● 「おーい、俺達向けの仕事を見つけてきたぜ」 次第に春の足音が聞えてくる3月のある日、うらぶれた納屋に姿を現したのは『合縁奇縁』結城・”Dragon”・竜一(BNE000210)だった。 ここは新進気鋭の音楽バンド「BoZ」のたまり場だ。つい最近までは廃棄同然だったが、諸々補修は済んでおり、設備はちゃんと使用可能。神棚までしっかりあるのは、メンバーの色もあってだろうか。壁に貼られているポスターには、華やかに演奏するメンバーの姿があった。 「なるほどな。こいつは面白そうじゃねぇか」 受け取った資料に目を通して『てるてる坊主』焦燥院・”Buddha”・フツ(BNE001054)は口元の笑みを浮かべた。 三高平は神秘的に不安定な土地だ。エリューションはそれなりに出るし、その処理はリベリスタに任される。竜一が持ってきた依頼はそんな小さな事件の1つ。 なんでも市内の廃棄されたライブハウスにエリューションが検知されたとのことだ。それなりに数もいるようで、革醒して間もないリベリスタであればかなり危険度はあるだろう。しかし、彼らの実力があれば十分対抗できるはずだ。 そして何より、ここに現れるエリューションは音楽に弱い。音楽を聞くと動きが止まり、満足してしまえば消滅するのだという。 たしかに、これの相手をするというのなら「BoZ」を置いて適任はおるまい。 「フム、些か不安要素が無いではないが……」 「なに、多少のアクシデントも一興、だろう」 慎重な態度を見せる『生還者』酒呑・”L”・雷慈慟(BNE002371)に対して、『無銘』熾竜・”Seraph”・伊吹(BNE004197)は余裕の表情を見せる。実際、多少のアクシデントが起きても自分達なら対処できるという自信もある。 「あァ。俺達の音楽、エリューション達に思い切り聞かせてやろうぜ!」 そして、フツの言葉が鶴の一言となりリベリスタ達は、いや「BoZ」の面々は依頼を受けることを決めたのだった。 ● 「BoZ」のメンバーが出かけて少し経った頃、『みにくいあひるのこ』翡翠・あひる(BNE002166)は彼らが向かった事件の追加情報をアーク本部で聞かされ愕然としていた。 エリューション達の音楽の好みについてだ。 これを知らないで歌だけで解決しようとしたのなら苦戦は免れまい。 「こ、これはいけないよ……ミーノちゃん。助けに行かないと……!」 「だいじょーぶなのっ! わんだふるさぽーたー、みーのにおまかせなのっ!」 あひるに対して、ぶれいくひゃーのポーズを決めて応える『わんだふるさぽーたー!』テテロ・ミーノ(BNE000011)。 こうして、2人の少女が足早に戦いの場へと駆けて行く。 その時、慌てたためか受け取った資料を落としてしまう。 普通ならば誰も気にせず、ゴミとして捨てられるはずだったそれを、2人の男が手に取った。 ミーノとあひるにも見落としはあった。それは戦いを窮地に導くかも知れない、大きな穴だ。しかし、世界は、運命は彼らを見捨ててはいなかった。 「これは……急いだ方が良さそうだね」 「彼らは大事なことを忘れている」 最後に現れた救いの主。 『ガントレット』設楽・悠里(BNE001610)と『it』坂本・ミカサ(BNE000314)は、事件を解決する最後のピースとなるべく、戦いの場所へと急ぐのだった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:KSK | ||||
■難易度:EASY | ■ リクエストシナリオ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年03月30日(日)22:26 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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