●流れる水の仙人 その老人は水着が好きである。 圧倒的に布地の少ない水着を見る。その瞬間において、老人は生を実感できた。ビキニがハイレグが、老人に生きる意味を与えてくれる。 もちろん布地が多い水着も好きだった。ワンピースのようにかわいいのも好きだった。パレオの色合いにに夏の雅を感じる。男のトランクス系のかっこよさも同性として納得でき、ブーメランパンツの潔さに男らしさを見る。 否、水着だけではない。それを着る者も重要だった。おっぱいがすばらしい。ぺたーんがすばらしい。腰まわりがすばらしい。おしりがすばらしい。筋肉がすばらしい。人だけにあらず、水着と一緒に持っている小物も、それを選ぶセンスと一緒にすばらしいと思った。 そう。水着を着る人が総合して好きだった。 しかし残酷かな。水着を着る機会は一年の間の限られた時期のみ。花の咲く時期がわずかであるように、水着の時期もまたわずか。それゆえの美しさとわかっているのに、人はなぜ永遠を求めてしまうのか。 そう。その老人は水着が好きだった。故に永遠の水着の時間を求めたのである。 老人の名は『水仙』。神秘を扱うフィクサード。 ●水着 「皆、水着持ってる?」 集まったリベリスタたちに『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)は問いかける。話の脈絡が全く読めないリベリスタたちは首をひねった。 「任務はフィクサード一人と水のエリューション・エレメント三体の討伐。エリューション・エレメントのフェーズは1」 そんな反応も予想済みなのか、イヴは『万華鏡』によって見えた未来の説明を始める。リベリスタもここに呼ばれた以上、世間話ではないことは皆承知している。真剣な顔でイヴの言葉に耳を傾けた。 「フィクサードはこのルートを通って町の中心街に入り、『園水陣』と呼ばれるアーティファクトを使用して特殊な結界を張るつもり。半径20メートル内にいる持ち主以外の全ての存在を窒息させるという凶悪なアーティファクト」 モニターに映し出される町の地図と、赤い矢印。そしてフィクサードの顔写真。この軽薄そうな老人が、フィクサードなのだろう。 「おそらく『園水陣』は皆が敵だとわかれば戦闘中でも使用するはず」 息をのむリベリスタ。呼吸せずに戦うことなど不可能だ。どうやって倒せばいいんだ……。 「でも大丈夫。このアーティファクトはある条件を満たしたものには効果を現さない」 なるほど。その条件を満たしながら戦えばいいのか。胸をなでおろすリベリスタ。で、その条件は? 「水着を着ていること」 は? 「どういう理由かはかわからないけど、水着を着ていると『園水陣』の効果からは外される」 なるほどー。それで冒頭の会話なんですね。ってまって、水着で戦えと申すか!? 「ちなみに場所は町の外れが最適。あまり人が来ないけど、それでも結界張らないと人が通りかかるかも」 しかも人に見られる可能性ありですかー。 「実力的にはこの数で拮抗できるはず。油断しないでがんばって」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:どくどく | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年07月30日(土)23:44 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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