● 毒電波発生 最初に感じたのは耳鳴りだった。キイイィィィンという微かな、それでいて甲高い嫌な音。金属の棒を叩いた時に出る音と似ている。 不快な音に耳を押さえる。それでも耳鳴りは収まらない。周囲を見渡してみると、同じように耳を押さえている人がたくさんいる。耳鳴りを感じているのは自分だけではないのだ、とそう思ったその直後、目の前に居た老婆が、目と鼻から血を流し、その場に倒れ込んだではないか。 驚き、数歩後じさる。そこで気づいたのだが、倒れたのは老婆だけではない。次々と、周囲の者たちが血を噴き、倒れていく。 混乱に次いで、恐怖の感情が彼を襲う。膝が震え、立っているのもままならない。ふらり、とバランスを崩しそうになる。 ふと、思う。 膝が震えているのは、果たして本当に恐怖のせいか? と。 そういえば、頭が痛い。目が、鼻が、痛い。 視界が霞み始めたのを感じ、ああなるほど、と思う。 つまりこれは……。 不快な耳鳴りから始まった、異常現象であるのだろう。 そして自分は、その異常現象に巻き込まれた哀れな犠牲者の1人に過ぎないのだ。 プツン、と何かが切れる音を聞いた。 視界が赤く染まり、彼の意識はそこで途切れる。 いつの間にか、辺りに立っている人間は誰1人としていなかった。 ● 異界からの呼び声 「耳鳴りの原因は、何者かの鳴き声のようね。鳴き声は毒電波となって、人々の精神と肉体を攻撃するみたい」 淡々と状況の説明を続ける『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)。その顔には、わずかに緊張の色がみてとれる。 「現場はとある繁華街の一角。毒電波は、周囲にあるビルのどこかから発生しているみたい。範囲としては、直径2〜300メートルの区画ね」 その一角のみを囲むようにしてが毒電波が発生。それにさらされ、被害を受けているところを見ると、どうやら毒電波の原因は複数あるようだ。 「辺りにある主立ったビルは6つ。ビルの1階か屋上に毒電波の原因は存在している」 そういってイヴはモニターの映像を切り替えた。映像が荒く細部はわからないが、どうやら小さな石碑かなにかが映っているようだ。石碑の中央には、赤紫色の丸い石が嵌め込まれている。 「この石が毒電波の発生源。石碑は全部で4つあるけど、本物は1つだけ。 残りの3つはスピーカーの役割を果たしている」 本物を破壊しない限り毒電波は収まらないが、フェイクの石碑を壊せば毒電波の威力は減少することになる。 探して、壊すだけならば、解決はそう難しいこともないのだろうが。 石碑の傍に、何かの姿が見える。その数は2つ。 片方は、形は人に近いが魚に似た顔をした怪人だ。 もう片方は、痩せた犬に似た生物のようである。 「2体ほど、アザーバイドが存在している。どうやらこの2体が石碑を仕掛けたみたいね。石碑を通して、何者かをこの世界に呼び出そうとしているわ」 石碑から何が呼び出されるのかは分からない。 しかし、現在の被害情報を見る限り、呼び出された何者かはきっと、ろくな存在ではないだろう。 声だけで人を発狂させるような、そんな恐ろしい何かだ。 「アザーバイドの撃破と、石碑の破壊。これが今回の任務の内容」 石碑の破壊に失敗し、何者かが呼び出されてしまえば任務は失敗だ。 意識を失っている人のうち、果たして何人が命を落とし、発狂するか知れたものではない。 「どれくらいで何者かが呼び出されるかは不明。けど、そう長い時間猶予はないと思うから……。一刻も早く、事態の解決をお願いする」 囁くようにそういって、イヴは仲間たちを送り出すのだった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:病み月 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年02月05日(水)22:50 |
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■メイン参加者 4人■ | |||||
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●人の心を糧にして 奇怪な高音が響いていた。音を聞いた者は皆、正気を失いその場に倒れた。白目を剥いて、悪夢の世界でのた打ち回る哀れな犠牲者。それも全て、何者かを呼び出すための下準備に過ぎない。 奇怪な高音は毒電波である。発生させる装置が1つ。増幅させる装置が3つ。範囲内には仕掛けられている。 犠牲者たちを眺めるのは、気色の悪い半漁人と、眼のない巨大なドーベルマンだ。 彼らが装置を仕掛けたのである。 何者かを復活させる、それだけのために、多くを犠牲にしようとしている。 「石碑を破壊して、毒電波を止める。それが目的ですね」 これ以上犠牲者を増やさないために、『メガメガネ』イスタルテ・セイジ(BNE002937)はそう呟いて、決意を固めたのだった。 ●毒電波は復活の呼び声 街中でのミッションであれば、本来は人払いや神秘の秘匿が優先される。ところが今回は、人こそ無数に現場に居るが、その全てが意識不明か錯乱状態であるため、神秘秘匿の心配がいらない。 「でんぱ……きっとビルのおくじょーなのだっ!!」 燐光が飛び散り、仲間達の背に光の翼を付与していく。神秘の秘匿の心配はいらない。敵の数も少ない。とはいえこれは時間との勝負である。発狂し、死亡する者が現れるかもしれない。石碑から何かが、蘇るかもしれない。 心配ごとの種は、まだまだある。『くまびすはさぽけいっ!』テテロ ミミルノ(BNE003881)の付与した翼の加護で、4人は一斉に飛び立った。 四方から飛んでくる毒電波で、耳の奥が痛い。『Killer Rabbit』クリス・キャンベル(BNE004747)は顔をしかめ、イスタルテの後を飛んでいく。 「発狂する毒電波に異界の住人か……。とりあえず手記でも用意しとこうかな」 冗談混じりにそんなことを呟いて、耳を抑える。 「黙って放置するわけにもいきませんから、叩きのめすしかなくなってしまいます」 槍を掲げる『朱蛇』テレザ・ファルスキー(BNE004875)が、地面に倒れた被害者たちに視線を落とす。イスタルテの千里眼以外に、目視での捜索も同時に行う。 例えば、ある一か所では半狂乱の者が目立つ。 また別の一か所には、意識のある者はほとんどいない。 毒電波に強弱があるとするのなら、きっと石碑に近い方が電波の効果も強いに違いない。 「あっち……ですかね」 倒れた者が多い一角へ視線を泳がせる。 「そうみたいですね」 千里眼で石碑を捉えたのだろう。イスタルテを先頭に、一同はまっすぐ第一の石碑へと向かう。 石碑の周囲に、半漁人や痩せ犬の姿はない。しかし油断は禁物だ。半漁人は物の中に、痩せ犬は異空間に、それぞれ潜り込む能力を有している。 「石碑の傍にいるかどうかも見ておきますけど……。居たら、本命だと思いますし」 そう言ってイスタルテは視線を巡らせる。しかし、アザ―バイドの姿はない。 毒電波が邪魔をして、千里眼の精度が下がっている、という可能性も考えられる。 警戒し、油断しない。慎重に石碑へと近づく。 「できるだけ早期の破壊を」 テレザの槍に、闇が纏わり付く。暗黒が渦を巻き、不気味なオーラを撒き散らす。 まっすぐに、容赦なく突き出された槍が、黒い石碑を粉々に打ち砕き、その破片さえ暗闇が飲み込み、木端微塵にすり潰す。 石碑を破壊した瞬間、何か起こるのではないか、とクリスは身構えるが、しかし何も起こらない。ただ、少しだけ、耳鳴りが収まり身体が楽になった気がするだけだ。 「……?」 次の石碑を探すべく再度飛び立つ。その最後尾、テテロは何か、違和感を感じて動きを止める。背後を振りかえるが、そこには誰も、なにもない。 気のせいか、と意識を切り替え仲間に続く。 飛び立っていく4人を、じっと見つめる黒い影があったことには誰も気付かなかった。 2つ目の石碑はすぐに見つかった。マンションの屋上の、その中心にそれはあった。近づくほどに耳鳴りが酷くなる。禍々しい、不気味なオーラが濃くなっている気がするのは、石碑によって呼び出される何者かの力が、強まってきているからだろうか。 屋上に着地し、前に出るイスタルテとテレザ。その背後では、クリスとテテロが周囲の警戒を怠らない。イスタルテの千里眼があれば、距離や位置など関係なく周囲を警戒することができる。その間に、テレザが石碑を破壊する。そういう作戦だ。 何かあれば、即座にイスタルテが異変を察知してくれるだろう。 だが、今回真っ先に異変を発見したのはクリスだった。 銃を両手に構えたクリスが、素早く地面を転がった。前転回避。一瞬先までクリスが居た空間を、何か、黒い影が通過する。 放たれた弾丸は空気を射抜くだけだった。ビーストハ―フのもつ超反射神経がなければ、攻撃を受けていただろう。 クリスの足元、空間に穴を空けて飛び出して来たのは、真っ黒い痩せ犬であった。 目のない犬がぐるると唸る。 同じくぐるると威嚇し返すテテロに向け、クリスは叫んだ。 「離れすぎないように固まって動けよ」 「おっけー! ちょうぼうぎょりょくになぁれっ!!」 魔砲杖を振り回すテテロ。イスタルテの身体を、不可視の魔壁が包み込む。防御力を上昇させるエル・ハイバリアのスキルである。前衛で戦うイスタルテやテレザを援護するように、クリスは絶え間なく弾丸を放つ。 空間に潜り、また別の場所から飛び出す痩せ犬相手では、なかなか攻撃が当たらない。かすり傷程度だが、素早い動きに翻弄され、少しずつダメージが蓄積していく。 状態異常を受ける攻撃ではない。ただ出血が止まらない。正確に弱点を突いて攻撃してくるのが鬱陶しかった。 受けたダメージは、テテロが回復してくれる。しかし、こちらのEPも無限にあるわけではないのだ。 「……っ!!」 テレザの槍が床を砕く。槍の真下を潜り抜け、痩せ犬はテレザに跳び付き、その首筋に喰らい付いた。 「敵と石碑、同時に攻撃できるのが理想だったのですが」 槍を手放し、テレザは痩せ犬の首筋を掴む。動きの止まった痩せ犬の背に、クリスの弾丸が命中する。悲鳴をあげ、痩せ犬がのたうつ。空間に穴をあけ、そこへ飛び込みどこかへ消えた。 その隙に、イスタルテは素早く石碑の破壊を終える。第一目的は、敵の殲滅ではなく石碑の破壊だ。周囲に視線を巡らせるが、痩せ犬は襲って来ない。どうやら逃げ出したのだろう。 「前衛を突破されないように気をつけないと……」 相手は空間や物体をものともしない、多次元的な動作が可能な敵である。油断は出来ない。イスタルテは、溜め息を零し、傍らのテレザへと視線を向けた。 その時だ。 「えっ!?」 振り回されたテレザの槍が、イスタルテの胸元を切り裂く。飛び散る鮮血の中、どこかぼんやりした表情のテレザと視線が交差する。その眼は正気を失っている。混乱している者の目だ。ダメージを受け弱ったところに、毒電波の影響を受けたのである。 再度、テレザの槍がイスタルテを襲う。 彼女はそれを回避しない。両手を広げ、その槍を受け止めることで、テレザの動きをその場に食い止めたのだった。 槍から滲む暗黒のオーラが、イスタルテの身体を蝕んでいく。苦痛に顔をしかめながらも、イスタルテはその場を動かない。 「状態異常ですね。ブレイクフィアーを!」 イスタルテが叫ぶ。その声に従い、テテロが駆ける。その手に宿る淡い光を、テレザの背中に叩き付けた。 「おまかせなのだっ!」 光が弾け、テレザの身を蝕む不調を癒す。 テレザの身体から力が抜け、その場に倒れ込んだ。荒い呼吸を繰り返すテレザを助け起こし、イスタルテは笑う。 残る石碑はあと2つ。ここで仲間を、失うわけにはいかない。 3つ目の石碑は特に妨害もなく破壊することができた。何者かの視線をひしひしと感じてはいたが、妨害を受けるようなことはなかった。恐らく半漁人か痩せ犬のどちらかが、近くに潜んでいたのだろうが、この石碑は守るつもりがないようだ。 本物の石碑だけ死守できればそれでいいと考えているのかもしれない。 或いは、すでに石碑に封じられた何者かを呼び出す用意は出来ているのかもしれない。 毒電波の量が減ったことで、体長の不具合や千里眼の精度も元に戻って来た。 そうなると、最後の石碑もあっさりと発見される。 最後の石碑は、ショッピングセンターの最上階にあった。展望台の真ん中に、まるで最初からそこにあったかのような自然さで、黒い石碑は鎮座していた。 4人が床に着地するのと同時。 ずるり、と半漁人が床から這いだす。 3つ又の矛をまっすぐ構え、そいつはキシシ、と不気味な鳴き声を上げたのだった。 ぬるりとした肌には鱗がびっしり生えている。口には細かな牙が並ぶ。その頭部は魚のそれだ。しかし身体は、人に似ている。首には鰓が見受けられる。地上で鰓呼吸などできないので、恐らく肺もあるのだろう。或いは、呼吸を必要としていない可能性もある。 手にした矛からは、常に水が滴っているようだ。 「まずはせきひのはかいがゆうせんよー!」 翼を広げ、テテロが飛び立つ。相手は飛行能力を持っていない。空中を移動できる利点を活かし、一気に石碑に近づくつもりだ。 半漁人が矛を振るう。滴る水が、弾丸と化して放たれる。 しかし、水弾はテテロに届かない。その直前で、クリスの放った弾丸に射抜かれ、相殺。飛沫と化して飛び散った。 「おっと……。踏み込みや息遣いの音で、動きは割と先読みできるんだ」 銃口をまっすぐ半漁人に向けたまま、クリスはにやりと笑って見せた。 クリスの作った一瞬の隙を、イスタルテは逃さない。低空飛行で半漁人に近づくと、矛を奪うべく飛びかかった。 「突破させませんよ」 そう呟いたイスタルテ。フィンガーバレットを構えた。 半漁人が矛を振り回す。矛から溢れた大量の水が、イスタルテの胴を打つ。ごぼ、と奇妙な音と一緒に、イスタルテの口から血が溢れる。床に倒れたイスタルテの頭目がけ、半漁人は矛を振り降ろした。 それを受け止めたのは、テレザの槍だ。矛と槍とが打ち合い、火花を散らす。 「あなたを先に倒すほかないようですね」 槍からは闇が溢れだす。 矛からは水が流れ出す。 テレザと半漁人、お互いの武器を引いたのは、同時だった。 「さぁさぁ、こちらの世界にせっかくいらっしゃったのです、楽しんでからお亡くなりくださいね?」 金の長髪を振り乱し、テレザは笑う。命のやりとりが好きなのだ。喜々として、狂気の中に身を置く様は、ある種の危うさを孕んでいるように思う。 それでも彼女は、その生き方を、戦い方を変えることはできないのだろう。 闇に覆われて槍が、半漁人の肩を貫く。 水に濡れた矛の刃が、テレザの胸元を大きく抉った。 血と、水と、飛び散る黒いオーラの中で、テレザと半漁人は、激しい攻防を繰り広げる。 クリスに護衛されたミミルノが、回復術を使用する。飛び散る燐光がイスタルテの身体を包み、そのダメージを癒していく。 「ミミルノにかいふくはおまかせなのだっ!」 優しい光の粒子に包まれて、ミミルノはそう宣言した。 その瞬間だ。 その足元に、ぽっかりと異空間へ通じる穴が開く。突如として足元から現れた、禍々しい気配。気配の主は姿を隠していた痩せ犬だった。痩せ犬は、その顎を限界まで開くと、そのままミミルノの足に喰らい付いた。 慌てて足を引き抜こうとするミミルノだったが、しかし痩せ犬の牙が深くまで突き刺さっているせいで、皮膚が切れるだけで足は抜けない。 そんなミミルノの背後から、ミミルノを抱くような形で腕が伸ばされた。クリスである。左右の手に持たれた銃は、まっすぐ痩せ犬の眉間を捉えている。 「正面からやり合うのは御免なんだ」 殺気を感じた痩せ犬が、ミミルノの足から口を離す。そのまま異空間へと逃げていこうとする痩せ犬だったが、その首にミミルノの腕が回された。逃がさない、とそういう意思の込められたミミルノの腕。 逃げ遅れた痩せ犬の眉間に、2発の弾丸が撃ち込まれた。 きゃん、と一声悲鳴を上げて、痩せ犬の全身から力が抜ける。先ほどのダメージもあって、息耐えたのだろう。痩せ犬の身体が、塵となって崩れ去る。 崩れた塵は、異空間への穴へと吸い込まれ、消えていった。 ●復活阻止 ふらり、と立ち上がったイスタルテが片腕をまっすぐ、半漁人の方へと向けた。その気配を察して、半漁人は素早く床に潜り込む。物の中を自在に潜って移動する能力は厄介だ。その能力に翻弄され、テレザは次第に追い込まれていた。 ヒット&アウェイ。それに加えて、膨大な量の水による攻撃。死角からの攻撃に備え、テレザは眼前に槍を持ち上げた。 テレザの背後で、イスタルテが宙へと舞い上がった。両手を真下へ向け、いつでも銃弾を発射できる姿勢をとった。 数秒、沈黙が続く。 真っ先に動いたのはイスタルテだった。両手をまっすぐ、石碑へ向ける。 「石碑の破壊が優先です!」 指先から放たれた弾丸が、まっすぐ石碑へ飛んでいく。石碑を打ち砕くべく放たれた弾丸は、しかし床から飛び出して来た半漁人によって止められた。身体を張って、石碑を守る半漁人。よほど、この最後の石碑が大事なのだろう。 全身に銃弾を浴び、血を流す。 その眼前に、テレザは槍を突きつけた。 「徹底的に、痛めつけましょう……」 ドロリ、と槍の先から暗黒のオーラが溢れだす。矛を、足を、腕を、身体を、半漁人の全身を、テレザの放った暗闇が飲み込む。 一瞬、暗闇は膨張し、そして消えた。 後には何も残らない。半漁人は、暗闇ごと、どこかへ消えて、死んだのだ。 後に残った石碑は1つ。耳触りな音を微かに響かせる。不気味な気配が滲みだす石碑を、クリスの放った弾丸が撃ち砕く。 「それにしても耳障りな音だ、気分が悪くなってくる」 耳を抑え、クリスは呻く。 砕け散った石碑の欠片を、テテロが足で蹴飛ばした。 瞬間、石碑の破片は砂と化して崩れ去った。耳鳴りが止む。 石碑から呼び出されるはずだった何者かの正体は分からないが、事前にそれを阻止できたのだ。リベリスタ達は、ほっと一息、安堵の溜め息を零したのだった。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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