●(。のヮの)y ←ナビ子 なんだここは……この空間に入った途端、頭の中が顔文字でいっぱいになってしまった! もう顔文字のことしか考えられん! それ以外のことは、考えようとも思えん! 誰かと会話しようにも顔文字で意思疎通を図るしかないし、何よりさっきからわき出ているスライム状の怪物を倒さねばならないという使命もある。 くっ、どうしたらいいんだ! どうしたらいいんだあああああああうわあああああああああ(ノシ;皿;)ノシ |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:八重紅友禅 | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年10月16日(水)23:53 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●それゆけヒヨコちゃん第二十八話『親のすねを……かじる、だと?』 「ピヨピヨ状態!」 説明しよう! 『D-ブレイカー』閑古鳥 比翼子(BNE000587)は顔の上にもう一つ顔を増やし腕も四本くらいに増やすことによってピヨピヨ状態となることができるのだ! そのパワーたるやすさまじく選挙カーの上で『もう単三電池はこりごりだよ』というコンプライアンスを表明したがために選挙にボロ負けしたことで知られている! 「と、思っているのか。そんなあたしがあと二回の変身を残しているとしたら?」 ピヨーと叫ぶやいなやヒヨコさんの頭が三つに分裂……と見せかけて四つに分裂! 前後左右に顔が向いてるのかと思いきや全部前を向くというまがまがしさ。 そんなヒヨコさんは腹からボールをふーふーして浮かせる奴をとりだすと意気揚々とぷかぷかしはじめるがまさかの一吹きで失敗! 怒りに燃えたヒヨコさんはふーふーするやつを丸めて捨てると、ドードリ何とかもかくやという超進化によって頭を五つに増殖。それぞれの口でふーふーすることで星をも浮かせることが出来ると言われているがこれもまさかの一吹きで失敗! 怒りにまかせて星を一つ滅ぼしたヒヨコさんは地平線の彼方まで走り始めた。 そんな時に思い出すお母さんの言葉。 『ナミヘーさんを呼んでも無駄だよ。これがなんだかわかるかい?』 悲しみに暮れたヒヨコさんへと集まる皆の思い。さっき落としたボールや滅ぼした星、完全にとばっちりを受けたナミヘーさん。彼らの思いに応えて目を覚ましたヒヨコさんが獲得したのは第三の変身であった! 「グレートチキンパワー、メーイクアーップ!」 三つの心を一つにしたヒヨコさんは突如分裂。頭を八つに分裂させたヒヨコさんはこれまでの負けを取り替えさんと全ての力をこめてふーふーをしたのだった! そしてまさかの一吹き失敗! ねえよ。 そう呟いてヒヨコさんはお手上げしたのだった! ……という、夢を見たとさ。 ●ここから本編になります 「はっ、夢か!」 カッと目を開いたヒヨコさんは鍋の中にいました。 あと『まごころ宅急便』安西 郷(BNE002360)さんが画面の端でずっとしゃがんでいました。皆意図が分かっているので一向に近寄りません。 向かいにいたセレスティア・ナウシズ(BNE004651)はオシャレなカフェテラスに顎を乗っけたまま『ゼータの次がダブルゼータなら次はトリプルゼータでしょ分かってないねえ』とか考えていた。 そしたら脳内の自分が『酒池肉林ってつまり酒を池に捨てて肉の字を林さんのデコに書くってこと?』とかあほな質問してきたから『ゼッツーとダブルゼータって名前からして混同するなあ』という思考で押し流した。 とかやってるとどこからともなく現われた『ひとの目玉をえぐり取る会』とかいうやつらが両手にスプーンを掲げて襲いかかってくるではないか。 既に二人くらいお目々ないないされていたので、なんかあの人可哀想だなあと思ったセレスティアは『あっちにヒヨコさんが滅ぼした星だの玉だのナミヘーの残骸だのがあるから、あれをはめ込んだらいいよ』となぐさめてあげた。 だが何が不満なのかみんなして銃を乱射。弾や星が粉々に砕け散ってしまった。 そもそも可哀想だなって言ってたセレスティア自体も標的にされていたのでもう痛いのなんの。 こうなりゃ現実逃避だとばかりに脳内で『日本酒と日本茶を混ぜたら絶対美味しいよ。割合を調節することで日本酒茶か日本茶々にできるんだよ』とクズみたいな想像をする作業に入るのだった。 ……という夢を見たのだった。 ●ここから! ここからが本編ですよ! 本当ですよ! 「「はっ、夢か!」」 がばっと身体を起こすヒヨコさんとセレスティア。 そんな彼女たちはやっぱ鍋の中にいました。 画面はじではやっぱ郷ちんがしゃがんでいます。飛び道具を打たれたらガードしたのでたぶん斜め下にキーをおしっぱしてるんだと思います。 とかやってるそばで。。 「うーん……さっきから徐々に口と尻の違いが分からなくなってきたんだけど、うぇっぷ!」 『まだ本気を出す時じゃない』春津見・小梢(BNE000805)がうつぶせで嗚咽をこらえていた。 「おぅぇ……ってうわ、これ昨日食べたエビフライだ! カレーは飲み物だからってエビフライカレー丸ごと飲んだからかなー。そりゃあ吐くよねってうわー!」 吐いたものをもう一度食すか否かで割と真剣に悩んでいた小梢だったが、すぐに終わりが訪れた。そう、なんか大きいおっさんに吸引されたのだ。 おっさんの吸引力はすさまじく、一説に寄れば地球を星ごと吸い込んだと言われている。吸い込んだ後まんまはき出したとも。 じゃあ私と一緒じゃんと思いつつ、食道を這い上ろうとばたつく小梢。 だが人間に出来ることなどたかが知れていた。 やがて小梢は考えることをやめた。 ……という夢を見た。 ●ここから本編なんです! 本当なんです! これが嘘をついてる目に見えますか!? 「「はっ、夢か!!」」 ヒヨコさんとセレスティアと小梢の三人娘は鍋の中で目を覚ました。 うっかりコマンドを間違えて盛大に転倒した郷が後頭部を強打したまま気絶していた。 なんか頭が水平にぶった切られていたし、中身が空を飛んでどっかいったが、郷ちんタフだから大丈夫だよね多分、とおもった。 それまでじっと様子をうかがっていた『興味本位系アウトドア派フュリエ』リンディル・ルイネール(BNE004531)が鍋をかき混ぜながら言った。 「死ぬ前になにか言いたいことはありますか?」 「いつもならフーフー五時間はもつんだよ」 「ユニコーンがゼッスリーとかになったら悲惨だからやっぱなしでいいよ」 「べ、べつに今からカレーを食べる幼児を頭から喰ってやろうってわけじゃないんだからね。後ろから巨大なうにょうにょしたお化けが乙の字になって襲いかかってるのにだってちゃんと気づいてるんだからねカレーたべたい」 「そうですか。言いたいことは分かりました。ではこれに乗ってください」 リンディルは巨大なバネのようなものに三人をセットした。 暫く伸ばしたり縮めたりでぼよんぼよんさせると、ぐいっと後ろむきに傾けた。 このままでは落ちてしまう? そんなことはない。慣性の法則によってしなりのついたバネは反対側への物理エネルギーを生み出し、ヒヨコさんたちを弾丸の如く吹っ飛ばして見せたのだ。 うわーといいながら飛ばされていった三人娘は月を貫き火星を貫きいくつかの星を貫通した後次々と爆砕。 これがノストラさんの予言した恐怖の大王の襲来、マヤ文明さんの言ってた世界の終わりであった。 ……って夢だったんだ。 ●いやー気づいてしまいましたか。実はここからが本編だと言うことに! 「「はっ! 夢か!?」」 がばっと目覚めた四人の美女たちは 謎のカタパルトに乗せられていた。 見下ろすとそこに『水睡羊』鮎川 小町(BNE004558)。 「みてみてー! こまちね、おねーさんたちを宇宙の彼方まで飛ばして銀河のゴミにする装置を作ったの!」 「ちょ、ちょっと待って貰えませんか!? あの、わたし、まだ食べたいお弁当があるんです。千葉のあさり弁当とか」 「問答無用だよ! 弾丸に言葉はいらないよね。引き金を引けば飛んでいく。そういう存在だよ。でも言ってあげる。『いってらっしゃい』って」 この子こんなキャラじゃなかったよねと思ったけどもう遅い。 リンディルたちは美女美女バズーカとして宇宙の彼方に吹っ飛ばされたのだった。約一名だけちょっと楽しそうだったけどどうでもいい。 彼女たちは月を砕き火星を貫き土星の輪っかをへし折り銀河を崩壊させたのだった。 「やったー! 大成功ー!」 突如流れるBGM。 小町はヒゲダンスからのリオカーニバルという極端なダンスをかましたあと謎の影分身によって一人ハイタッチをして締めたのだった。 だが実験は終わっていない。ここにはさっき頭が飛んでった運送屋や天井に張り付いて止まない子や自称プリンセスなど様々な素材がそろっている。 彼女たちを吹っ飛ばすにはどうしたらいいかなあと考える小町。 そんな時急にアイデアが浮かんだ。 「そうだ! 全員殺せば文句をいわないね! したいにくちなし! こまち知ってるよ!」 いえーいと言いながら襲いかかる小町。 瞬く間に残り三人をぶち殺す……はずだったが、しかしそこはマッドサイエンティストの末路と同じ。小町ちゃんは自らの開発したカタパルトに乗せられ、宇宙の彼方へとかっ飛ばされたのだった。 さようなら小町ちゃん。 君の生み出したものは狂気の兵器だったけれど、その技術は後の宇宙開発に役立つことだろう。 狂気の生み出した平和として、影ながら語り継がれるのだ。 さようなら。そしてありがとう、小町ちゃん。 ……という夢を見たのじゃ。 ●ここからが本編だと、いつから気づいていた? 「「はっ、夢か!!」」 一斉に起き上がった五人の美女たち。 すぐそばでは郷ちんが逆立ち状態なら足で『ソニッブゥ!』できることに気づいてキャッキャいってた。 ちなみにそこは水平線の上。つまり海であった。 大量の弾幕が通り過ぎる中、『もそもぞ』荒苦那・まお(BNE003202)は背泳ぎですいすい進んでいた。 だがそれも途中までの話。 戦場に行く者の全てがそうであるように、いつかは傷つき倒れることがあるのだ。 弾幕がおへそをかするという致命傷をうけ、海の中へと沈没していくまおまお。 だが彼女の戦いはまだ終わっていなかった。 「まおの戦いはこれからだマオー!」 とかかつて言ったことも無いような台詞を叫ぶと水面からコロンビアポーズで浮上。 凄まじいバタフライで水面を迫るまおに射撃手も恐怖を感じたのかはるか弾幕は頭上をゆくばかり。 かくして彼女は敵艦隊を自らのボディでもって貫通。 沈み行く敵艦を背に、まおまおは己の戦いが終わったことを悟った。 「さようならみなさん。次に生まれ変わったら、床下収納になりたいです」 そう呟きながら沈んでいくまおまおに、戦友たちは黙って敬礼をしたという。 地平線の向こうへと消えてゆく。 ああ、まおまおよ。 その勇士、決して忘れることは無い。 いくさばの華、まおまおよ。 ……とかいう夢をね、見たの。 ●ここまでが本番だって? ハッハーお笑いだぜ! 本当の本番ってやつを見せてやる! 「「はっ、夢だった!」」 がばっと起き上がる六人の女たち。 横では郷ちんが寝転がった状態で足を上げて自転車を漕ぐ動作をするといいダイエットになるんだよって実演つきで熱弁していた。みんな無視した。 なぜなら真の最強プリンセス『白雪姫』ロッテ・バックハウス(BNE002454)様が降臨なされていたからだ。 「ロッテスマーイル!」 なんとまあ! ロッテ様がお笑いになっただけで宇宙が夜明けと勘違いして太陽を浮かべる始末! 夜を一瞬で昼にしたロッテ様は全国から集まった七百兆人のファンたちが作る栄光のレッドカーペットを歩き始める。その際も左右に手を振るサービスを忘れない。 ロッテ様のあふれる神々しさに気絶する男女。かと思えば逆に生き返っちゃう老人。 そんなロッテ様のお喜びになる姿を見たいがために世界各国の宝石商たちは渾身の品を差し出すのだ。 美しく星形に組まれた宝飾品。巨大な宝石。国一つが買えるようなネックレス。 ロッテ様はそれらを手に取ったかと思うと一瞬で粉砕。 何事かと驚く宝石商たちを前に、ロッテ様は砕いた粉をまき散らした。 すると――嗚呼! 瀕死の老人は生き返ってダンベルを持ち上げはじめ、何百年にもわたって戦争を続けてきた国同士が肩を組んで踊り始め、足を失って絶望していたランナーが空を飛び始めるではないか。 これは神の奇跡。いやロッテ様の奇跡! 世界各国の富豪たちはこれをロッテ様にと全ての宝を差し出した。 ロッテ様は私に任せてと笑うと、ロッテビームを宝の山へと放った。 すると――なんといことでしょう! 宝たちは意志を持った人間へと進化し、ロッテ様のバックダンサーとして踊り始めたでは無いか。 大量のバックダンサーを従えたロッテ様は戦争を起こして利益を得る死の商人たちをフルボッコにしたり世界征服を企む悪人たちをフルボッコにしたりして回った。世界平和がたった五分で成し遂げられたのだ。 それだけではない。 ロッテ様は自らの女子力を噴射することにより奇跡の光を作り出したのだ。 その威力たるや、全身不随の青年が突如コロンビアポーズで立ち上がり不治の病が一瞬で治り失語症の子供たちが歌い出し失明した者たちは光をとりもどし皆ロッテ様への感謝の踊りをはじめたのだった。 うれしさの余り感涙して走り出す者。道頓堀に飛び込む者。仰向けのまま腰を突き上げてはしゃぐ者。飲み過ぎて吐き出す者。 その様子を見たロッテ様の表情はとても満足げであった。 だが最後の仕上げが残っている。 ロッテ様の最終奥義が見れるのだ。全人類が感涙しながら見守る中、ロッテ様は宝バックダンサーたちを粉々に粉砕した。 世界中に降り注ぐ奇跡の光。 歓喜に打ち震え叫び出す全人類。 そう、こうして世界平和と未来永劫の幸福をもたらしたロッテ様は唯一神となりあがめられるようになったのだ。 ……という、夢を見たの。 ●一週間待ってください。俺が本当の本編をごちそうしてみせますよ。嘘ですよ。 「「はっ、夢かあ!!」」 七人の女たちががばっと身体を起こした。 横では郷ちんが踵についた納豆がとれないからといってひたすらじたばたしていた。 「あっ、敵ならさっき倒しといたから。みんなまだ寝てていいぜ!」 一同は顔を見合わせ、頷きあうと、ぱたんと一斉に寝転んだのだった。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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