●ぺったんぺったん にゃーにゃーにゃー 「君たちはお餅食べれないのよー」 にゃーにゃーにゃー 「ほらほら鰹節~。このお餅に使うのだったけど、いいわよね!」 お餅を丸めていたおばちゃんが、鰹節で出汁を取ろうと用意していたおばちゃんにと声をかける。お餅を丸めていたおばちゃんの言葉に快く頷いて、鰹節が無事、猫たちにと届けられる。 にゃー! にゃー♪ おばちゃんたちの周りを囲んでいた総勢20匹以上の猫たちは無事、鰹節を貰うことができたのだった。 そんなほのぼのしたとある広場だったが、皆は気が付いていなかった……。その身に不幸が襲いかかろうという事態に。 「あらお餅が沢山あったのに……どうしたのかしら?」 広場に遊びに来た人たちに配ろうと、すでに50個以上はあったであろうお餅がまるっとない。誰か持っていったのだろうか? そんなことを思った瞬間、影が落ちる。 「きゃ……っ」 悲鳴が大きく響きわたる前に、ぱくんと頭が飲みこまれた。それによって命を閉じることになったのだ……。 ●大至急です! 「とある広場に、蛇のフォースが現れました」 お正月も終わり、まだ残っていたもち米や作りすぎちゃったお餅を持ち寄ってとある村では大体このぐらいの時期に、皆でお餅食べよう大会をするのだという。今回、その会場に悲劇が起こる。 「蛇のフォースは噛みつきと体当たりによる攻撃をしてきます。頭をがぶっとできるぐらいですから、噛みつきは要注意ですね。ただ、皆様にかかれば弱い部類ですが、一般人には脅威です。今すぐいけば広場に蛇が現れるより先に、山の入口あたりで待ち構えていられます。皆様はすみやかにその蛇を倒した後、このチケットを使って……」 ごそごそと取り出されたのは、どうやら出入りに必要なチケットらしい。人数分どうやって用意したのだろうか、ちゃっかりと用意されている。にっこりと微笑み、さらに言葉が紡がれる。 「お餅を楽しんできてください。いろんな種類のお餅があるようですよ?あと、これは本当に好みになるのですが、その村では猫が多いようです。その広場にも20数匹いるのです。人懐っこいらしいので、触り放題ですよ」 あ、勿論分かっていると思いますが人と猫に危害を与えないように。未成年の飲酒禁煙は禁止ですよ! と締めくくった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:如月修羅 | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年01月27日(日)22:57 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●まずは運動です! のんびりとした雰囲気が漂うとある田舎。広場の近くの山の入り口に8名が集まった。広場の人が来たら大変と『紫苑』シエル・ハルモニア・若月(BNE000650)の手によって結界は張ってあり当面の間の心配はない。 「白蛇様……この寒き時節、本来であれば春の訪れを待ちつつ夢現に冬眠の最中だったでしょうに。エリューション化さえしなければ……」 悲しげに首を振る隣では、金のツインテールを揺らしながら拳を握る『三高平の悪戯姫』白雪 陽菜(BNE002652)の姿。ぐぐっとその手には力がこもる。 「アタシと猫の楽しい時間を奪おうとする蛇なんて蒲焼にしてやる!」 ちょっとだけ美味しそうな感じだが、相手は蛇である。むしろ逆にたべられるのではないだろうか? その蛇の大好物といえばネズミ等の小動物。そうここには、蛇の大好物? がいたりした。 「へびもねこも天敵ですぅ! でも今日はわるいへびだけやっつけにきたのですぅ」 ネズミのビーストハーフ『ぴゅあで可憐』マリル・フロート(BNE001309)である。猫も蛇も天敵の彼女だが、リベリスタ。負けるわけがない! ネズミを丸のみしているのをテレビでみた彼女にとって、蛇は倒すべき絶対悪だ。村の入り口を見つめながら『本屋』六・七(BNE003009)が灰色の髪を揺らし呟く。 「生物としての蛇は嫌いじゃない……というか可愛いと思うけど、お餅と猫たちと、村人のために頑張らないとねえ」 そうだ、お餅である! だがしかし『眼鏡置き』小崎・史(BNE004227)は思う。 (「取り敢えず都会育ちの俺としちゃあ人を丸呑みにする大蛇よりこの村のほうが余程ファンタジーなんだが田舎っつうのはこういうもんなのか?」) 田舎では意外と事あるごとにお餅をお祭り会場やらなにやらで目にするが、都会ではないのだろうか。ともかくも、大学の寮で妹((世紀末系豆戦車)と過ごしている史としては健康的な正月と無縁だった。ようは。 「平たく言うと餅が食いてぇ」 そういうことである。ふわりと『哀憐』六鳥・ゆき(BNE004056)が微笑む。少し悲哀に満ちた其の笑みはこれから戦う蛇に向けたものだろうか? 「可愛らしい蛇さん…連れ帰れないのが残念ね。あなたがただの蛇さんであれば、と思わずには居られませんわ」 (「けれど…御免遊ばしませ。人や猫さんに危害を加えさせるわけには参りませんものね」) そこに……ズルっと音を立てながら白蛇が現れた。 「きたな」 すっと黒い瞳を細め、アーサー・レオンハート(BNE004077)が敵を見据えた。その眼差しは鋭い。 シャァ……っ! 舌がちろちろと蠢き、リベリスタを認めた瞬間瞳が喜悦に歪んだかのように見えた……。 ●白きモノと倒す者 それは確かに白蛇だった。白く光沢を放つ体をくねらせ鎌首をあげリベリスタ達を見る姿は獲物を狙う蛇そのものだ。ただし、顔が異様に大きい。よくもまぁ持ち上げられるものだ思うぐらいには大きかった。だがしかし、ぱくっと頭を食べるからにはこのぐらいの大きさはないといけないのだろう。 「ステージ開始、と行きましょうか。この後はイベントもありますしね」 『旋律の魔女』宮代・紅葉(BNE002726)が 奏楽杖【呉葉】を構える。その杖から四色の光が的確に白蛇にと向かい当たっていく! その余りの攻撃の強さに、白蛇は巨大な頭を揺らし苦痛に暴れた。 「さあ蛇さん、わたくしの歌を聴いてくださいな。ご遠慮なさらず、御代は貴方の命ですから♪」 そんな中、遠くに逃げ……いや、戦略的に後衛の方に移動するマリル。別に怖いわけではない。これは、頭脳的戦略なのだから……。そして、彼女を守るように中衛に位置するのはシエルだ。ゆきと連携し、回復を効率よく取れるように常に気を配る。シエルの周囲に魔法陣が展開し、白蛇に白い魔弾が容赦なく突き刺さった。ゆきも同じように気を配りながらも、周囲に展開する魔法陣から白蛇に魔弾が突き刺さる。その攻撃を受けて、ぶるりと白蛇が大きく頭を振った。その頭が、まさに皆を守るように立ちはだかっていた七にと当たりそうになる。 しかし、獲物は大きい。さっと軌道を見極めカードの嵐をお見舞いしてやる。待つのは死の運命だけだ。普段は後衛のアーサーも前にで、白蛇の抑えに回った。その精悍な姿が味方を守る壁となる。 「にゃんこを思う存分もふもふするためにも……倒させてもらう」 なんか本音でた。もふもふのためだ、蛇の巨大な頭部を狙って殺意を当てる。それはものすごい殺意なのではないだろうか、だってもふもふしたいもの。後ろから四色の光が的確に頭を狙って放たれた。魔術師である史だ。魔術師ってのは前にでるものではない……だからこそ後ろからの支援は万全だ。 「わざわざ出てきた処悪ぃがさっさとご退場願おうか」 その言葉通り、白蛇はなんかへろへろになっている。噛みつこうとしても、素早く避けられまくっていてなんだか可哀想にも思えなくもない。頭脳的戦略から離れたマリルが、精密な射撃でばっしばっしあてる。落ちる1$硬貨さえ撃ち抜くと言われている射撃だ。こんなでかいもの外すわけもない。そして……陽菜から業火を帯びた矢が放たれる。蛇一匹に無駄に7連発。めっちゃ燃えた。白蛇がまる焼けになり…………本当に蒲焼みたいになった。 「あれ? 蒲焼……?」 攻撃する暇さえ与えずの猛攻撃によって、誰一人怪我することなくその命を落としたのだった……。 だしかし、本番はこれではない。いざもふもふの………いや、お餅食べよう大会に向かおう! ちなみに、蒲焼になった白蛇は皆の手によってお墓がつくられた。 「死なば皆同じ……安らかな眠りを」 シエルがそっと祈る。安らかな眠りを。そう、願う。 ●猫とお餅で 広場は和気藹々としていた。温かな日差しの中、猫達も楽しげにうろうろして、人から食べ物を貰ったり遊んでもらったりしている。中には鍋の中に入って猫鍋状態の猫もいたりした。シエル達はきちんと幻視を使い羽や角を隠している。これでどこからみても怪しまれることはない。チケットを使って入った面々はそれぞれ目的の物を探し出していた。 「お餅は辛み大根で頂きたいのです」 お餅を配っている女性が、はいよーと差し出してくる。白いお餅に大根が絡まり、ほかほかと美味しそうだ。口に含めば、柔らかなお餅とからみが絶妙に広がった。 「美味しゅうございます」 食べ終われば、猫と遊ぶ前にお皿のお片付けの手伝いを。これには喜ばれ、持って帰りな! とお餅を頂いたりしたのだった。同じくゆきもからみ餅を頂く。変わり種はないかと見渡せばこれからの季節にいいだろうチョコ餅なんていうのがあった。あとで食べてみようかと、陽だまりの中温かな場所を探して座る。 「まあ……、美味しい」 そんなゆきのもとにすりすりと白猫が寄ってくる。特等席を邪魔してしまったのかと移動しながら撫でてもいいかしら? と聞けば猫がいいよーとでもいうようにさらにすりすりしてきた。人懐っこい猫を撫でてやる。 「あなたのお名前は何と仰るのかしら……ふふ、動物会話でも出来れば良かったのでしょうけれど」 でもできないからこそ深まる絆っていうのもあるのかもしれない。そう思えば、このひと時は温かく、幸せな空間だった。 「蛇さんやトカゲさんが沢山居るから、猫さんはお迎え出来ないのだけれど……時々こうして触れるのは、心地良いわ。どうぞ、お膝にいらっしゃいな。仲良くしましょう?」 それに否を唱えることもなく、白猫は膝の上でまるまるのだった……。 沢山の種類を探す者も居る。そんな一人の七は醤油系のお餅から攻めていた。醤油バターで味付けて海苔巻いたのをほおばった。こおばしい醤油が堪らない。カロリーが気になるけれど、運動したばかり! ちょっと食べるくらいなら体重なんてきっと変わらないだろう。それに、沢山の量を消費しようっていう考え方からなのか、お餅自体はそんなに大きくはない。 「これなら、6個ぐらいいけそう。あ。最後にきなこやあんこで締めかな」 そんなことを呟いていれば、猫がどうしたのー?とすりすりしてくる。お餅を食べれない猫達のために煮干しと猫用ジャーキーを持ってきている七はすちゃっと取り出した。もぐもぐうにゃうにゃと食べる猫たちは、触られても文句を言ったりしない。お腹をもふもふーっとしてみたり、顎をもふもふーっとしてみたが、どちらもお好みのようだ。にゃぁんと嬉しそうに鳴いてすり寄ってきた。 「食べすぎないように気を付けるんだよ、ふふ……」 そんな光景のすぐ近くでは史がお餅を吟味している。沢山あるが、こんな時こそ……。 「凝ったもんよりシンプル・イズ・ベストだ」 鰹節醤油をつけた餅を海苔にくるんで頂く。つきたてのお餅は思った以上に伸びて、ほわんと鰹節と醤油が口の中に広がる。 (「酢餅(大根おろしにぽん酢の餅)なんかもいいねぇ」) 近くではお雑煮や揚げ餅なんかもある。それに七味なんてかけて食べたら美味しいだろう。甘いものは甘酒ぐらいで十分だ。甘酒とお餅を手にふらりとしていれば、黒猫が足元に寄ってきた。すらりと尻尾が足に絡みつく。媚びているわけではないが、どこかしたしげな様子の黒猫。 「なんでぇ。おまえはあっちに混ぜんねぇのか? 黒いの」 そう声をかけるが、にゃーっと鳴いて離れる様子は見られない。他と混ざらないというのも猫らしいと笑い、甘酒をくいっと飲んで一人ごちる。 「まだ日は高い、ゆるりといこうじゃねぇか」 鰹節を差し出され、頷くようににゃーっと再び黒猫が鳴いた。その頃紅葉は大好きなきなこもちを探していた。ありきたりだからすぐに見つかるかと思えば、逆に沢山ありすぎて目立たない。漸く見つけ出したそれは、ほんわかまんまるのお餅だった。 「……もちもちで美味しいです。素朴で、何だか懐かしく感じますね」 配っていたのがおばあちゃんだったからだろうか、なおさらそう感じる。皺だらけの手は、おばあちゃんの過ごした年月を映しだし、そしてお餅までになんらかの魔法がかかったかのよう。懐かしい味は、出すのは結構大変かもしれない。一通り堪能した後、鰹節を手に猫を探す。三匹の日向ぼっこしながらなにか……いや、明らかに皆がくれる餌を楽しみに待っている茶色の猫がぴくんと耳を動かした。どうやら紅葉の持っている鰹節に気づいたようだ。 「貴方達も美味しいもの食べたいですよね?」 鰹節を上げれば、我先にといった感じに猫達が膝の上に乗ってくる。でも爪は立てずにやんちゃなことさえぬかせばお行儀よく待っている。にゃー、にゃー? 早く頂戴ちょうだいと皆の瞳はきらきらうるうるだ。 「家はお婆様が動物の類を飼ってくれませんでしたから、こうやって戯れるのは楽しいですね…お家でも飼いたいなぁ」 にゃふにゃふもぐもぐしているにゃんこたちをゆっくりと撫でながら、紅葉はそっと呟いた。お餅よりも猫っていう人たちが居ることを忘れてはならない。 陽菜は仁王立ちしていた。ツインテールが揺れる。その瞳はきらきらと輝いている。視線は猫一筋、明らかにもう猫しか見ていない。お餅? それもいいけれども……、彼女の意気込みをここできいてみようではないか! (「ハッキリ言おう! アタシにお餅を楽しむ余裕は無いと!」) もはや彼女はマイナスイオンと動物会話を使って猫たちと戯れることしか考えられない状態だった。うにゃーんとうろうろしているさらに増えた猫総勢30匹近く。今まさにやってきたばかりの猫たちは、陽菜のダイブがまっていた。といっても勿論猫を怖がらせるようなことはしない。そっと猫たちの間に入った陽菜は思う存分、能力を発揮してたわむれる! 上も下も右も左も膝の上も頭の上も、仲間ー♪ と認識した猫達によって猫まみれである。 尻尾やお腹や背中や肉球をぷにぷにすれば、猫もざりざりの舌でおかえしーとばかりに舐めまわす。尻尾がゆらんと揺れた猫達は、まさに遊び仲間はっけーん! 状態である。しゅしゅっと猫パンチなんかも繰り出される。そんな中小さな猫が一番、陽菜をお姉さんかお母さん認識をしたのかすりすりと寄ってくる。ここぞとばかりに動物会話を発揮して 「アタシと一緒に行かない?」 と聞いてみれば、猫はにゃぁんとないて了承の意を示した。また、周りの人に聞いてもここの猫たちは首輪がついていないのは野良で、村猫みたいなものらしい。どうぞどうぞと了承を受けることもできたのだった。 そして忘れてはならない。 (「餅も楽しみではあるのだが、俺にとってのメインはにゃんこ! 即ちもふもふタイムである!」) アーサーは猫用の鰹節を貰うと、陽だまりの中体を舐めたり鼻ちゅーご挨拶している猫たちの元に行ってみる。特に人を怖がるわけでもなく、なぁに、ごはん? ごはんなの?! と瞳を輝かせた猫たちがアーサーをみた。ざっと見た所、全部の猫が勢ぞろいしているわけではない。半分以下と言ったところか。 (「目標は全部のにゃんこをもふもふすることだな」) 鰹節をちらつかせてみれば、怖がらせないように……なんていう間もなくわらわらと寄ってきた。ここの猫たちは怖がることをしないようだ。勿論、猫好きオーラが半端なくでているのも分かるのだろう。そっと手を差し出し、抱き上げてみれば、嬉しげにざらざらの舌で顎を舐められた。頬ずりしてみれば、尻尾がゆらりん。そしてふわふわもっこもこ手触りである。その毛は温かで手に馴染む。 「ふわふわの触り心地でありながら人懐っこいにゃんこ……まさに天使!」 その天使の猫といえば、着流しの懐にいれてその温もりを感じてみたりもしてみたいという願望が聞こえたわけではなかろうが、子猫がひょいっと入ってしまった。居心地がいいのかそのまま猫はうとうと寝始めてしまう。 「もふもふな触り心地で人懐っこいとは……あぁもうにゃんこ可愛いなぁ!」 (「マスターファイブがあれば、もっともふもふを楽しめたのだがな……」) それだけが心残りである。ところで忘れていないだろうか、一人、戦っている少女が居た。彼女の目的はお餅である。だがしかし、状況がそれを許さない。 「おもちはいちご大福と磯辺巻きを食べるですぅ」 本当はいちご大福のいちごだけ食べたいのだけれども、彼女曰くちーぴーおーのためにも普通に食することにする。ところでトッピング用に苺だけとか探せばありそうだが、どうなんだろうか。もぐもぐといちご大福を頬張っていれば、感じる、狙われる視線。 えっものだーと猫は本能で分かってしまうのだろうか。マリルの傍には臨戦状態の猫たちがわらわらと集まってきた。いやたんに遊んでほしいだけなんだろうが。 「ねこどもはあたしをおいしそうな目でみるなですぅ! あっちいけですぅ」 威嚇してみる。もふりたい人は沢山いるのだから、そちらにいけというのに!徐々に輪がせばまってくる。これではゆっくり食べれない。というか、むしろ自分が食べられる。だっと立ち上がって走ってみた。目指すは安全地帯! どこにあるかわからないけれど! 「おいかけてくるなですぅ! おもちをたべれないのですぅ! 遊んでるのではないのですぅ!」 周りはあらあら楽しそうねな視線である。誰も襲われているとは分かってない。猫もなんか楽しそうだし。 「誰か助けると良いですぅ!」 マリルを唯一助けてくれそうなシエルといえば……。 「煮干しを持ってきたのですが如何でしょうか?」 猫と戯れていた。煮干しをにゃふにゃふと食べている猫の背中をゆっくりと愛撫する。猫も気持ちよさそうだ。 「撫でさせて下されますか? ……ありがとうございます」 そんな脇をマリルが走り抜けていった。猫もダダダダーと走っていく。 「あらあら……ほら、お猫様、煮干しでございますよ?」 走っていく猫達に煮干しをチラつかせれば、数匹はそちらに。 「おそわれてるのですぅ!」 マリルの悲痛な悲鳴が聞こえるが、周りは和やかに時間が過ぎていくのだった……。 お餅と猫と運動と。 それは約一名を覗いて楽しい一日であっただろう……。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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