●一般人とエリューション 「桜が咲くころには、学校に戻れるよ」 桜の花が咲くたびに、乾はその言葉を思い出す。同級生のあの言葉を。 生まれついての心臓病。入退院を繰り返しながら通学し、共に学んだ麻田美智子が残した最後の言葉。訃報を聞いたのは、新しい学年にあがってからだ。 今にして思えば、彼女は自分の寿命を悟っていたのだろう。もう心配しないでと優しく自分を突き放したのだろう。いつも心配して世話をしていた同級生に対しての、彼女なりの別れの儀式。 あれから十数の春を数えた。少年だった乾は大人となり、そして生徒だった彼はいまは先生となっていた。生徒に振り回されながら生徒に愛される先生に。 焼香を終え、墓前から去る。桜の木々を潜り抜け、車のほうに足を向けようとしたときに、『それ』を見た。 古い中学の制服を着た一人の少女。忘れるはずがない。あの白い肌も、あの長い髪も、あの微笑みも。忘れるはずがない。 「麻田……!」 彼女は死んだ。こんなことはありえない。それでも乾は彼女に近づいていた。幻なら消えるな。夢なら覚めるな。狂気なら晴れるな。幽鬼でも構わない。 本能的に危険を察しても、それを振り払うように乾は前に進む。 憂いを帯びた少女の口から、記憶の中にあるそのままの声で乾に語りかけていた。 「乾君、一緒に学校に行こう」 ●アーク 「イチハチマルマル。ブリーフィングを開始します」 録音機にスイッチを入れて、資料を開く。『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)は集まったリベリスタたちの顔を見ながら、これから起こるであろう神秘の説明を始めた。 「目的はエリューションの打破。少女の姿をしたEフォースが一体と、彼女が持っていた文房具型のEゴーレムが三体です」 予知結果を示すモニターには、半透明の少女とその周りに浮いているペンや筆箱が映し出されていた。そしてそれに近づく男性一人。 「現場にはEフォースの元となった人を知る一般人がいます。彼を放置すれば、十九時間後に命を奪われて新たなエリューションとなることが予知されています」 少女のEフォースは、彼に攻撃を仕掛けないという。エリューション化は増殖性革醒現象の影響だろう。時間と共に周囲に革醒を促す現象。それにより新たな仲間を得るのだ。 「一般人の治療および神秘秘匿用にスタッフを待機させておきます。皆さんはエリューション打破のみに力を注いでください。 ……最悪の場合はエリューション打破の方を優先的にお願いします」 それはエリューション打破の為には一般人の命を見捨てても構わない、と言う意味だ。非人道的かも知れないが、エリューションの放置は更なる犠牲を生む。大の為に小を捨てる覚悟も、時として必要なのだ。 「皆さん、よろしくお願いします」 和泉の声に送られるように、リベリスタたちはブリーフィングルームを出た。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:どくどく | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年04月12日(土)22:19 |
||
|
||||
|
■メイン参加者 8人■ | |||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
● 「ちっ! 厄介な状況だぜ!」 三高平大学付属高等部の制服を着た奥州 一悟(BNE004854)が呼吸を整える。独特な呼吸法により肉体を硬くしながら、Eフォースに近づいている一般人を見た。エリューションは一般人に攻撃を仕掛けるわけではなさそうだが、放置していい状況ではない。 「頭でわかっていても、過ぎ去った時に惑わされる心は止められませんか」 『猟犬見習い』エリカ・ファーベント(BNE004882)がEフォースに近づく一般人を見ながら、やれやれとばかりに息を吐いた。一般人の乾は、かつて亡くした麻田という級友と同じ姿をしたEフォースに動揺している。勿論死人が蘇ったなどと思うわけではないのだろうが。 「麻田さんは死んだんです。死ねば二度と、蘇りません」 悲しげに告げるのは『樹海の異邦人』シンシア・ノルン(BNE004349)だ。死んだ人間は蘇らない。仮にあのEフォースが麻田の魂が蘇ったとしても、死者の復活はありえない。歪んだ事象を終わらせるのが、リベリスタだ。 「そうっすね。それが現実なんっす。それは変えられません」 半透明の麻田を見ながら『ジルファウスト』逢川・アイカ(BNE004941)が体の熱を上げていく。都合よく病気が治ってなんて現実はここにはない。アイカがあの時誰にも助けられなかったように、現実はけして優しくない。 「しかしまぁ、女の子には優しくしたいな」 どこか儚げな麻田の微笑を見ながら、『咢』二十六木 華(BNE004943)が腕を組んで頷く。始末するのが目的だが、ただ始末するだけでは救われない。せめて麻田に救いを与えてやらなければ。 「乾殿のことも何とかしなければいけないですね」 悩むように額にしわを寄せる『三等兵』閂 ドミノ(BNE004945)。最悪のときは見捨てても構わない、とフォーチュナは言った。最優先事項がエリューション打破であることも理解している。それでもドミノは乾を無視は出来なかった。 「卒業式から始業式のシーズン……ですけど。もしかして彼女もそういう……?」 『儀国のタロット師』彩堂 魅雪(BNE004911)は麻田というEフォースの経緯を想像していた。心臓病で進級する前になくなった少女。そんな彼女が現れ、かつての同級生に望むこと。もっともあのEフォースが、麻田美智子の意志が残っているのかは分からないが。 「桜の花が咲く頃に、かー……」 藤代 レイカ(BNE004942)は墓場に咲く桜を見ながら、改めて戦場を見やる。入学の時期、文房具と共に現れた学校に行けなかった少女のEフォース。なぜそのようなエリューションが現れてしまったのだろうか? ふと、思いつくことがあった。 「…………」 Eフォースは現れたリベリスタを、静かに見るだけだ。だがその瞳の奥にはこの場を邪魔されたくないのだろう、殺気に似た拒絶の色が見える。 桜咲く戦場で、静かに戦いの幕があいた。 ● 「華! 悪いが男を庇う趣味はないんで何とか耐えてせろ!」 「上等だ。俺も男に守られるなんてごめんだぜ!」 一悟と華が会話を交わし、一悟は目の前のEゴーレムに向かって走る。宙に浮かぶ筆箱の進路を遮りながら、腕に填めたガントレットを突き出す。相手の動きを制し、仲間をEフォースのところに向かわせる為の盾となる。 仲間を庇いながら迫り来るEゴーレムの攻撃をさばいていく。正中線を守るように両手を構え、筋肉を適度に引き絞り相手の動きに合わせてその攻撃を払う。積み上げた格闘の経験は、確実に一悟の中に蓄積されている。 「まずは文房具をどうにかしないとね」 言葉と共にレイカが自らの思いを篭めて武器を握る。言葉が、熱が、そしてそれに呼応した神秘の力が体中を駆け巡る。滾る心を自らの体力に変え、そして活力を生む炉とする。これが『渇望の書』より生まれた力の一片。 そして足を踏み込み、一気に駆ける。ビーストハーフの脚力も加味された移動のベクトルをそのまま攻撃力に変え、ノートのEゴーレムに叩きつける。無駄のないしなやかな突撃。それは文房具の態勢を崩し、攻防共に隙を発生させる。 「ふむ。となるとわたしは万年筆ですか」 脳内で今後の動きを計算しながら、エリカが万年筆のEゴーレムの進路を塞ぐ。エリカとしては文房具の破壊痕をできるだけ少なくしたいので、ノートのほうが良かったのだが。そんな個人的な思いを内に秘め、任務に没頭するエリカ。 白薔薇のリングブレスレットとネイルチップに手をやり、そこから気糸を生む。自分が使う破界器に白薔薇の意匠を施すのは、エリカの洒落っ気。そこから伸びた糸がEゴーレムに絡まって動きを封じる。 「君達の悪夢、ここで終わらせる」 シンシアが木製の弓を番える。異世界『ラ・ル・カーナ』の世界樹の祝福を受けた弓。元の世界では戦闘力が『低い』とされていたフュリエだが、狩りの技術はけして低いわけではない。狙った獲物を射抜くことなど、造作もない。 頭の中で敵がどのように動くかイメージする。その先を塞ぐように矢を放ち、相手の動きを制する。視線と矢。精神的な威圧と物理的な攻撃で相手の動きを制限し、防御の隙を作っていく。じわりじわりと得物を追い詰めていく。 「……何処に連れて行く気なんすか。もう戻る場所は残ってないんすよ」 Eフォースに突撃をしたのはアイカ。移動と共に攻撃を行う突破力。これがアークが生んだ新しいリベリスタの形。Eフォースと一般人の間に入るように立ちつくすアイカ。語りかける言葉は、何かを拒絶するように冷たい。 「これは幻でも夢でもなく、現実っすよ。そんで……現実は優しくない」 Eフォースの攻撃を受けながら、乾の方に向けてアイカが口を開く。勿論乾だって麻田がここにいることがおかしいことは分かっている。だけど、正論で感情は止まらない。過去の後悔と、非常識がせめぎあっている。 「おいおい! 少し落ち着けよ!」 冷たくEフォースに接するアイカに、華が制止に入る。武装を解除し、Eフォースに対する敵意を抑えていた。麻田がここに出てきたのは、何かの意味があってのことだろう。それを聞いてみたい。 「美智子と、和彦だな。久々の再開に水を差して悪い。なあ、美智子。和彦に用でもあるのか?」 戦意のない相手には手を出さない。『万華鏡』の予知が正確なら武器も持たずたっている自分には手を出さないはず。華の予測は的中し、Eフォースは華に対しての攻撃をやめる。あくまで華に対してのみ、だ。『戦意』であって『敵意』ではない為、文房具に攻撃を仕掛けるものには容赦なく攻撃をしていた。 「どんな形であれ……乾さんが納得してくれたらいいんだけど……」 魅雪が説得を試みる人たちを見ながら、眉を寄せる。仲間に防御の結界を施しながら乾のほうを見た。麻田の存在は迷っているがけして悪意的には捕らえていない。下手をすればそのままついていきかねない。それだけはけして許されない。 説得でEフォースが消えるのなら、それがベストだろう。魅雪は霊魂の存在はあると思っている。あれが本物の麻田なら、その未練を晴らせば……問題はそれが実現可能か否か。全てを救うとなどできはしないのだ。 「そうですね。なるべくなら乾殿の気持ちは無視したくない」 ドミノがEゴーレムに攻撃を仕掛けながら、同時に自らの無力に暗澹となる。対エリューションの実力的なものではない。繰り返される突撃でEゴーレムの体力を少しずつ奪っている。それはいい。 乾に対してかけるべき言葉がないことに、自らの無力を感じていた。麻田の姿を上手く誤魔化すことはできない。器用に説明もできない。乾に対するベストの答えを用意することができない。そのことに臍を噛んでいた。 戦闘のさなか、リベリスタが本気でEフォースを攻めていないことは彼女自身も理解できる。だからゆっくりと口を開いた。 「私……学校に行きたいの」 それは今は亡き『麻田美智子』の言葉そのものだった。 ● 「学校に……?」 抽象的な麻田の要求。だがそれは学校に満足にいけなかった者にとって、それ以外に表現できないものだった。 「だから文房具を用意してた……安直だけど話は合うわね」 レイカが麻田の言葉に頷く。なるほど、文房具を壊されて力が増すのは、彼女の学校への想いを否定するからか。 「だったら学校に連れて行こうぜ! 話は簡単じゃないか!」 「だめっす」 麻田の無念を晴らしたい華は一も二もなく学校に連れて行こうとして、それをアイカが留めた。 「何がダメなんです? 学校に行けば成仏するんじゃ……」 「するでしょうね。問題は『いつまで』それを続けなければいけないかです」 魅雪が尋ねた疑問にエリカが答える。その答えにリベリスタたちは呻きを上げた。 麻田は『学校に行きたい』と言った。それは彼女にとって『学園生活をしたい』ということと同意だ。ただ学校に移動すれば終わり、ではない。仮にそうであっても、一般人が通う場所にエリューションを連れて行くことはできない。 「なぁ、入学式とか卒業式じゃダメか? この場でできることならやるけど」 一悟は妥協案を提案するが、麻田は首を横に振る。気持ちは嬉しいが、それではダメだと拒否される。 「麻田さんは死んだ。ここにいるのは不自然な事、あってはならないんだ」 シンシアの言葉が全てを語っていた。このEフォースが麻田美智子の想いを受け継いでいたとしても、彼女はもうこの世のものではない。ここにあってはいけない存在なのだ。 「……ごめんなさい。これが貴方にとって幸せなことかどうかは分からない。だけど彼女が殺されるところなんて見ないほうがいい」 ドミノが乾のところまで移動し、強引に抱えてEフォースから離す。必死に抵抗するが、革醒者の力には叶わない。見る間に話される二人の距離。それは生者と死者の距離。 「どうせ倒さなくちゃいけないんすよ。現実は優しくない。ちっとも優しくない!」 「わーってるよ!」 アイカが気持ちを切り替えるように叫び、華が拳を握り麻田に向き直る。他のリベリスタもそれぞれの気持ちを内に秘めながら、エリューションに向き直る。 ● 麻田は自分に戦意を持たないものは攻撃しない。それは性格的なものであって、彼女の実力とは別物だ。 「麻田さん、貴方をここで倒す」 仲間が文房具から攻撃を仕掛けている最中、シンシアは麻田に攻撃を仕掛けていた。攻撃していたのがシンシアだけなので、反撃もまたシンシアに集中する。悪寒と共に体力を奪われ、そのままシンシアは意識を失った。 「おとなしめな性格ですが、フェーズ2なのは確かなようですね」 エリカがシンシアのダメージ具合を見て、攻め方を変える。縛るような気糸を貫くような一矢に変えて解き放つ。途中で分かれた糸は細く鋭い四叉の矢となってエリューションに突き刺さった。 「やるせねぇなぁ」 腕に稲妻を纏わせ、一悟が拳を振るう。エリューションは倒さなければいけない。そんなことは分かっている。できるだけ救いたかったのだが。ステップを踏み、リズミカルに稲妻が舞う。このリズムは心臓のリズム。高揚し、悔やみ、それでも走り続ける一悟の魂のリズム。 「悲しいもんだぜ、リベリスタってのは」 華はこれが初仕事だ。神秘の世界がドラマのようにハッピーエンドばかりじゃないことは聞いている。仕方ないことも分かってる。だけど華は麻田には幸せになって欲しかった。破界器を握り締め、力を篭めてたたきつける。唯一の救いは、彼女が乾をエリューションする結末にならなかったことか。 「ちょっと辛いわね」 体力の限界が近づいてきたレイカが防御の姿勢をとる。ここで無理をして後衛にEゴーレムを行かせない。壁になるのが前衛の仕事と、レイカは腕を構えて踏ん張る。気合で増幅した体力で何とか耐えているが、それがなければ倒れていただろう。 「大丈夫。いま癒します」 癒しの符を持って魅雪がレイカの傷を癒す。唯一の回復役である魅雪は、味方の為に走り回っていた。余裕があれば攻撃もしたいけど、今はそんな余裕がない。だけど攻撃は味方がしてくれる。今は傷を癒すことが重要だ。 リベリスタの攻撃がEゴーレムを倒していき、最後の一つが落ちた。あとは麻田を倒すのみ。ここに至って、躊躇するものはいない。 「ごめんなさい、なんて言いません」 乾をアークのスタッフに渡してから戻って来たドミノ。そのまま一気に近づいて麻田に突撃する。エリューションは滅ぼさなければいけない。そんなことは分かっている。乾に最後まで手を出さなかったその心は確かに人間だけど、妥協はできないのだ。 「迷った分だけ足が止まる。止まった分だけ誰かが傷つく。だからあたしは……真っ直ぐ」 アイカが自分に言い聞かせるように呟き、力を篭める。螺旋を意識するように筋肉を引き絞り、解き放つように拳を突き出した。 「逢川アイカ。精一杯邪魔させてもらいます」 魔力手甲が真っ直ぐにEフォースに叩き込まれる。真っ直ぐな想いを篭めた拳が、Eフォースを未練ごとこの世から消し去った。 ● 「……結局、彼女はなんだったんだ?」 乾の問いかけにリベリスタたちは一瞬言いよどむ。神秘は秘匿すべきだ。だが厳戒されているわけではない。こと、今回に至っては心情的に記憶を消して終わりにしたくないところもある。 「あれは――」 結局、華が乾に事の真相を説明することになった。神秘に全く関わっていない乾だが、Eフォースを見た以上は信じないわけにも行かない。内容自体は雲の上の話なのだが。 「彼女の『遺品』です。あなたが持ってください」 エリカがもう動かないEゴーレムを拾い、乾に渡す。万年筆にノートに筆箱。そこに書かれた思いも麻田美智子の想いそのもの。それを見るのは野暮と思ったのか、中を見ずに乾に渡す。 「本当の学校には行かせてあげれなかったけど、オレが送ってやるぜ」 一悟が卒業ソングを歌い、麻田の鎮魂をする。学校に行くことのできなかった少女に対してできる、ささやかな祈りとして。 「本当に理不尽だらけだよね……」 痛む体を気にしながら、シンシアが麻田の墓の前で手を合わせる。世の中は理不尽で満ちている。リベリスタも万能ではない。ただできるのは神秘による理不尽を止めるだけ。 「……こんな悲劇は、どこにでもあることっす。病気で死ぬことも、死んで救われないことも」 「そうね。でも彼女を心配する人はいた。これだけの人に思われたのは幸せだと思う」 拗ねているようなアイカの台詞に魅雪が答える。死人は蘇らない。不幸はどこにでも数多くのバリュエーションで存在する。それでも救いたい、救いたかったと思ってくれる人はいるのだ。それは幸せなことではないだろうか。 「桜が……」 ドミノが麻田がいた桜の木を見る。はらりと桜の花弁が一枚散った。咲く期間の短い桜は、人の生死に例えられる。けして乾を攻撃せず、恨み言一つ言わず散った麻田の生き様。風に舞う桜の花弁ははらはらと地面に落ちた。 「春は出会いと別れの季節……か」 レイカが静かに呟いて、乾を見た。麻田との二度目の別れ。そのショックは予想していたよりも小さいように見えた。それをみて安心するように背を向ける。彼には神秘の加護はないけど、きっと大丈夫だと確信して。 そしてリベリスタは墓場を去る。もうここに、エリューションはいない。リベリスタの役目は終わったのだ。 「桜が咲くころには、学校に戻れるよ」 桜の花が咲くたびに、乾はその言葉を思い出す。同級生のあの言葉を。 彼女に出会うことはもうないけれど、その不思議な人たちとの邂逅と、麻田の優しい心だけはずっと忘れない。 |
■シナリオ結果■ | |||
|
|||
■あとがき■ | |||
|