●BLではない、ホモだ 「あのですね、えっとですね、男性限定でなんだか同性にウホッとしちゃうふいんきになるアザーバイドの薔薇が郊外の空き地に咲き乱れちゃったんで何とかして来て下さい」 と、両手で俯く顔を覆い隠した『歪曲芸師』名古屋・T・メルクリィ(nBNE000209)が言いました。 「アザーバイドの見た目はまんま薔薇ですが、色合がショッキングピンクですぞ。においは甘~い……こう、そこはかとなくムーディなアレだそうで……あと棘は無いので寝転がってゴロゴロモダァしても怪我はしないそうです……あと時間帯は素敵な夕方でロマンティックが止まらないそうです…… 放っておくと増殖して世界がホモに包まれて色んな意味で崩界しちゃうので何とかして下さい。業炎撃を叩き込む、土砕掌を叩き込む、魔氷拳を叩き込む、兎角全部奇麗に刈り取って下さい。あ、別段覇界闘士スキルじゃないとどうにもならない事はないのでご安心を。 ……え、何故そんなアザーバイドがこの世界にやってきたのか、ですって? 私が知りたいですぞ…… あの、ええと、説明がものっそい短いですが、私からの説明は以上ですぞ。 ……その……なんと言いましょうか……私はいつもリベリスタの皆々様の味方ですぞ!!!!!」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:ガンマ | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年01月20日(日)23:06 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●ネタバレ:ほもが勝つ 『ぶりーふぃんぐのーと らすと』。震え字にポタリと涙が垂れた。 「すまないでござる……雷音、カズト、咬兵……拙者は今回は無事じゃなさそうでござる……」 手にした二つの懐中時計に『ただ【家族】の為に』鬼蔭 虎鐵(BNE000034)は祈りを捧げる。 抗ってみせる。絶対に。絶対に! 絶対にホモホモしない! 「だからホモは駄目だとあれほど!」 「愛は人それぞれ違うでござるからどうこう言うわけではないでござるが……!」 酒瓶片手に『ピジョンブラッド』ロアン・シュヴァイヤー(BNE003963)と『女好き』李 腕鍛(BNE002775)。きつい奴をノマノマイェイ。 「飲まないとやってられないよね!」 「リミットぎりぎりまで飲むでござる。今日の事を記憶から消す為に!」 盛り上がる一方で『塵喰憎器』救慈 冥真(BNE002380)は完全無表情。最初からクライマックスすぎてやばい。 「ホモホモしい連中はさんざ見たけど、やっぱり敵は内側に居たのか。獅子身中の虫か。ホモ尻中の竿か。やかましいわ」 我ながら人生最悪の発言したわ畜生。 そんなこんなでブリーフingルームから久々に外界に出たホmリベリスタ達は現場に向かったのでした。 そこはお花畑でした。きれいなバラアッー!がショッキングピンクに咲き乱れていました。 きれいでした。 『了』 いや、終わらない。俺達のホモはこれからだ! そして『折れぬ剣《デュランダル》』楠神 風斗(BNE001434)は特殊な性癖など何一つ無い至って普通の男子高校生だそうです。自称。 それが、何故こんなことになってしまったのか。 それは、今まで彼が女性に対して働いた、数々の非礼(と云う名のラッキースケベ)が招いたしっぺ返しか。 女性の胸を揉んだり顔から突っこんだり着衣ひっぺがしたりスカートの中を覗いたり胸を揉んだり押し倒したりしたからか。 「けれど、こんな仕打ちは……」 されても仕方ないかもしれない。 「い、いや! それでも! それでも嫌なものは嫌だーーー!!」 無力な少年の悲痛な叫びが黄昏に響く。 嗚呼、分かっているんDA。こんなのだってとても大事な任務だって事。放っておいたら世界がHENTAI 否、TAIHENなことになってしまうからNE。 「だが! それでも護りたいものがあるんだーーー!」 この剣は、大切なもの(貞操とか)を護るために。 「オレは抵抗する! この残酷な世界に! 非情な運命に!」 拳を握り締める彼は大装甲を隙間なく纏い、鉄の防御で悪の手をシャットアウト。その下には貞操帯を装着し万が一に備える。更に顔には妖しい空気を吸わないようにとガスマスクに酸素ボンベ。一見して誰お前状態。 「完璧じゃないかこの装備! これなら、いかにアザーバイドやホモの魔手といえど、オレを侵すことはできまい!」 ★フラグ一つ目入りました 「まあ、仮にそんな装備が無かったとしても、強い意志をもっていればほもほもすることなどないのだ。そう、オレはホモになんか絶対負けない!」 ★フラグ二つ目入りました 「さて、ほかの連中もお楽しみだろうし、俺たちもヤルか!」 そんなこんなフラグが二本立ったので、風斗は気が付いたら背後にいた『(自称)愛と自由の探求者』佐倉 吹雪(BNE003319)に身につけた大装甲をブレイクされてしまいました。匠の早業。なんということをしてくれたのでしょう。 吹雪は物防無状態の風斗の腰に腕を回し抱き寄せる。近くなる距離。『ドキリ』と、少年は胸が高鳴るのを感じた。 「いっ、今はこんな事をしてる場合じゃ……」 「『こんな事』? 仕事だろ、何だと思ってたんだ?」 「止めろ、はっ離せ馬鹿!」 「おいおい、まだ来たばっかりなのにどこに行くつもりなんだ?」 吹雪の胸を押し逃れようとする風斗だが、男の手は少年をしっかり抱き留め逃がさない。少年の頬が恥じらいの薄紅に染まる。 「可愛い顔してるじゃねぇか」 「可愛いって言うな」 ぐぅ、と奥歯を噛み締め風斗は視線を逸らした。吹雪の胸板に宛がった手はもう押し退ける事を考えておらず、優しく包まれる体温に我知らず甘んじている。 「あぁ、ちなみに俺は素早い動きと連続攻撃が得意だぜ、突然ナニを言い出してるのかって? そんなの言わなくてもすぐにわかるようになるさ、ほら、俺のソニックエッジでお前のデュランダル痺れさせてやるぜ」 撫でおろされる吹雪の手が風斗のデュランダルに触れた。びくん、と風斗の肩が跳ねる。 デュランダル:愛剣デュランダルが、風斗の成長に合わせるかのように変形した姿。刀身から柄まで継ぎ目の無い一体構造のバスタードソード。白銀の刀身には赤いラインが縦横に走っており、持ち主のオーラの高まりに比例してその輝きを増す。『決して折れない』という誓いと共に命名された。 (↑原文ママ) 「なに、すぐによくなるさ。それにだんだんその気になって来てるんじゃねぇのか?」 「……レッドベルセルクがリミットオフしてフリークスになったらお前の所為だからな」 「俺はスピードスターの暗器熟練LV2だぜ?」 そして吹雪のバックラーが繰り出すのはソニックエッジ――決して止まらないかのような澱みなき連続攻撃で対象一体を追い詰めます。 「お前のデュランダル、オーラの高まりに比例してその輝きを増してる」 「一々言うな、っ……!」 凄く……ショッキングピンクです……。 「なんだよこのシチュエーション。見るからに右に受け流しつつ雰囲気に流されろみたいな。おかしいだろ実際」 バラアッーに脳味噌をヤられた冥真は身に纏うはオンリーOMENでした。「ここまで綺麗だと勿体無いけど刈り取らなきゃなー」なんて言ってるけど以下略。 「全くなんでこんなになるまでほっといたんだ……ホラ……口でどう文句つけてもお前のカオは正直だぜ?」 ホモれるなら誰でも良い(プレ曲解)冥真は今日は肉食男子だ。薔薇を咥えて、EPが付き果てるまでソニックエッジに勤しんでいる吹雪をホモホモしい目で誘う。 「そうだな、ちゃんと刈り取らないとな。お前の倫理観もきっちり刈り取ってやるからよく見とけよ」 恥じらってちゃ始まらない。一本一本丁寧に刈り取って、 「お前にこうッ!」 「アッー!」 本格的マジックアロー♂ 「大分綺麗になってきたけどまだまだだよな。そう、お前もまだまだ綺麗になれるだろ? 分かってる」 本格的天使の歌♂ 「ふ……流石だ。ホモVPの名は伊達じゃねぇな」 「そうだな、ホモVPだからな。分かってるだろ? ちゃんと任務は達成しなきゃな。できませんなんて言わせねえよ」 冥真の言葉に、吹雪、風斗が頷く。 「「「ほもほもして帰るんだよ!!」」」 今、男達は一つだった。 「あぁ、ショッキングピンクだな。お前も俺もバラもなアッー!」 「3人一緒になんてのも経験したことあるから大丈夫だ、俺に任せろって、ちゃんとリードしてやるから」 「やばい、リミットオフしそうっ……!」 今、男達は一つだった!(大事な事なので二回言いました) ●おぉ、耽美耽美 「大切な人達が、僕の帰りを待っているから、絶対に、何事もなく帰らなきゃならない……!」 そう思っていた時期がロアンにもありました。 久し振りに酔ったかな。そう思う彼はバラアッーの上に座り込んでいた。その傍らには、零の距離で腕鍛――妹が惚れたという男だ、どんな者なのか前々から興味はあった――が、ロアンに凭れかかっている。 そんな腕鍛に、「ねぇ」と。 「妹を任せる前に、どんな男なのか知りたいな……教えてよ、君の事。もっと見せてよ、もっと間近で」 抱き寄せた耳元。囁く口唇。かかる吐息に腕鍛は小さく身じろぎを見せた。その様にロアンは笑みを深くし、彼の耳に口付ける。 「僕をこんな気持ちにさせて……いけない人だね。さあ、懺悔の時間だよ……?」 今、僕のBLACKが君をJACKする――毒の様に甘い言葉。されど腕鍛は挑発的に笑むとロアンの胸をするりと撫でた。 「未来の義兄よ。拙者がどんな男が知りたいのなら教えてあげるでござるよ」 「ふふ、さすが恋の絶対者、僕の張り巡らせた甘い罠(ギャロッププレイ)もそう効かないか」 ならば力を以て捩じ伏せ従えるまでだ。欲望の面接着、今夜は君を離さない。押し倒すと薔薇の花弁がふわりと散った。 「おいたはダメでござるなぁ」 「僕はヴァンパイアだからね……嗚呼、君のその白い首筋に牙を立てて華を咲かせたいよ。 消えない印を、お近づきの印に――蕩ける様な甘い毒を」 メルティーキス。それは致命的な猛毒。 されどそれは―― 「力尽くなんて……拙者の得意分野でござるよ?」 ニヤリと笑った腕鍛には届かない。ぐるりと視界が反転したかと思えば、ロアンが彼に組み敷かれていた。見下ろされる金の瞳に、ゾクッと体の奥が疼く。 「力を技術で返すのが拙者の武術でござるからな?」 寄せられる顔――ちゅ、と接吻の音が鳴ったのはロアンの耳元。 「おこっちゃだーめでござるよ?」 「ひゃっ!?」 猫の様にざらついた舌が耳の輪郭をなぞり上げる。それが齎すぞわついた感覚にただロアンは歯列の隙間から声を漏らし身じろぐ事しか出来ない。まさか自分の得意技(メルティーキス)を喰らうなんて。それにこの体勢も屈辱だ。 「にははは、流石ご兄妹でござるな……反応がそっくりでござるよ」 「なかなかやるじゃないか、気に入ったよ」 いつか倍返しせねば。その時を覚えていろよと目の奥に熱を燃やし、彼の背中に回す腕。 「恋人の影響で聖書を読むようになったでござるが……この果実は大犯罪だそうでござるな?」 「そうだよ、これは禁断の……それでいて、たまらなく甘い果実」 繋いだ手。絡める指。零れる吐息。 さあ、もっと齧ってみせて。 もう一口ずつ齧り合って。 飲み干して、甘い甘い蜜を。 芯まで全て、腹の中に入れてしまおう。 酒と花弁を唇を以て分かち合う。 ●ほ も の 時 代 が 来 た 「この瞬間を待ってたぜ!」 「男の世界に引きずりこんでやるぜよ。ケツが寂しくなって尻尾を突っ込まずにはいられん程度にな!」 逃げ出そうとした虎鐡にガッバァと抱き付きタックルをかましたのは『ほも狼』武蔵・吾郎(BNE002461)、そして自慢のパンツァーテュランで後ろからノックバックしたのは『人生博徒』坂東・仁太(BNE002354)だった。 「ウワァー! 嫌でござる! 嫌でござるー!」 「初めは嫌でもだんだんよくなってくるぜよ」 「もうリミットオフなんかしてよ、やる気十分じゃないか」 折角の機会だからほもほもしようずとガチケモ2体はガチである。吾郎は暴れる虎鐡のパンツや口に腕一杯採取した薔薇をホイホイ詰め込みまくり、仁太はファサァと服を脱ぎ捨て勝負下着一丁。 「せっかくのホモ依頼やし勝負下着穿いて来た! 紐パン!」 恥ずかしいけれど、あの人の為につけてみました! 名状し難き狂気の世界の夢――ホモケモに完全包囲された虎鐡の目からハイライトが消えた。二人に衣服を脱がされながら、堕ちる他に、道は無かった。 それでも上半身の服だけは死守しているのは残った理性が成した業か。何故下半身の服を死守しなかったのか。 (だって、悪い夢で終わらせたいでござろう……?) ぐったり、力無い虎鐡の引き締まった体躯をしっとりうっとり吾郎は自慢の毛皮でモフモフぎゅっぎゅ。きゅーんと甘え鳴いてすりすりぺろぺろ。わんちゃんが人の顔面ぺろぺろするあれと同一だから別にやらしくはない(迫真) 「人肌は良いもんだろ?」 「うむ……人肌も良い物でござるな……」 もふもふ。吾郎の胸毛もふもふ。すりすりもふもふ。 「虎鐵ぬくい……アフン」 抱き締め合って優しく撫でて。この心地よさは異性だからじゃない、同性だって出来る。 「こんな時だから言っとくが、俺は虎鐵の事好きだぜ」 「ご、吾郎……」 きゅん。 「おいおい、わっしを忘れてもろたら困るで」 更にもっふとパン一仁太がダイビング。花弁が散る。そんな中で。勝負下着と云う名の貞操帯がブレイクフィアーなふいんきで。 「俺の粉砕者が夜のソニックエッジしたくてしょうがないみたいでな……鎮めてくれよ、虎鐡」 吾郎が見せ付けるは魔力剣。その頑強な刀身に息を飲みながらも、虎鐡は小さく頷いた。先ずは指先で愛おしげに撫でてから。良い子だ、と吾郎は満足気に笑む。そして彼のレッドベルセルクをデッドオアアライブだ。 「んっ……」 淡い吐息が歯列から漏れる。噎せ震える虎鐡の瞳に生理的な涙が滲んだ。 一方で仁太が携える禍々しい巨銃、パンツァーテュランが唸りを上げる。破壊と云う名の独断政治、戦と云う名の独壇場。暴君戦車が通った後は何一つ残りやしない。そう正に暴君が如く。 クリティカルが発生すればノックバックだ。更に発生する連撃が容赦をしない。突きぬける衝撃に虎鐡は痛みを感じつつもびくりと体を跳ねさせた。 「っと……わしだけ楽しんでもあかんからな」 空いた手で仁太が触れたのは虎鐡の獅子護兼久。 獅子護兼久:虎鐵の魂であり一部でもある。刀身は漆黒。黒光りする程に美しい。 (↑説明抜粋) 「や、やめ、っ……」 「口では嫌がっとったのに体は正直やなぁ、すっかりキャパシティアップLV2やで」 もっと喜ばしてやらんとなぁ~。意地悪に笑む仁太が虎鐡にかぷっと甘噛みを。 「仕上げに喰らうぜよ、ハニーコムガトリング!」 「俺の幻影剣は弱点を突くぜ!」 「くっ、デッドオアアライブせざるを得ないでござるぅううう!」 圧倒的物攻である。虎鐵は肩で息をしながらも何処か満足気に目を細めた。 「こうなったら吾郎と仁太もオーララッシュでござる」 「おうよ、一回だけなんて勿体ないけんな」 「最後まで離さないからな? いーといんだぜ」 カオスシードはしっかりお持ち帰り。「いいお土産がでけたぜよ♪」と笑う仁太は、後でそれを虎鐡に見せるという羞恥を与えるシーンまで想定していた。 「さぁ、お楽しみはまだ始まったばかりぜよ! 往くでぇーパンツァーテュラン! わっしのミッドナイトマッドカノンを受けてみぃ!」 「俺の歴戦の粉砕者で粉砕してやるよ……覚悟はいいな?」 慈悲も、妥協も、無い。 「世界は残酷でござる。でも……それでも美しいのでござる」 虎鐡は唯、身も心も全て委ね堕ちるだけであった…… ●そんなこんなで まぁホモホモしたり風斗がホモハーレムったり冥真がホモVPダブルピースしたりホモケモズが一部マスタリングされたり腕鍛とロアンが耽美L(たんびーえる)したりなんやかんやで頑張ったリベリスタは無事アザーバイドを殲滅出来たのでした。 「身内に何て説明したらいいのこれ……メルクリィさん、一緒に来てくれない?」 「えー……」 「すいませんでしたごめんなさい本意ではないんです俺はノンケなんです勘弁して下さいもういっそ殺せェ!」 「とりあえずこの報告書は燃やさなければいけないでござるな……」 メルクリィに困った眼を向けるロアンと嘆く冥真と報告書を持つメルクリィへハイライトの消えた目で獅子護兼久を振り上げる虎鐡。あ、因みに『忘れた』『記憶が無い』っていうのは残念ながらお察し下さい。 さぁ良い子の皆、賢者タイム! 『了』 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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