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【寓話】貧しさは夢に堕ち

●貧しさのみが罪なれば
 じりじりとアスファルトを焦がす日光は、造りの古いアパートを蒸し風呂に変えることなど当然のようにしてのけた。貧しい彼らにはそれを回避する術など無く、風が吹くことも雨が降ることもまばらな日々は、その命を削ることに余念がなかった……当然のような日常だ。

「ごめんね。お母さんがもう少しちゃんとしていれば、こんなに苦しい想いをしなくて済んだのにね……」

「お母さん、わたし、とてもいいことを思いついたの。そう、とても」
 幾許か熱が引いた夜の部屋で、母の袖を引いて少女が微笑む。母は侘び続けることしかできず、娘の変化には気付けない。左手に持った、その身に似つかわしくない本をぎゅ、と強く掴むと、とてもきれいな笑顔のまま――

「眠りましょう、ずっと。世界が終わるその日まで」
 抱きつかれた母親は、次の瞬間には既に意識を遥か遠くに移し、そして二度と起きることはなかった。

●夢の華は夜開く
「純粋な願いと救われない物語とは、どの年代においても同列のものとして扱われる。この子の想いも、同じような物」
 モニターに写された他愛ない世界の縮図をして、『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)はそう解釈した。
 額面通りに受け止めるなら、この少女は自身が願ったのとは違う形で願いを叶えてしまった、ということになる。それは最悪の形でしかなく、それは世界を浸食する呪いとなった。

「この少女、『鈴町 悠』(すずまち はるか)はフェーズ2のノーフェイス。彼女が持っていたのは、アーティファクトでも何でもない、とある古典童話の非常に古いもの。その話に触発されて、彼女は願い、革醒した」
 古典文学に触発されて革醒した――ありきたりでありながらも、純粋なそれは強力な能力の下地と成り得ることは、過去のエリューションが証明している。
「彼女は、額面通りに『世界の終わる日まで眠り続ければ』と願っていた。その結果として、『対象を眠らせる能力』を獲得し、事実を理解する間もなくフェーズが進行。結果として、先ず母親を、と考えたみたい。結局の所、彼女の母親は死ぬことのない植物状態に陥った。おそらくは、死ぬことも難しい。何時、増殖性革醒現象に巻き込まれてもおかしくない」
「つまり、この母親の救出も」
「そう、任務に含まれる。といっても、彼女の生存自体はそうハードルは高くない。問題は、悠との接触が長ければ長いほど、革醒の可能性は高まる。出来るだけ速やかに、彼女を助けて」
 静かに告げるイヴを前に、リベリスタ達は頷くのみだった。


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:風見鶏  
■難易度:NORMAL ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2011年07月12日(火)22:53
【寓話】、(非タイトル含めて)2話ぶりくらいのノーフェイスもの。例に漏れず、割と気合とか大事な相手です。

●成功条件
 鈴町 悠の撃破、及び鈴町 雅の保護

●『心眠る者』鈴町 悠(フェーズ2:ノーフェイス)
 外見年齢12歳。とある物語に触発され、革醒した少女。対象を半永久的に眠らせる能力(E能力保有者・アザーバイド除く)を所有しており、本来は貧困に喘ぎ、発狂寸前だった母親を救うために能力を行使したものと思われます。(リベリスタに対しては、眠りは麻痺として扱われます)
スキルは
・永く尊き眠り(神遠範:異[麻痺])
・催眠接触(物近単:異[魅了])
・不可侵領域(神近範:追[ノックB]異[呪縛])
・夢の上書き(物遠単:追[ブレイク])
 となります。

●鈴町 雅(すずまち みやび)-悠の母親。現在は悠の能力で昏倒しておりますが、救出後、適切な処置を施すことで再起する可能性は高いです。救出が成功した場合、彼女と接触することも可能でしょう。
 しかし、リベリスタ到着後からカウントして悠の周囲20m圏内(戦場内)に連続5ターン以上放置された場合、彼女もノーフェイスとして革醒することも予見されています。性能は高くありませんが、その時点で失敗となります。

●戦場
 アパートの一室、及び屋外。雅は部屋の奥で昏倒しています。悠は入り口付近に居る状態ですが、裏手から回っても移動後の行動が可能な距離であるので、奇襲は難しいでしょう。
 屋外での戦闘に移行した場合、雅の救出自体も難航すると思われます。


 あらゆる可能性を検討して挑んでください。マジとか陳腐かもですが、割とマジです。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
ホーリーメイガス
霧島 俊介(BNE000082)
プロアデプト
ラキ・レヴィナス(BNE000216)
マグメイガス
竜一・四門・ベルナルディ(BNE000786)
デュランダル
緋袴 雅(BNE001966)
ソードミラージュ
架凪 殊子(BNE002468)
覇界闘士
焔 優希(BNE002561)
デュランダル
クラーラ・フリッツ・クーアフュルスト(BNE002594)
ソードミラージュ
音無 光騎(BNE002637)

●天秤はそこにありて傾かず
 世界は平等である。そこには微塵の間違いも存在しない。幸福と不幸の総量が均衡すれば、それは「平等」なのであり、一個人の人生間で、その均衡が保たれることはごくごく稀だと考えて差し支えない。故に、リベリスタ達に突きつけられた依頼はそのしわ寄せを受けた一般人の、一般的な不幸の形態なのである。
「胸くそ悪ぃ依頼。さっさと終わらす」
『狡猾リコリス』霧島 俊介(BNE000082)にとって、この依頼に対し去来する想いがどうあったか、は他人には預かり知れるものではない。だが、彼とて人並み以上の不幸を経てここにいる。今の彼には、目の前の他人の不幸を抑えることができるのだから。
(大を救うために、小を殺す。つくづく『正義の味方』には程遠いよな)
 そう、自嘲気味に想いを馳せるのはラキ・レヴィナス(BNE000216)だが――なにをして正義と為すかは、結局のところ個人のエゴに帰結する。世界に取っての正義と己のそれとが食い違う、返せば、まだ彼は自分の足で立っているという事実。
 反対に、その齟齬を飲み下して己のエゴとして昇華したのが『ソウルブレイカー』竜一・四門・ベルナルディ(BNE000786)であり。
 目の前に提示された不幸を飲み込めず、裏口に回って未だ深い葛藤を抱いているのが『エースランナー』音無 光騎(BNE002637)であるというだけの話。こと光騎に関しては、経験が無いに等しい状況下で人にしか見えない対象を切り刻む――確かに、発狂しそうな葛藤はあって然るべきだろう。
 しかし、それでも彼には戦う理由も意義もある。残された母親、鈴町 雅の保護を成し遂げ、自分なりの勝利を掴み取ること。それだけでも意義は大きいのだ。
 重い葛藤と戦う光騎をなだめるように、傍らに立つのは『シャーマニックプリンセス』緋袴 雅(BNE001966)。奇しくも、『雅』の名を持つ相手を助ける機会が訪れようとは、彼とて思い得なかったことだろう。それでも……光騎の先を行く者として、くぐって来た修羅の分、行動で示すのが在り方というものであろう。その覚悟も、十二分。

「こんばんは、宅配便です」
 身形を整え、宅配業者を装う『月夜が好きな司祭』クラーラ・フリッツ・クーアフュルスト(BNE002594)がドアベルを鳴らす。光騎の耳は、『おやすみ、おかあさん』と告げる悠の声を捉え――

●救え、幸運を拾いあげるために
 目の前いっぱいに拡がった光の意味には、気付けなかった。困った、こんな明るい電気は電気代に響くのだ。おかあさんも起きてしまう。起きてしまったらまた不幸に感じて壊れてしまうのではないか。それはだめだ、それは……。

「お届けものでーす! ってか?」
 ドアから離れた位置で、俊介の放った光が世界を広く照らす。閃光弾の如きそれを屋外で見たならば、普通に考えれば結界で誤魔化せるレベルを超えていてもおかしくはないが……彼の意思、そして能力の特性は、悠のみに強く干渉する光を生み出し、幸いにして神秘の暴露にまで踏み込むことはなかった。閃光を抜けるように悠の脇を抜けるのは、『月刃』架凪 殊子(BNE002468)の影だ。圧倒的な速度に裏打ちされた彼女の行動を、閃光に目を焼かれた悠に追随できるわけもない。ショックから立ち直る間際、更に後方から鋭い一線が彼女の足目がけて打ち出される。ラキの気糸は悠の意識下に敵意を埋め込み、その役割を果たすことに成功した。この間、五秒に満たない。

「はぁ……ハッ……」
 光騎の心臓が早鐘を打ち続ける。戦闘の音が、襖を何枚か隔てたその向こうから聞こえてくる。鈴町雅を、助けなければならない。今、それを成すのは自分しか居ない。出来ることなら、悠と顔を合わせる前に逃げなければならない。
「頼んだよ。出来るだけ遠くへ彼女を運んで欲しい……君の背はうちらが守るさ」
「とっとと行け、時間がないんだ!」
 光騎の動悸を察すように、雅と『紅蓮の意思』焔 優希(BNE002561)が彼の肩を叩く。彼らは彼らに、光騎には光騎の戦いがある。それを成し遂げさせる為に、二人は悠の背後から、戦線を開闢する。
 竜一は射線を見出そうとしたが、襖で隔てられた壁の向こうを知りうる技能が無ければ、相手に存在を感づかせるに過ぎない。手の中に造りかけた一撃を収めた彼は、光騎を、そしてそれを追うであろう悠の姿を視界に捉えるまでは、動かない。それが最善策なれば。

「い……っ、たいよ……! 痛いのはイヤ、怖いのはイヤ……!」
「不味い、俊介離れろ――!」
 悠の幼い絶叫を軸として、催眠の波が爆発する。殊子の警句が一瞬遅れ、ラキと俊介を同軸に捉えて眠りを強要するその一撃は、威力こそそう大きくはないものの、二人の動きをいっとき止めるには有効に過ぎた。ぐらり、と二人の膝が崩れ落ちるが、前衛にそれを関知する暇はない。回復手が欠けるリスクなど構っている暇も無い。一秒でも長く、一秒でも早く。
 クラーラの牙が、悠の肩口に食い込み、血が流れて落ちる。ラキへ向けられていた激情を取り戻す前に、殊子の
刃が悠へ迫る。敢えて背後に動いた彼女の意図を察するより早く、直感が悠を突き動かしていた。

●叫べ、想いを拓く故に
「おかあさんを、離して……!」
「行け、音無!」
 悠が、襖を開くのももどかしく能力を発現させる。効果範囲に巻き込まれずに光騎が逃げ果せたのは、偏に開戦を前にして加速した己の身体速度の限界が成し得た奇跡だったともいえる。あとは、アークの支援が接近できる範囲まで鈴町雅を運ぶことが出来れば、一応の結果を達成しうるだろう。――その引換に、雅、優希、殊子の三人が範囲攻撃に巻き込まれることとなったものの、全員、なんとか体が動く。まだ、彼女を表に出す愚は犯さないはずなのだ。

「貧しいから不幸せ? ふざけんな」
 睡魔の手を振りほどいた俊介が、拡声器を引っ張り出して叫ぶ。その叫びは回復の波をも内包し、味方への癒しと悠への問いかけを織り込む……彼なりの戦い方が、そこにはあるのだ。
「本当に不幸だったか? 母親がそばにいることは幸せじゃないのか?」
「……私は」
「生きてりゃ絶対イイことある。最初から決めつけてる奴に、幸せなんか見えねぇよ」
「私は、不幸なんかじゃない――!」
 だが。その説得の方向性が全くに正しかったわけではない。眠り続けることで、貧しさを忘れられるなら。母の苦しみを取り除けるなら。そう願った少女が、不用意に不幸を叫ぶわけはない。不幸と確定された未来を生きることを、雅は諦観し、悠は抗った。その程度の違いだったはずなのだ。
 その読み違えを愚とは言うまい。どちらに転べど、ノーフェイスとしての道は許されるものではないのだから。

「それでも、道を選ぶ権利はあったはずだろう! 母親をも喪う道が、あっていいはずあるものか!」
 だが、彼女に真っ向から意思を向けるのは、何も俊介一人ではない。竜一とて、不幸な結果を選びとった悠を許せるとは思っていない。
「済まないけど、ここから先へは行かせる訳にはいかないんだ」
「貴女は本当にこんな世界を望んでいたのかい?」
 雅の銃剣が、重い響きを伴って悠を押し返す。宙を舞う彼女に追いつく形で前進するクラーラの牙は、悠の肌を僅かに抉るのみにとどまったが、それでも成果は十分。
 メガクラッシュによる後退により、互いが悠の攻撃範囲から逃れながら戦闘は続く。無論、一度ならず『不可侵領域』により身動きをとれなくなる面子は出たものの、範囲を知覚しながらの連携、その効果は低くはなく、結果として戦線瓦解による悠の脱出を抑えることは、一定の成果を上げたと言えよう。
「……さん」
 ただ。
「おいてかないで、おかあさん……!」
 死中に活を求む在り方、己の能力への認識――より効率を求める中、悠とて進化する。闇雲に攻めることを辞め、より『確実』な行為に及ぶ可能性も、勿論あった。一人だけでもいい、一秒だけでもいい。自分の為に、人の意思を強奪する悠の能力が、夜風の中で閃いた。

●最幸も再行もない最考な未来
(来るな……来るなよ……)
 光騎は、走る。角を曲がり、背後に耳を傾け、未だ耐えぬ戦闘音に恐怖を覚えながら、しかし緊張の糸は切らず。割れ物を置くようにそっと横たえられた雅の横顔は、美しいようでもあり、内包する狂気――生来のものではなく、醸成された何か――を感じさせずには居られない。
 アークと連絡を取る。安全圏への脱出を確認し、増援を迎え入れる。その間、悠の接近を赦さず、止める必要があり。
 僅かに変化した戦場の音響に、更に跳ね上がる心臓の音を、彼は聞いた。

「おかあさんを返して」
 ざり、と地を踏む音が響く。それはこの戦場に於いて余りに重々しく、険しい意味を持つそれだ。悠の催眠の一撃が示したのは、雅。因果を知らずに魅了し、された彼の戦いは、悠の脱出を助ける猶予としては十分すぎる働きを見せ、しかしその見返りを受けることなく、不可侵の領域から弾き出され、動きを縛られた。
 部屋の中にあって、動けるリベリスタは居ない。命脈を絶たれたのではなく、神経がその働きを放棄している状態だと言える……これは、ある種の地獄だ。彼女がなし得る行動の結実を知っていればこそ、それがどれほど残酷か、彼らはみな知っている。

「誰が行かせると言った……無視はさせん!」
「待て! 行かせねえよ!」
「お前を止めないと、大すら救えないんだからな!」
 だからこそ、だ。竜一も俊介も、そしてラキも。彼女の致命的要素を避けうる者がまだ、居る。光騎の手を汚させない為にも、悠の不幸を深いものにしないためにも、彼らは強く、追い縋る。何れ来る転機がこんな最悪な結末でいいわけがなく、幸福すべてを一度喪った彼らの刃が、不幸を裂けぬはずがない。
 仲間が立ち上がるまで。それでいい。自分達に出来る行動すべてをかけて、悠に罪を重ねさせてはいけないのだ。

「それでも、私はおかあさんを、幸せに――」
「母を思う気持ちがあんなら同じ存在にしちゃ駄目だ!」
 天使の歌を紡ぎながら、それでも彼は説得をやめない。喩えそれがスジを外れていても、無駄であろうとも、それでも意思を伝えて、響く何かがあるのなら。それは無駄とは言わないだろう。世界の現実を突きつけて、それが不幸と思うだろうか。
「同じ、そんざい……おかあさん、わたしと?」
 悠の動きが、止まる。おなじそんざいとは何だろう。
 私は、こんなに怖いけど、そんなひとたちを『たおして』しまうような、そんなものにおかあさんもなってしまうのか。
 しなないのかな。びんぼうでもたのしいねって、いってくれるのかな。

「不幸な境遇には同情の余地もある……だがノーフェイス化したからには野放しにはできん。潰させてもらう!」
「のー、ふぇいす? それが、今の」
「そうだ。それが君を選んだ運命の皮肉だ」
 俊介達の説得で動きを止めた悠の背後で、優希が立ち上がる。殊子が諭す。
 運命が選んだ皮肉、選ばない皮肉。どちらもを身を以て痛感する「ノーフェイス」という在り来たりの不幸。
「……残念だよ。まだ、若いのにな」
 クラーラの声は、諦観として殊更深く。
 救済の意味を反転させられた悠に、戦うための力と運命は、既に尽きる一途だったと言わざるをえない。
 
 (かーちゃんは助けてやれたんだ。おれは、おれなりに――)
 音を失う世界に背を向けて、光騎は静かに胸をなで下ろす。
 彼なりの戦いは、勝利という帰結を迎えたに他ならなかった。

●夢から醒めた朝に
「悠は、どこに居るんですか」
「アナタのために、遠くへ行ったんです。何時か会える、と思います」
 数日後。光騎がアークの増援に引渡した後、鈴町 雅は三高平市の市民病院へと搬送され、数日の昏睡状態から回復した。俊介が彼女とコンタクトを取るのに更に数日を経て、やっとである。
 他の者達は、面会に対して首を振った。当然とも言えるだろう――嘘など、どうつけというのだ。

「悠、最後に見たとき何て言ったか、分かりますか?」
「……」
「『世界が終わるまで眠りましょう』って。あれは、まるで――の一節みたいで、眠くなったときに笑っちゃったのよ? 私はそんなに、悠を愛せていなかったのかって、すごくすごく悲しくて――?」
 次の言葉を待つことなく、俊介は中座と称し病室から背を向けた。
 リノリウムが反射する白い世界の中、彼は雅の愛を識り、悠の不幸を識り、ただこみあげる涙を溢れさせぬよう、上を向くしか出来なかった。
 彼にはまだ、吐くべき嘘が残っている――

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
 本当に、お疲れ様でした。
 説得に関しては一定の成果を上げたと思います。説得という、変質したノーフェイスには効果が薄い手段であっても、それを実行して下さった方がいた事も嬉しく思います。
 故に、どこまでが有効でどこからがそうでないか、の線引きだけはしっかり行いました。
 皆さんの作戦は悪いものではありませんし、想定よりは低い被害であったと思います。
 鈴町雅も、後顧の憂い無く……というと語弊がありますが、少なくともこれ以上の不幸にはあわないと思いたい、です。
 
 では、また機会があれば。