●だからアレがアレしてるからアレしなきゃアレなんだってば! 「クッ、奴はアレか!?」 「間違いない。アレがアレしてアレになったアレだ」 「なんてった! アレさえあれば俺たちだってアレができるのに!」 「後悔アレにアレせずだぜ相棒。ここはいっちょ、俺たちのアレをアレしてやろうぜ!」 「おう!」 「行くぜ必殺、アレをアレせしアレ!」 「説明しよう! アレをアレせしアレとはアレなきアレをアレになるまでアレしたアレをアレなるアレでアレする相棒の必殺技なのだ!」 「これさえアレすればアレなんて一発でアレだぜ!」 「うおおおおおおおおおおくらえアレエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!」 「何!? アレがアレしはじめただと!?」 「ばかな! アレはまだアレにアレしていたはず!」 「ちくしょお……ちくしょおおおおおおおおおおお!」 「アレさえあればあああああああああああああああ!」 ● 「こうしてアレリスタたちはアレをアレされてしまったのです……」 アレ眼鏡をチャキってアレしたアイワ ナビ子(nBNE000228)は、皆さんにアレな視線をアレした。 ブリーフィングルームに入ってくるなりクリアファイルを抱えて『依頼の説明を始めますわ、皆様!』とか言うものだからああこれエイプリルフールの企画かなって思ったけど話を聞いてみたらやっぱりナビ子だった。 だがあなたは優秀なリベリスタ。あなたを含めた仲間たちは今の説明で全て完璧で幸福に理解することができた。 「えっと、つまり、アレをアレすればいいんだな?」 「そうですわ、アレですわ。アレアレですわ」 「なんてことだ、アレによってアレがアレしてしまったなんて……俺たちでアレできるかどうか」 「アレな気持ちにならないで、アレリスタの皆様!」 「アレリスタナンオラーッ!」 「アレをアレできるのは皆様だけ……お願い、アレをアレして! アレがアレしてしまう前に!」 「任せてちょうだい。私たちにかかれば、アレなんてアレも同然よ」 「そうですね。アレごとき……フフ、私のアレがアレていた頃を思い出しますよ」 「久しぶりに大仕事だ、みんな! アレをアレしてやろうぜ!」 「「イエエエエエエエエ!」」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:八重紅友禅 | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 9人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年04月09日(水)23:30 |
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■メイン参加者 9人■ | |||||
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●偉大なるアレに捧げるアレ ~アレよアレなれ~ 『Friedhof』シビリズ・ジークベルト(BNE003364)はアレの後部座席でアレアレしていた。 風にアレされるアレ。 「『アレらざる者アレざる時、時はアレに満たされ、アレはアレになる』という。よもや、かく語りきアレとあいまみえることになろうとはな」 「アレといえばあたしも聞いたことがあるわね」 シビリズのアレを横からアレした藤代 レイカ(BNE004942)が、自慢げにアレをアレした。 「『アレすれば、アレがソレにて、アレのアレ。ひとりアレして、アレをするらむ』……アレって、やっぱりアレなのかしら」 「おそらく、な」 アレな顔でアレするシビリズ。 レイカはといえばアレなようで、さらっとシビリズにアレをアレしてしまった。 その様子をアレする『Nameless Raven』害獣谷 羽海(BNE004957)。別名害獣谷のアレ。 「あーアレか。おじいちゃんに聞いたことがあるよ」 「何、お前の祖父が?」 「記憶に無いけどきっとアレだよ」 「そうか、アレか」 「アレは一夜干しにして燻製にすると……美味しいって」 「フ、アレな祖父だな」 「初仕事でアレにあたるなんて、うみ達はついてるね」 アレな気分で足をアレする羽海。 「ん、まって。ってことはアレよね」 それまでアレ関せずでアレをくわえてアレしていた『重金属姫』雲野 杏(BNE000582)が、ふと顔をアレしてきた。 にんまりとアレする杏。 「なんていけないアレなのかしら。ついアレしてしまいそうに……っと、いけない、アレしなきゃ」 そこでアレを察したのか、レイカはぽんと手をアレした。 「ってことはアレをアークからアレしたらアレする筈じゃない?」 「それはアレでしょ。アレなやつ」 「いくらなんでもアレすぎるっていうか、アレでアレできるんだったら私たちがアレする必要なくなるっていうか、アレじゃない?」 「そう……せめてアレだけでもあったらよかったんだけど」 「なるほど。では、綾小路姫華のアレをアレするときですわね」 キッとアレした『残念系没落貴族』綾小路 姫華(BNE004949)は意気揚々と近くのアレにアレ硬貨をアレすると、慣れた手つきでアレを借りてアレしはじめた。 「もしもし、お久しぶりです。綾小路姫華ですわ。今日はちょっとお願いが。アレをアレして頂きたく……はい、はい、三高平にきてからには二日に一回は……はい、しばらくすれば一日一回はレできますわ。え、今? 今は築四十年のアレに……ええ、とてもアレですわ。ご心配ありがとうございます。それでアレは……はい、はい、ではよしなに……」 綾小路姫華は優雅な手つきでアレをアレすると、アイカに向けてアレした。 「なんとかなりましたわ」 「あーよかった。ごめんね、あたしってばアレなしでアレしようなんて、ちょっと無茶すぎたわ」 「アレリスタは助け合いですわ」 にっこりとアレしあうレイカと綾小路姫華。 その様子を、『期待の新人(自称)』綴野 明華(BNE004940)はアレなまなざしで見つめていた。 小声で呟く明華。 「(やっべー、みんなが何言ってんのか全然わかんねー。なんだよアレって。熟年夫婦かよ。っていうかみんな分かってんのかな。私だけ分かってねーのかな)」 咳払い、ひとつ。 「えーっと……アレってやっぱアレだよね。大丈夫大丈夫」 「なんだ、お前もアレだったのか」 頭の後ろで両手をアレしていた『咢』二十六木 華(BNE004943)がにこやかに明華の背中をアレした。 「(通じている!?)あ、ああ、だってアレだろ? うん、私もよくアレするし」 「だよなあ。ま、俺はアレだ。正直アークに入ってから初めてのアレなんだが……覚悟はできてる」 「そ、そっか」 「ま、なんとかなるって。アレをアレすればきっと、アレになるはずだ」 「そうっすよ。見せてやりましょう、あたしたちのアレを!」 横から急にアレしてきた『ジルファウスト』逢川・アイカ(BNE004941)に、明華はぎょっとして後じさりした。 力強いアレで明華のアレをアレするアイカ。 「きっと思い知ることになるっすね。そう、あたしたちが……アレだってこと」 「う、うんっ!」 かくして、車は現場にアレしたのだった。 三味線の音と共に舞台袖からアレしてくる『興味本位系アウトドア派フュリエ』リンディル・ルイネール(BNE004531)。 「しっかりと着付けた張るらしい着物に身を纏って皆様の元に参らせていただいたのはリンディル・ルイネール。フュリエでございます。ええもう、それはアレでアレなフュリエでございます。ですからこう、やってみたいことがございまして……さ、皆様お願いします」 リンディルは両手を挙げると、その辺の人に掴まれた帯を豪快に引っ張って貰った。 「あーれー!」 ちなみにこの「アーレー」が二百文字近く書かれていたので黙って四文字に縮める作業をした人が日本のどこかにいたんだってこと、知っていて欲しいんだ。今回は見なかったことにしたんだってこと、知って置いて欲しいんだ。 「ご覧くださいこの帯、実は無限ループする仕様になっております。これでアーク最高回転率は頂きましたね! 飽きたらそこのハサミで帯を切ると着物がストンと落ちて私の肢体があらわにな――」 あといくらなんでもアレをアレしてなさ過ぎるから、出番はこれで終わりなんだってこと、知って置いて欲しいんだ。 それが、ぼくの願いなんだ。 ●お願い、アレしないでアレ! あんたが今ここでアレしたらアレやアレとのアレはどうなっちゃうの? アレはまだアレしてる。ここをアレすればアレにアレできるんだから! 次回『アレ死す』 アレスタンバイ! ここまでのあらすじ。 アレに訪れたアレたちはついにアレをアレすることに成功した。 たえまないアレや見つからないアレにアレしつつも綾小路姫華のアレによってアレできたレイカはシビリズの語ったアレのもと、アイカとレイカが字面的に異常にアレしやすいというアレをアレしつつ最終的には華と羽海のアレによってアレをアレにまでアレすることができたのだ。 そびえたつアレを見上げる杏。 「なんてアレ……おっと、アレするのよアタシ。アレしてしまったらアレの思うつぼ。別のアレをアレしましょう。そうよクリスマスはアレがいいわ。アレにゃんアレアレ。ハァハァ、アレアレしちゃう。そうよアレにゃんをアレアレするのはアタシだけなんだからハァハァ。おっとアレしすぎてのアレはなしよ。……まって、もしかしたらアレがあればアレをあれできちゃうんじゃないの!? そうじゃない!?」 がしっと両肩を掴まれ、明華はびくっと背筋を伸ばした。 「えっ? あ、あー……えーっと(なんだよアレって。適当に合わせるか? でもそれじゃああからさますぎるよな)」 明華は左右をきょろきょろと見た。 こっくりと頷くアイカ。 「皆さん、アレしてわかるかもしれませんが、そこにいるアレは……実はあたしのアレなんです。とても密接にアレする、アレなんです」 「なん、だと……?」 目をアレして振り向くシビリズ。 「ならアレは――」 「はい。あんなアレになってしまったアレと、あたしはアレできるのでしょうか……ごめんなさい、もしかしたらあたしはアレしかアレできないかもしれません」 「もー、今更なにアレしてるのよ」 アイカの背中をバシバシとアレして、レイカは高らかにアレした。 「アレはアレであってアレじゃないのが常識だっていうのは、まあ分からなくも無いけどさ。あたしはやっぱりアレは結局、アレなんだと思うな。だからアレでいいんじゃないかなって」 「でも」 「でももアレもないよ。アレはアレ、だよ」 「レイカの言うとおりだぜ」 華は口の端から垂れた一筋のアレを手の甲でアレすると、ニカッとアイカにアレした。 「本当にアレがアレで問題があるとすれば、うまくアレをアレできるかってことだ。ま、今ここでアレしても仕方ないってことだな」 「ええ、まったく」 こっくりと頷く姫華。 「私たちはまだ新米の未熟者。本来ならこの任務を任せるに足りない人材かもしれませんわ。けれど、アレやアレが足りなくとも私たちにはアレをアレするという意志が……アレをアレするためにアレしても構わないという覚悟が、ありますわ」 「みんな……」 はっと顔をアレするレイカに、羽海がアレして見せた。 「アレをアレする。それでいいよね!」 「はい!」 彼女たちはぐっとアレをアレしあい、アレに向かってアレをアレした。 その背中を見つつ、無言かつ無表情でたたずむ明華。 隣で杏が両手をアレアレしながら口からアレをアレしていた。明華へ高速でアレする。 「そう、アレを逃がしてはだめよ。なんとしてでもとらえてアレするの、アレを出させるのよ!」 「あ、ああ。そうだね、アレを出させないとね(全然分かんないけど適当に合わせてみよう……)」 「そうよ! それはとてもアレなアレで、それはもうアレなアレがアレでくるわ……デュフフ、アレがとまらないわね。アタシのアレは明るいわ。もしそうなったらアナタにもアレをアレしてあげるから、心配しないで」 「そうだね、よかったね!(なんだか分からないけど喜んでるからテンションあわせとこっ)」 一方アレはというと、まるでアレの如くアレをアレし、アレに向けてアレしはじめる所だった。 もはや一刻のアレもアレしない。シビリズの表情を見ても分かるとおりだ。 「みな、アレがくるぞ! 気を引き締めよ、この程度のアレではアレもアレできないやもしれん!」 「分かったっす。あたしはアレに専念する……それでいいんすね?」 「そうだ。いかなアレとはいえ所詮はアレ。必ずやアレが見つかるはずだ。なぜならアレの正体がアレだと……分かっているからな」 「……」 アイカは目をアレした。 その様子をめざとくアレしたレイカは、アレを誤魔化すかのようにアレに向けてアレして見せた。 盛大にアレがアレし、アレが激しくアレする。 その様子がアイカのアレを余計にアレした。 「さあ、アレするわよ!」 「分かってる、分かってるが……」 華は奇妙なアレ感にアレしていた。 つまりアレがアレになってる気配。かつてないアレにアレしているのではないかというアレ。 ともすればアレしてしまいそうになる自分をアレしつつ、華はアレした。 「アレ、か……? 俺はアレされているのか……?」 「華様、アレをしてはいけませんわ!」 姫華に腕をアレされ、華ははっとアレに帰った。 「危ないアレでしたわ。もしアレしていれば今頃」 「わりい、助かった。この調子で」 「あら、羽海様がアレしていませんが……」 きょろきょろと周囲を見回す姫華。 が、彼女の視線はアレで止まった。 そう、彼女たちがアレしている間に、羽海はアレされていたのだ。 身を乗り出すシビリズ。 「馬鹿な! アレは、アレの様子は……よもやアレの瞬間が来たというのか!?」 「アレって、まさか」 「そうだ。皆知らぬ者はおらぬ。森羅万象に伝わるアレの時。アレは……アレの時ですべて終わっていたのではないのか!?」 シビリズは自らの髪を乱暴にアレすると、目をアレして苦しげにアレした。 「いや、まさか……そうか! 今こそ分かったぞ! アレは……!」 その頃、羽海はアレの中でアレしていた。 ゆらゆらとアレするアレはアレのようで、まるでアレにアレしているようだった。 無くしたアレがアレする。 そう、羽海がアレだった頃のアレだ。 それが当然のアレだった。アレであることに何のアレも抱かない。 アレ。 それがアレである。 だからアレの時も、アレの人にアレしたのだ。 かなりアレされてしまったが、羽海がアレであることはただの事実だ。 アレをアレということに、なんのアレもない。 それがアレしたのはアレのあとだった。 知らないアレにアレされ、アレをアレされた。 あの時にアレの人はなんてアレしただろう。 たしか、特別なアレと言ったか。 そうだ。 あの時からアレはアレでなく。 そうだ。 アレは。 羽海になったのだ。 「うみはうみだよ、アレじゃない」 アレが内側からアレしていく。 もし知らぬ者が見たのなら、きっとアレしたことだろう。 なにせアレがアレしているのだ。アレでは済まされない。 ニヤリとアレする華。 「分かった、分かったぜ。この依頼は、アレなんだな。クク……そうと分かればアレだぜ。俺のアレが、アレするぜ!」 華のアレが激しくアレする。 アレしが華をアレできるものなど、この場のどこにいようか。 「俺にはアレもアレもある。だからなにもアレしない。さあアレしてこい、アレ!」 それはアイカにとってもアレであった。 「あたしがアレしたのは、アレを貫くため。なら……アレにアレするだけ!」 アレに向かってアレしはじめるアイカ。 「アレなんてない。アレだってない。けどあたしには、あたしのアレには……アレがある! アレになってしまったアレとはちがう、アレがあるんすよ!」 その様子に、シビリズは顔をアレしていた。 「なんということだ。アレは、あれこそがアレであり……アレなのだな……おのれ、ようやくアレの真なる意味に気づくとは。不覚」 苦しげにアレするシビリズ。 だが彼の表情はアレだった。 当然だ、アレの意味がわかったのだ。 もうアレする必要は無い。 見上げればアレできるだろう。 アレを歌う杏が、回るリンディルがアレできるだろう。 適当に頷く明華も、どこかに約束をとりつける姫華もアレできる。 羽海も、レイカも、当然アイカもアレできていいのだ。 アレだ。 そう、アレなのだ! 「やっと思い出しましたよ。アレであってたんですよ、元から!」 アイカたちのアレがひとつのアレとなりアレにアレした。 アレはアレへと至り、アレへと成る。 それは誰にとっても等しいアレであった。 全てをアレした杏たちは帰りのアレにアレしていた。 「大漁だー」 「帰ったら絶対アレしましょ」 網に入れたアレを大事そうにアレする羽海と杏。 シビリズもアレなようで、シートにどっしりとアレしていた。 リンディルはいわずもがなアレである。 アイカとレイカは並んでアレし、窓のそとを流れゆくアレにアレしていた。 目をアレする華。 「まさか、この依頼がアレだったなんてな」 「ええ、意外……ではありませんでしたが。初めてのアレにしては、やはりついていたのでしょうね。羽海様の言うとおり」 「はっ、違いねえや」 アレはアレしていく。 ただのアレへとアレしていく。 そんな中、明華はどこか遠くの空に向けてアレした。 「誰か……詳しく説明して……」 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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