● ハンドルを持って回したら、不規則なリズムが流れ出す。 零れる粉は、黒に透明、青赤茶、それとも黄色、桜色? あなたを思って挽いたなら、一体どんな味がするのかしら。 ● 「はいこんにちは、皆さんのお口の恋人断頭台ギロチンです。早速ですが、ミルってご存知ですか? コーヒーミルとかソルトミルとか、まあ簡単に言えば砕いて粉にする道具ですね」 言いながら『スピーカー内臓』断頭台・ギロチン(nBNE000215)が取り出したのは、掌で包める直径の透明な円筒に、ハンドルが付いたもの。 光の加減によっては宝石の様に七色の光を返すそれは、少し大型のソルトミルのようだった。 「兎の耳みたいなハンドルを握って挽くのもあるみたいですけど、これは回すタイプですね。で、これ、見て解る通りにアーティファクトです」 軽く揺らして見せるが、透明な筒の中身も塩に似た透明な結晶に思える。 これに何かあるのか、と問うたリベリスタに、フォーチュナは頷いた。 「このミル、不思議な事に出てくる粉の味や色が人によって違うらしいんです。正確に言えば、『誰かが誰かを思って挽けば、その相手によって味が変わる』ですかね」 向ける感情によって色も、味も、それこそ千差万別。 このアーティファクトはとある婦人から借り受けたものだ、と笑う。 「一線を引いたリベリスタの方でね、料理好きのその方が長らく使っていたものが革醒した。けれど取り立てて害もないし、これを使って挽いたものを食べても革醒者ならば何ら影響はない――という事で、今も頑張っているリベリスタの気分転換になれば、と」 向ける感情がそれぞれ違うように、違う人間が挽けば同じ粉は決して出てこない。 恋しい気持ちが甘い味とも限らない、コーヒーの様に苦味を持った味かも知れない。 親愛が優しい味とも限らない、炭酸の様に弾ける刺激の混じった味かも知れない。 本人も知らない奥底の思いを掬い取って、粉はさらさら落ちて来る。 「で、ですね。アイスとか無塩のポテトチップスとかを用意しておくので、これを使ってちょっとしたパーティでもしませんか」 何の記念と言う訳でもない、日々の息抜きとして、楽しむための時間として。 少しだけ、誰かと一緒に過ごしませんか。 ね、と首を傾げて、ギロチンは机の上のミルにそっと手を置いた。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:黒歌鳥 | ||||
■難易度:VERY EASY | ■ イベントシナリオ | |||
■参加人数制限: なし | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年10月13日(土)22:08 |
||
|
||||
|
■メイン参加者 24人■ | |||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
● 「九十九神というものだろうか」 「物の成り立ちに意味を求めるのも悪くない」 害なく世界に存在し、何かの役に立つという。それがこのミルの意味だというならば、この子はきっと幸せなのだろう。 告げる雷音に、雷慈慟は頷いた。 奏でる音は、彼らの名前に共に入る天の煌きより、ずっと控えめに。 仄かな橙、温かい色。トマトは太陽の果実、だから雷慈慟は太陽の味。 太陽なんて大それたものではない、と思っても、目の前の少女がそう笑うなら、なってみせる、べきなのだろうか。 雷慈慟の挽いた粉は、澄んだ色。口に含めば、爽やかな酸味とほのかな甘味。 イチゴと評されたそれに、親友を思い出し雷音は微笑んだ。 「まるでボクの兄が増えたようだ」 「ふむ、ならば雷音嬢は妹……なのだろうか?」 「『雷慈慟お兄ちゃん』、か」 口にしてから流石に照れるな、とはにかんだ雷音に、雷慈慟も少し、目の端を和らげた。 笑う翼の少女の親友、そあらが思い浮かべるのは勿論愛しき時村沙織。 さあ、彼への思いはどんな色でどんな味? 「……青っぽいのです」 流れた粉は、光を煌き照り返す澄んだ青。 指先でそっと掬って舌先に乗せれば、柑橘にも似た爽やかな甘酸っぱさが広がり――舌先を刺すピリッとした刺激にそあらは軽く目を閉じる。 「さおりんらしいのです」 彼女が望むように甘酸っぱい展開を与えてくれると思ったら、次の一言で引っ繰り返す。 むう、と唇を尖らせたそあらは、輝く粉を見詰めて決意する。この思いは自分のものだから、全部自分で使い切ってやろうと。 白いバニラアイスに青を散らして一掬い、甘さと冷たさの交じり合うそれに目を細めた。 「残ったのはバスソルトとして使ってやるのです」 彼への思いと一緒に、そう、一緒に……。 頬に手を当てじたじたにへらっとするそあらを横に、プレインフェザーは首を傾げた。 綺麗だとは思う。が、自分が持つには似合わない、と苦笑する。 考えるのは大切な人。誰よりも信頼している彼。 優しくて、ちょっと可愛いトコもあって、戦ってる姿がすごくカッコいい……そんな事を思いながら浮かべる姿、黒いコート。 けれど時折、プレインフェザーの鼓動を信じられない程に高鳴らせる。 だから、この粉に言い表せない好意を目一杯詰めてやるのだ。 「……甘いのって、あんま好きじゃなかったんだけど」 恋は人を変えるという――これをそう形容するならば、味覚も然り、なのだろうか。 甘党の彼が好きな物。大好きな人が大好きな物。 指先で摘んでさらさら落とした粉は、優しい濃紫をしていた。 ベルカは腕を組んで、ソルトミルを見下ろした。 「ふーむ、なんとも不思議なアーティファクトがあったものだな」 害もなく、先に同じ道に立っていた者からの気遣いとあらば受け取るべし、とハンドルを手に。 「うむ、白……いや、銀色かな」 自分の髪のようだ、と所々跳ねるそれの先を指先でなぞり、もう片方の指で一舐め。 己の事を思いながら挽いたもの、どんな味がするかと思えば――。 「なんだか苦いな」 顔を顰める苦さではないが、ほんの少しほろ苦い。これが示すのは、己の迷いや後悔なのか。 「不思議だ」 しかもそれは、決して嫌悪する苦さではない。後を引く微かな苦味に、ベルカは首を傾げた。 「ちょっとちょっとギロチンも聞きなさいよ! 十月七日はうちの誕生日よ! お祝いさせてあげるわありがとうプレゼントは?」 「あ、おめでとうございます。それじゃあアイスの三段盛りどうぞ」 「ほれ、バースデーカード」 「ちょっとおお!?」 アイスの入ったグラスと『はっぴーばーすでー』と走り書きされたレシートを両手に一度地団駄を踏んだ瞑だが、すぐに気を取り直したのかミルを手に持った。 「この喜びをミルに込めて……と、よし、計都! 食べてみなさい!」 「……なんかすっげぇケミカルに毒々しい色ッスね」 本人曰く『ピンクと緑のかわいらしい』、計都曰く『人工着色料オーラ滲み出るアメリカン駄菓子系の』粉。味は頭に響く甘さ。 頬に手を当てる瞑と、こめかみを押さえる計都。んじゃーあたしも、とミルを受け取った計都だったが、瞑の顔が近い。こわい。 「じゃあ計都の挽いた粉も食べてあげおえー」 「吐き出すの早っ!?」 「まずッ! これまずッ! 食べ物は粗末にとか言う以前に食べ物ですらないわよ!」 「え、どれど……ぐはっ!」 二人で撃沈。苦い上にしょっぱい。なんだこれ。 「なんてもの挽いてるのよ! ぺちゃぱいだからそんな貧相なもんしか作れないのよ!」 「頭に響くスイーツさのエロ厨ニート脳には言われたくないッス!」 仲良き哉。 ● おんなのこはなにでできているの? お砂糖、スパイス、すてきなものがいーっぱい♪ 女の子だけじゃなくて、舞姫の愛もそんなものでできてるのよ。 世界を救うアガペーを持つ天使の様な舞姫ちゃんがミルを使えば……。 「……あはは。リア充だらけの世界なんて、崩界すればいいのに」 ダークサイド舞姫が現れた! あ、これいつもの事だ。 ぼっちだし、と拗ねながら自分を考えミルを握った舞姫の手から零れ落ちたのは黒い粉。ぺろりと舐めてみる。何の味もしない。 寂しい。空虚。それが舞姫の自分への本来秘めた思いなのか、ぼっちと自分を追い込んで上での寂しさ故なのかは、彼女しか知らない。 「京子さんにも食べてもら……ぼっちがうつるからイヤかなあ……」 「……舞姫さん、ほら、色々ありますからとりあえず食べましょうよ」 体育座りを始めた舞姫に、ギロチンがアイスを差し出した。 同じく自分はぼっちだと爽やかに宣言した竜一は焙煎の真っ最中。 苦いコーヒーは苦手だが、コーヒーの香りは好き。 思い浮かべるのは愛しい恋人であれば、きっと甘い味になるに違いない。その指と腕には、きらりと彼女の思いが光る。 「これでミルれば甘めで薫り高くコクも深い、苦味の抑えられたコーヒーが!」 完璧、とばかりに笑む竜一だが、肝心のソルトミルがコーヒー豆を挽くには向いていないのを知るのはその数秒後。 挽いた粉を淹れたコーヒーに入れれば解決じゃないですかね、というギロチンの言葉に従ってとりあえず挽いてみた所、 「色とかピンク……俺のエロさが問題なのか……?」 問題なのはピンク=エロという思考な気もするが、まあとにかく。少し舐めてみれば、想定通りの甘い粉。 粉を眺めて、竜一は振り返る。 「なあギロチン。コレ、持ち帰りってできるの?」 「ご自由に!」 賑やかに集うのは、壱也、優希、ツァイン、翔太の四人組。 「思いを味にかあ、変わったものもあるもんだねぇ!」 「よし、折角だからそれぞれの味を出してみっか」 きらきら光るミルを手にはしゃぐ壱也に、翔太が頷きそれぞれ音を奏で始める。 互いを思いながら、笑顔と共に順繰りに回っていくミル。 「どれどれ、これはイッチーの……シュワシュワしてるッ!」 「これしょーたんが挽いてくれたやつ? なんか温かいね~!」 「優希。何か透明過ぎて見えない」 「ツァイン、俺のだけ適当にやってないかぐぁ甘ッ!」 隣の相手が挽いてくれた粉を掬い、各々好きに言い合って、顔を見合わせ笑いあう。 「翔太これしょっぱ……辛い? ホワイッ?」 「ツァインのやつは何か後味がピリッとするな」 「ほむほむからいからいからい、これからい!!!」 「? そうか? 壱也の塩は甘辛くて美味いぞ」 真紅の塩にじたばた暴れる壱也を他所に首を捻るツァインと、人柄ゆえか変り種に当たり難い翔太、イメージ的にか辛い物が多いものの本人辛党なので何も問題ない優希。 優希の挽いた弾ける塩を口にして、ツァインが噎せこむ様子に響く笑い声。 甘いね、辛いね、温かいね。互いに互いを思って、そこに個性と味がある。 「おっとぉここは禁煙だったねぇ」 普段はあまり手放さない煙の香りを外に置き、御龍はミルを手に取った。 思うのは誰が良いか。別に想い人などは存在せぬ。ならば自分を思って挽いてみよう。 「ふん」 舐めた御龍は目を細めた。舌に伝わるのは、ピリッとした刺激と苦味。 口にも態度にも出した覚えはないが、なるほど、お見通しと言う訳か。 「ねぇギロチンさーん、あたしの挽いた粉食べてよぉー」 「え?」 「……あたしには食べる資格ないからさぁ」 差し出された粉に、ギロチンは首を傾げた。あなたの思いはあなたのもの。資格を問う人は誰も居ない。だから。 「やだなぁ、一緒に食べさせて下さいよ。クリームチーズとかに混ぜたらおつまみっぽくなりません?」 飲めましたよね、御龍さん。 過ぎた夏の船上を口にして、ギロチンは笑ってグラスを差し出した。 那雪はいつも通り少しぼんやりした頭で考える。 思うのは年上の彼。紅茶好きな、冴え渡るナイフの人。 感謝の気持ちを込めてハンドルを握れば、零れてきたのは月の粉。 「優しくて……でも、ほんのり甘い、ような……?」 首を傾げる。柔らかにじんわり口に広がった味。 ただ、それが何を示すかは分からない。だから、アイスに掛けてお喋りフォーチュナに差し出してみる。 「ええ。甘いと思いますよ。それに」 断言はできませんけど。随分と、安らげる方なんですね。 「……そう。ん、そうね」 気持ちはとても難しくて、自分でもよく分からないから。傍らの彼に聞いてみる。 ギロチンも、そうですね難しいです、と笑って同意だけ返した。 「やっほー。ギロチンさん、お酒持ってきたよ。いい塩あった?」 「流石新田さん。どんなのがお好みで?」 塩を肴に飲む酒は、日本酒にテキーラ。それにカットしたライムを少々。 お酒に合う感じの、角の取れた塩がいいな、と言ってから快は少し笑って続けた。 「なんか甘い塩ばかりになりそうな気もするけど」 「正解です。苦いとか辛いとかも多いですけどね! ご自分では?」 「挽いてみたら甘かったので、ちょっと肴にはならない感じだった」 お土産には包んだけど、遺品にはちょっと寂しすぎるから異世界で死ねないね。 肩を並べる守り手の彼女の名前を口に、快は軽く小瓶を揺らす。思った相手は、きっとそう。 「はいごちそうさま。ぼくまで悲しくするのは勘弁して下さいよ」 「まあギロチンさんも付き合うといいよ。日本酒とテキーラどっちがいい?」 「潰れたら送ってって下さいね!」 そんな相棒を背に、夏栖斗はぐるぐとミルを挟んで頷き合う。 「こういうのはさ、パッションとそんときのイメージだけで!」 気合を入れて握るハンドル、零れ出したのはピンクの粉。 「カズトさんテンション高いね。少年が元気なのは良い事だ」 対して幾分か落ち着いた様子のぐるぐが握ったミル、溢れたのは黒っぽい粉。 もしかして色で互いを認識してるんだろうかこの二人、と思わなくもないが、アイスにポテトチップスに、掛けて同時にぱくりと一口。 「唐辛子! ぐるぐさんはあまくねー!」 「あまーーい。カズトさん甘っ!」 対照的な感想に、夏栖斗はこきりと首を傾げる。 「え、僕の甘かったの? ぐるぐさんの方が甘いイメージあるのに!」 「いや、こう、仰天するような奇天烈な甘さではないんだけど」 「面白いね!」 満月の目を細めてミルを矯めつ眇めつ持ち上げる夏栖斗に、ぐるぐは思わず一言。 「元気ねぇ」 実年齢差六十以上。アークでは割とよく見る光景である。 ● 「ギロチンちゃん。ちょっとおいでなさいな」 手招いたエレオノーラは、いつものように軽く唇の端を上げて微笑んだ。 「本人がいるなら、その場に居て貰った方が面白い味になりそうじゃない?」 「ぼくの事思ってくれるんですか、嬉しいですね」 軽くはしゃいでみせるギロチンに、深海の目を細める。そういえば。 「逆貫ちゃんと一緒に異世界に来るなんて、随分危険な事をしたわね」 「ああ、あはは物見遊山状態ですみませんでしたね」 「びっくりして寿命が縮むかと思ったわよ。言っても聞かないんでしょうけど」 まあ、あたしも危ない事してるし、おあいこね。いつもおあいこ位だといいんですけど。 流れ落ちた粉は灰白色。舌に触れては溶け消えて、一瞬走る刺激、残る苦味と打ち消す甘さ。変わった味ですね。ほら、だってあたし達嘘吐きだもの。 「……新田さんがお酒持ってきてくれてたので、行ってみます?」 「そうね、嘘の欠片を持ってお邪魔しようかしら」 顔を見合わせて、ベテラン嘘吐きと嘘吐き志望は密やかに笑い合った。 じっくりじっくり考えて、亘はミルを手に取った。 想いと相手で味が変わる。ロマンティックなその道具。思い浮かべるは黒翼の令嬢。 それが恋という名の愛なのかは分からないが、確かに自分はそれを愛と断言できる。音に感触に、自然に綻んでいく顔。 どうか喜んで、笑顔を見せて、幸せを感じて。 もし、それを自分が生み出した味で与えられるのならば、そんなに嬉しい事はない。 挽き終わった粉を味見はせず、丁寧に慎重に、綺麗な小瓶に詰めて封。 だってそれの味を、もう亘は知っている。 それはきっとしあわせのあじ。 自分の思いを客観視できるとは興味深い。 好奇心から訪れたうさぎだが、よくよく考えてみれば客観視できるという事はもの凄く恥ずかしい事ではなかろうか。いや恥ずかしいよ死ぬ程!? けれど覚悟を決めて、浮かべるのは一人の顔。粉を舌先に乗せて、味をごふっ。 「甘っ……!?」 思わず噎せて呟いた言葉。甘さだけではなく、感じるのは仄かな苦味と酸味。 味は千差万別とは言え、これはつまり、世間様で言う……やべえ。 証拠隠滅にほんの一瞬うさぎが意識を逸らした瞬間。 「お、うさぎも参加してたのか。ちょっと味見……」 横からひょいと顔を出した白黒、もとい風斗が口にした。よりにもよって。風斗が。 「あ、甘ぇっ!? お前一体、誰をどんな風に思ったらこんな味に、」 「てめえええ!?」 「がふっ!?」 飲食をする場所での乱闘騒ぎはご遠慮下さーい。そんなギロチンの(止める気は皆無の)声も素通りし、割と珍しいうさぎのマウントシーン。 「……この! この馬鹿! 馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ぁ!」 「いや、ちょ、待っ……」 風斗には勝ち目どころか抵抗の目すらない。 しばし後、つまみ食いを詫びた風斗が割と満身創痍で献上したのは、うさぎを思って挽いた粉。 「お、結構美味いな」 「……まあ」 「……あ。あれだ。ハッピーなあれだ」 「よし」 左の狸の拳を握ったうさぎが一つ頷く。第二ラウンドはどうなるか。 でもあの幸せの粉って、中毒性があるって言うよね。比喩で。 愛音とスペードは、互いを見て微笑み合う。 スペードが愛音を思って挽いた粉は、甘い甘いピンクの粉。 マーガリンに混ぜたその甘い塩は、マフィンの上でとろりと蕩ける。 愛音がスペードを思って挽いた粉は、甘い甘い光の海。 蜂蜜と交じり合って、マフィンの空洞を愛と甘さで満たして行く。 「愛音さんを思って瞳を閉じれば、それだけでしあわせな気持ちになれますね」 「心をスペード殿でいーっぱいにしたのなら、それはとってもしあわせな想いになるのでございまする!」 だから、この味は幸せの味。心に満ちる、優しい幸せ。 「これからも一緒に、たくさんのしあわせを見つけていきましょうね」 「勿論でございます!」 フルーツソースで書いた『LOVE』、はちみつ香るミルクを傍らに、さあ幸せをいただきます。 お腹も心も、幸福で一杯に。 今までも、これからも。 |
■シナリオ結果■ | |||
|
|||
■あとがき■ | |||
|