●とある少女達の会話 『ねぇ、知ってる? あそこの病院って非合法な研究を行っていたらしいよ』 『何でも余命幾ばくの患者を使ってたらしいね』 『私が聞いた話だと、あそこって墓地の上に立てられたらしいわ』 『『『こわ~い』』』 『ねぇ、肝試しにあそこ行ってみない?』 『でも廃院してから結構経つし、危ないんじゃない?』 『逆に危ないんだったらとっくに立て壊されてるって』 『い、意外と雰囲気があるわね……』 『これぞまさに肝試し! って感じね……!』 『……今、あっちの方から何か音がしなかった?』 『やめてよ、そういう冗談は関心しないわよ!?』 『あれ。でも、なんだか本当に……』 『ねぇ、ちょっとアンタまでっ!?』 『だって、こう……ぴちゃん、ぴちゃんって音が………』 『近づいてきてる……よね?』 『ねぇ、ねぇっ!?』 『『『きゃ~~~っ!?』』』 ●少女達は無事に逃げ出しております 「……と、いうわけで。今回は肝試し」 『リンク・カレイド』真白・イヴ(nBNE000001)が取り出したそれは見取り図だった。 「今回の敵は20体のエリューションアンデッド。一体一体はそれほど脅威じゃないけれど……」 見取り図に描かれた場所は病院だった。 イヴはその見取り図にいくつかの×印を付け足していく。 「大体このあたり」 何が? というリベリスタ達の表情に答えるように、イヴがこくりと頷く。 「人を驚かすのが生き甲斐ですと言わんばかりのアンデッドが多数」 それは例えば病室のベッドのシーツに蹲って待ち伏せし、近づいて来た者を襲うアンデッド。 あるいは、トイレの個室に体育座りで座りで待ち続け、トイレ利用者を恐怖のどん底へと陥れるアンデッド。 「廊下を徘徊して、自分の頭を投げつけてくるアンデッドもいる」 そういった院内をうろつく者が約18体いるのだという。 では残りの2体はどこにいるかというと―― 「通称404号室と呼ばれる、一般人立ち入り禁止の階層……そこは全ての部屋を壁を取り壊し、必要最低限の柱だけを残した広大な一室」 その真ん中に。手術台に磔にされたアンデッドが1体。そして白衣を着たアンデッドが1体。 白衣のアンデッドは磔にされたアンデッドの体を切り開いては結び直しそしてまた切り開くという行為をひたすらに繰り返しているという。 「そして響き渡る、男達の嬌声」 そう、響き渡る男の断末魔…………え? 「一方はマッドでサディスティックな笑い。もう一方はホットでマゾヒスティック的な心の叫び。……つまりはそういうこと」 なんとなくわかるようなわかりたくないような。 「まぁ、数は多いし奇襲もされるかもしれないけど。油断と数え間違えさえしなければ大丈夫」 ぐっと無表情のままサムズアップするイヴ。 「夏の風物詩。納涼大会。行ってらっしゃい」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:葉月 司 | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年07月29日(金)23:08 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●夏の風物詩 イン 吾郎&リザードマン 「廃病院にゾンビ……イイ展開だな!」 その狼特有の瞳を輝かせながら、ヘッドライトで照らした廊下を練り歩くのは『首輪付きの黒狼』武蔵・吾郎(BNE002461)。 丑三つ時。草木も眠り、耳が痛くなるほどの静寂が周囲を覆い、そこに響くのは自らの足音と上方から聞こえるぬちゃ。ぬちゃ。という音のみ。 「リザードマンもちゃんと着いてきてるな」 吾郎がやや後方を振り向き上を見上げれば、 「ギャッギャッ」 大丈夫ですし、自分ちゃんと着いていってますし! と、人語ではないのに何となくそう言っているように聞こえる声が聞こえる。 彼の名は『蒐集家』リ・ザー・ドマン(BNE002584)。通称リザードマンである。 その姿に、吾郎は満足げに狼の顔を歪める。 「肝試しするのはゾンビ達じゃない、俺らだ。それじゃ、さっさと行こうぜ」 「ギャ」 応ともさ、相棒ー。 そして二人は徘徊するゾンビの頭にヘッドショットをぶっ放し「うぉ、頭がない癖に動きやがる!」チェーンソーの轟音をまき散らしつつ「ギャギャッ!?」いくつかの頭をゲットしながら霊安室へと向かう。 「で、形の気に入った頭は見つかったのかい?」 「ギャー」 それが我が輩、R・ストマックを持ってなかったのですし。 「ギャャー」 頭を口に含んだ瞬間、濃厚に広がるゾンビの味に思わず吐き出しちゃったでござる。 「そうか……よし、リザードマン。ここはお前に譲るぜ。ここなら白骨化した頭蓋の一つや二つあるだろう。思う存分に探せ!」 「ギャギャー!」 まず一つ目の布をぺらり。 「ギャー!」 ゾンビAが現れた! 「ふんっ!」 ゾンビAはあっさり倒れた! 「ギャギャー!」 二つ目の布をぺらり。 「ギャー!」 ゾンビBが現れた! 「ギャッギャ!」 いい加減にしておくんなまし! 「ギャギャー!」 三つ目の布をぺらり。 「ギャー!」 ゾンビCが現れた! 「ギャー!?」 ぎゃー。 「お、今ユニゾンしなかったか?」 「ギャッギャギャッギャー!」 かくして、四つ目でようやく念願の頭を手に入れましたとさ。 ●夏の風物詩 イン 義弘&モレノ 「はーい、こちらモレノです!」 耳を澄ませば微かにチェーンソーの音なんかが聞こえなくもないかもしれない、こちらは事務室現場。 「様々なうわさの渦巻くこの病院。まぁ、ぶっちゃけどんなうわさがあるのかは知りませんが、いっそ当事者に聞いてみてはいかがでしょうか!?」 エアマイクを片手にノリノリで実況をするのは『飛刀三幻色』桜場・モレノ(BNE001915)。 「モレノの兄さん、何してるんだ?」 そしてそんなモレノをじっと見つめているのは『侠気の盾』祭・義弘(BNE000763)だ。 彼らが現在立っている場所は、以外と広々としたスペースが確保された事務室。 「うっ、義弘さんの目が冷たい気がしますがめげずに頑張っていきましょう!」 「いや、別にそんな目では見てないが……」 「事務員の腐香さん、是非回答をお願いします!」 「う゛ぁーー」 「ふ、腐香さん近いです! 怖いです! 何より臭いです!」 エアマイクを無視して顔を急接近させる腐香さん(年齢不詳)に、モレノは思わず一歩距離をとってからソードエアリアルによる斬撃を食らわせる。 「突撃インタビューはいいのか?」 「いやー。やむを得ない状態に陥りまして、腐香さんへの取材は却下ということで」 「そうか、では俺も遠慮なく――!」 ゾンビの体液が掛かることも何のその。義弘はその手にした斧で容赦なくゾンビを叩き割る。 「……み、見た目がゾンビ以上にホラー化した義弘さん、今の心境をどうぞっ!」 「よし、次っ!」 「い、以上、こちら事務室のモレノでしたー!」 ●夏の風物詩 イン ゑる夢&翁 「えー、こちら女子更衣室、女子更衣室。現在、御布団翁とゑる夢、女子更衣室に潜入いたしましたー」 手には再びエアマイクを。『番皿小町』番町・J・ゑる夢(BNE001923)がやや間の延びた声で実況するのは女子更衣室である。 「おや、翁さんどうしたんです? さっきからがっかりしてみたり慌ててみたり」 そんなゑる夢の隣で「美女と連れ立って、女子更衣室に行くとかフラグってなにこれなのじゃよ?!」やら「カメラ、カメラはどこじゃ!?」と周囲をきょろきょろ見回すのは『布団妖怪』御布団・翁(BNE002526)だ。 「やだ、お爺ちゃん。カメラならさっき壊しちゃったでしょう?」 「おぉう、そうじゃったわい。……って壊しちゃったの!?」 「さて、がらんとした室内に落胆する翁をよそに、ロッカーを見つめるゑる夢」 「む、無視は悲しいのじゃー!」 翁の心の叫びをそれとなく流しつつゑる夢が半開きになったロッカーの中をそっと見る。 「………っ」 その奥から。深淵から覗き込まれるような錯覚。 「しまッ――!」 瞬間、がちゃがちゃん! と激しく音を立ててロッカーの中へ飲み込まれていくゑる夢! 「ば、番町殿っ!?」 慌てて駆け寄る翁に、ロッカーの中からぬらりと冷たい手が伸びる。 「ばぁーー」 「ふぉおおぉおっ!?」 その声と指の冷たさに、思わず声を上げて後ずさる翁。 「ふふ……驚きすぎですよ、翁さん」 「ここここれこれ、驚かすでない。心臓が止まったかと思ったぞい。……止まってないよね? ワシ、きちんと生きとるよね?」 「ふふ……さぁ、どうでしょうー。あ、後ろ……」 「も、もう騙されんぞい。後ろには何にもないんじゃろう?きっとそうに――」 ぴと。 「ふにゃーーっ!? 手、手がワシの首筋をつつつって!」 「危ないですよー。そいや」 翁の背後にいつの何か立っていたゾンビを呼び出した鴉で引き離し、とっさに振り向いた翁のパワースタッフが偶然ゾンビの急所を突いて沈める。 「ナイショットです」 「いやー、それほどでもじゃよ」 「さて、次に行きましょうか」 「ワシ、ずっとこんな扱いなのっ!?」 翁の心の叫びパート2を聞きながら、くすくすと忍び笑いをこぼすゑる夢は、おもむろに携帯を取り出し、ダイヤルする。 その対象は―― ●夏の風物詩 イン ヘクス&ハンマーヘッド 『私、ゑる夢。今、鏡越しに見てますよー』 「えっ!?」 掛かってきた着信を取り、その第一声。 その言葉に警戒し、『ぜんまい仕掛けの盾』ヘクス・ピヨン(BNE002689)がばっと反射的に鏡の方を向けば、 ――ニヤァ。と優しく微笑む鮫の顔。 「ひゃ、T字剃刀のお化けですーっ!?」 「ひ、ひどいっ!?」 『良い人』鮫島・ハンマーヘッド(BNE002626)。基本的に良い人なのだが、とにかく顔が怖い。 今この現状。良い子のトラウマになりかねない事実を自覚しているハンマーヘッドは、「ええ、ええ。すみません……」と若干凹みながらも謝罪を繰り返す。だがそれにしても顔が怖い。 「あぁっ!? いえ、違うんです別に鮫島さんのことが怖かったわけじゃなくって……そう、全部ゾンビのせいなんです!」 許すまじ、ゾンビ! と決意に燃える瞳を眼鏡の奥に隠しながらヘクスがハンマーヘッドの方をなるべく見ないようにしつつ前方へと視線を向ける。 「そんなに慌てると危ないですよ」 二人がいる待合室は、いかにも廃病院らしくというよりも、むしろ廃墟として一番荒んだ場所となっていた。 折れたソファの足が散乱し、また何らかの溜まり場となっていたのかゴミなども散らばっていて下手をすれば転んでしまいそうになる。 「明かりを持ってこなかったのは失敗しましたねぇ」 「そうですね……あっ」 「ああ、気をつけてくださいね」 転がるゴミに足を取られかけるヘクスを支えるハンマーヘッド。 「ありがとうございます。……優しいんですね、鮫島さん」 顔は怖いですけど。 「何か最後に聞こえた気がしますが、気にしないでおきましょう、ええ」 それよりも、と。 「団体様がきたようですね」 これだけ広い待合室。もしかしたら複数で襲われるかもと思ってはいたが……少し、数が多いかもしれない。 「でも、これだけ倒せば……ここにくるまでのゾンビと合わせてノルマはクリアですね」 二人で挟み撃ちにされないよう、壁際まで移動して覚悟を決める。 そんな二人の足下に、ごろんと転がってくる丸い物体。 その正体は―― 「うわーーーー!?」 ニタァ。と粘着質な笑みを浮かべる足下のソレを思い切り踏み潰し、顔面蒼白状態で叫ぶハンマーヘッド。 だがやっぱりその顔は怖かった。 ●紆余曲折の後に 「お、これで最後のチームがきたな」 待ち合わせ場所として設定していた404号室前。義弘が照らす先に、ややげっそりした表情の翁と何故かほくほく顔のゑる夢が現れる。 「お待たせなのじゃよ……」 「爺さん、なんだかやつれてないかい?」 吾郎が覗き込むと、翁は首をぶんぶんと振りながら「そんなことはないのじゃ」と否定する。 どうやらあの後も順調にフラグを回収していったらしい。 「それじゃあ、早速数を合わせましょうか。こちらは予定通り――」 そしてヘクスの報告を皮切りに各自がその撃破数を述べていき、丁度18体となったところでハンマーヘッドが満足げに頷く。 「ああ、よかった。また回れだなんて言われた日にはどうしようかと思いました」 「それにあいつらの声を聞くのもいい加減うんざりだったしな」 肩を竦める義弘の視線の先は、404号室の奥。そこにいるだろうと思われる二人のサディスティックな笑いと、愉悦を含む悲鳴がここまで響いてきていた。 「ギャー」 我が輩もうんざりだったですし早く行きましょう、と。 その言葉を受けて、皆が頷く。 「――サァ、死出の旅ヲ始めまショう?」 そしておもむろに扉を開き、404号室へと侵入する。 敵はまだ気づかない。 故にリベリスタ達は目を合わ、各自自己強化を施す。 それから作戦を決行するために囮組がにじりにじりとゾンビ共に近づき、その姿を射程内へと収める。 「ふふ、この溜まりに溜まった鬱憤……まずはS男さんを引きずり出してぶちのめします!」 八つ当たりです! と力強く宣言して、モレノが式符より鴉を生み出してS男を攻撃させる。 「あー。トイレでの死雄子さんの攻撃。まだ根に持ってたのか」 「当然です! この恨み、晴らさずでおくべきかー!」 「うふ……では私もその恨みに便乗しましょうー」 たっぷりと私怨も込めたモレノの攻撃に合わせてゑる夢も鴉を生み出してS男へ向けて放つ。 「……けひ?」 そして二羽の鴉の攻撃に、S男は反応する。 くるりと振り向いて、 「けひひひひひひひひ!」 その瞳に狂気と怒りを宿してメスを投げつける! 「おっと、そう簡単に二人を狙わせるかよ!」 釣り出し役の守りを請け負う義弘が素早く反応し、投げられたメスを全て受けきる。 「くっ……!」 だが流石は攻撃を担当するS。メスは強靱な肉体を持つ義弘の皮膚をいともたやすく引き裂き、かなりの深手を負わせる。 「大丈夫ですか?」 その様子に、同じく守りを担当するヘクスが駆け寄り声をかける。 「大丈夫だ。この程度の攻撃……何度だって耐えきってみせるさ」 「……よし、後退しましょう!」 義弘の言葉にヘクスはこくりと頷き、後退を開始する。 一度、二度。さらに苛烈を増すS男のメス攻撃。その攻撃を義弘とヘクスが交互に受け持ち、決して無茶はしないよう、だが確実に盾としての役割を果たしつつ、四人は後ろで待機していた仲間達と合流を果たす。 「作戦名、釣り出し放置プレイ作戦! 成功ですね」 前方、あ~あ~と身悶えしつつも移動できないM男を一別しつつ、ハンマーヘッドが一番の深手を負っている義弘へと天使の息を吹きかける。 「ギャッギャー!」 一気にS男を叩くですし。リザードマンの号令と共に残りのメンバーが総攻撃でS男を叩き始める。 ひらりひらりと舞う白衣。その瞳に怒りの色は既に見えないが、しかしM男の元へと戻るという思考はないらしい。 ただ目の前にいる人間に嗜虐を、と。S男の笑い声が暗に語りかけてくる。 その声は。その姿は。聞く者見る者に怖気を走らせる、まさに夏の恒例行事のラストを飾るにふさわしいものだった。 「だがそれがどうした!」 吾郎が吠える。 「こっちにゃゾンビよりも怖い存在も、多いんだ……!」 傷を癒した義弘がそれに答える。 「それにさっき、これ以上に怖いものも見てきましたし……」 「それ、もしかして私のことですか!?」 「フフ……楽しくナッてきたわー」 S男の怖気に負けぬ気迫でリベリスタ達がS男を攻め立てる。 一撃一撃が重く、そして予想に反し回避能力にも優れていたS男も次第に傷つき、その動きが鈍くなってくる。 対してリベリスタ側は互いに庇い合いながら重傷を避け、確実にS男の体力を削っていく。 そして―― 「坊主、戦場じゃあ油断を得た奴から死んでいく、覚えときな……なのじゃ」 その敗因はM男と別れたことにある、と。 皺の刻まれた目を微かに見開き、ニヒルに決めた翁の一撃がついにS男を沈める。 「お爺ちゃん……それ、すごく死亡フラグっぽいです」 右手をVの字に開きにかっと笑う翁に、モレノがついつい突っ込みを入れてしまう。 「さて、これで後はあの……気持ち悪く喘いでるM男だけですねー」 「ここから数分、ひたすらにあの声を聞くのかと思うとげんなりだが……作戦第二フェーズ移行、だな」 「ギャー」 すなわち、集中を極限まで高めてからの一撃必殺。 各自、改めて自己強化を施しその効果ぎりぎりまで集中を続ける。 その間もM男は体を捻り、悶え、「はやく僕を苛めてぇ!?」などと、リベリスタ達を誘惑する。 「これが美女じゃったらのぅ……」 だが残念。相手はムカつくほどにいい年をした中年M男である。 「それじゃあ……皆、せーのでいくぜ?」 準備を終え、頬をぴくぴくと引きつらせた吾郎が、不自然なほど笑顔で皆に確認を促す。 それに対する皆の表情も一様に笑顔で。 「それじゃあ、せーのっ!」 ――そして、こめかみに血管マークが浮かんでいた。 「気持ち悪い声だしてんじゃねー!」 「「「「「「「滅☆殺!!」」」」」」」 ……後にリベリスタ達はこう語ったという。 『あの時ほど気持ちがぴたりと一致した瞬間はなかった』、と。 そして気がつけば時刻はそろそろ夜明け前。 小鳥の鳴く声が404号室にも聞こえてきて、リベリスタ達は爽やかな笑顔を浮かべて部屋を去る。 この病院の曰くについての真偽は定かではないが、もうこの病院で新たな怪談が生まれることはないだろう。 そう確信させるほど、後腐れなくこの事件は幕を閉じる。 ――今回、ついに見せ場のなかったM男に合掌あれ。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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