●雨に病まれて 墨でも溶かしたような、黒い雨だ。しとしとと降りしきる秋雨である。地面を黒く濡らし、草木を枯らす。道行く人はその雨を浴び、表情を強張らせた。 雨の黒さと、周囲の異常さに気付いた時には既に遅い。身体が重くなり、呼吸が苦しくなる。発熱、頭痛、吐き気に眩暈。体調不良のオンパレード。 地面に倒れながら、彼ら、彼女らが目にしたものは傘を差し、立ち去っていく和装の男であった。 陰鬱な表情と、暗い瞳が印象的だ。 彼が立ち去るに合わせ、黒い雨も移動していく。 『今日もまた、ここでも俺は空を見れない……』 曇天の空を見上げ、和装の男は重い溜め息を零すのだった。 ゆったりとした足取りで、男は住宅街を歩いていく。向かう先には山がある。どうやら、男は少しでも高い場所に行きたくて、雨の中、山を登るつもりらしい。 病の雨を引き連れて、男は進む。これ以上、病をばら撒く必要もない、と思ったのだろう。 山の中腹に、貯水場があるなど、彼は知らない。 そんな男を追いかけるように、1匹の黒犬が街を駆けていったのだった。 ●ペインレイン 「アザーバイド(レイン)と、彼に取り付いたアザーバイド(ペイン)。レインの能力は行く先に雨を降らせる事。一方、ペインの能力は行く先に病をばら撒く事」 そんな1人と1匹が、路地を彷徨っているみたい。と、そう告げるのは『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)である。モニターに映った映像は、真っ黒な雲と降りしきる雨。季節柄、シトシトと降り注ぐそれは、酷く冷たそうだった。 黒い雨だ。レインの雨と、ペインの病の混じった毒の雨。浴びた者の身体に異常を来たす。既に数名、通行人が病に侵され倒れている。 「レインは、ペインに取り憑かれている。本人はペインをなんとかしたいみたいだけど、取り憑かれているレインにはペインをどうこうすることもできない。恐らく、認識も出来ていないはず」 ただ、何かに憑かれている、という実感のみがある筈だ。 傘をさし、街を彷徨うレイン。何処へ向かうのか、本人にも分かってはいまい。ペインから逃げるように、レインはひたすら旅を続けている。 「レインの武器は刀。傘に仕込んであるみたいね。それから雨を使った攻撃も。一方、ペインは素早い動きと毒や麻痺などの状態異常を得意としているみたい。レインみたく人に近しい存在ではないようね」 ペインの姿は犬である。しかし、その正体は不明のままだ。 「街のどこかにDホールがあるから、破壊するのも忘れないで。送還、討伐、任せるから」 そう言ってイヴは、仲間達を送りだした。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:病み月 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年11月01日(金)23:34 |
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■メイン参加者 4人■ | |||||
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●あめあめふれふれ シトシトと降りしきる雨は、墨汁を混ぜ込んだかのように黒かった。禍々しい気配は、その雨から発されているのか。それとも、その雨と共に進む和装の男から発されているのか。それとも男の背後を付いて歩く、黒い犬が原因か。 果たして、そこまでの考えに至る者がいただろうか。答えは否だ。男の姿を視界に捉え、黒い雨に触れた者は全て、例外なく病毒に侵され其の場に倒れることになる。 男(レイン)にはどうしようもないその身の不幸。倒れた者をそのままに、彼は行く。 そんな彼を止める為。 そして、彼に憑いた黒い犬(ペイン)を止める為。 リベリスタ達は、黒い雨の降りしきる街へと足を踏み入れたのだった。 ●毒の雨。もっと降れ。 地面が黒く濡れている。和装の男、レインの通った後である。地面に隅に蹲る人達へ『さぽーたーみならい』テテロ ミミミルノ(BNE004222)が駆け寄っていく。 広げた両手に、優しい光を宿しているテテロ。真剣な眼差しで、病毒に侵された一般人の治療にあたる。 「レインさんへのせっとく!おねがいしますですっ。ミミルノはまずはいっぱんのかたをおたすけしてきますっ!」 一緒に来ている仲間達にそう告げて、彼女は1人、治療を続ける。 「説得して穏便にお帰り願うことを目標に。最優先事項は貯水池への到達阻止です」 仕事内容の確認と共に、『ミックス』ユウ・バスタード(BNE003137)は小銃を構える。ガチャリ、と安全装置を外し、すぐにでも戦闘に入れるよう準備を整えた。 空は曇天。少し先に進めば雨げ降っているようだ。 それは、レインとの遭遇が近いことを意味する。 「辛気臭いですね。鬱々と黴びて腐り落ちそうです」 着物の裾で口元を覆い、忌々しげにそう吐き捨てるのは『落ち零れ』赤禰 諭(BNE004571)だ。説得してレインが帰還してくれるのならそれでもいい。しかし、いざとなれば戦闘も辞さない。その為に、彼は片手に数枚の式符を握っていた。 道端に倒れた者の治療は、テテロに任せ3人は駆け足で現場へ急行。 山に登る坂の途中で、前を歩く和装の男に追いついた。 『………ん? 俺に用事か?』 和傘を上げ、陰鬱とした視線をこちらに向ける。活気のない、疲れた顔をしている。 それも当然かもしれない。彼の行く先では、常に毒を含んだ雨が降りしきる。ここ数年、青空を見たためしは無く、毒を振り撒いてばかりいる。後悔、悲哀、全てとっくに飽きるほど繰り返した。 「よォ兄さん、生憎の天気だな。あ、俺か? 俺は華娑原ってんだ――兄さんを助けに来たぜ」 薄い笑みを浮かべたまま『華婆原組』華婆原 甚之助(BNE003734)がそう告げた。 彼の言葉に、レインは訝しげな顔をする。 その背後では、黒い犬・ペインがぐるると唸り声をあげていた。 レインには、ペインが見えていない。故に、自身の降らせる雨に毒を混ぜているのがペインだと、彼は気付いていないのだ。 気配くらいは感じているかもしれないが、しかし姿が見えないのであれば、それは居ないも同じだろう。だから彼にしてみれば、自分の方を向いたまま緊張と警戒に顔を強張らせるリベリスタ達を前にして、腰の刀に手をかけるのも当然といえよう。 リベリスタ達が警戒しているのは、レインではなくその前にいたペインの方なのだが……。 「貴方は悪い物に憑かれていますね」 「兄さんがもしそれを嫌うんだったら、助けてやる。憑いてるそいつを祓ってやるよ……」 銃を構えるユウと甚之助。引き金に指をかけ、すぐにでも弾丸を発射できる体勢をとった。銃口を2つ向けられた尚、レインの表情は変わらない。弾丸の1発や2発なら、撃ち落とせる自信と腕があるのだろう。 『無駄だ……。無駄。誰もこの雨を止ませることはできない』 しゃらん、と金属の擦れる音。引き抜かれた刃の上を水滴が滑る。手にした和傘を地面に落とし、レインはすっと腰を落とした。 前に出した足に体重を乗せる。居合いに似た姿勢。しかしレインに先駆け、ペインが飛んだ。犬の体躯が雨に溶け、黒い霞に姿を変える。ドロリ、と雨に混じったペインは、降り注ぐ雨に猛毒を付与する。 霞が宙を飛びまわる。擦れ違いざまに、ユウや甚之助の身体を切り裂いていく。 「あぅ!?」 ガクン、とユウの身体から力が抜けた。その場に崩れ落ち、麻痺した身体を震わせる。一方の甚之助には麻痺が効かない。飛びまわるペイン目がけ、引き金を引いた。銃声が雨粒を弾き飛ばす。疾駆する弾丸はまっすぐペインを撃ち抜いた。 と、同時……。 ペインの背後でカキンと軽い音がする。弾丸を弾いたレインの刀が旋回。駆け出すレイン。鋭い刃が甚之助を襲う。 「憑かれ疲れてご愁傷様ですね。生憎貴方の行き先は、行き止まりか踵を返して帰るだけです。億劫なら選んであげましょうか?」 甚之助を庇ったのは、数体の影人であった。諭の声が響く。刀に切られ、式符に戻って地面に落ちる影人たち。黒い雨に濡れて、散る。 影人が壁を作っている隙に、甚之助はペインを抱えてその場を離脱。説得で済ませる筈だったのだが、どうやらそれは失敗に終わったようだ。 黒い犬が視界を掠めて駆け抜ける。 ペインとレイン。2体同時に相手どるのは骨が折れそうだ。 ぐったりとしたまま動かない男性を、テテロはその小さな身体で抱き起こす。淡い燐光が周囲を舞って、病毒に侵されたその身を癒す。 「あめは…かみのけがぼわっとなるからにがてです…っ。でもレインさんはわるくない…あめをふらせるだけですっ」 それは、誰に対する言葉であっただろうか。 遠く、静かな街の更に遠くから金属音が聞こえて来る。恐らく、説得は失敗したのだろう。レイン&ペインと、仲間達が戦っているのだ。 回復役のテテロが不在なのが心配だ。しかし、病に侵され苦しんでいる人達を見捨てたまま仲間の元へ駆けていくことは出来ない。 これで何人目だろう。倒れていた者達を治療し続け、テテロの疲労は少しずつだが蓄積していく。しかし、その甲斐あってか、これでほぼ治療は完了である。 「う……あぁ?」 呻き声。振り返ると、先ほど治療を完了させた男性が目を覚ましていた。テテロは駆け寄り、「だいじょうぶ?」と声をかける。 男の意識がハッキリしているのを確認し、彼女は問うた。 「どこかで、あやしいものを……へんなあなをみなかった?」 彼女の問いに対し、男は苦しげに、しかしハッキリと頷いた。 群がる影人をレインは次々と斬り捨てて進む。その間にも、毒の雨は降り続けている。 一閃、二閃と刀が翻るたびに影人は倒されていく。 3方向に散ったユウ、甚之助、諭がそれぞれの武器をレインへと向けた。このままでは説得はおろか、話しあいすらまともに出来ない。 と、なれば先ずは動けなくするのが先だ。 しかし、それすらままならない。 レインの強さと、邪魔をするペインのせいだ。霞から元の犬へと戻ったペインが地面を駆ける。雨水を跳ね飛ばし、牙を剥いて甚之助に飛びかかる。 「ぐ、お!」 ペインはその牙を、甚之助の首筋に突き立てた。飛び散る鮮血が雨水を赤く染めていく。 「ちょっとの間、端に寄って傍観してな」 ペインの頭部にショットガンを突きつけ、引き金を引いた。渇いた音が、山に木霊する。 影人が全て斬って捨てられた。水の滴る刀を手に、レインは飛び出す。 『なぜ俺を撃ったかは知らんが、大人しくやられるつもりはない』 冷たい眼差しだ。怒りも嘆きもとうに無い。あるのは殺意だけだ。邪魔をするのなら斬って捨てる。それほどまでに、彼は疲れ切っていた。 行く先々で雨が降る。病人が増える。呪われた身上を嘆いても、何も変わらなかった。 だから彼は、全てを諦めたのだ。 「狙う相手はペイン1匹!」 銃を仕舞い、バックステップで距離を取るユウ。それと入れ替わりに諭は前へ。牽制の為に、レインの足元に弾丸を撃ち込む。爆発、爆風。土砂が飛び散り、レインの動きを食い止める。 新たな影人を召喚し、諭もまた銃の狙いをペインへと集中させた。 「野犬らしい出で立ちですね。保健所こそが相応しい見た目です、精々、負け犬の声らしい声を響かせてください」 重火器が火を吹いた。轟音が響く。泥水を跳ね飛ばしながら、諭はペインへ駆け寄っていく。 「さて、説得は聞いてくれませんよね」 小銃を小脇に抱えたまま、ユウは後退を続けていた。レインの姿は見えない。先ほどの諭の攻撃に紛れ、どこかへ姿を消してしまった。 いつの間にか、雨の勢いが増している。視界を埋め尽くす勢いで黒い雨が降っている。雨の量は、レインの意思に関係しているのかもしれない。 構えた小銃の先に、炎が集中。インドラの矢の発動体勢。だが、引き金は引かない。レインを巻き込むのは本意ではないのだ。 せめて、姿が見えていればアーリースナイプでペインだけを狙い撃ちすることも出来たのだが、しかし、こうも雨が降りしきっていてはそうもいかない。 慎重に慎重を重ね、周囲の様子を探る。 そんなユウの背後で、スパン、と軽い音が響いた。目にも止まらぬ刀の一閃。背中が熱い。斬られたのだ、とユウが気付いた時には遅かった。 スパン、スパンと音が響く。音に継いで、熱が、痛みがユウを襲う。 目にも止まらぬ連続攻撃。斬られているのだ、と理解した時にはすでに襲い。毒に侵された身では、そう何度も耐えきれるものではない。 遠のく意識の中、ユウは思う。 流れるようなその刀捌きは、あまりにも無駄がなく、芸術品じみて美しかった。 小銃が手を離れるその直前、ユウは苦し紛れに炎の弾丸を空へと放ったのだった……。 雨雲を断ち切る真っ赤な炎。インドラの矢が、降りしきる雨を蒸発させる。水蒸気が辺りに立ち込めた。戦場へ駆け付けたテテロの視界に飛び込んできたのは、泥水の中に沈むユウの姿と、その傍らに立っているレインの姿であった。 『お前も、俺の邪魔をするのか?』 グイ、とレインは泥水の中からユウの身体を引き上げた。ダクダクと全身から血を流しながら、しかしその胸は僅かに上下している。まだ息がある。 「ミミミルノたちはレインさんのてきじゃないですっ」 そう言いながら、テテロは両手を宙へとあげる。戦意がないということをアピール。しばし見つめ合った後、レインはくるりと踵を返す。テテロに用はないのだろう。 レインはそっと、霧の中へと姿を消した。 テテロは慌ててユウの身体を抱き上げた。止血、治療を施す。辛うじて目を覚ますが、今しばらくは動けないだろう。戦闘不能。震える手を伸ばし、ユウはテテロの頬を撫でる。 「やーん、かわいー……。ほっぺた、ぷにぷにしたーい」 ぬるり、とテテロの頬に血が付いた。それを拭う事もせず、テテロはそっとユウの身体を近くの木影へと移動させた。この場所なら戦闘に巻き込まれることはないだろう。 動けないユウを避難させ、テテロはレインを追って戦場へ戻っていくのだった。 諭の指先が、ペインへと突きつけられた。奪い取るのはペインのエネルギーだ。ぐるる、と苦しげな呻き声をあげるペイン。それを見て諭はにやりと笑う。 「不味すぎますね。黴臭すぎる。チーズならまだしも、まったく黴びて美味しくなりませんね」 嘲笑混じりの言葉を投げつけ、諭はそっと重火器を持ち上げた。 諭に続き、甚之助もショットガンの銃口をペインへ向ける。 「ずっと生憎の天気だよな。んで、お前のせいで病人が出る」 引き金に指をかけ、力を込めた。 弾丸が射出される、その直前……。 『一体、何と戦っているんだ?』 霧の中から、レインが姿を現した。 無数の突きが放たれる。甚之助と諭の全身を、鋭い刃が刺し貫いていく。その寸前、ペインは身体を毒霧に変えてその場を離脱する。 流れる血が地面を濡らす。ペインにトドメを刺す直前の出来事。地面に倒れる甚之助と諭。冷たい目で2人を見降ろすレイン。それからぐるりと、周囲を見回す。 『おかしいな……。もう1つ、気配がある。ずっと感じている気配だ』 まぁ、どうでもいいか。 そう吐き捨てて、レインは刀を振りあげた。 レインの刀が振り下ろされる。だが、その刃は途中でピタリと停止した。刀と2人の間に割り込んだのは涙を流し、震えているテテロだった。両手を広げて2人を庇う。 『邪魔をするな』 レインは言う。しかしテテロは動かない。それどころか、テテロはそのまま回復術を発動させる。淡い燐光が、背後に倒れた2人の傷を癒していく。 『!? 治療ができるのか……!』 驚いたような声をあげるレイン。彼が動き出すより先に、テテロを押しのけ甚之助と諭が飛び出す。甚之助はショットガンをレインに突きつけ、諭はその影を駆け抜けていく。 銃声が1発。レインの刀に弾丸は弾かれる。 「こっちだ」 逃げ出す甚之助。それを追って、レインも駆けていく。諭はそんな2人とは逆方向へ移動。向かう先に居たのは、黒い犬、ペインだ。 追走劇の幕開けである。 召喚された影人が、まっすぐペインに襲いかかる。影人に追い回されながら、ペインは狙いを諭に定めた。影人を指揮しているのが諭だと判断したのだろう。 牙を剥きだし、ペインは諭に飛びかかる。 牽制に撃たれた弾丸を、レインは難なく斬り捨てる。降りしきる雨のせいで視界が悪い。しかしそれでも、銃弾を切って捨てるくらいは出来るし、甚之助を見失うこともない。 鞘に仕舞った刀に手をかけ、ただ駆け抜けることだけに意識を向ける。そうすると、あっという間にレインは、甚之助の背に追いついた。 『撃ってきたのはそっちだろう……。逃げるなよ』 「逃げてたわけじゃない。所で……兄ちゃんの世界でも、空は青いのかい?」 にやりと笑って、甚之助は地面に倒れ込む。レインが刀を薙いだのは、それとほとんど同時だった。 ぎゃん、と耳触りな声が響く。レインの刀は、ペインの胴を切り裂いた。 黒い犬の身体が解ける。それと同時に、雨に混ざっていた毒素が消える。その事実に、レインも気付いたのか、刀を降ろして空を見上げた。 『これは……』 「落ち着きましたか? 大した差はありませんが」 毒は消えても、雨は降り続ける。だが、少なくともこれで、レインの行く先で誰かが病毒に侵されることはなくなった筈だ。 『………。俺は今、何を切って捨てたんだ?』 刀を鞘に仕舞いながら、レインは一言、そう呟いた。 レインに事の経緯を説明する。取り憑いていたペインという黒い犬の話しをしても、レインは不可思議そうな顔をしただけだった。どこで取り憑かれたかも思い出せないようだ。 レインの能力で、雨はずっと降り続けている。傘を差したレインが、深く一礼。 『世話になった……』 迷惑かけたな。とそう告げて。 レインはDホールを潜って、元の世界へ帰っていった。 「穏便に、とはいきませんでしたね」 なんて言って、苦笑い。ユウはDホールを破壊する。 「ミミミルノはあめがちょっとだけすきになりました…ですっ」 テテロの声が、雨上がりの青空に吸い込まれ、消えていった。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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