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イケメン坊主☆パラダイス~アラサー女性の為の婚活支援プロジェクト~

●坊主の野望
「イケメン坊主たちと、レッツ合コン☆パーティ!! しようZE」
 駆ける黒猫』将門伸暁(nBNE000006)が両腕を前にクロスさせて、パニッシュ――☆を決めつける。すでにいつものNOBUのテンションに、ブリーフィングルームにいたリベリスタたちは即座に逃げ出そうとした。
「まあ待て。今回は寺の坊主のノーフェイスが現れたから、そいつらを退治してきてほしいという依頼だ。奴らは寺で開催されるアラサー女性の為の婚活支援パーティに参加する。そこでめぼしいいかにもダメそうなアラサーをみつけたあと、結婚資金と騙して金を取ろうとしてくる。このままでは、無知で純粋でイタイケなモテないアラサー女性がえじきになってしまう。そうなるまでにノーフェイスの坊主たちを一網打尽にしてくるんだ!」
 NOBUは口を酸っぱくして説明した。思わず誰かが、それはそのモテないアラサー女性の自業自得なのではないかという批判がなされたが、NOBUは意に介さない。
 パーティに潜入してくる坊主は都内有数の名刹の若い跡取り息子たちだった。写真を見る限りどの坊主たちも若くてかなりのイケメン。毎日の寺掃除と修行によって肉体は逞しく磨かれ、しかも僧侶だからか皆慈愛に満ちた優しそうな表情をしている。
「いま、坊主は若い女性の間でとても人気だ。都心部の寺の住職は平均して年収2000万クラスはふつうにくだらない。中には5000万以上稼いでいる輩もいる。だが、彼らは金を持っている代わりにふだん女性に会う機会が少ない。どこの寺も今は後継者不足に悩んでいる。だからこそ子供を生んでくれる女性を対象にパーティが盛んに開かれるわけだ」
 NOBUはそれから今回の合コンパーティの説明の詳細を始めた。ある寺の境内でアラサー女性と若い有望な僧侶たちを交えた立食パーティが行われる。そこに侵入して、ノーフェイスのイケメン坊主5人を引っ掛けて倒すという作戦である。

●好色な破戒僧たち
「ノーフェイスのイケメン坊主衆は好みの女性をひっかけると、すぐにホテルへ連れ出そうとしてくる。寺のすぐ傍には大きな公園がある。そこで戦闘をするとよいだろう。また、攻撃には十分注意しなければならない。お経を唱えて、呪符を何枚も飛ばしてまるで陰陽師のように式神を作りだす。さらに奴らは長く伸びる数珠で首を絞めたり、身体のありとあらゆる穴に突っ込んだりして相手を弄ぶような破戒的な行動もする。しかも彼らはいつの世にもあることだが――とくに小さい男の子も大好きだ。くれぐれも気をつけてほしい」
 イケメン坊主たちの秘密を知ってしまったリベリスタ達も思わず頭をかかえてしまった。だが、相手はノーフェイス。油断だけはしてはいけない。
「すでにチケットは人数分確保してある。侵入して気を引く場合はこのチケットを使用するんだ。君たちには、イケメン坊主に目がくらんでやってきたアラサー女性のフリをしてノーフェイスに近づいてもらう。もしくは、同じく婚活にやってきた他のイケメン坊主に変装して彼らにコンタクトをとれ。その場合は袈裟に衣を身に付けてきちんとした僧侶の格好をしなければならない。もちろん、禅宗の僧侶だから頭も剃るのが望ましい。ここにバリカンは用意したから――後は各自でよろしくやってくれ」


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:凸一  
■難易度:NORMAL ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2013年06月08日(土)22:36
こんにちは、凸一です。

今回は、イケメン僧侶と合コン――
ではなくて、対戦になります。
その甘いマスクに騙されないように、お気をつけて。

それでは、以下は詳細となります。
よろしくお願いします。


●任務達成条件
ノーフェイスの討伐


●場所
都内のある名刹の大寺院の境内。
すぐ傍には人気のない大きな公園が隣接している。


●敵詳細/ノーフェイス×5(スペック)
共通の攻撃:遠距離からの攻撃は呪符で作られた式神による火炎放射と風刃。式神は本体のノーフェイスを倒さない限り何度も立ち上がって襲う。近接からは長く伸びる数珠によって相手を縛りつけたりまたは身体のあらゆる穴にねじこんでくる。逃げ足が速い。

・宗海soukai(25)H177/年収1550万/T大卒
正義感が強く真面目。細いがスタイルはかなりいい。ダメな女が好み。
・慈苑jien(23)H185/年収1880万/W大卒
目つきがとても悪いが、性格は非常に大人しい。少年や美青年が大好き。
・義道gidoh(35)H175/年収2990万/T大卒
元ビジュアル系バンドのボーカルリーダー。気がとても強く綺麗な女には目がない。
・光頼kourai(38)H183/年収4200万/K大卒
堅物で温厚。体格はマッチョで彫りの深い顔をしている。よく外人に間違わられる。
・信西shinzei(19)H163/年収1100万/K大卒
やんちゃで攻撃的な性格。人を騙すのに慣れている。顔立ちは超美系。


●その他補足
パーティには僧侶100人に、アラサー女性200人が境内の立食パーティに集まっている。そこはチケットを持った参加者以外立ち入ることはできない。また、イケメン坊主たちは共同で動いているが、非常に警戒心が強く、少しでも相手が怪しいと思うと逃げてしまうのでひっかけて誘導する際はとくに注意が必要。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
ソードミラージュ
ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)
インヤンマスター
★MVP
焦燥院 ”Buddha” フツ(BNE001054)
ソードミラージュ
レイライン・エレアニック(BNE002137)
クロスイージス
犬吠埼 守(BNE003268)
クリミナルスタア
キャロライン・レッドストーン(BNE003473)
レイザータクト
葉月・綾乃(BNE003850)
レイザータクト
文珠四郎 寿々貴(BNE003936)
ホーリーメイガス
海依音・レヒニッツ・神裂(BNE004230)

●婚活アラサーVSイケメン坊主
 寺の境内に多くのイケメン坊主とアラサー女性が集まっていた。すさまじい熱気が漂っている。とくに婚活にやってきたアラサー女性の目つきが鷹のように鋭い。
「ソラ・ヴァイスハイト。ピチピチの28歳でーす! 教師やってまーす! 頼れる彼氏募集中でーす!」
 『マグミラージュ』ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)が上目遣いに誘う。スカートの裾が限界まで切り詰められている。ソラは本気(マジ)だった。首をかしげて目をうるうるさせながら僧侶たちに迫る。
「海依音です。28歳です。ワタシあなたのような素敵な男性……待ってたんです。よかったらこれから二人で散歩でも……」
 『ヴァルプルギスナハト』海依音・レヒニッツ・神裂(BNE004230)が恥じらいながらイケメン坊主を誘う。短いシフォンのワンピースを着ていた。清楚で可愛い少女を演じて意外にも様になっている。そんな海依音に僧侶たちも騙されて夢中になった。
「アラビッチ! そこどきなさい!! この人は先に私が唾つけたのよっ!!」
「なによ、アラせんの癖に!! もう若くないのにそんなミニスカート……。気持ち悪いっ。年収4200万はワタシのものです!!」
「アラせん……変なあだ名付けないでよ」
 ソラと海依音がイケメン坊主を取り合って汚く罵り合った。突然豹変した二人のアラサーを見て、光頼たちも怯える。恐怖を覚えてその場を逃げ出した。
「綾乃です。29歳です。あたしと結婚してください。結婚届にはサイン済みです。善は急げです。さっそく役所に一緒に行きましょう!」
 もう一人のアラサー葉月・綾乃(BNE003850)が結婚届片手に嬉々と迫る。さすがの僧侶たちもこれには面食らった。ギラつく危ない表情をした綾乃から必死に逃げる。
「レイライン、じゅうよんさいじゃ。今日はわらわをいいところにつれていってくれないかのう」
 『還暦プラスワン』レイライン・エレアニック(BNE002137)はリボンのたくさんついたゴスロリの服を纏っていた。あまりにロリな声音に信西も興奮を隠せない。
「ねえ、たまには瞳の青い女の味見はいかがかしら? ジャパンの子には、そろそろ飽きたんじゃなくて?」
 赤いイブニングドレスで身を固めた『フロムウエスト・トゥイースト』キャロライン・レッドストーン(BNE003473)も大胆に迫る。思わず義道もゴクリと唾を飲んだ。
「えっ、今晩ホテルで食事ですか? う~ん、それはちょっと早いんじゃ……」
 『息抜きの合間に人生を』文珠四郎 寿々貴(BNE003936)はあまりのモテぶりに困惑していた。次から次へと僧侶たちがやってきては誘ってくる。清楚な見た目のロリ顔と巨乳のギャップが僧侶たちにとって堪らなかったらしい。
「自分、フシって言うッス。灰灰汁院(ああくいん)フシっす。今日、皆さんがいらっしゃるって聞いて……会えてすげえ嬉しいッス!」
 『てるてる坊主』焦燥院 "Buddha" フツ(BNE001054)が自己紹介する。堅物の慈苑はまじまじとフツを見た。ほのかに頬が赤い。フツはすごく嫌な予感がした。
「はいはい、そこ押さないで! ほらあっちに年収4200万のイケメンがいますよ」
 警備員に成りすました『俺は人のために死ねるか』犬吠埼 守(BNE003268)がアラサー女性たちに声をかけていく。それを聞いた彼女たちはそっちに一斉に駆け出した。これには思わず守もため息をつく。低収入の自分とあまりにがめついアラサー女性たちになんだかとても悲しくなってしまった。

●初体験
「慈苑サンってホントかっこいいッスよね。ほら、僧侶の中には、女にうつつを抜かしてる人も多いじゃないっスか。いや、それがいけないってことじゃないんスけど、慈苑サンは、そういうの全然興味ないって聞いて、オレと同じだなって思って……」
 フシは上目遣いに迫る。慈苑に近づいて顔を寄せる。
「フシ……お前すごいイケメン坊主だな。俺……お前のこともっと知りたい」
 そのとき、光頼がフシの手を握った。「あっ」とフシは思わず声をあげる。背中から大量の汗が流れ出た。我慢我慢我慢我慢。フシは自分に言い聞かせる。
「女とか、うるさいし、派手だし、色んな匂いするし……。男だけでいる方が落ち着くっていうか……。もっと、慈苑サンの話、聞きたいッス。オレ、慈苑さんに、憧れてて……」
 フシは手を繋いだままパーティ会場を抜け出して公園に向かう。そのとき、慈苑がはげしく身体を抱きしめた。フシの鼻に男の汗と御香の混じった匂いが広がる。
 胸板と胸板がこすれ、坊主頭と坊主頭がはげしく摩擦を起こす。二人はすでに熱い息を吐きながら聖なる後光に包まれていた。
「ああああ、ダメだ! 慈苑さん、そ、そこだけはっ!!」
 フシは叫んだ。慈苑のごつごとした手が衣の中に入ってくる。中をまさぐられながら身の危険を覚えた。はやく寿々貴たちが来てくれないと貞操が……! その瞬間、慈苑の手がフシの下半身の方へと移動した。激しく指でしごかれる。
「あああああ、なんかもう、これ以上は!! お釈迦さんが、お釈迦さんがまさぐられているっうううう!! あああああっ! 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏! くっ!? 極楽浄土に、極楽浄土にナンマイダーッッ!!」
 ビクビクと痙攣してフシはその場に突っ伏した。慈苑は倒れたフシにまたがる。今度はお尻の方を大きな数珠玉でしつこく攻め始めた……。
 フシが身体を張って頑張っている一方、リベリスタの女性陣は、楽しく色仕掛けでイケメン坊主と合コンしていた。キャロラインは悩殺セクシーポーズで坊主を虜にした。義道はキャロラインを強引にホテルへ誘う。
「ホテルの前に少し涼んでいきたいのよ。これからホットになる予定なんだから……ね?」
 耳元で甘く囁かれた義道はまんまとキャロラインに騙された。腰に手をやりながらお似合いの二人は公園に向かって歩く。
「おお、まさかこんな端正な顔立ちの殿方に出会えるとは……。どうじゃ、わらわの様な行き遅れで良かったら二人で乾杯しないかえ?」
 レイラインも信西と意気投合していた。衣と同じ色の派手な服にロリフェイスの童顔がかなり受けたらしい。
「すっげえ、可愛い。こんな可愛い女性に出会ったことない。なあ、俺と一緒にいいところにいこうぜ」
 信西は強引にレイラインの手を引っ張る。レイラインは可愛いを連発されて舞いあがった。坊主もいいな、とにっこりする。テリーのことはすっかり忘れていた。
「ふふ、そう言って貰えると嬉しいのじゃ……のう、ここじゃ人の目もあるし、ちと場所を移さんかえ? 確かホテルの傍に静かそうな公園があったから、そこで……の?」
 レイラインは信西に抱かれながら公園に出た。途中、信西はふと気になってレイラインに質問する。
「すごく可愛いけど、本当は年いくつ? 正直に答えてよ」
「と、年の話はすんにゃあああああああっ!!」
 堪忍袋がブチ切れる。レイラインの化けの皮がついにはがれてしまう。
「えっ、ちょっと困ります。だって私その……えっと」
 寿々貴は迫り来る光頼と宗海から逃げていた。なぜ自分がこんなにモテるのかわからない。自分はまったく婚活に興味ないというのに。坊主たちを連れて一緒にそのまま公園となだれ込む。
「ワタシね、男の人はお金じゃないと思うの。性格がよくて優しい男の人が大好き……ねえ、ワタシにキスして」
 海依音は、すでに目標物を切り替えていた。このままでは、アラせんにすべて一般イケメン坊主をとられてしまう。すでにアラせんは、ミニスカ絶対領域を武器につぎつぎに坊主を誘惑していた。このままでは遅れをとってしまうと海依音はあせる。
「おれ、凸海っていうんだけど、海依音ちゃん、結婚してください!!」
 ついに海依音は一人の坊主を捕まえた。デブで不細工でおまけに脂ぎっておどおどしている坊主だが、年収は2000万あるという。不細工で目標額には足りないが、及第点だった。もちろん海依音にとって男は性格や顔ではなく金である。
「ありがとう。それじゃ、お言葉に甘えようかな。よければ、ちょっとこれから役所に結婚届けをもっていきたいんだけどな」
 猫撫で声で甘える。いつもとまったく口調は違う。海依音は内心ほくそ笑んだ。保険金をかけてしまえばこっちのもの。善は急げとばかり二人は会場をこっそり抜け出した。

●ナンマイダーーーーアッ!!
「大丈夫ですか。 フシさん、今助けます」
 台詞棒読みの寿々貴がようやく公園に駆けつけた。後ろからそれぞれの相手の坊主を連れたレイラインやキャロラインたちも姿を見せる。公園にはノーフェイスのイケメン坊主たちが全員そろった。寿々貴はすぐに強結界を張って、味方全員にディフェンサードクトリンを付与する。綾乃もオフェンサードクトリンで支援した。
「我利と暴利を貪ろうとは! ノーフェイスならずともその所業、許し難い!」
 公園の入り口から警備員の守がやってきた。自ら一般人アラサーを巻いてきたおかげで、辺りに危険はない。ためらわずハニーコムガトリングをぶっ放す。
 波状攻撃に避ける隙もなく僧侶たちは攻撃を食らった。続いて綾乃がフラッシュバンを投げつけて、さらにキャロラインがバウンディショットを放つ。
 義道が続けて攻撃を食らってその場に突っ伏した。
「くそっ、騙された! こいつやっぱアラサーじゃないっ。還暦を超えたクソババアだっ!!」
 信西がレイラインに罵る。ブリッツクリークをすばやく使用したレイラインはソニックエッジで容赦なく信西を斬りかかった。
「わらわは、じゅうんよさい、じゃ!! おぼえておけっ!」
「ぐああああああっ」
 信西は容赦のないレイラインの攻撃に倒れた。
「宗海、慈苑、いくぞっ。あの子供からやれ」
 光頼が仲間に合図して一斉に式神を召喚させる。すぐにリベリスタたちに火炎放射と風刃の嵐を降らせた。
 狙われたソラが巻き込まれて後ろに後退する。それでもソラはすぐに立ち上がると、その隙に逃げようとしていた宗海にハイスピードアタックで間合いをつめた。さらに背中に飛び掛って上から渾身のグラスフォッグを叩き込む。
「ダメダメね。こんなことで逃げ出すような根性のない奴。いざとなったら女を見捨ててでも逃げるタイプでしょ? イケメンだろうが、高年収だろうがそんな男は、こっちから願い下げよ!!」
「ぐああああああっ――」
 ソラは子ども扱いされて激怒した。あまりの威力に宗海は断末魔をあげて倒れる。
「ところで私、やっぱり結婚したいので、今この場で判子押してくれたら先着1名で見逃しますよ! 場合によってはアーク抜けますので駆け落ちもOKです!」
 綾乃が残った光頼たちに叫んだ。イケメン坊主たちは互いに顔を見合わせる。目の色が違うアラサーリベリスタたちにすでに恐れを抱き始めていた。このままではやられてしまう。それくらいならまだ結婚届にサインするほうがマシなのではないかと、光頼はつい思った。
「まあ、そういうことなら仕方ない……」
 相手の名前以外すべて記入済みの結婚届を渡されて、しぶしぶ押印をした。その瞬間、綾乃の顔がぱっと晴れ上がる。奪うように婚姻届を取り返した。
「ありがとうございました! では遺産を残して死んでください。ごめんなさい!」
 次の瞬間、光頼の顔面に綾乃のフラッシュバンが炸裂した。顔を抑えて光頼もその場に突っ伏した。顔は爛れてイケメンの面影はどこにもなかった。
「卑怯だぞ。それならこっちもやるまでだ」
 最後に残った慈苑が倒れていたフシを盾に取る。これには思わずリベリスタも舌打ちした。このまま攻撃すればフシにもダメージが及ぶ。海依音はそれでもぜんぜんかまわないと思ったが、最後にほんの1ミクロンだけかわいそうだと思った。
「――ってのは、うっそ。フシ君、よく頑張ったご褒美です!! ワタシの愛を受け取って!」
 海依音は、フシもろともジャッジメントレイで攻撃した。容赦のない攻撃を浴びて慈苑とフシが一緒に雄たけびを上げた。
「やってくれたな。お返しにお前を昇天させてやるっ!」
 フシは海依音の攻撃でようやく目が覚めた。てっきり慈苑が攻撃してきたものだと思ったフシは怒りを爆発させた。槍を慈苑のお尻に思いっきり突き立てる。
「ぐはああああっ!! イイッ! イイイイイイイクッ!! あああああっ!! 極楽浄土に極楽浄土にナンマイダアアアアアアアアッッーーーーーー!!」
 フシの槍でお尻を掘られた慈苑は喜びの雄たけびを上げて、極楽浄土へと旅たっていった……。

●極楽浄土
 ノーフェイスのイケメン坊主を倒してリベリスタたちはほっと一息つく。将来有望の金持ちを倒して残念がるものもいたが、すぐに思考を切り替えていた。
「はあ、合コンは楽しかったのじゃ。また機会があれば行きたいのう。わらわもまだまだモテることがわかったし、今度は医者とかがええか。むろんテリーにはまた内緒じゃ」
「そうねぇ、神秘に足突っ込んでからはマリッジなんて考えた事も無かったわねェ。
イイ男ほど早く死んでしまうものだし……。本気で考えてみようかしら」
 還暦を過ぎたレイラインとアラフォーのキャロラインが意気投合して楽しそうに笑う。すでに女ざかりはとうに過ぎていたが、それでも意欲だけは十分だ。その二人の様子を見て守はまたもや深いため息をついた。自分も実はアラサーだったことを思い出す。横にいた寿々貴も絶対にこんな風にだけは年をとりたくないと心に誓った。
「えへへへへ、この婚姻届さっそくだしてこよっ♪」
 綾乃はほくほく顔だった。海依音に勝ったのがよっぽど嬉しいのだろう。4200万が転がり込んでくるのだ。無理もない。だが、綾乃はまだ知らなかった。光頼が他にも結婚詐欺で多額の不正金を騙し取っていたことに。その賠償金は優に10億を超えていた。はたしてこのまま結婚して大丈夫なのか、あえて海依音は突っ込まない。
「あれ? アラせんがいない! まさか……」
 すでにソラは会場に戻って合コンを続けていた。寄ってくるロリコン趣味の坊主たちを軽くいなしながらより年収の高い坊主に積極的にアタックしていく。
「ノーフェイスなんかにいつまでもかまけてるよりも、これから先のある一般人よ。現実を見なきゃね、海依音」
 ソラはそこにいない海依音をあざ笑った。アラビッチだけには死んでも負けられない。一方、海依音はアラせんを追って急いでパーティ会場に戻ろうとしていた。
「待ってよ、海依音ちゃん!」
「あんたなんかお断りです。実は年収200万なんて、嘘つき!! 早くしないとイイ男がとられてしまう。ああっ、急がなきゃ」
 海依音は、しつこく付きまとう貧乏坊主から逃げる。
「ごめん、あっくん……。オレついに、極楽浄土を垣間見てしまったよ。まだお尻がじくじく痛い。お願いだからこの報告書だけは絶対に読まないでくれ。絶対に……」
 フシはお尻を押さえたまま、ついにその場に失神してしまった。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
婚活、おつかれさまでした。

イケメン坊主との合コンいかがだったでしょうか?

今回いい相手がみつかった人も、そうでない人も油断はしてはいけません。人生はいつなにがおこるかわからないのです。引き続き努力を重ねて、さらにいい男をゲットできるように女を磨いていきましょう。

MVPは、身体を張って耐え続けたアークのイケメンに。
見事自らの手で、勝利を収めることで、自分こそが真のイケメン坊主であることを証明しました。その努力は涙なしに語れるものではありません。大事なものは失いましたが、敬意を表してここに祝辞を述べたいと思います。

それでは、またお会いできることを楽しみにして。