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このお話のことはいますぐ忘れてください


 こんなお話を知っていますか?
 その言葉を覚えたまま二十歳の誕生日を迎えると死んでしまうという呪いのお話。
 現代に生まれたおとぎ話、心の闇が生んだ恐怖の物語。
 
 だから、このお話のことは忘れてください。
 このお話のことは忘れてください。
 お話のことは忘れてください。
 忘れてください。
 忘れてください。
 忘れないで下さイ。
 忘れてください。
 忘れてください。
 忘れてください……


 まだまだ暑さが収まりを見せない月のある日。リベリスタ達はアークのブリーフィングルームに集められる。クーラーが快適なのは相変わらずだ。そして、リベリスタ達に対して、『運命嫌いのフォーチュナ』高城・守生(nBNE000219)は事件の説明を始めた。
「これで全員だな。それじゃ、説明を始めるか。あんたらにお願いしたいのは、E・フォースの討伐だ」
 守生が端末を操作すると、紫色の鏡が画面に姿を見せた。大きさは人間ほどに見える。
「現れたのはフェイズ2、戦士級のE・フォース。識別名は「●●●●●●ミ」。こいつが都市部で暴れることが分かった」
 暑さでボーッとしていたリベリスタは迂闊にも識別名を聞き逃してしまった。まぁ、大したことではない。後で誰かに確認すればいいだけの話だ。
「いわゆる、都市伝説が実体を得たって奴みたいだな。20歳になった時にその言葉を覚えている人間を殺す、って言われている。もっとも、条件を満たした奴でなくても敵対すれば攻撃してくる。当然だな」
 存在意義に囚われるエリューション・フォースは珍しくないが、生存本能まで放棄するわけでは無いようだ。その辺、神秘は大変に奥深いものである。
「出現場所は都市部だが、幸い人気の無い一角だ。うっかり人が紛れ込む可能性もあるけど、事前に人払いをしておけば、戦闘に支障は無いはずだぜ」
 未成年の割に都市伝説の内容を気にも留めない守生。まぁ、そもそもからして彼は、心霊写真を見た時にトリックで無いかを疑ってしまう少年なので、当然とも言えようが。これがホラー映画なら真っ先に死ぬタイプである。
「説明はこんな所だ」
 説明を終えた少年は、その鋭い瞳で睨むように、リベリスタ達に送り出しの声をかける。
「あんた達に任せる。無事に帰って来いよ」


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:KSK  
■難易度:NORMAL ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2013年09月19日(木)23:42
皆さん、こんばんは。
夏の特番part4、KSK(けー・えす・けー)です。
今回はEフォースと戦っていただきます。

●目的
 ・Eフォースの撃破

●戦場
 都市部の裏路地。
 守生の指示に従って、早朝にEフォースを襲撃します
 明かりに不自由はありませんが、足場はちょっと悪いです。
 また、人が迷い込む可能性があります。お気を付け下さい。

●Eフォース
 ・ム●●●●●●
  都市伝説がエリューション化したもの。フェイズは2。大きな紫色をした鏡です。
  能力は下記。
  1.紫の光 神遠複 不吉、不運
  2.割れる鏡 物遠単 出血、流血、失血、大ダメージ、反動、自ダメ値分威力上昇
  3.死の呪い 神遠範 呪殺、ブレイク
  4.麻痺、態勢無効

 ・浮かぶ幻像
  Eフォースの眷属でフェイズは1。5体います。
  人のような形をした、ぼんやりしたEフォースです。
  能力は下記。
  1.光の刃 神近単 ショック
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
スターサジタリー
桐月院・七海(BNE001250)
デュランダル
蘭・羽音(BNE001477)
★MVP
ソードミラージュ
鴉魔・終(BNE002283)
ホーリーメイガス
門倉・鳴未(BNE004188)
クロスイージス
浅雛・淑子(BNE004204)
レイザータクト
梶原 セレナ(BNE004215)
クリミナルスタア
虚木 蓮司(BNE004489)
スターサジタリー
鹿島 剛(BNE004534)


 明け方の近い街。真夏の暑さは過ぎ去ったものの、肌にまとわりつくように不快な湿気が纏わりつく。怪談は夏にするものと相場は決まっているが、実際に怪異に遭遇するのなら存外ふさわしいタイミングなのかも知れない。
 そんな『雰囲気のある風』の中で、迷彩柄の服に身を包んだ男――『遊び人』鹿島・剛(BNE004534)は、不愉快そうに手を団扇代わりにして扇ぐ。
「都市伝説が実体を得た、か」
 一見すると軍事関係者に見える剛であるが、その実態はある意味でそれ以上に剣呑な職に就いている。リベリスタ――対神秘事件のスペシャリストであり、世界を守る「ヒーロー」であると言える。そして、出現した神秘に対応するべく、一足先に過去の経験も活かして人払いを進めていた訳ではあるが……。
「知らない! 俺は何も聞いてない! アーアー! 聞こえない! そーゆーOBK的なのは無し! 絶対無しだー!」
 横で悲鳴を上げているのは虚木・蓮司(BNE004489)である。
 そこそこの長身に、束ねた銀髪。
 そして、腰に下げるのは二丁拳銃と漫画の世界から飛び出したような――そうであるなら主人公格であろう――外見と裏腹に、いっそ清々しいまでの様子で怯えている。
 戦いに怯えている訳ではないのだが、それも無理は無い。
 この場に現れることが予知されたエリューションは、都市伝説が実体を得たもの。そして、話の内容が「20歳の時点で覚えていると死ぬ」というものであるならば、今月誕生日のものが聞いて心中穏やかでいろというのは酷である。それにしたって、夜のトイレに行けない幼稚園生の方が勇気を持っているような気もするが。
 そんな姿に梶原・セレナ(BNE004215)はくすりと笑う。
「20歳の頃、というとちょっと懐かしいですね」
 セレナが思い出したのは、数年前。二十歳になったばかりの自分の姿だ。たしか、専門学校に通っていたはず。思い出にするには早いが、今とも繋がらない不思議な距離を感じる。あの頃に学んだことは全てが有意義だったとも言えないが、それでも掌に残るものもあった。
 そんなこと思いながらふと時計に目をやると、予定の時間も近づいている。
 どうやら、思い出に耽っていられる時間は終わったようだ。
「さて、それでは行きましょうか」
 そう言ってセレナは仲間達を促すと、人払いとして「工事中」と書かれた立札を置くと、先行している仲間達の元へ向かうのだった。


「まさかエリューションになってくるとは、なぁ……」
 先行してエリューションの見張りについていたリベリスタの1人、『一般的な二十歳男性』門倉・鳴未(BNE004188)は大きくため息をついた。この事件について聞かされた際、なじみのある名前を聞かされてしまったからだ。別に該当のエリューションと戦った経験があるとかそういうことではない。
 「20歳の時点で覚えていると死ぬ」というこの怪談。聞かされたのは、二十歳の誕生日を迎える直前だった。怪談は怪談と割り切ったものだが、考えてみると碌でもない友人を持ったものだ。
「都市伝説、ね……。何で、その言葉を覚えてたら……殺されちゃうんだろ……?」
「理由はよく分からないけど、都市伝説の定番だよね☆」
 『Radical Heart』蘭・羽音(BNE001477)は小首を傾げるのに対して、『ハッピーエンド』鴉魔・終(BNE002283)は明るく笑う。都市伝説というものは往々にして理不尽なもの。彼女の問いに答えられるものはいるまい。だからこそ、死にたがりのピエロは存在を受け入れ、陽気に破顔する。むしろ、近所に住んでいる都市伝説好きの子供達に、自慢話として語る気だ。
 終の思わぬ発言にきょとんとしてしまう羽音だが、チェーンソーを握り直すと決意を新たにする。たしかに、この場で答えが出る疑問ではない。ただ分かっているのは、都市伝説はエリューションを生み出し、実在する脅威として人に害を為そうとしている事実。であれば、自分の為すべきことは1つ。
「自分は20歳超えてから知ったんですよね。誕生日だから既に20歳の人はセーフなのかな?」
 紫を基調とした弓を携え、『弓引く者』桐月院・七海(BNE001250)じゃふと心に浮かんだを口にしてみる。怪談の内容からすれば、自分は対象にならない。話を聞いてもなんだと笑っていられるわけだ。
 しかし、詮無いことと首を振る。
 羽音の言う通り、既にエリューションとして実体を得たのだ。これから戦う相手は当然抵抗もしてくるのだろう。
 その時だった。
 路地の奥から何かが動く音が聞こえてくる。
 そして、奇しくも人払いのために席を外していた仲間達も合流するために戻って来た。
 何かに祈りを捧げていた『blanche』浅雛・淑子(BNE004204)目を開くと、組んでいた手を開き、アクセス・ファンタズムを起動する。
「……ふふ、わたしは素敵な御伽噺しか信じないの。だから何にも心配していないわ」
 口元に浮かぶのは悪戯っぽい猫のような笑み。
 夢見る少女の言葉とも、自身に満ちた女の言葉とも取れる言葉と共に、淑子は巨大な戦斧を取り出す。それを見て、鳴未も妙なことを考えるのを止めにした。なにより、自分よりも年下の女の子の前だ。
「エリューションならまだ対処のしようもあるってもの。呪いなんて跳ね返してやるッス! 真っ向から否定してやるッスよ!」
「さあ、はじめましょう。女の子は優雅に。こわいこわい御伽話をハッピーエンドで塗り替えてあげる」


 ビルとビルの隙間に出来た空白地帯。
 そこに「それ」はいた。
 自分がこの世界の主だとでも言うように。
 人がどれだけ自らの領域を広げようと、自分の住処は消えはしないと誇示するように。
 そして、現れた侵入者を威嚇するように、怪しく紫色の輝きを放つ。
「大人しく……成仏、してもらうよ……」
 羽音はエリューションを見据え、一撃必殺の一撃を放つために意識を凝らす。
 エリューションもリベリスタ達の放つ殺気を理解したのだろう。声も出さずに攻撃を開始する。エリューションへの行く手を阻むかのように、ぼんやりとした人影が浮かぶ。そして、エリューションの不吉な輝きがリベリスタ達を襲わんとする。
「終君、19歳と10ヵ月☆ もうすぐ二十歳で~す♪」
 しかし、輝きがリベリスタに到達するより早く。
 まさしく光より速く。
 終はエリューションの目の前にいた。あまりの速さに、余人には瞬間移動でもしたようにしか見えないだろう。だが、彼に言わせれば別におかしなことをした心算は無い。ただ、「ちょっと速く」エリューションとの距離を詰めただけだ。
「伝説の真偽は気になるけど……」
 くるくると手の中で2本のナイフが躍る。
「人の未来をないないしちゃう都市伝説はぱーんしちゃおうね」
 終が刃を交差させると、エリューションにひびが入る。この瞬間まで、エリューション達は一切の反応を赦されなかった。しかし、リベリスタ達は違う。仲間が何をするのかが分かっていれば、自分が何をすればいいのかは決まっているのだ。
 剛の構えた自動小銃から雨霰と弾丸が発射される。
 見た目は何の変哲もない無骨な自動小銃だが、魔力が込められた神秘の産物。相手が実態を持たないエリューションだろうが、攻撃するのに不都合は無い。
「結界の持続時間の内に終わらせましょう」
 セレナは柔らかい動作で髪をかき上げると、仲間達の戦闘動作を共有させていく。
 幸いにして上りつつある太陽の方角も、自分達にとっては好ましい。
 そっと傍らにいる恋人に目をやる。彼が準備した結界も含めて一般人が紛れ込む可能性は限界まで減らしてあるが、0ではない。あとは一刻も早くエリューションを討伐することが望ましいのである。
(『奴』をターゲットから外し……敵の識別名を思い出せん。これも神秘の影響、なのか?)
 敵の首魁であるエリューションをターゲットから外し、冷静に剛は敵を狙い撃つ。
 その中で彼の頭の中に、妙な考えが浮かぶ。
 きっと自分の考えすぎのはずだ。単に相手が「怪談の生み出した怪物」であるからに違いないと理性は判断する。
(そういえばこの前、別の報告書にもあったな、グレさんだったか。そういうものの傾向をコントロールできれば仕事が少し楽になるかもしれんが……)
 もっとも、それが出来れば苦労はあるまい。リベリスタよりも「そちら側」の研究に長じているフィクサードであっても、完全に制御できているとは言い難いのが実情だ。であれば、自分に出来るのは、自分が人を救うために出来る手段は脅威の確実な排除に他ならない。
 そして、弾丸の雨がほんのわずかだけ緩む。
 攻撃の手が緩んだのではない。
 仲間達の攻撃を邪魔しないためだ。
「ガツンと、いくよ……っ」
 小さい声で呟くようにして、羽音は大きく振りかぶる。
 命を吹き込まれたかのように、彼女の握るチェーンソーは大きな唸り声を上げる。
 人は目にしただろう。彼女のオーラが直接エネルギーに変換され、ラディカル・エンジンに大きな力を与えて行く様を。
 そして、チェーンソーが振り抜かれる。すると、リベリスタの前に立ち塞がっていた幻のようなエリューションは、影のように消えていくのだった。


 路地裏で光が飛び交う。
 この場所は闇を恐れる人が照らし上げる、人々が消し切れない深き闇。
 人々が光を強くすれば強くする程、反面闇は濃くなっていくものだ。
 終わりの見えない、血を吐きながら続ける悲しいマラソン。リベリスタ達は牙を剥く闇の脅威を取り除くために、その先頭を走り続ける。
 リベリスタ達は都市伝説が生み出したエリューションを氷の檻に封じ込め、まずは取り巻く眷属を取り除くことに集中する。その甲斐あって、順調にエリューションは数を減らして行った。しかし、エリューションもそのまま封殺される程に甘くは無かった。

 パリン

 ガラスの割れる音と共に、紫色の光が戦場を貫く。
「ごふっ」
 拳銃でエリューション達を掃討していた蓮司の口から赤い液体が毀れる。
 見れば、彼の腹部には深々と紫色の刃が刺さっていた。
「誕生日には……まだなっていないだろ……!」
 しかし、この程度で倒れる程、蓮司も柔ではない。運命の炎を燃やし、都市伝説が告げる「死の運命」を否定する。
「ヘッ、鏡ヤロー! お前が都市伝説から生まれたっていうんなら、俺だって呪いを回避できる都市伝説くらい知ってるぜ!」
 そう、口裂け女から逃げる合言葉のように、この都市伝説にも呪いを祓う言葉は存在した。相手が思念から生まれた存在であるというのなら、その言葉には影響を受けざるを得まい。
「それはなぁ! 白い……」
 そこまで言って、蓮司は固まってしまう。血の気が引いて、本人の顔が白くなっている。
「白い……なんだっけ? 白い……」
 呪いを退ける言葉は調べておいた。
 用意は万端だった。
 だが、忘れてしまっては何もならない。
 しかし、エリューションはそれを挑発と受け取ったようだ。怪しく輝きを放ち、再び狙いを蓮司に定める。
 蓮司が引きつった笑いを浮かべた、正にその時だった。
「『白の水晶玉』という言葉を一緒に覚えておけば大丈夫だそうよ」
「『水色の鏡』と言う、ってのも有力らしいッス」
 戦場に爽やかな風が駆け抜ける。鳴未の呼び出した癒しの力だ。
 淑子も風の中で悪戯っぽく笑って見せる。
「そうそう、それだよ! そもそも紫色の鏡ってなんだよ! 何も映らないじゃないか、そんなの鏡じゃねーよ! お前なんかただの紫色の板だよ! とりあえずもうお前なんか恐くない! ま、マジで!」
 百万の味方を得た気分で素早く弾丸を放つ蓮司。
 やれやれといった様子で鳴未は肩を竦める。
「まあ、この手の怪談は気にせず意識しないことが一番なんスけどね」
 往々にして、人は恐怖から災厄を招いてしまうものだ。一般的な『呪い』はそうしたものであるケースが多い。
 それに何より、鳴未は知っている。『呪い』などという不確かなものよりも、もっと『怖いもの』の存在を。死者の軍勢やら、巨大な革醒兵器やら。とんでもないものを何度も見てきたのだ。
 もし呪いが本当になってもリベリスタなら跳ね返せ、自分は未熟かも知れないが、胸を張ってそう言ってやれる位の気持ちはある。
「それじゃ、もうちょっと固まっててもらおうかな☆」
 エリューションの前に立っていた終が素早く空間を切り刻む。すると、現れた氷刃の霧が再びエリューションを封じ込める。
「暑くなる前に帰らせて貰いますよ」
 七海が弓を引き絞ると、呪いの弾丸が打ち出される。彼もまた、眷属との戦いでの消耗が見られる。しかし、痛みなどおくびにも出さずに冷静な射撃を行う。
「時間も早いし、ホラー系でも借りて帰ろうかな。いや今話題のアレでも見てから帰るのも」
 そんな言葉が七海の口から出るのも、勝利の確信を得たからこそであろう。エリューションを穿った軛が、確実に動きを封じ込める。もはや、氷の檻の中から脱出することは叶うまい。
「縁があれば二ヶ月後にまたね☆」
「さようなら、鏡さん」
「貴方で、終わり……」
 淑子が巨大な戦斧を、羽音が唸り声を上げるチェーンソーを、それぞれ外見に似つかわしくない凶悪な外見の武器を振りかざす。だが、逃げることも叶わないエリューションにしてみると、最早その死の女神たちの姿は、処刑宣告そのものに他ならない。
 そして、破邪の光を纏って、重量のある武器が振り下ろされる。
「あなたはここで死んでしまうけれど、物語は生き続けるわ」
 優しい声で淑子は告げる。エリューションを生み出した物語を否定しないために。
「信じてはいないけれど、でも。夏の涼に一役買って下さる怪談も、決して嫌いじゃないのよ」
 今まで与えた圧迫感からは想像もつかない小さな音と共に、紫色の鏡は割れた。


「誕生日に何かあるかな~?? 蓮司君、オレより誕生日早いし、何かあったら教えてね☆」
 終の言葉に相変わらずの悲鳴を上げる蓮司。
 そんな姿に「1年前の自分」を思い出して苦笑を浮かべているのは鳴未だ。
「下手に気にしないのが良いッスよ」
 そっと肩を叩く。怖い話が苦手ならその方が無難だろう。
「現代の怪談って20歳までに忘れなくちゃいけないお話が多いわよね。大人になるって大変な試練なのかしら」
「だったら……また、今回の鏡のような存在は、出てくるのかな。人の噂なんて、未然に防げないし……出てくる度に、頑張らなくちゃね」
 淑子の言葉に羽音は拳を握り締める。
 今日もまた、どこかで怪談は語られているのだろうから。人の心がある限り、この手の話は尽きることも無い。だからこそ。
「都市伝説よ、永遠に☆」
 終はすっかり高くなった太陽に笑顔を向けた。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
『このお話のことはいますぐ忘れてください』にご参加いただき、ありがとうございました。
ちょっと背筋の凍るお話の生んだエリューション、如何だったでしょうか?

MVPは鴉魔・終様に。
2か月後の息災をお祈りしております。

それでは、今後もご縁がありましたら、よろしくお願いします。
お疲れ様でした!