●女はいつでも勝負をしている 「都内に住むOLの勝負パンツを皆で何とかして脱がしてきてください」 『Bell Liberty』伊藤 蘭子(nBNE000271)はブリーフィングルームに入るなり、集まったリベリスタに向かって宣言した。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:凸一 | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年02月01日(土)22:19 |
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■メイン参加者 7人■ | |||||
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●勝負する相手は誰? 「水無瀬さん、そんなダサいジャージは脱いでこれを履きましょう」 薄気味悪い笑顔を浮かべたセレスティア・ナウシズ(BNE004651)が水無瀬・佳恋(BNE003740)に迫った。手には透け透けのピンクのTバックを持っている。 「あれ、セレスティアさん、何か怖いですよ? え、あの、いやあああああ!?」 辺りに絶叫が鳴り響いた。その瞬間に佳恋はセレスティアの毒牙にかかって、ジャージを脱がされてしまう。あとは観念したように大人しくセレスティアに身を任せた。 佳恋は丈が長いチューブトップに巻きスカートを履かされていた。普段は野暮ったい服しか着ない彼女が一瞬にして大胆な際どい姿に変身した。あまりにも短いスカートからは当然の如くTバックのお尻が見え隠れしている。 「勝負パンツの回収か破壊ですか。なぜに私はこの依頼に……それにしても、よく似合っていて綺麗ですよ」 清楚な女子高生の制服を纏った雪白 桐(BNE000185)が佳恋の姿を見て褒めた。そんな桐自身も太腿を大胆に露出したミニスカートを履いている。まるで本物のJKのような着こなしに褒められたセレスティアもじっと頬を赤らめて凝視していた。 「勝負下着ってあれだよね。ここぞという時の戦いに着る戦闘衣装みたいな……でもなんで下着なんだろ。まあ、いいけどねー」 いつも履いていないカメリア・アルブス(BNE004402)は依頼のためにAFのパンツを持参してきていた。彼女にしてはとても珍しいことである。 いまいち勝負下着の意味がよくわかっていないが無理もない。彼女は履かない文化で育ってきた正真正銘のフュリエだからだ。ちょっとボトムの常識からはズレているが……。 「きんばれい、ぱんつ持ってないんです……おとーさんが贅沢品は買っちゃ駄目って言うのです……」 『究極健全ロリ』キンバレイ・ハルゼー(BNE004455)はくパンツなど持たない。何となくしょんぼりした顔を見せているが、本当に心の中で落ち込んでいるのかそれは本人にしか分からなかった。ちなみに下着を買ってもらえないのは単におとーさんの趣味なのではないかという疑問もあるがキンバレイは全くそんな考えには思い至らない。 「パンツじゃないから怖くないもん」 下着は邪道とばかりに『もうだめ駄狐いつ』明覚 すず(BNE004811)はワンピース型の水着を装着していた。紺色で、割と地味な感じで、「3-B 明覚」とゼッケンが貼ってあるいわゆる旧型スクール水着と呼ばれる代物だ。すずのナイスバディは小さな水着にサイズが合っていなくて今にもはち切れんばかりになっていた。 (勝負下着もなにも勝負する相手がいないんじゃ意味ないと思うけどなぁ……) 皆の際どい姿を見て『マジカルナード』六城 雛乃(BNE004267)が心の中で呟いた。あまりの毒舌にもしそれを聞いたら他の仲間がきっと血相を変えるに違いない。 だが、雛乃の下着はとても履物と呼べる物ではなかった。それは辛うじて大事な部分を隠すものでしかない際物である。お尻すらまともに隠れていない激ミニスカートに、おへそが丸出しになっていて、黒のVハイレグ下着の紐が露出していた。 思い思いの格好をしたリベリスタたちは今回のターゲットであるアラサー腐女子の羽柴詩織の後を尾行して彼女の最寄り駅で一緒に降りた。 辺りはひと通りの少ない場所である。仕掛けるには今しかないと、カメリアは早速AFのギャルパンティを履いて羽柴の元へと近づいて行った。 ●世界平和の為に貴方のパンツが必要です 「ちょっとお話があるんだけどいいかなー?」 カメリア達は一斉に羽柴詩織の前に立ち塞がった。暗い路地裏で帰宅の道に急いでいた羽柴は突然現れた際どい格好のリベリスタ達を見て恐怖の顔を浮かべる。 「あ、貴方達は……いったい」 「ええと、私達はこの世の平和のために戦ってる組織です、すいませんがパンツを剥ぎ取らせてください」 露出した際どい格好の佳恋が真面目に羽柴に答えた。 「あなたの下着が世界平和の為に必要なんです。ちゃんと代えの下着は用意してますから、高級な勝負下着を」 続いて桐がえっちな下着をちらつかせて補足した。だが、羽柴は眉間に皺を寄せた。無理もなかった。突然現れた露出狂達にいきなりパンツを脱げと迫られたら誰であれ、同じような反応をするだろう。 「……というワケですからそのぱんつは穿き続けると危険です。物理的にも社会的にもヤバいアイテムなんです」 雛乃はいかに羽柴のパンツが危険なものであるかを語る。羽柴はすでに疑いの目をリベリスタたちに向けてこの瞬間に、新手の変質者の集団だと決めつけた。 これはマズイ雰囲気だと思ったカメリアが、今すぐパンツを脱がないと貴方に危害が及ぶ云々を早口で説明する。そして神秘の証拠に幻視を解いてフィアキィや長い耳を見せた。さらに目の前に4WDの車を召喚して見せる。 「さあ、早くこの中に乗って――」 カメリアは羽柴をドアを開いて羽柴を中に引き入れようとした。 「だ、誰か助けてくださいっ――! 変質者です!!」 羽柴は叫んだ。車に乗せられて拉致されると勘違いした羽柴はカメリアの腕を払って逃げ出す。そこへ桐が現れて羽柴を後ろから羽交い締めにした。口を抑えつけて暴れて抵抗する羽柴の身動きを強引にとれなくさせる。 キンバレイが魔眼を使用して無駄な抵抗を辞めるように言い聞かせようとした。だが、AFの影響で羽柴は必死に首を振って抵抗してくる。 「ようし、そこのお姉さん。みんなで軍艦の女の子が出てくるブラウザゲームごっこしようじゃないか、服が破れるかもしれないけど」 セレスティアがしゃがみこんで強引に羽柴のスカートを捲った。すぐにその黒と赤のレースできた勝負下着を脱がしにかかる。羽柴に足を振り上げられてセレスティアは顔面を思いっきり蹴られて吹き飛ばされた。 「セレスティアさん! こうなったら私がパンツを何とかします!」 佳恋は今度は自分の番と羽柴の下半身に抱きついた。だが、勢い余って佳恋は触れてはいけないその勝負下着を直接手で触れてしまっていた。 「わ、私の履いているパンツが……!」 その瞬間、履いているパンツがエリューション化していた。まるで生き物のように発熱してもぞもぞと一人でに微動している。緩い微動の刺激で変な気分になってきた。 「さ、脱いでください」 桐が両手を広げて佳恋に襲い掛かってくる。桐は相手が一般人ではないから容赦するつもりはなかった。それにこのまま放っていてはパンツを履いている皆にまでは被害が及んでしまう。容赦無く前から押し倒して二人は抱きついたまま地面に転がった。 「じっくりみたりしませんからご心配なく」 「ふやあああ、やめて、ああぁぁあぁあん、そ、そこはだふぇめえっ……!」 桐の魔の手が伸びてきて佳恋が悶え苦しんだ。あまりの刺激に身体がおかしくなってしまいそうだった。さらに横から不意にすずが強引に手を伸ばしてくる。桐よりも早く佳恋のパンツを掴むと一気に引きずり下ろして投げあげた。 「うち愉快……仕事は真面目にやる乙女やし、攻撃力ある人にそれを壊して貰おうと思うての?」 桐は咄嗟に回収しようとしてつい直接手で佳恋のパンツを掴みとっていた。 「どうやら、私のパンツも覚醒してしまったようですね……」 桐は冷静に状況を把握した。何故かびんびんに下半身が熱い。このままではイケないことになってしまいそうだ。誰も気にしていないが、桐は唯一この中で普通の女の子とは違う性質を持っている。あまりに敏感になってしまえば取り返しがつかなくなる。 「雪ちゃんのパンツは貰ったああああああああ!」 セレスティアがフライングゲットならぬパンツゲットをするために後ろからミニスカートをめくり上げる。そのまま桐の下着に手をやって一気にズリおろした。 「ぎゃあああああああああ――――!」 目の前にいた羽柴が絶叫した。 ●パンツ下ろしの野望 「ぱんつ争奪戦に勝ってきんばれいぱんつをGETするのです!」 それまで大人しくしていたキンバレイがようやく立ち上がった。仲間たちのパンツが次々に覚醒して阿鼻叫喚の地獄絵図になっていた。 セレスティアに突っ込んでいってその履いているパンツを掴みにかかる。 「まああれです。合法的にぱんつおろしが出来るとか男の子のロマンじゃないですか! おとーさんなら泣いて喜びます!」 「や、いいからあたしを巻き込むな、巻き込まないで、お願い勘弁して!」 「ぱんつを穿けるようなブルジョアは粛正されるべきだと思うのです!」 意味不明などこぞの独裁国家のようなことを言ってキンバレイはセレスティアのパンティを脱がしてついにゲットした。そのままおもむろに口にしてみる。以前にエリューション化した下着を食らった特異な経験があった。 むしゃむしゃパンツを食べるキンバレイに仲間のリベリスタ達も青ざめる。羽柴に至っては恐怖のあまりに失禁しそうになっていたが、肝心のパンツは意地でも脱がない。 カメリアが羽柴のパンツを何とか脱がそうと試みた。生地が尻に食い込んでいてなかなかうまく外せない。指を差しこんでゆっくりと丁寧に外そうとするが、パンツが突然に光を放ってカメリアを吹き飛ばしてしまった。 「そろそろ本気でいかしてもらうでの」 すずは不敵に笑って影人を作り出していた。幻視でOLの姿になっていたが、羽柴の前に現れた瞬間にスク水姿に変身する。度肝抜かれた羽柴が一瞬動きを止める。すずは光線を放ってくるパンツの攻撃を影人で身を守りながら何とかもう一体の影人で羽柴の身体を羽交い締めにすることに成功した。 「あたしだってまだ彼氏はいないけど、自分のぱんつに惚れてほしいとは思いません! 仮にそれでホントに彼氏が出来てもそのぱんつに惚れるだけですから! そいつは主人よりも自分自身がモテる事しか考えない邪悪なぱんつなんです!」 未だに抵抗を続ける羽柴の元へ雛乃が歩み寄る。どうしてもパンツを脱ごうとしない羽柴を叱りつけた。下着で勝負するのではなく女で勝負しろと言い放つ。 羽柴は痛い所を突かれて動揺した。女として磨きをかけるのを怠って安易に勝負パンツに手を出してしまっていた。まず外見ではなく中身を磨くべきではと後悔する。 「タダで脱がさせろとは言いません! その代わりに……あたしのぱんつを脱がしていいですから!」 雛乃は追い打ちをかけるように迫ってくる。その短いスカートとの間に作っている魅惑の絶対領域を魅せつけて惑わした。 あまりにハイテンションになっていて自分でも何をしているのか分からない。雛乃は羽柴の手をスカートの中に導き、パンツの紐を解かさせる。 「今だ、貰ったあああああああ―――――! うおおおおもう実力行使だぱんつよこせええええええ!!!」 雛乃は叫んだ。ノーパンになった瞬間、羽柴のパンツに手をかけて一気にズラす。羽柴の履いていたパンツを高々と天に掲げて雛乃は勝利の雄叫びを上げた。 ●ノーパンリベリスタ 「パンツを食べるたびに思うのです……ぱんつ買って欲しいって……」 エリューション化したパンツはすべてキンバレイが回収してむしゃむしゃと平らげた。 その姿はまるで映画に出てくる怪獣そのものである。恐らくその食べたパンツはさらに胸の栄養になるに違いない。おとーさんも大喜びの結末である。 だが、最後に残ったのはパンツを履いていない哀れなリベリスタ達だった。 「雪ちゃんのパンツが……ぐすん」 セレスティアは桐のパンツをゲットできなくてしょんぼりしていた。側で佳恋がセレスティアの肩を叩いて慰める。 「大丈夫ですよ、二人共帰ったら私のとっておきの勝負下着をあげますから」 桐は笑顔で頷いた。あまりに不自然な笑みに何か裏があるのではと、佳恋は一瞬不安に思ったがセレスティアはそんなことには一切気付かずに桐に抱きついている。 「駄目ですよ、そんなに抱きついては。スカートが捲れてしまいます」 慌てて桐はミニスカートの裾を伸ばす。今だけはその中身をみせるわけにはいかない。 未だに落ち込んでいたのはパンツを剥ぎ取られてしまった羽柴だった。いきなり現れた変質者達に言いがかりを付けられてお気に入りのパンツを取られてしまったからである。 「黒と紫のレースで凄い面積の少ないの買ってきた! これなら負けないよ、多分」 カメリアはにっこりと笑って新品の勝負下着を手渡した。羽柴は素直に受け取って取り敢えずパンツをその場で履いた。 キンバレイが魔眼を使用して羽柴を家に帰るように仕向けると大人しく自分のアパートへと帰っていった。後でなぜ自分の勝負パンツが変わっているのか、悩むかもしれないがそれはその時である。取り敢えず一件落着してカメリアは安堵し、ようやくパンツを脱いだ。やはり何も身につけていないほうが開放感がある。 「そのパンツあたしに寄越して!」 不意に雛乃が猛ダッシュしてきた。このままの状態で帰るわけにはいかない。いつ何時風が吹いてスカートが捲れたらそれこそアウトだ。 「いいえ、私が貰います」 同じくパンツを失ったセレスティアと佳恋が争奪戦に加わった。すずは思わず新たに始まった仲間の醜い争いにため息を吐く。 ノーパンのリベリスタ達によるパンツ取り合戦はまだ続きそうだった。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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