●義理、友、それとも本命? だれもいない、真夜中のショッピングセンター。 エントランスホールにしつらえられているのは、ハートや花やリボンで飾られた、バレンタイン・フェアの特設コーナー。 数時間前まで多くの女性で溢れていた売り場も今は静まりかえり、布で覆われたガラスケースの中で、味やパッケージに趣向を凝らしたたくさんのチョコレートが、誰かの手に取られ、贈られる日を待っている。 吹き抜けになったガラス張りの壁面から射し込んでいた街灯の明かりが、ふいに巨大な何かに遮られた。“それ”は浮遊しながらガラスを割ることもなく壁面を通り抜けると、チョコレート売り場の前で、手にしていた矢をつがえる。 手には弓矢、背に小さな翼。ハートを逆さまにした形の鼻。まんまるおなかとおしり。それは、巨大なキューピッド……否、羽を生やした巨大なブタだった。 ブタが、先端にひび割れたハートがついた矢で狙ったのは、売り場の中央、台座の上に佇むチョコレートでできたキューピッド像。 黄色い光に包まれたチョコレートの像は……艶やかなダークブラウンだったものが、ざらざらツブツブした黄土色へと変わっている。――そして突如売り場に漂い出す、スパイシーな香り。 ブタは売り場中に矢を放ち、黄色い光をあたり一面に溢れさせると、来たときと同じようにガラスをすり抜け、夜の空へと飛び立っていった。次のチョコレート売り場を目指して。 ●自分チョコというのもある 「E・フォースの出現が予測されました。リベリスタの皆さんに、可及的速やかな対処を要請します」 アーク本部、ブリーフィングルーム。集まった面々に、いつになく真剣な表情で『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)が告げる。 モニターに映し出されたのは、E・フォースの最初の襲撃が予知されたショッピングセンター。正面玄関前にはタイル敷きの噴水広場があり、リベリスタ達はここで敵を迎撃することになるという。 「バレンタインに対する悪感情から生まれたE・フォースのようで、狙いはプレゼント用のチョコレートです。恐ろしい特殊能力を持っていて、持っている弓矢でチョコレートを……っ」 「チョコレートを?」 「カレールウに変えてしまうんです!!!」 「…………」 やる気スイッチが陥没したような表情のリベリスタに、和泉はショッピングセンターのチラシを突きつける。 「ここのバレンタイン・フェアには、日本初上陸のショコラティエのチョコとか、近隣の有名店とのコラボチョコとか、地元の野菜を使ったチョコも売られるんですよ!!」 「はい」 「食べたいじゃないですか!!!」 「…………」 だからなにと言いたいところではあるが……E・フォースが今はチョコレートだけを狙っているとしても、フェーズが進行すれば何をし出すかわからない。そもそも、リベリスタ達がエリューションを放置しておけるはずもないのだ。 「チョコレートをカレールウに変えられてしまったら、お店の人も、お客さんも、私も困ります! どうか、よろしくお願いしますね……あっ!」 部屋を出て行こうとしたリベリスタ達を呼び止め、和泉がにっこり可愛い笑顔で手渡したのは、めぼしいチョコレートにマルをつけたチラシ。 「あと、お手隙のときでいいんですけど……これとこれとこれ、買ってきてくれませんか?」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:鳥栖 京子 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年02月23日(土)23:03 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●キューピッグは舞い降りる バレンタインデーを控えた早春の夜。 街灯のオレンジ色の光に照らされ、昼間と表情を異にするショッピングセンター前の噴水広場に、幾つかの人影があった。チョコレートを狙って現れるE・フォースを迎え撃つべく、この場所へ集ったリベリスタたちである。 「チョコをカレールウに変えちまうだなんて許せないぜ! バレンタインのためにも、きっちり倒さないとな」 敵が現れるであろう夜空を見上げながら、決意を込めて門倉・鳴未(BNE004188)が呟くと、 「本当に大馬鹿野郎のE・フォースだ、何考えてやがる! カレールウはそのままで食えないんだぞ!!」 『スーパーマグメイガス』ラヴィアン・リファール(BNE002787)が怒りをあらわに拳を打ち鳴らす。 「カレーは辛いでしょうか……私が気になるのは何を置いてもそこなのデス……」 深刻な表情で考え込んでいるのは『超守る空飛ぶ不沈艦』姫宮・心(BNE002595)(※激辛マニア)。 「チョコをカレーにするなら、ほかほかごはんにカレーたっぷりカレーライスで出すのが常識だろ!!!」 「辛くなかったら万死に値するのデス!!!」 「……」 なんだか怒りの方向が90度くらいずれている気がするが。俺、今回ずっとこんな感じでツッコミ役なのかな……。鳴未の胸中にそんな不安がよぎったとき。 「あ、来たよ。ぶたさん……」 闇を見通す『本屋』六・七(BNE003009)が、黒く塗りつぶされたような空を指さした。 糸の切れた風船のように、ふわりふわりとこちらへ近付いてくる巨大な影。背に小さな翼を生やしたキューピッドならぬキューピッグが、後ろに小さな3匹の子ブタを従えて飛んでくる。 E・フォースの位置から、リベリスタたちの姿はよく見えているだろう。だが、ブタは彼らに構わず、まっすぐショッピングセンターへと向かっている。このまま黙って通過させるわけにはいかない。 高度を落として自分たちのいる噴水広場へさしかかったブタに、『レディースメイド』リコル・ツァーネ(BNE004260)はリボンのかけられたプレゼント用チョコレートを差し出した。 「豚様! 受けとってくださいませ!」 チョコレートの香りを嗅ぎつけたのか、ハートを逆さまにした形の鼻をひくひくさせ、ブタはリコルの前で進行を止める。 「生クリーム入りのトリュフチョコだよ……美味しいよ?」 七も、綺麗にラッピングされた箱をブタに向かって掲げた。 噴水の前でもじもじしながら、ちらっちらっとブタに目線をおくるのは、用意してきた大量のチョコレートを抱える『夢に見る鳥』カイ・ル・リース(BNE002059)だ。 「……ぴぎゅ?」 「ぴぎゅ!?」 「ぴぎゅう!!」 自分たちに差し出されたリコルと七の(カイのは華麗にスルーされた)チョコレートを、3匹の子ブタは大喜びで受けとろうとするが、 「……ぶごっ」 それを、巨大なブタが制す。 「ぴぎゅう~……」 「ぶごっ(訳:よせ、それに手を出すんじゃねえ! どうせ……どうせ、『これをバスケ部の部長に渡してほしいの! シクヨロ!』とかそんな展開になるんだよ!! 傷つくのはおめえらなんだぞ!!!)」 「「「ぴ、ぴぎゅ!(訳:わ、わかりましたおやびん! うわーん!)」」」 涙を流しながら、弓を構えるブタ4匹。 「よくわからないけど……大変そうだね」 七が戦装束の袖を振ると、仕掛け暗器の鉄爪がその両手に装着された。バレンタインに対する恨み辛みから生まれたE・フォースのチョコレートに対する思いは、かなり屈折しているようだ。 「なにやら毒気を抜かれるのう……不憫な生まれのおぬしらに、妾からの手向けだ!」 まさに矢を射ようとするブタたちに向かって、『破壊の魔女』シェリー・D・モーガン(BNE003862)は大きな袋いっぱいに詰めた一口サイズのチョコをむんずと掴み、力の限りに投げつけた。 ばらまかれ、宙を舞う小さな無数のチョコレート。狙いを定めかね、E・フォースの矢の軌道は乱れ、いたるところに黄色い光が弾ける。 「妾の気持ち、勿論すべて受け止めてくれるじゃろう?」 「(……!?)」 ブタに向かって豆まきのようにチョコを投げ続けるシェリーの周りにエアー寺やエアー力士が見えた気がして、鳴未は軽く頭を振り、自分も弓を構えた。 ラヴィアンが翼の加護を授けると、仲間たちの背に光の翼が生じる。 「デュエル、開始だぜ!!!」 ●ドッグ……ピッグファイト! ラヴィアンの次に素早かったのは七だった。光の翼で夜空へ駆け上がりE・フォースに近接すると、舞うように鉄爪を払う。あまい毒とにがい薬に、次々と切り裂かれる子ブタ。 「ぴぎゅ!!」 「ぴぎゅううう!」 「……っ!」 子ブタ3匹が反撃とばかりに、七に空中で体当たりをした。一撃はさほど重くはないものの、立て続けの攻撃に、はじき飛ばされる七。彼女の身体に、重く圧力がかかる。 前衛は現在、七・カイ・リコルの3人。今回はシェリーを庇うことに専念する予定の心が、次の手番で前に出るべきか戦況を見守っていた、そのとき。 術者の生命力を削って放たれた闇より冥き瘴気が、E・フォースすべてを呑み込んだ。 面接着と暗視のスキルを用い、建物の2階部分から奇襲の機会を窺っていた『閃拳』義桜 葛葉(BNE003637)である。 「ここからならば、お前たちの動きは全て見渡せる。――狙わせてもらう……ッ!」 さらに葛葉は建物の壁面を駆け下りると、迫り出した庇の部分から巨大なブタを目掛けて飛び降りる。そして落下の勢いそのままに、冷気を纏った拳で殴りつけた。 「ぶごっっ!!」 「現れていきなりダブルアクションなんて、いいところもっていきすぎなのデス!」 心にさむずあっぷされ、少し困ったように片眉を下げる葛葉。これでリベリスタは、8人全員が揃ったのだ。 「ぶぎーーっ!」 巨大なブタが怒りの咆吼を上げた。手にした弓からひび割れハートのついた光の矢が雨のように降りそそぎ、心が庇うシェリーを除いた全員の腕や肩を貫く。 「くっ……」 集中攻撃を受けていた七と鳴未が、特に負傷度が高いようだ。仲間の様子を見たシェリーは、ブタを鋭く睨めつける。 「……最強の盾の守護を受ける分、妾は剣の役目を果たさねばなるまいの」 足下に大きな魔方陣が浮かび、脹れあがる魔力に少女の髪と着物の袂が靡く。 リコルもまた、その全身を輝く防御のオーラで覆い。鳴未が拳を握り締め、魔力を体内に循環させた。 「カイさん、宜しく頼んます!」 「任せるのダ! E・フォースに、パパンの手作りチョコこそが最強と思い知らせてやるのダ~!」 待機をして仲間の負傷度を量っていたカイが、神聖なる天使の歌を奏でる。美インコ声が響きわたり、仲間たちの傷が癒えていく。 「俺のターン!」 ラヴィアンが光の翼で闇色の空に舞い上がり、敵のすべてをその視角に捉えた。 普通なら発動のために長い時間を要する強力な呪文を、少女は淀みなく高速詠唱すると、指先を噛み切る。零れた血を媒介とした黒鎖がラヴィアンを取り囲むように出現し、主を害為す敵を呑み込まんと、E・フォース目掛けて殺到する。 「ぴぎゅ……!!!」 黒い濁流から何とか脱した子ブタがよろめきながらも弓をつがえようとするのを見て取り、鳴未とリコルが声を上げた。 「こいつを見ろ、そしてカレールウに変えてみろ!」 「豚様、こちらにもまだチョコレートリキュールがございます!」 敵の気を惹きつけようとした彼らの意図は報われ、集中攻撃が乱れる。子ブタの1匹は鳴未に、もう1匹はリコルに向けて、黄色い光を生じる矢を放った。 「そら、ここにもチョコはあるぞ……!」 3匹目の子ブタが放った矢が、リキュールを砕き、瓶を投じた葛葉までも貫く。瓶の破片と中身とが広場のタイルの上に散乱し、あたりに酒とカレーの香りが広がった。 あげるといっても受けとらないくせに、やはりチョコレートを放っておけないE・フォース。 「バレンタインが嫌ならばスルーしておけばいいと思うのだが。まぁ、あれだな……詰まるところ、やっぱりチョコは欲しいのだな……」 ……まさに正鵠を射たご意見であった。 葛葉が再び敵を暗黒の瘴気で絡め取ると、子ブタがぐらりと傾ぎ、高度を落とす。配下3匹のほうは、かなり弱ってきている。 「ぶごおおおおお!!」 巨大なブタが旋回しながら上昇し、リベリスタたちの真上から光の矢の雨を降らせる。そして、執念のダブルアクション。バレンタインに対する悲哀を乗せた一矢がカイに直撃し、イケメンインコが黄色い光に包まれる。 「ワ゛ーー! チョコをルウにチョコをルウニ!」 響くインコボイス、輝くインコフェイス、カレー色の光に照らされる鍛え上げられたマッスルボディー、スローモーションで散るっぽくみえる羽毛。 仲間のリベリスタ全員の脳裏に刻み込まれたその光景は、まさに夢に見そうないやんな感じであった。 「よくも……よくもカイさんを手羽先に!(※なってません) カタキは討たせてもらうのデス!」 心が敵をびしっと指差す。 「セーフティーロック解除、エネルギー充填120%! シェリーさん砲、発射用意なのデス!!」 「妾は宇宙戦艦の主砲か……」 ツッコミを入れつつも、仲間中最大の火力を誇る少女が詠唱を開始する。不沈艦に護られた彼女の役目は“破壊”すること、ただそれのみ。 「まあよいわ。……妾の全力全壊、みせてくれる!」 周囲に展開される幾つもの魔方陣。少女が手を翳した魔方陣の中心に魔力が急速に集まる。そして、 「シェリーさん砲、発射ーーー!!!」 心のかけ声と同時に、魔方陣の中心からおびただしい量の魔力が奔流となって迸り、E・フォースを貫いた。子ブタ2匹が蒸発するように掻き消え、巨大ブタの腹部にも大きな穴が空く。 「ぶ……ごっ……!!」 鳴未が天使の息で自らを癒やし、リコルが軌道を逸れた子ブタがよろよろと飛んでいるところへ光の翼で急接近、渾身の力を込めた鉄扇の一撃で消滅させた。 残るは巨大なキューピッグ1匹。 その身に重圧を受けながらも光の翼をはためかせ、七がE・フォースの前に立ちはだかる。 周囲に巻き起こったカードの嵐の中から、七は1枚のカードを選び取り、巨大ブタへと投げた。死の運命を告げるカードが、防御力を無視してE・フォースを切り刻む。 「――これで終わりだと思った? もいっかい、いくよ」 クリティカルからの連撃。七が手元に戻ったカードを再度投げると、十字に切り裂かれたE・フォースの体から、黒い煙が血のように勢いよく噴き出す。 「次はカレールウをチョコに変えるE・フォースに生まれ変わって……いや、それも迷惑か」 「ぶごおおおおおお…………!」 闇の中に溶け込むように、バレンタインへの反感情から生まれたE・フォースは消滅してゆく。 こうしてリベリスタたちの手によって、世界と店内のチョコレートは守られたのだった。 ●戦闘時に使用されたカレールウはスタッフが美味しくいただきました 「深夜にカレーを食すという行為は遠慮させて頂く……身体にあまり宜しくないのでな」 「妾の深遠なる魔術知識によれば、カレーは飲み物なのじゃぞ?」 「今は深夜なんかじゃない! 朝っスよ!! ささ、1杯」 「むう……」 ストイックな葛葉に、シェリーと鳴未がぐぐいと迫る。 ここはサラリーマンが集った3軒目の居酒屋、ではなく……リコルが交渉して厨房を借りたアーク本部の食堂である。念のため。 テーブルに並ぶ大鍋から食欲をそそる幾種類ものスパイスの香りが漂い、夜勤を終えたアークのモブ職員たちも顔を覗かせる。 リコル、カイ、七の3人が手慣れた手つきで鮮やかに作り上げたカレーは、定番のビーフ・ポーク・チキンに、クミンを効かせた骨付きマトン。ひき肉とひよこ豆のカレーに、きのこと野菜をたっぷり入れたヘルシーカレー、『こころよう でんじゃー』と貼り紙が貼られた超激辛カレーもある。 ラヴィアンと説得に屈した葛葉が配膳を手伝って、バレンタインってなにそれおいしいの2月といえばカレーだろ祭りinアークが開催されたのであった。 「食べつくしてやるぜっ!」 「カレーカレー♪ るんるん♪ いただきますのデスー!」 香りだけで咳き込みそうな極辛カレーにうっとりと目を細める心。 その隣ではシェリーが黙々と、わんこそばのようにカレーを平らげていく。 「ラヴィアンさん、ニンジンも食べないと大きくなれないのダゾ?」 「う、うるせー! 俺を子供あつかいするんじゃねー!」 3児の父であるカイから見れば、ラヴィアンが任務以外のときに見せる顔は年相応の少女そのもの。皿の端に綺麗に残していたニンジンを見とがめられ、あわあわと隠そうとする。 「パパンおかわりー! なのデス!」 「はいはい、ちょっと待つのダ~」 カイがおかわりをよそうために、いそいそと席を立つと、 「(……天誅!)」 そのカイのカレー皿に、ささっと自分のニンジンを移すラヴィアンであった。 葛葉、七、鳴未の成人3名に、リコルがライムを添えた透きとおる黄色いカクテルを給仕した。 「お疲れ様でございました。……よろしければ、試飲していただけませんでしょうか?」 嫌な予感を感じつつも、メイドさんの期待に満ちたキラキラ目線をかわしきれず、カクテルに口をつけた大人たちは――――すぐに予感が的中したことを悟った。 「カレーの味がするよ……」 「決してまずくはない……んだけどな……」 「…………ノーコメントだ」 「カレーリキュールをベースに、カクテルを作ってみたのでございます。名付けて『豚様のためいき』……勿論わたくしは未成年ですので、味見はしておりません!」 「……」 リコルがモブ職員に呼ばれて立ち去った後、真水の美味しさを堪能した大人3名。カレーには水・お茶・牛乳、なんでも合うが、カレー味飲料は合わない。それが3人の達した結論だった。 「それにしても……チョコレートをカレールウにするとは、面妖な敵であったな」 「チョコだと思ってかじって、カレールウだったときのショックは計り知れないよね……」 「……まさか、七さん?」 「ち、ちがうよ、やったことあるわけじゃないよ? さすがに匂いで分かるよ……?」 「そうっスよね! 正直チョコとカレールウってそんなに似てないし!!」 「間違えようと思っても間違えないだろう、普通は」 食堂が、明るい笑い声に満ちる。 ……さて、ここでリベリスタたちの行動を振り返ってみよう。 買い物のチャンスは戦闘の前か後であったが、彼らが選んだのは戦闘前。戦場ではそこかしこに“黄色い光”が乱れ飛び、AFに収納できるモノの数には限りがある。 葛葉とリコルが忘れずに買ってきてくれたお土産に嬉々としてかじりついた女子大生フォーチュナが、「ぱくっ」→「ギャー!!」っとなるのは、このカレーパーティーから数時間後のことであった。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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