●春の桜は雨時雨 「今週の日曜は雨ですね。そう予知しました」 突然そんなことを言い出したのは『黒服』馳辺 四郎(nBNE000206)である。 「万華鏡が予知したのか?」 呆れ気味にリベリスタの誰かが問うた内容に四郎は肩をすくめ、答える。 「まさか。天気予報に万華鏡使ったら怒られますよ? 自前です、自前」 当然の話であった。そもそもフォーチュナは別に万華鏡がなくてもある程度の予知ぐらい出来る。四郎の場合、その予知を行った所をみた者がいないだけである。 で、ここからが彼の本題であった。 「なので、日曜花見をしましょう」 雨である。彼が自ら言ったとおり、雨である。わざわざそんな日に花見をするやつは余りいない。 そもそも今は花見シーズン真っ盛りである。あっちでもこっちでも花見が行われているのだ。過剰供給と言ってもいい。 「いいじゃないですか、宴会はいくらやっても困らないでしょう」 ごもっともである。 「いや、わざわざ雨の日に花見をするのにはちゃんと理由があるのですよ? その理由は三つです」 そのまま四郎は理由、というものを説明する。 「まず一つ。夜桜は美しい。次に一つ。雨に濡れた桜もまた違う美しさがある。そして最後の一つは……」 少しの溜めの後に四郎が告げた理由。それは。 「桜の下には死体が埋まってるといいますが、先日の楽団の一件で多分埋まってる死体はないんじゃないかと思いまして。これで安心して霊を見ないで花見が出来ます」 申し訳程度の霊能者設定であった。 「というわけで花見をしましょう。たまには雨夜の中見る桜も乙なものですよ。それに雨は小雨、そこまで深刻に濡れるものではないですし」 その後に続けた言葉は、またアレであったが。 「花見酒に雨見酒も乙なものですしねえ」 ……確かに彼は宴会と言っていたのだった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:都 | ||||
■難易度:VERY EASY | ■ イベントシナリオ | |||
■参加人数制限: なし | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年04月26日(金)22:51 |
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■メイン参加者 32人■ | |||||
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■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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