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深夜のファミレスのテンションを朝まで維持する依頼

●ファミリーレストラン深夜の部
 酒も入ってないのに妙に気が大きくなって俺はビッグになるぜモードになってしまう場所。
 ――それが深夜ファミレス。
 調子に乗って遊んでたらいつの間にか終電を逃し仕方なく入ったが睡眠厳禁とか言われてひたすらコーヒーだけ飲み続けてげっそりとした朝を迎える場所。
 ――それが深夜ファミレス。
 深夜までおつとめだったサラリーマンや早朝から働くガテン系にーちゃんたちを横目に静かにハンバーグを食う場所。
 ――それが深夜ファミレス。
 今宵も夜の住人たちがひとときの憩いを求めてやってくる。
 しかし今日だけは、特殊な客を迎えざるおえないのだった。

●深夜営業で一番恐いのは強盗でも酔っ払いでもなく家代わりにしようとするホーレス
「むかしー、ファミレスで六時間くらいネバるのが習慣だった頃あるんですよー」
 ソファー席に浅く座ったアイワ ナビ子(nBNE000228)は、テーブルに顎をくっつけるように突っ伏していた。
「友達と一緒になんですけどね、店員とも知り合いで、サンドイッチとコーヒーだけ頼んであとはひたすら塩舐めてましたねー。学生当時って、やっぱ貧乏臭かったですし」
 ナビ子が説明するには、とあるファミリーレストランがまるっとアーティファクト化してしまったらしいのだ。
 なんでも夜10時から朝6時までの間ずっと深夜テンションのままファミレスで過ごすとエリューション支店長が現われてしまうというクッソ地味な能力に目覚めたのだそうな。
 一応店長以下従業員にはお金渡して帰って貰っているので今のところは安心だが、このまま放っておけば崩壊の原因になるだけでなく地味に被害が出る屋もしれん。なのでリベリスタたちには実際に現地へ赴き、事件の解決を図って頂きたい。
 なあに心配ないさ。
 実際午後10時から午前6時までの間ファミレスで深夜のグダグダしつつも妙に頭がハイな状態を出し続け、いざ帰る時になったらE支店長を殴り倒せばアーティファクト化は解除されるのだそうだから。
「今ですか? よくフードコートで同じことしますね」
 こんな事件を解決できるのは、ほかならぬあなただけだ。
 たのんだぞ、リベリスタたちよ!


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:八重紅友禅  
■難易度:EASY ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2013年12月10日(火)23:10
 八重紅友禅でございます
 深夜のファミレスって、なんでか独特の雰囲気がありますよね。
 居酒屋でもない。カラオケボックスでもない。勿論ネカフェでもないあの空気。
 そんな空気を、しばしお楽しみください。

●革醒ファミレス『シャンゼリア』
 イタリアンめいた雰囲気の実際安いマッポーのファミレスです。
 注文する透明な支店長が料理を運んできます。ただし料金は自腹ですので、そこそこリーズナブルにいきましょう。っていうか一晩中食べ続けるとか、ムズくないですか?
 一応アルコールはありますが、あんま美味しくないそうなので入れない方がいいかもです。
 あ、ドリンクバーだけサービスしときますね。
 お時間になったらE支店長を一行で殴って帰りましょう。描写するかどうかあやしいくらいにスパッと倒して帰りましょう。

 あと相談中は話すこと無くなるかもしれないので昼のファミレスで好きな異性のタイプについて話ながらおくつろぎください。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
アウトサイドスターサジタリー
雑賀 木蓮(BNE002229)
ジーニアスクリミナルスタア
三下 次郎(BNE003585)
ジーニアスプロアデプト
御厨 麻奈(BNE003642)
ハイフュリエミステラン
シィン・アーパーウィル(BNE004479)
メタルフレームレイザータクト
鋼・女帝皇(BNE004530)
メタルフレームレイザータクト
岡崎 時生(BNE004545)
フュリエマグメイガス
ゼルマ・ゼーゲブレヒト(BNE004820)
ビーストハーフホーリーメイガス
尾辻・煌妃(BNE004821)

●ファミレス独特の空気をね、語ろうと思うんだけど。
 夜も更けてのファミリーレストラン『シャンゼリア』。
 いらっしゃいませされた『銀狼のオクルス』草臥 木蓮(BNE002229)は後ろを後ろを振り返って人数を数えた。
 ファッション重視の軽装で寒そうに肩を震えさせている『下っ端リベリスタ』三下 次郎(BNE003585)に、一刻すら立っていたくないとばかりに席待ち用の椅子に座って悠然としている『鏡花水月フルメタルクィーン』鋼・女帝皇(BNE004530)。この二人はまあいい。
 夜のファミレスが初めてなのか、そもそも夜更かしが初めてなのか、テンション高めにきゃっきゃとする尾辻・煌妃(BNE004821)が二重扉の間くらいで『桃源郷』シィン・アーパーウィル(BNE004479)へしきりに話しかけていた。シィンはシィンでトマト食べたいですしか言わないので、噛み合っているようで何も噛み合う様子はない。
 外が寒いからかそれとも木蓮のフォローのつもりか、『他力本願』御厨 麻奈(BNE003642)がすぐ後ろについていて、彼女にゼルマ・ゼーゲブレヒト(BNE004820)がファミレスの裏側についてアホな会話かましている、という状況である。
 未成年率が半数はいることを述べたが、そこはエリューションというべきか安定のスルーである。
 席の空き状況を聞こうとしたところで、E店長は彼女たちを席へ案内してくれた。
 案内されるままに奥へ進むと、先に店内に入っていたらしき岡崎 時生(BNE004545)が十人はかけられるテーブルを乱雑に占領していた。
 ごめんごめんと言って広がった紙やら本やらをかき集めるザキオカ。ノートパソコンを広げており、どうやら作業中といった様子である。
 木蓮たちはまあいいかという顔をして席に着くと、どこまでも緩慢な動きでメニューブックを開いたのだった。

●こっからはね、テンションそのままにね、語るから、うん。
「とりまドリンクバー……ひーふーみー……八つ。八つね。あとポテトとソーセージの盛り合わせとー、唐揚げ。とりあえず以上で」
 って言って、ザキオカはメニュー表を閉じたのね。
 さっきまでフォカッチャ片手に作業してたからさ、別にポテトとか喰うつもりないんだけど。まさかね、八人も入ってきてドリンクバーだけっていうのは悪いでしょ? だから頼んだの。麻奈もなんか、とりあえずチョリソーみたいなこと言ってたし。
 そういえばさ、友達とファミレスとか行くと『誰が先に頼むん……?』みたいにお互いをチラッチラ見ることあるよね。なんか一番最初に頼むのって、レベル1くらいの勇気いるじゃない? ザキオカはその辺気遣ってさらっと注文したのね。他人と飯食うのに慣れてる人って、よくこういうことしてくれるからいいよね。
「ほなドリンクバーとってくるけど、なんかいるー?」
 そこで麻奈がそう言ったんだけど、席を立ったところでザキオカに問いかけるんだこれが。気遣いのバランスとったんだね。西の人ってたまにこういうバランスとりにくるよね。いいよね。
 と言っても何とってくるかは分かってるんだ。だってザキオカ既にコーヒー飲んでたもん。これのおかわり欲しがるに決まってる。だから麻奈は彼のカップ受け取ってまかしときーって言ってくれるの。いいよね。
 まあその辺、次郎さんはグラサンをくいってやりながら『俺コーラと氷ね!』って言っちゃう素敵な人だから、世の中いいところでバランスとれてるんだなって思うよね。全員で気を遣い合うとか、疲れるじゃん?
「氷入りでコーラ飲むん?」
「バッカ氷だけ喰うに決まってんだろ!」
「……ほうか」
 世の中には氷食べるの大好きな人っていうのがいて、まあこれ友達の話なんだけど、綺麗に丸い氷が作れる製氷機使って何十個も氷作ってはむしゃむしゃ喰ってる人がいるのね。でも次郎は違うの。金無いから、氷でいいから喰いたかったの。
「あー腹減ったなあ! 塩うめえなあ!」
 だってほら、何も無い小皿に塩ふって、指でつまんで食べ出したでしょ。
 ザキオカもとりあえず食えよとかいってポテト出してくれるから、次郎はすごいニコニコして貰うわけですよ。
 ダメな男みたく見えるかもだけど、案外こういう男がモテちゃったりするから世の中分かんないよね。他人の世話をしたがる女っていうか、ダメ男製造機っていうか。
「あ、なんかそのやりとり龍治思い出すな」
 と思ったらここにいたよ。木蓮だよ。ほおづえついてメロンソーダ飲みながらだよ。この子なんなん。美人だわグラマーだわサバサバしてるわ男囲ってくれるわで言うこと無いやん。龍治の将来安定が約束されてるやん。羨ましいやん。
 そうこうしてるとゼルマと煌妃が戻ってくるわけですよ。手にオレンジジュース持ってね。
 お子様舌だとさ、ドリンクバーだからって普段飲めないコーラとか大量に持って来ちゃったり、ありえない混ぜかたして遊んじゃったりするんだけど、意外と普通の持ってくるのよねこの子ら。
 年相応にはおとなしめな煌妃はまあ分かるんだけど、『きっと裏では大鍋でえこえこあざらくしてるんですよ! まじですよ!』とかアホなこと抜かしてたゼルマがこうってことは、もしやこの子キャラ作ってるんちゃうかって思っちゃうよね。まあそうなんだけどね。だって炭酸持ってこない理由がお腹いっぱいになっちゃうからだもん。
 で、安定のお子様ぢからを発揮したシィンはというと、『端から順番に入れてきましたー!』とかいって怪しい色のドリンクをどや顔で持ってくるわけですよ。これって子供の特権だよね、やっぱね。
 前にどっかの偉い人が、『大人になるってことは、食べ放題で沢山食べても偉くないことに気づくことだよ』とか言ってたんですが、同じようなもんで、ドリンクバー混ぜても何もすごくないことに気づくのが大人になった瞬間だって、思うんだ。あと何杯飲んでも元とれないから諦めるべきっていうのもね。飲み物にっていうより、環境にお金払ってるんだなっていうね。
 まあそんなの子供の夢を前にしてはゴミくずみたいな理屈だから、いくらでも混ぜて遊べばいいと思うんだ。
 ゼルマもそれを見て『あっ……じゃあ前にコーヒーと紅茶をハーフアンドハーフしたんです! まじですごくて! まじで!』とか言い始めて、まるでキャラを作るのに一生懸命だった頃のGAKUTOみたいだなって思ったけど、あのひと後の神になったからこれもこれでいいのかなって。うん、思うの。
 うん? 女帝皇さん? この人は一歩も動かないよ。浮世離れが異世界レベルになってて、『紅茶を』とだけ言って分厚い本読み始めたもん。ザキオカがスッと立って紅茶のティーパックとかまとめてトレーに乗せて持ってきたくらいだもん。たぶん女帝皇さんって、指を端から順に一本ずつ折られたとしてもこのスタイル維持するんだと思うの。それを当然としてるんじゃなくて、それが当然になるように日頃から努力を重ねているパターンだから、もう誰も文句言えないんだよね。
 まあそんな、だらっとしたかんじの滑り出しで始まるわけですよ。
「そろそろ何か注文するかー?」
 そういえば、ある程度ドリンクそろってからメニュー注文したんだよね、今回。なんでかって、次郎くんあたりが何も注文せずにいそうな感じしたから、みんなバラバラに頼むのが負担無くていいなって思ったからなんだ。
 木蓮はエビピラフ。麻奈は適当なチョリソーの盛り合わせ。ザキオカは無難にドリア。このあとシィンが思い出したようにトマトトマト言い出したから、追加でサラダも注文したね。
 このとき煌妃にも何食べたいか聞いたんだけど、もうこの時点でうっつらうっつらしてたし、ソファの背もたれに頭乗っけて目を瞑り始めたときには誰もがそっとしておこうって思ったみたい。
 ファミレスって店内でのカードゲームとか通信対戦とか禁止ってとこよくあるし、睡眠禁止と言わずともしきりにコーヒー進めてくるところとかあるじゃない? でもさすがに子供にそれは無理だよねって思うのか、スルーしてくることがよくあるんだ。一緒になっておっさんまで眠り始めたら流石に起こすけど。
 本人の意志を確認しよう思って肩を軽く揺すってみるんだけど、『ねむくないし! 虚構の世界に引きずり込まれただけだし!』と意味不明な発言をしはじめたので、ザキオカも黙って自分のコートをかけてやったんだ。彼ってフザけた野郎にみせかけてさりげに空気読むよね。メディア業界で仕事すると自然とそうなるのかもしれないけどさ。
 そうこうしてたら、ゼルマが携帯ゲームを取り出して『協力プレイで遊びましょう!』って言い出したのね。チラッと店の様子伺ったんだけど、五月蠅くしなければ大丈夫そうな感じだったし、他に客もいなかったから店側もスルーしてくれそうな感じだったのね。
 でもひとつ気になったのは、ゼルマがPSのびーたを四つくらい取り出して『ハードはあるんで大丈夫です!』って言い出したことなのね。この子友達いるのかなって、流石に心配になったよね。
 それまで静かに紅茶の悪魔合体を試して静かにテンション上げてた女帝皇さんも、すごく神妙な顔して『お借りするわ』とか言っちゃうくらいだもん。
 しかしまあさ、ザキオカ含め大人の多い場だったし、なにせ深夜のファミレスって暇だからさ、ゼルマに付き合って遊ぶことにしたのねみんな。
 まあでも一番大人の対応したのはまさかの麻奈で、ゼルマにブラックのびーた借りつつ『うちずっとやりたかったんよ。うれしーわー! ゼルマはどんな色好きなん?』って若干アゲアゲな感じ対応してあげたとこよね。この子齢十六にして空気の読み方マスターしてるとこあるよね。そんなに空気読まない家族ばっかりいたのかなって、逆の意味で心配になるよね。
 でもその辺は杞憂だったみたいでさ、兄ちゃん今大丈夫かなって言ってたの。モンをハンハンするゲーム起動させながらだから、周りの人の顔見てなかったし、他の人もびーたの画面見てたからそんなに意識してなかったと思うんだけど、それはそれで重い言葉だったのかもしれないね。
 だってみんな、急に真面目な顔になったもん。まあよそのことだからあんま触れないけど、今って確か色々物騒な時期じゃない? 5月になると戦隊ヒーローたちが新しい武器を使い始めるようなもんで、年末や夏になるといろんな世界で戦争起こるじゃん。
 でもその辺はやっぱ深夜テンションっていうか、みんな若干気だるい時間だから、それほど触れずに流れたのよね、その話題。
 代わりに木蓮が携帯取り出して、ダーリンに電話し始めたの。
 飯食ったかとかつまみは棚だよとか歯磨けよとか、ドリフのエンディングみたいなこと言ってたけど、これ毎日言ってるんだろうなと思うとちょっと暮らしぶりを想像しちゃうよね。誰でも木蓮さんと二人暮らしする妄想をすると思うの。しない? すごい幸せな気持ちになれるよ。
 まあ話はすぐに終わって、『これ生モルー』とかいって携帯の写真を見せ始めたんだ。
 こういうのってよくあると思うけど、次郎やザキオカもパンダが扉からチラッとしてる『ぱんちら写真』とか変な居酒屋で変な喰い方したときの写真とか、そういうのを見せ合ったんだ。
 その横でゼルマが必死に携帯をかちかちやってたのは、見せられそうな写真を必死に探していたからじゃないって、おじさん信じてる。
 まあそうやってテーブルの半分で写真の見せ合いっこしてる間、ゼルマたちはゲームしたのね音声ミュートにして。
 まあそういうときって、だらだらとした話になりがちだよね。
 女帝皇が『ゴスロリ、着たことあるかしら?』って問いかけて、ゼルマが『ゴスロリって五寸釘ローリングの略ですか!?』って応える感じね。おじさん思うんだけど、ゼルマちゃんのこのやんわりと空振りし続けるところって、最大の魅力だと思うの、出そうと思って出せないよねこれ。いいよね。でもまあこの子、ホントの中身は五十八歳のおばちゃんだから、気だるい時間が続くと色々ガワがはがれていくんだよね。
 しまいには『ステーキセットって、どうやって数えるんですか? 皿? 個数?』とか言い始めて、煌妃が完全に残したソーセージとか喰いながら『グラムじゃね?』って次郎が返すっていうなんか酸っぱい感じのトークに落ち着くんだよね。
 で、至る先は全員沈黙のコースていうね。
 そしたら、このままだと全員寝ちゃうだろうなって思った次郎が、氷喰いながら武勇伝とか初めてくれたの。
 確か内容はね……。
「小3の頃な! 近所の女の子が2コ上のガキ大将に絡まれてたんだけどよお、それを俺が華麗に助け出したんだよ。なんたって小3だから。あ、当時は同い年だから、ロリコンじゃねえからな」
 まあこの言い回しそのものが壮大な自爆なんだけど、それは誰も言わないで置いた。高1の頃に二次ロリに拘ってやまない友達がいて、当時純朴だったおじさんは同い年のほうが楽なのかなって思ってたけど、よく考えたら絶対やばかったよね彼。今どうしてんのかなウラベ君。シャバにいるかな。
 あ、次郎くんの話にオチは無かったよ。そのあとずっと女の子に話しかけ続けてたら泣かれたっていう話だったんだけど、深夜独特のぐだーっとしたテンションで話してたからオチがオチじゃ無くなってたんだよね。
 こういうテンポを大事にしたい麻奈あたりは、奥歯にチキン挟まったみたいな顔してたんだけど、まあこっちもこっちでダルいから、スルーだね基本。
 どころか、次は朝までカラオケとか二十四時間やってる居酒屋でオールする依頼とか出るんちゃうーとか、話し始めちゃうくらいよ。でもカラオケってどうなんだろね。権利にうるさい昨今、歌詞の一遍でも書こうものなら、それがバロナイのテーマソングであろうとも怒られる気がするんだ。書けてもギリギリ『ものすごいアイドっとる秋茄子ちゃんがものすごいうた』が限度じゃないかなって。
「あーでも、その時にはウチやザキオカはんがいる未来がみえるわ」
「あーうん。わかる。あとSHOGOね」
 そういう話してても、やっぱ8人席だから、全然違う話をし始めるグループが真横にできたりするんだ。
 シィンなんかは『自分サラダ大好きですけど、べつにフュリエがみんなベジタリアンってわけじゃないんですよ。お肉食べますし』とかいう話し出すし、女帝皇さんも『いつかファミレスにファミリーで来たいわね……鎧OKなお店、あるかしら』とか次元を超えかねないこと言い始めるし。たぶんそのシーンって、久米田浩二がジャンプでかってに改造と絶望先生コラボさせるくらいの難易度があるよね。……あ、そう考えたら無理じゃない気がしてきた。絶対無理だけど。
 ……とまあ、そういう風にだらーっとした時間すごしてたら、いつの間にか時間が来てるもんなんだ。
 窓から日が差し込んできて、煌妃がぼーっとした顔で『おきてるー。おきてるよー。店員ぼこす?』って言い始めたのをきっかけに、皆も帰り支度始めたんだ。
 次郎は『Aカップより上の女に興味はない』とか『15歳以下はジャスティス』とか『合法ロリは最高』とか『三高平はバライソ』とか、夜明けのテンションで熱く語ってたけど、軽く殴って引っ張ってきたよ。だってこのままいくと煌妃ちゃんとかヤバそうだもん。彼女の残したソーセージ食べてたことにも、なんか意味がありそうな気がして恐いもん。ないとは思うけど。
「じゃ、そろそろ引き上げるか」
「ほーい。忘れ物ない?」
「あいあい」
 とかまあ、そんな会話して、レジいって、『別々で』って言って、順番にメニュー述べながら店長殴って、それで帰ったよ。

 オチ?
 ないよ。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
 深夜のファミレスとかカラオケボックスとか、まあみんなそうですけど、あの乾ききった砂漠みたいなテンションって、妙に疲労がたまりますよね。
 あれをハイテンションに過ごせた若い頃って、ほんとパワフルだったんだなーって、おじさん思う。