● スキンヘッドの黒人男性が画面いっぱいに大胸筋を映していた。 「ラブコメ主人公になれると思ったか!? 残念オレだよ!」 その辺のオッサンを五人がかりで取り囲み、ビキニパンツの男達がマーイムマーイム。要するにぐるぐる回って踊るのだった。 屈強な腕。丸太のような脚。割れに割れた腹筋に、小刻みに躍動する大胸筋。アパガードに三年漬け込んだかのような白い歯をギラギラさせて、マッスルどもが踊り狂う。 オッサン(実はリベリスタ)はどこから来るか分からない攻撃に警戒しながら身構える……が。 「もう遅い。貴様はこの『魔剣ラッキースケベ』の射程に入ってしまったのだ。この俺が剣を一振りするだけで貴様にはラッキースケベが起こる……そう、このようにナァ!」 「ぐああああああっ!」 マッスルがモノクロ二色でシンプルに色づけされた剣を叩きつける。するとオッサンは思わず吹っ飛び、丁度後ろを向いていたマッスルの尻に顔から突っ込んだ。 「ぎゃああああああああ!」 「フゥン!」 そしてそのままヒッププレスを仕掛けられるオッサン。 オッサンは首をごきっと圧し折られ、そのままオダブツしてしまったのだった。 マッスルは剣をぺろりと舐めると、凶悪に目を見開いた。 「ゲハハハハ! むちむちぷりんな女の子に突っ込むことがラッキースケベだと思っている全国の青少年、心の痛みを味わうがいい!」 「「ゲーッハッハッハッハー!」」 マッスル達はリズミカルかつダンサブルに練り歩きながら、夜の街へ消えて行ったのだった。 ● 「ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 カレイドから飛び出してきたアイワ・ナビ子(nBNE000228)は空中で三回転一捻りをキメてから部屋の隅へごろごろ転がって行くとエチケット袋にリバース。 「ラッキースケベだって言うから微エロ展開かと思ったのに……誰が……誰がマッスルの尻に挟まれたいと思うってんだよおおお畜生ううううヴぇああおろろろろろろろろろろ」 暫しエチケット袋と仲良くなってから、ナビ子は死んだ顔で起き上がって来た。 「ないわぁ……美少女の微の字も無いラッキースケベとかないわぁ……」 曰く、夜の歓楽街からちょーっと離れた所でマッスル集団がアーティファクト持って暴れているというのだ。 マッスルたちはいわゆるノーフェイス。五人で一組の筋肉ダルマ達で、連携も凄まじくウマイらしいが問題はそこではない。 彼らの持っているアーティファクト、『魔剣ラッキースケベ』である。 「中学の時クラスメイトだったゴリ藤君ぐらいないわぁ……あいつ将来の夢にホストって書いてたもん。むさくるしい筋肉ダルマだったのにホスト目指してたもん……」 魔剣ラッキースケベは攻撃した相手を一時的にラッキースケベ状態にすると言う非常にありがたい能力を持っているが、『スケベはスケベでも男女見境なく発動する』という迷惑な特性を利用し、周囲のマッスル達が独自に編み出したラッキースケベコンボアタックに巻き込んでくると言うのだ。 「でも本当にホストになってたらどうしよう……絶対行きたくない……だってゴリ藤くんだし……」 こんな奴等を放っておいたら犠牲がいくつ生まれるか分かったものではない! 現場に急行し、彼らの悪事を撲滅するのだ! |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:八重紅友禅 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 9人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年11月21日(水)23:49 |
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■メイン参加者 9人■ | |||||
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■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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