●またか その日、とあるフォーチュナがアークの掲示板に張り出した募集要項は、一部の女性リベリスタの間で囁かれる程度には話題になった、らしい。 曰く、またあいつか。 曰く、またあの企業か。 曰く、また犠牲者はあの子か、と。 確かにそれは事実となったわけだが。 ●やっぱりな 果たして、募集要項につられて集まったリベリスタ達が見たのは、魂の抜けたような表情で立ち尽くす『Rainy Dawn』兵藤 宮実(nBNE000255)の姿だった。 手に持っている資料が何なのかはわからない。ただ、幽鬼のような動きでゆっくりと女性リベリスタの一人に近づくと、華奢ながらあらん限りの力でその手首を掴んだ。 そして、自らの胸へ。 「え、ちょっ……」 「揉んで下さい」 「えっ」 「揉んで下さい」 いやいやいや、この元アイドルなんつーこと言いやがるんだ。キマシ・ピラーはこんなところに建ってはいけないんだ。 「……今私は、『和光縫製』が制作した新作ランジェリーを身につけています。効果は『ひと揉み三センチの胸囲変動』。変動後にブラを外してから三時間、ないし連続着用十八時間で効果は消滅する、と夜倉さんから頂いた資料にありました」 「え、マジで?!」 「マジです」 女性の夢がなんかすごいことになってらっしゃる。というか、だ。 『和光縫製』。知らない人の為に説明すると、『冥時牛乳』傘下の縫製……いやランジェリーブランドであり、以前『着用するだけでネガティブになるブラとガードルのセット』という誰が得するのか分からないものを制作した前歴がある。 そして今回この有り様だ。 恐る恐る、リベリスタが手をソフトに握りこむ。離す。 ぽわん。 「マジだ!?」 「今回お呼びしたのはこの試着会です。因みに」 「因みに?」 宮実が顔を伏せる。リベリスタが一歩引くほどに、それは悲哀に満ちていた。 「夜倉さんから頂いた資料にはやれ『胸の成長は概ね十四歳までで決定する』だの『揉んで大きくなるのはある程度大きい場合。小さいと更に小さくなる』だの『揉み過ぎたらたれる』だの書いてあって私はもうあの人を直視した時に見過ごせない程度にはこの、どうしたら……」 「うん狩っていいわそれ」 慈悲はなかった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:風見鶏 | ||||
■難易度:VERY EASY | ■ イベントシナリオ | |||
■参加人数制限: なし | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年01月28日(火)22:23 |
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■メイン参加者 17人■ | |||||
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●なんのためのフロントホックだと思ってんだよ脱げよって天の声が聞こえましたが大概に於いてそういうトラブルのために仕組まれた罠なので別にどうこうしなくてもいいんじゃないかなって思うんですが大丈夫報告書もカメラマンも女だ! 「元々1m超だけど当然どこまでもどこまでも……限界突破で大きくする側よ!」 「はい小さい方もってきてください。はい、ツーカップ小さくていいです。大丈夫です。きつくても」 「えっ」 「問題ありません。すでにここまで成長なさっている方がこれ以上大きくなることがどういうことなのか、私が証明します」 限界を超えておっきくしたいレイリアに対し、しかし揉み手は圧倒的に足りなかった。『揉まれないと効果が無い』ので、彼女の望むような秒間十六連射はどだい無理なのである。 そして、それを聞いて彼女に視線にガン飛ばしもいいところの視線を向けたのは誰あろう宮美である。で、彼女は人生としては後輩、リベリスタとしては先輩として彼女に『教育』を敢行すべきと立ち上がったのだ。 ふに、ふにふに、フニクリ・フニクラ。あ、なんか変なフレーズ混じった。まあいいや。 ぶちぃっ。 「えっ」 フロントホックだからね。 …………フロントホックだから仕方ねえな。 レイリア、拡張胸囲大体十二センチぐらい。こええよ。 「良いこと、リンシード」 部屋の隅の方に正座した糾華とリンシードの間には、とてもとても……そう、真剣な表情をしていた。それを視界に収めるリンシードも同様。彼女たちは真剣なのだ。 糾華はポンチョを羽織っている。理由は明白で、その姿見を隠すためである。。少女らしさに喝采を送りたい。おお、ブラボー! みたいな。 一方のリンシードは、「私、こういう大人っぽいのつけるの初めてです……」と期待と不安の入り混じった表情で二人してブラを眺めていたわけだが、不意に届いた声の真剣さに姿勢を改めることとなった。 「目的を前に邪念は不要。四方や私にそんな想いを抱いているとは思わないけれど……」 リンシード、その言葉に思わず声を失った。神経を張り詰めているからエスパー並の洞察力でもついたのか。いやしかし。 「一夜の夢とか効果短www なんて思ってもこんな機会を黙って見てるわけにはいかない。そういう事よ」 「そういう、事よ」と繰り返したきがするが、緊張と興奮で上気した頬を意識する彼女に、その深遠な考えを見通すことは適わない。 ただ無造作にこくこくと頷くのみなのである。 「貴女の胸を私は揉む。貴女も遠慮なく掛かってきなさい」 「か、畏まりました……」 緊張の空気に飲まれつつ、リンシードは掌を広げる。おずおずと伸ばされた手がポンチョに隠れた控えめな部位の形にそって添えられる。僅かにブラの感触を覚えつつ、揉む。 「ど、どうですか、お姉様……」 「なんだかくすぐったいわね……効いてるのかしら?」 糾華は真剣そのものの表情で僅かに重みを増した胸回りに目を細める。 一方のリンシードも、確実に大きさを増し、感触に違いの生まれ始めた胸元にいささかの興奮を禁じ得ない状況である。 「ど、どうですか、お姉様……おっきくなってきましたね……やーらかいです……」 「そう、貴女に気に入って貰えたなら十分よ」 「お、お姉様、どうぞ……」 あっツッコむ間も与えられず攻守交代入った。顔を赤らめたリンシードがさらに赤くなるな(確信 「揉むとなると少し身構えるわね……」 身構えた糾華の表情もやや膨らんだシルエットもまた素敵だなとか思ってしまう重症リンシードだが、実際に揉まれるという行為に対して生理的興奮を彼女が覚えうるのはつまり、感情が伴っているからだろう。 「あ、大きくなってきました……ふぁ、くすぐったいです」 「もう、変な声出さない……の……」 「す、すごくドキドキします……」 指先を沈める度にその感触を僅かずつ変える少女の胸。揉むことに他意は無いというのに。 「胸が大きくなった事より、姉様に揉まれた事にその、興奮します……」 「興奮とか言わないの……もぉ」 いやぁすげえな百合。 「バランス的にはこうって感じだけれど、もう少し盛っとく?」 「えっ、え、ええと……姉様にお任せ、します……」 もうだめだこれ(確信 「……よく考えると恥ずかしい事の様な」 サイズもカラーリングもどれだけカバーしてんだと言わんばかりのそれらを前にして、マーガレット(以下メグ)は一瞬正気に戻りかけた。だが遅い。 (丁度、可愛い下着が欲しかったのです) 因みにリリはそんな葛藤なぞどこ吹く風という感じなので、気にしているのはメグだけなのかもしれない。 大丈夫、その程度の平常な感覚はすぐ吹っ飛ぶぜ! 「黒……よくお似合いです」 「綺麗だよ、姉さん。似合ってる」 吹っ飛んだ(事実 ときに、リリの希望はまさかの「小さくしたい」、であった。 なんかよくわかんないけど最近不遇らしいよ、胸の扱い。そりゃちょっと小さくして身軽になった感覚を体験するのも悪いことじゃないよね。うん、わかるわかる。 「いいかな?」 いいですとも! ……じゃないコレ聞いてる相手リリだ。 「はい、お願いします」 その言葉を聞いたメグの表情が変わった。あヤバいこれ野獣の眼光だこれ。 しっかりと触れた胸の感触は掌から溢れそうなほどに柔軟で、僅かに持ち上げることも躊躇われる。 「ん、揉む、ね?」 「は、はい……んっ」 びくりと、リリとメグの両者が震える。方やその未知(だと思う)の感触に。方や、ひと揉みするだけで脳髄に響くその感触に。 二度三度と指を沈めるものの、揉み具合が足りないのか、回数相応の効果は出ていないように見える。もう少し、と深く沈めた指が嵩を減らした胸に沈み込めば、感覚をより強く刺激することは当然であり。 「痛くない?」 「大丈夫、です、よっ」 リリは必死だったが、しかし人間というのは声にしろなんにしろ、吐き出すことを耐えるとその欲求を貯めこむ性質にある。揉む方だって掌の触覚が刺激されまくってそりゃヤバいのである。多分。 詳しいって? 知らねえよそんなもん! 妄想だ妄想! リリが僅かに軽くなった感触を確かめるのと同じように、メグはそこはかとなく興奮しつつある自分を意識していた。 興奮した頭で、正常な判断が彼女に出来たであろうか? いや、無理であろう(声:津○山正○) 「えと…ボクのも揉む?」 「えっ、はい、メグ様のスタイルも、もっと……」 今のなし、と思わずメグが声を上げようとしたが、リリの上気した頬と潤んだ瞳で「揉みますよ」と言われてそれを止めに入れる乙女がいただろうか。いや居ない。 「ん……っ」 「わ……柔らかいです」 リリが興奮気味に指を沈めると、返ってくるのはメグが彼女に覚えたのと同じような感触だろう。 ここから先は有料ですって言えって言われた。 「……市販するとは正気か?」 なんか正気らしいですよ。親会社のなんちゃらで大丈夫だろうとタカ括ってるんでしょう。神秘は寛容です。 そんなことを考えているあたりで朔もまだ純粋な方ではないかと思いつつ、手に持つブラはちゃんと和光縫製のものだ。 大きすぎず小さすぎず(本人談)の胸だが、多少小さくなったら軽くなって身軽になって動きやすいのではないか、などと考えるのは……もったいない気もするが分かる。 そして、そんな彼女を遠巻きに眺めるのは壱也。近づこうにも理由が理由で憚られる、というのだろうか。 (いや、決してわたしが小さいとかね、そーゆーわけじゃないけど……いや、まぁ人より控えめではあるよ、ほら、大和撫子体質っていうのかな) 散々イジられてるけど別に無いからどうってワケでもなくねこの子。まあ付けてるのおっきくなる方みたいだけど。 「うん? 羽柴君か。どうかしたのかね?」 「朔さん……いやあのですね……その……ええと……そのナイスバディのようになりたくてですね……」 今まさに数時間限定で損なわれかねなかった彼女のナイスバディに視線をやり、見つけられたばっかりにおずおずと前に出てきた壱也は、あきらかにろれつの回っていない口調で自己弁護を繰り広げる。彼女の様子に首を傾げる朔。そりゃそうだ、価値観ちげーもん。 「でっかくなる下着をお召しになられたのですねえっとわたしが……あの……お、おねがいが、……」 「うむ。何を言っているかわからん」 「も…………も……桃……おいしいですね……」 「桃……? 一体何の話だ?」 すっかり上気した頬を隠すこともせず、壱也はむしろ自らの上半身の衣類をたくしあげた。何をば言わんとしているのか、朔にはそこでぎりぎり気づいた格好だ。 (羽柴君の率直に言って平たい胸を豊満にしたいから揉んで欲しい、と) さらっとエグリにくるなこの人。思念だけど。 「その…も……も、もももんでく、くだ、くださ……」 「承知した。任せておきたまえ……羽柴君?」 気絶したそうです。 そんな二人を遠巻きに眺めていたのは双葉である。 特に不満もない胸をお持ちの妹さんは、遺伝的観点で恵まれていたのだろう。姉の苦悩などどこ吹く風……とはいくまい。多分薄々気付いてた。 (肩が凝ったりするとそのせいなのかな、小さいほうがいいのかな、なんて思わないでもないけど……なんて、お姉ちゃんの前じゃ大声で言えないんだけどね) すげえ姉思いでしたこの子。 「それはそうとお姉ちゃんだよ!」 和光縫製のブラ(おっきくなる方)を胸に装着し、姉の様子にやきもきする少女一人。あっこれ怪しいわ。 姉とその友人の様子からすれば、何とかなりそうで安心はしている。姉の悩みに気付いていても妹では無理なのだ。 気絶してるけど。そのせいで夢叶わぬのだが。それは遠巻きに見る彼女からは与り知らぬことである。 「わ、わたしもひと揉みだけ……」 「揉んでくれる相手が居ないだって! ならワタシに任せな!」 \唐 突 な 白 石/ というわけで、風のように現れた明菜が双葉の後ろに回りこむ。スムースな動きで軽くひと揉みしたかと思えば、双葉が声を上げる前にその姿を消していた。 「……明菜さん、何でそこまで早業なんですか……」 既にある程度おっきくされていた(ヤクトク!)宮美は、腕をアンダー部分に添えて小首を傾げ、その動作に恍惚としていた。ああ、巨乳ならではのこの動作が出来る日が来るなんて! 「あらあらまあまあ」が似合うこの動作が! 「えっクミ姉さんのパイタッチチャンスですよねやったあ!」と喜び勇んでルパンダイブして「あーもうめちゃくちゃだよ」って具合に揉みしだかれた宮美からすれば、言うに及ばず。 「それどころか自分で揉めない奥ゆかしいレディ達も揉み放題よね?」 「自分でもんでも効果無いらしいので遠慮無くやっちゃってください」 「マジで!? ヒャッホウ!」 「これはひどい」 「ちっさくする方の試着を……」 依頼だからと赴いた木蓮を微妙な顔で見送った恋人の思いは如何ばかりか。どーせどっちになっても大喜びだろうがあのムッツリめ! 仕方ねえな! 傍らの嶺はといえば、大きすぎて困る典型例のようで、なんかホールド力とかも求めてらっしゃいました。元々大きいからネー。ブラなしでもおっきくなる外的要因あるからネー。 だが、こんな「場に流されました」テイストの二人は前座に過ぎない。もっと深く遠く想いを馳せる人物がそこには居た。 「子供の頃……天の川を仰ぎみては……その美しさに魅入られ、お星様を掴もうとしたことがありました」 何か凄い壮大な語りが入りますが、まあどうやら「願っては見たけれど手に入れられなかったよ」劇場です。 「されど過去。私は奇跡を体験させて頂きました」 つまりあの、牛乳の試飲とかのアレってことでしょう。皆仲良く女性の夢を享受したんでしたね。覚えてる。 「されど運命の日来たる! 癒やし尽くすことのみに専念した私に、この日が」 「シエルさーん、演説終わったら始めるけどいい?」 「ええ、終わったらと言わずすぐに……三度程……お願いします」 「ヒャッホウ三回も揉んでいいんだね!」 すいませんこの特級ホーリーメイガス何とかしたって下さい。来いよ恋人! 小さくてもいいって説得したったれや! 「普通のブラなら欲しかったくらいだぜ……」 残念、(設定として)市販されるから頒布はできないんだ! 自分で買ってネ☆ 喜び勇んで手を伸ばす明菜に、木蓮は思わず数歩後ずさる。まあ分かる。 「ひぃっ、い、一回だけ! 揉むのは一回だけな! 俺様的に三センチって結構デカい差だかr」 \うひゃぁあああ……!/ 木蓮、小さくも大きな差を味わいつつも生理的な感触には耐えられず。(ここに検閲削除された書き手の個人的リビドーが入って消えました) 「ち、ちっさくなりましたか……?」 「うん小さくなった、いいよ凄くいい! けどもっと小さくしてもいいんじゃないかな揉ませてクダサイ!」 おい本音本音。 明菜の本格的一人和光縫製ロワイヤルは大成功の体であったことをここに残す。 ●ここで隣室の様子に移ります 「おう筋トレ上等だ。元ラガーマン舐めんな」 《では腕立て腹筋屈み跳躍、千七百回ずつオネガイシマス》 「お、おう……少し多くないですか……」 悪いな快、このシナリオ十七人出発なんだ! あと男衆お前だけで個人的にすっげえ退屈! 「……女子で腹筋してる人がいるのはなんでだろう。揉むか揉まれるかしてくればいいのに」 「小さく、したいのに……新田が止めたから、ここにいる。あと監視」 「ホント信用無いですね!?」 腹筋に来た女子は二名。なんで体操服にブルマとかテンプレ通りのキンバレイが隅っこに居るのかは分からないが、快にはあいにく見えていない模様。 「んしょんしょ……」 汗で透けたりなんだりで大変だと思うけれど、某野球で有名な学園みたいな略語の透けて見える依頼のノリで白昼夢見てるのはそれはそれで描写しづらいからね、マジかんべんしてねください。 話は戻して、なんで天乃がここにいるかってそりゃぁ小さくしようと考えたばっかりに新田に血の涙を流して縋りつかれて止められた(誇張表現)からである。 揉んだり揉まれたりが想像できない子ではあるが。 「取り敢えず手伝う。私担いでスクワット、とか?」 「いいね、負荷があったほうが面白い……腹筋で足抑える程度しか出来ないけど」 言っとくけど屈み跳躍忘れんなよ。絶対だぞ。あと役得だな。これはこれで貴重な体験だからしっかり頑張れ。 「ペース……もっと、速く」 「よっしゃまだまだァ!」 とまあ、しょっぱなからエンジン全開なら何れ限界が来ます。そんな快さん、流石に飲み物を買いに部屋を出たわけですが……(→14 ●百合の裏にひしめく××××× 「やっぱり風t……男の人は大きい方が好きなのかな……」 美伊奈の悩みは重かった。男女関係と相手の性的嗜好が絡む以上なんとも言えないが、どうやらそういう相手らしい。クッソ風tどこぞの男性はおっぱい星人かよ! それはそうと、と美伊奈が視線を向ける先には、水着姿で細かくポージングするエリエリの姿があった。 「来るべき日にそなえるのです」 どんな日が来るというのか。そもそも大きくなる日などくるんだろうか。来るのかもしれないなあ。 「……姉さんは今のままが一番可愛くて良いのにな」 そんな彼女の願いは生憎にして届かないものである。今のままでも、とは保証できないのである。 ので、取り敢えずおっきくなってもらいましょう。 「……大きくなると、結構重いのね……」 美伊奈の胸は然程小さいわけでもないが、それなりに揉めばそれなりのサイズ感が味わえる。 重いながらにこれをどう扱うかは至上命題のひとつでもあるが……飽く迄今夜限りになりかねないので、いろいろ体験しておくといいと思うの。 「さ、みいちゃん。わたしをやるのです。ぐぐっと、ふにっと」 ふにっと。ふにふにっとな。……思い切りが良すぎである。 「おお、これが、未来のわたし」 そう、近い将来のエリエリなのである。うわあでっかい。揉んでる間の映像をお届けできないのが悔やまれる。 これが邪悪淑女ってやつか……。 (姉さん……似合ってる。絶対似合わないって思ってたのに……) 美伊奈の言葉に悪意はないだろう。姉妹として育った相手はこのままでも魅力的であると理解しているが故の発言である。ちっちゃくていいのに。 ……そう。彼女らはここで違う意味で意思疎通に成功していた。「このままいけばすごいことになる」。両者の見解は一致していた。 「……成長を抑制するお茶とか無いかしら……」 「みいちゃん? なんか怖い発言聞こえましたよ?」 「……あっううん何でも無いの。何も言ってないわ?」 こえー。 その頃、VTS特殊設定専用ルーム。 「ちょっと待て俺は飲み物を買いに来ただけじゃないかなんで浜辺に」 《意識が朦朧とした勢いで試着会会場に足を向けた報いドスエ。水分補給は終わっているので実際無問題》 快は、浜辺にいた。正確にはバーチャルな浜辺。そして、彼の足元から這い出すのは……まさか。 「まさか、これは……」 《体力練成よりも肉体への拷問よりももっと恐ろしいなんかドスエ。カラダニキヲツケテネ!》 快の悲鳴が上がる。彼が何を見、何に蹂躙されたのかを理解するのは、懸命ではないと申し上げておこう。 おわれ。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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