●割とマジおこ 王は人の気持ちが分からない。 そんな捨て台詞を投げかけられても、正直なところ彼らにはその言葉の真意が理解できなかった。 下級民の精神性など理解しても仕様がない、と割と本気で思っている訳で、自分にとっての戯れが相手にとって非常な不快になっているなんて考えたこともなかっただろう。 彼らは平和な方が好きである。当然と言えば当然か。 しかし、彼らは人の上に立つからこそ我知らず傲慢なのであり、結果的に、異世界に於いてすら自らの敵に狙われることとなるのだ。 群れて襲い掛かってくる兵隊の数は割と多い。それでも、彼らは傷ひとつつかないし、今日もその通りであるはず……なのだが。 あたかも貴族然とした豪奢な衣装に身を包んだ一人は、小首を傾げ武装した集団に向き直る。 「おこなの?」 ……いやそりゃ激おこぷんぷん丸でしょうや。つーかどこで覚えたそんな言葉。 言葉の意味は理解こそできなかったが、兵隊たちの鬨の声からその怒りが絶頂に達しているのは明らかだった。 ●お前らの上位種のせいで着火っていうか炎上 「……何なんだこれ」 「僕に聞かないで下さい」 お前以外誰が理解できるんだよ。リベリスタのそんな非難の視線を浴びて、『無貌の予見士』月ヶ瀬 夜倉(nBNE000202)はあからさまに顔を逸らした。 簡単に言えば、ボトム相当の成長度と身体特徴を持つアザーバイドが、こちらでいう『小人』に相当するアザーバイドの集団に襲われている、という構図が正しい。 だが、彼我の数量差はともかく、実力差では襲われている方が圧倒的である……と夜倉は前置きした上で、その護衛を口にした。 「放っとけば……いやほっといても問題だけど、いいんじゃねえかそんなの」 「強すぎるから面倒なんですよ。襲われてる方……便宜名『王種』三体は、こちらには物見遊山のような感覚で訪れていたようです。能力はそれなりで、襲ってきた方……『兵種』の排除に積極的になればそれは可能であるようですが、それを許すとボトムへの影響が看過できないものになります。なので君達でその排除に当って貰いたいのですが……」 「ですが?」 歯切れの悪い夜倉の言葉尻を捕まえ、リベリスタが問う。 「『王種』はどうやら、他者の感情の機微に酷く鈍感というか……我知らず挑発してしまう特性があるようです。それは此方側も例外ではない。彼らに攻撃を加えたところで大したダメージにもなりませんしこの事件の解決に致命的なエラーを起こすわけではありませんが……反撃を食らえばその限りではないでしょう」 「非暴力主義過ぎるだろ……」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:風見鶏 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年07月23日(火)23:33 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● 「人の気持ちがわからない、って言ってもさ。ふつー他人の気持ちなんざわかんねってば」 『息抜きの合間に人生を』文珠四郎 寿々貴(BNE003936)、まさかのシナリオぶち壊しのど正論。 他人の気持ちを慮ろう、という言葉や要求の無理矢理ぶりがどういったものか、というのを一言でまとめてしまった。はははそれ言っちゃおしまいだろうがよ。 背後でぎゃーぎゃー喚いている『兵種』と、リベリスタの眼前で小首を傾げる『王種』とのメンタリティの差は歴然。これは分かり合おうとしていないフラグである。 『ゆるいの? おこじゃないの?』 『ゆるいこなの?』 「……こいつら」 そうな、寿々貴さんペルソナだからな。事実だもんな。 「ボトムチャンネルで流行っている言葉を。偶然でしょうか……」 偶然っていうか学習したんじゃないかな。そんなもん覚えんなよって話だけど。『鋼鉄の戦巫女』村上 真琴(BNE002654)は己の装備を構え直し王種の前に立つ。感情の揺さぶりに耐性のある彼女は、王種の守護兼ブロックの任に就くメンバーの一人である。 王種の防衛は兎も角ブロックとは……と、いう疑問は当然なのだが。彼らが好き勝手動きまわった結果、要らぬ怒りを敵味方問わず撒き散らされ、ダメージが蓄積する事態だけは割と避けたいというのは当然だった。 ちなみに、彼女の背後で王種が反復横跳びしてる気がしたが気のせいということにしよう。しないと大変ね。 「千客万来ボトムチャンネルはいつもどおり大騒ぎってとこかしらね……」 フォーチュナめいた巨大ロボとかそういうのじゃなくてよかった。本当に良かった。『ソリッドガール』アンナ・クロストン(BNE001816)にとってこれもそれも確かに厄介ながら、割とマシな部類だったことは喜ぶべきなのだろう……か? 「でこなの? でこなの? おこなのー?」 「怒ってないですよ? 全然怒ってないですよ?」 的確に身体特徴をいじめにかかる王種達に戦闘ルールは兎も角としてカチンとくるのは仕方ないと思う。おちつけ! 「うーん、しのぎさんはちょっと違うと思うな」 「ちがうの?」 「ちがう、ちがうの?」 「……まあね」 王というのは生まれながらの素養が占める部分が多い、というのは『迷い星』御経塚 しのぎ(BNE004600)が知りうる限りの常識の一端である。 それが正しいかは確証が持てないのだが、おそらくは自分は違うのだろう、というのだけは理解できた。 故に、語りかけてくる王種の言葉に流されない。呑気なものであると思う。……ただ、金剛杵浄弓を我知らず向けてしまう程度には、無意識におこだったようだが。 一方、兵種側。 包囲する形でリベリスタと王種へ迫る彼らは、成る程反逆を起こして然るべきレベルで疲弊していた。 兵とは名ばかり……あれは搾取された民草ではないだろうか。 「小首を傾げながら『おこなの?』とか言われたら腹立つに決まっているだろう」 「おこなの?」 「…………」 言ってる側からこれである。王種のブロックに回る一人として買って出た『癒し系ナイトクリーク』アーサー・レオンハート(BNE004077)にとっても、この手合いはなかなか苛立たしいものであった。 彼は絶対者である。怒りに自らを失うようなことはまず起こり得ない。それは優秀である。だが、それがおこではないこととは何ら関連性が無いのだ。苛つくつったらそりゃ苛つくでしょうとも。 それに、その言葉はどう贔屓目に受け止めても「ねぇどんな気持ち?」に匹敵するいらだたしさだ。兵種の苛立ちがわからない訳がなかった。 「王侯貴族にしては、低脳っぽいの」 「おこだよ!」 あ、ここに来て台詞に改変が。彼らは彼らで怒らないわけではないらしい。それを実証したのが『大魔道』シェリー・D・モーガン(BNE003862)のクッソあからさまな挑発なのは返す返すに彼らの知能が然程高くないことを示すわけだが…… 「妾の知っている王侯貴族達とは違うようだ」 「ちがうの? ちがっちゃうの? きめつけちゃうの?」 あ、やばいこいつら心底うざい。 「上に立つ者にはある程度の傲然さというか、威風堂々とした様は必要だとは思うよ」 同時に下々に寄せる心があってこその王侯貴族だろう……とまでは言うまい。『ファントムアップリカート』須賀 義衛郎(BNE000465)の公務員ライフからすれば、高額納税者こそ王侯貴族クラスなのだろうか。どうでもよかった。 「お」 「ようこそ、最下層へ。貴き方々の危機とお見受けしました故、僭越ながら護衛を務めさせていただきたく」 「………こ」 王種、この鮮やかな敬意(ルージュエノワールめいたもの)の前には声を失っていた。まあ、ここまでさくりとやられればそりゃびびるだろうよ。 でも待って、王種の顔がなんかおこなのって聞けなくて落ち込んでるよ。消沈しょんぼり丸とかいうやつだよ。なにこの七面倒臭い王侯貴族。 「民の上に立つ事の真の意味を解せぬとはな……成金貴族と変わらぬ驕った凡骨の精神性よ」 その存在は、戦場に現れるや否や全てのアザーバイドの視線を奪った。 その存在は、戦場に立つリベリスタ達からしてもあからさまに別格であった。 というかもう、溢れすぎてダダ漏れな威風堂々たる歩調はリミットオフの爆発的な気の流れなのか、彼自信の本質的なものなのか……さっぱりわからない。 「怒れる民の姿……嘆かわしい事だ」 上位世界の民草をして自らの下にあれば或いは、と想起しながら真打・獅子王「煌」を抜き放つその男は。 だれあろう『百獣百魔の王』降魔 刃紅郎(BNE002093)――リベリスタ界隈からも『王様』としか呼ばれなくなって久しい、正真正銘ガチな「おこ」だった。 ● 兵種達が口々に何かを喚きながら、それぞれの得物を構える。前衛と接触している面々は警棒を、そうでないものはライフルを構え一瞬にして攻撃態勢を取る。だが、姿見がボトムより小柄なせいか、如何せんおもちゃの兵隊然とした印象を受け 「痛っ、これ結構痛いんですけど?!」 「さて、気の進まぬ殲滅じゃ……さっさと、っ痛」 ……るのだが、その威力は彼らの想定よりはことのほか強力だったと見えた。 明らかに通常攻撃の範疇を超えている。当然といえば当然なのだが、初撃を受けることとなった寿々貴とシェリーにとってはなかなか面倒な話である。寿々貴がハイ・グリモアールを手に回復やサポートを受け持つ傍ら、適宜距離をとっているからまだマシというものだが、主力部隊からやや離れる位置取りとなるシェリーはなかなか面倒な立ち位置に居るということの裏付けでもある。 極力護衛側……ひいては王種から離れなければならない立場上、立ち位置がやや孤立してしまうのはこういうとき、攻め手を集中されてもどうにかできないという焦燥の裏返しでもある。 尤も、寿々貴が両者のクッションとなる位置に立つ以上は回復が届かない、完全な孤立を得るということはありえないわけで……この辺りの位置取りが後々戦局に大きく影響をとか、いいや面倒臭い。ギャグシナリオだし。 (他のメンバーは大変なんだろうなあ……) 「おこじゃないの? なんでなの?」 アーサー、掃射を身に受けながらしみじみと戦場へと視線を巡らせていた。明らかに王種の言葉に扇動されたであろう兵種の矛先がこちらへ向かっていることを考えると、割りとマジで奴ら王種のいいようにされてるんじゃないかっていうアレである。 これがリベリスタに向かったらそれはそれで面倒なんだろうなあ。攻撃させてやりたいけどそんなんでフェイト削らせたくないしなあ。 生真面目な彼には悩みどころ。 「暴力に暴力で抗うなら、彼らとキミたちには一体どんな差があるのかな」 金属の弓に映える怜悧な一射が、布陣した兵種の二個部隊をまとめて食い散らす。王に対して暴力で抗議するのはいい。その先に何も無いのか。王に向けた不満を自らで解消しようとする気概はないのか。それは果たして扇動するだけ扇動して実働に映らない王種と何が違うのか。独立はできないのか……長髪を振り乱し次の矢に手をかけるしのぎには解らない。ともすれば彼らの威圧感に気絶しかねない彼女でも、疑問は尽きない。 「できるだけ早く帰ってほしいものですが……」 掃射を体で受け止めた真琴は、護衛と同時期に兵種へと足を向けようとして、それがどれだけ困難かはたった今、その身で味わうこととなった。 ブロックは間合いに入ることが主体となるし、彼我の距離が広ければ踏み込む必要が存在する。 片や、王種を庇うとなれば奔放な彼らをできるだけ動きまわらせぬよう、繊細な立ち回りをも必要とされる。 両者ともに自分の目的のために動いていることを考えれば彼女の行動は当初思案していた以上に努力が必要だったと云わしめるのだろう。 当然ながら、それで優先されるのはほかならぬ王種であるのも皮肉な話である。 仮に王種を好きにさせてしまえば、シェリーが距離を置いた意味もなく、脈絡なく『おこ』になってしまい……ということも考えられるわけで。その辺り、非情に面倒な局面なのである。 「あんたたちのどっちが正しいとかいう話はわかんないけどね。ここは私たちの世界だ。そっちの戦争を持ち込むな」 アンナのデ……じゃなかった、リュネットに篭った魔力が光として炸裂し、兵種を次々と巻き込んでいく。間合いに入っていればほぼ避ける余裕もないほどに正確に。 間合いの外にあっても、それがどれだけ危険なのかは考えるまでもない閃光である。なぎはらえー。 「怒り? 最初から限界だ馬鹿者が!」 刃紅郎の怒りが既に有頂天な気がしないでもないが、彼の行動までは怒りに呑まれては居なかった。間合いを十分にとっているのだから当然か。 十分に引き絞られた一撃が大きく兵種達を弾き飛ばし、部隊として統率ある行動を確実に削る。形のない動きへと堕すことを、王の攻め手は強要すらする。 一瞬、かち合った視線に王種が僅かに怯えの色を示したような気がするが来にしてはならない。ならないったら。 「寿々貴、しかとその働き振りを見せてもらうぞ」 「そりゃあ、まあ」 シェリーに謎の信頼を向けられ、寿々貴も悪い気はしなかったようである。ただ、王種に対しては限りなく冷めた感情しか沸かないのもまた事実。 相手の気持を慮ることができない。そんなものは割と当然である。慮ることができない分を人情でカバーするのがボトムのあり方というやつだ。 「わかんなくていいから帰れよ、って言っちゃダメですか」 どうせこんな王種が察したりしようとしても結局は泥沼必定なのである。馬鹿は無茶すんなとか言いたくもなろう。 「おこなの? ねえおこなの?」 兵種の一個団体に向け、にやつきながら挑発に入った王種の品性の無さは刃紅郎の視界に入ったらどうなるかわからない領域だった。やべえよ……やべえよ……。 「そのようにぞんざいな物言いをなされては、御身の威光に関わります。お控えになられますよう」 「……おこじゃないのー?」 そんなところにやんわりと言葉を添える義衛郎。意味が理解できているかはさておいて、王種に対して一定の配慮をしつつしっかりと窘めるこの男は本当に事務方気質というか。効果があればよかったのだが、まあこいつらギャグ要員だからなんともね。 「貴方たちには今の王には無い、仲間との結束って言う力があるんじゃないのかな」 徒党を組むことで力をつけ、確実な攻撃に繋ぐその力は確かな結束力に裏打ちされた戦い方なのだろう。数度の攻防で、しのぎは既にその本質を理解しつつあった。 しかし残念かな、かれらはどこまでいっても既存の体制におんぶにだっこ、不満を以って理不尽を語る下々の民草の思想を持つに過ぎないのだ。 それが正しいかどうかは別として、自らで立ち上がる勇気を持てなかった彼らには憐憫を得るしかなく。 戦いを終局へと持って行かなければならない責任も、確かに存在したのだ。 ● 戦場における回復手二人……寿々貴とアンナは、基本軸が非常に似通っている。 圧倒的な回復力を背景にして、自らの魔力の枯渇を自身で補う無限機関(Notメタルフレーム)に近い様相を持つ彼女らが居る以上、戦場の安定はかなりの精度を誇るといってよかった。 局所的な集中攻撃に晒された場合、相性次第では不利にもなろうが、大局的な面で語る以上は優位性の高い戦いであったことは事実である。 「余り前に出ない様。我々で処理します故」 慇懃に構えた義衛郎がやんわりと王種を押しとどめ、鮪斬を前方の兵種に突き出し、振るう。 一瞬にして零下に達した斬撃の中で、小柄な彼らが立ち続ける道理はどう考えても存在しない。 彼らに向かっていた兵種は、たしかにそこで息絶えたのである。 戦局が完全にリベリスタ側に傾いていたのは、間違いようのない事実である。 しかし、しのぎが言及した通り、彼ら兵種の結束力は殊の外固いのだ。多少の被害を織り込み済みと突貫する彼らに対し、言葉が通じるかといえば疑問しか残らない。 「……退いてはくれぬか? 無駄に命を奪いたくはない」 破界の戦斧の威容を掲げ、シェリーが確認するように問う。当然とでも言うように応じる兵種は、静かに首を振る。誇りのために振り上げた拳は叩き付ける場所を喪ったら、その手首ごと切り落とされなければならないのだ。 叩き付けることで砕けてしまう拳なら、もとより振り上げる価値などなかったのだ。彼らは民草として愚鈍の極みであるが、兵(つわもの)としてはただただ真っ直ぐだったのだ。 「そうか……残念だ」 戦斧の先端に点った魔力が、炎の形をとって兵種へと突き進む。圧倒的魔力に裏打ちされた基礎にして最大の火炎魔術は、眼前一帯を跡形も残さず灰にする勢いで燃え上がる。 それが、送り火でもあるかのように。 「結束の力は強いのに、その力を、間違った方向に使っている様な気がしてしまって、しのぎさんは何だか少し、寂しいよ」 そこには何も残らなかったし、戦闘が終るに際して何も残されるべきではないのだろうが。しのぎの胸をじくじくと苛むのは、後悔や憐憫ではなく、ただ『正しくない力』のあり方だったのかもしれない。 残された兵種の遺骸を人目につかぬよう、改修徳用を一手に引き受けたアーサーをおいて、一部のリベリスタ達と王種とが向き合う環境が整っていた。 相変わらずきょとんとした様子で、他者に対する異常な興味と決定的に欠け落ちた気遣いの感情というコントラストが、ある意味不気味ですらある。 (幾ら絶対者でクロスイージスとは言え、何ともストレスがたまる仕事ですね……) そうはいうが、絶対者と手被害を被らないだけでその「状況(バッドステータス)」を受けていることには違いない。無視出来ることと全くの無駄というのとではまるで違う。メンタルや体調全てを神秘で片づけ、楽ができるならそれに越したことはないだろうが……そうはいかないのもまた、神秘の妙というやつなのだ。 そして、何しろ彼らに対し怒り心頭なのは王としての模範に強く動く刃紅郎なのである。 「王侯を名乗りながら人の気持ちも解らぬ愚物よ。それでも我が今抱く怒りの強さはその本能が理解するであろう?」 「お……おこなの? おこなの!?」 蛇に睨まれた蛙、というより獅子に狙われた兎というか。兎角、その視線は受け止めただけで死にかねない威力をはらんでいた。 さきの怒声も加えれば、怒りの度合いはとんでもないのである。 「貴方たちは王様じゃないね。ただの権力者だよ。しのぎさんはそれがとても残念だよ」 土地、資源、そして人。国を支える柱を担う者としての立場が『王』であるなら、成る程彼らは王とよぶには不確かだ。人の心を学ぶ以前に、暴君では意味が無い。 理路整然と、感情の薄い声で語りかけられて王種たちもなかなか限界だったりする。 「お……おこなの? おこなの?!」 「うー……うん、まあ」 「戯れに貴様等の程度に合わせた言葉で教えてやる」 そんな王種にリベリスタからのアドバイスが。 ――激王侯終焉憤怒憤怒夢幻想(げきおこすてぃっくふぁいなりありてぃぷんぷんどりーむ)、であると刃紅郎。 「ううん、ガチしょんぼり沈殿丸だよ」とうそぶくしのぎ。 うん、だめだこいつら(確信) |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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