだろう。だからこそ命中は欠かせない。 その召喚せし刃二つを庇うに廻させ、弟の身を確保させんとした。 だが、七海が其の刃を食い止めるようにして弾丸を放つ。如何した事か、やはりスターサジタリーの力は恐ろしいか。例えショックが効いていようとも、彼の矢は攻撃を当てるのだから。 「どうした? 弟を護るんじゃないのか? ああ?」 「ああ、そうさ。そうだともさ!! 俺、お兄ちゃんだから!」 だが挑発に引かれて、力を出してしまったのは隣の方であった。 「殺すなら、後衛からがいいか?」 召喚した刃が、エレメントが、一斉に七海の身体を串刺し感電させた。元よりダメージを受けていた彼だ、フェイトを使っていた後では落とすのは容易かったか。 「おこなの? おこなの?」 「おこだよ!!」 弟を絶命寸前に追いやられて怒らない兄がいたらそれはそれで怖いかもしれない。 「お前等には人の心ってものがないのか!」 「村人幾人を軽い気持ちで殺そうとしてるやつに言われたくないわ」 「そ、そうなんだが」 論破しちゃったみたい。 ソラが隣の前に立った。これでも前衛ジョブなのだと、瞳で語りながら教本の角を隣にぶつけようとした。だが、逆に空の腕は刃に遮られ、またその腕に刃が刺さって出血が。 「めんどくさいアーティファクトね……それ」 「こっちにとっては、使い勝手のいい、良い子ちゃんたちだ」 その時、放たれた弾丸は翔護が放ったもの。 「それじゃ兄君も弟君も新人さんも、今日はコレだけ覚えて帰ろうね。キャッシュからの――パニッシュ☆」 ウィンクし、爽やかさが見える彼だが其の命中は馬鹿にもできない。ほとんどの刃にヒビが入り、また召喚されたエレメントも形がぶれてきている。 まずい、そう思ったのは雷であった。 振り上げたハンマー、其れを飛び込んで来たミリーをバッティングして弾き飛ばす。 「ミリーはボールじゃなわいよ、わ、わ、わうう!?」 ダムの絶壁から落ちかけたミリーだが、片手がまだ床を掴んでいたので生還は可能であろう。敵はダムの上にいるから、今、この状態で落ちてしまえば復帰が叶わない。それはなんとしてでも駄目だ。 入れ替わりの様に、亜美が詠唱を唱えてからエルフリーズを放ち、周囲のエリューションを凍らせて見せた。此の後、翔護とピクニックをするのだ。だからこんな所で負ける訳にはいかない、負ける訳には、いかなかったのだが――。 返されたように、刃が亜美を狙った。 致命さえ施されてしまえば回復も意味が無い。薄れゆく意識の中で亜美は言う。 「……今。だよ!」 「はい!」 そして姫華の攻撃――カルディアが降り上がる、亜美の攻撃に完全消滅したのはエレメントだ。雷を庇うものは今はいないのだ。ゴーレムの庇いも間に合わない。 「覚悟、なさい!」 「え、ちょっと待っ……!」 冷や汗が流れた、だが、攻撃を直撃で受け止めてしまった。姫華の打撃に、雷は飛ばされてダムの絶壁から足が離れて落ちたか、姿が消えた。 「弟になにしたァ!! ていうか今のはなんだ!!?」 またこの兄も、アークリベリオンを知らなかったようだ。焦ったように、何か新しいEXスキルなのかと思ったようで、姫華をじーっと見ていた……のだが、それも刹那の間。 ほぼ同時に隣が思考の濁流を放ったのであった。弟が飛ばされていくのは見ていたが、彼は彼で攻撃は止められなかった。 濁流に飲み込まれてしまったソラとミリー、そして姫華がダムの上から落ちていく――だがそれは好機でもあった。 水面で立ち上がった雷。 そしてソラが出した足場に乗っかったミリーや、水面に足を置く姫華。 形としては3対1だ。数だけで見れば、恐らくリベリスタが勝つのであろう。 だが雷はニヤリと笑った。此処は己のフィールドだ、極限までに相性のいい場所で負ける気は起きない。 「水面は、危ないよ?」 残り少ない精神を犠牲に、エレメントを生み出した雷。 まずいと思ったソラだ、此の遠距離。詠唱し、生み出した雷撃の矢にてそれら全てを撃ち抜く。だがその一発で倒しきるのは、不可能であった。 バチバチと鳴り響くのは攻撃の前兆だ。一斉に放たれた雷――寸前でゴムボートに避難した姫華であったが、水から感電する以前に身体が耐え切れずに意識が落ちた。 だが、ミリーはまだ健在だ。振り上げた拳から青い焔を巻き起こし、瞳の中にこれから食う命を映した。 水面の水だけじゃ、迸る雷だけじゃ。 「ミリーの火は、消せないわよ」 だから。 「ミリーの、勝ち」 傷ついた身体に鞭うって放つそれに、雷は「ちぇ」と呟いた――。 そしてダムの上。たった一人残った翔護と隣とゴーレム。 隣の周囲に、殺気が溢れた。水面を見れば、焦げ尽きて動かない背面が浮いている。 助けるって思ってきたのに。兄と弟は喧嘩(笑)したまま永遠に別れなければいけなくなった。だが、だが、 「ブッ、あいつ……死んでやんの。だから言ったのに、さぁぁ」 最初は黄泉ヶ辻らしく、黄泉ヶ辻らしく……と自分の不幸に笑ってみた隣。 直後、泣きながらキレた隣がゴーレムを生み出した。 己が集中力が無くなるなんぞ関係無い。怒りに任せて、壊せ、壊すのだ、弟がやりたかった事を成すのだと。 ダム下に落ちたソラや、ミリーに登る術は無かった。分断した、されたのはある意味最悪であったのかもしれない。途中でアタッカーが二人消えたのはリベリスタにとって痛かった、隣の刃を倒しきるのも、雷の息の根を止めるのも遅れたのだ。 ダムの上に復帰が可能であったのは姫華個人であったが、彼女は雷撃にやられて今はミリーに救出されている所である。打開策を考えたが、距離も戦力も手も足りない。 それでも翔護は隣を抑えようとした。されど、やはり刃には勝てない。 「だめ……」 誰かがそう、呟いた。 それでも、刃は壁を攻撃した。泣きながら、泣きながら。 崩れたダム、崩壊に伴って隣の身体は重力に従う。 「あばよ、くそったれ。俺達二人の命で幾重も死ぬ。素晴らしいだろ? 笑えよ」 隣は弟の身体を引き寄せた後、波の飲まれて消えて行った。 多くの命はそうして、彼等と同じように飲み込まれていく。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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