●絶望の闇の向こうに 俺達は正義を守る仕事をしていた。どれほど危険な状況であっても、罪のない一般人を救うためには真っ先に自分たちが盾にならなければならない。 頭では分かっていたつもりだった。 警官という危険と隣り合わせの仕事をしていると、時には自分たちに手に負えない状況に直面することがある。まさに今回の状況はそれだった。 悲鳴があって急いで駆けつけるとそこには巨大な鬼蜘蛛がいた。 腹の部分が大きく裂けており、口から鋭い牙が覗いている。一目見た瞬間、この相手は自分たちが対処できる範囲を大きく越えていることがわかった。 三体もの鬼蜘蛛が一般人をむしゃむしゃと食っている。口からOLの物とおぼしき足とハイヒールが無残にも飛び出していた。 早くリベリスタを呼ばなければならなかった。俺はすぐに無線を取り出して、リベリスタの応援を要請した。 「秋月先輩――危ない。逃げてください!」 俺はふと我に返った。目の前には巨大な鬼蜘蛛が迫っていた。 大きな牙をこちらに向けてくる。後輩の月岡が発砲しながら前に立つ。一瞬判断に遅れた俺をかばって月岡は鬼蜘蛛の糸に絡みとられた。 「月岡―――――っ!」 同僚で仲の良かった真鍋が月岡を助けに行く。 「ばかやめろ! お前まで一緒に食われてしまうぞ!」 だが、俺の叫びは時すでに遅かった。 真鍋は月岡を助けに行こうとして返り討ちにあった。 牙で身体を抉られてすでに表情はなかった。俺はなにもできないまま、同僚二人を一瞬にして目の前で奪われてしまった。 俺はなんとかして鬼蜘蛛から逃げようとした。発砲して隙を作ってこの場から退却しなければならなかった。リベリスタが来るまで何とかしなければならない。 「秋月先輩、やめてください。もう手遅れですよ」 その時だった。死んだはずの月岡と真鍋が拳銃を手に迫ってきた。 「あなたを庇ったせいで私は――死にました。先輩だけ逃げるのは許しませんよ」 俺は金縛りにあったように動けなくなった。すでに月岡と真鍋は生前の姿ではなかった。何もためらう必要はない。撃てばいいだけの話だ――それなのに。 「秋月先輩、俺来月結婚するんですよ。式の時にはぜひ先輩にスピーチをやっていただきたいんです。俺ずっと先輩のこと尊敬してましたから」 さきほど月岡の幸せそうに話していた表情が思い浮かんだ。 俺はもう月岡と真鍋に銃を突きつけることができなかった。 「すまん――月岡、俺を許してくれ」 ●正義の愛は存在するのか 「深夜のアーケード街にE・ビーストの鬼蜘蛛が現れた。すでに鬼蜘蛛によって多数の犠牲が出ているようだ。現場には駆けつけた警官が今まさに殺されようとしている。一刻も早く到着した上で彼を救い出し、鬼蜘蛛たちを討伐してきてくれ」 『駆ける黒猫』将門伸暁(nBNE000006)がいつになく焦った口調で喋る。伝え聞いたリベリスタたちも思わず唾を飲み込んだ。 E・ビーストの鬼蜘蛛が現れて一般人を襲った。悲鳴に気がついた警官三人がすぐに駆けつけたが、手に負えない強力な相手に二人が犠牲になった。 厄介なことにその月岡と真鍋がE・アンデッドになってしまった。 後輩に庇われた秋月巡査はすでに逃げる意思を失ってしまっているという。もちろんそこにいる二人はもはや生前の姿ではない。それは秋月巡査も頭ではわかっていた。 だが、秋月巡査は絶望に打ちひしがれていた。 後輩を死なせてしまった責任は自分にある。とくに結婚式を間近に控えていた月岡に対して罪悪感を覚えていた。尊敬する先輩であった自分を恨んでいる。そう思い込んでしまった秋月は目の前に居る月岡と真鍋の言葉に反論できなくなった。 秋月は自分がこれまで信じてきた正義がわからなくなって苦悩している。果たして自分を庇って死んだものに向かうことが本当の正義といえるのか。 「鬼蜘蛛は全部で三体いて互いに連携を取る。とくに尻から放たれる強力な糸に巻き込まれてしまうと斬撃では斬ることができない。さらに口から火炎を放ってきて辺り一面を焼き払う攻撃もしてくる。十分注意が必要だ。それからE・アンデッドになった警官も拳銃を範囲攻撃でぶっぱなしてくる。くれぐれも、秋月巡査を始めとする一般人に被害がこれ以上でないように頼んだぞ」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:凸一 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年08月25日(日)22:54 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●守り手としての覚悟 アーケードの中ではすでに鬼蜘蛛たちが巣を張り巡らしていた。あちこちに仕掛けられた糸を辿って空間を自由自在に動き回る。 糸の下ではE・アンデッドの警官たちが周りを警戒してうろついていた。 辺りに人気はなかったが、すでに帰宅の時間帯を迎えている。早く対処しないと駅近くにあるこの場所にも次々に人が押し寄せてくるはずだった。 「守り手として覚悟は出来ているつもりだ。きっと彼らもそうだったと思う。ただ一瞬の心の隙、そこに漬け込まれてその死を冒涜されているというなら――これ以上、その死を利用させるものか」 『デイアフタートゥモロー』新田・快(BNE000439)が拳を握りしめる。現場に向かいながら熱感知などで敵の動向に気を配って辺りの警戒を怠らない。 「リベリスタの先輩として憧れているアークの守護神こと、新田さんと同じ依頼……緊張しますが頑張ります! ボクもアークの一員ですから」 離宮院 三郎太(BNE003381)は先輩の背中を追い駆けながら言った。先に走る快の背中を頼もしく思いながら自分にも気合いを入れる。 「今できることは、仲間を安らかに眠らせてやることだ。その手伝いは俺達がする」 『刹那の刻』浅葱 琥珀(BNE004276)は襲われている秋月巡査のことを思った。彼を庇って死んだ同僚の生前の想いに報いる為にも死なせるわけにはいかない。 「秋月巡査へ伝えたい事は一杯ある。リベリスタのヒーロー達には戦う力があるから手伝いたい。皆一人の人間として生きてるから弱いところも必ずある」 『◆』×『★』ヘーベル・バックハウス(BNE004424)も同じ想いだ。帽子を手で抑えつけながら全力で秋月巡査の元へ向かう。 「もう戦えないっていうならそれは仕方の無いことだと思う。だけど繋いで貰った命を捨てるなんて事は赦さないよ。これまで一緒に頑張ってきたならそれが本心かどうかなんてわかるでしょ……?」 『メイガス』ウェスティア・ウォルカニス(BNE000360)は黒い翼を広げて飛び上がる。横ポニーを揺らしながら辺りの様子を伺った。 「秋月様がこれを乗り越えたら、わたしみたいな死んだ目をした本当のロクデナシになってくれるんですかね」 『クオンタムデーモン』鳩目・ラプラース・あばた(BNE004018)も秋月巡査に乗り越えてほしいと願っていた。 「復帰一戦目がポリコのお守りかよ。笑えるぜ。ああ、別に嫌いじゃねェよこういうの。よりにもよってヤクザが、ってところに皮肉が利いてるだろ」 『華娑原組』華娑原 甚之助(BNE003734)は久しぶりの実戦の緊張感を肌で味わっていた。その最初の依頼が警察官を助ける仕事である。思うところが色々ありすぎて甚之助は武者ぶるいした。 「う、ふふふふふふ」と『夢幻の住人』日下禰・真名(BNE000050)は怪しい笑みを浮かべている。まだ正気スィッチが入っておらず、何を考えているのか分からない。それでも視線は遠くの方――秋月巡査達へ向いているようだった。 アーケードの真ん中まで進んだ所で急に蜘蛛の巣が行く手を阻む。鬼蜘蛛たちが突然現れた侵入者に対して威嚇の音を出しながら近づいてきた。 ●惑わされた正義 「三郎太、参ります! これでとりあえずは一般の方は近づいて来れないはず。まずは第一段階、遂行完了です」 三郎太は一歩引いた場所から周りに強結界を張り巡らした。一般人がこれ以上この場所にやってこないように策を施す。 リベリスタの存在に気がついた真鍋と月岡もこちらに視線を向けた。傍にはすでに囚われの身になって傷を負った秋月巡査の姿もある。 「庇って死んだから庇った相手が生きてるのを許さない。へー、ふーん、貴方の同僚はそんな事言う人間だったんだ? 私なら庇ってでも守りたい子が生きて居るなら、死んでからでも生きていて欲しいわねェ」 真名が現場を見て正気を取り戻した。すぐに陣地作成の準備に取り掛かる。それまで何とか三郎太の強結界だけで場を持たせなければならなかった。 「俺が時間を作る! 皆頼むぞ!」 快が敵陣に突入した。アッパーユアハートを放って敵の注意を引き付ける。鬼蜘蛛や月岡たちが快の元へ一気に押し寄せてきた。 鬼蜘蛛は火炎を口から放って快の行く手を阻んでくる。別の鬼蜘蛛が糸を遠くから飛ばしてきて快はその場で絡みとられた。快が業火と糸の集中攻撃を受けながら奮闘している隙にウェスティアが上から襲い掛かる。 「邪魔な糸はすべて払いのける!」 魔力の舞う風の渦を巻き起こして糸を払おうと攻撃する。その瞬間、複数の糸が千切れて鬼蜘蛛の足場を奪った。 だが、鬼蜘蛛は何重にも糸を張り巡らしている。鬼蜘蛛も常に糸を吐きながら足場を作っているためなかなか攻めが追いつかない。それでもウェスティアが今度は炎で糸を焼き払って徐々に逃げ場を塞いでいく。 「あいつら行方不明扱いになるけど、おめェが死んだら誰が悼んでやるんだ? 俺ァやだぜ。ポリコなんて死んでせいせいするワ」 甚之助が移動中に召喚していた影人をすぐに秋月巡査の元へ向かわせた。月岡と真鍋の反撃に途中一体が倒されるも何とかもう一体が秋月巡査の盾になった。 「ボクは精度を上げてピンポイントで蜘蛛を狙い打ちます! その間にまずは秋月さんをお願いしますっ」 三郎太は集中して能力を高める。快を狙っている鬼蜘蛛に向かってピンポイントで狙い打つ。頭に命中した鬼蜘蛛はダメージを受けて後退した。 敵の攻撃が緩んだ隙にへーベルが快を助けに向かう。 「がんばれ、マイヒーロー! もう大丈夫だよ」 快の怪我を息吹で直して自身もピンポイントで近づく敵の足を狙い撃った。快はへーベルにお礼を言ってすぐにもう一度アッパーで鬼蜘蛛を引き付ける。 「走れこっちだ!」 あばたが後ろに叫びながら糸を撃って前へと進む。その後ろから琥珀が月岡と真鍋に向かって神速で切り裂いて回った。 「くっ……お前も秋月のようにしてやる!」 真鍋が琥珀の足元を狙って拳銃をぶっ放してくる。当たって後退したところを今度は蜘蛛の糸に足止めを食らって琥珀は動けなくなる。 だがすぐに快が合間を縫ってブレイクイービルで回復した。 「秋月! 仲間達はもう生きてはいない、彼らの声に惑わされちゃダメだ。秋月を守る為に、生前命を張ったんだろ。ならその心に応えてやれよ。ここで命を散らすのは、自分の罪悪感から逃げる事にしかならないぜ」 「おじさんの生きてきた経験が、知識が、信念が、努力が、人柄が。ヒーロー達には出来ない人助けが出来るかもしれない。一人の手は小さくて、救いたいもの全ては救えないし限界はある。上限は違えどそれは皆一緒。だから皆で力を合わせるの。ここでおじさんが諦めちゃったら命を投げ打っておじさんを助けた彼らの気持ちが無駄になっちゃう。本当の彼らを忘れないであげて!」 琥珀とへーベルは秋月に叫んだ。はっとした秋月は月岡から離れる。その瞬間を狙って琥珀はブラッドエンドデッドで月岡を巻き込んで倒した。 「残念ながら時間はありません。選んで決めてください。秋月様が、ご自身でマシだと感じる行動を。ではわたしは行きます」 「待ってくれ! 俺も一緒に行く」 あばたがトラップネストで攻撃しながら秋月の直前まで来ていた。だが、前に頑丈な蜘蛛の巣があってそれ以上前に進むことができない。 それまで盾になり続けていた甚之助の影人も役目を終えて倒れている。早くしないと秋月巡査の命が危なかった。 ●人の盾として彼らの義に応える 「私に捕まって、早く!」 蜘蛛の糸の合間を縫ってウェスティアが飛行で秋月の場所へ強行突入した。すぐに秋月を抱え込むと糸の間からあばたに向かって秋月巡査を放り投げた。 あばたがそのとき真鍋の苛烈な攻撃を食らってしまう。あばたはそれでも攻撃が秋月巡査に当たらないように必死になって庇い続けた。 秋月を抱えてすぐに戦線を離脱する。そうはさせまいと真鍋がさらに二丁拳銃で辺りぶっ放してくるが今度は甚之助が立ち塞がった。 「なんとかやる気だしてもらわねーとよ。護衛する方もやりづれェからな。いや、ほんとそんだけだぜ?」 甚之助が符術で式神の鴉を作り出して真鍋を射抜く。あばたに連れられて逃げて行く秋月の後ろ姿を見ながら真鍋の逃走を阻止した。 集中を重ねて今度はナイフできっちりと真鍋に斬りかかった。 「ぎゃあああああ――――」 甚之助に切裂かれてついに真鍋も倒される。 残ったのは巨大な鬼蜘蛛たちだった。逃走経路を断たれてすでに逃げ場を失っている。おまけに度重なる攻撃で弱体化していた。 だが、まだ体力は十分に残っていた。油断は禁物だった。 「持久戦狙いなら、いくらでも付き合ってやる!」 快は秋月が助け出されたのを見てラグナロクで味方に援護した。真名が陣地作成を終えてすぐに鬼蜘蛛に向かって鋭利な爪で斬り込んで行く。 「死人の事を思うより、家族か愛する者の事を考えなさいな、そしたら死にたくても死ねなくなるわ」 真名は背後にいる秋月に問いかけながら目の前の鬼蜘蛛を切り裂いた。鋭い切れ味の爪に縦横無尽に斬り裂かれてその場に崩れ落ちる。 「もうどこにも逃げられないよ。覚悟しなさい!」 ウェスティアが逃亡用の蜘蛛糸を全て焼き払って急降下してきた。行き場を失った鬼蜘蛛が火炎攻撃をしかけてくるがウェスティアは懸命に避ける。 敵が攻撃した隙をついてウェスティアは血液の黒鎖を放った。濁流に飲み込まれるように残りの鬼蜘蛛が奇怪な音を発しながら苦しみにもがく。 「大丈夫ですか! これで何とか頑張ってください!」 いまだ攻撃を集中して受け続けていた快に三郎太がインスタントチャージで支援する。回復を施されて快も立ち上がって動けるようになった。 「きっと彼らも知っていた。愛する人のために、死ねるか。その答えを、知っていた――だから俺だって、倒れても倒れても立ち上がる」 快は最後に残っていた蜘蛛の糸をナイフで切り裂いていった。後ろから別の鬼蜘蛛が噛みついてくるがものともしない。 強靭な頑張りで敵を引き付ける間に琥珀が後ろから敵に迫った。 「そしてこれから出来る事は、彼らの分まで人を守っていくことだ。秋月は生きてる。だからこそこれからも、人の盾になることができる。生きて、生涯正義を貫け。それが彼らの義に応えるってことだろ!」 琥珀はまるで自分に言い聞かせるように吠えた。 サイコロのダイスで鬼蜘蛛たちを爆花の渦に沈みこませた。うめき声を上げる鬼蜘蛛たちに戦線に戻ってきたあばたが容赦なく銃を突きつける。 「邪魔ものはこれで最後ですね――」 銃声が断続的に響き、鬼蜘蛛たちはついに地面に倒された。 ●運命を背負える存在に 秋月巡査はぐったりとしていた。すぐにへーベルが駆けつけて回復を施す。しばらくしてようやく秋月巡査は意識を取り戻した。 「月岡や真鍋たちは……鬼蜘蛛は全部……」 辺りを見回して全てのことが終わったことを知った秋月は沈痛な面持ちだった。自分のせいで結局は誰も助けられなかったと自分を責める。 そんな心持を察してへーベルは優しく秋月巡査に問いかけた。 「子供のヘーベルじゃわからない事もあると思うけど。これまでも、これからもおじさんの手を必要としてる人は一杯いるはずだよ。がんばって、マイヒーロー」 秋月巡査はようやく思い出していた。戦いながらリベリスタ達が自分に掛けてくれた一言一言を思い出す。月岡や真鍋たちの分まで生きたい。 それが自分に遺された彼らへの償いなのかもしれないと思う。その為にはこれからもへーベルの言うように自分を必要としてくれる誰かのために任務を全うしていくことが自分の使命なのではないか。 「正義とは己に中にあるもの。決して人が決めるものでなく、ボク自身の中にある信念そのものでありリベリスタとして何よりも大切なもの。職業は違うけれども、きっと秋月さんだってそうです。これからは自分の正義の為に戦いませんか?」 三郎太の問いかけに秋月はゆっくりと頷いた。すぐにアークの応援部隊が駆けつけて現場の撤収と秋月巡査の病院への搬送を迅速に行う。 もしかしたらアークの後処理で秋月巡査は今日のことを忘れてしまうかもしれないが想いは確実に伝わったはずだった。 「俺はヤクザだからポリの敵だ。でもこの件を借りに思う必要はねェよ。人の世の外で起こったことだからな。何かあったら遠慮なく逮捕しにこい。普通にぶん殴るけどな。はっはっは」 甚之助は家に帰ってすぐに寝ると言い残して去って行った。 「被害が出なくてよかったわね、うふふふふふふ」 すでに真名はいつもの怪しい雰囲気に戻っていた。 一般人や周囲への被害も真名が陣地作成をしたおかげで出なかった。周りはとくに駅が近くて人通りがあった。今回被害をこれ以上拡大させなかったのはリベリスタ達の努力があってこそである。 「……いつかはボクもあの人達のようにアークの運命をも背負えるようなリベリスタにっ」 三郎太は最後に決意を込める。帰り道一緒に談笑しながら笑顔を見せ合う快やウェスティアを見て思った。先輩たちに早く近づきたい。そのためには自分も精一杯努力していくことを誓った。 「置いていくぞー」 快に呼ばれてふと我に返る。 夜空には満天の星が輝いている。三郎太は綺麗な星空を見つめて、自分の将来を少し夢見ながらやがて頼もしい先輩達の元へと駆けて行った。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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