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<アーク傭兵隊>A kindness is never lost. (情けは人の為ならず)

●A kindness is never lost.
(情けは人の為ならず)
 ――世界各地に伝わることわざ
 
●ワンダービースト・イズ・カミング・フォー・ザ・サード・タイム

 2013年 12月某日 香港某所
 
 どこかの世界の、どこかの場所。
『彼』はこの日も巡り続けていた。
 幾多の次元の壁を超え、幾多の世界を巡る。
『彼』の目的は誰にもわからない。ただ、彼が訪れるのを待つ者は様々な世界に存在する。
 彼がこれから通り過ぎるのも、そんな彼の訪れを待つ者のいる世界の一つ――青き惑星。
 そして、その世界は『彼』がかつて訪れた場所。
 一年前のこの日、雪明かりと月明かりに照らされた道を通って現れたこの場所へ、『彼』は再び通りかかろうとしていた。
 
 そう――。
 今年も『彼』がやってくるのだ。
 
●リベリスタ・ミーツ・リベリスタ・イン・ホンコン
 
 数日後 香港某所
 
「起こし頂きありがとうございます」
 
 香港某所の会議室。
 そこに集まったアークの面々。
 
 名声の高まったアークのリベリスタたち。
 彼等が日本以外のリベリスタ組織からの提案や要請を受けて現地に飛ぶ。
 それも珍しくなくなってきた。
 今回もそうした案件の一つだ。
 
 アークのリベリスタたちに向け、一人の若い女性が流暢な日本語で礼を述べ、低頭する。
 
「私、張智香(チャン=ツィシャン)と申します。どうぞよろしく」

 中国のリベリスタ集団――梁山泊。
 彼女はその一員だ。
 挨拶を返すリベリスタたちに向け、彼女はブリーフィングを始めた。
 
「今回、皆様にご協力頂くのはとあるフィクサードの撃退です。彼等についてわかっていることは、比較的新しくまだ規模も小さいフィクサード組織ということ、その組織は『公司』と呼ばれていること。そして――」
 そう切り出すなり、ツィシャンはプロジェクタを操作する。
 次いでスクリーンに映し出される画像。
 
 画像はとある集団を写したもののようだ。
 中華圏特有のデザインをした衣服――パオを纏った者が数人。
 雑多に増築された集合住宅や背の低い看板が所狭しと立っているのが背景に見て取れる。
 それを考えるに、場所は香港の一角だろう。
 どうやら、一人の人物が数人の人物を率いているらしい。
 中心に立つ一人を囲むようにして幾つもの人影が立っている。
 何より特徴的なのは、中心の一人を除き、全員の額には霊符が貼られているという点だ。
 
「特定のエリューション――E・アンデッド、それも更に特定のE・アンデッドを扱うことに特化した集団だということです」
 リベリスタたちに告げ、ツィシャンは画像をズーミングする。
「キョンシー――それが、彼等の扱う。E・アンデッドです」
 
 少しの間を置き、画像を切り替えるツィシャン。
 今度は幻想的な画像が映し出される。
 
 映像はとある夜のもののようで、雪明りと月明かりが画面を淡く照らしている。
 そして、映像の中心には、とても特徴的で美しい生き物が映っていた。
 姿は馬に似ているだろうか。
 ただし、額には一本の見事な角があり、その姿はただの馬というよりユニコーンに近い。
 それだけではない。
 透き通った氷の身体に、純白の霜のたてがみ、そして額の角も輝く氷柱だ。
 無論、普通の動物ではない。
 ――幻獣。
 この生き物はそう呼ばれる存在に違いない。
「雪降る月夜の幻獣フロステューン。12月24日、それも満月でありながら雪が舞う珍しい天気の日の23時から24時のたった一時間だけ現れるという幻のアザーバイドにして、二年前と一年前にもこの世界を訪れている幻獣です」

 リベリスタの何人かは既に知った顔で頷く。
 なにせ、二年前と一年前、ともに『彼』はアークによって救われているのだ。
「ご存じの方もいると思いますが、フロステューンは次元から次元を駆け抜け、様々なチャンネルの異世界を巡るアザーバイド。害は全くありません。それに、その姿を見た者には幸せが訪れると言われているめでたい存在でもあるんです」
 フロステューンを見つめるツィシャンの瞳は優しげだ。
「ちょうど1年後のその日――『彼』が再びこの世界にやって来ます。そして今年、『彼』の出現場所に該当するのはここ香港」
 そう語るツィシャンの表情は嬉しそうである。
 生真面目な印象を受ける彼女だが、この瞬間だけは歳相応の女性らしい一面を覗かせていた。
「本来ならば、我々が介入する事案ではありません。ですが――」
 
 再びキョンシーたちの画像を出し、ツィシャンは語る。
「我々が掴んだ情報によれば『公司』は『彼』を捕獲しようと構成員を投入するつもりのようです。である以上、フィクサードの組織を叩く機会でもありますし、連中は神秘の世界の事情を表の世界の人々に見せるべきではないという考え方をする者達でもありません。そして何より――」
 
 ツィシャンはあえて一拍の間を置く。
 そして彼女は告げた。
 
「何の罪も無い『彼』を放っておくのは心苦しいものがありますので」
 
 こうしてブリーフィングは進んでいく。
 だが、普段アークが頼りとする万華鏡の探査範囲は国内である。
 従って現地でのブリーフィングは現地組織とフォーチュナの収集した情報に拠るしかないのだ。
 つまり、情報精度が低く、時に不測の事態が起き得るという事でもあった――。
 
●ファイアスターター・シンクス・アバウト・リベリスタ
 
 2013年 12月某日 某所
 
「もう少しだ。頑張れ、静」
 
 とある建物の一室。
 そこで一人の青年が静かに呟いた。
 
 白い燕尾のドレスシャツ。
 対照的に黒いジーンズ。
 そして、シャギーの入った顎までの髪。
 ――三宅令児。
 
 種々雑多なアーティファクトの蒐集。
 それを目的とするフィクサードの組織。
 ――キュレーターズ・ギルド。
 その一員である異能者だ。
 
 今、彼が立っているのはベッドの傍。
 そのベッドに横たわるのは一人の少女。
 長い黒髪が目を引く、十代と思しき少女だ。
 ――三宅静。
 
 令児の妹にして、彼がフィクサードとして戦う理由。
 眠り続けている彼女を目覚めさせる為。
 令児はとあるアーティファクトを探し続けていた。
 二ヶ月前、彼は遂にそのアーティファクトを見つけたのだ。
 ――『トールツィア』。
 
 細い紐が結ばれた小さな石という形をしたこのアーティファクトは、持つ者の心に力を与える。
 湧き起こる勇気。
 絶望の中に見出せる希望。
 そして、静を救うには、『心に力を与える』という力が必要なのだ。
 
 紆余曲折の後、リベリスタ達と共闘した令児。
 彼等の協力のおかげで令児は無事『トールツィア』を手に入れた。
 
 枕元にトールツィアを置いてから二ヶ月。
 今まではまるで彫像のように微動だにしなかった静の表情。
 それが、微かではあるが動き始めている。
 しかも喜ばしいことに、僅かに形作られる表情は安らかだ。
 どこか笑みのようにも見えるその表情を見て、令児の顔にも自然と笑みが浮かぶ。

「静ちゃん、よくなってきたみたいだね」
 すぐ近くから中性的な声がする。
 声の主は令児と同年代と思しき青年だ。
 ほっそりした体躯。
 肩まで露出した上衣。
 顎までの髪。
 そして、可愛らしい顔立ち。
 ――三鷹来人。
 彼も令児と同じく組織の構成員にして異能者だ。

「ああ。こればっかりはリベリスタの連中に感謝だな」 
「そのリベリスタだけどさ、最近傭兵稼業も始めたのは知ってるよね?」
「そうか。ま、連中の注意が俺達以外にも向くなら結構じゃねェか」

 一旦終了する二人の会話。
 ややあって来人が再び口を開く。

「そういえば、今年はフロステューンが現れる条件が香港で揃うらしいね」
「フロステューンだァ?」
「しかも、噂では『公司』の連中が『彼』を狙ってるらしくてね」
「『公司』っていやァ、少し前に俺達が集めたアーティファクトを買い叩こうとした連中だろ?」
「うん。あの時は舐めた真似されたってことで『キュレーター』の周りにいる上の人達が突っぱねたけど」

 一度頷く令児。
 ややあって彼は何かを思い出したように来人へと問いかけた。

「そういや『キュレーター』はフロステューンを見守ることに決めたんだっけか? 確か、「あれは幾多の次元を旅し続けている瞬間こそが一番美しい」だとか何とか言って」
「まあ、あの方の気まぐれは今に始まったことではないし。でも――」
「でも?」
「でも、旅の途中で生え換わるっていう、フロステューンの鬣に関してはまだ欲しがってるみたいだけど」
「そうか」
 
 それだけ言うと、令児は静の世話に戻る。
 ベッドサイドにあった櫛を手に取り、静の髪をとかしてやる令児。
 そんな彼に向け、来人はふと呟いた。
 
「もしかするとだけど。フロステューン絡みで何かあるとしたら、アークの連中も応援に行くんじゃないかな」
「アークの連中が、だァ?」
 思わず振り返る令児。
「うん。アークは二度、『彼』を守っているからね。それに名声の高まったアークならあてにされても不思議じゃないだろうし」

 令児は来人に問いかけた。
 
「『公司』の連中、どれだけマジにフロステューンを狙ってやがると思う?」
「新興の組織だからね。何としても捕獲して、箔を付けたいんじゃあないかな。戦力を多めに投入してでも、ね」
 
 再び自然と終了する会話。
 令児は髪に次いで、今度は静の顔を拭いてやる。
 
「そういや、よ」
「ん?」
「腹減ってねェか?」
「たしかに、さっきから何も食べてないね。何か食べたいものとかある?」
「豚まんとかいいんじゃねェか。それも本場の」
「僕は桃まんがいいかな」
「指令は?」
「特に入っていないのは、君が誰よりよく知っているだろう?」
 
 何ということはないただの世間話。
 だが、二人は互いに何かを察する。
 そして、彼等は同時に席を立った。

●ファイアスターター・アンド・ミステリアスボーイ・カムズ・イン・タイム

 2013年 12月24日 香港 九龍寨城公園
 
 広い公園の一角。
 フロステューンの出現を確認したリベリスタ達は、すぐさま『彼』を守るべく動いた。
 だが、リベリスタ達は苦戦を強いられていたのだった。
 
 当初の情報よりも、『公司』が投入してくるキョンシーの数が多かったのだ。
 既に何体かは倒しているものの、厄介な状況に変わりはない。

 事前の情報収集はちゃんとなされていた。
 だが、不測だったことがある。
 
 一つは『公司』がフロステューンの捕獲がリベリスタたちの予想以上に重大事と捉えていたこと。

 もう一つは、彼等が歴史の浅い組織であるゆえに、表の世界の必要以上の影響や、他の組織を刺激する危険性。
 そうしたものを気にした動き――いわば『力加減』をよく知らなかったことだろう。

 そして三つ目は、投入戦力の追加が直前も直前、まさに決行寸前で急遽決まったことであった。
 
 キョンシーを操る若い女性――シー・ニーは勢いづいた。
 どうやら戦力差で押せている。
 ならこのまま押し切るべき。
 そう判断した彼女は標的をフロステューンからリベリスタたちへと変えた。
 
「このまま押し切――」
 総力を挙げて襲い来るキョンシーによってリベリスタたちが窮地に陥いる瞬間。
 それは起こった。
 
「何なのッ!?」
 声を上げるシー・ニー。

 突如、キョンシーの一体が爆炎を受けて盛大に吹っ飛んだのだ。
 それだけではない。
 ほぼ同時。
 まるで見えない何かに殴られたように、また別のキョンシーが盛大に吹っ飛ぶ。
 
「おゥ、随分と派手にやってるじゃねェか」
「騒がしいと思って来てみたら、見境が無い連中がいるみたいだね」
 
 思わず振り返ったリベリスタたち。
 彼等の見つめる先にいたのは、令児と来人だった。
 
「鬣を取りに来てみりゃァ」
「面白いことになってるみたいだね」
 
 顔を見合わせる令児と来人。
 そして、令児は笑みとともに言い放つ。
「まァいい。乗りかかった船だ。俺たちも参加してやらァな!」


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:常盤イツキ  
■難易度:NORMAL ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 4人 ■シナリオ終了日時
 2014年01月11日(土)23:11
 こんにちは。STの常盤イツキです。皆様は今年のクリスマス・イヴをどんな風に過ごされますでしょうか?
 今年もフロステューンがやって来ます。三度、皆様のお力をお貸しください!
 今回も皆様に楽しんでいただけますよう、力一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

●情報まとめ
 決行日は12月24日。舞台は香港は九龍寨城公園。時刻は23時から24時の間です。
 敵はシー・ニーと彼女が操るキョンシーたち十四体です。
 敵のスペックとスキルは以下の通り。

・スペック

『シー・ニー』
 キョンシーを操るフィクサードです。
 霊符の形をしたアーティファクトでキョンシーを操ります。
 複数体のキョンシーを指揮できますが、それに集中する必要があります。

・スキル

『キョンシー指揮』
 遠2味全付与
 キョンシーに指令を出し、能力値を一定値上昇させます。
 ただし、シー・ニーが倒された場合、即座に効果は終了します。

・スペック

『キョンシー(基本型)』
 ベーシックな姿をしたキョンシーです。
 爪と牙には猛毒がある為、注意が必要です。
 シー・ニーが倒された場合、自動操作モードに切り替わるので停止こそしませんが、動作の精度は落ちる為、能力は低下します。

『ひっかき』
 物近単
 命中率は若干高めです。
 一定確率で【猛毒】のバッドステータスが発生します。

『噛みつき』
 物近単
 命中率が若干低めなかわりに、攻撃力は若干高めです。
 一定確率で【猛毒】のバッドステータスが発生します。

『組みつき』
 物近単
 自分や味方が振りほどかない限り、毎ターンダメージが入ります。
 一定確率で【猛毒】のバッドステータスが発生します。

・スペック

『三宅令児』
 そこそこの強さを持つフィクサードで、炎を操ります。
 今回は第三勢力としての登場であり、皆様が攻撃しない限り攻撃してきません。

・スキル

『火山砲(ヴォルカノン)』
 神遠単
 拳で地面を殴り異能の力を地中に伝導させ、火柱を立てます。
 一定確率で【業炎】のバッドステータスが発生します。
 
『火速するぜ猛牛のごとく(ブレイジングブル)』
 物近単
 炎をジェット噴射して繰り出すダッシュストレートです。

『火を点けるぜ、騎士の魂に(イグナイト)』
 付近複
 一定時間の攻撃力の上昇及び、一定確率で【業炎】のバッドステータスが発生する効果が付与されます。

『零距離火山砲(ゼロ・ディスタンス・ヴォルカノン)』
 神近単
 零距離で火山砲を叩き込む技です。
 一定確率で【獄炎】のバッドステータスが発生します。

・スペック

『三鷹来人』
 そこそこの強さを持つフィクサードで、重力を操ります。

・スキル

『1000kgの重力子(グラヴィトン)』
 神遠範
 局所的に高重力をかけ、標的を押し潰す攻撃です。

『豪腕が振るう超重武器(ヘヴィアームズ)』
 付近複
 腕にかかる重量や反動を軽減して扱い易くするのと同時。
 武器の重量を増加して威力を上げる技です。
 一定時間、攻撃力と命中率を一定値上昇させます。

『空中待機(エアウェイト)』
 任意発動(A)自
 自分にかかる重力を操作し、飛行状態になります。

『投げかける鈍化(スロウイング)』
 任意発動(A)自
 発動と同時に(たとえ相手の手番中であっても)自分の手番の行動を一回得ます。
 ただし、長時間を要する行動や複雑な行動はできません。
 1シナリオ1回のみ使用可能。

●シナリオ解説
 一年前の12月24日にフロステューンが訪れた際の話はこちらをご参照ください。
『Keep no more cats than will catch mice. (鼠を捕る猫以外の猫は飼うな)』(常盤イツキ)
 http://bne.chocolop.net/quest/replay/id/3507/p/1/

 24時までフロステューンを守り、持ちこたえればフロステューンは次元の壁を越えて別の世界へと渡っていく為、その方法でもシナリオは成功となります。
 ただし、その為にはフロステューンの通り道となる月光のスポットライトの射線上に敵がいないのが条件です。
 また、フロステューンを見られたのならば、言い伝えの通り、何か良い事があるかもしれません。
 
 なお、リプレイの主役は皆様である為、令児や来人はあまり描写されません。
 ただし、彼等と共闘や連携をしたいというご要望がプレイングにあれば、その限りではありません。
 
 今回のシナリオも、クリア条件を満たす方法は一つではありません。
 リプレイを面白くしてくれるアイディアは大歓迎ですので、積極的に採用する方針ですから、ここで提示した方法以外にも何か良いアイディアがあれば、積極的に出してください。
 一緒にリプレイを面白くしましょう!
 今回も厄介な相手が出てくる依頼ですが、ガンバってみてください。
 皆様に楽しんでいただけるよう、私も力一杯頑張りますので、よろしくお願いします。

 常盤イツキ
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
ナイトバロン覇界闘士
御厨・夏栖斗(BNE000004)
ジーニアスインヤンマスター
四条・理央(BNE000319)
ジーニアスソードミラージュ
戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)
ビーストハーフナイトクリーク
リル・リトル・リトル(BNE001146)
★MVP
ナイトバロン覇界闘士
設楽 悠里(BNE001610)
ハイジーニアスホーリーメイガス
エルヴィン・ガーネット(BNE002792)
ハイジーニアスクリミナルスタア
晦 烏(BNE002858)
ビーストハーフレイザータクト
ジェイク・オールドマン(BNE004393)
■サポート参加者 4人■
ハイジーニアス覇界闘士
祭雅・疾風(BNE001656)
ノワールオルールホーリーメイガス
ティアリア・フォン・シュッツヒェン(BNE003064)
ジーニアスクロスイージス
シビリズ・ジークベルト(BNE003364)
ジーニアスナイトクリーク
常盤・青(BNE004763)

●ワンダービースト・カミング・トゥ・タウン・フォー・ザ・サード・タイム

「くっ、こんなときに、厄介な連中が……性懲りも無く、またフロステューンを狙いに来たんですか!」
 歯噛みする『戦姫』戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)。
「勘違いすんな。俺らは鬣を取りに来ただけだ」
 それに対し、令児は平然と応じる。
「鬣……?」
 鸚鵡返しの直後、舞姫は何かを察したのか、くすくすと笑い出した。
「なら、ここは一時休戦、ですね……素直じゃないんですから」
 言うなり、舞姫は一目散に駆け出した。
 当然、突出した舞姫へとキョンシーたちが一斉に群がっていく。
 そして、大勢のキョンシーが彼女を襲う瞬間――。

「三鷹来人! グラヴィトンで、わたしごと蹴散らせッ!」
 声を張る舞姫。
 それと同時に凄まじい斥力がキョンシーたちを蹴散らしていく。
 まるで申し合わせていたかのようなタイミング。
 斥力はたった一人の例外――予想に則って飛び退いた舞姫を除き、範囲内のすべてを吹っ飛ばした。

 しかも、斥力によって吹っ飛ばされた一体が受け身を取って着地しようとした瞬間。
 突如として地面から火柱が上がったのだ。
 標的が吹っ飛んでくる位置を狙い澄まし、予め待っていたかのように。
 その火柱は的確なカウンターでキョンシーを焼き払った。


 シー・ニーは焦る自分を必死に抑え込む。
(この連中、凄まじく共闘(たたか)い慣れてるッ……!)

 慌てて彼女が視線を巡らせた先では、舞姫と令児が目も合わせずに言葉を交わしていた。
「素直じゃない、だと? ケッ! 言ってろ」
「だから素直じゃないって言ってるんです」
 近くでは、来人が二人の様子を見て笑っている。

「どうして敵同士なのに……こんな連携ができるのよっ!」
 叫ぶ彼女に向け、二人は平然と答えた。
「敵同士とはいえ、何度もやり合い、手の内もスタイルも知り尽くしている。連携は難しいことじゃない」
「まァ、そういうこった。腹立たしいし不本意ではあるがよォ」


「まさか中国まで来て君達に会うなんてね……久し振りだね、二人共」
 次いで令児たちに話しかけたのは、『ガントレット』設楽 悠里(BNE001610)だった。
「おう。この前は世話になったな」
「僕からも礼を言うよ」

 悠里は二人に微笑を返す。
「この戦いが無事に終わってフロステューンさんが良いっていうなら鬣を渡すよ。それでとうかな?」
 共闘を申し出る悠里。

 彼に続く形で、『覇界闘士<アンブレイカブル>』御厨・夏栖斗(BNE000004)も話に入る。
「妹、僕にもいるんだ。良くなるといいね。鬣はうちにバベル使える奴いるから、交渉してもらうってことでどう? 貸し借りなんて気にせずに、また一緒に戦いたいと思ってるよ。来人もこの前はカチあったけど、今回は一緒にどう?」
 
『ディフェンシブハーフ』エルヴィン・ガーネット(BNE002792)もそれに賛同する。
「そゆこと。俺がバベル使えるから頼んでみるよ」
 彼はそこで一拍の間を置き、ニヤリと笑う。
「良いタイミングで加勢に来るじゃねぇか。もしかして出待ちでもしてたのか? これも因縁、ってヤツかね……悪くない」

 一方、その横ではキョシンーたちがぼちぼち立ち上がり始めていた。
 立ち上がるなり、彼等は次々にフロステューンへと襲いかかる。

 だが、その強襲も、既にフロステューンについていた護衛たちによって阻まれた。
 護衛――三体の影人を指揮しながら、『』四条・理央(BNE000319)はフロステューンを見つめる。
「フロステューン絡みのお仕事はこれで3回目。ホントに縁があるよ。それじゃ、年の瀬最後のお仕事、行ってみようか」
 それに気付いたのか、フロステューンも理央を見つめ返す。
 ややあって理央は視線を令児へと移す。

「久しぶりだね」
「おう――相変わらずやるじゃねェか。み……理央」

 響いた一発の銃声。
 直後、標的に跳びかかろうとしていたキョンシーの一体が撃ち落とされて地面へと転がる。
「おや、三宅君か。どうよ、妹さんの具合の方はって、その顔を見れば聞くまでもなかったかね」
 キョンシーを撃墜した射手――『足らずの』晦 烏(BNE002858)が令児へと問いかける。

 すぐさまキョンシーの一体が烏へと牙を剥く。
 だがそれも、鮮やかに間合いへと踏み込んできた何者かによって阻まれた。
 その何者かは、俊敏な動きでキョンシーの懐へと飛び込み、暗器を一閃させる。
 
「楽団以外にもこういう奴居たんスね。根っこから違うみたいッスけど、こういう物量で押してくる相手は面倒ッスよ。でも三宅さんたちと共闘は燃える展開ッスね」
 踊るように鮮やかな動きでキョンシーを切り払いつつ『小さな侵食者』リル・リトル・リトル(BNE001146)は烏に語りかける。
「うむ。楽団の連中とは技術としては毛色が違いそうだなこれは。死者の眠りを妨げ使役すると言う観点では同じじゃあるのだろうがね」

 見知った二人の声を聞き、令児は咄嗟に振り返る。
「ネズミっ娘。それに袋頭のオッサンとも来てたァな――コイツぁいい」
 リルと烏も令児に向き直り、口を開いた。
「さて、三宅君。おじさんたちとしては」
「一緒にコイツぶっ飛ばしてもらえると嬉しいッスね」

 リルと烏に続き、『タクティカルアドバイザー』ジェイク・オールドマン(BNE004393)も令児と来人に語りかけた。
「三宅と三鷹だな。もし一緒に戦ってくれるんなら、俺としてもサポートしよう」
 既にジェイクは視野を戦場全体に広げており、戦術支援の準備は万全だ。
「だから、二人の答えを聞――ッ!?」

 二人へと問いかけていたジェイクにキョンシーの一体が襲いかかる。
 咄嗟にナイフで応戦するジェイク。
 ナイフはキョンシーの左手を受け止めたものの、右腕はまだフリーだ。
 敵はフリーの右腕でジェイクを掴んで組みついた。
 そのまま敵は大口を開いて牙を剥き出しつつ、体重をかけてくる。
「ぐっ……!」

 だが、その圧力は不意に消えた。
 火柱と斥力を横合いからくらってキョンシーは吹っ飛ばされ、ジェイクは戒めから解放される。
 はっとなって令児たちを振り返るジェイク。
「二人の答えは了解した。よろしく頼む――」
 ジェイクはそれだけ言うと、戦術支援を開始する。

 そして、二人は笑みとともに言い放った。
「上等だッ! また共闘でも何でもしてやらァな!」
「上等だッ! 僕も共闘でも何でもしてあげるよ!」


「ご機嫌麗しゅう、シー・ニーちゃん。キョンシーつれてご機嫌だね。アークだよ」
 令児たちの返答を聞くや否や、夏栖斗はシー・ニーの注意を一手に引きつけにかかった。
 すぐさま数体のキョンシーが殺到するが彼は耐え続けた。
 まるで、それが御厨夏栖斗の戦い方だと証明するかのように。

 度重なるダメージで夏栖斗の意識が一瞬霞んだ時。
 それを逃さず左右から二体のキョンシーが襲いかかる。
「ッ……これはヤバイかも」

 だが、その時だ。
 雷電の爆ぜる音と炎の噴射音。
 二つの轟音と同時に、左右のキョンシーが吹っ飛ばされる。

 雷と炎をそれぞれ拳に纏った悠里と令児。
 二人がダッシュストレートを繰り出し、敵をそれぞれ一体ずつ殴り飛ばしたのだ。

「まったく、無茶をするんだから」
「妹がいるんだろ。なら、テメェの命は粗末に扱わねェこった」
 苦笑する二人に助け起こされ、夏栖斗も苦笑を返す。
「ありがと。助かったよ」

 だが、攻撃を耐えきったキョンシーはすぐさま悠里へと襲いかかった。
 攻撃直後を狙われ、悠里は爪を避けきれない。
 その時、令児が悠里と敵との間に割り込み、身を挺して彼を庇う。
 おかげで悠里は助かったものの、組みつかれてしまう令児。

 再び一閃された暗記。
 それがキョンシーの腕を切り飛ばす。
 更には、絶妙なタイミングで放たれた銃弾が炸裂し、そのまま倒れるキョンシー。

 組みつき状態から解放され、倒れ込む令児。
 彼の身体を支えつつ、リルと悠里が言う。
「危ない所だったッスね」
「令児くん……! ありがとう。でもどうして……?」
「前に庇ってもらったからよォ……借りっぱなしはしたかァねェ。それだけだ」
 苦しげに言った瞬間、令児の傷が塞がる。
 それと同時に毒素も消えていったようで、彼の顔がみるみる穏やかになる。

「泣かせるじゃないか。でも、無理し過ぎるなよ」
 傷を癒したのはエルヴィンだ。
 彼は令児に一言だけ言うと、仲間を庇うようあえて彼は壁になる。

 やはり集中攻撃に晒されるが、エルヴィンの目には不思議と恐怖はなかった。
 むしろ確信めいた勝算がその瞳には見てとれる。
「残念だったな、もう負ける気しねぇよ!」
 シー・ニーへと言い放つエルヴィン。

 一方、烏が煙草を咥えて令児の近くにより、言った。
「悪いが三宅君、火を貸してくれ」
 すると、悠里と夏栖斗も思い出したように令児へと言う。
「令児くん、あれやってよ。手が燃えるやつ!」 
「令児! あれ! イグナイトやってよ! あれの威力ちょっとワクワクしたんだ!」

 微笑し、腕を軽く振るう令児。
「元気なこって」
 直後。
 悠里と夏栖斗、リルの腕。
 そして烏の銃に異能の炎が灯されている。
 もちろん、ちゃんと烏の煙草にも忘れずに点火されていた。
 
「なら、僕からも」
 来人が言うなり、変化はすぐに訪れた。
 リベリスタたちの腕は確かに武器を持っているが、腕はまるで無手のように軽い。
 まるで空気を持っているようだ。
 
「俺達からの」
「プレゼントだよ」
 令児と来人の言葉に頷き、リベリスタたちは反撃を開始した。


 その頃、フロステューンの眼前では、理央たちが果敢に残りのキョンシーを押さえていた。
 しかし、遂にキョンシーたちの一糸乱れぬ動きは、リベリスタたちのディフェンスを突破し、フロステューンに迫る――。

「くっ!」
 咄嗟に理央が影人を向かわせるも数が足りない。
 理央本人も敵の一体を現実に威力を持った不吉な影で覆い尽くそうとする。
 それでも、あと一歩の所で間に合わない。

 キョンシーの爪牙が幻獣に突きたてられる直前。
 急に辺り一面すべての時の流れがスロウになる。
 チャンスを逃さず、来人は身を挺してフロステューンを庇った。
 彼が稼いだ数秒の間にリベリスタと影人たちは敵との間に割り込み、フロステューンのガード態勢を整える。

「来人君か。助かったよ」
 理央が言うと、来人は微笑を返す。

「遅れを取るつもりはない――」
『Brave Hero』祭雅・疾風(BNE001656)は俊足で敵へと肉迫し、炎を纏った武器を振り抜く。
 疾風の武器は刃長は45cm。片手で扱えるサイズ。
 だが、疾風が叩き付けた瞬間、まるで身の丈以上は優にある超重武器の如し衝撃が敵を叩き潰した。

「三宅さんと三鷹さん。味方につけるとこれほど心強い人もなかなかいないね」
 疾風の近くでは『ロストワン』常盤・青がいつにも増して軽々と直死の大鎌を振りかざし、炎を纏う刃で次々とキョンシーを斬り飛ばしていく。

 二人が獅子奮迅の戦いを演じている間。
『慈愛と背徳の女教師』ティアリア・フォン・シュッツヒェン(BNE003064)が来人の傷の治療と解毒を行っていた。
「全く……クリスマス・イブの当日にこんなゾンビ大発生のZ級ホラーを体現するなんて。趣味が悪いですわ、まったく。ま、これも仕事ですわね……」
 ぼやくティアリア。
 すると来人も苦笑する。
「だね。同感だよ」
「そう思うでしょう。ホントに、キョンシーのZ級ホラーを再現されても困るのよ。しかも、こんな異国の地で!」

 二人の会話を聞いていた『Friedhof』シビリズ・ジークベルト(BNE003364)が笑い声を上げた。
「ふむ。とんだイヴになりそうだ。私にとっては素敵な意味だがね! ハハハッ!」
 言い終えるとシビリズは、神の声に従い、敵を徹底的に殲滅する為の加護を仲間たちに与えていく。


「悠里!」
「夏栖斗くん!」
 夏栖斗と悠里は阿吽の呼吸で互いの標的をスイッチ。
 互いの背後から迫る敵へと痛烈な拳打を叩き込む。
 まるで巨人の腕が殴ったかのように、キョンシーの身体が叩き壊される。
 加えて、拳が纏う炎によって残骸も焼却されていく。

「すごいッスよ!」
 同じことが起きているのか、リルも感嘆の声を上げている。
 小柄なリルですら片手で振るえる暗器。
 だがそれは、まるで鉄塊のごとし大剣のように敵を一撃で両断する。

「うむ。反動を殆ど感じないとは。これはいい」
 銃を片手撃ちしながら烏は言う。
 だが、撃たれた敵はというと、もはや銃というより砲で撃たれたかのように巨大な風穴が空いていた。
 もちろん、隠し刃や銃弾を包む異能の炎によって、敵の残骸の焼却も万全だ。

 気付けば残るキョンシーは三体。
 シー・ニーは慌ててその三体を自らの護衛に回そうとする。
 だが、それよりもジェイクの方が速い。
「設楽、今だ! 戦術支援は俺に任せろ!」
 
 ジェイクの合図を受け、悠里は頷くと同時に駆け出す。
「夏栖斗くん!」

 それだけで彼の意図を察した夏栖斗は手近な一体へと拳を叩き込み、悠里の道を拓く。
「行けぇぇぇっ! 悠里ぃぃぃっ!」

 悠里を阻止せんと立ちはだかる二体目の敵。
 だが二体目も烏の銃撃とリルの暗器を受けて倒れ、悠里の阻止には至らない。
「ここはおじさんたちに任せてくれ」
「設楽さんは司令塔を狙うッス!」

 遂に最後の一体。
 シー・ニーのすぐ前に立つそれを相手にせず、悠里は渾身の力で跳躍。
 頭上からシー・ニーを狙う。

 敵も黙ってはいない。
 最後の一体が悠里を引きずり下ろそうと手を伸ばす。
 しかし、それよりも一瞬早く火柱が爆ぜ、その一体を吹き飛ばした。
「行けよ。ブチかましてやんなァ!」

 遂にシー・ニーへと到達した悠里。
 彼は後方へ向け、力の限り叫んだ。

「来人くん! 僕ごとグラヴィトンだ!」
「君なら耐えられると信じてる。だから、特大のをいくよ――」
 それに応えるように、凄まじい重力が悠里の背中にかける。
「来人くんの重力! 令児くんの炎! そして僕の雷を食らえ!」
 握り締めた右拳に雷を纏わせる悠里。
 そして彼は、渾身の一撃をシー・ニーの胸板へと叩き込んだ。


 勝負は一撃で決した。
 小規模なクレーターができるほどの凄まじいダメージで戦闘不能となったシー・ニー。
 彼女に向け烏が問いかける。
「さて、どうする。このままとことんやりあうか、それともアークのトップランカーとやりあって痛み分けたとするか」
 シー・ニーの決断は早かった。
 
 ――アークと戦闘して引き分けたと言う実績を残せと示唆し彼女が引き上げる名分を提示する。
 烏の真意を察し、撤退を選んだのだ。
 
「やっぱ三宅さん強いッスね」
「お前もなァ、ネズミっ娘」
「ますます燃えてきたッス。リルももっと技を磨かないとダメッスね」
 戦いを終え、握手とハイタッチを交わすリルと令児。
 
 かくして敵は去り、後はフロステューンだけが残る。
 
 エルヴィンは『彼』に歩み寄ると、異能を用いて問いかける。
『周囲でバタバタと悪かった、もう危険は無いから大丈夫だ。それで、貴方の鬣を欲しがってる人がいるんだけど、もらえないだろうか』
 続いて悠里も『彼』に頼み込む。
「彼の妹さんの為に幸運の印みたいなのを貰えないかな? お願い!」
 
 フロステューンは軽く首を縦に振った。
 すると霜同士が擦れ合う綺麗な音とともに、生え換わった鬣が落ちる。
 
 鬣をそっと受け止めるエルヴィン。
「ありがとう、貴方の旅に幸運がありますように」
 
 礼を言うと、エルヴィンは令児に歩み寄る。
「ほい、これだよな欲しかったのは。穏便に話し合いで手に入れたものだし、これで誰かが不幸になる訳でもない。別に渡しても何の問題もないからな」
 そして彼は、笑顔と共に令児の肩を叩きながら言う。
「そろそろプロステューンが旅立つみたいだぜ。ほら前行け前、良いことが起こるかもしんねーだろ」
「フロステューンを見るのは初めてだけど。クリスマスの奇跡ってやつかな? 次元を渡り歩くだけの存在はそのままでいるほうが綺麗じゃん。令児達も見ることで、幸せと奇跡を手に入れたらいいよね」
 夏栖斗にも言われ、前に出る令児と来人。
「ボクには望む幸運(家族)は無いからボクの分の幸運は三宅さんにあげて、フロステューン」
 呟く青。
「すまねェ」
 思わず振り返った令児の表情は穏やかだ。
 
 フロステューンを見つめる一同。
 そんな中、舞姫は令児へと語りかけた。
 
「静さんの御加減はいかがですか? こうして、フロステューンを見られたんです。きっと良いことがありますよ。わたしの分の奇跡も、静さんのために……メリークリスマス」
「ありがとよ。静なら、きっと大丈夫だ――」
 
 そして時は24時を迎え、フロステューンは月光のスポットライトに足をかける。
 だが、不意に『彼』は何かを思い出したように振り返ると、理央へと歩み寄る。
『彼』は自分の額をそっと理央の額へと当てる。
 
 すると理央の心に思念が伝わる。

『今年もあなたと会えて、すごく嬉しい』

 その思念を伝えると、今度こそフロステューンは旅立って行った。

「ボクもだよ。またね、フロステューン――」
 
 理央の言葉が静かに響く夜空の下。
 一同はしばらく空を見上げ続けていた。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
参加者各位

 この度はご参加ありがとうございました。STの常盤イツキです。
 
 今回のMVPですが、『令児と来人というファクターを上手く活用し、二人との合体技を格好良く決めてくださった』設楽 悠里さんに決定致します。
 そしてご参加頂きましたリベリスタの皆様、今回も本当にお疲れ様でした。
 どうぞごゆっくりお休みください。

 それでは、次の依頼でお会いしましょう。

常盤イツキ