●三ッ池公園大迎撃 2012年12月。三ッ池公園は再び死の香りに包まれた。 フィクサード七派のひとつ、六道。その首魁、六道羅刹が異母兄妹、『六道の兇姫』六道紫杏。彼女が生みだした混合エリューション――『キマイラ』。 その『キマイラ』が軍を為して三ッ池公園を襲撃する。その狙いは、かつての戦いで開いた『閉じない穴』。紫杏は更なる野望の為に『穴』を利用して崩界度を上げるつもりだ。 当然、彼女等の好きにさせる訳にはいかない。 『キマイラ』軍に対抗すべく箱舟のリベリスタは全力で迎撃に向かう。何の因果か、聖夜を前に再び三ッ池公園で決戦が繰り広げられるのであった。 ――そして『楽団』がその戦いを虎視眈々と見ていた。有力な革醒者の死体を労せず得ようとするために。 ●四元素と呑口 三ッ池公園の戦いは熾烈を極めた。 ある戦場では勝利を収め、またある戦場では敗北を喫する。 リベリスタチーム『四元素』はキマイラの猛攻に屈し、いま撤退していた。怪我人を背負い、後方支援チームの待つ場所まで走る。アシュレイの所まで逃げれば安全だろう。 「――こっちだ!」 遠くからかかる声。紺の作務衣にスキンヘッドの男がそこにいた。九条・徹。味方の姿に安堵し、誘われるままにそちらに向かう。 「きゃああ!」 突如足が引っ張られ、空中に逆さづりになる。そのまま四肢を拘束されて、身動きが取れなくなった。見れば巨大なゼリー状の『キマイラ』が触手を伸ばして『四元素』のメンバーを飲み込もうとしていた。 助けを求めようと徹の方を見れば、驚いた様子も無く笑みを浮かべている。まるでこのエリューションに飲み込まれるのを良しとするように。 「……え?」 「ケタケタケタ! 触手とローションプレイだゼ。精々抵抗シロヨ。その方が需要があるんだからナ!」 「――ッ! あなたは!」 触手にとらわれたリベリスタの目の前で、徹の姿がチャイナ服を着た少女の姿に変わる。聞いたことがある。六道のフィクサードで誰にでも変身できるフィクサードがいたという。その二つ名は―― 「『チャプスィ』!」 「ケケッ! ソーイウことダ。お前らはココで御終いなのサ! じわじわと自分の体が溶けていくのを見ながら、果てちまいナ」 あわててすでに取り込まれた仲間達を見る。彼らはすでに『キマイラ』に飲み込まれていた。呼吸が出来ているのかどうかすら怪しいゼリー状の体内。『チャプスィ』の言葉が本当なら、じわじわと体を消化されていくのだ。その死に方を聞いて、恐怖するリベリスタ。 「怨むなら『楽団』を怨みナ。死体を残せばあいつ等の兵隊になるんデナ。燃やしても骨が残るし、骨まで溶かすのが一番なのサ。 相手が死体を操ると分かってるのナラ、対策を立てるのはトーゼンだからな。ケタケタケタ!」 体が『キマイラ』に沈んでいく。自らを包むその感触に嫌悪感を示すが、抵抗することが出来ない。底なし沼に沈むようにゆっくりと体が沈んでいく。 首まで沈む。助けは来ない。 鼻まで沈む。もう悲鳴を出すことすらできない。 目まで沈む。あのフィクサードは楽しそうに笑っている。 そして全てが沈む。意識さえも。このままこの『キマイラ』に沈んでいく。 ●アーク 「――未来予測後、緊急連絡を回していますが『四元素』への連絡は間に合いませんでした」 『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)は集まったリベリスタたちに早口で説明する。 「サインによる確認と幻想纏いの通話でこれ以上の被害は押さえられるでしょうが、油断は出来ません。 確実な被害防止の為に『キマイラ』の打破を。可能なら『四元素』の救出もお願いします」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:どくどく | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年12月27日(木)23:39 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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