●陳・梨花 陳梨花(チェン・リーファ)と呼ばれるフィクサードがいた。日本七大フィクサードの一つである六道の中で育った梨花は、幼少から徹底的に何かを詰め込まれる。 それはナイトクリークの武技であり。 また暗殺者の心得と体捌きであり。 人を騙す為の会話術であり。 負けた時の遁走術であり。 彼女は六道のフィクサードとして暗躍する。表で、裏で。見えるところで、見えないところで。穢れ、汚れ、誰にも認められぬ悪名を受けて。 そうして汚泥の中でもがき、何かを得ようとして戦い、そして何も得られず力尽きた。 それは言ってしまえば自業自得でしかない。生まれはただ不幸というだけであり、悪事を重ねたのは自分の意志であり、他者を虐げて己の快楽としたのは確かだ。それ自体を悔いるつもりは全くない。他の六道の同胞のように、くだらなく死ぬ。それ自体はにどうでもよかった。 ただ、梨花には執着があった。今まで散々他人の心を折ってきたのに、折れずに自らに挑んできた者たち。 アークのリベリスタ。 どれだけの絶望を見せても、彼らは折れずに挑んでくる。いつか彼らの心を砕き、絶望に落としてやろうという執着。 アークの戦う姿は梨花にとって――酷く眩しかった。 不幸にも逆境にも絶望せず、自らの信念を貫く姿はどうしようもなく眩しかった。嗚呼、どうして自分はこうならなかったのだろうか。もしかしたら、不遇な状況にもう少し抗えば自分もこうなっていたのではないだろうか。誰かが少し手を差し伸べてくれれば、何か変わったのか。 それは無意識の反応なのか。それともそういう心を『本体』から切り離す為に行われたことか。 幻覚を見せる陣の一つが、梨花から離れる。もう変えることのできない過去が、陣の中で形成される。 もし、あのとき、ああしていれば。 もし、あのとき、だれかがたすけてくれれば。 ●アーク 同時期に発生した強力なノーフェイス討伐任務の中、飛び込んでくる三ッ池公園内の神秘事件。 それはノーフェイスが今まで生み出してきた幻覚を見せる『陣』と呼ばれる物の一つ。いわばノーフェイスの能力の一つ。 それをここで破っておけば、ノーフェイスの能力を減衰させることができるだろう。 幸い今までの陣とは異なり、強い絶望を見せ付けられるものではないらしい。そこまで確認し、リベリスタチームを編成した。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:どくどく | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年02月17日(月)22:08 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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