●六道フィクサード 「ヨーするニ、リベリスタ特有の弱点をつくんダヨ」 「はぁ。連中に弱点なんてあるんですか?」 「ケケッ。リベリスタは弱点だらけダ。甘ちゃんばかりで、火種を残しスギなんだヨ。このレポート見てみナ」 「……? 誰です、この人?」 「名前は……アー、どうでもイイ。恋人が殺されたンだ、アークの奴らニ」 「立川正吾……恋人が、ノーフェイス化?」 「カワイソーだよナ。だから救ってやろうとおもったのサ」 「『二極手甲』に『幽霊花』……?」 「『二極手甲』があればそれなりに戦えるだろうシ、『幽霊花』があれば簡単にダウンはシネーだろうサ」 「それでその恋人の姿を模して現れて、リベリスタを殺すように告げたんですね」 「『お願い、正吾。私を助けて。リベリスタの魂をこの栞に集めれば、私は蘇ることができる』……ってナ! アイツ、よほど女に飢えてタんだろーゼ。あっさり騙されやがっタ! ケタケタケタ!」 「酷い話です。それで、私たちは何を?」 「適度なところで恋人の振りしてテレパスを送レ。まだ良心の呵責は残ってるミタイだからナ」 「『幽霊花』の侵食が済むまでの、補強ですね。了解しました」 ●立川正吾 (リベリスタは私を殺した……あいつ等が、憎い!) 「美咲……美咲……!」 (正吾、私はまだ蘇ることができる。リベリスタの魂を、その『幽霊花』に捧げれば……!) 「リベリスタ……おまえ達を、殺す! アークのリベリスタァァ!」 「ノーフェイスって理由で人を殺す奴らダ。殺したって罪にならネーサ!」 「美咲を……美咲を蘇らせる! そのために、リベリスタは死ね!」 ●アーク 「相手は六道のフィクサードとアーティファクト強化された一般人」 『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)は集まったリベリスタたちに向けて淡々と説明を開始する。 「まず六道のフィクサード。『チャプスィ』と呼ばれるフィクサードとその部下が六人。『チャプスィ』はナイトクリーク。部下は三人がクリミナルスタア。二人がデュランダル。一人がホーリーメイガス」 モニターに写し出されるのは、幼少のフィクサードにつれられた六人のフィクサードたち。幼い少女は明らかに場違いに見えるが、見た目で判断すると痛い目にあうのが神秘の世界である。 「次が一般人。名前は立川正吾。かつて恋人がノーフェイスとなり、その退治をアークが行なった記録が残っている」 ノーフェイス。運命に許されなかった革醒者。世界のために、滅ぼさなければならない存在。 だが神秘を知らぬ人からすれば、それはなんと傲慢に見えるのだろうか。もちろん救う術があるのなら、救いたい。それはリベリスタなら誰もが思うことである。 「そして彼がつけているアーティファクト。腕につけている手甲と、ポケットに入れている花の栞」 そんなリベリスタの悲しみをよそにイヴは説明を続ける。厳密に言えば気付いているが、気付かないフリをしていた。 戦いの場に赴けない彼女は、リベリスタがノーフェイスを退治する苦悩を知識として知ってるだけにすぎない。実際にノーフェイスに手にかけたことのないフォーチュナには、こういうときにかけるべき言葉がない。 「この手甲はある一定の攻撃を無効化する。身体能力も増して、神秘の世界で戦うに充分なタフネスと戦闘能力を得ることができる。 そしてこの栞をつけた人は、力尽きてもすぐに蘇ることができる」 「は?」 何その無敵アイテム。そんな顔をしたリベリスタに、イヴは静かに告げる。 「もちろん代償はある。手甲の方は人を一人殺すたびに生命力が奪われる。栞のほうは一回蘇るたびに装着者の記憶を一年奪う。全ての記憶を失えば、廃人になる。理由なく意味なく、ただ暴れまわるだけの暴徒に」 それは人の形をした機械だ、と誰かが言った。信念なく、欲望でもなく、ただ攻撃を仕掛けるだけのマシーン。 「彼らはリベリスタを次々と殺害している。おそらく恋人を殺された恨み」 そしてその恋人を殺したのは、アークである。それがどれだけ正しいことであれ、立川正吾の恋人を殺したのはアークなのだ。 「……作戦は任せる。目的は六道のフィクサードと一般人を止めること」 一瞬、イヴの言葉が言いよどんだ。リベリスタに任せることしかできないことへの辛さがそこにある。 リベリスタ達はイヴを安心させる為に笑みを浮かべ、ブリーフィングルームを出た。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:どくどく | ||||
■難易度:HARD | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年08月27日(月)23:07 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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