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∩<|´w`|>∩ <2

●DEATHぞ
 空間をこじ開けて切り裂いてから降り立った。
 凶悪な棘がギラリと光る。巨大な斧が闇夜に光る。
「フハハハハ! フゥーハハハハハハハァーー!!」
 恐ろしいその哄笑が、低く不気味に響き渡った――……。

●どっぺる?
 ブリーフィングルームに入ったらなんか斧の素振りしてるロボがいた。
「……ふぅ。斧の素振りはサッパリしますねぇ……心身ともに。えぇ、し ん し ん と も に」
 そんなこんなで無駄に良い笑顔でユラリと振り返った『歪曲芸師』名古屋・T・メルクリィ(nBNE000209)。その右手にはアークリベリスタから贈られた斧が一振り。
「……」
 それを機械化した腕に収納し。
「信じられへん!!」
 なんてゆう流暢な関西弁でメルクリィはぶわっと俯けた顔を両手で覆った。
 一体全体どういうこっちゃとリベリスタが訝しむ表情を向ければ、メルクリィは片手でモニターをすっと指差す。
 ……!
 開けた空き地。遠くの街明かりに照らされ高笑いする『それ』は――

 ∩<│´w`│>∩ <ですぞー

 ↑これだったッ!!
 つまり、なんかデコに『殺757殺』とか書かれた悪そ~な顔をしたメルクリィだったのである!
「これはアザーバイド『∩<│´w`│>∩』、どこかの世界の戦闘用兵器ですって。この時点で非戦闘員な私とは全くの別m さっきの斧はアレですただのエクササイズなのでセーフですセーフなんですセーフセーフこまけぇこたぁきにするな。
 兎角、まぁ、そのアザーバイド(※メルクリィではない)が空間を渡る能力で無駄にこのチャンネルに来ちゃったようで。
 なんかデッカイ斧を持っていてスッゴイ好戦的なんですが、スゲー雑魚いですぞ。ま~適当にボコッたら自分のチャンネルに逃げ帰るでしょう。
 ハイとゆー訳でこの∩<│´w`│>∩を適当にボコるのが皆々様の今回の任務ですぞ」

 ニッコリ。

 ……。

「……つーか、 ま た か よ ! 何なんだよパクリですか! 著作権侵害もエェ加減にせぇよ!! 謝れ!! 私と桃■イさんに謝れ! 謝罪と賠償を要求するですギギギギギギギギおどりゃ」
 そう、この様な――メルクリィとクリソツのアザーバイドが来襲した事件は過去にもあった。正確には2012年05月26日(土)23:19に納品された報告書『∩<|´w`|>∩』である。ももこさんがきたりして度肝を抜かされたアレである。漆黒を纏いし闇の精霊さん、プレイングの縦読みに気が付かなくってごめんなさい……
「ぜったいにゆるさないよ!!!」
 それはさて置き、メルクリィのヘイトがマッハ。
「わるいあざーばいどは こてんぱんにしないとねデスゾ」
 ニッコリ笑顔、でも唇噛み締めすぎて肩が戦慄いてるしBS失血状態になってますよ。
「フフ……面白くなってきましたよ!」
 意訳:私からの説明は以上です。それでは皆々様、お気を付けていってらっしゃいませ!

 ……大丈夫かコイツ。


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:ガンマ  
■難易度:EASY ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2013年10月20日(日)23:10
●目標
 アザーバイド『∩<|´w`|>∩』の送還

●登場
アザーバイド『∩<|´w`|>∩』
 何故か外見がメルクリィそっくりなアザーバイド戦闘兵器。巨大な斧を装備。
 凶悪な見かけに反して雑魚い。デコの数字は『殺757殺』
 簡易飛行的能力と、異世界を渡る能力がある。
・疾風居合い斬りっぽいサムシング:遠単、出血
・ハードブレイクっぽいサムシング:近単、ブレイク、重圧
・爆砕戦気っぽいサムシング:自付、命中と攻撃力上昇
・戦鬼烈風陣っぽいサムシング:近範、ブレイク、麻痺

●場所
 郊外の広い空き地。ひとけはない。
 時間帯は夜。遠くの街明かりで戦闘に問題が無い程度には明るい。

●STより
 こんにちはガンマです。
 わるいなごや。
 宜しくお願い致します。

参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
ソードミラージュ
葛葉・颯(BNE000843)
ソードミラージュ
戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)
ソードミラージュ
レイライン・エレアニック(BNE002137)
プロアデプト
エリエリ・L・裁谷(BNE003177)
ナイトクリーク
荒苦那・まお(BNE003202)
レイザータクト
ベルカ・ヤーコヴレヴナ・パブロヴァ(BNE003829)
レイザータクト
神葬 陸駆(BNE004022)
覇界闘士
絢藤 紫仙(BNE004738)

●パチモン、ゲットだぜ!
「ですぞぉぉぉぉぉ」
 説明及び前置きとかポエムとか現場のスタイリッシュオサレ描写省略。∩<|´w`|>∩登場。
「う、うわああぱちもんだああ、ぱちもんがでたぞおおお! なぐれぇ758のぱちもんをなぐれえええ」
 ふぅ。アババババから一転してCOOOLになった『盆栽マスター』葛葉・颯(BNE000843)は徐に幻想纏いを取り出した。通信先はメルクリィだ。
「あ、メルクリィさん、動画で保存しておくので後で楽しんで下さいNE」
『えっ』
「今宵は良い夢が見れそうじゃないか、ちょっと遊んでやろうジャン。楽しすぎて狂っちまいそうだゼ!」
『えっ』
「案ずるなメルクリィ。よし、任務を終えて帰ってきたら今度は僕がよしよししてあげるのだ」
 颯と入れ替わりで三高平の彼にそう告げたのは『ジーニアス』神葬 陸駆(BNE004022)。いつもは穏やかなメルクリィがあれほど語気を荒げるのも珍しい事だと思いながら。
「わるいメルクリィ、略してワルクリィですぞ!? 我が親愛なるフォーチュナのパチモノとは言語道断です。テッテ的に破壊して、泣いたり笑ったりできなくしてあげましょう」
 手にしたバールの様なサムシングを∩<|´w`|>∩へ突き付ける、『戦姫』戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)。
「覚悟せえや、メルク……じゃなかった、ワルクリィ!」
「出たな、∩<|´w`|>∩!!」
 合わせる様に『リング・ア・ベル』ベルカ・ヤーコヴレヴナ・パブロヴァ(BNE003829)も意気込むが、そう言えば本物を目にするのは初めてだ。ふっ。ATSの再現度恐るべし。凶悪な顔も物騒なトゲ(ホントはね、あれアンテナなんだよホントだよ)も艶めかしい肩の『∩』も記憶の通り。専門的な事はともかく、∩<|´w`|>∩にビッシと指を突き立てて。
「慈悲は無い! 757(ナゴナ)死すべし!」
 と、意気込む面子とは対照的に。
「本当にパクリなのか? 実はあちらがオリジナルである可能性はないだろうか? 空間を渡る能力や戦闘能力を有していることからメルクリィは下位互換タイプなのだろう。もしくはメルクリィが忘れているだけで実は親族なのでは? 幼いころにこちらの世界におくられてきたメルクリィだったが、頭を打って記憶と凶暴さをなくしたとかなんとか……はたまたは並行世界の同一存在であったり……アレを傷つけると近いうちに同じ目にあうとか……」
 物凄い推察を述べる『山紫水明』絢藤 紫仙(BNE004738)は瞳に真剣な色を宿らせて∩<|´w`|>∩を具に見ている。が、逆に∩<|´w`|>∩から――特にその肩の透明な部分から必死に目を逸らすのは『もそもぞ』荒苦那・まお(BNE003202)だ。
「こんなにそっくりなのに、住む場所と環境とその他沢山が違うだけでまお達の世界にいられないのですね。だけどまおはこの世界も日常も大好きだから、きっちりとお仕事をしたいと思いました」
 そんなそれともこれとも異なり、『ふたまたしっぽ』レイライン・エレアニック(BNE002137)は辺りをキョロキョロ。
「今回桃子はおらんのかえ? ちぇー、居たら∩(アレ)直……治す作戦もイケたんじゃがのう」
 のう、と呼びかける視線の先。『磔刑バリアント』エリエリ・L・裁谷(BNE003177)が何とも言えない顔で∩<|´w`|>∩を見ている。
「おい。もう来ないって言ったでしょうが! このアホアザーバイド!」
「前のアレとは違う∩<|´w`|>∩ですぞ」
「そんなん知らん! どっかぶつけて記憶障害でも起こしたんでしょうか。しかたがありません。えりえり、この天才的邪悪ロリから送る処方箋!」

†蒸しパンでも分かる絶対的邪悪<パーフェクトプラン>†

 前回は癒し手と桃色の悪魔がいたんで、エンドレス真空管割り放題延長つきでした。
 ですが、それがいけなかった――真空管に拘泥せず、われわれはもっと広く大きな目線で物事を捉えねばならないのです。
 つまり、このアホの身体の全ての部位に余すこと無く、恐怖をきざみこむ!
 真空管はメインディッシュ、まずは痛めつけるのです!

「おしおきが必要ですねえ! あっはははは!」
 ものどもかかれ。

●あ、ここから一方的展開です
 まずは∩<|´w`|>∩の行動を止めるべく、レイラインが飛び出した。
「ゆくぞ、新技アッパーユアヒャァt一発目から噛んだ!」
 これがファンブルか。口の中がBS出血な気がするけど気を取り直して。
「お主は以前にも現れたそうじゃのう? 前回相当ボコボコにされたと聞いたんじゃが……え、もしかしてその、Mにゃの? うわー引くにゃー」
「前のアレとは違う∩<|´w`|>∩ですぞ」
「そんなん知らん!」
 ソニックエッジ(毒針)! 澱みなくぷすー。∩は狙わない。逆部位狙い。ギャアアア。
「前から思ってたんじゃけど腕のトゲリングの間って生身なのかの?」
「メカですぞギャアアア」
「ハイパー颯さんキーック! ナイフ持ってるけど顔面狙いキーック!」
 横合いから颯のキック()が炸裂。痛めつけるように、嬲るように、抉るように、それでいてトドメを刺さないように。∩は狙わない。全力で、泣いて命乞いをして土下座するまで。逆部位狙い。
「ミラクル颯さんすらーっしゅ的なサムシング!」
「ギャアアアア」
「美しすぎる颯さんソードエアリアルキーック!」
「ギャアアアア」
「ひゃっっほう泣けわめけ、命乞いをしろ、3ターンだけ待ってやろう、その後心を折るけどな、ひゃーハハッはハハッは!」
「ギャアアアア」
 響く絶叫。嗚呼、本当はこんな事したくないんだ……けど、二度とこんな悲劇を繰り返さないために!
「メルクリィが笑ってくれるなら、わたしは悪にでもなる!」
 舞姫はバール的なスティックを振り上げて吶喊する。生かさず殺さずアルシャンパーニュ。芸術的なバールの冴え。
「てゆか、ワルクリィは、ギガフレどころじゃなくメカメカしいよね! 舞姫ちゃん的メルク理論では、表皮だけメカで中身はぜんぶ生身と推測しています。缶詰みたいにキコキコ開けると、お肉が出てくるんですよ、きっと!」
「ギャアアアなにそれグロいギャアアア」
「コンビーフ缶を開けるみたいな、穴の空いた金属棒みたいのが、付属品で付いてないかしら?」
「開けてどうするんですかギャアアア」
「とゆーことで、よい子の実験たーいむ♪ 残念ながら付属品は付いてないみたいだから、バールでこじ開けてみよー! 逃げちゃダメですよー、メルクリィさん」
「良い子の皆はマネしないでねギャアアアアアアア」
「ねえ、『血の付いたバールのようなもの』か『機械油に塗れたバールのようなもの』か、どっちになっちゃうと思います?」
 あんこくびしょう。みせられないよ!
 その間にも、まおはひたすら∩<|´w`|>∩の下半身をしつこく集中的に気糸でぺちぺち。
「このままだと名古屋……じゃなくてナゴナ様もこの世界も両方とっても痛くて傷つくんだってまおは知ってます。だから、黙ってお話を聞いて貰えるまでずっとまおはぺちぺちするお仕事をしなくちゃいけないのです」
 肩のryから目を逸らしつつ。ぺちぺちぺち。でも色んな意味で∩<|´w`|>∩が話を聞ける状況じゃない。だって紫仙がすげぇネチネチと魔氷拳で腹パンしてるんだもん。ボディブローの嵐だもん。
「敵の自由を奪うのは戦闘の基本だな。うん」
 薄笑んで、凍った∩<|´w`|>∩の顔面を掴んで。
「肩に被害が出ない様に地面に叩きつけるのはなかなか難しいが、やってやれないことはないだろう」
 どっこいしょ。大雪崩落。逆部位狙い。ギャアアア。

∩<|;´w`|>∩ <ヤバイ。こいつらマジヤバイ。

 いとも容易く行われるエゲツナイ行為に∩<|´w`|>∩は∩<|;´w`|>∩だ。こりゃたまらんと空に飛び出し逃げようとする。泣きながら。
 が、それを邪悪なエリエリが見逃す筈もなく。撃ち放つトラップネストで絡め捕る!
「いまだー! 閃光弾! 閃光弾を撃てー!」
「この天才に任せろ! メルクリィは僕の大事な友達だ。そのメルクリィを似せた悪いアザーバイドはこの天才神葬陸駆が倒してやるのだ! 己が世界に帰り二度とこのボトムに足を踏み入れるな!」
 メルクリィの敵は僕の敵だ。投げ付けるフラッシュバン。うおっまぶしっと∩<|;´w`|>∩が墜落する。それを陸駆は静かな怒りの眼差しで見澄ましていた。
「なぁに、一撃で倒すような愚昧な行為は行わない。しっかりと恐怖を身に染み込ませ、二度とこの世界に降り立たぬ様にするのだ」
 天才ハイパーピンポイント。ただし気持ちだけでホントはピンポイント。狙うのは肩のアレではなく、デコの『殺757殺』だ。
「そもそも殺と書かれているのが気に食わない。奇麗さっぱり消してやるのだ!」
 天才ピンポばしゅうー。ギャアアア。デコのアレが『757殺』になった、その瞬間――更に『殺』が削れて『757』になる。ベルカのガン見(アブソリュート・ゼロ)である。勝利への布陣を展開したそこに隙とかなんかああいうのはない! マジ最強! 全ては∩<|´w`|>∩に精神的にも決定打を与える為だ。でもちゃんとこの作戦には理由がある。
(敵の性質上、ボトムへの再訪も容易だろう。阻止も出来ない――ならば、二度と来る気を起こさない様にしてやれば良いのだ!)
 ガン見。ガン見。全身くまなく睨み殺す!
 今こそ。エリエリのコンセントレーション的なまぁそういうこうめいのわなてきなアレです。
「よし! おばあちゃん! 肩以外にグラスフォッグ! 氷漬けなのです!」
「応! おばあちゃんにお任せなのじゃ!」
 ひゅん。残像をも残す猛加速。∩<|´w`|>∩の背後に回り込むのはレイライン、振るうは時を凍て付かせる霧の刃。∩<|´w`|>∩の脚が凍りつく。
「皆、巻き込まれとらんかえ? 火力控えめでも痛いのは嫌じゃもんね」
∩<|;´w`|>∩ <思いっ切りまきこまれてます
「あ、∩<|´w`|>∩(きみ)の意見は聞いてないのじゃ」
 ローキックでグラスフォッグかきーん。ギャアアアア。
 その間にエリエリは梱包材で丁寧に∩<|´w`|>∩の∩を巻いて。にっこり、微笑んで。
「さぁ、レッツ拷問たいむですよ」
 わたしの拳が真っ赤に燃える。腹を殴れと轟き叫ぶ。爆熱!ももこさんにかわってオシオキ<パーフェクト腹パンプラン>よ!

∩<|;´w`|>∩ <ギャアアアアア

「抵抗するな、すると苦しみがながびくぞ。しなくてもHPが1になるまでやりますが」

∩<|;;´w`|>∩ <ギャアアアアアアア



 ~しばらく美しい花々の映像をお楽しみ下さい(脳内で)~



「で」
 エリエリ及びリベリスタ達の視線の先には、∩<|;´w`|>∩が横たわっていた。その手首をまおがブラックコードでぎゅーぎゅー巻いている(勿論、肩のあれから目を逸ら以下略)。最早∩<|;´w`|>∩が何も出来なさそうなのは自明の理であった。オーバーキルよりひでぇ。
「最後に何か弁明することはありますか? 来んなつったのにまた来た理由とか、言い訳ききましょう。わたしは心が広い」
 どうぞお話下さい。そう言ったエリエリの言葉に、倒れたまま∩<|;´w`|>∩は語り出す。
「先にも説明しましたが、前来た∩<|´w`|>∩と私は別個体……ボトムの人間にやられるなど∩<|´w`|>∩の面汚しよと調子に乗っていた時代が私にもありました いまははんせいしている すごいしてる もう来ませんマジで」
「なるほど……」
「えっと、もう帰って良いですか?」
「え?」
「え?」
「ゆるすとは言ってませんね?」
「え?」
「さあ皆さん、フィニッシュです! せーので真空管割りますよ!」

 さー、いえっさー。いっせーのーせっ。

 ざんっと∩<|;´w`|>∩を取り囲む8人のリベリスタ。手を縛られフルボッコの∩<|;´w`|>∩を覆う不穏な人影。あれコレどっちが正義の味方だ。まぁいいか。そんな日もある。
「まだまだ遊び足りないのさー! 皆合い言葉は決めてあるかい? Jackpotサ!」
 鬼畜神エリエリによる素晴らしい作戦、素晴らしい、颯はキックの為に助走を付けて――
「愛しさと切なさと甘酸っぱい一夏の思い出を込めて……メルクリィィィイイイッッ!!」
 さいごのいちげきは、せつない。舞姫は力の限りバール的なアレを振り上げて――
「美味しいものは……一番ラストじゃー!!」
 毒針シャキーン。レイラインは速度に乗った脅威の刺突を繰り出し――
「まおはごめんなさいって言いません」
 装備しているブラックコードで両手がふさがっているから、とまおは全力の頭突きを繰り出すべくびょーんと飛んで――
「貴様の『∩』も中々にそそるが……割らねばならん! 記録映像を見るであろう同志ティバストロフ、お許し下さい!」
 割ったなコイツ!ベルカは絶対零度の眼差しで∩を凝視し――
「くらえ、必殺りっくんメガネビーム!」
 陸駆が繰り出すのもベルカと同じ技、集中を重ねに重ねた脅威の眼差しを∩に向けて――
「最後の仕上げだな。容赦などしない」
 最初の魔氷拳で十分に冷やしてある。そこに業炎撃を叩き込めば物理的なダメージに加えて急激な温度変化によるパリーンが、と紫仙は炎を纏う一撃を放ち――

*<|;;´w`|>* <ウッギャアアアアアアアアアアアアア

●正義は勝つ! マジで勝つ
「やっっべぇ超楽しい」
 煙草スパーする颯の横では*<|;´w`|>*が両手で顔を覆ってシクシクしていた。まおは∩の破片がデコに刺さって血がなダラァ。痛そう。
「ごっつんこで痛み分けで、解決ですね。……わーい」
(*◎非◎)人*<|´w`;|>*
 一方の紫仙は難しい顔で、煙管を一つ吹かし。
「惨いように思えるかもしれないが、これは生死を掛けた戦いなのだ。キレイごとだけで戦闘はできないんだ」
 分かっておくれ。紫煙と共に背中で語る。*<|;´w`|>*はツッコんだ方が良いのかなと思ったけど止めておいた。
 と、そんな*<|;´w`|>*に陸駆はお菓子をそっと握らせて。
「土産くらいはやるのだ、大好きなメルクリィに似た者を攻撃するのは僕とて辛い。だからもう二度とくるのではないぞ」
「そうします……」
「じゃあそこのアホを穴に放り込んでブレイクゲートしますよ」
 エリエリは言いながら*<|;´w`|>*をバグホールにポイしてゲートぐしゃー。一件落着!
「正義の勝利なのだ!」
「えぇ、悪は滅びました……帰りましょう、わたしたちの三高平に!」
 陸駆と舞姫が顔を上げる。そこには暗い夜を切り裂いて、明るい日の出が地平線の向こうから顔を出してこうなんかホラー映画のラストシーンのハッピーエンド的な光景である。
「んー、物足りない? 帰ったら、メルクリィ狩りだ!! ひゃっはー、これから毎日メルクリィを狩ろうぜ!」
 俺達の∩<|´w`|>∩はこれからだ。舞姫は元気よく駆け出して行った。
「さぁこの一部始終を名古屋さんにみせて、反応をたのしみましょう!」
「あ、映像資料はメルクリィ様は見ちゃダメです。絶対に見ちゃダメですからねっ」
 邪悪微笑を浮かべるエリエリとはわはわしているまおのこの邪悪と天使の対比である。おもむきぶかいね。
「しかし、あれが最後の757とは思えない……我々の心に闇がある限り、きっと第二・第三の757が現れるだろう……」
「そうだな……アレとメルクリィの関連性……」
 ベルカの言葉に紫仙が応える。この世は可能性に満ち溢れている。何が真実で何が偽りなのか。姿形が似ていることにはきっと何か理由が――
「いや、なさそうだな」
 ですよね。



「……と、言う次第だったのですよー同志ティバストロフー。もーホント、偽物には困った物ですよネー」
 で、三高平に戻ってきた一同。ベルカは本物のメルクリィの真空管をキュッキュと磨く。ですなぁと朗らかにメルクリィは笑っている。その、肩のアレ。に、うっとり。
(はー……やっぱ本物の輝きは違うなぁ……割りたい……おっと、涎が!)          ξ
 磨いてごまかしておこう。ゆーとーぴーあー♪
「メルクリィ!」
 そんなメルクリィの手を引いて、陸駆は彼の目を得意気に見上げる。こんな事があったのだ、と報告するそれにメルクリィは(うわぁリベリスタ様流石)と自分じゃなくて良かったなんて安堵を抱きながら聞いていた。
 最中、陸駆がだっこをねだってくる。非戦闘員だけれども、彼を抱っこするのはお安いご用。同じ目線。と、伸ばされる陸駆の手がメルクリィの頭をヨシヨシと撫でた。
「悪いメルクリィは去ったぞ、安心してフォーチュナ業務に戻るがいい。貴様の嫌なものは僕が全て打ち倒すのだ!」
「えぇ、これからも頼りにしておりますぞ、陸駆様!」
 たかいたかーい。
「ただいまなのじゃ! 無事送還してきたぞよ~」
 手を振りレイラインもやってきた。「いやぁ、メルクリィには悪いけどいいストレス解消になったのじゃ」なんて土産話も程々に。
「ま、これでもう大丈夫、安心するのじゃ」
 笑顔で肩をポンポンと――ん? 『肩』を、『ポンポン』――?
 ぱーん。
「あ」

*<|;´w`|>∩ <ウッギャアアアアアアアアアアアアア



『了』

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
メルクリィ:
「(両手で顔を覆ったまま沈黙している)」

 だそうです。お疲れ様でした。
 たのしんでいただけたようでなによりです!(ほほえみ
 ご参加ありがとうございました。