● 香港。 きらびやかな摩天楼が並ぶと共に、水面下では絶え間無く神秘の力が蠢く東洋の魔都である。 そして今日も、そんな神秘が世界に牙を剥く。 「ふう、全くついていないぜ」 チャンは香港でも指折りの企業に勤めるビジネスマンだ。若いながらも上司の信頼も厚い。そんな彼が夜遅くにオフィスに戻ってきたのは……単に財布を忘れるという、小さな不幸が原因だった。 もっとも、それ程慌てている様子も無い。忘れた場所の目星はついている。 「あったあった。全く、手間食わせやがる」 小ぎれいなオフィスに人はいない。お国柄、残業というものは好まれないのだ。 はたして財布は予想通り、オフィスに残っていた。 そんなささやかな幸運にチャンが感謝した時だった。 ピチャン ピチャン 「なんだ? 水の音?」 不自然な音に気が付いたチャンは何事かと向かってみる。別に雨などは降っていなかったはず。水漏れとも考えづらい。 「こっちか? ……う、うわぁぁぁぁぁぁ!?」 「キシャァァァァァァァァ!!」 隣の部屋に通じる扉を開けたチャンを待っていたのは、髑髏の頭を持った巨大な怪鳥の姿だった。怪鳥が足に掴んでいるのは警備員の帽子を被った男の首。首から切り離された胴体は無残に転がっていた。 そして、チャンは知る。 先ほどの水音の正体が、首から滴る血の音だったことを。 自分にこの上ない不幸、いや破滅が降りかかってきたことを……。 ● 次第に寒さも和らぐ3月のある日。リベリスタ達はアークのブリーフィングルームに集められる。そして、リベリスタ達に対して、『運命嫌いのフォーチュナ』高城・守生(nBNE000219)は事件の説明を始めた。 「これで全員だな。それじゃ、説明を始めるか。今回の依頼は海外の仕事だ」 守生が端末を操作すると、表示されたのは香港の地図だ。どうやら今回は海外での傭兵業になるらしい。 「あんた達も知ってると思うがアークは今、世界のリベリスタ組織から協力を要請される身だ。そこで今回は『梁山泊』から受けた依頼の解決に当たって欲しい」 『梁山泊』は中国にあるリベリスタ組織の名前である。江湖の流れを汲む組織で自由な気風が強い。世界的に知名度が高く規模も大きい組織だ。 状況を説明した所で、守生は詳しい説明に入って行く。 今度スクリーンに姿を見せたのは、髑髏の頭部を持った鳥の姿。 「識別名は『陰摩羅鬼(オンモラキ)』。フェイズ2、戦士級のE・フォースだ」 このエリューションは現在、香港にあるとある商社のオフィスを占拠しているのだという。既に被害は出ている。『万華鏡』のあるアークと違い、海外組織ではその辺後手に回りやすい。 だが、これ以上の被害を食い止めることは出来る。 「1つ厄介な点を挙げると、こいつが通常のエリューションと比べて強化されている点だな。風水って奴の巡りが、こいつにとって都合の良いものになっているみたいなんだ」 風水とは物品の位置で建物の運気を制御しようという東洋の思想だ。日本でも独自の発展をしているし、香港においてもこの思想が取り入れられた建物は少なくないのだという。 そして不幸なことに、風水の力はエリューションに味方しているのだ。 「普段だったら『万華鏡』で適切な対処も提案できるんだけどな。あいにくそうもいかない。俺も門外漢だしな。でも、こういうのが得意な奴もいるだろ?」 言われて一部のリベリスタが頷く。和洋問わずに魔術の造詣が深いリベリスタは多いし、インヤンマスターというスペシャリストもいる。であれば、現場で取れる行動もあるはずだ。 「説明はこんな所だ」 説明を終えた少年は、その鋭い瞳で睨むように、リベリスタ達に送り出しの声をかける。 「あんた達に任せる。無事に帰って来いよ」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:KSK | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年03月27日(木)22:23 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● 「にーめんはぉ!! 香港生まれ黒社会育ちな関さんだぜー。まあ、インヤン的な事はサッパリだけど」 『関帝錆君』関・狄龍(BNE002760)は肩を竦めながら聳え立つ摩天楼に向かって大きく煙を吐く。 眺める先にあるビルも本来ならば、都会にふさわしい雰囲気のものだったのだろう。しかし、どうしたことだろう。曇天の影響もあってか、不思議と邪気を漂わせているように思えた。 しかし、『K2』小雪・綺沙羅(BNE003284)に臆した様子もない。愛用のキーボードを手に、周囲の情報を探っている。元々それは彼女の得意分野でもあるし、魔術に関する造詣の深さも並大抵のものではない。 (あれだけ敵に補正がかかっている以上は、形殺や凶相の条件が幾重にも重なってそう) カタカタと小気味の良い音を立てながら、情報分析を行う。フィクサード時代にも行った技を持ってすれば造作もないことだ。 と、そこで息をつく。 「風水って言えばあっちのが本場だろうに、わざわざ外注する必要なんかあんの? 別にいけど」 実際に今回必要とされる知識が『梁山泊』の方が得意分野ではある以上、綺沙羅の意見にも一理ある。しかし、アークの中にもこの手の知識を持つ者は少なくないし、実力も評価されているのだ。であれば、お鉢が回ってくることは、特に不自然でも無い。 「それにしても、風水で守られていた筈のオフィスに風水の恩恵を受けるエリューション、ね?」 『運命狂』宵咲・氷璃(BNE002401)は巨大なビルを眺めながら、黒い日傘をくるくると回す。確かに厄介な相手だ。しかし、そのことは問題ではない。この「箱庭を騙る檻」と共に、世界を守り抜いて見せるから。 ただ、 「流石の風水も社員の物忘れで乱されては形無しかしら? それとも、何者かが故意に手を加えたのか」 運命か、偶然か、それとも故意か。 いずれかは分からない。だからこそ解き明かすため、魔女は運命の意図を手繰る。 「それなりに興味深い案件ではあるわね」 ● リベリスタ達が突入すると、オフィスの内部からは強力な妖気が感じられた。 エリューションなどから感じられる気配が強いというのなら、それはまさしく妖気と言えるだろう。単なるフェイズ2から感じられるそれと比べて、禍つ鳥は圧倒的な存在感を放っていた。 「――陰摩羅鬼」 『百の獣』朱鷺島・雷音(BNE000003)が口にしたのはエリューションに与えられた識別名だ。古書にも名を連ねる魔物の名でもある。十分な供養を受けていない新しい死体から生じた化物ともいう。 ビルの何処かで殺人があったのか、はたまた死体でも隠匿されているのか。 何かしらの所以を感じさせずにはいられない。 「風水の本場で強化されるエリューション……本場なのにと思えばいいのやら、本場だからこそと思えばいいのやら」 苦笑を浮かべながらも四条・理央(BNE000319)は、警戒は怠らない。 エリューションから感じる気配を感じれば、答えは後者と言わざるを得ないからだ。 清水にも土が混じれば泥水になる。どんな堅固な城壁も崩れてしまえばただの土塊だ。むしろ、積み上げていれば積み上げている程、崩れてしまった後の土は増えるのである。 そうして『裏返った力』がここで戦わなくてはいけない相手なのだ。 「陰摩羅鬼か……昔なにかの漫画で見た事あるな。……どんなんだっけ……なんか鳥ぽかったんだけど……」 『息抜きの合間に人生を』文珠四郎・寿々貴(BNE003936)は緊張の漂うリベリスタ達の中にあって、いつも通りにへらへらとしていた。状況の恐ろしさはしっかりと認識している。単にこれが彼女のやり方というだけだ。 「まぁ、いいか。おなじものでなし」 ぺろりと舌を出し、寿々貴は仮面型アーティファクト「面離封心」を起動する。 彼女が見た目とは裏腹に臨戦態勢にあったことは、このことからも明らかだ。加えて言うと、それだけでは終わらせないという悪戯っ気も伺える。 「風水的に問題があるが故にエリューションを生み出したのか? よくわからないが今は思案より解決が先か」 軽く拳をぶらぶらとさせながら、戦いに備える『Brave Hero』祭雅・疾風(BNE001656)。既に被害が出ているということは、ヒーローたる彼の心にも暗い影を落としている。もっとも、だからと言ってここで座して諦めるのは彼の主義ではない。 それに『梁山泊』という大手からの依頼だ。手を抜くことも出来ない。 風水で強化されるエリューションとは少々厄介だが、やり様はあるはずだ。 「なんにせよボク達のやることは……」 雷音は小さな胸に息を吸い込んで、大きく吐き出す。 「陰摩羅鬼を倒すだけだ」 「被害を食い止めて平和を取り戻してみせる」 決意を秘めて疾風は勢いよく扉を蹴り開ける。するとリベリスタ達を出迎えたのは、不吉な気配を漂わせる怪鳥の姿だった。辺りには怨霊が飛び回り、ここが幽世の世界と化してしまったことを感じさせる。 「キシャァァァァァァァァ!!」 「しかし、言葉が分からなくても死者の声って堪えるわね」 『薄明』東雲・未明(BNE000340)は立ち塞がる怨念たちに向かってすらりと剣を抜いた。使い慣れた得物の感覚が心地良い。刀身も柄も少々長いが、彼女にとってはこれが使いやすいのだ。握り締めた武器の存在感が、どこか底冷えするような感覚を拭い去ってくれる。 (彼岸の存在だからか、季節柄か、それとも気のせいか……薄ら寒い) 正直、あまり長居したい環境でも無い。 だから終わらせよう。 この闇に光を照らすべく、少女は駆け出した。 ● 場を冷たい空気が満たしていく。 エリューションは気脈の力を借りて邪悪な想念を増幅させていく。そして発せられるのは死者の声。生を妬む強烈な怨嗟の念だ。その声を前にしては一般人などひとたまりもないだろう。いや、革醒者であっても動きを封じられ、無事では済むまい。 そして、その邪悪な力が解放されようとした、正にその時だった。 「東に青龍、西に白虎、南に朱雀、北に玄武、中央に黄龍を配して結界と為す」 綺沙羅の声が静かに部屋の中に響いた。同時に極めて早いタイプ音も鳴り響く。 「汝、不浄を呼ぶ事あたわず、五行結界プログラム発動」 宣言と共に室内のパソコンに神獣の画像が表示される。するとどうだろう。高められていた怨念が何かに封じ込められるかのように小さくなっていく。科学と神秘を極めた綺沙羅だからこそ為せる、現代の術式である。 「既に仕込みは出来ている」 悔しそうな鳴き声を上げるエリューションに対して、少女らしい満足げな表情を浮かべる綺沙羅。 「なるほど、私の流儀でも構わないようね」 エリューションの身に起きた変化を見ながら、氷璃はゆっくりと詠唱を開始した。風水という東洋の技術に対して、彼女が用いるのは異なる魔術の体系だ。しかし、必要とされる過程を解析できたのならば、行きつく結果は同じものである。 『籠の鳥は逃れる術を知らず――孤独な世界(おりのなか)で唯、祝福を謳う』 歌い上げるような詠唱と共に、氷璃は現れた魔法陣に手を差し入れる。そして、その白魚のような細い指へ力が、宙で首でも絞めるかのように力が込められた時、エリューションもまたビクンと大きく跳ね上がる。 『――La Malédiction』 相手は言うなれば豊かな大地に根付く木のようなもの。枯らすために斧を振るう必要もない。ただ、水に毒を混ぜ込んでしまえば良い。とは言え、相手はただ佇むだけの植物ではない。怒りの声と共にリベリスタ達へと炎を吹きかけてくる。 しかし、その炎がエリューションを封じるリベリスタ達に届く前に、突然現れた影が炎をかき消してしまう。 「彼女らが勝利の鍵だからな。やらせはしない!」 まるで地面を縮めたかのような歩法で現れたのは疾風だ。助けを求める声、守らなくてはいけないものがあるのなら、彼はどんな場所にでも向かってみせる。それこそ、『疾風』の如く。 そしてすぐさま、サブマシンガンで牽制を入れると、群がる怨霊たちを薙ぎ払っていく。 そこに生まれた隙を見逃す程、雷音は無力な少女では無かった。エリューションへの道を切り開くため、彼女も攻撃を開始する。 「前朱雀避口舌、來來、朱雀!!」 早九字を切ると術で作られた朱雀が姿を現す。幼い外見に反して雷音は絶大な陰陽の術を操る術者だ。これに匹敵するものは、『梁山泊』の中にも決して多い訳ではない。年端もいかない少女であるが、既に世界に名だたるインヤンマスターなのだ。 「臨む兵、闘う者、皆陣列をつくり前に在り。邪気よ遠のけ!!」 言葉と共に朱雀の発する炎が怨霊たちを焼き払っていく。 そんな仲間達の様子を寿々貴は楽しそうに眺めていた。彼女もご多分に漏れず魔術への造詣が深いタイプだ。だからと言っても、特定のスタイルにこだわっている訳ではない。ある意味、現代らしいスタイルと言うことも出来ようか。 (すずきさんは固定のスタイルとかないし、面白そうなら取り入れるんだぜ。っと、そろそろ見物だけしている場合でもないね) 話に聞いていた段階で予測はしていたが、怨霊の数は流石に多い。中心部はやはりエリューション本体だ。これなら特定の方向に警戒する必要も無さそうだ。とは言え、防御も無しに押し潰されるのも好みじゃない。すばやく仲間達の防御行動を共有し、防御陣形を構築する。 その防御力を頼りに敵の中で未明は怨霊たちの前に立ち塞がる。並み居るエリューションと刃を交えながら、彼女の心にふっと過去の何気ない会話が去来する。 (今の家を建てる時に爺ちゃん婆ちゃんが家相とか結構気にしたっけ。『そういう家系だし昔の人だから』としか思ってなかったけど) 未明自身は風水に関しては知識も無いし、もとより気にするつもりもない。相手の気を弱める仲間達の行動に対しても、「そういうもんか」という程度の理解だ。しかし、思えば自分の周りに気にしている人は結構いた。 「こうして被害を見ると存外大事だったのね……いけないいけない」 そんなことを考えると、周りに怨霊が纏わりついていた。そこですぐさま高速での動きに切り替え、集まって来た怨霊たちを切り伏せて行く。 そして、開かれた視界を理央は睨み付ける。ここからは自分の手番だ。 先の仲間達に比べて、自分の術師としての力量が劣っていることは承知している。しかし、大事なのはその上で何が出来るかだ。 「中華に根付く五行相克 極東に息づく陰陽太極 欧州に刻む四大元素」 特化していない分、立ち回りとカードの切り方で補うしかない。大事なのは最強のカードを持つことではないのだ。 「流転して安定を成す数多の理をもってこの地に顕現せし歪みを払わん!」 理央が詠唱を完成させると同時に、エリューションから発せられていた気が弱まって行く。魔術の素養があるものなら、その不気味な体に纏わりついていた鎧のようなものがはがれて行ったことが分かったかも知れない。 「一芸に秀でない器用貧乏を甘く見ない事だね」 エリューションの姿を確認して、理央は会心の笑みを浮かべた。 ● 順調にエリューションの地理的優位を奪っていくリベリスタ達だったが、そう簡単に倒れる程エリューションも脆弱では無かった。苦戦の中でリベリスタ達は『梁山泊』がアークへの援軍を要請した訳を理解していた。それだけの強敵だ。 しかし同時に、この逆境を覆す力を持っているからこそ、リベリスタ達は選ばれたのだ。 「影響を断つだけと思ったかい? 残念、そんなんじゃ終わらない」 寿々貴が幻で黒を基調とした床を作り上げる。エリューションに宿る火の気を弱める力だ。一瞬、エリューションが怯んだ様子を見せる。 その隙に氷璃は「本気の魔術」を完成させた。 「風水が良い運気ばかり取り込まない事は貴方と言う存在自体が肯定しているけれど。 こんなシンプルな呪いに掛かるなんて……滑稽ね」 嘲笑と共に氷璃の血が黒鎖と変じ、エリューション達を縛り上げて行く。 「身の程知らずには丁度良い“食中り”よ」 既にエリューションには束縛を破る絶対の力は無い。そこでリベリスタ達は攻勢へと転じる。膝をついていた狄龍も理央の治癒を受けて、元気に急々如律令(物理)と引き金を引く。 見る見るうちに数を減じて行くエリューション達。 その中で印を切りながら、雷音はエリューションを見据える。 「陰摩羅鬼、君は言葉を話せるかな? 君が現世に残した無念があれば、出来る範囲でなんとかしよう。君の怨念を言葉にしろ!!」 「グォォォォォォォン!!」 返って来たのはひたすらに生者への憎しみを募らす魔物の雄叫び。 雷音は一瞬顔を落とすが、すぐに気持ちを切り替えて術を完成させる。呪力の氷雨がエリューション達を凍りつかせていく。 水剋火。 怨念の炎を水の気が鎮めて行く。 そしていよいよ、守り手の怨霊たちもひとつ残らず姿を消した。その後に及んでもエリューションの抵抗はあるが、今となってはリベリスタ達の脚を阻むには足りない。それどころか、綺沙羅の放った鴉が靴橋で激しく肉を抉る。 エリューションは大きく声を上げ、そこに隙が生まれた。 それに合わせて疾風は構えると、羅刹の如き闘気を発する。 未明もまた、力を集中し全力中の全力の力を蓄える。 「禍々しい邪気は振り払う!」 「他力本願だっけね。彼岸へ行ってしまいなさい」 無双の連続武闘と抗いようのない最強の破壊力が、エリューションへと襲い掛かる。 地脈の力を得た強力なエリューションが万全の状態であったとしても、到底抗い切れるものでは無かった。 ● 「大陸では鬼って死者のことだっけ。そういや春分も近い。お彼岸は日本の風習だけれど、それでも死者があの世に行くには丁度いいでしょう」 戦いが終わって一息ついた所で、ようやく未明は安堵の息を漏らした。 もう春も近いのだ。こんな底冷えするような環境はゴメンである。 同じことを考えているからか、知識を持つリベリスタ達は物品の再配置を行っていた。元々、気の流れが悪い訳でもない分、さほど困難なものでは無かった。 もっとも、雷音の表情はやや暗い。このビルが建つ以前にあった、血なまぐさい過去の歴史を見てしまったためだ。そうしたものが事の起こりなのであろう。もっとも、それがこのタイミングで発生したのが偶然か必然か。それを知るには『梁山泊』に追加で調査を頼まねばなるまいが。 そんな暗い空気を払拭するように、狄龍が仲間達を食事に誘う。 「まあ下手打って逃げて来た土地だから、あんまり長居は出来ねェけどな……トホホ」 これもクリミナルスタアの定めか。 表の世界も神秘の世界も、香港の闇は深い。 それでも、リベリスタ達は世界を護るため、今日も戦う。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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