●魔眼の三姉妹 ――7月も終わりに近付いた頃。世間の学生たちの多くは『夏休み』という名の、自由に惰眠を貪り堕落を極めることができる期間に突入する。 もちろん、そんな子たちばかりではなく、勉学に励んだり、アルバイトに勤しんだりする者たちもいるには違いないだろうが、それでも休みに入る前よりは遥かに多くの若者が、自由な時間を満喫するのは疑いようのない事実だ。 そんな中、ある都市に衝撃のニュースがもたらされた。 ~AKC49結成メンバー公開オーディション~ プロデューサーの阿木本(あきもと)氏も来場! 一次の書類選考を通った約40組の面々が、二次選考で自身を猛アピール!! ★ X月XX日(日)10:00~ 会場 XXXXXホールA 「フフッ……ジャパニーズ達ニハ所詮、ワタシ達のヨウナ、セクシー高校生ハ居マセン」 「更ニ、ワタシ達ノ歌&ダンスデ、優勝ハ決マッタモ同然デスネ」 「優勝シタラ、即デビューカシラ?」 とても10代とは思えない、ボン・キュッ・ボンな3人娘。アメリカンスクールの制服に身を包んだ、金髪で美人の女子高生たちが、連れ立って歩きながら楽しげな会話を交わしていた。 ――夢を膨らませるのは良いことだけど。 「TVニ出ルヨウニナッタラ、世界中ガ私タチに釘付ケヨ。私ノ魅力ニ、ネ!」 「冗談デショ。私ト目ヲ合ワセテ大混乱。世ノ中、大パニックデスネ」 「貴女タチ、何ヲ言ッテルノ? ドウセ皆、石ニナッテシマウノニ……」 ●AKC49 「皆さんはもう聞きました? あのアイドルグループが明石市にも進出だそうですよ。明石から取って『AKC49』って言うらしいですよ」 『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)が、集まったリベリスタたちに告げた。 「そうそう。今度、公開オーディションをやるんだってね……ってまさか、そんな話をするために呼んだ訳じゃ、ないでしょうね? 第一、明石ならAKCじゃなくAKSじゃないの?」 冷たい視線で突っ込むリベリスタ。後半は突っ込まれたところで和泉には返しようもないけれど、たぶん語呂がいいとか何とか、そんな所だと思うけど。 「失礼しました。ではやり直します――AKC49の公開オーディションにエントリーしている女子高生のうち、3名がエリューション化していることが判明。会場の混乱を阻止するため、オーディション開始前の速やかな対処を要請します」 「開始前だって?」 「はい。作戦は任意ですが、秘密裏の対処をお願いします」 そう告げた和泉は、オーディション直前になると、会場には人が溢れ返るので色々と対処が難しくなると告げた。 そして、作戦遂行の一助として応募要項の範囲にある12歳~28歳までの女性については、アークの方で一次選考通過として書類を紛れさせることも可能です、と告げた。 「紛れた3名は、高1~高3のステンノ、エウリュアレ、メデューサという3姉妹。それぞれ瞳に特殊な力を持っています。ステンノは催眠&魅了、エウリュアレは猛毒&混乱、メデューサは透視&石化。いずれも視線を合わせなくても一方的に見つめただけで発動します」 なるほど厄介だ。限られた場所では視線を避けること自体が難しいのだから。広い場所ならまだしも、確実に実行するには楽屋なり舞台裏なりで始末をつけるしかないのだから。 「最悪の場合、倒せないまでも彼女たちのオーディション参加さえ阻止できれば良いでしょう。よろしくお願いしますね」 和泉は、オペレーターらしく、にっこりと笑みを浮かべてみせた。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:斉藤七海 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年08月01日(月)23:21 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●楽屋襲撃 アークの工作により一次通過者として登録された8人は、楽屋口から堂々と会場の建物に入る。 3姉妹の楽屋へと向かう途中、スタッフらしき人々とすれ違ったりするも、概ね、爽やかだったり不思議系だったりの挨拶をソツなくこなして進んでゆく。 ――しかし。 「あ、あああ、わっ、わたっ、私っ、アイドルだなんて……」 「そう……私はアイドルとか興味ない……し。友達が勝手にオーディションに応募しちゃっただけ……だから」 「……じゃないでしょ! やってやろうじゃない! あたしたちなら出来るって!」 いきなり出場の動機を尋ねられ、 『双面転廻魔王角』伏見・H・カシス(BNE001678)と『消えない火』鳳 朱子(BNE000136)は、戸惑うような表情を見せながら答えを返す。途中カシスは一瞬でスイッチがONになったりしていたけれど。 「そ、そうだね……せっかく出れるものだし、やるだけ、やる……よ? ううん、やらせてください。やります」 「あれは照れているんですよ。女の子なら一度は憧れるアイドル。それを現実にしようとする以上、そこにたどり着くための努力をしているんですから」 そこには夢を追う輝きがある! 途中からフォローに入った 『ミス・パーフェクト』立花・英美(BNE002207)。 その拳を固めて語る様は、スタッフを黙らせるのに勢い充分。颯爽とスタッフを躱し、千里眼で確かめた先のフロアへと邁進。 「今なら邪魔は入りません。とっとと参りましょう!」 張り切るように見える胸の内に、優勝を攫いそうな3姉妹を排除してアイドルの座を頂こう、なんて恐ろしい野望があろうとは……。 ――既にドレス姿な辺りでバレバレだったけれど。 とにかく難を逃れた一同は、程なく『楽屋』と貼られた大部屋のドアを視界に収めた。 ただそれだけのことで、テンション↑↑な『白面黒毛』神喰 しぐれ(BNE001394)。 「アイドルとは、世間を元気付ける存在なのじゃ! 自らのエゴを満たすためのものなんかであって良い訳がないのじゃー! そのアイドルの看板、わらわが超次元アイドルとなる前に使わせるわけには行かないのじゃー!」 本当のアイドルというものを見せ付けんと、気合いが溢れる。 一方で『普通の少女』ユーヌ・プロメース(BNE001086) は、あくまでクールを装いながら、 「さて……アイドルに興味はないが、限りある公共の電波を変な物のために使うのは資源の無駄だ。世間の目を汚染される前にご退場頂こうか?」 と、来る3姉妹との戦いに逸る気持ちを抑えつつ、壁を透して大部屋の中を覗き視る。 そこに映ったのは金髪でムチムチッ。セクシーな身体を無理やり制服に押し込んだ3人娘が楽しい妄想に耽っている様子。 (いけるっ!) そう思った瞬間だった。 ジロリ……と、突然1人がまるで視線に気付いたようにユーヌの瞳を見つめ返した。 (しまった! メデューサにも透視が……) そう思い至った瞬間、彼女の身体はピキピキッと微かな音を立てながら石と化していた。 「ユーヌちゃん! でも大丈夫、ボクがいるのです!」 『勇者を目指す少女』真雁 光(BNE002532)の全身から、名前の通り光が迸る。しかも神々しいとさえ言える光が……。それに照らし出された途端、石と化したユーヌの身体が次第に元の瑞々しさを取り戻した。 「よ~し、バレてるんなら話が早いね。一気に襲撃しちゃうよ!」 突撃、の合図よろしく 『おこたから出ると死んじゃう』ティセ・パルミエ(BNE000151)が朱子の手を取り、駆けだした。 (ちょっとさ、相手の3人は自意識過剰なんじゃないかな?) 3姉妹、とりわけメデューサをその手で始末するために。 「それじゃ結界は私が張るよ!」 『2次元インワンダーランド』羽柴 壱也(BNE002639)がすぐに結界を展開。どうやらこのままノンストップで戦闘に突入しそうだったから。 (でもだんだん楽しくなってきちゃったかも!) そして一同は『楽屋』の扉を蹴り開け、ノーフェイス3姉妹と対峙。 「アイドルの座は……パーフェクトのものです!」 「フン、ソンナ成長ノ止マッタ胸、全然パーフェクト違イマス」 「ヤッパリ、ジャパニーズ達ニ大シタ娘ハ居マセンネー!」 たわわな胸を張る3姉妹。――もしもセクシー対決だったなら、戦う前から敗北だったけれど。 ●3姉妹 「ふんっ、セクシーだけが武器なおぬしらには負けられないのじゃー!」 指先で挟むように式符を取り出すしぐれ。 が、それより先にティセが敵のステンノとエウリュアレを躱し、メデューサに一撃を喰らわせようと試みる。しかしそれも2人に阻まれ、苦し紛れの蹴撃がステンノの制服を切り裂いた。 「エッチ、デスネー」 が、そう言った矢先に式符の鴉がエウリュアレの方を嘴で突いた。 「ナニヲッ!」 その瞬間、エウリュアレの瞳に怒りの炎が灯った。 それを確かめめた瞬間、カシスの方もスイッチON。手を翳して瞬時に魔法陣を展開、集まった魔力を矢に変えて同じくエウリュアレを貫く。 それでもエウリュアレの怒りの矛先は変わらない。その瞳が妖しく光るや、しぐれは途端に周囲の誰が敵なのか、そんな事すら認識が出来なくなる。 すかさず光のブレイクフィアー。混乱を難無く打ち祓う。 「もっと勇者らしくずばばばばーんと活躍したかったですが……状態異常の回復も勇者の務めですかね」 嘆息する光の逆サイド、英美は扉の影から覗き込むようにしてステンノを、その矢で刺し貫く。 「人外の不正な力にて人々を惑わせ貶める者。外道なる3姉妹、父の弓で成敗します!」 ――ま、不正という意味では一次審査を通過したことになっている彼女らも同じだけれど。 (はあ? うるせえ!) 胸の裡に生まれたツッコミを黙らせる。 そんな英美とユニットを組むことになっている壱也は、光の前に出て庇い建てするような立ち位置を取りながら、手鏡を差し出す。 「あんたさ、自分の顔、鏡で見たことあんの? すっごい素敵な目してるよね。見てみなよ」 「ソ、ソウ? 私ノ瞳ニ惚レタノデスカ? マ、当然デスネ」 言いながら鏡を受け取るステンノは、自分自身を映して自己陶酔に浸る。 その力は『魅了』。つまり効いても効かなくても然して変わらない。 唯一変わったのは……そのすぐ横を朱子が駆け抜けたこと。 「私の名は鳳朱子。アークの消えない火と呼ばれる剣の冴え、貴公らに御見せする」 剣を手に、首尾よくメデューサの眼前に躍り出るや、適当に古風そうな名乗りをあげる。 「確カ……ブシ!」 「ノー、ローニン……デス」 「サムライ! ソシテ、アノ剣ハ『ムラマサブレード』デスネ!!」 ――とんでもないムダ知識である。 「でも無駄話していると……私は全力でお前たちの顔面を狙う」 剣に纏いしは輝くオーラ。そして神速の斬撃を叩き込む。 「オ姉サマハ私ガ守ル!」 ステンノが割って入ろうとするが、ユーヌの放った式符・鴉がステンノの顔に襲い掛かって止めた。 「どうだ? これで多少は見える顔になっただろう?」 「ヨクモ、私ノ美貌ヲ……」 「なんだ、今まで見える顔だと思っていたのか、審美眼が腐ってるな」 「ヨクモ妹タチヲ傷ツケタナ、デス」 メデューサが瞳を煌かせつつ、朱子の瞳を覗き込む。 「無駄……私にはそんなもの……効かない」 冷徹に見つめ返す朱子。メデューサが露骨に動揺の表情を浮かべる。 そこにつけ込むのは当然のこと。ティセが朱子の後ろから跳び、炎を纏った拳で頬を殴る。 「この魔法で! 熱くなるよ!」 そして一気に勝負を狙うリベリスタは、怒りに囚われたステンノをユーヌに、エウリュアレをしぐれに委ね、一気呵成に攻め立てる。 カシスの元から飛んだ魔法の矢が、そして英美の放った矢がそれぞれメデューサの瞳を刺し貫いた。 そこに最前線の朱子の剣閃。瞳を封じられたメデューサなど、既に脅威とは言えない。 「ジャパニーズ、乱暴デース。私タチ悪イコト、シテマセーン」 滅茶苦茶に腕を振るっては大声で騒ぎ、抵抗を始める。 もし、結界がなかったら……そんな事を思い浮かべながらもティセは、数歩下がって距離を置いてから、しなやかな脚を蹴り上げる。そこから飛び荒ぶ真空の斬撃。 3姉妹の長女メデューサの命運は、その一撃で終焉を迎えたのだった。 こうなると途端に焦りを隠せなくなるステンノとエウリュアレ。 その隙を逃さず、再びしぐれの式符・鴉がエウリュアレを襲う。 (ついでに懐中電灯でも当てれば、眩しがって目を閉じたりしないかのー) しかし、それを試す間もなくエウリュアレの瞳が紫に染まると、しぐれは激しい嘔吐感に襲われる。体内に猛毒が生成された瞬間だった。 それを光が再び癒そうと試みるが、必ず成功するものではないようで、毒は依然として蝕み続けていた。 「勇者としたことが……不覚なのです……」 如何ばかりかの落胆を見せる光を、続けて魅了し陥としてやろうとするステンノ。 「コノ魅力ノ虜ニナッテ、私達ヲ助ケルノデース!」 「光さんを、そんな邪な気持ちにはさせないっ!」 割り入ったのは壱也。もちろん彼女が代わりにステンノの味方となってしまう。 「物理的に腐りそうな視線を防げないのは残念だが、代わりにこれはどうだ?」 ユーヌが呪印を幾重にも紡ぎ、ステンノを呪縛。これでもう瞳の力は行使できない筈……。 「えっ、その、あの……一気にケリを付けようじゃないか!」 カシスのスイッチが切り替わる。そして皆の手加減の欠片もない攻撃。そして、これまで地味に状態異常からの回復に努めてきた光の転身。 「煌け我が剣閃!」 無闇にカッコよく、颯爽と剣を振り翳しつつ叫ぶ。 「聖なる剣撃その身に刻め! 必殺……!」 いちいちアクションが決まり、溜めを作ると、ついに最後の一撃。 「S・フィニッシャー!」 躱そうと試みはしたものの、必殺技の前にステンノの力如きじゃ及ぶべくもなく、そのまま斃れるしかない。 「さて……あとはお主独りじゃが……どうする?」 毒に耐えながらも、凄んでみせるしぐれ。 「ミ、見逃シテクレルノデスカ? ナラ、今回ハ優勝ヲ譲リマショウ」 「そんな訳あるかーっ!!」 我を取り戻した壱也のツッコミと共に、皆の攻撃が集中。敢え無くエウリュアレも最期を遂げたのだった。 「うむ! 胸の大きさが正義とは限らない事を証明したのじゃー! えっへん!」 この後始末をするのは、アーク裏方の仕事であった……。 ●オーディション こうして迎えた公開オーディション。 1番、2番と順調に来たところで迎えたのは3番のユーヌ。 それなりの衣装で長い黒髪の、一見おとなしそうな印象を与える彼女だったが、舞台に上がるや注目する視線を前に思い切った。 「このロリコンどもめ!」 「なんだ血圧上げて、顔芸のしすぎは体に毒だぞ? あぁ、上だけではなかったか、お盛んだな。さっさと下のマイクをOFFにしたらどうだ、変態め」 とても放送できるような代物でない言葉がポンポンと飛び出す。司会者もフォローどころか彼女を引っ込めるだけで精一杯だった。 そこからは恙なく続き、 「……7番、鳳朱子。戦う少女系アイドル。殺陣っぽいことができます。ちょっと刀的な小道具を……」 と、借り物の太刀を構えるや、即席で用意されたアクションスタントを、打ち合わせもなしに鮮やかに斬り捨てる。時代劇アイドル、なんていう路線もイケそうである。 さらに続いて13番目は『チームYDR』。ヤンデレ路線の英美と壱也。 「歌います。曲は『私愛されYanDeReガール』」 ♪今日も貴方と二人 家路につくわ いつも同じ距離感 あなたのちょうど後ろ13歩 イヤホンから流れる アナタの息づかい 私を包んでくれてるよ ・ ・ ・ だーきしーめてー にーげなーいでー はなさなーいでー おびえなーいでー 愛されるより 愛したい! 「アナタノココロ ハナサナイ」 私愛されYanDeReガール! そして2人並んでヤンデレ顔で決めポーズ!? アンコールさえ貰えればもう1曲と、壱也に用意はあったが流石にそこまでは……。 好評と微妙な評価との入り混じる中、数人を空けて続く19番の光。元気いっぱいに歌い、踊って見せる彼女は、最後に審査員席に向けて一言。 「ボクはみんなを楽しませて、勇気を分けてあげられるようになりたいのです。だからよろしくお願いします!」 さらに続いて27番は歌って踊れる超次元アイドル、神喰しぐれ。淡く切ない恋心を歌って聞かせる。 ♪今すぐ君に会いたくて~ ずっと一緒に歩いていたくて ~ 夢でなら会えるのかな 会いたいけど会えなくて ここにいるよ 私だけを見て欲しい 恋の経験があるかどうか……それはアイドルには関係ないと信じて。 続いて……、 「30番、伏見かしす。誰のダンスでも、一度見れば完璧にコピーできます」 と高らかに宣言。その上で自分の前2人のダンスを完璧にコピーしてみせる。それはもう間違えたところまで完璧に。 そしてついにオーディションも大トリ、40番となったティセ。 「これからのアイドルは歌って踊れるだけじゃなく、ハリウッドスターばりの派手なアクションが必要だと思います!」 と告げ、高速移動からローンダート。さらにそのまま連続でバク宙。誰もが吃驚のアクション。 そして更に驚くべきは、ティセは猫耳猫尻尾でやってのけたことである。無論、誰もがつけ耳と思っちゃいたが、その恰好からこのアクションは想像できない。 こうして、満場の拍手と共にAKC49公開オーディションは辞退の1組を除き、一通りの演技を終えた。 ●結果発表 それから2時間。何事もなかったように片付いた楽屋では、演技を終え、疲れている筈の面々が、緊張の面持ちで審査結果の発表を待っていた。 1人、ユーヌだけは風邪でも引いたかのようにマスク着用を義務付けられていたけれど。 そしてついに審査結果発表の時。全員が再び舞台に上がると共に、審査員席の中央で阿木本氏がマイクを片手に立ち上がる。 「今回は残念ながら、いきなり正規メンバー結成とはなりませんでした。しかし、原石と言うべき皆さんが居たのもまた事実。そこで今回は、合格者を研究生として劇場公演をスタートさせます!」 わーっ、と盛り上がる会場。 何しろ、会場のお客さんたちも手元のボタンで投票を済ませているのだから。 ――それでは、合格者を発表します!! 1番 xxxx 7番 鳳朱子:これからのAKCは時代劇もアリかな、と考えています。 13番 立花英美、羽柴壱也:ヤンデレという新しいジャンルを完成させて貰いたいです。 18番 xxxx 20番 xxxx 21番 xxxx 30番 伏見かしす:他人のコピーをスタートに、融合を図って自分を作りあげて貰いたい。 36番 xxxx 40番 ティセ・パルミエ:正直、彼女のアクションとGAPには圧倒されました。 「以上、10名については、ただいま公演する専用劇場を建設中です。そして、ただいま名前の出なかった皆さんについても、正直選考に悩みましたが、更なる成長への期待を込めて、次回以降とさせて頂きます」 と言った辣腕プロデューサーの総評と共に、7月期のオーディションはその幕を閉じたのだった。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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