●勉強する姿こそ、学生のあるべき姿だ! 学生の本分は学業である。その男はそう信じて疑わない。 ……しかしながら、昨今の学生たるやその本分を忘れ、携帯電話での遊びやら、ネットで動画を見るのに勤しむという。実に嘆かわしいことだ。 放課後ともなれば、勉学などどこ吹く風。部活動へと励む者はまだいい。部活に入らず、帰宅部と自称しなばら、遊び呆ける生徒どもは、何を考えておるのか……。 男はようやく、期末テストの採点を終える。平均点は彼が思った以上に悪い。テストの内容は数年前と変わってはいないというのに。数年前よりも点数は落ちてしまっているのだ。 くいっと丸縁の眼鏡を上げる男。手には怪しげな表紙の参考書……いや、そこに書かれているのは、日本語でも、英語でもない。それを広げながら、彼はううむと考え込む。 「実にけしからん。私の手で更正させねばなるまい」 しかしながら、その全員を一斉に呼び出す時間はない。下手に呼び出して教育指導を行えば、他の教諭はもちろん、PTAが黙ってはいないだろう。 「ならば、個別に呼び出して……」 男はにやりと微笑む。教育者らしからぬ微笑を浮かべた男の顔は、その性格と同じように歪んでしまっていたのであった。 ●勉強とは、強いられるものではない 「皆は、勉強してた?」 様々な年代のリベリスタが集まる中、『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)はそんな質問を彼らへと投げかけた後、「あ、学生なら、今もやってる?」と付け加える。小学生なら、それほどテスト勉強をする必要性がないかもしれないが。 イヴはぬいぐるみを抱きしめながら、様々な年代のリベリスタ達の答えをこくりこくりと頷いて聞いていた。そして、一通り聞き終えた彼女は、本題へと移って話を始める。 「ある高校教諭がフィクサードになってしまうの」 教師の名は宮葉・忠治(みやば・ただはる)。公立高校の教師だ。 彼は猛勉強し、一流大学に入った後に教師になった男だ。学生は勉強を行うものだと自負しているし、生徒にも彼はそう教えている。 ただ、彼はエリューション化し、フェイトを得てしまう。そのことで、彼の思考は歪んでしまった。勉学に励む様子のない者には、教育指導すべきだと。 宮葉は普段、高校の現国の教師として教鞭を振るっている。勉学についての持論を熱く語ることがあり、一部の生徒からは敬遠されているようだ。 そんな彼が本性を現すのは放課後。部活もせず、街へと遊びに出かけようとする学生へと声をかけ、「成績について話がある」と、個別指導を行うようだ。 普通なら、それで拒否する学生もいようというものだが、彼が持つ参考書。それがどうやらアーティファクトのようで、学生達は否応なく宮葉に従って勉強をするのだという。そして……。 「改善が見られない生徒は、処分することもあるそう」 フィクサードとして力を振るう宮葉は、文字通り、教鞭を振るう。また、手にするアーティファクト……参考書を読むことで、こちらを魅了してくることがあるようだ。 さらに、宮葉に心酔する女学生が彼を援護しようとする。優等生だった彼女だが、運悪くノーフェイスとなってしまい、宮葉に付き従っているようだ。 「勉強なんて、強要されてやるものじゃないって教えてあげて」 自分の主張だけを貫かんとするフィクサードは放置できない。イヴの言葉を聞き終えたリベリスタ達は、こくりと頷いたのだった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:なちゅい | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年07月23日(火)23:02 |
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■メイン参加者 7人■ | |||||
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●学業のなんたるかを教えねば……! 全く、最近の学生は……! 小さな声でぼやく中年の男。宮葉・忠治は丸い眼鏡を吊り上げながら、難しい顔をしている。 彼の目に入ったのは、廊下で集まって談笑する生徒の姿。それが、生徒に扮したリベリスタだということを、宮葉は知らない。 「あーやっと学校終わった~、帰りどうするカラオケ? 合コン?」 『ヴァイオレット・クラウン』烏頭森・ハガル・エーデルワイス(BNE002939)はうんざりした表情の後、ころりと話題を変えてそばにいる生徒へと話しかける。最近の女子学生を参考にした制服の着こなし、そして、アクセサリーのチョイスは、彼女を学生だと疑わせない。 そばにいた、『無軌道の戦姫(ゼログラヴィティ』星川・天乃(BNE000016)は鞄に唯一入っていたタウン誌を取り出し、ページを開いて指差す。この後どこに行こうかと話す天乃は、自身の感覚を研ぎ澄ませることを忘れない。 「もー勉強なんてウンザリよね、きゃはははは」 悪態づくエーデルワイスの言葉に、『』離宮院 三郎太(BNE003381)もこくりこくりと相槌を打ちながら笑っている。 宮葉の視線は一際はしゃぐその集団に向けられる。彼の参考書を持つ手がわずかに震えていた。 「けしからん、早速奴らに勉学のなんたるかを教えねば……!」 宮葉は丸眼鏡を吊り上げ、その生徒の集団へと近寄って行った。 一方、廊下を歩く『境界の戦女医』氷河・凛子(BNE003330)。男装の上に白衣を着た彼女だが、さすがにすれ違う教員から声を掛けられていた。 「新任の保険医です。臨時ですが、宜しくお願いします」 教員はそんな知らせあったかなと首を傾げる。しかしながら、よろしくと頭を下げてそのまま去っていった。無事やり過ごした凛子は一息つくと、廊下の向こうに人影を確認する。それは、会議室の鍵を開ける宮葉の姿だった。 会議室へと生徒……もとい、リベリスタ達を連れてきた宮葉。いつの間にか、おさげに黒縁眼鏡の女学生、梶村・愛恵が彼に付き従っている。中へと一行が入ろうとした時、彼に声をかける生徒の声があった。 「先生、俺っち勉強もっとしたいんで、補習に参加していいですか?」 『落とし子』我妻 湊(BNE004567)は素直な自身の気持ちを宮葉へと告げる。その気持ちが偽りのものでないと察した宮葉は、満面の笑みで頷く。 「そうか、そうか! 実に感心だ」 うんうん頷きながら、宮葉は湊を招き入れる。湊は自身の仲間以外の生徒がいないことを確認しつつ、会議室へと入った。 全員が中へと入ったことを確認した凛子は周囲へと結界を張り始める。ただでさえ人気のない会議室周辺。これで一般生徒や教師が訪れる心配はないだろう。 さて、会議室の中。 真っ先に入った天乃は真っ直ぐ窓際へと歩いていき、外を眺める。下校途中の生徒の姿を見下ろした彼女は、ちらりと中へと入ってくる仲間の姿を見るとそっと窓のカーテンを閉めた。 「チョー最悪、これからやることあるんですけどー」 どっかりと席に腰を下ろすエーデルワイス。見るからに面倒くさいと言わんばかりの表情だ。 「うるさい、みっちりと補習を行うから覚悟しておけ」 宮葉は眼光するどく教壇からリベリスタ達を見下ろす。梶村はその後ろから教材を彼へと手渡した。 「プリントを渡す。まずはこの文章を読め」 彼はリベリスタ達へと文章がぎっちりと詰まったプリントを配布した。それは、補習用の現代文の教材のようだ。 (時間、稼げそう、ね) 天乃はこれは好機と、大人しくそれを読む振りを始める。そこで、湊が手を挙げた。 「先生、その参考書を読んでみたいのですが」 すると、宮葉は小さく笑う。湊のことを気に入ったようだ。 「感心だが、また次の機会にな。今は大人しくそれを読んでくれ」 ドシャーン! 突然、開かれる会議室の扉。全員の視線がそちらへと集まる。扉を開いた『マグミラージュ』ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)は、壇上の宮葉を見上げて言い放つ。 「ハイハイ、ここからがソラ先生による本当の補習の時間よ。……そこのフィクサード教師の為のね」 ピクリと宮葉の眉が動く。同じタイミングで、凛子、そして、『バトルアジテーター』朱鴉・詩人(BNE003814)が中へと入ってくる。 「言いたいことは分かるけど、無理矢理はアカンでしょ。無理矢理は」 中へと突入した詩人は同意はしながらも、宮葉の行いに呆れ返る。 「三郎太、参ります!」 「どいつもこいつも……」 三郎太は集中をし、身構えた。一方、補習を邪魔された宮葉は穏やかではない。彼は血管を浮き上がらせつつ、参考書を広げる。 「お前らのように、本分を忘れた学生は……俺の手で処分してやる」 丸眼鏡を光らせた宮葉は、リベリスタ達を学生としてでなく、排除すべき対象として襲い掛かってきた! ●勉学をしない学生は処分すべし! リベリスタ達はそれぞれ、動き出す宮葉達へと対処すべく動き出す。 「思うようにならなかったら処分?」 真っ先に動いたソラはぶつくさ言いながらグラスフォッグを放とうを試みるが、活性化し損ねてきたことに気づく。彼女は詠唱を始めて魔方陣を展開した。魔力弾を受けた宮葉はふんと彼女を見下ろす。 「そうだ。本分を忘れた学生など、もはや学生ではない。処分して何が悪い!」 彼は大人しくしろとリベリスタ達へ告げる。リベリスタ達を着席させ、一行が死ぬまで力ある言葉で持論を叩き込むつもりなのだろう。あー……面倒くさいわね。ソラはそっと呟く。 「私の信じる教師のあり方の為に……本気でぶつかっていかないといけないじゃない?」 彼女はさらに、次弾を放つべく詠唱を再開する。 「先生、手伝います」 抑揚のない梶村の声。ノーフェイスになった彼女には、すでに自身の意識がないのかもしれない。彼女の声が力となり、宮葉の力を高める。宮葉の身体が、そして、アーティファクトである『学問の勧め』が怪しく光り輝く。 「アーティファクトはボクがっ、その為の時間をください!」 三郎太が仲間達へと叫ぶ。アーティファクトに対して思うことはメンバーも様々だが、いずれにせよ、宮葉に持たせるわけにはいかないという点では、考えは一致している。 そんな中、凛子は動かずに宮葉、梶村の2人へと呼びかけた。 「学生時代に勉強だけしていて良かったと思いますか?」 2人は黙ったままリベリスタへと攻撃を仕掛ける。しかしながら、凛子の声に耳だけは傾けているようだ。 「私も同じような学生生活でしたが、部活や友人との交流ももっとしておけばと思っています。また、社会勉強や、恋愛も謳歌しておけばと思うのです」 そこに響く梶村のリベリスタを一喝する声。凛子は諦めずに呼びかけを続ける。 「貴方達はそれらをできなかったことを他人に押しつけようとしていませんか?」 「……広義での人生経験と、勉学に打ち込むこととは別だ」 宮葉の反論に、口を噤む凛子。これ以上説得しても無駄だと感じたようだ。 「勉強しようと思わせるのも教師の役目でしょ? アーティファクトなんかに頼って偉そうにしてんじゃないわよ」 ソラは眼光鋭く宮葉を睨みつけ、雷を放つ。雷光は空気を走り、梶村を、そして宮葉を焼く。 雷に焼かれて叫ぶ宮葉。彼は強力なその電光にも耐えて見せた。 「つーか、勉強やらせたきゃ塾講師とかお勧め。べっつに教師に拘らんでもいいだろーが。生徒のことを考えて、じゃなくてただのエゴに見えるんだよね」 「塾講師は悪くかもしれん。うるさい外野は減るからな」 うるさい外野……他の教諭やPTAのことだろうか。詩人の呼びかけに、宮葉はアゴをなでながら考え込む。しかし、攻撃の手を止めない彼の姿を見て、詩人は仲間達の支援を行うことにした。 「どうでもいいけど」 呟く詩人から放たれる力は、リベリスタ達の力を強化していく。 「勉強は面白い物です。勉強しようとしない人が多いなら、それは教え方がつまらなかった経験から勉強はつまらないと思ってしまっているからなのです」 今度は、教鞭を振るう宮葉へと話しかける湊。彼は集中し、感覚を研ぎ澄ませることも忘れない。 「俺っちが小学生の時の先生は言いました。『勉強は無理矢理やらせても面白くない。面白くないことは覚えにくい物だ』って」 湊の言葉に、宮葉は溜息をつく。分かっていないと言わんばかりの表情だ。 「勉強など、面白いものではない。勉学は人生における試練なのだよ」 彼は湊を気に入っていただけに、少し残念そうだった。再び参考書……アーティファクト『学問の勧め』を捲り出す。 「無理やり教えようなんて反吐が出るわ。私……勉強嫌いなのよ」 敵が逃げないようにと入り口へ陣取るエーデルワイスは、宮葉が読み聞かせる言葉を耳に入れないよう耳を塞ぐ。 「お前の妄言になど毒されるか!」 彼女は両手の銃で梶村を狙い打つ。その一撃が彼女の右のお下げを貫き、落としてしまう。 さらに、銃口は宮葉を向いた。エーデルワイスが狙い撃つのは……宮葉の持つ『学問の勧め』。しかしながら、彼はわずかに反応してその狙いを反らす。ただ、彼女の放った一発は宮葉の右手を打ち貫く。 「くっ……!」 思わず『学問の勧め』を手放しそうになる宮葉。コンセントレーションでさらに神経を研ぎ澄ませていた三郎太は、気糸を伸ばしてそのアーティファクトを狙う。気糸は『学問の勧め』を、表紙から裏表紙まで撃ち貫いた。 ●教えの道を踏み外した者は 宙を舞う『学問の勧め』。不可思議な文字がうっすらと消え、何も書かれていない本になってしまう。 「やりました!」 すでにその読み聞かせで魅了されたメンバーはいたが、アーティファクトがなくなったことで、新たに魅了される心配はなくなった。 「あっ、アーティファクトが……」 「……残念ね」 『学問の勧め』を本気で欲しがっていた湊、エーデルワイスは、力をなくしてぱさりと地面に落ちたそのアーティファクトを残念そうに見下ろす。 「……動く、な」 話の間に、天乃は宮葉の背後へと回り込んで襲い掛かる。気糸を伸ばして宮葉を狙う天乃だが、梶村が黙っていない。宮葉の前へと立ち塞がり、締め付ける気糸をその身へと受けてみせる。気糸は彼女の身体へと食い込み、縛り付けていった。 ただ、梶村もやられてばかりではない。 「こんなことしてないで、勉強しなさい!」 彼女は天乃に向けて一喝すると、その力ある言葉を直接受けた天乃は混乱し始める。凛子は敵味方構わず武器を向ける彼女を見据えて詠唱を始めた。 「癒やし賜え」 凛子の呼び寄せた軌跡は、天乃を包み込む。 詩人は天乃が正気を取り戻したことを確認し、梶村へと照準を定めて魔弾を射る。喉を射抜かれた梶村。致命傷ではあるが、また彼女は倒れない。 うまく身動きの取れない梶村へ、天乃はそっと梶村に近づき、オーラで作られた爆弾をその身体に取り付ける。 「……爆ぜろ」 天乃の言葉が起爆のスイッチとなった。大きな爆発を起こすと、梶村は白目を向いてしまう。かろうじて身体は無事ではあったが、彼女が目覚めることは二度となかった。 「生徒の成績が悪いって、あれじゃね。教え方が悪いとか。無能教師ぷぎゃー」 詩人は、残る宮葉へと呼びかけた。教鞭を振るう宮葉の手が止まる。 「いや、だってなぁ。俺だって、学生時代は尊敬できてこの人の為ならとか思える教師いたぜよ。ま、アレだね。教師向いてないと思うよ。滅私奉公出来るような聖人でなきゃねー」 宮葉の顔がみるみるうちに赤く染まる。が、詩人は構わず捲し立てた。 「いっぺん、初心に立ち返って見るのもありだと思うんやで。つーわけで、お縄に付けやゴルァ」 「教師に向かって何たる暴言……処分は免れんぞ」 丸眼鏡の奥の瞳は狂気に輝く。彼の振り回す教鞭は短く細いが、その一撃は強化したリベリスタの身体をもやすやすと傷つける。 その攻撃の合間を見計らい、エーデルワイスは銃の引き金を引く。銃弾を浴びる宮葉へ、湊が再度話しかける。 「俺っちは宮葉先生には勉強を面白いと思わせる先生になってほしいです。補習を手伝ってくれるほど慕ってくれる生徒が居るくらいだから、きっとできるって俺っち信じてます」 刹那、宮葉の動きが止まる。湊はそれでもすまなさそうに光の矢を射ると、光の矢は宮葉の胸へと突き刺さった。 呻く宮葉に、三郎太が颯爽と近づく。 「さぁこれで最後です! ボクの必殺の拳を受けてみろっ!」 宮葉の動きを見切った彼は、その懐へともぐりこんで腹へとボディブロウを繰り出す。そして、右フック、左ストレート。最後に出したアッパーが、宮葉のアゴへと完全に入った! 「があうっ……」 完全にのけぞる宮葉へと、ソラが告げる。 「『学生ならば、勉強しろ』なんて言うくせに、自分自身は教師の本分を尽くせてないじゃない、情けないわね」 ソラは悪態づく。宮葉はまだ体勢を立て直せない。彼女は一撃、雷を放つ。 「学生時代のあなたは何を学んできたの? 出された問題を解くことだけ? 他の事は何一つ学んでこなかったの?」 雷に焼かれ、宮葉は叫ぶ。さらに、ソラは指先を向ける。……しかし、宮葉はすでに意識を失っていた。彼はそのまま後ろのめりに倒れてしまう。 「勉強……全然足りてなかったんじゃない? 学生からやり直して、『勉強』する必要があるんじゃないかしら」 ソラは倒れる宮葉へと、勉強の本当の意味を諭すようにそう言い放ったのだった。 ●学生とはかくあるべし がっくりとうな垂れる宮葉。力を使い果たした彼は気絶したまま動かない。 「捕縛、は拘らない、けど」 天乃が言うのは、倒れる宮葉のこと。結界もあって、すぐに発見はされないだろうが……。自発的に捕縛を名乗り出るものもおらず、宮葉はこのまま放置することになりそうだ。 外からは楽しげな学生達の声が聞こえる。それも徐々に少なくなってきていた。そんな学生達の姿をカーテンからそっと見下ろす凛子がそっと告げる。 「学業以外にも色々と経験をしないといけないのが学生です。テストの点数以上に大切な事を学ぶ事ができなければ不幸です」 目覚めた宮葉は何を思うだろうか……。リベリスタ達はそのままその場を去ることにしたのだった。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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