●招集 「突然の呼び出しとなってしまい、申し訳ありません」 緊急招集――。 非常事態との知らせを受け集まったリベリスタ達へ、『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)は事態の深刻さを伺わせるような真剣な表情で話し始めた。 「彼女の研究成果であるキマイラは、時と共にその完成度を上げ、どんどん強力なものへと進化してきました。もしかすると皆さんの中にも、一度は刃を交えた方がいらっしゃるかも知れませんね……」 フィクサード主流七派である『六道』の首領、六道羅刹の異母兄妹『六道の兇姫』こと六道紫杏が造り上げたエリューション生物兵器『キマイラ』。 その強力な生物兵器であるキマイラ達が、大将である紫杏と共に三ッ池公園へと大挙して押し寄せてきたというのだ。 「三ッ池公園はケイオス一派『楽団』の木管パートリーダー『モーゼス・“インスティゲーター”・マカライネン』の攻撃を受けたばかりです。アークが警戒を強化したこのタイミングで仕掛けてきた理由には、解せないものがありますが……」 アシュレイからの情報によると、自信を強める彼女にはバロックナイツのモリアーティ教授の組織が援軍を派遣しているという。 或いは競合する『ライバル』の存在が、彼女を焦らせた事もあるのかも知れない。 ……どちらにしても、事前に感知出来たため奇襲効果は今回殆ど無かったのは幸いだが、かといって好都合という話でも無い。紫杏の狙いは、間違いなく『閉じない穴』だろう。 キマイラ研究向上の為、更なる野望の為にと六道紫杏は穴を使って手っ取り早く崩界度を上げるつもりでいるようだ。己が道を究める為に妥協を許さぬのは、如何にも六道らしいといったところだろうか。 だが当然、彼女等の好きにさせる訳にはいかない。大規模な部隊を編成して『本気で攻め落とす』心算の紫杏派に、少数の警備要員のみで対抗するのは困難だ。 結果、アークも大きな動きを余儀なくされることとなった。 それに、懸念はそれだけではない。第一バイオリンのバレット、歌姫シアー以下『楽団員』達の動きを見れば、その目的が恐怖を撒き戦力を増強する『序曲』に当たるのはもはや明白だ。 今回の場合、期せずともそういう形となった先のモーゼスの下見も効いてくる。ケイオス一派が自分達に利するであろうこの現状――六道、アーク問わず『強力な死者が生まれ得る状況』を見逃す事はないだろう。 「……つまり、必然的に三ツ池公園には三つの勢力が集う事になると思われます。運命がどの方向に転ぼうとも、厳しい戦いとなることは避けられないでしょう……。ですが、それでも最善の結果を掴み取るため、皆さんの力をお貸し下さい」 和泉はそう言って、頭を下げた。 斯くして、紫杏派と教授の連合軍に先んじる形で三ツ池公園に布陣したリベリスタ達。 敵はキマイラ、そして虎視眈々と機会を伺う『楽団』も然りである。 何の因果か、かつてこの場所を占領したジャック・ザ・リッパー達と同じく聖夜を目前に控え、迫り来る敵の迎撃をする事となったのだった。 ●氷柱女 それが近づくと、周辺一体が雪原へと変わる。 全身から凍えるような冷気を漂わせ、人型の氷像の様相であるものの、全身にはヒビが入り、その割れ目からは半透明の濁った液体が溶け出している。 まるで涙を流すように液体を滴らせ、周囲を雪原へと変えながら……それは目的地を目指し進んでいく―― |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:外河家々 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年12月30日(日)23:30 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● 「たく、気味の悪いもんが出来ちまったなぁっ」 六道のフェクサード、恐らくクロスイージスだと思われるヒゲの男が、嫌悪感を隠そうともせずに吐き捨てた。 「兵器無勢が、涙でも流してるつもりなのかね?」 ヒビ割れから滴る濁った液体を見つめ、アメリカンフットボールのヘルメットを被った、覇界闘士らしき女が同意するように声を上げる。 「なあ、あんた達もそうは思わないか?」 ヒゲのクロスイージスが離れた位置を歩く二人へとそう尋ねるが、 「「…………」」 返事は返ってこなかった。 「ちっ、気味の悪さならこっちも似たようなもんだな……」 忌々しげに『倫敦の蜘蛛の巣』からの援軍であるという二人を睨み付ける紫杏派の六道フェクサード達。 E・キマイラである氷柱女の造りだした雪原を歩く、青のダッフルコートに身を包んだ十歳前後の銀髪の少年と、赤のダッフルコートに身を包んだ二十歳前後の金髪の女。 紫杏派からの視線など存在していないかのように、どちらも無表情を崩さない。 やがて睨み付けることにも飽きたのか、ヒゲのフェクサードが念を押すように言い放った。 「いいか、行動を共にすることは我慢してやるが、俺達の足を引っ張るんじゃねぇぞ……?」 脅しつけるようなその声色にも、倫敦の蜘蛛の巣の二人の顔色が変わることはなかった。 ● 氷柱女を先頭として、周囲を雪原へと変えながら行軍するフェクサード達へと突如掛けられた声。 「雪、良いわよね。わざと手袋をしないで出かけて、寒いからと、あの子と手を繋げる。でも……」 彼等の前に、フェクサード達の行軍を止める役目を負った、方舟のリベリスタが現れる。 「異常気象は、お呼びじゃないのよね」 だから、退場願いましょうと――『毒絶彼女』源兵島 こじり(BNE000630)は冷たく言い放つと、その細身の体には不釣り合いなほどに巨大な獲物『馘リロード』を両手で構えた。 氷柱女そのものではなく、それを生み出した人間達を思い、『あるかも知れなかった可能性』エルヴィン・シュレディンガー(BNE003922)は嫌悪感を露にする。 「まるで、作り手の心の醜さを体現しているようだな。待っていろ、俺達の手で解放してやる」 白いマスクの下で目を細め、紫杏派フェクサード達へと鋭い敵意を向けた。 「んな冷たくなっちまって何があったの、お嬢さん?」 そして氷柱女へ向けて、気さくに声をかける『住所不定』斎藤・和人(BNE004070)。 「……ああ、もう語る口は持ってねーのかな。同情はするが、俺等には眠らす事しか出来ねーからな」 物言わぬ、表情を変えることも出来ない氷像をしばし見つめた後、和人は諦めたような口調でそう言うと『改造銃』を手に持った。 「どうしようもなく相容れないのが悲しいです……」 そう言って、雪待 辜月(BNE003382)は遣り切れないという色を帯びた瞳を氷柱女へと向ける。 話し合いが出来る相手でもないのでしょう、だけど――。 僅かでも涙を拭ってあげたい、消え去る時には僅かでもそこに救いがあれば良いと、彼は心からそう願っていた。 「あの人、泣いてるみたい。でも今の私は、泣いている彼女を止める方法を一つしか知らない。――だから」 取り出した指揮棒『アンサング』を振るい、『戦奏者』ミリィ・トムソン(BNE003772)は歌うように告げる。 「任務開始。さぁ、戦場を奏でましょう」 リベリスタ達の背中に、束の間の翼が生まれる――。 戦闘が始まると、まずは辜月が味方全員へと翼の加護を授けた。それにより、足場の不利を払拭したリベリスタ達は一気に攻勢に出る。 彼等の作戦は、紫杏派の六道フェクサード達に取って意表を突く行動だった。倫敦の蜘蛛の巣の二人にとっても同じだったのかも知れない。 飛び出したミリィが、紫杏派フェクサードに向けて優雅な笑みを浮かべる。 「――六道の皆さん、御機嫌よう。今日は得体の知れない彼等も一緒ですか。いつ裏切られるとも分からないのに、ご苦労様ですね」 彼女の放った挑発的な言葉に、小太りのクロスイージスとヘルメットの覇界闘士は怒りを露わにする。 次いでエルヴィンが、フェクサード達の戦闘に立つ氷柱女目掛けて一直線に突っ込んだ。 「さしずめカーリングといったところか。お前達の産み出したもので、自身の首を絞めるがいい」 全身のエネルギーを手にしたナイフへと集中させ、斬りつけると共にそれを解き放った。 そのすさまじい衝撃に、氷柱女は後方へと吹き飛ばされる。そこに続けて『破邪の魔術師』霧島 俊介(BNE000082)が接近し――。 「超早めのクリスマスプレゼントだ! 受け取っとけ!」 ブロックを担っていた六道フェクサードまで纏めて、自身の周囲に炸裂させたJ・エクスプロージョンで吹き飛ばした。 ● 六道フェクサード達のブロック網を突破したリベリスタ達は、その後もルー・ガルー(BNE003931)、そして再びエルヴィンと続けて氷柱女を吹き飛ばし、あっという間に倫敦の蜘蛛の巣のフェクサード達へと隣接させることに成功する。 雪原に興奮し、生き生きと戦闘をこなしていたルーの口からくちゅんっ、と可愛らしいクシャミが飛び出した。 「サムイ、ヘン。ルー、サムサ、ヘッチャラ、ケドサムイ」 【絶対者】を持つ彼女は、本来ならば冷気による状態異常を受け付けない。だが、氷柱女の内包するアーティファクト『アンチ・アンチ』がそれを無効化していた。 だがそれは、リベリスタ達の見込み通り倫敦の蜘蛛の巣達にも平等だ。 「自ら与えた力が仇となりましたね」 ミリィの投げつけたフラッシュバンの閃光を浴び、【麻痺無効】を持つはずの金髪女が麻痺に陥る。 そして動きを阻害された金髪女、氷柱女と銀髪少年とを纏めて、エルヴィンは展開した幻影と共に神速の連撃を浴びせかけていった。 氷柱女の動かぬ口元付近から、氷結へと誘う凍てつく風雪が放たれた。荒れ狂う風雪はリベリスタ達の多数を巻き込み、そのうちの幾人かには体の自由を奪ってゆく。 優位を握ったかに見えたリベリスタ達。 しかしながら、陣形の最後尾であるミリィのフラッシュバンが氷柱女へと届く位置を取るということは、逆に言うと全リベリスタが氷柱女の遠距離攻撃や倫敦の蜘蛛の巣の少年によるフラッシュバンの範囲に入っているということを意味する。 それは、必ずしもリベリスタ達にとって有利に働くとは言い難かった。 特に相手側のフラッシュバンをまともに喰らってしまうと、翼の加護が解除されてしまい、ハイバランサーのないものは雪原に足を取られ、再付与までの間は動きを阻害されてしまうこととなる。 リベリスタ達は辜月が傷や状態異常を癒し、回復補助として俊介、BS除去の補助としては和人という堅実な態勢であったが、紫杏派のクロスイージス二人はどちらもブレイクフィアーを扱うことが出来たこともあり、お互いに油断ならない一進一退の攻防が続く。 「氷のお姫サマ。どうしてそんな悲しいんだ? 女の子の涙って苦手なんだけどな!」 その悲しい存在を、救う術はない。ならばこれ以上泣かずに済むように――俊介の詠唱により出現した魔法陣から、魔力で造られた矢を氷柱女へと撃ち込んだ。 「今回はうちの可愛いハニーちゃんがいるからね、カッコいいとこ見せてかないと!」 『覇界闘士-アンブレイカブル-』御厨・夏栖斗(BNE000004)が放った蹴りの軌跡が無為なる空間を切り裂き、そのまま飛翔する蹴撃となり氷柱女の体を貫いていく。 拮抗した戦況を打破するべく、リベリスタ達は一番厄介な相手である氷柱女へと集中して攻撃を重ねていった。 ● 初手で意外な行動に出たのはリベリスタ達だったが、今度は倫敦の蜘蛛の巣達が彼等の予想外の行動へと移った。 アンチ・アンチ下での麻痺付与と、多重残幻剣からの混乱付与を嫌がったのか、辜月が氷結を受けたタイミングを見計らい、リベリスタ達へと遠距離の射程が届くギリギリの場所まで離脱したのだ。 エルヴィンが、その心算を探ろうとハイリーディングを試みるも、分かったことは、二人はあくまで自分達にとっての利のために動いているということだけだ。その利とは何を意味するのか、また紫杏派達の利害と対立するものなのかというところまでは読み取ることが出来なかった。 リベリスタ達は離れた二人へと再度氷柱女にノックバックを仕掛け追おうとするも……すぐにそれを思いとどまる。 辜月だけでなく氷結や麻痺を受けているものは、移動を妨げられているため無理して追うと戦線が伸びてしまうのだ。 紫杏派フェクサードが健在である以上、彼等を残して氷柱女をノックバックさせつつ追いかければ、取り残された者が集中的に狙われてしまう事態にもなりかねない。 リベリスタ達は倫敦の蜘蛛の巣の二人を『アンチ・アンチ』の効果圏内に起き続けることを断念し、氷柱女の打倒に集中することにした。 「ホンキ、パンチ、ルー、ウツ!」 『アンチ・アンチ』の範囲外で集中力を高めたルーが、四本足で駆け走り一気に氷柱女の懐に入る。 そしてそのまま、氷柱女にも劣らぬ冷気を纏った拳を叩き込み、その動きを封じ込めた。 続いてこじりも、氷柱女の体へとデッドオアアライブを叩き込み、ミリィも神気閃光を敵全体へと撃ち込む。 リベリスタ達の攻撃は、着実に氷柱女の体力を削り落としていった。 「おい、しっかり回復しやがれ! このままじゃあキマイラが墜ちちまうだろうが!!」 ヒゲのクロスイージスが、倫敦の蜘蛛の巣のフェクサード達へと声を張り上げる。 「「…………」」 しかし、二人は無表情のまま反応を示さない。 「おい、回復しやがれって言ってるのが聞こえねえのか、コラ!?」 氷柱女の体力がかなり削られてきているとはいえ、まだフェクサード側で倒れた者は一人もいないこの状態で――二人はその言葉に耳を貸すどころか、戦場に背を向け走り出した。 「……ンなっ!?」 驚きを露わにする紫杏派のフェクサード達。しかし、二人が戻ってくるような様子もなく――。 「あいつらバロックナイツのモリアーティ教授の子飼いでしょ? こんなに早く撤退するなんて白状だね……でも、正しい選択かもよ。君たちも、さっさと撤退したほうが良いんじゃないの?」 フェクサード達のブロックに付いていた夏栖斗が、心底同情するかのように言葉を投げかける。 「くそっタレが!」 ヘルメットの覇界闘士が、吐き捨てつつも果敢に拳を撃ち込んできた。 まだ氷柱女が健在であり、また紫杏に対しての忠誠心もある。フェクサード達は、まだ諦めてはいなかった。 ● 氷柱女のブロック役を担っている和人へと、突如周囲の冷気が凝縮されるかのように集まってくる。 「おいおい、勘弁してくれよ……っ!」 和人は急ぎ回避を試みるが、間に合わない。そのまま冷気は一気に彼の体を包み込み――そのまま氷の彫像へと変えた。 「うわー、カッチコチじゃん……。コイツは寒そうだな!」 「いま出してあげますから、しっかりして下さい!」 俊介が回復役を交代し、辜月が急いで聖なる光を生み出し和人を包み込む氷を溶かす。 氷漬けから解放された和人は、全身を震わせ髪からは水滴を滴らせながら、氷柱女の存在を見据えた。その手に持つ改造銃からは、破邪の力が溢れ出すかのように輝きを放っている。 「……悪いが、お嬢さんのお仲間になるわけにはいかねーんだ」 女性を殴るのは気が引けるが、こうなっちまったもんはしゃーねー――。 和人は全ての力を籠めて、光を放つ己の武器を叩き込んだ。凄まじい衝撃を受け、氷柱女の体のヒビがより深く、そして鮮明に浮かび上がってくる。 そして、そのヒビだらけとなった氷柱女へと、終焉を与える者が前に立った。 「知っているかしら、恋って、戦いなんですって」 それにね、気付いたの――戦う事が嫌いでない自分に――。 「つまり常時戦闘状態で滾る私の血は、燃えている」 凍らせられるものなら凍らせてみなさい――私はそれ以上の熱を帯びて、溶かし、砕く。 雪原が溶け出しそうな程に全身の闘気を滾らせ、こじりは馘ル獲物を振り上げる。 薙ぎ払うかのように振り払われたそれは、氷で覆われた氷柱女の首元へと突き刺さり――闘気と共に爆裂して相手の体ごと粉砕した。 「もう、泣く事はないわ。良かったわね」 キラキラと舞い散る破片の中で、こじりは表情を変えることなく小さく呟いた。 「お前達のキマイラは破壊した、俺達を倒した所で、お前達の頭の怒りは収まらないと思うぞ? 大人しく降伏してはどうだ?」 残った六道フェクサード達へと多重残幻剣を放ちながら、エルヴィンが降伏を勧告する。 「アークの御厨に邪魔されましたとか言って逃げちゃってもいいよ? 追わないから。お姫様にメンツ立つでしょ? よく見てみなよ、それなり以上に知ってる顔がいるでしょ? 精鋭来てるから」 フェイトを得ている者であれば、一度は耳にしたことのあるその名前。夏栖斗だけでなく、フェクサード達の間でも名前の通ったリベリスタ達が幾名か。確かに言い訳は通るかも知れない……だが。彼等にもプライドがある。 「方舟無勢が、調子に乗ってんじゃ――え?」 「残念だけど、そのプライドは高く付くよ」 言葉を遮るように当てた掌打から、夏栖斗は相手を破壊する気の濁流を一気に流し込む。 内側からズタボロにされた小太りのクロスイージスは、血反吐を吐きながらその場に崩れ落ちた。 憎々しげな表情を浮かべたまま、紫杏派の残り二人は撤退していく。リベリスタ達は、それを追うことはしなかった。 「他の戦場の方もご無事なら良いのですが……」 ④が、閉じない穴のある方角を見据え、心配そうな声を上げた。 その後ろでは、雪原の上をルーが楽しそうに走り回っている。 エルヴィンが、氷柱女が砕け散った場所へと小さな雪だるまをそっと置いた。 その雪だるまを見つめ、和人は心中で呟く。 もう寒かねーだろ、お嬢さん。ゆっくり眠りな――。 ● 「ネビル、こっちは仕留めたぜ。そっちはどうだ?」 金髪の女が、銀髪の少年へと声をかける。 こくりと頷く少年の足元には、ヘルメットを被った女の遺体が転がっていた。 「ひとまずお役目完了っと。そんじゃ、帰るとすっか」 金髪女はニヤっと笑うとネビルと呼ばれた銀髪少年の手を取り、気怠げにあくびを噛み殺しながら、公園の中心部とは逆方向へと歩き出した。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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