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呪詛の反駁(リピート)

●呪詛と魂の録音
 カチ、ジジ、カチン。
 路地裏で響く電子音は、ICレコーダを稼動させた時のそれであった。
 傍らには、平凡な会社員とおぼしき中年男性の姿があった。が、四肢を地面に晒し、だらしなく崩れ落ちるその姿を目にすれば、既に息絶えていると認識して間違いないだろう。
 再び、レコーダの電子音が響く。
『死んじまえばいいのに、あんな奴』
 男性のものとおぼしき声が再生される。
『あの女さえいなければ』
 重なるように、ヒステリックに響く女性の声。
 それからぽつり、ぽつりと響く言葉は全て別の人間のものだが、そのくせ、全て他人の存在を否定する言葉には違いなかった。にも増して不気味なのは、再生されるごとにレコーダから脹れ上がる、歪なフォルム、継ぎ接ぎのヒトガタだった。
 表の雑踏の中ではかき消される怨嗟と、新たな生起を喜ぶ電子音が、光ない路地裏で不気味に響いた。

●狂気の再生
「ICレコーダ、と聞くと余りいいイメージは沸かないものだよね」
 『リンク・カレイド』真白イヴ(ID:nBNE000001)の言葉に、ある者は意を得たように頷き、またある者はそれがどんなものであったか、と思索を巡らせていた。誤解ないように説明するなら、ICレコーダとは、記者会見や証言のイメージ映像によく採用される、タバコ程度のサイズのレコーダのことである。
 確かにいいイメージを持たれるものではないが、こうして集められた以上、そこに潜む意味は単純なものだろう。
「最近、路地裏で外傷のない遺体が相次いで発見されている。それと前後して、その関係者が惨殺される事件も発生している。後者は細かく調べた結果だから、偶然に見えるけれど……強い恨みという点では共通しているよ」
 そこまで述べてから、イヴは2分弱の映像を映しだす。それは正に、新たな被害者が生まれる瞬間。尤も、それが何人目であったのか、過去か未来か、というのは、その姿の異常さからすれば些末ごとなのかもしれない。
「相手はICレコーダを素体としたエリューションゴーレム、フェーズ1。行動原理は、人の強い恨みを魂ごと録音して、再生する形でその対象に襲いかかること。これの繰り返しで、成長速度を早めているみたい。フェーズの移行はまだ見られないけど、起きないうちに撃破してほしい」
 それと、とイヴは小さく付け加える。
「元が録音装置なだけに、音に関しては若干強いかもしれない。そこだけは注意して」


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:風見鶏  
■難易度:EASY ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2011年04月23日(土)23:39
●エネミーデータ
 N.I.R(ネガティブ・インフォメーション・リーダー)
 半透明の人形を形成し、中央に本体であるICレコーダを備えたエリューションです。
 人形は、呪詛を込めた人間の魂を反映しており、かなり奇怪な組み合わせになっています。手と足が逆かもしれません。
 本体部分は録音と再生を1:3程度の割合で繰り返し、再生中は様々な攻撃を行います。
 録音中はかなり無防備になります(回避のみ)が、その間に攻撃を加えると、その相手に対して怒り状態に入ります。
 再生中は、
・恨み言(甲):遠距離、神秘攻撃。一定確率で不吉付与
・恨み節(乙):近距離、神秘攻撃。比較的ダメージは大きくなります。
・通常攻撃:具現化した手足での近接物理攻撃。特徴はありません。
 以上の攻撃を繰り返します。
 録音中は物理攻撃に強く、再生中は神秘攻撃に多少強くなります。
 協力すれば決して強い敵ではありません。
 尚、録音中といっても通常の人に被害が及ぶことや、リベリスタに対する被害はありません。

●戦場
 住宅街近傍の路上となります。時間帯が遅いためごまかすことは容易ですが、派手にやりすぎると人目に付く可能性も捨て切れません。なにせ相手は大怨量(誤字ではない)ですから。
 
 捻りが無い分、若干強めに設定している、筈です。
 皆様の勢いで完膚なきまでに破壊しちゃってください。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
ホーリーメイガス
シエル・ハルモニア・若月(BNE000650)
クロスイージス
祭 義弘(BNE000763)
ナイトクリーク
アルカナ・ネーティア(BNE001393)
マグメイガス
風宮 悠月(BNE001450)
ソードミラージュ
功刀・六花(BNE001498)
覇界闘士
祭雅・疾風(BNE001656)
★MVP
デュランダル
イーリス・イシュター(BNE002051)
プロアデプト
ウルザ・イース(BNE002218)

●そして日常は収録される
 夜も半ばを過ぎた住宅街は、日常の終わりを今や遅しと待つ倦怠感に満ちている。明かりの消える家も増え始める中、忙しなく動く彼らの心中は如何程のものか。
「私も手伝うですっ!」
「有難う御座居ます……では、これをあちらにお願いします」
 軽快な声を上げ、いち早く現場封鎖の協力を申し出た『あほの子』イーリス・イシュター(BNE002051)に対し、『節制なる癒し手』シエル・ハルモニア・若月(BNE000650)は柔らかな笑顔を返すと、地図と現場を見比べながら赤いコーンを取り出し、懐中電灯で方向を示しつつ指示を飛ばす。尤も、本人の態度や雰囲気は、「指示する」というより「頼んでいる」といったほうが正しい。
「大怨量の呪詛ですか……」と首を傾げる彼女であったが、その出現の背景には得心が行っていた。嫉妬や恨みつらみというのは、確かに後々の糧にすることもできるし、向上心へと昇華した時の効果はただ向上心を持つだけよりも大きな意味がある。それが非常に難しいこともまた、然り。
「E・ゴーレムというのも中々興味深いものですね。ただのICレコーダがこんなものになるなんて……」
「強い意志を持った言葉には力が篭る事があると聞くのじゃ。困ったもんじゃのう」
 仲間達をカバーするように結界を張り巡らせる『星の銀輪』風宮 悠月(BNE001450)と『有翼の暗殺者』アルカナ・ネーティア(BNE001393)は、僅かな好奇心を隠さない。アルカナの言うように、言葉というのは大きな力を持つのは古今東西共通している。だが、エリューション化し、その上吸魂まで行うようになるということは、やはり相応の背景、理由があってしかるべきなのだろう。言葉を紡いだ被害者達にも、レコーダそのものにも同情的な彼女ではあったが、無論、それで自らの刃を鈍らせることはない。
「こっちも封鎖終わったよー」
「今のところ、それらしい相手は見えませんね……」
 他方で封鎖を進めていた『鷹の眼光』ウルザ・イース(BNE002218)と、同時に索敵を行っていた『正義の味方を目指す者』祭雅・疾風(BNE001656)も戻り、一応の準備が整った形となる。ウルザは、同時に飛行することで周囲の地形把握や索敵に貢献しており、準備時間の短縮に大きな役割を買ったことは確かだ。それもこれも、ウルザに宿る必勝の決意があってこそ。自らの役割を弁える者に、弱者など居ないのだ。

「お疲れ様じゃ。お主らも食べるかの?」
「こっちも何も無し……でも、どうやって来るんだろうねー。あんまりドギツイのは嫌だなー」
 アルカナからビスケットを受け取りつつ、功刀・六花(BNE001498)は呟く。彼女の嗅覚も油断なく働いてはいるが、察知したのはその道を迂回して帰宅する一般男性の匂いがちらほらと感じられるだけである。圧倒的嗅覚を以てしても、相手が無機物ではどうしようもないと思われた。
 ……が、そこに僅かに交じる無機物の匂い。ただ無機的なだけではなく、更に少ない割合で、血臭らしきものも混じっている。
 間違いない――六花がその確信をもって声をあげようとした時、既に『甘党まっする』祭 義弘(BNE000763)は駆け出していた。超直観を持つ彼を前にして、違和感なくその場に現れるなどほぼ不可能。アクセス・ファンタズムを介して身を纏う装備、膨れ上がる殺気、流れるノイズ。それらをよそに、その場に向けられる俗世の注意は、皆無に等しくなりつつあった。
 
●Repeat,Repeat,Repeat!!
「行くぞ! 変身!!」
 スマートフォン型のアクセス・ファンタズムを構え、疾風は叫ぶ。指先から全身へと光が走り、その後に残るのは変身を終えた彼の姿があった。メイス2本を構え、変身を終えた彼の姿は、傍目に見れば特撮ヒーローのそれである。
「いくですよっ! 天獅子(ヒンメルン・レーヴェ)ッ!」
 並び立つイーリスもまた、アクセス・ファンタズムが帯びる光を構え、振り下ろす。その両手には、自身が名を冠した細身のハルバード。細身ながら、その切っ先が放つ存在感は市井のものの比ではない。
 綺麗なもので世界が満ちていくためには、倒さねばならない――そう心中で唱えなおすウルザと、その外見にうんざりしたような表情を向ける六花。双方が自らを高める術式を告げるタイミングは一致し、戦場の緊張を否応なしに高めていく。
 

『あイつさえ、居なけレバ』
 死んだ誰かの言葉を歪めて、N.I.R.の存在が拡張される。右腕があるべき場所に左足が、頭があるべき場所には、背中から生えた腕に鷲掴みにされた生首の幻影が浮かんでいる。或いはこの手合いは、殺した人間の断末魔も啜ってきたのかもしれない。
「ゆーしゃたるものっ、うらみざれごとに、きくみみもたぬ! なのです!」
「世界は愛で溢れているのじゃぞ!」
 そんな空気を割いたのは、イーリスの気合いの篭った声だった。その声に背を押される形で、アルカナもまた、叫ぶ。歪んだ声をものともせず接近する彼女のスティレットは、黒いオーラを纏って生首の幻影に打ち込まれる。常以上の感触に快哉を叫ぶのも惜しいとばかりに背後へ飛んだアルカナの後方から、魔力の弾丸が弧を描く。
「……その怨念、此処で祓わせていただきます」
 静かに告げる悠月に一瞬ながら気配を割いたN.I.R.だったが、そんな隙を逃すリベリスタ達ではない。
「くらうですっ! いーりすらっしゅっ!」
 乾坤一擲、イーリスのハルバードが雷光を纏って振り下ろされる。それを辛くも避けたとて、疾風のメイスに纏った炎ばかりは、タイミング的に不可避。その一撃が自らの中心部を狙ったものであれば、尚の事。
『邪魔ばかりされるの、いつもいツもいつモ、井ツも!』
 だが、そのラッシュを断ち切るかのように、右腕部分の足が疾風へと伸び……寸暇の差で自己回復の準備を整えた義弘のスモールシールドに弾き飛ばされた。短く感謝を告げる疾風に向けた彼の視線は、自らの役割を果たすという言外の気迫に満ちていた。
「鍛えてるんだ、この程度問題ない、さっ!」
 スモールシールドに弾かれ、後退したN.I.R.へ、六花の打刀が繰り出される。その一撃は幻影の腕を断ち切り、返すレイピアの切っ先は中心部を鋭く弾く。堅い感触に小さく毒づくも、味方の行動に猶予を与えるには十分すぎる成果だったといえる。
『死ンで欲――』
「おや、そちらばかり向いていてわらわは無視かぇ? 甘いのぅ」
 断ち切られた腕を補填しようと、N.I.R.は呪いを再生する。だが、その言葉も再生も、アルカナの気糸に絡め取られ、ままならない。
「まだまだ、逃しませんよ!」
「必殺のっ、いーりすまっしゃーっ!!」
 二本のメイスを掬い上げるようにして、疾風は中心部の本体を狙う。アルカナの気糸はその戒めの勢いを増しつつ、しなやかに空中へと誘う手助けを行う。そして、待ち構えるようにして大上段に振り上げた天獅子に再び雷光を纏い、イーリスは全力で振り下ろす。筋肉が多少裂けようと、自らの制限を越えようと、それを預けるに足る仲間が居るからこそだ。
「すぐ、癒しますね……」
「燃費は気にしなくてもいーよー、イーリスちゃんかっこいー!」」
 連続で放つギガクラッシュの反動や義弘を苛む傷は、シエルの放つ癒しの風が即座に癒していく。更に、ウルザが後ろに控えることで、多少の消費はものともしない。気糸を這うように流れる電流で完全に行動を封じられたまま、悠月の魔弾が更に襲う。動けないのならば、義弘が守りを固める理由もない。全力で叩きつけられたブロードソードは、薄れかけた幻影を頭から叩き潰した――僅かなノイズを伴って。

●再録:ever after?
「録音状態に入ったか……!」
 義弘の一撃を受け、幻影が崩れ落ちたN.I.R.はその本来の姿を晒し、ノイズを響かせながら今や遅しと言葉を待つ。自らが襲撃を受けることも推測していたのだろう、いざ戦闘になり、不利になれば恨み言のひとつも漏らす……そこまで考えていなくても、無防備になった自らを攻撃させることで、何らかの感情を引き出そうとしたのは確かだったのだ。
 だが、日常の守護者はその一歩先を行く。戦う相手なら恨む、攻撃対象なら憎む。そんな単純さは、彼らに通用する筈もなかったのだ。仮に一般人を巻き込むつもりだったとして、人払いのされたこの場に於いては無意味。
 
 或いは、活発に雄々しい賛美歌を。
 或いは、喜びの感情を大きく反映させた賛美歌を。
 呟くように、口ずさむ程度に、賛美歌は折り重なる。
 
 賛美歌だけというわけでもない。
 誰かを賞賛するような言葉や、恨みを肯定するような言葉も続く。本来、N.I.R.が録音に要する時間は然程長くは無かったはずだが……音を拾う度、カタン、カタンと本体が身悶えするように跳ねているようにも視える。
「賛美歌作戦は何か効果……」
「ある、みたい?」
 次の一撃に気合いを込めようと構えていた疾風と六花は、予想以上に成果をあげる賛美歌隊に驚きを隠せない。音に強いのであれば、通じないことを前提に考えていただけあって、尚の事だ。

『……、た』
 ノイズに混じり、その場の誰でもない声が割って入る。幻影が復帰する気配はないが、頃合いとしては的を絞らせなければならないところだ。ブロードソードを握り直した義弘は、全力の一撃を叩き込み、全力を以て守りを固めようとして――続く事象に、三度驚かされることになった。

『……そうして、いつまでも幸せに暮らしました……皆は、そんな……』
 再生は始まっていた。だが、恨みつらみの幻影は現れない。それどころか、流れているのは恨み言でも何でもない、穏やかな声色だ。
「昔話……でしょうか?」
「何で、そんなものが……エリューション化での変化ですか?」
 流れている内容に耳を傾け、シエルは推測を口にする。そう考えれば合点が行くとはいえ、悠月の疑問も尤もなものであった。
『……ろ、シたい』
 集中が途切れた中、しかし不意に恨み節が流れ、義弘を襲う。だが、その一撃は先程受け止めたものに比べれば遥かに弱く、彼の防御を貫くには至らない。二発、三発と幻影が生まれ、恨み節が放たれるが、幻影そのものが一部だけの発現であったり、威力に欠けるばかりで本来の用をなしていない。

「人に作られたとはいえ、あんまりな使い方じゃもんな……せめて幸せに終わらせてやりたいものじゃが」
 過去は、幸せな使われ方だってしたのだろう。人のあり方をそのまま投影する系統は、それだけ人の業を背負うものなのかも知れない。そんな結末に至ったのは、輪をかけて不幸だったが。僅かに伸びた幻影を、再びアルカナの気糸が拘束する。すっかり弱々しくなった恨みつらみに脅威らしさは感じられず――各々の一撃を浴びて、N.I.R.はその中心から割れ砕け、文字通り「沈黙」したのだった。

●Bonus track:日々の糧
 戦闘が終了した頃には、周囲一帯の住宅はすっかり闇に落ちていた。しかし、平日であれば残業を経て戻ってくるサラリーマンと鉢合わせになるには十分すぎる時間帯だ。早急に片付けていきながら、諸々の言い訳で何とか乗り切り、彼らは戦場を後にすることができた。

「さて、と。皆で飯でも食いに行くか?」
「みんなでラーメンたべにいこうぜ!」
 安堵感と共に提案する義弘に、待ってましたとばかりにウルザが応じる。他のメンバーもノリ気のようで、丁度よく川原で広げられていた屋台へと押しかけることと相成った。

「私は……醤油ラーメンでお願いします」
「僕は、チャーシュー麺大盛りで」
「塩叉焼麺大盛りが食べたいのですっ!」
「わらわは塩ラーメンが食べたいのう。誰か、チャーシューはいらんかえ?」
「チャーシューチャーシュー。あ、メンマは譲らないでもないよ」
 女三人揃えば、とは言うが、男女混成で八人、屋台でぎゅうぎゅう詰めになりながら食べる状況というのは比ではない程に騒がしい。しかし、そうして笑い合えるのも、互いの信頼と協力があってこそ。役目を終えた彼らは、その一時を誇っていいし、享受する権利があるのは当然なのだ。
「屋台は初めてなので……」と、物珍しげに店主の手元を眺める悠月に至っては、思わぬ人生経験になったに違いない。

「おやじっ、おかわりなのですっ!」
「私も、替え玉。あとチャーシュー。ついでにあなたのチャーシューも私の物」
「はっはっは、いい食いっぷりじゃねぇか嬢ちゃん達! 今日は特別だ、タダにしてやるよ!」
 イーリスと六花の食いっぷりに関心したのか、店主も上機嫌に応じる。……その後、店主が後悔しそうになったのはまあ、致し方無し。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
 今回は、シナリオ参加ありがとうございました。
 判定に関しては、攻防事態はかなり長引いたものの、リベリスタ側は不利な判定を他者の有利な判定がカバーする形で成立し、かなり理想的な流れとなったため、綺麗に決まっています。
 録音状態に怒り意外は一切のギミックが無かったため、どう扱うか興味深かったのですが、この流れには感心させられました。というか、賛美歌等による補正も、実は判定でかなり重要視させてもらったところです。

 プレイングは、皆様「役割を理解している」素晴らしいプレイングだと言えます。優劣を付けるのも難しいところでしたが、今回はイーリスさんに贈らせて頂きます。
 ラーメンの下りなんかは、アルカナさんと六花さんの利害一致など、意外なところにスパイスがあり、書いている側としては充実していたのも確かです。

 では、またの機会を。