●棺桶を背負った男 そこはかつて遊園地だった。全盛期は、連日、家族連れやカップルで賑わったものだが、それも全て過去の栄光。時代の流れに取り残され、今や訪れるのは廃墟マニアか映画やドラマの撮影クルー、それから肝試しに来る若者ばかりだ。 錆ついた観覧車。硝子の割れた展示ケース。取り壊されたジェットコースター。案内板はすでに朽ち果て、それなりの規模の遊園地で、また土地が少々入り組んでいるということもあり、今や天然の迷路のようだ。 人の背丈に迫ろうか、という高さまで雑草は伸び放題。倒れた看板や、放置されたボート、カートなどが道を塞ぐ。アスファルトを突き破って植物が生えている辺り、自然のたくましさを感じることができる。 そして、なぜか……。 至るところに、無数の棺桶が転がっていた。 時間は1時間ほど巻き戻る。 遊園地のシンボルともいえる巨大な観覧車の真下。突然開いたDホール。そこからこの世界へやって来たのは、棺桶を背負った2人の男だった。 まったく同じ容姿、同じ背丈の男達である。ボロ布で覆い隠した口元と、陰鬱な瞳。全身真っ黒。酷く重たい空気を纏う、鬱々とした男だ。 それが、こちらの世界へ来てすぐ、何が気に喰わないのか喧嘩を始めた。 まったく同じ容姿の2人。使う技も、行動も、全く同じだ。 空中に現れる無数の棺桶。轟音と共に降り注ぐ。埃や砂が舞いあがり、衝撃波が雑草を揺らす。 時間にして数十分ほどだったろうか? 激しい攻防を繰り返し、疲れたのか、喧嘩を止めた。 後に残ったのは、遊園地のあちこちに無数に転がる棺桶ばかり。 男達の姿はどこにもない。 何処かへ行ってしまったのか……。 或いは。 棺桶の中にでも、隠れているのかもしれない。 ●擬態 「男達の正体は(ミミック)と呼ばれるアザ―バイド。他者の姿をコピーし、擬態する能力を持つ。棺桶を背負った男の姿は、この世界に来る前に擬態したのでしょうね。どうやら能力もコピー出来るみたい。棺桶を召喚したのは、ミミックが真似しているだけで、ミミック自体の能力ではないみたい」 あくまでミミックが持つのは、他者をコピーし擬態するだけの能力だ。そう告げたのはモニターを眺める『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)である。 「こちらの世界に迷い込んだミミックは2体。両方とも、今のところは(棺桶を背負った男)をコピーしているけど、状況次第ではこちら側の誰かをコピーすることになるかもしれない」 もっとも、先ずはこの広い遊園地の中に居るミミックを探しだす事から始めなければならないだろう。ミミックは恐らく、棺桶に潜んでいると思われる。 その棺桶も、無数にあちこちに落ちている状態だ。 「探すのは少し手間かもしれないけど……。でも、頑張ってね。あまり捜索に時間をかけ過ぎると、何処か別の場所へ逃げ出してしまうかもしれないので、急いでね」 ミミックが何を考えているのかは分からない。友好的な種族かもしれないし、凶暴な生物かもしれない。言葉が通じるかもしれないし、通じないかも知れない。 いかほどの知能があるのかも未知数だ。 分かっているのは、他者の能力、容姿をコピーし擬態するということだけ。 「送還、討伐は任せるけど……。急いでね。Dホールの破壊も忘れずに」 そう言って、イヴは仲間達を送りだした。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:病み月 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年07月17日(水)22:37 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●ミミック ここは山の斜面に作られている遊園地。廃墟と化して長いため、敷地内は背の高い雑草に 覆われていて、遊具なども半壊している。 こんな場所を訪れるのは、廃墟マニアか映画やドラマの撮影クルーばかりだろう。 けれど、今回ばかりは事情が違う。周囲に転がる無数の棺桶。アザ―バイド(ミミック)がばら撒いたものである。 「ミミックって言うと、宝箱開けたらコンニチハなイメージしかねぇな。今回は棺を開けたら、だが……まぁ、似たようなものか」 足元に転がっていた棺桶を蹴飛ばし三影 久(BNE004524)は舌打ちを零す。 伸び放題の雑草が、彼の頬を引っ掻いた。 ●棺桶の中にいるそれは 「厄介な相手ね。穏便に済ませたいけど……」 ぼんやりと発光する女性、来栖・小夜香(BNE000038)がそう呟く。雑草を掻き分け、棺桶を確かめながら進む。リベリスタ達は2手に別れて捜索するようだ。 「喧嘩は他所でやれ、と言われるのが関の山デスネ。さっさと出て行ってもらうとするデスヨ」 どんよりとした半眼で、じー、っと周囲を眺めまわす『飛常識』歪崎 行方(BNE001422)。透視のスキルを持つ彼女は、棺桶を見つめミミックの居場所を探している。とはいえ棺桶の数が多いのか、少々手間がかかりそうだ。 「棺桶を背負った男……。一体どこでどんなモンコピーしてきたんだか」 すっかりお化け屋敷染みた不気味な遊園地を進む『孤独嬢』プレインフェザー・オッフェンバッハ・ベルジュラック(BNE003341)である。感情探査を使用してはいるものの、しかし今のところ手応えはない。そもそも感情らしい感情を持っているのかも不明な相手であるからして、やはり足で探すのが一番速いのだろうか。 小夜香の発光を頼りに、久は周囲の様子に注意する。棺桶をばら撒いたのはミミックだが、棺桶の中に隠れているとは限らないのである。 「取り逃がしては事だし、急いで探しましょう」 マスケット銃を手に、急ぎ足で進む『鋼脚のマスケティア』ミュゼ―ヌ・三条寺(BNE000589)。鋼の脚で雑草を掻き分け、瓦礫を踏みしめ前へ進む。 「ミミック。本来の意味は生物の擬態能力全般を指す言葉ですね」 その点から考えると、今回の相手は正真正銘のミミックと呼べるのかもしれない。そう考える『ライトニング・フェミニーヌ』大御堂 彩花(BNE000609)である。彼女は幻想殺しのスキルを有しているので、ミミックが擬態していても見破ることができる。 先ずは、発見することが先決ではあるけれど。 「今回はシャチョーさんと一緒で安心なのです!あっきらせつ?やしゃ?でしたっけ……とにかく頼りになるのですー!」 テンションの上がっているキンバレイ・ハルゼー(BNE004455)が、彩花の後ろを付いていく。やたらと元気がいいのは何故だろうか。 笑顔溢れるキンバレイを見て、彩花は小さく溜め息を零した。呆れた表情を浮かべている。 「2体いるみたいですけど……何故喧嘩しているんでしょう?」 手首に巻いたリボンを撫でる『メガメガネ』イスタルテ・セイジ(BNE002937)。眉がハの字になっているのは、場の雰囲気に気押されているからだろうか。 そして、彼女は見つけてしまう。 「……………ァ」 停止したジェットコースターに腰かけた、黒いローブを来た男を……。 『………』 包帯の巻かれた男の顔。どんよりとした瞳が、イスタルテを捉える。 その瞬間、両者の動きが、ピタリと止まった。 「お?」 なんて、思わず声が零れた。手近にあった棺桶を開けた久である。なんとなく開けただけなのだ。それで当たりを引いたらしい。 棺桶の中には先客がいた。久とミミック、2人の視線が交差する。ミミックの腕が棺桶から伸びる。その手が久の頭を掴む、その直前、久はミミックの腕に、剣を突き刺していた。 蛇腹剣、と呼ばれるそれだ。強度と引き換えに、トリッキーな戦法を可能とした異形の剣である。節で別れたその剣は、まるで鞭のようにしなり、ミミックの腕に巻き付いた。 ミミックの腕から血が噴き出す。それを頬に浴びながら、久は言う。 「お目覚めかビックリ箱。失せな、さもなくば斬る」 なんて、すでに斬りつけてから言うセリフだろうか。 『………っ!!』 ミミックが棺桶から飛び出した。血を撒き散らし、ミミックの片腕が千切れ飛ぶ。地面に落ちた腕を無視し、棺桶を担ぎあげるミミック。一瞬の隙を付き、ミミックは雑草の中へと飛び込んだ。蛇腹剣で斬るつける久だが、間に合わない。雑草を刈るだけの結果に終わった。 「まっすぐ、遠くへ逃げている気がする……」 そう呟いたプレインフェザー。根拠はない。ただ、彼女の超直感がそう告げているのだ。思いの外ミミックは素早いようで、あっという間に姿を見失ってしまった。生物としての本能か、逃げる事を選んだようである。 プレインフェザーの指示に従って、行方がまっすぐ視線を前へ。透視を使って、遠くを見やる。雑草を透過し、その眼は確かに逃げて行くミミックの後姿を捉えた。 「棺桶に入ってたら、いきなりハイメガクラッシュを叩き込んでやったデスのに」 肉切り包丁を両手に掲げ、雑草掻き分け行方が飛び出す。 「とりあえず、他班に連絡しておくわ」 眩しく発光する小夜香。翼を広げ、空へ飛び上がった。手にはAFを持っている。自身を目印に、仲間へとミミックの発見を報告する為だ。 ミミックの捜索という第一段階はこれでクリア。次は、ミミックとの追走劇の開幕である。 『……ァ』 イスタルテの真似をするミミック。直後周囲に、轟音と共に棺桶が降り始めた。突然それは、空中に姿を現し、地面に落下してくるのだ。埃と土煙りが舞いあがる。 煙る視界。棺桶の落下に巻き込まれたキンバレイが地面に倒れる。咄嗟に回避した彩花とミュゼ―ヌの視界に、ふらりと立ち上がる人影が1人。 「……彩花さん、あの人は本物?」 そう訊ねるのはミュゼ―ヌだ。煙る視界の中立ち上がったのは、イスタルテだった。 困ったような涙目で、こちらを見ている。 警戒するようにミュゼ―ヌはマスケット銃を構えた。銃口をイスタルテへと向ける。 「………いいえ。ミミックのようですね」 幻想殺し。ミミックの擬態を見破って、彩花は素早く戦闘体勢を整えた。傍らに倒れたキンバレイが起き上がる。キンバレイを庇うように移動し、ミュゼ―ヌもまた引き金に指をかける。 「話の通じる相手かしら? 大人しくお帰り頂けるならこちらとしても戦う意思は無いのですけど」 そう告げる彩花。周囲に緊張の糸が張り詰める。今後の展開は、イスタルテに擬態したミミック次第と言ったところだ。困ったような顔のミミック。沈黙が落ちたのは、数秒ほどだったろうか。 ミミックが口を開いた、その時だ。 突如鳴り響く呼び出し音。キンバレイのAFに、仲間からの連絡が届いたのだ。 「ぴぃぃっ!」 突然の連絡に驚いたのか、キンバレイの口から奇妙な声が零れた。AFに連絡をしてきたのは小夜香であった。どうやらミミックを見つけたらしい。 キンバレイは首を上に向ける。ぐるん、と空を見渡した。 数十メートル離れた空に見える発光物体。UFOか? 否、小夜香である。発光し、くるくると宙を飛ぶ。どうやら2体のミミックは、それなり離れた場所に潜伏していたようである。 ミミックの動作は速かった。一瞬の隙を突いて、素早く空へと舞い上がる。逃亡するつもりだろうか。穏便に事を済ませたいのだろう、ミュゼ―ヌも彩花も攻勢に出られないでいる。 そんな中、飛び散った棺桶を押し倒して、空へと飛び上がる人影が1つ。眼鏡を怪しく光らせた、イスタルテであった。 逃げようとするミミックに追いつき、その足を掴む。 「私イスタルテは、ミミックさんが大好きですよぅ」 ミミックの足にしがみつき、そしてそんなことを言う。これにはミミックも困惑顔。否、ミミックだけではない。ミュゼ―ヌが、彩花が、キンバレイが、皆ポカンと口を開ける。 答えに辿り着いたのは数秒後だった。ミミックに変身された場合、合言葉を言って見分けを付けよう、と決めていたのだ。 「あ……愛言葉?」 首を傾げるキンバレイ。イスタルテの笑顔が固まった。じわじわと顔が赤くなる。間違いに気付いたのだ。 しかし、結果として目的は達成された。イスタルテ本体と、ミミックの見分けは完全についた。おまけにミミックの動きも止める事が出来た。 「積極的に命は狙わないけど……隙をついて逃亡する様なら、容赦なく殺す」 ミュゼ―ヌの指先が僅かに動く。撃鉄が降りて、火薬が爆ぜた。火花と共に放たれる弾丸。まっすぐ、針の穴を通すような正確さでもって、ミミックの翼を撃ち抜いた。 バランスを崩し地面に落下するミミック。空中で旋回し、イスタルテはその場を離脱した。ミミックの体が地面に落ちる、その直前。 「交戦をやめる気がないのなら致し方ありません……」 飛びだしたのは彩花であった。握った拳に冷気が纏わり付く。周囲の気温が一気に下がった。魔氷拳。絶対零度の拳である。 彩花の拳が、ミミックの胴に突き刺さる。 瞬間、ミミックの姿が、彩花のそれに代わった。思わず目を剥く彩花。自分と瓜二つの姿を殴り飛ばすのは、聊か気味が悪いのだろう。 ミミックがニタリと笑った気がした。 瞬間、彩花の体が宙に浮く。何かを掴むような動作をするミミック。彩花の技をコピーしたのだろう。そのままミミックは、彩花を地面に叩き付けた。 「がはっ……」 血を吐く彩花。地面にクレーターが出来る。 「このっ……」 ミュゼ―ヌはミミックへ銃口を向ける。しかし、その指が引き金を引く事はなかった。ミミックの体は凍りついていたのである。 「なにはともあれ、後は送還するだけですね」 凍りついたミミックを叩き、イスタルテが関心したような声を上げる。 「回復なら任せてなのです! ……他の事何もできないだろとか言っちゃ駄目ですよ?」 よろよろと起き上がる彩花。その身を包み込む淡い光。傷を癒し、体力を回復させる。 瞳を閉じ、仲間の回復を行うのはキンバレイである。 残るミミックはあと1体。キンバレイは、凍りついたミミックを棺桶に押し込み、Dホールへと歩を進める。 「おとーさんのやってるゲームみたいにほぼダメージ1固定だと楽でよかったのですけど」 そう呟いたキンバレイ。それを聞き、彩花は小さく鼻を鳴らした。 ●擬態生命体 「癒しよ、あれ……とはいかないわね」 困ったような顔をする小夜香。空を飛ぶ彼女の視線の先には、草むらの中を駆けまわるいくつかの影。棺桶と雑草に埋もれ姿は見えない。金属のぶつかる音だけが響き渡っていた。 棺桶の破片が飛び散った。その中心で、刃を交えるのは2人の行方である。無論、片方はミミックだろう。両の手に持った肉切り包丁を大きく旋回させ、盛大に斬り合いを始めた。 「ハイテレパスで帰ってくれ、とは言ってるけど」 聞く耳持たないのだろうか。ミミックは戦いを止めない。飛び散る鮮血が、雑草を赤く濡らす。 「自分の姿も持たず、他の世界にきてまで他人の姿を借りっぱなし。あまり好みな行動ではないデスネ。さあ向こうに帰るデス。さもなくば切って刻んで生か死か。どっちにしても投げ込んでやるデス、アハ」 虚ろな瞳が怪しく光る。地面を撫でるように包丁を振り回す行方。雑草が飛び散る。身体ごとぶつかるように、行方は跳んだ。振り回す包丁が、行方に化けたミミックを襲う。 遠心力を利用した斬撃。容赦なく、ミミックの胴を袈裟がけに切り裂いた。 「アハ」 追い打ちをかけるべく、行方は更に前へ出る。大上段に振りあげた包丁。血に濡れた刃がギラリと光る。 同様に、ミミックもまた前へ飛んだ。真下から頭上へ、まっすぐに包丁を振りあげる。飛び込んできた行方の首筋を、ミミックの包丁が切り裂いた。 痛みに怯む行方。その隙にミミックは背後へ飛んだ。血を流す行方の傍に、小夜香が降り立つ。本物の行方であることを確認し、治療を施す。 「祝福よ、あれ」 小夜香は一言、そう呟いた。 逃げるミミック。行方の姿から、プレインフェザーの姿に変わっている。蛇腹剣を振りあげた久は、しかしその手を止めた。 彼の視界には、プレインフェザーが2人いたからだ。片方はミミック。それは分かるが、咄嗟にどちらが本物かなんて、判断は付かない。 魔導書を開く2人のプレインフェザー。飛び出した気糸が空中でぶつかる。絡みあい、そして、千切れて落ちる。 移動しながら戦闘を続ける2人を見つめ、久は小さく舌打ちを零した。 「帽子被っても、名前を名乗っても、何もかも真似するんだな……」 溜め息を零すプレインフェザー。その胴に、ミミックの気糸が突き刺さった。糸を伝って血が滴る。ミミックは、足元に転がっていた棺桶に手をかけた。ミミックの姿が、男の姿へと変わっていく。 棺桶に潜り、姿を隠すつもりらしい。 だが……。 「逃走阻止を図るとしよう」 しゅるり、とミミックの体に糸が巻き付く。ギシ、とミミックの骨が軋んだ。 トラップネスト。気糸で張った罠が、ミミックを捉える。 動きの止まったミミック。糸を外そうともがく。 だが、間に合わない。 「手加減はしないが、トドメは刺さない」 久は言う。振り下ろされた蛇腹剣が宙を這う。空気を切り裂き、久の剣が左右からミミックを襲う。 ミミックの脇腹と肩に、蛇腹剣が喰い込んだ。 『………グ、ァぁ!?』 苦悶の声を漏らすミミック。暫くジタバタと暴れていたが、やがて、力尽きたように動きを止めた。 「さて……」 地面に倒れたミミックを、久が肩に担ぎあげた。戦闘不能だが、死んではいないようだ。 後は強制送還して、Dホールを破壊すればいいだけである。 「向こうも終わったみたいね」 AF片手に小夜香は言う。興味無さそうな目で、行方は地面に転がった棺桶を蹴飛ばした。 「これで痛い目見たと思って、もう二度と…少なくとも、戦闘しようと思っては来ないと良いんだけどな」 溜め息を零し、プレインフェザーはそう呟いた。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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