●以下、詳細! 「何だかとってもヤバいやつが現れたわ。ホントヤバいの。ホントよ。どうしようもないヤツなの! こういう時ってどうすればいいのかしら? マジヤバいと思うわ! ってなわけでどうにかしてほしいの! でも、フィクサードはあんまりヤバくないわ。アーティファクトよ! ヤバいアーティファクト持ってるから気を付けてね! ホントヤバいんで!」 現在社会の弊害『ヤバい』を絶えず繰り返す『恋色エストント』月鍵・世恋(nBNE000234)に送り出されることになった『さぽーたーみならい』テテロ ミミミルノ(BNE004222)。 これには彼女も「がおー……」と答えるしかなかった事だろう。 ●現場 「どうだー、すっごいヤバい奴だぞー!」 ヤバい奴がいた。両手には「ヤバい」と書かれた謎のスイッチを持っているフィクサードだ。 「奇想天外とはこの事? 意味はあまり、詳しくは……」と思わず『名無し』ジュリー・モーガン(BNE004849)も呟いてしまうレベルだった。 何にせよヤバい奴だ。リベリスタを見つけた瞬間にフィクサードがスイッチON! 「えっ?」 誰が漏らしたのかは分からない。いや、その声を漏らしたのは『淡雪』アリステア・ショーゼット(BNE000313)か。ふわふわした髪を揺らしたアリステアが何処か緊張した様な仕草で自分の両手を見下ろして。 「どういう事だよ」 ……キャラ崩壊した。 「わ、わわっ、どういうこと!? 私が目の前に居てっ、この身体、ランディおにぃちゃんの!?」 振り向いたアリステアの後ろに立っていたのはランディ・益母(BNE001403)だった。物凄い内股で物凄い困った顔をしたランディだった。 「うわあ」 思わずフィクサードもドン引きだ。 物凄い内股で困った顔をした巨体の隣、もふもふのライオン手袋を身に付けた幼女、ミミミルノが「こ、これは……」と震えている。 アリステアとランディが入れ替わったと言う事はミミミルノの中身が入れ替わっている可能性もあるのだが。 「ど、どういう事でござる!? 拙者がミミミルノ殿に!? ……ふふっ」 「ああいうのをロリコンって言うのかしら。四字熟語じゃないけど」 ミミミルノ(in 『家族想いの破壊者』鬼蔭 虎鐵(BNE000034))の言葉に一歩下がった位置で応えた虎鐡(in ジュリー)。 目の前のフィクサードの持っているアーティファクトは壊れている。 ……壊れて、いる? 「一度に強大なパワー(笑)を使ったらとんでもない! アーティファクトが壊れてしまった! 一時間は身体が入れ替わっててアイツらも弱ってるはずだぞ! でも、何か強そうなアークの奴等を倒すチャンスだし、ここで倒してやる!」 「説明ドーモッス」 手をひらひらと振った『一人焼肉マスター』結城 竜一(BNE000210)。こちらも中身が入れ替わっている事が推測できる。口調から察するに中身は『忘却仕様オーバーホール』ケイティー・アルバーディーナ(BNE004388)であろうか。 「け、けしきが、ちがう……!」 キラキラと輝くのは頭ではなくて瞳だった。『てるてる坊主』焦燥院 フツ(BNE001054)(in ミミミルノ)の感動を余所に、目の前の下っ端っぽいフィクサードがあっかんべーを繰り出して居る。 思わず笑みを漏らして「仕方ない」と徳の高さが溢れ出ているケイティー(in フツ)。 「おおおお、何か入れ替わってる。ジュリーたんだ! 俺ジュリーたんになってるよ!」 ―――目の前の敵を、倒しましょうか。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:椿しいな | ||||
■難易度:EASY | ■ リクエストシナリオ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年01月31日(金)23:07 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●最初に飛び込んできた言葉が「拙者が幼女に!」だった場合。 被告・『家族想いの破壊者』鬼蔭 虎鐵(BNE000034)に有罪判決を送りたい。 「……鬼蔭の事は良く知らないけど」 呟いて、一度前を向いて、俯いた『名無し』ジュリー・モーガン(BNE004849)。 「良く知らないけど」 今、ジュリーの意識は虎鐡の中に存在して居た。一体全体どうしたミラクルなのかと言えば、全ては『ヤバそうなフィクサード』が持っていたこれまた『ヤバそうなアーティファクト』の所為なのだが、 運命の悪戯か犯罪者が何人か生まれそうな空間が此処には存在して居た。 「壊れたアーティファクトと、わるいやつ3人……こんな傍迷惑なアーティファクトは早く回収しないといけないのですっ! し、しかも、子供達の遊具の上でドヤ顔! おとなげないです! おとなげないフィクサードにはミミミルノもぷんぷんまるなのですっ!」 はっきりと言ってのける『さぽーたーみならい』テテロ ミミミルノ(BNE004222)。その仕草や口調は明らかにミミミルノ。しかし、傍から見れば、ミミミルノはあっちに―― 「せ、拙者が幼女に!」 ――どうやら、ミミミルノの中には犯罪……失礼、虎鐡の意識が存在している様だ。 ならば、このぷんぷんまるのミミミルノは誰かと言えば。 「なななっ……めせんがちょうたかいですっ……ふわぁぁ~」 『てるてる坊主』焦燥院 フツ(BNE001054)の身体だ。輝く瞳(と頭)で感激にうち震えるミミミルノ。そして感激でうち震えるロリコン。「ふへへ」なんて笑っている。おまわりさん、助けて下さい、危ない人が居ます! 「……幼女でござる!」 確かに美少女になれるならなりたいおっさんは世の中に存在して居る。人生の中で何人か見た事がある業の深いおっさんたちだが、それは兎も角。美少女になりたくなかった勢だって存在しているだろう。 「うぅ……大変な事になったけど頑張らなくっちゃ……! きっと、皆、元に戻れるよね……? が、頑張ろうね……!」 ……あれ? ぎゅ、と掌に力を込めて潤んだ紫色の瞳で頑張ろうねと仲間へと声をかける『淡雪』アリステア・ショーゼット(BNE000313)。何処も変わりはない様に思えるのだが。そんな筈は―― 「って俺のキャラじゃねぇんだよぉぉぉぁぁぁぁあああもう殺す、全てを殺す、兎に角殺す!」 「ひぇっ……」 突如として野蛮な雄叫びをあげたアリステア(美少女枠)。その雄叫びに驚いたのかへたり込んで、顔を赤らめ、内股気味に涙目でおろおろとアリステアを見詰めているランディ・益母(BNE001403)。もう一度言おう、『顔を赤らめ、内股気味に涙目で おろおろ としているランディ・益母』だ。 成程、アリステアとランディが互いに入れ替わっているのだろう。 それにしても、その……。あの、アリステアさん。上目遣いは。 「……一時間、隅っこで隠れてていい……?」 ダメです。 「ふええん><。」 これが普段通りのアリステアであれば「あはは、可愛いなあ、まったく」で済んだだろう。 外見はランディだ。精悍な25歳男性だ。 「こんな貧相(笑)な肉体に耐えきれるか! いいぜ、元に戻らなくっても三カ月間山に篭って筋トレして鍛え直すわ!」 「やめてええええええ、アリステアたんが美少女じゃなくなるううううう」 マフラーを揺らして駄目駄目とアリステアの体を揺らすジュリー。中身が言動からはっきりしている。『一人焼肉マスター』結城 竜一(BNE000210)だ。 「俺の体でクネクネすんじゃねぇ、ああああっ! ……くっそ、頭痛くなってきた」 「だ、だってぇ……」 阿鼻叫喚のリベリスタにドヤ顔のフィクサード。しかし、彼等も「うわあ」と言いたくなる入れ替わりが発生して居る事がある。 「見ろよ、フィクサード! 俺は今、ジュリーたんだ……うおおおおおお!! ジュリーたんだあああああああ!!! ふおおおおおおおお! 自分の体中ペタペタ触りまくろう!! すべすべ、やわらかい、いいにおい、くんかくんかすーはーすーはー!」 「あーやばいやつっす」 おまわりさん! もう一人ヤバいやつがいます! 変質者的ジュリー(in 竜一)を見詰めてけらけらと笑った竜一――中身は『忘却仕様オーバーホール』ケイティー・アルバーディーナ(BNE004388)だろう。このクールビューティーはきっとそうだ――は竜一で『幾星霜ノ星辰ヲ越エシ輝キヲ以ッシテ原初ノ混沌ヲ内に封ジ留メシ骸布』にペタペタと触っている。 「いや、しかし、女子の体ってのはこんなに軽いもんなのか。なんつーか、落ち着かねぇな」 やはりフツは徳が高い。如何考えたって徳が高い。「ははは、凄いな」なんて笑えてるのだから尚更に徳が高い。 「オレは落ち着かないだけだからいいとして、ケイティーも男のオレが体に入ってたらイヤだろうし、ミミミルノも体がオレみたいな男じゃ大変だろう。とっとと倒して戻るぜ!」 常識人だ――……感動した。 ●以下、入れ替わり表記でお送りします。 きっと、世界のジュリーたんファンは言うだろう。僕のジュリーたんはこんな事言わない! ――と。 (四字熟語……四字熟語……俺はジュリーたんだ……よし、四字熟語! 魔法少女!) それ、何か違う。 幻想纏いを手にジュリーはマフラーをくい、と上げる。跳ねたジュリーがくるくると回り。 「魔法少女・マジカルジュリー! ドラゴンに代わって、撫で切りよー!」 \きゅっぴーん☆/ 「……」 怪盗を駆使してスタイルチェンジ。ぼんきゅっぼーんなおねーさんに変身完了である。 可愛いポーズのジュリー(ぼんきゅっぼーんのおねーさん)にフィクサードが首を傾げた。 「やべぇっす。具体的に何がやべぇかと言えねぇ位やべぇっす」 じりじりと竜一が刀を手に前進して居る。もう、何がやべぇってこの公園がやべぇですよ。 「さて、俺がやるのは後衛からアルティ……じゃなくて、ジャッジメント・レイだ!」 序でに握ってるのはグレイヴディガー・ドライじゃなくて魔力杖だ。 端の方では座り込んで首を振るランディがいる。潤んだ瞳でやだぁ、としゃがみこんで斧を膝の上に置いた姿は正に駄々っ子だ。 「やだぁ、前衛とか無理だよぅ。だって、だって、前で戦った事無いもん! 斧とか握ったことないもん! あ、足手まといになっちゃ……なる、なるもん……だ、駄目だよぅ」 「オラ行け! 俺の体なんだからどんどん前に出ろ! おらっ! 行けよ!」 「ひゃぁんっ」 ランディの体をげしげしと蹴るアリステア。これが逆なら虐待だが、美少女なら何でも許される。 だって美少女だもんね! 「う、うう……そ、そうだよね、おにぃちゃんの火力は凄まじいんだよね? お、お仕事だもんね」 ふらふらと内股で立ち上がったランディがよし、と可愛らしく気合を入れる。その後ろで「!?」と驚愕の余り絶句中のお喋り魔槍の深緋ちゃんがフツの手にぎゅっと握られている。 「えと、えとえとっ……ま、まずは……しゅごけっかいなのですっ!」 えいえいおーと気合を入れる様に頑張るフツ。応援を受けて小さく頷きながら剣道的な構えをとった虎鐡が息を吐く。 (刀とか使った事無いけど、振りおろせば切れるんでしょ? 大丈夫、まずはコンセント……あ、無かったわ) 斬魔・獅子護兼久を手にした虎鐡が静かに攻撃方法を考えている隣では、竜一が一気に前線へと走り出る。 「おお、すげぇっす。ザクザク斬るっすか? リベリスタすげぇ。ジャガーノートやべぇ。体に入る力ぱねぇっす」 中身のフュリエのお姉さんの適応力パねぇっす。 感覚をつかむ為にフィクサードで試し斬りとか供述してるフュリエのお姉さん(中身)怖いっす。 「120%使いながらそれっぽくカタナでフィクサード斬るっす。一緒にどうっすか?」 「そうね……斬るだけなら」 竜一がよいせと刀を振り上げて軽い勢いで宝刀露草を振り下ろす。 ずぱん。 「ははは、凄いな!」 へらへらと笑うケイティー。竜一が勢いよく地面を傷つけたものだから思わず笑ってしまったのだろう。 溢れる徳の高さを抑えきれないケイティーがせっせと一生懸命に前線に走っていく。が、フィンガーバレットの使い方が分からない。武器の不慣れが此処に来てでてきた。 「動き辛いな! こんなに動き辛いもんなのか。……さて、」 どうしたもんか、と掌を見詰めて、目の前でシュッシュッと拳を突き立ててくるフィクサードの頬へと無頼の拳を繰り出した。 「ごちそうさまです!」 「武器が使えねぇなら、殴る! ひっぱたく! 敵が! 美人のビンタごちです! ありがとうございます! と言っても! 殴るのをやめない!」 ケイティーのビンタが一生懸命だ。べちんべちんと殴る彼女の頬に少し付いた掠り傷。 「せ、拙者が応援するでござるよ! がんばれでござる!」 ミミミルノが前衛陣へとフォローを与える中、後ろでらいおんの手袋をふりふりしている。 目の前で首を傾げながら刀を振る虎鐡の背中を見ながら小さなミミミルノは微妙な表情をしていた。 (せ、拙者……おっさんでござるな……) ――うん、自分年取ったって思うと絶望感じるよね。 「むむっ、悪い人達をにがさないですっ!」 ふんすふんすと槍を振り回すフツ。影人を作りながら一生懸命に支援する姿は小さな少女を想いだす。 その頃、斧を握りしめ、ふんす、とやる気を出したランディが緊張の一瞬を迎えて居た。 「いっくよー!」 てちてち、一生懸命の表情で斧を握りしめたランディが、転んだ。 「きゃぁっ!」 勢いよく転んだランディに「大丈夫?」と美少女なら声をかけたであろうフィクサードが微妙な表情をしている。思い切り転んだのがランディだから。中身が美少女でもランディだから。 「……ふぇぇ……い、痛いよぅ。歩幅とか違うから、違和感しかないよぅっ……もーやだぁぁぁ!」 じわ、と涙が浮かぶランディに「前に出ろー!」とアリステアが後ろから叫んでいる。 ランディが出来ないならアリステアがやるしかない。魔力杖をガラ悪く握りこんだアリステアの表情が酷く歪んで見える。 「しっかし、魔術なぁ、訓練しててよかったぜ。慣れないが使えねぇ事もねぇ。 オラ、お前らとっととぶっ殺せ! 聖神で回復して遣るから遊んでるやつはぶっ殺すぞオラァ!」 キレる若者・アリステアであった。 ●混沌と書いてカオスと読む 戦っているリベリスタの中でジュリーはぽつん、と立っていた。 (うむ、攻撃は他の皆が頑張ってくれるだろう。なので、俺の役目は、こー、お色気シーンだと思うんだ!) ぞわ、と虎鐡の背筋が震えた。ギッ、と睨みつけるアリステアに微妙な表情を浮かべるジュリー。 (戦闘で、敵の攻撃で服がビリビリーみたいな! 慎みのないエロス? いらない、チラリズムだろ! 軟肌に傷をつける訳にもいかないので、あくまで服の身を切り裂かれるぐらいでどうだろう! うむ、いいな――分かってるな? 分かってるな、敵?) ちら、と視線を送るジュリーに訳も分からずとも頷いたフィクサード。虎鐡がそっと刀を構えた。 真顔の虎鐡の鼓動が高まる。自分が使えるのは瞬間記憶と怪盗。ちょっと待った―― 「そうそう変な事はしないでしょう、けど」 疾風居合い斬りの牽制攻撃! ジュリーがさっと避ける。フィクサードぶち当たる! 「威力すげぇんで地面抉れるんすけど、練習台やってくれねぇっすか? あ、まてや、逃げるなっす」 追い掛ける竜一に逃げるフィクサード。ちょこまかと遊具を逃げるフィクサードに笑顔で追い掛ける竜一の姿が其処にはあった。 酷い状況が広がっている。大凡、平和なフツは槍を握りしめて、首を傾げる。次は何をしようかなぁと頭を輝かせ、瞳を輝かせ、普段とは違った輝きを持っている。 「むむむ……おもいつきました! すざくっ! しょーーーらいっ!」 きゅぴーん。 勢いよく攻撃を繰り出して居る。意外と容赦ないな、この坊主(中身は幼女)。 その頃、幼女は一生懸命に回復を行うどころか、息を切らしていた。早く回復しなきゃ……! 「ああ……体が、身体が軽いでござる……! これが幼女の体でござるか……!! あまりの軽さにまるで飛べそうな気がする。でも軽過ぎて逆に動きにくい……はっ……。 ぬ、ぬおおおおおお!! ミミミルノの体には傷一つもつけないでござるうううう! 唸れ! 拙者のクリティカル! 幼女を護ってこそのロリコン! この体は! 絶対に! 傷つけないでござるううううう!」 ――不治の病でした。 酷い病に冒されているミミミルノがはっとして前を向けば、虎鐡の挙動がおかしい。 いや、普段の虎鐡ならこれが普通なのだろうか。ふるふると震えている。 「おかしいわ。何よこれ、世界が皆幼女に見えるんだけど、どういうことなの? 訳が分からないわ。 こういうのって何て言うのかしら……一寸待って、ナニコレ、クスリでもきめてるの?」 「あ、カオスシードを外し忘れたでござる」 「まって、カオスシードって何? あと、誰? どこの幼女? 遊具まで幼女に見えてああああああ」 苦しそうなジュリー。SAN値低下! 酷い事態だ。 普段のカオスシードとは別の意味でカオスが起こっている。ぐるぐると何故かその場で回り出す虎鐡。 酷い事態が其処には起こっている。幼女パラダイスだけど、全然嬉しくない。本当に嬉しくない。 「こ、怖いリベリスタばっかりだよ! 助けて!」 「あ、後ろから出来るんだよねぇ? ランディおにぃちゃ……じゃない、私! こ、こうだよね? よ、よーし、がんばるぞー!」 ふんす、とやる気を出すランディ。うんしょ、と両手で斧を持ちあげて、一気に振り下ろしたまま。 「あるてめっときゃの~んっ!☆彡」 ――酷い、攻撃がそこにはあった。 「死ねぇぇぇ!」 ヒラヒラとしたスカートを腰に巻いて動き易い状況を作ったアリステアが上空3mとから爪先で蹴り飛ばす。 微妙な戯音を発しながら倒れるフィクサードへと邪悪な笑みを浮かべながらにっこりと笑った。 「……ね、おにぃちゃん達、こんな事されたら私だって怒っちゃうんだからね♪」 そして、アイアンクロー! ●終わりよければ。 「だめですよ! めっですよ! えらいおぼーさんはいってました!」 正座してフツの説教を聞いているフィクサード達が微妙な表情をしている。仕方ない、徳が高いフツにいわれては確かに仕方ない。 説教をしている中でケイティーは「記念写真撮ろうぜ!」と仲間達に微笑んでいる。 入れ替わっているのだから同じポーズで撮ってみれば如何だろうか、と言う事だ。何時もの自分との違いをよく知れる面白い企画だぞ、と微笑んでいるケイティーに戦い終わったとほっと一息ついたミミミルノが「おもしろそうでござる」と頷いた。 頑張った、拙者、頑張った! 幼女の中に入ってたけど、頑張った! 何だか酷い事が起こっていたが頑張ったミミミルノ。世界はおっさんにそんなに冷たくないもんね! ロリコンにはどうなのかはわからないけど。 「これ、動画とか撮られてたら酷い事になってたよね……」 「あ、と、撮っときました」 「フィクサードさん……」 嬉しいのか悲しいのか微妙な表情を浮かべたランディに、後ろから良い笑顔のアリステアが近寄って、可愛らしい『アリステアスマイル』を浮かべたまま、フィクサードを殴りつけた。そして、アイアンクロー! 「おい、死ぬか? ゴラァ、なぁ、死ぬか? おい、こら」 「ひぃっ」 「……うん、まあ、お疲れ様……」 「な、なんか、拙者から、というか、ジュリーからの視線が冷めきってるでござる……」 じと、とした虎鐡の目線に肩を竦めるミミミルノ。そんな中、服だけ破って下さいと謎の発言を繰り返していたジュリーがすっと立ち上がる。 「慎み深いジュリーたんの肢体をアピールするっていうロリコン的所業をだな……。 いや、あ、ほら、ぼく、ロリコンなんで。でも、悪いロリコンじゃないよ! 良いロリコンだよ!」 良いロリコンっていったい何だろうか。まったく、ロリコンの多い戦場ですね! 一人でナレーションもこなすジュリーがふと真面目な表情で考え込む。 あれ……? 中身戻ったんですか……? 「効果は……一時間だっけ……?」 「あ、はい、そうです」 泣きじゃくるフィクサードを見詰めて、ジュリーは考え込む様に頷いてからぱぁっと明るい表情を浮かべた。 「いやーん! 戦闘で汚れちゃったしぃー! 汗もかいちゃったしぃー! ちょっと女湯入ってくるね、ばぁーい!」 「わ、わるいやつだー!」 きらきらと輝く笑顔で走るジュリーを咄嗟に追い掛けるフツ。慌てたように虎鐡が疾風居合い斬りを放つ。 ――虎鐡(inジュリーさん)にとっては自分の体だけど! そんなこんなで取り残されてたフィクサードと竜一は二人、ぽつんと騒ぎの様子を見詰めている。 「あー、そーいや、大事な事忘れてたっす。そこの泣いてるフィクサード、ココのトイレ何処にあるっすか?」 「え? あ、あっちに……」 「戦ってたら(センスフラグが)おっ立ちそうなんで、トイレ同行しやがれっす。何の為とか言わせんな恥ずかしいっす」 竜一がくい、とフィクサード(男)の顎を持ちあげる。潤んだ瞳で見上げるフィクサードに―― 「あ、そろそろ効果切れとかマジ畜生一番美味しいところでうああ」 さて! 一時間経ったら体は元に戻って、無事に事件は解決しましたとさ! |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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