● ついに始まりました三高平学園祭!! あいつもこいつもアッパーユアハート☆ 梅雨なんてデッドオアアライブで殴り飛ばせ! 暑さなんて爽やかな聖神の息吹で乗り切れ! 湿気なんて陰陽・氷雨よりはマシだろう!!? そんな君たちにラグナロク的なイベントの開催を告げる! ミスター・ミスコンテスト☆三高平開催決定! 学生じゃなくても勿論歓迎! 君の熱い三高平ラブ魂をお待ちしています! と、書いてあるポスターを見ながら、最近アークのリベリスタに捕獲されたアザーバイド、ヒスミィが呟いた。 「……センスねぇ」 ですねぇと、隣には『未来日記』牧野 杏理(nBNE000211)が、苦笑いをひとつ。 「あ、審査員らしいですよヒスミィさん」 「いや、意味解らんし」 「だって男性の審査員がいないので……」 「いや俺、アザーバイドだし……」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:夕影 | ||||
■難易度:VERY EASY | ■ イベントシナリオ | |||
■参加人数制限: なし | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年07月08日(月)23:08 |
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■メイン参加者 36人■ | |||||
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●一気にやるぞー 始まりました。三高平初のミスターミスコンテスト! どんな紳士淑女が登場するのだろうか――! 今から楽しみです。 実況は影に消えた夕日の天の声と、解説は厄介ごとによく巻き込まれる牧野杏理、皆大好き邪悪ロリのマリア、ツッコミ担当ヒスミィの1つと3人でお送りします。 勝手にキャッチフレーズ考えていくからね! 文句があればどしどし此方のアドレスに→FL←に送ってくると良いですよ(震え声)。 さあさあ、まずはエントリーナンバー1番!! 「はいはい! あるなさんが1番をいただい――」 ――あるなさんでは無く! パンツください☆御厨夏栖斗君だー!! 「杏里ちゃん、マリアちゃんみててね!」 此処で夏栖斗、杏理とマリアに投げキッス! 思わず杏理が顔を染めた! マリアは頭にハテナが浮かんでいる! 取り出したのは、ペットボトル……と思いきや飲まないで、その水を被った!! 三高平の制服が良い感じに彼の褐色肌にくっついてこれは、エロイ! 「三高平の平和は僕が護るぜ!」 濡れた髪をかき上げて、雫が太陽に反射して煌めいていた。これぞ水も滴る良い男! 取り出したトンファーで演舞――と、思いきや此処で早くもエントリーナンバー2番が乱入してきた! 「拙者だってまだまだ制服を着れるぐらいには若いのでござるよ!」 来た、最強のロリk 「違うでござる」 家族のためならなんでもできる☆鬼蔭虎鐵だー!! 三高平高校の制服だが、それは夏栖斗のものじゃないのか! 強靭な肉体に布が伸びて限界突破しているぞ。 彼が取り出したのは氷柱だ。何処から持ってきたんだそんなもの! それを上へと投げ、そして落ちてくる。タイミングに合わせて拳を振り上げ、足でバランスを取り。 「……せいでござる!!」 丁度目の前まで落ちてきた氷柱を右ストレートで木端微塵!! これぞ最強のフィジカル、レッドベルセルク!! 氷の結晶が舞う中、忘れずにポーズ! \ビリッ/ ポーズ! \ビリッ/。 「見てるでござるか、雷音、夏栖斗ー!!」 「やめて僕の制服が可哀想!!!」 ここまでの感想をどうぞ、杏理さんヒスミィさん。 「濃い」 「濃い」 さてお次は、エントリーナンバー3! 前衛に出てきちゃう系ホリメ☆霧島俊介だ!! 「え、俺もやるんですか、えええええ! 俺観戦しに来ただけですし!」 まあまあそういう事言わずにどうぞ。いつも着ているパンクファッションの黒、マニキュアの黒が髪の赤と良いマッチング! 赤と黒の組み合わせが一番目立つのだとか誰かが言ってましたね! 俊介どうした、顔を真っ赤に俯いた! 「こ、こんなもんでいいですか……」 恥じらう少年もまた良い感じ! ありがとう、観戦していていいぞ! エントリーナンバー4! 颯爽と出てきたのは 「よーしよしよし、杏里たんにベッたん! かわいいよぉ! 二人ともおいでおいで! 俺の腕の中に!」 何しに出てきたんだ!! リア(不具合により表示されません)☆竜一!! 「杏里たんの良い所はいつも健気に一生懸命なところだよね! けれどいつもキッチリじゃ疲れるだろうから、たまにはお兄ちゃんに甘えるべき! おいで! ベッたんはの良い所は我がままなところはあるけど、実は案外素直なところだよね! なのでワガママぐらいお兄ちゃんは受け止めるよ! おいで!」 思わず杏理、恥ずかしそうに顔を隠した! マリアはキャッキャと笑っている! なんださっきからいかに審査員をときめかせるかで競っているのかー!? 「とりあえずなんで水着なんだ」 ヒスミィ、冷静に竜一につっこんだー!! エントリーナンバー5! 「わたし!」 いつでも元気100倍☆白石明奈だー!! 服装はなんといっても、三高平の地図を印刷したワンピース! 身体のラインがぴっちり出てきてこれはエロイが、地図……そうか地図かー!! くるりと回った明奈。だがそこで固まってしまう! 早くも手元の切り札を全て使ったか、どうするどうするどうする! 「えーと……市のマークやりまっす!」 「む、無理しないで下さい……!!!」 審査員の杏理が思わず止めに入った!! さてさて、お次はエントリーナンバー6! 組長でありグレさんでありマリアの親な☆依代椿だー!! ……ジャラリ。鎖が擦れる音が聞こえた。これは……これは、依代椿じゃない、グレさんだ! 「え、なんかこんな衣装で来ればえぇって言われたんやけど……あれ?」 「お疲れさん、ベル。ほら、差し入れだ」 グレさんの目線の先、マリアに出店の戦利品を渡している風斗の姿が目に入った。 「ご飯ありがとう、ナイスアシスト」 「……。どうだ、楽しんでるか?」 「うん、なんか色々……有象無象いるなって思ったわ」 「せっかくだし、お前も出ればいいのに。前にも言ったが、お前の着飾った姿を見てみたいぞ」 「出ないわ。あ、でも、うん、水着くらいなら着てあげてもいいわよ」 そうか、と風斗はマリアの頭を撫でる。焼きそばを食べているマリアを見るのはそれはそれで新鮮で。 「風斗」 「ん?」 「後ろ後ろ」 「……ん? あの物騒な格好してるのは……依代? あれ、なんかこっち睨んでるような……」 「うちの目の前で娘口説くとか、えぇ度胸しとるよな……?」 グレさんの背景には文字でゴゴゴゴゴとか書いてある。漏れ出す狂気、止まらない怒りの波動――!! 「ち、違う!! 俺はベルにご飯と、うわああああ!!!」 ――しばらく、お待ちください――Sound Only. (ドゴォ! ガッガッ、ドゴォ!!) 「あ、うちの事は気にせんと、先進めといてなー」 椿は戦闘不能している風斗の首元を掴み、三高平港まで歩いて行った。 さ、さあ、気を取り直して、エントリーナンバー7! こんな可愛い子が男の子である訳がない☆五十嵐真独楽だー!! 「やっほー!」 ミニ丈ワンピから覗く褐色の足が美しい! 指先までオシャレの、南国色! (オシャレするのは女のコの使命だもんねっ) 背筋を伸ばして、モデル歩き。ちょっと履きなれていないカカトの高いミュールだからか、歩き方が時折覚束ない初々しさがまたグッド! そして一回転。会場皆へウィンク☆ こんな可愛い子が、女の子な訳ない。 (このままパパと二人で、南の島でバカンス……なんて) 「きゃー!!♪」 突然顔を抑えて恥ずかしがったけどどうしたー!! こんな可愛い子が男の子なはずが無い。 続いてエントリーナンバー8! 両手に咲いたボンボンを振って、元気に駆け上がって来たのは。 「どーも、こんにちはー、ルーメリアなの! よろしくねっ!」 好きな球団は赤色☆ルーメリア・ブラン・リュミエールだー!! 音楽がかかり、それに合わせて足を上げて、身体を激しく動かして、笑顔で踊るチアダンス。 足の先から指の先まで、きっちり身のこなし。キレッ、キレッのダンスでわんつー、わんつー! ボンボンを投げてくるりと回り、ボンボンキャッチしてフィニッシュ! 「ありがとうなの!」 力いっぱいのダンス! これはなかなか高得点だ――拍手喝采!! 公演はそれで終わり……と思いきや。 「カレー配るの!!」 ちょちょちょい待とうか。 エントリーナンバー9! にゃぎゃーーーー!!☆レイライン・エレアニックだ!! 「……何でわらわここまで生活力削って参加してるんじゃろ」 おっとどうした、レイライン。どうやらブルーな感じだ! ぱんぱんと頬を叩いて、自分を奮い立たせる。そう、此処はもう舞台の上! AFから出した扇子を手に。服は和服、扇子こそ和服に似合う代物――! 足元もエナメルで輝く、その草履がステップスッテプステップを踏む。それに合わせて扇子は舞った――空を裂いて、鮮やかに、美しく。 最後は猫又のふたるの尻尾をハート型に(尻尾ぷるぷるしている)しつつ、キメッ! 「かわいらしいです!」 「はー、あれが猫又ねぇ」 杏理とヒスミィは拍手を送った。 お次はエントリーナンバー10! 「アーク有数の妹、おはようからおやすみまでお兄ちゃんを見守る虎美参上っ!」 恋する乙女は最狂伝説☆結城・ハマリエル・虎美だー!! ピンクのミニスカナースの衣装はなかなかそそるが、何故、何故目にハイライトが無いんだ!! 「いつもみたいに膝に乗せてテレビ見ようよお兄ちゃん。虎美はやっぱり可愛いなぁだなんて照れるよ」 彼女はおそらく兄の膝に座っているのだろう、背後のエア兄を何回もチラ見しながら頬を染めた。 「お兄ちゃんこそかっこいいよぺろぺろ。この後はご飯を先にする? お風呂にする? それともわ・た・し? ……なんて冗談だよ冗談。順序的に私は最後だよお。 夕飯はお兄ちゃんの大好きな八宝菜。それ食べたらお風呂でらぶらぶちゅっちゅしておやすみだね。 よーし虎美、今夜はお兄ちゃんを寝かさないぞーうふふふあははははははははははははは!!!」 「……」 「……」 「……チェンジ!!」 審査員一員、もはや言葉を失った。 はてさて、エントリーナンバー11! 「モル大好き草臥木蓮、19歳! 趣味は龍治をもふもふすること、日課は龍治をちゅっちゅすること、特技は龍治をなでなですることだぜ! よろしくおねがいしまーす!」 たっちゅんラブラブ☆草臥木蓮だ!! 檀上を一歩踏み出す。前に進みだしていく――と同時に頭をワックスで固めて前髪オールバック! その後、服に手をかけたかと思えば脱ぎ去った!! いや、違う!! あれは――仕事着だ!! まさに一瞬にして私生活から戦闘態勢へ早変わり。 おーっとここで木蓮、火縄銃の銃口を客席へ向けた!! 銃口が向いている先の観客が一斉に避難したぞ! 「龍治を護るのも、俺様の仕事だぜ!」 雄々しい! この鹿さん雄々しい!!! エントリーナンバー12! 定められた運命の上で踊れ☆宵咲氷璃……では無く、とりあえず破壊☆マリア・ベルーシュ……? あれ、氷璃さん。こおりさーん? って、杏理さん何舞台の上で茶会場設置してるんですか。 「細かい事はいいんです……」 また何かに巻き込まれたんですね、解ります。 おっと此処で氷璃登場! マリアを連れてお茶会開始か……ってそうかマリアはお菓子で釣られたか!! 「(もぐもぐもぐもぐ)」 「あら、マリア。お菓子は逃げないわよ。もっとゆっくり食べていいのよ?」 足をぶらぶらさせながらクッキーを半分にしたマリアと、ゆっくりと紅茶の色を楽しむ氷璃。 いつも白ワンピしか着ないマリアだが、今日は膝丈ゴスロリでフリルとレース満載! 白のインナーに夜空のような濃紺を入れたのはお姉様とお揃いかー!! ――しばらくお茶会は続いた。 エ、エントリーナンバー13! やられたら1000倍返し☆坂本瀬恋!! カウボーイルックで雄々しくキメて! ……と、此処で瀬恋、拳銃3つでジャグリングを始めた!! 綺麗に弧を描いて、素晴らしい隠し芸だ!! と、ここで帽子を投げた。ふわりと待って……拳銃の、BB弾で帽子を誘導し始めた!! 「ん」 最終的にはマリアの頭に着陸した帽子。マリアはキャッキャと両手を叩いた。 「どうだマリア? 楽しめたか?」 そのまま檀上を降りてきた瀬恋。帽子を回収ついでに、帽子の中にマリアのお菓子を放り込んだ。 「まいどありー」 容赦無いな。 エントリーナンバー14! 軽音!☆桜咲珠緒だー!! 今日もいつもの音楽で楽しませてくれるのだろうか……と、思いきやシスターの衣装だ! いつもとは違って落ち着きのある服装はなかなかのグッド!! 音楽が流れて来たが、まさか、歌うのだろうか! マイクない、マイク無いよ!! だけど、それでいい、それでいいのだ。 ――響いた音楽は澄んだ声色の、鮮やかな聖歌。 マイクなんて必要無かった。元々の声量だけで会場全ての人々の心を震わせた。彼女の特技そして非戦を組み合わせたコンディションはベスト。 ――主よ、憐れみたまえ ここに集いし、善意の人々に平安よあれ―― 歌が終わり、しんと静まり返った会場。誰かが拍手をしたのに釣られて、大きな拍手はしばらく止まなかった。 エントリーナンバー15! 二次元に行きたい☆七院凍!! ハッピを着て、鉢巻を赤髪に巻いて、なんとこれは今をときめくヲタクルックか!! 此処で良くネットで聞く音楽が流れ始めた!! 回れ回れよもっと熱く! 願いぶつけろ! ぱんぱぱんひゅー! フォッ! おおおおっ! キレのあるダンスに汗が舞う――!! 情熱的なジャマイカのリズム。テンションが頂点に達した、今、彼はハッピを脱ぎ捨てた。 そこにはマリアLOVEと書かれたハッピがもう一枚。成程、おまえもか。 「うおおお! マリア! マリア! L・O・V・E! マ・リ・ア! ロリコンでありがとおおっ」 「キャハハハハハ!!」 マリアは両手を叩いて笑っていた。 「個性的だな」 ヒスミィは日本の文化に触れた気がして満足した。 エントリーナンバー16! 女の子が怪力なんて幻想☆喜多川旭!! ぴょこっと舞台に上がって来た彼女は高校制服の姿。夏服も、もうあと数か月で着なくなる。だからこそ、此処で着ておくのだ。 最後の学園祭! 楽しまないと。だから彼女は精一杯、説明をした。 「ガッコってたのしーよ? わたしはおべんきょ、ちょっと苦手だけど……お友達とおはようって言ったり寄り道したり、せーしゅんしたり。 ほんとにね、ばかみたいに楽しいことができる場所なの。迷ってるひとは踏み出してみて。絶対後悔しないから」 彼女が笑顔で語る言葉は、嘘ひとつ無い事実なのだろう。 「でね、これが校歌」 流れた音楽、あと何回校歌を歌えたば卒業なのだろうか――。 エントリーナンバー17! 最近箱舟に飛び込みました☆コヨーテ・バッドフェローだー!! 黒レザージャケットにマフラー巻いて、彼だけ時期を先取りし過ぎていないかーまだ夏だー!! 「暑いのはちょっとだけな!」 この男、ちょっとばかしおちゃめだ!! 服装にこだわりがあるのか、止まらない! 「つよーい男なら、黒! それと、真っ赤ななっがーいマフラー! 特に黒革のダブルライダースとかよ。いつでもどこでも旅に出れるぜってカンジ! すっげェカッコイイだろ!」 確かにカッコいい、確かにカッコいい!! だが説明していくごとに足元に汗が、、ついに水たまりできてる!!! 「悪ぃけど、なんか水貰ってイイ? 炭酸ならテンションマッ……」 どうしたコヨーテ!! 脱水症状で倒れたか!! 観客の中にー!! ホーリーメイガスさんはいらっしゃいませんかー!!! エントリーナンバー18! 19! 学園教師s☆杜若瑠桐恵とソラ・ヴァイスハイトだー!! ソラと瑠桐恵は……これはまさかスクール水着かー!! ソラは空調の効いた部屋を欲しがって、手で風を仰ぐ。その前にその白衣を脱いだ方がおそらくてっとり早い! 瑠桐恵は水着のサイズがあっていない! これはもはや、有名なえっちな水着というものか!! 強調するように出たボディライン。そして食い込んだ水着を戻す姿がなんとも言えず美しい――!! 対象的なソラ先生はまだやる気のない瞳で虚ろを見ている!! 「フフッ、女子生徒の皆も夏が近いんだから持ち味活かして頑張らなきゃ駄目よぉ~」 「水泳以外の授業も、スク水でいいんじゃないかしら。見た目的にも涼しいし、暑いからって制服着崩したりするより健全じゃない?」 お前ら本当に教師かー!!? エントリーナンバー20! 21! 綺麗な薔薇には棘があるロリィタ姉妹☆エレーナ・エドラー・シュシュニックと綿雪・スピカ! 「わたこと、エレーナで……『わた★えれ』!」 これは可愛らしい! だがエレーナの方が俯き加減だ。それに気づいたスピカはエレーナの顔を覗き込む。 「ほらほらエレーナ恥ずかしがらないv ここはもう、わたし達のオンステージなのよ?」 「スカート短いですしふりふりだし……あーぅー……はずかしすぎるの」 顔を真っ赤にスカートを掴むエレーナ。時折観客席を見れば、更に顔を赤く染めた。それににっこり笑って頭をなでる優しいお姉さんスピカ! 「大丈夫、可愛いわよっ。ほら、マイク構えて、構えて!」 「う、うん~っ」 やっと宥められて、エレーナとスピカは客席の方を向く。手を繋いで、大丈夫、お姉さんがいつでも隣に居ると誓って。 「じゃあ、わたし達のデビューソング、聞いていって!」 「みんな、聞いて」 『君にスナイプ★』 『君にスナイプ☆』 声が重なった瞬間、音楽が流れて美声の歌姫が二人生まれた。 エントリーナンバー22! 23! 喋らなければ美少女イケメン☆戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫と鴉魔・終だ!! タキシード姿のモルに包まれた終は舞姫をエスコートしながら檀上へと上がる。 舞姫は赤薔薇をモチーフとした美しいドレスが目立って、とても綺麗だ。 ふと、モルがマリアを見つけた。手を振って、マリアはそれにパァァと顔を明るくしながら両腕を振った。 舞姫は舞台の中心へ立った。ミスコン……沢山の人が色んな顔を持っている。だからこんなドレスだけじゃつまらない!! 「ジブンヲ、トキハナツ!!」 何故解き放ったし。 ドレスが脱げた瞬間、薔薇が舞う――出て来たのは瑠璃色の水着だ。 「初夏の陽射しを、真夏なみに燃やしてみせます!! ひゃっはー! あなたのハートにロックオン☆」 バキューンと観客席へ指で作った拳銃を放つ。ところでモルは脱がないんですか!! 「それでは、わたしのベストソング「渚のラブ☆ガールズ 」を歌います♪この思い響け、億千万のチャネルに!」 \デストロォォォオオオオオオオオイ!!!/ 「いやぁ、なんか盛り上がってるね」 (こんな事ばかり言っているから、若年寄だの言われるのかも知れんが(よぼよぼ)) 拓真は慣れない雰囲気に苦笑いしながら、会場の席を確保した。たった今エントリーナンバ23まで終わった所だ。手元のパンフレットを見つつ。 「それはそれとして悠里達の出番は……まだみたいだな」 その前方では。 「おう杏理にマリア。椅子くれよ。オレ等も見る」 「どうぞどうぞ、隣空いてますよ」 火車と一緒にレンが審査員席に来ていた。飛び込みだが一緒に審査員。 「レンはどうだ なんか可愛い子でも見っけたか」 「可愛い子……? みんな素敵だと思うぞ。たくさん練習したんだろうな」 「お、おう」 予想していた答えとは全く別方向の答えが返って来たからか、火車はそのまま言葉に詰まりながら頭を抑えた。 「それよりもだ、そろそろ悠里が出るやつらしいな」 「みたいだ。ちょっと……そわそわする」 直後、舞台が暗黙した。暗闇しか見えない。 「IFラヴ全開200%ッ!」 突然の花火と爆発音の中――お家欲しい(切実)☆司馬鷲祐――が登場していた。 ホワイトレザーのパンツに、ええい、服装なんてもうどうでも良い、察しろ!! イントロの中、彼は一人、会場中の目を奪った。靴底を鳴らして、指先までキレのあるダンシング。 スピンからのムーンウォークを決めた直後、右手のマイクを口元へ。 Rise up on time 短い夢が世界繋ぐ♪ 創造した夢の続き、今宵闇の帳へ放つ光視!♪ We are "IF" ♪ 『It's SHOW TIME』♪ 舞台の端から出て来たのは――スク水ぺろぺろ☆黒部幸成だー!!――そのまま鷲祐とハイタッチした後、鷲祐は舞台端へ消えた。だがそのまま幸成の姿も消える。 いない、――と思いきやいつの間にか舞台の真ん中に出現してはマイクを片手に歌のリレー! ペルソナで隠した素顔 冷徹な仮面を投げ捨てて♪ 時には果敢に攻めたい 本能のままの旋律で♪ スポットライトに照らされて、メガネが光る。落ち着いた黒の服に銀のチョーカーが眩しい。 「マジかぁ……」 「俺、嫌な予感しかしない……」 審査員席の火車とレンの目のハイライトがいつも以上に薄くなっていく。 幸成が舞台の中心で消えて退場――あっバランス感覚の男さんですか、違うか!☆新田快が登場!! 投げたマイクが宙を舞う。その下で快は助走せずに側転からのバックハンドスプリング――そして、ラストに背中が軸に成るように空中回転する。地に足が着いた瞬間、マイクが着地点に落ちてきてそれをキャッチ。 境界線上 友情 愛情 君の純情に 感情 Explosion!♪ さあおいで 恋という名の戦場を 愛を銃弾に駆け抜けよう♪ ワイルドに決めて、快は舞台外へ再び跳躍、回転、バク転しながら退場。が、その頃には既に――こう見えても高校生☆斜堂影継――が既に舞台中心に出現していた。 Check it out! It's an Inevitable Magic bullet! that tries to make you burning, That's the fatal love. We takes your heart 200% HIT finally. You'd be the one of the shining in Star-filled night sky. Started lookin' to be faster than lightning, Knowledge in the key depend on the soul. 流れるようなラップが会場に響く。 くるり、回る度に赤の翅と鎖が揺れた。堕天使の様に強く、そして悪魔の様に意地悪く笑いながら――何を言ってるか解らない!! 最後に影継は観客席側へ背を向け、刹那――彼女の部屋に入れません☆設楽悠里が舞台端から瞬間的に飛び出しては舞台の中心へと立つ。軌跡には雷が後を追い、立ったその場でもレーザーの様に電撃が舞った。その後ろで影継はずぶりと舞台の中へと消えていった。 怖がらないでgirl 君のheart 僕が護るから 誰も知らないUtopia 君と僕で探そうFrontier 左手を己の胸へとあて、その後に客席を指差してウィンクをひとつ落とした悠里。 彼女の事を思って歌っているのだろう。 だが、だが、だが、それにしても気持ち悪いと火車は伸ばした腕が彷徨っている。ふと、隣のレンを見れば彼は口が開いたまま、虚ろな場所、否、兄が輝くステージを見ていた。 「……今どんな気持ちだ」 「……え、と、うん。す、すてきだと、おもうぞ。たくさん、れんしゅうしてたの、は、しってるし……うん……あの……ごめん」 「こ、これ以上、弟の心を壊すなよな……悠里……」 「…………あっ、悠里だ。いやいや、皆面白いな」 口を開けて見ていた拓真も我に返る。手持ちの一眼レフを構えて、相棒の勇姿を撮らなければならないのだ! そんな事を知らない悠里は気持ち良く歌い上げた瞬間に舞台の端へと、ビュッと飛んでは消えた。 入れ替わりで、ラスト! お嬢様が可愛くて死ぬ☆天風亘の登場だ! 悠里がはけた瞬間に、上空から着地。蒼い羽が舞う中、マイクを持つ腕が口へと近づく。 僕達は手を重ね 目を閉じてお互いのheart撃ち抜いた♪ あぁ 零れ落ち蕩けあう二人の love&fate!♪ 何処までも寄り添って歩こうよ 最高のdream road……♪ 亘が歌い終わった瞬間。 「ついてこいよッ!」 鷲祐の声と共に、快、悠里、影継、幸成が出てくる。そしてラストスパート!! 君のために捧げる 僕の全て♪ I want to you. 君の全て♪ 教えてよ胸の声 受け止めるよなんでも♪ 永遠に 同じ夢を追い続けよう――IFラヴ全開200%!!♪ これがIgnite Fate.亘、快、幸成、鷲裕、悠里、影継。 いつしかそれは、伝説のデビューライブと呼ばれるようになり(以下略(多分)) 「……火車、質問があるんだが。俺はこのあとどんな顔をしてユーリに合えばいいだろうか?」 「いつも通り で 良い と 思…… 思うぞ」 レンは力無く床を見つめていた。 ……以上で全てのアピールタイムが終わりました! 「あれっ、あるなさんは!?」 会場の皆さんも審査できますからね、是非是非お友達誘って投票して下さいね! 「あるなさんはー!?」←忘れられていた。 今日の午後四時に結果発表します! ● ハイ! 特技疲労から、歌疲労まで多種多彩なアピールありがとうございました! 此処で結果発表です! ミスター三高平2013:御厨夏栖斗 ミス三高平2013:喜多川旭 特別賞:桜咲珠緒 準特別賞:コヨーテ・バッドフェロー となりました! 今年は17歳の覇界闘士勢が強いですねー。 捻った案はとても良かったのですが、1人ずつ舞台に上がるというお約束ですので、2人以上で一緒に出ている方はミスミスター選出からは除外しました。 努力賞はあげたかったのですが、来年は複数人枠も用意できると良いですね! ではでは、また来年やる事があれば、ご参加お待ちしております! |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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