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三高平「さいきょう」決定戦

●与太めいた実況風導入でお送りします
(ドンドコドドドズキューキュキューキュッキュッキュー)
「さぁ始まりました『三高平さいきょう決定戦』! 実況は『無貌の予見士』月ヶ瀬 夜倉(nBNE000202)がお送りしますフゥー!」
「や、夜倉さんいきなりテンション違いすぎません!? ……あ、ハイカンペですねすみません、解説は私『Rainy Dawn』兵藤 宮実(nBNE000255)がお送りし……何ですかこれ? 『最強』とか口に出したら今のタイミング不味くありません? 色々とアブナイな話題だと思うんですが、主にこう」
(ジャッジャカジャカジャカパッパラピューゥ)
「そうですね、 メ タ 的 な 意 味 で とてもアブナイな話ですね! ですが問題ありません、今回は飽くまで『さいきょう』を競うだけ! 能力の強弱なんて彼岸に置いてこい! 強さ議論は他所でやれ! 参加した皆が一等賞な話な訳ですよこれが!」
「うわー、なんていうかすごく社会主g、いえ何でもありませんでした。皆さんはごあんしんください」
「取り敢えず細かく説明しないと怒られてしまいますね! ちゃんと説明しまs」
「詳しいルールはこちら(フリップ)となっております! 気合入れて行きましょ痛い!」
「いちいちいちいちカブせて来ないでくださいよ! 私の立場無いじゃないですか! 演技にも限度があるでしょう?!」
「アッハイすみません。クミ君に猥雑は一切ない」
「あったら困りますよ!」
「ごめん、僕が悪かったからその、クミ君インフェルノしてると話すすまないからその」
「知りませんよもう!」


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:風見鶏  
■難易度:VERY EASY ■ イベントシナリオ
■参加人数制限: なし ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2013年07月25日(木)22:50
 やばい。NPC二人が仕事しない。

●達成条件
『三高平さいきょう決定戦』の恙無い終了

●『三高平さいきょう決定戦』
 三高平で開催されることとなったコンテストめいたもの。「さいきょう」に符号するならそれっぽい人を集めて表彰してしまえという、何年前の文芸祭だと言わんばかりの謎企画。
「さいきょう」であれば「最恐」でも「最凶」でもかまいません。ノミネートは自薦のみ。ある程度の当て字は可。「最強」不可。
 同じ「さいきょう」の字面にエントリーがかぶった場合、審査によりなんか決まったり決まらなかったりします。

●行動選択肢
【1】エントリー:決断的なリベリスタのエントリーだ! ……というのはさておき。
 自薦によるエントリーをお願いします。

【2】審査員(仮)
 それっぽいコメントとか審査とかします。
 どうでもいいこと言わされる可能性があります。

【3】その他
 会場を走り回ってアレしたりコレしたりします。

●NPC
『無貌の予見士』月ヶ瀬 夜倉(nBNE000202):実況。何かよくわかりませんがテンション高め。
『Rainy Dawn』兵藤 宮実(nBNE000255):元アイドルっぽく解説役。

●イベントシナリオのあれこれ
・難易度はVERY EASY相当です。
・白紙以外は原則描写されます。
・他PCとの絡みはPCID+名前でおねがいします。但し、【】で囲われたタグでの集団行動は名前の省略可。NPCは名前のみで構いません。
・公序良俗、その他風見鶏のセンサーに引っかかったら白紙でなくとも描写をオミットされる可能性があります。自重大事。
・今回に限り、『夜倉狩り』を口にしたらしょっぴかれます。

 たのしくやろうぜ。
 ご参加、お待ちしております。
参加NPC
月ヶ瀬 夜倉 (nBNE000202)
 
参加NPC
兵藤 宮実 (nBNE000255)


■メイン参加者 23人■
覇界闘士
テテロ ミーノ(BNE000011)
デュランダル
結城 ”Dragon” 竜一(BNE000210)
ソードミラージュ
ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)
クロスイージス
新田・快(BNE000439)
ソードミラージュ
須賀 義衛郎(BNE000465)
ソードミラージュ
閑古鳥 比翼子(BNE000587)
クリミナルスタア
依代 椿(BNE000728)
デュランダル
遠野 御龍(BNE000865)
ソードミラージュ
戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)
ソードミラージュ
上沢 翔太(BNE000943)
デュランダル
ランディ・益母(BNE001403)
ホーリーメイガス
神谷 小夜(BNE001462)
プロアデプト
如月・達哉(BNE001662)
覇界闘士
宮部乃宮 火車(BNE001845)
デュランダル
降魔 刃紅郎(BNE002093)
ソードミラージュ
鴉魔・終(BNE002283)
覇界闘士
焔 優希(BNE002561)
マグメイガス
ラヴィアン・リファール(BNE002787)
ナイトクリーク
荒苦那・まお(BNE003202)
レイザータクト
テテロ ミミルノ(BNE003881)
ホーリーメイガス
テテロ ミミミルノ(BNE004222)
ホーリーメイガス
丸田 富江(BNE004309)
レイザータクト
東雲 遥歌(BNE004605)
   

●イントロダクション
「……というわけで、ある意味見切り発進甚だしい感じで始まりました本企画! なんで僕が司会進行とかやってるのかさっぱりわからないですがどういうことなんでしょうねクミ君!?」
「私にもさっぱり分かりませんが、多分予算がおりなかったとかそういう生々しい話かと。素人ってギャラ安くていいですよね」
「やめて下さいよそういう現場の意見は! さて、今回の企画に際して、一般審査員の方も募集……した……のですが……」
 審査員席に神妙な視線を向ける夜倉。紹介は大体クミがやってくれました。合いの手は夜倉。
「『さいきょう』を語らせたら血の海必定、怒れる理性の塊ランディさん。この人『最兄』とかでもいいと思います。因みにちゃんと変換されました」
「白けさせたら……どうなるか解ってんな?」
「因みに審査基準は『暴力と勢い』だそうです。……暴力?」
「次に、炎の拳で大体粉砕、火車さん。皆さんご存知の通り、理性的な方です。とても」
「つまんねぇモン見せやがったら粉砕してやっから覚悟してやれ 以上」
「審査基準は『暴力と覚悟』だそうです。粉砕って心ですよね?」
「次は『王様』こと刃紅郎さん。溢れ出る威厳が既に危険域ですね」
「貴様のその『さいきょう』とやらがいかにこの国において、民の為に役に立つものかを判定させてもらう。暴力であれ、芸事であれこの世界を結果的に豊かにする為に貴様が優秀な人材である事を願うぞ」
「審査基準……言うまでも無く『国』だそうで。もうこの人一人で国なんじゃないかな……」
「次は審査員の良心、『グレさん』こと椿さんです。十三代目? 知らない言葉ですね……」
「まぁ、要するに面白くて本人やる気あればえぇんやない? ……まぁ、実際どうこうよりも熱意の高さ次第やないかなぁ……」
「審査基準と言うよりは大体頑張れば良しということで。実に現実的です」
「……ところで、審査員あと二人居るんですが」
「最強を謳いしリベリスタ達よ、その武を余すところなく見せつけるといい」
「よし、最強名乗った奴は全員、俺に一撃入れていけ。どのくらいの有効打が入ったかどうかを審査の材料にする」
「……えーっと、優希さんと新田さん(未だに苗字呼びです)なんですが、その。『最強』って」
「必要な段階になるまでその辺にぶっ転がしといて下さい。最強はダメっていったじゃないですか。ミミルノ君、翔太君、やっておしまいなさい」
「はいはい……夜倉なんでそんなにテンション高いんだ?」
「え、ちょ、別に物理とは言ってないからいいじゃないアッー!?」
「どたばた……よくわからないけどどたばた!」
「俺も連行されるのか? まあ、仕方あるまい……ただ武芸の審査だけは、それだけは……!」
「……えー、繰り返しますが『最強』は議論呼ぶんで却下です」
 突如現れたスタッフが二人を連れて行きました。まあ、また戻ってきていただくのですが。
「審査員は以上……じゃないですね、ミミミルノ君、後ろに下がってないで出てらっしゃい」
「えっとさんかされたみなさんのすごいところや、いいところをできるかぎりしょーさいにコメントしたりできたらいいなっておもうです」
「いやぁカワイイヤッターですね。最興ですねまったく」
 おいなんか適当入ってるぞ。

「取り敢えず始めちゃいましょう、『まき』で」
「あ、何か今のクミくんの声のトーンが太秦っぽかった」

●エントリーした方々に本気で挑んで頂く形で
「エントリーナンバー一番、舞姫さん……ですね? ですよね? ミミルノ君ライト光量上げてー!」
「おーっほっほっほ! 驕奢にして驕恣。驕傲、驕慢ですが何かございまして? わたしこそが、三高平『最驕』ですわ!」
「お、おう……」
 思わずランディもドン引きするほどの舞姫の姿。豪奢なドレスに縦巻きブロンド。三高平黙ってれば選手権なら間違いなくダントツトップを穫りにいける逸材はやはり勢いが違った。
「『最驕』……つまり驕りまくってるということですがいいんでしょうかねこれ……なんかポージング取ってますけど……」
「憐れで矮小なパンピーども、わたしに跪いてもいいのよ? この世界の人間には、三種類しかいないわ。「手下」と「敵」と『至高なるブリュンヒルデ』だけ!」
「ブリュンヒルデとか、明らかにこう色々と危険臭しかしませんけど大丈夫なんでしょうか。項から何か出てきたり鎌もった衣装着たりするんでしょうか」
「クミ君大手に喧嘩売らないで下さい!」
「そう、わたしは孤高のクイーン! ……ええ、孤高じゃなくて、友達がいないだけですが何か?」
 あれ? 流れ変わったな……。
「あははは、ぼっちなーう、ぼっちなーう♪」
「やめろ、こんな悲しい現実に俺を審査装置として使わないでくれ、刺さる、心に刺さる!」
「だめです快君、ここは審査しないと」
 舞姫の一人舞台となったエントリー台を眺める快には実際拷問だった。と思う。

「……つ、次、次行きましょう!」
「デスネー……」

「エントリーナンバー二番、ソラ君ですね。仕事どうしたんでしょうかね」
「聞かないことにしましょうか」
 夜倉(高等部非常勤)とクミ(大学一年生)、現実を華麗にスルー。
「いやー……みんな知ってると思うし今更、自分で名乗るのも恥ずかしいんだけど」
「ハイ」
「最も優れた教師……最教です」
「 」
「 」
「 」
「 」
「そう、やね……」
 ここで反応する椿、色々ツッコみたいところはあったろうが……付き合いとかそんなんの手前、反応したのだろう。そうであってくれ。

「生徒だけではなく同僚の教師や生徒の親御さんからも大人気!」
「…………(仕事の押し付けさえなければなあ)」
「授業を受けてみたい教師No1
 担任にしたい教師No1
 子供を任せたい教師No1
 一緒に働きたい教師No1、スペシャルな女教師、ソラ先生よ!!」
「ほう……言うではないか」
 ここで動いたのは刃紅郎。遊興の気配にその眼光がぎらぎらと輝いていらっしゃる。
「……それがこの国においてどのように民を導くと考えておるのだ? もう少し詳しく知りたいので原稿用紙200枚分くらいにレポートを書いて来るがいい」
「 」
 抗議を鮮やかに躱す(ねじふせる)気だったソラ、思わず硬直。あるある。

「次、エントリーナンバー三番は終く……どうしましたそのタッパー」
「さいきょう決定戦って言うもんで! 作ってきました!!」
「…………何をですか?」
 突如湧き上がる不安感にクミが震え声になると、終は笑顔で。
\突然の西京漬け/
「ちゃんと自分で漬けました!」
 見事なやけ具合。ふわりと漂う味噌の香りが魚のそれと交じり合い、食欲をそそる。おい炊飯器もってこい。
「この西京漬けがあれば白いご飯がよく進むよ! 身をほぐしてひつまぶし風に食べるのも超お奨め☆ お出汁と薬味も用意してます(>▽<)」
「準備いいですね!?」
「これを食べれば夏バテ食欲不振にバイバイできちゃう事間違いなし☆ お味噌汁とほうれん草のおひたしもつけました! いっぱい食べて英気を養ってね☆」
 参加者全員分用意してきたのか。しかもバリエーション加えて。
「取り敢えず優希君も連れ戻してきて下さい。スタッフ二名も。……あと、終君」
「え、そういう企画じゃない??」
「いえ、そうではなく」
 領収書切ればちゃんとこっちで上げますからね、と夜倉は静かに肩ポンしたのだった。

「ええと、次……」
「えんとりーなんばーよんばん! ミーノッ!」
「はい、ミーノ君ですね。何を見せt」
「ミーノこそがなんばーわんさいきょーわんだふるすぺしゃるでりしゃすすーぱーはいぱーはろーせんきゅーさぽーたーなのっ!!」
(最強じゃないな、これ「さいきょー()」でいいかな……)
 夜倉、無言で眺める。
「どのへんがさいきょーかっていうとね、
 こう、\ぶれいくひゃー!/ とか!
 ますたーふぁいヴで5かんをしゅうちゅうとか!
 ふいうちむこーとかっ!
 せんとーしきとかっ(びしっきりっ)
 あ、でもさいきんさらにさいきょーになって
\ぶれいくいびるっ!/ ってなったのっ」
「遊び半分……には見えねぇなぁ。覚悟は分からぁな……」
 あれ、火車君なんかやさしい。
「あとせくしー! さいきょうせくしーっ! のーさつなの~」
「どう思いますかミミミルノ君、お姉さんの勇姿は」
「あ、あのっ、おねーちゃんはずっとさいきょーなのでさぽーとでさいきょーならいいとおもうのですっ」
「はい、とても素直なコメントでした」

「ではエントリーナンバー五番、まお君、どうぞ」
(まおは緊張してます。だけどさいきょーになるために、まおはがんばります)
 まおは がちがちになっている!
 だがそれもまた観客にとってウケはよかったのか、謎のまおコールが巻き起こ……らないか。
「まおはやもりさんの知識はさいきょーなのです」
「知識、ですか?」
 クミが問う。
「何故なら」
 左手におもむろにカード。
「まおは」
 逆の手で更にカード。
「このやもりさんカードを作ったからです」
 突如カードのシャッフルを始めるまお。舞い上がるカード。幾ばくかの時間を要してから、おもむろに一枚のカードを審査員席に突き出していた。
「ええと、今入った資料によりますとこの『やもりさんカード』、原色写真とまお君の手描き、ラミネータを駆使した超絶技巧だそうです。何でこうなるまで放っておいたんだ」
「やる気あってえぇと思うよ、工夫もできてるし……」
「ソラ君じゃないですけど、最教のカテゴリで別枠扱いでいいんじゃないですかねこれ……」

「エントリーナンバー六番……は小夜君ですね。常識枠ですかねぇ……」
「私、三高平に来る前は『さいきょうせん』沿線に住んでました。厳密には川越線の方ですけど」
「……え、まさかそれで終わりじゃないですよね? 『三高平埼京一方通行』とかそんな扱いに」
「いえ、それはそれとして」
「で、ですよね……よかっ」
「リベリスタもできる本業巫女の神谷小夜、三高平の『妻鏡』を目指します!『妻の鏡』と書いて『さいきょう』、バリバリ専業主婦です」
「すげぇ何か最とか関係なくすげぇ。……そういえば小夜君は結婚してましたっけ? 独身ですよね?」
 どうやら、この質問はじらいだったようです。眼の色かわりました。
「でも、私、心に決めた相手が居るんです……」
「……分かりました、このへんで〆て」
「待て。その方の主張を全て聞かせい」
「やめて下さいよ刃紅郎君!? この子これ以上喋らせたら」
「旦那様が帰ってきたら、
『お風呂(湯船にドライヤー投げ込み)にします?ご飯(ブレイクイービルでも解除できない方の毒入り)にします?それとも……わ・た・し(ご想像にお任せします)?』
 と、丁寧にお迎えを! 心に決めたあの方に生命保険もバッチリかけました、もう何も怖くないです!」
「カメラ止めろォ!」
「理屈は全く意味不明だが悪くない、ポイント倍点な! ……んで、火車と降魔としてはどうよ?」
 満足気に頷く刃紅郎は兎も角、話を振った先の火車の笑みはなんだか凶悪だ。
「益母最近牙抜けてきたんじゃねぇですかぁ?」
「あ? 今火車テメなんつった。調子乗ってんのかコゾー、物理的にテメェの牙でも抜いてやろうか」
「あぁ!? んだコラ巨木 できるモンならやってみぃ 優しいお兄さんよぉ!」
「ほう……番外編といった所か」
「すいません刃紅郎さん、進行が滞るから仲裁を――」
「互いに暴力の極北、審査員をするならばここは一つ、皆に手本を見せてやるのも良いだろう」
「器大きすぎてダメだこの人ー!?」

「殺狂(さいきょう)なんだろぅがあぁ!?御達者なのは口だけかぁ!?」
「殺狂とか中坊かアァ? 災兇のがドス効いてっだろがコラァ!」
(どっちも中二病だなぁ、とかいったら包帯残らずもやされますよねこれ……)

※しばらく美しい映像でお楽しみ下さい。具体的にはクルーズ映像

「ええと、次……」
「またせたな!全国10億人のあたしのファンたち! 真打ち登場!アークの最終兵器、閑古鳥ひよこさんだ!!」
「比翼子君ですね。どうぞ」
 わー、アークのさいしゅうへいき(ひらがな)のごとうじょうだー。すごいぞかっこいいぞー(ぼうよみ
「もはや結果の決まっている戦いではあるが……あたしは手を抜くことはしない! 能ある獅子は兎を狩るにも爪を隠すというしな!」
 皆の笑い声を背に腹に受けてもう彼女は有頂天である。それって嘲笑いとは違いますね?
「私は……『さいきょう』!最強であり最恐であり最凶であり最胸! すべてを内包しすべてを越えるもの! まさに地上を照らす太陽の化身であるあたしこそさいきょうオブさいきょうなのだ!」
「……だそうですが、椿君どうですか」
「……まあ、証拠見せてもわらんとうちからは何も言えんね。厳しくなるけど」
「ならば! 見せてやろう!」
 構えた。
「星と太陽と銀河にさいきょうの名と絶対勝利の力を約束されたあたしの究極最終奥義!! 超!!ひよ――」
 しかし、掛け声が終る前に比翼子は倒れた。EP切れである。
「確固とした芯を感じるな。前々からそうだったように思うが、素晴らしい個性と思う」
「優希君のド真面目なコメントがこう、ことここに至って心地良いですねこれ」
「夜倉、『俺が一番包帯を上手く巻けるんだ』とコンテストに出てみないか?」
「出ませんよ。では刃紅郎君、コメントを」
「ほう。ではもう二度三度やってみせよ」
「え、でもあたしこの通り」
「まさか一回限りで息が上がってしまうとは言うまいな?」
「……あ、達哉君ちょうどいい所に」
「なんだ? さいきょう決定戦? コメントを?」
「いえプロジェクトシグマを」
「現代の音楽ジャンルにおいて最強は電子音楽じゃないのか?バニー?ああ、個人の嗜好だから人によりけりだろ。
シカゴハウスに対抗して生まれたデトロイトテクノが発祥だが(略)、日本ではとあるアーティストが(略)、ぶっちゃけるとコンピューター技術の発展によって今やサンプリングボイスで歌わせることもできるようになったしな。確かに生の楽器も味わい深いところがあるが最大の利点は楽器を弾いたことがないどんな素人であってもちょっと調べて音楽の知識があれば作曲できる点か」
「あの」
「巨乳バニー最高。じゃあ、飛行機と新幹線の時間がおしてるからこれで」
「ちょっとEP置いてけバニー好き」
 なんてグッダグダな通りすがりなんだ。

●さいきょうコンペティション&セッション
「エントリー表なんですが、どうやら被りがあったそうで……ええ」
「よおお待ちどう。あたしこそが最狂の遠野御龍。通称外道龍。運転手としての腕は天下一品! どんな乗り物だって転がして見せらぁ!」
「えーと、エントリーナンバー……何番ですっけ? 兎も角“さいきょう”ソードミラージュ、須賀義衛郎です。よろしくどうぞ」
「二人とも『最狂』なんですが、意気込みとかどうでしょうか……」
 流石に、反応に困らないでもない。っていうかこの二人雰囲気余りに違うなあ。

「まぁ、言った通りワッパもちゃぁ天下一だしぃ、武器持たせりゃぁ血が大好きで喧嘩、戦で暴れまくるぅ。あたしこそが最狂だぜぇ。いつでもハードラックとダンスっちまうさぁ!」
「それ死亡フラグですよね。もうちょっと長生きして下さい。義衛郎君は?」
「ポイントは、この遅さです」
 と、義衛郎は突如反復横跳びの姿勢に入った。一般的なリベリスタとしては、決して遅いわけではないが……
「スピードが売りのソードミラージュでありながら、このスピードの無さ。オレより遅い方は、余程レベルに差がある等の理由が無い限りそう見ないですね」
「そこはドヤっちゃいけないところだと思うんですよね実際」
 いやーやっぱり最狂ってなかなかむずかしいなあ。

「ところで月ヶ瀬さんは、なんでそんなにテンション高めなんですか。良い事でもありましたか? さては彼女でもできたんだな」
「最後の一言で台無しです。ノーコンテストで」

「で、次は文字こそあってないのですが、方向性が一致してますし競わせるわけでなし、セッションと言う形で……」
「ならば、示さねばなるまい! この俺こそが、『最響』であると!」
「余は『彩響』、当て字ではあるけど問題ないと思うのだ。余の歌はよく響くし、自賛ながら彩もあると思うのだ」
「……というわけで、竜一さんと遥歌さんとでセッションということで如何でしょうか。最と彩が加わりもっと響くように感じませんか」
「そうだな! 一人じゃ響かせる音には限りがある! 「最響」とは、みんなで響かせる音にこそあるんだ!」
(よかった、私ソロで歌うと後々面倒だから……)
 というわけで、竜一をうまく丸め込むクミのこの技倆。
「……なんとなく審査員席の顔ぶれから圧迫感を感じるのだ。これが圧迫面接、さすがはアーク、一筋縄ではいかないのだ」
「遥歌たん、そんなことは気にしちゃ駄目だ! 細けぇことはいいんだよ! 俺は誰かに認めてもらいたくて音楽をやってるんじゃねえ! 俺は聞いてもらうために音楽をやっている!
 ただ聞いてもらうためにだ! 過程や方法など、どうでもよかろうなのだァー!」
「……そうだな。余はその程度で負けたりはせぬ」
「最強論争なんて下らねえぜ! 俺の曲を聞けーーーー!」
「ではその胸に刻み込むがよい、余の歌を!」

「……いやー、良い感じで終わりましたね? え? 足りない? 未だ居る? まったまたぁ……(エコー」

●ボーナストラック:NGエントリーシーン集+α
「最強ってのも色々あるとは思うけどね、アタシもある一点においては最強の一人だと思っているよ」
「すいません、富江君、まず前提が」
「なんせアタシの三高平の子達への想いは強いよ! なんたってアタシの分と富子の分、二人分が詰まってるからねぇ……」
「あの」
「まぁほんとはそういうのに優劣をつけるのは野暮ってモンなんだろうけど、各々がそれを自負して慢心していくのは悪いことじゃないさね!」
「優劣とかそういう趣旨じゃなくて」
「三高平の子達を一番愛しているのはアタシと富子さ! だからワタシは最強の……最強のオカンなんだよっ!!」
「すいません翔太君、映像担当にかけあってきてください。素晴らしい主張ですし審査員すげえ頷いてますが放送版では全カットで」

「俺がさいきょーだぜ!」
「……ではラヴィアン君、『さいきょう』なのがどの辺りかを語っていただいても」
「どこが最強かって? そうだなあ……、俺ってまだ12歳なんだ。でもアークで精鋭レベルの力を持ってるわけじゃん」
「すいません早速ダウトです正座。精鋭なのは事実ですが公言なさらないでください」
「え、つまり、このペースで成長していけば20歳になる頃には日本一レベルになってるんじゃね? ……駄目?」
「大人の事情です」

「あ、ところで夜倉? なんでそんなにテンション高いんだ?」
「壊れてないとやってらんないじゃないですか! あ、ミミルノ君と翔太君はお疲れ様でした」

 お粗末。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
 個性重点なのです。

==========================
称号もってけ!

テテロ ミーノ(BNE000011)→『さいきょー(略)さぽーたー』
結城 ”Dragon” 竜一(BNE000210)→『三高平最響』
閑古鳥 比翼子(BNE000587)→『三高平さいきょう()』
東雲 遥歌(BNE004605)→『三高平彩響』
ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)→『三高平最教(師』
戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)→『三高平最驕』
ランディ・益母(BNE001403)→『三高平災兇』
宮部乃宮 火車(BNE001845)→『三高平殺凶』
鴉魔・終(BNE002283)→『三高平のさいきょう漬け』
荒苦那・まお(BNE003202)→『三高平最教(養』
神谷 小夜(BNE001462)→『三高平妻鏡』
須賀 義衛郎(BNE000465)→『三高平最狂(低速進行』