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<黄泉ヶ辻>ぽんもち

●世界は一つ、おっぱいは二つ、ぽんぽんは一つ
「ぽんもち!」
 帰路、薄暗路地、ぽんぽんがしっとりうっとりもっちりふわふわもふもふなおじさまサラリーマンの目の前に現れたのは――少年だか少女だか、曖昧な見た目をした若者だった。
 えっなにこいつ。たじろぐおじさま。ニヤッと笑う若者。
「貴方、やさしいぽんぽんをしている――『ぽんもちさせて!』」
 その言葉が放たれたと同時、おじさまの心から『抵抗』が消えた。
 そしてぽんぽんに伸びる魔の手!
 やや下から持ち上げる様に両手で優しくやらかくぽんぽんをもちもち!もちもち!ぽんぽんもちもち!ぽんもち!もちもち!ぽんぽん!
「いい? ダイエットしちゃ駄目よ、痩せてはいけない。メタボがなんだというのです。現代日本社会はあまりにもあまりにも痩身崇拝過ぎていけない、ルネッサンスの絵画を見よあのふくふくとふくよかで生命力に満ち充ちた躯に瞠目せよ。それに減量ってしんどいじゃない、苦労はするものじゃないわ、『苦労は買ってでもしろ』っていうけどそれを言うのはいつだって『売る側』じゃない、貴方は貴方、今の貴方でグレートなんだよ。ぽんぽんもちもち」

 ぽ
 ん
 も
 ち
 !

 そして一時間後、そこにはぽんもちされつくされて目からハイライトが消えたおじさまがぐったり横たわっていて――

●カルマが深い
「一般人に対し辻ぽんもちする黄泉ヶ辻のすっごい悪いフィクサードが出たのでちょっと教育的指導してきて下さい」
 と、『歪曲芸師』名古屋・T・メルクリィ(nBNE000209)は言った。





 おいブリーフィング終わったぞ。
「あ、えぇと詳しく説明をするとですね。他人のお腹をもふもふもちもちする事が大好きな黄泉ヶ辻フィクサードの出没を察知したのですよ」
 黄泉ヶ辻――日本において活動するフィクサード集団の内、最も大きな七つの組織『主流七派』の閉鎖主義集団。主義も思想も謎、それ故に気味が悪い『気狂い集団』で名を馳せている。
「フィクサードの名は『ハルコンネン』ツェータ・ツァリツィナ・ツェッペリーチェ。『~させて』と口にした欲望で相手を操るアーティファクトを用いて、一般人のぽんぽんをもちもちしまくっとります。
 が、殺しは傷害は主義に反する、との事で死人や怪我人は一切出していないようで。とはいえフィクサードが一般人に手を出す事は頂けません。
 ……まぁ、殺したり血達磨にしたりするほどの悪事をしているかと言えばNOですが。それなりにオシオキしてきて下さいな」
 本当、黄泉ヶ辻って意味不明だな。対峙するリベリスタの気持ちにもなってほしいものだ。
「ツェータが出没するのは街の路地裏です。ランダムにうろついて『獲物』を捜しているようですな」
 グレートなぽんぽんの持ち主がいたらウホッとホイホイされてアッーかもしれない。
「ぽんぽんがいともたやすくもちもちされるえげつない任務ですが……どうかお気を付けて!!」


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:ガンマ  
■難易度:EASY ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2012年09月14日(金)00:01
●でんぢゃー
 このシナリオはフェイト残量によらずぽんもちされる可能性がございます。

●目標
 フィクサードの教育的指導

●登場
フィクサード『ハルコンネン』ツェータ・ツァリツィナ・ツェッペリーチェ
 メタルフレーム×覇界闘士の性別不明。見た目は若者。
 ぽんぽんをもちもちする事がしぬほど好き。ぽんもちできないとしぬ。ぽんもちできたらしあわせ。
 やらかいぽんぽんが好き。ムキムキぽんぽんが好き。ほっそりぽんぽんが好き。むっちりぽんぽんが好き。フルメタルぽんぽんが好き。しなやかぽんぽんが好き。ぽんぽんが好き。ぽんぽんが好き。
 EXどっさい:鮮やかに間合いを詰めてどっさいさい。高CT、麻痺、ダメージ0。
 EXぽんもち:ほっといたらずーっとぽんもちしてます。顔面をぽんぽんにうづめてスーハーしたりします。ぽんぽんに頬擦りしたりします。ダメージ0。毎ターン自己のHPEP回復、相手へロスト。ロストするEPはターン毎に増える。あと目のハイライトが消える。

アーティファクト『サレコーベリー』
 髑髏がモチーフのピンク色をした指輪。
 欲望が深いほど威力を発揮するアーティファクト。相手に命令する事で対象を操る事ができる(対抗判定あり)相手にできる命令は「~させて」というモノのみ。
 但し、欲望が満たされないと精神力が削れてゆく(毎ターンロスト)
 サレコーベリーでEPがゼロになった所有者は昏倒する。

●場所
 街の路地裏。時間帯は夜。街灯でそれなりに明るい。
 ツェータは路地裏の何処かに出現します。

●STより
 こんにちはガンマです。
 ぽんもち。このシナリオはフィクションです。そしてギャグシナリオです。存分にはっちゃけて下さい。ぽんもち。
 よろしくお願い致します。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
プロアデプト
歪 ぐるぐ(BNE000001)
覇界闘士
テテロ ミーノ(BNE000011)
インヤンマスター
四条・理央(BNE000319)
ソードミラージュ
ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)
ソードミラージュ
レイライン・エレアニック(BNE002137)
スターサジタリー
雑賀 木蓮(BNE002229)
ナイトクリーク
六・七(BNE003009)
ダークナイト
霧島・撫那(BNE003666)

●でんじゃー:このシナリオはフェイト残量によらずぽんもちされる可能性がございます。
 先ずは本編の前に前日譚をどうぞ。
「女性ばかりですって!?」
 ブリーフィングルーム。依頼仲間を確認するやガタッと立ち上がった『悪木盗泉』霧島・撫那(BNE003666)は目を見張った。8人は全て女性。しかもロリと巨乳の程良いバランス、一部ロリ巨乳。わなわな。撫那の肩が震える。
「わたくしの、わたくしの立場は……っ」
 逃げるように彷徨う視線――その果てに辿り着いたのは、自らのぽんぽん。
「はっ……こ、これですわ!」
 そうと決まれば行動は早かった。ふっふっふと不敵に笑う彼女の両手には、購買で大量に買い込んだ食べ物。お弁当、洋菓子、寿司、ハンバーガー、いやマジでアクセ欄にあってビビった。
「わたくし、依頼成功のためならば手段を選びませんわ! 掟破りの逆減量!
 ハンバーガー……寿司……美味しい……ッ もちもちぽんぽんなわたくしの虜にしてやりますわあああ!!」
 がつがつフードファイターの如く。やべぇコイツ目が本気(マジ)だ。なんか依頼が始まる前から早速ハイライトが消えている。

 そんなこんなで食べ続ける事一週間。終にやって来た依頼当日。

「けぷっ」
 連日の高カロリー摂取の甲斐あってもちもちになったぽんぽんを一摩り。臍出しシャツにショートジャケット、ホットパンツ、あふるるもちもちぽんぽん略してもちぽん。
「うっ……こ、これで……やわらかぽんぽんに。う、ああっ! 肉が……肉がホットパンツから少しだけはみ出して……」
 うむ、ナイスぽんぽん。文字でしかお伝えできないのが非常に悔やまれるが、良い子の諸君は心の目で見た事だろう。
「この依頼が終われば……ダイエットで……いけない、今は依頼成功を考えるのですわ! これならツェータ様も釣れるはず!」
 そうだ前を向くんだ撫那、ぽんぽんアピールファッション&モデル歩きで悩殺だ。

「さあ、わたくしの! ぽんもちに! 飛び込んで来るといいのですわあ!」

 ドヤァァアァ……撫那はおそらくこの瞬間、日本で一番輝いていた――たぶん。
 そんなこんなで夜の町、撫那を含め三人の女がフィクサードを釣り出す囮として歩いていた。
「ぽんぽんを、もちもちする、ふぃくさーど……へ、変態じゃー!? 女の敵は成敗! 成敗! 大成敗なのじゃ!!」
 襲われる予定なのおじさんじゃけど、細かいことはいいんじゃよ!どにゃぁと言い切ったのは『巻き戻りし残像』レイライン・エレアニック(BNE002137)。本日のゴスロリ服は臍出しのお腹キャストオフバージョンである!ありがとうございます!
(まあ、恥ずかしくてこの夏着る機会無かったやつじゃが……もったいないしの! もったいないしの!)
 勿体無い精神大事。それに依頼の為だと『銀狼のオクルス』草臥 木蓮(BNE002229)も恥じらいを押し殺す。そんな彼女の服装はボーダー柄の臍出しチューブトップにショートパンツだ。でもちょっと恥ずかしいからキャミソールを重ね着している。
「きらーん☆おなかぼーえーたいっただいまさんじょうっ!」
 三人の後ろにて、水着・浴衣コンテスト2012 日本の夏・浴衣の夏で優勝に輝いた浴衣でバッチリ決めた『おかしけいさぽーとじょし!』テテロ ミーノ(BNE000011)はドヤ顔ダブルピース。ぽんもち怪人をやっつけるぞ。帯でぎゅぎゅっとぽんぽんを護っているのでガードも完璧だ。
 そしてミーノはわんだふるさぽーたーなのでわんだふるにさぽーとするぞ。新しく覚えた技能マスターファイブによって五感を用い索敵する。近付いてくる足音も匂いも影の動きも逃さない。それだけではない。何故なら彼女はわんだふる。翼の加護に守護結界、更に戦闘指揮の能力。サポートは完璧。
「おなかのへいわはミーノたちがまもるのっ」
 拳をぐっと、斯くして直後。ミーノの狐耳がピコンと揺れた。来た。仲間にアイコンタクトで知らせた、刹那。
「貴方達……」
 正面、やや離れた位置、街灯にて照らされた一つの影が――フィクサード・ツェータが皆を見ていた!
 身構える。ツェータが彼女等を指でさす。ゴゴゴゴゴ。
「ぽんぽんを冷やすなァア! 健やかなぽんぽんは健康から! 仕方ないから私がぽんもちしてあっためてあげますね!」
 そんなこんなで、戦闘(?)開始!
「な、なんだこいつ、なんだこいつ! 今まで会った黄泉ヶ辻と何か違うぞ、明確に、確実に……!!」
 木蓮は悪寒を感じながらも、「皆も仕事だから頑張ってるんだ」と自分に言い聞かせる。
「お、俺様も、引かずに相手するぜ!」
「ミーノもがんばるのっ! おなかのへいわはせかいのへいわっあなたのおなかまもりタイ! さんじょうっ」
 最初と名前が違っているが、気にするな。
「にゃっふん♪」
 一方でレイラインは流し目&ぽん見せアピール。それにホイホイされてツェータが襲い掛かる……が、その指が彼女のぽんぽんに触れる事は無い。アーク随一の回避力に加え、ミーノのサポート力。今の彼女に触れられるのはそれこそアーク随一の命中を誇る某火縄銃の人とかぐらいだろう。こわい。
(触れられたら……最期じゃ!)
 ぽんもちの魔の手を躱す躱す躱す。
「うおおお触るにゃこっちくんにゃハァハァするでないわー! 全力防御ぉー!!」
「ふふふねこさんねこさんねこさんねこさん」
「ちょっと待つのですわあー!!」
 そこへ颯爽と割って入ったのは撫那、ラージシールドをシンメトリックなバランスでサティスファイ。
「かかってきなさい! わたくしの心はアーティファクトなんかに絶対に負けないのですわあ!」
 ↑フラグ
「ふ、ふふん。ぜぇぇったいに、負けませんからね!」
 ↑フラグ
「よくってよ、貴方――『ぽんもちさせて』!」
「はぅあっ!?」
 サレコーベリーの魔力、ビキーンと固まりもう動けない。そんな撫那のもっちりしっとりうっとりぽんぽんに迫る魔の手!ああ!ぽんぽんが!ぽんぽんが!!
「アッーーー!!」
「撫那ーーーッ!」


 とまぁ撫那がぽんもちされてしまったそんな頃、のちょっと前。
「死傷者を出さない相手なのは嬉しいけれど、やる事が何というか……」
 兎も角、しっかりと任務を行わないといけないよね。四条・理央(BNE000319)の防御は万全だった。大装甲マジ大装甲。教結界も展開し、物陰に隠れ窺う。
(ツェータくんならあっという間にホイホイされるって信じてる!)
 同じく『本屋』六・七(BNE003009)も物陰から様子を窺っている。美少女(見た目含む)三人組が囮なんてとっても贅沢だ。
 斯くして。
「意志を折られ書き換えられ、言いなりにされる喜びッ! これこそわたくしの求めるもの!
 こんな……悔しい……でも……キモチイイ……!! うへへへへへへへ」
 撫那の目からは完全にハイライトが消えていた。めっちゃぽんもちされていた。もちもちむちむち。防御専念()。もちろん精神抵抗なんてほんの少ししかしない。サレコーベリーを長く味わう。味わうのだ。うへへへへなのだ。
「わらわには……愛する人が居るのじゃ! 彼の為にも、ぽんもちなんかに……絶対負けたりしないのじゃ!」
 レイラインもぽんもちされている!でもサレコーベリーによる魔力の所為で体の自由が効かない。それでもじたばたじたばた。嗚呼!助けてテリー!レイラインのぽんぽんがもちもちされちゃう!さすさすすべすべくんかくんかもちもち!にゃぎゃー!
 ――そして
「ぽんもちには……勝てなかったのじゃ……」
 レイラインの目からハイライトが……
「いやいや陥落早すぎじゃろ!!」
 ――そのあと
「もう好きにするのじゃにゃっにゃっにゃー」
 レイラインの目からハイライトが……消えた!
「こ、ころばぬさきのぶれいくひゃー!」
 ミーノのぶれいくひゃーも虚しく、消えてゆくハイライト。ぐったり横たわった撫那とレイラインを足元にゆらり、振り返った先には木蓮が。どきぃ。でも挑発するようにキャミを脱ぎ捨て。
「い、いいか、人妻宜しくこれはもう人様のぽんぽんなんだぜ!」
「ひ と づ ま ?」
「ちょっ 怖っ」
「『ぽんもちさせて』!」
「ぎゃー!? く、くすぐっ、た……ええい! 離れろ離れろ……ハッ! い、いや、ぞぞぞ存分にもちもちしてくがいい!!」
 涙目ぶるぶる、足が生まれたての小鹿みたいになるのを抑えつつもちもちされなう。もちもちもちもちさすさすすーはー。人妻って響き最高や!
「ひぎゃー!」
(腹だからくすぐったいのは当たり前なんだ、うん!)
「うわぁ゛ー!」
(くすぐりと同様、このもちもちしてる右手も左手自分のものだと思えば、ほら、マシ……)
「ッひぃっ!?」
(こういう奴は何故こうも妙に爽やかなのか……!)
 そしてまたハイライトが消える……
 と、その時である!
「黙って見逃せないわね、教師としては――教育的指導!」
「ギャー!?」
 ツェータの頭部をバスンと叩いた出席簿、同時に放たれるチェインライトニング!びりびりばりーっと正に衝撃に討たれてツェータが振り返ったそこには片手にビデオカメラ、片手に出席簿を持った『自堕落教師』ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)が
「間違ってる! 間違ってるわ! あなたのぽんもちは正しくない!」
「なん、」
「はい、指導」
 ソニックエーッジ。出席簿ですぱぱぱぱーん。
「アーティファクトを使うなんてもってのほか。人を操ってぽんもち? 笑わせてくれるわね、ぽんぽんをモノとしてしかみてないじゃない。
 抵抗しない、動かないぽんぽんのみしか楽しんでいないなんて。哀れね……」
「う、でも、だって」
「人の話は最後まで聴く! 指導!」
 すっぱこーん。
「ちにゃー!」
「もちもちされたぽんぽんの持ち主の反応、それに応じて動くぽんぽん、抵抗の仕方は十人十色!
 ぽんぽんそのもの以外の要素でぽんもちのバリエーションが増える。抵抗もご褒美!
 それを楽しまずしてなにがぽんぽんマイスターか!」
「……」
「返事!」
「うぇ……」
「声が小さい! 教育的指導!」
 びりびりばりー。
「びゃー!」
「なによりそこには一方的なやり取りしか存在しないじゃない。
 ぽんもちは……コミュニケーションなのよ心と心……いえ、魂と魂の会話!
 ぽんもちで相手と通じ合えるようになって一人前なのよ。はい……指導! 指導!」
 ぱーん!すぱぱぱーん!
「いたぁー!」
「ぽんもちも時と場所を選ぶ! あなたはぽんぽんしかみてない。だけどね……環境も大切な要素なのよ! 教育的指導!!」
 ごろごろがしゃーん!
「ぶぇあー!」
「相手は選ぶ! ぽんもちはコミュニケーションなのよ、自分を受け入れてくれる相手じゃないと。本気で嫌がっている相手にぽんもちしちゃ駄目! 返事は大きく元気良く『ハイ先生』!」
「びゃぁー! ハイ先生もうやめてー!」
「ごめんなさいは?」
「ごめんなさいー! ごめんなさいごめんなさい私が悪かったよぉー! もうやらない! 合意の下に行う!」
 ぶえええと泣いて、出席簿でしばき回され真っ赤になった頬を摩って、チェインライトンングで焦げた髪で、ツェータはごめんを繰り返した。ソラ先生の指導は大変効果的だったようだ……
「分かればいいのよ。ちゃんとごめんなさいできたわね、偉い偉い」
 飴と鞭、見た目こそロリだけど中身は立派な教師なのだ。

 ※因みにこれまでの間、先生はずっとぽんもちされた子達を●RECしてました。引き続き●RECです。

「おなかはすばらしいものだ。ぽんぽんという語感も素晴らしいものであると思うが、やはりおなかと呼ぶ事としたい」
 しょぼくれたツェータの正面、只ならぬオーラを発しつつその手を取って立ち上がらせたのは『Trompe-l'œil』歪 ぐるぐ(BNE000001)。
「幾日、『リルちゃんを高い高いしておなかぺろぺろ部』(非公認)を創立して以来、時には部員不足により同好会になり、ぺろぺろは虚言だとの抗争を経て気付けば部員は一万に達しようとしている」(※ぐるぐ調べ)
 しかし、どれ程人が増えようとおなかの追求には成らなかったとぐるぐは悔しげに唇を噛み締める。天を仰ぎ、彼女の演説は響いた。万物へ愛を示すあなたに比べ、僕はいまだ好みに縛られ生きている、と。
「柔らかいおなかが好きだ。肌理細かく白肌のおなかが好きだ。薄すぎず厚くもない肉厚が好きだ。
 適うならば外気に晒され続けた其よりも服に秘められた産肌が良い。贅沢を言えば恥じらいがあると尚良い。
 何かを食べて消化している最中のお腹にそっと耳を当て、柔らかな感触と暖かさ、生きている音を感じる時、限りない安堵と幸せを得る。
 見回す限りではかねてより目を付けているミーノちゃんが理想に近い」
 その言葉にミーノは反射的にぽんぽんをしゅばっと隠したとか何とか。
 その様子を満足気な横目で見やり、ぐるぐは続ける。
「そう、我が愛は万物を覆えぬ極々小さな器。
 僕自信、理想のおなかを目指し管理を怠ったつもりはないが、それでも至高には至らない。何より頬が届かない」
 先生それ届いたらそれ化物です。
「それ程の拘りと愛を持つあなたのおなかは如何なものだろう。
 真理へと至る道を追及すべく、全力を以ってあなたの領域であるぽんもちに踏み入りたい。僕なりのやり方であなた(のおなか)を愛でたい。
 僕のおなかは好きにして構わない――歓迎する。さぁ、来給え……いざ往かん、コスモとケイオスの彼方へと……!」
 最早言葉等不要だった。ぽんぽん。おなか。それへの愛(アガペー)の前に、リベリスタやフィクサードといったカテゴライズが何の意味を果たすだろうか。

 うわぁーーーーい!

 ぽんぽんがもちもちで
 もちもちがぽんぽんで
 俺があいつであいつが俺でキャッホォオオオウ!

(うん……幸せそうで何より……)
 一つ頷き、七はススッとツェータの背後へ。
「ぽんぽんをもちもちしていいのは、ぽんぽんをもちもちされる覚悟のある者だけだよ」
 我ながら長いな。なんて思いつつ、つぇーたのぽんもち。人のぽんぽんをもちもちするのは好きみたいだが、自分がされるのはどうなのか。もちもち。メタフレひんやりぽんぽん。なんか嬉しそうだ。ぐるぐをぽんもちしつつ七にぽんもちられ。至福の一時。全力で愛でる。すべすべ。うふふ。
「君も良いお腹をしてるじゃないか、人に限らず犬や猫のぽんぽんもピンクでとても良いものだ。
 ぽんぽんに貴賎なし……そうは思わない?」
「Ja.ぽんぽんは世界を救うのです。……ぽんもちしても?」
「ん、わたしのお腹はあんまり触り甲斐が無いと思うし、いつも通り厚着だけどそれでも良かったらもちもちしてみる……?」
 貴方のを触った分は触らせてあげる。ぽんぽんをもちもちしていいのは以下略。覚悟は完了している、が、あれだけソラに怒られたのだ。もうオイタはしないだろう。もふもふふかふかすーはーされながら、思った。
 もうこいつは変な事しないだろう。でも一応言っておこう。もふもふしながら。
「ツェータくん、これに懲りたら……えーと。無理やりとかせずに同意を得てからぽんぽんをもちもちしましょうね。相手のハイライトが消えるまでしたら駄目だよ……?」
「はーい!」
 これにて一件落着、かしら。

●ぽんぽんは世界を救う
「……ダイエット、しなきゃ」
 ぐったりレイプ目、それでもダブルピースな撫那さん。お疲れ様です。
「な、なんでお前はそんなにぽんもちが好きになったんだ?」
「わからんが好き」
「そうか……」
 木蓮の問いにツェータはドヤァと答えた。ぐるぐも一つ、どうしても問いたい言葉を口にする。
「フェレットのおなかってやばいよね?」
「やばい ぽんぽんやばい」
 なんてキャッキャとしているツェータの。頭を。
「どにゃあああああああ!!」
「ぐわぁー!」
 助走と着けて跳びかかったレイラインのサッカーボールキックがツェータに炸裂!ツェータは倒れた!そして容赦なく捕縛。とはいえ殺人犯という訳でもないし、アークに引渡する程度で済ませてやろう。
 これで世界の平和は護られた!
「でもだいにだいさんのぽんもちかいじんがいつあらわれるともかぎらないの~。ぽんぽんぼーえーぐみのたたかいは、つづくのっ!!」
 ミーノの決めポーズ。また名前が変わってるのはお察し下さい。
 ソラも満足気に一つ頷く。●RECしながら。
「みんなも正しいぽんもちを! ということで私もみんなをぽんもちするわ」
「え?」
 視線の先には、理央。にじり寄る影。
「ぽ、ぽんぽんもちもち絶対ダメ、無暗にお腹を見せるの絶対ダメ、目のハイライトが消える状況を記録されそうだからなお更ダメ、と言うかボクはそう言うキャラじゃない気がするから絶対ダメ、一部だろうと鎧を外すなんて成長方針を否定するから絶対ダメ」
「いやよいやよも好きのうちってね」
「えええええ」
「ここか、ここがええのんか?」
「ちょっ!!」
「指導? なんだっけそれ!!」

 アッー!

 そんなこんなで、よるはふけてゆくのでした。おしまい。


『了』

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
メルクリィ:
「お疲れ様です皆々様、ご無事で何よりですぞ! ゆっくり休んで体の疲れを取って下さいね」

 だそうです、お疲れ様でした。

 ごちそうさまでした。

 ご参加ありがとうございました!