●極神学園 鏡の世界を見たことがあるかと問われ、鬼塚直樹はあるはずがないと笑いながら答えた。 きっかけは他愛のない噂話からだった。極神学園には今は使われなくなった旧校舎がある。立ち入り禁止となった古ぼけた校舎は好奇心旺盛な生徒たちの格好の遊び場となっており、様々な事件や幽霊などの噂がまことしやかに流れている。そのうちの一つをクラスメイトの一人が語りだした。 「西階段の二階、踊り場の壁に大きな鏡があるんだ。夜中の二時にそこで合わせ鏡をすると鏡の世界に行けるらしい。そこではすべてのものが反対になってるんだってよ。男は女に、大人は子どもに。つまりジジイとして生まれて赤ん坊になって死ぬわけだ。いや、生と死の概念も逆になってるのか? 治療すると死んでナイフで刺されると生き返る。どんな世界だよって話だよな」 もちろんクラスメイトも信じてはいなかった。しかし興味はあるようで、せっかくだから試してみようぜと一人で盛り上がっていた。三十分前に校門の前で待ち合わせな。冗談交じりのこの約束を鬼塚はその場のノリで快諾した。 翌日、いつものように登校すると、旧校舎の話をしたクラスメイトが欠席していた。担任の教師が自宅に確かめたところ、昨日の夜から帰っていないという。そこで初めて、鬼塚はあの約束のことを思い出した。 まるで本気にしていなかった。あんなものはよくある怪談話だ。鏡の世界などありえない。クラスメイトが行方不明になったのはもっと別の事情からだ。自分に言い聞かせるように心の中で繰り返したが、どうしても一抹の不安が頭から離れなかった。 もし、あの噂が本当だとしたら。クラスメイトは鏡の世界に囚われていて、助けが来るのを待っていたとしたら。事情を知っている鬼塚はクラスメイトを見捨てたことになる。罪悪感で胸が締め付けられそうになった。 授業を終えて帰宅した鬼塚は夜を待って自宅を出た。 懐に小さな手鏡を忍ばせて。 ●ブリーフィング・ルーム 「残念なことに、鏡の世界はあったの。旧校舎の鏡の中に」 鬼塚の願いを全否定した『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)はさらにクラスメイトが死亡していることを付け加えた。 「クラスメイトの小池は思念体となって鏡の中に閉じ込められてるの。成仏することすら許されずに暗い鏡の中で助けを呼び続ける。その声に引き付けられた犠牲者がまた合わせ鏡によって餌食となる。その繰り返しよ」 閉じ込められた魂を解放するためにはアーティファクトである鏡を破壊する必要がある。しかしこのアーティファクトは外側からは傷一つ付けることはできない。破壊するためには合わせ鏡によって鏡の世界に入り、内部から攻撃を加えるしかない。 鏡の中ではエリューションアンデットとなった犠牲者の亡骸に襲われることとなる。このエリューションたちをすべて葬ることでアーティファクトは自分を守る盾を失い、鏡の世界を打ち破ることができるようになる。 「一体の力はリベリスタひとりとほぼ同じくらい。問題はその数よ。八体のエリューションアンデットを同時に相手することになるわ。しかも鏡の世界では私たちの扱うスキルのダメージと回復の効果が逆転するの。つまりメガクラッシュで吹き飛ばされながら回復したり、天使の息でもだえ苦しんだり。そんなかつてない状況」 ただでさえ厄介な状況を、鬼塚を守りながら戦わなければならなくなる。 決して楽な仕事では済みそうになかった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:霧ヶ峰 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年06月11日(土)22:01 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●牢獄への回廊 リスベスタたちが旧校舎に駆けつけたときにはもう姿見の前には小さな手鏡しか残されていなかった。 「彼なりの正義感、なんだろうか。しかし無茶をするものだ」 『獅士』英 正宗(BNE000423)が手鏡を拾い上げる。丸い鏡面に顔を曇らせた『さくらさくら』桜田 国子(BNE002102)が映り込んだ。 「鬼塚くん、これで二度目だもんね。前の後悔が残ってたんじゃないかな」 壁に飾り付けられた鏡を見やる。高さ二メートルを超える大鏡には細かい埃がびっしりとこびり付いており、そのままでは自分の姿すら視認できなかった。 「合わせ鏡なんてただの怪談話よね。最近の学校は迂闊に肝試しも出来ないって言うの?」 「怪談はやっぱり怪談として解決させないとね! 邪道なパターンは阻むよオウイエイ!」 『ソリッドガール』アンナ・クロストン(BNE001816)の言葉に『断罪の神翼』東雲 聖(BNE000826)が力強く賛同する。場違いなほどの元気の良さを正宗が軽くたしなめた。 「夜の旧校舎なんて本当なら心躍る舞台なんやけどね。残念やけどこの怪談は無かったことにせぇへんと」 これから行われる戦闘の激しさを感じた『イエローシグナル』依代 椿(BNE000728)が咥えたタバコに火を点ける。肺の中まで煙を吸い込み、一気に吐き出すと、厳しい目つきで鏡を見上げた。 「ではジャバウォックに見つからないうちにワタシたちのアリス君を探しに行くとしよう。手鏡をこう、だったな」 『月光の銀弾<ルナストライカー>』ネル・ムーンライト(BNE002202)が私物の手鏡を掲げる。 姿見から光が発し、リスベスタたちの身体が鏡の中に吸い込まれていった。 ●夢無き鏡の世界 「な、なんなんだこれ。まさか、この前みたいなことがまた」 一足先に鏡の世界に引きずり込まれた鬼塚直樹は迫り来る怪物に恐怖し、地面に尻餅を付いた。 鬼塚を取り囲む敵の数は六体。極聖学園のブレザーを着たエリューション・アンデットは喉の奥底から搾り出すような声を上げながら鬼塚との距離を詰めていく。その歩みは非常に遅いものだったが、腰を抜かした鬼塚は逃げることもできずにその場で身体を震わせていた。 最も間近にいたアンデットが鬼塚の目の前に立つ。その顔を見て鬼塚は口を大きく開いた。今にも襲い掛からんと両腕を振り上げるその学生は、捜し求めていたクラスメイトの小池に酷似していた。 「こ、小池くん? どうして」 問い掛けに答える者はいない。耳を劈くような咆哮と共にアンデットの腕が伸びた。 身を縮こまらせた鬼塚が固く目を瞑る。その刹那、一発の銃声が周囲に木霊する。 おそるおそる目を開くと、かつて小池であった者の胸元には風穴が開いていた。視線の先では両手に銃を構えたながらアンデットの背中を睨み付ける聖の姿があった。 牽制の一撃を合図に数人のリスベスタが鬼塚に駆け寄る。真っ先に駆けつけた『シスター』カルナ・ラレンティーナ(BNE000562)は鬼塚の前で身を屈め、そっと手を差し伸べた。 「ご無事ですか直樹さん。こちらは危険です。どうか私たちの後ろに」 「え、あ、貴方たちは?」 「説明してる時間があると思うかい? 大人しく従ってもらえるかな」 強引に鬼塚を立たせたネルが自分の背後に押しやる。移動した先で周囲を見渡した鬼塚は以前に命を救われた国子と目が合った。 国子は安心させるように笑顔を浮かべ、軽く手を振ってみせる。 「こ、この前の、銃を持ってた猫耳の人」 「猫じゃなくてチーターですっ! キミはそのままネルさんの後ろに隠れてて!」 指示を出した後にはもう鬼塚に振り向くことは無い。積極的に前に出て一体でも多くの注意を自分に引きつける。それは共に前衛を担当する正宗も同じだった。 「鬼塚君と言ったか。知り合いの顔もあるかもしれんが、彼らは既に死んでいる。これ以上の無用な犠牲者を出さないためにも、彼らを倒してこの鏡の世界をぶち壊す。いいな?」 アンデットから繰り出される攻撃を盾で受け止める。単純ゆえに重い一撃をなんとか捌くも、すぐに他方から追撃がやってくる。足止めに集中しても二体までを抑えるのが精一杯だった。 前衛の二人に引き付けられなかったアンデットがのっそりと前に出る。その内の一体の前に立った椿は咥えたままのタバコを赤く光らせ、普段であれば味方に使用する符を敵に貼り付けた。 大きな悲鳴を上げたかと思うと、腐敗した身体が破裂を起こす。胴体の一部を爛れさせたアンデットはわずかにたじろぎ、椿から一歩引き下がった。 「なるほどなぁ。これだけ効果があるなら縛るより手っ取り早そうやね」 指先にタバコを移し、大きく煙を吐き出す。 「鏡に取り殺された言うんはかわいそうやと思う。せやけど自分らが居ると被害がさらに広がるんや。勘弁したってや」 さらにもう一体が別の方向から前衛を抜けてくる。すぐ後ろに構えていたアンナは口を固く結んでアンデットの進行を遮った。 「こ、ここから先は、行かせないわ」 アンナの声は震えていた。全身も震え上がり、歯の根が合わずにガチガチと音を立てる。 体力で勝るアンデットは体当たりで防御姿勢を崩し、重い一撃を腹部に食らわせる。アンナは痛みのあまりに腹を押さえてうずくまった。 勝ち誇ったアンデットによって両肩を掴まれる。今にも噛み付かんばかりに鋭い牙を伸ばしたが、突如として聞こえてきた歌声に苦しみ、アンナを後ろに突き飛ばした。 アンナが振り返った先ではカルナと『無謀な洞窟探検者』今尾 依季瑠(BNE002391) が癒しの歌を響かせていた。二人の歌は鏡の世界にいるアンデット全体に福音という名の損傷を惜しみなく与えている。 「おおおお! 凄いです! 私が攻撃してます!」 依季瑠は歌いながらも敵の様子を探り、苦しむ様に強い興味を抱く。歌声は依季瑠の興奮を表すかのようにだんだんと大きくなっていく。 「さてアンナ、銃弾が直撃するから注意してくれ」 「ちゅ、注意って、ちょっと待っ」 アンナの静止も聞かずに引き金を引く。リボルバーから発射された弾丸は正確にアンナの心臓を貫いた。 命中した瞬間は目を瞑って身を固くしたアンナだったが、ゆっくりと片目を開き、自分の胸元をさすった。 「ど、どうなんですかアンナさん! どんな感じなんですか!」 「どう説明したらいいかわからないけど、少なくとも寿命は縮んだ気がするわ」 「むむむむ! それは是非とも体験してみたいです!」 「お望みなら」 リクエストを聞いたネルがこめかみに銃を突き付ける。依季瑠の視線が動いたところで撃鉄を起こし、一切の躊躇無く発砲した。 依季瑠の身体が大きく斜めに傾く。しばらくはその体勢でじっとしていたが、撃たれた箇所を手で押さえたかと思うと、爛々と目を輝かせて歓声を上げた。 「こ、これは! 弾丸が頭を通ったはずなのに痛くないです! なんなんですかねこの不思議な感じは! 面白いです!」 ネルに続いて聖も味方に銃を向ける。狙いは前衛で敵を抑えている恋人の背中だった。 「今その背中を狙ってるから! 避けちゃダメだよ!」 掛け声と共に銃声が響く。弾丸が囮役で傷ついた正宗の身に命中し、傷口を塞いだ。 「やれやれ……銃撃で傷が癒えるってのも、不思議というか違和感というか」 ぼやき声を上げながらもブロードソードを握り締め、急接近してきたアンデットに切りかかった。 もう一人の前衛である国子にはアンナが魔力の矢を放つ。正宗以上に傷ついた国子にはそれだけでは足りず、続けてネルが穴だらけになるほど弾丸を撃ち込んだ。 「ありがとう二人とも! そろそろ私も反撃に出るよ!」 弱ったアンデットから距離をとり、絶え間なく銃を乱射する。手痛い一撃を受けながらもなお国子に近付こうとするアンデットはカルナと依季瑠、それにアンナも加わった三人の混声合唱によって徐々に力を削がれていく。ホーリーメイガス三人による不可避の攻撃はエリューションたちを確実に追い詰めていた。 目に見える範囲内の敵を見据えながらもカルナは周囲への警戒を怠らなかった。鬼塚の姿を視界に捉えつつ、深い闇の中へと視線を巡らせる。 「前情報によれば敵の数は八体のはず。残りの二体はいったい何処に」 呟いたが早いか、鬼塚の背後に薄っすらと人影が見えた。真っ先に反応したカルナは鬼塚の名を呼び、片手をかざして一筋の風を生み出す。鬼塚の髪が揺れたかと思うと、続いて獣のような悲鳴が上がった。 「そちらにもう一体! お願いします!」 暗闇から腐敗した腕が飛び出す。死角からの一撃はネルの頬を強打した。 「つっ……! やってくれるじゃないか」 血の滲む口元を拭ったネルがアンデットの頭部を掴む。口内に銃口を押し込み、力いっぱい引き金を引いた。 反動でネルの腕がわずかに震える。構わず二発、三発と文字通り弾丸を食らわせ、抵抗が弱まったところで顔面を蹴り飛ばした。 その間にカルナが駆け出す。銃弾が飛び交う中で鬼塚の手を握り、他の後衛二人と共に安全な場所まで移動した。 「お怪我は、ありませんね。よかった」 目立った外傷が無いことにほっと胸を撫で下ろす。鬼塚に対しては優しい微笑を浮かべながらも、背後を振り向いたときには真顔に戻っていた。 「もうしばらくの辛抱です。こちらで身を隠していてください」 立ち上がったカルナの腕を鬼塚が掴む。怯えた目はアンデットとなったクラスメイトに向けられていた。 「小池くんは、本当に、もう」 悲痛な問い掛けにカルナは表情を曇らせる。 変わって答えたのは援護射撃を繰り返す聖だった。 「いきなり巻き込まれて理不尽だと思うよね。でもこれだけは信じて欲しいな。これはあの子たちを解放するための戦いなの。このままじゃキミの友達は永遠にこの世界に閉じ込められちゃう」 かつて小池だったアンデットはリスベスタたちの攻撃を受けて徐々にその姿を変えていく。友人が得体の知れない怪物に変わる様子に鬼塚は口元を押さえ、辛い現実から目を逸らした。 「できたら目と耳を塞いで! キミがこれ以上哀しい思いをする必要は無いよ!」 聖の助言に習って目を瞑り、耳を塞ぐ。そんな鬼塚の耳元にカルナはそっと顔を近づけた。 「無事に解決しましたら、せめて亡くなられた方のお祈りをさせていただきます。力不足で申し訳ありません」 目を開いたときにはもうカルナは戦場に駆け出していた。聖と依季瑠に守られながらの鬼塚は自然と自分の手を合わせ、祈りの姿勢をとった。 カルナが戻ったときにはもう前線では決着が着きかけていた。正宗と国子は援護を受けながらすでに一体ずつを倒している。それまで二体同時に相手をしていた二人にとって、弱った残りの一体など問題にはならなかった。 「かなりの重労働だったがようやく終わりだ。ここから解放してやることがせめてもの供養だと思ってくれ」 大型の盾でアンデットの顔面を殴り付ける。よろめいたところに胴体を斬り付け、腐れ落ちた身体を地面に横たわらせた。 「こっちもこれで……って言いたいところだけど、ここではちょっと火力不足かな。みんな、援護お願いね!」 素早く背後に飛びのいたした国子が足元を狙う。アンデットは苦痛の声を上げて膝を突いた。国子の合図に合わせてアンナが魔道書を開いた。 「これ以上の犠牲者を出すことは許さないわ。あなたたちにも同じ学園の生徒を殺めるような罪は背負わせない。これで終わりにしてあげるわ」 穏やかな一陣の風が刃となって突き刺さる。うつ伏せになったアンデットはそのまま起き上がることなく絶命した。 「こっちも仕舞いや。残りも一気に片付けよか」 残るは闇の中に隠れていた二体のみ。消耗はしているものの、数で圧倒するリスベスタたちが苦戦する相手ではない。 「ナーサリー・ライムにしては夢の無い世界だったね。まあ、それも今日で終わりだよ」 すべてのエリューションを始末したところでネルが鏡を撃ち抜く。鏡面に写った巨大な眼に罅が入り、音を立てて瓦解した。 ●極聖学園旧校舎の謎 気が付くとリスベスタたちは元の世界に戻っていた。 壁に掛けられていた姿見は何処かに消え、破片すらも残っていない。鏡の形に真っ白な壁だけがそこに何かがあったことを物語っていた。 「さて鬼塚君、二度目ならわかってると思うが、ワタシたちのことは内密に頼むよ。後ろめたいわけではないが世間に知られて気持ちのいいことでもないのでね」 息をつく暇も無くネルが口止めを行う。約束を取り付けると一人で旧校舎を出て行った。変わってカルナがあまり危険なことには関わらないよう注意を促す。 「不用意に神秘に触れるのは自殺行為です。直樹さんはこれで二度。二度あることは三度ともいいます。どうかご自愛ください」 「危ないことになってから首を突っ込むのは止めようよ。勇気を持つなら最初に止めないと。もしまたこんなことがあったら、きっとまた私たちが助けに来るから、ね?」 鬼塚に会うのは二度目となる国子はあえて厳しい言葉を重ねる。すっかり落ち込んでしまった鬼塚の肩を椿が軽く叩いた。 「ま、自分が行ったところで助かっとったわけやない。お説教はそのへんにして、これから肝試しと行こか」 突然の提案に鬼塚は顔を引きつらせる。この旧校舎には他にも様々な噂があると聞かされても、椿はまるで気にしなかった。 「うちらがいれば心配無しや。みんなのトラウマ人体模型や何かが出そうなトイレ。鬼塚さんの知ってる怪談話を一つずつ確かめてみよか。みんなもどうや?」 「あ、私は怖いのは嫌いなので結構です」 即答した国子は足早にその場から離れる。身体で隠してはいるが頭からすっぽりと被れる大きな白い布が揺れ動いていた。 「肝試し……でも旧校舎とか怖いですし。あ、冗談です。別に怖くなんか無いですよ? でも私は教員ですから夜の学校を歩き回るのはどうかと思ったりなんだったり」 依季瑠の大人らしくない言い訳は通用せず、気が付けば怖くないことを証明するために一番前を歩くことになってしまった。 「俺は保護者役だな。前で人の出入りが無いか見張っておこう。ああ聖、お前も残れ」 「ほう!? 二人っきりのドキドキ吊り橋効果狙い?」 一人暴走する聖に何の話だと突っ込みを入れ、無理やり旧校舎の外まで引っ張った。 「私はこちらでお祈りを。終わりましたら声を掛けてください」 「三人じゃ盛り上がりに欠けるわね。せっかくだから私も付き合うわ」 カルナが不参加を表明したことでアンナが同行を決める。鬼塚を加えた四人が夜の旧校舎を探索して回ることになった。 その後、お化け役の国子に依季瑠が本気で驚いたりデジカメで撮った写真がすべてぼやけて写る心霊写真だったり仕事中に寝てばかりの警備員がいくら声を掛けても突いてみても起きなかったりと様々なことがありながらも、何事も無く肝試しを終えた。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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