● ざりざりと土を掘る、掘る、掘る。 その音は大きくはないが、その両の手が土に与える振動で橋頭堡は地響きがしていた。 ざりざり―― 目の前では交戦を行うバイデンの部隊。遊撃に向かった仲間達の背中を見つめていたリベリスタの額に汗が滲む。 ふと、ずん、と足元を掬われる感覚がした。足元からずんずんと響くこの振動はボトムチャンネルで体感した事のある地震と何処か似たものであった。 拠点を攻めるのは地上のみか?――否、上空からだって来るだろう。 ならば、空のみか?――否、空があれば、深く、その下だって。ぞわり、と背中に嫌な気配が走る。 総攻撃を仕掛けるならば、自分たちならどうする?橋頭堡をいかにして攻める?優位に立つならば、想像もつかない場所から出てこればいい。 「まさか……ッ」 ずん、と彼らの足元――丁度地下牢の辺りから振動が響いた。 ● 日々順調である、と本日も日記に記載したい勢いで平和であった。拠点の設営も順調だ。 リベリスタ達が今いる『完全世界ラ・ル・カーナ』での大きな問題はなかったように思われる。 ――其れも少し前までの話だが。 『憤怒と渇きの荒野』を遠く見渡した場所で『彼ら』は、赤き蛮族は武器は大群をなして巨大な獣を連れて近づいてくる。警戒班はその規模に愕然としたものだった。小競り合い程度で済むものではない。統制のとれたその動き。此方をじっと見る戦いに飢えた瞳。 これは総攻撃の準備である。彼らの気質故に意思疎通を行っての戦闘回避は難しいだろう。この戦闘により拠点を陥落されてはリンク・チャンネルからボトム・チャンネルへこの赤き蛮族が流れ込む事など言われなくとも明白であった。 リンク・チャンネルを守護するためのこの橋頭堡。この場を護り切らなければ、大切な自分達の世界が、崩れしまうかもしれない。 ● つぶらな瞳をしたモグラと眼が合う。暫し逡巡した後に考えた。なんだ、この巨獣は。 体は大きい。勿論、大きいが。 地下牢一杯に詰まったその巨体が、何処か寂しげであり、何とも言えない感覚に陥った。 「……あ、あの」 リベリスタの一人が声をかけたと同時に小さく指笛が聞こえた。モグラは穴を逆に戻っていく。 何だったのだろう、そう思うけれど、嫌な予感は中々払拭されない。このままモグラを放置していては地盤が緩み拠点が落ちてしまう可能性がある。 最悪のケースを想像し、リベリスタ達は顔を青ざめさせる。――追いかけない訳にはいかないだろう。 そんな彼らを嘲笑うかのようにモグラの巨体の陰で赤い蛮族が顔を覗かせて笑った。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:椿しいな | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年07月26日(木)23:19 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● 狭い地下牢の中に詰め込まれるように入っていた『もぐら』と眼が合う。 「……結構可愛い巨獣、いるじゃない」 思わず呟いた『薄明』東雲 未明(BNE000340)の目は目の前で縮こまり、みしりと地下牢に詰まっているつぶらな瞳のもぐらへと向けられていた。 その眸は澄んでいて決して悪い事などなさそうな、つぶらな瞳。 ピュウ、と軽い指笛の後、のそのそと戻っていくもぐらの背後に赤い蛮族の姿がちらつく。その口元に浮かんだ笑みには此方への攻撃意識が見てとれた。 「可愛い巨獣……じゃなくて、バイデンよね。分かってる、分かってるわよ」 淡い紫色の瞳をぱちり、ぱちりと瞬かせ『いつもの』バスタードソードを握った未明は背後に居る仲間達を仰ぎ見る。 動物好きもあり、もぐらのことが頭から離れない未明と同じく輝く瞳でもぐらを見つめていた『紡唄』葛葉 祈(BNE003735)は真っ白な翼をゆるりと揺らす。 「大きな身体につぶらな瞳!」 嗚呼、出来るなら延々と眺めたり触って見たかった。だが、未明が口にした赤い蛮族の事がある。そうは言ってられない場面なのが残念で仕方がない。 きゅっとハイ・グリモアールを抱きかかえ祈は自身の役割を思い出す。自分自身の役割を。その力は誰かを護るためのもの。彼女の背の翼は誰かを包み込むもの。例え自身が無力であれど、何か出来るならば、それは彼女が縋る様にも見える。 けれど、やれる事があるならば。 「私は、私の役割を」 彼女の今の役目は、此処を――『完全世界』ラ・ル・カーナと自身らの世界、ボトム・チャンネルを繋ぐ大事な拠点。誰が攻めてこようと落とさせる訳にはいかないのだ。 「でも、つぶらな瞳」 「……いくら見た目が純粋そうだからと言っても敵は敵だ」 手を緩めるなよ、と濁った赤色の瞳をちらり、と祈へ向けたその言葉に安羅上・廻斗(BNE003739)に少女は笑う。大丈夫よ、と。 もぐらを使役する、だなんて何とシュールな光景だろうか。顔見知りの少女はキラキラとした瞳を向けていたが、あのつぶらな瞳のもぐらを赤き蛮族が使役する光景。 「……バイデンはモグラも使役するんだな」 絵面としてはギャグでしかない。だが洒落にはならない事態だ。地上であれば用意してきた設備があると言うのに。 「まさか、地下からもやってくるとは」 そう、地下なのだ。『戦士』水無瀬・佳恋(BNE003740)は普段のアークの仕事とは少し違いますね、と小さくため息をつく。 その言葉には廻斗も同意した。何より怖いのは地盤沈下。地盤が緩み、橋頭堡が沈むとなれば大変な事態になる。それを防ぐ事を第一にする、が、それ以外にも廻斗は楽しみな事がある。 ボトム・チャンネルでも何度か噂になっていた噂の赤き戦士達と殺し合いが出来るのも楽しみで仕方がない。その楽しみの為に働くか。 そう言いながらも脚はもぐらの掘り進んだ穴の中を歩いていく。中々に足場が悪い。元から人が歩く様に掘られた穴ではないのだ。 「トンネルを掘られていたとはいえ、最初に変な場所に出てきたのは僥倖、でした」 こんな穴を掘られるだなんて、と佳恋は嘆く。ある程度この総攻撃を彼女は予期していたという。しかし、この本格攻撃は予想以上のものであった。 「モグラ……モグラかぁ」 可愛い、けれどボクの次にね、だなんてその予想以上の攻撃より自身の可愛さを確認した『ナルシス天使』平等 愛(BNE003951)は笑う。 一番可愛いのは自分である、と地上であれば陽の光に透けるであろうブロンドのふわりとした髪を揺らし、空色の瞳を瞬かせる。 「ボクが一番だししょうがないね、残念モグラ」 そこまで口にしてから佳恋の思案している話題へと彼の思考も移行する。穴だらけにされると怖い。流石に何が起こるか分からないからだ。 「それこそバイデンが暴れたら陥没しそうな土地になったら困るもん」 現状、地上ではバイデン達の攻撃が行われている。バイデンごと橋頭堡が落ちる事になれば――最悪の事態でしかない。 「さ、早めにさっくり倒しちゃおう!」 やる気を出したナルシストの目の前に赤い蛮族の姿がちらついた。 ● 目の前の赤き蛮族に『歩くような速さで』櫻木・珠姫(BNE003776)は笑みを見せる。 「さすが戦闘種族、やることが派手だね」 言葉は伝わらない。それを伝えるつもりもない。彼女はその優しげな顔に笑みを浮かべる。彼らから見れば自分達は敵だ。族長自ら率いての襲撃。その行動は派手と言わずとして何になるのか。 その派手さに負けている訳にはいかない。珠姫たちリベリスタが折角創り上げた橋頭堡――拠点を壊される訳にはいかない。 「お呼びじゃない客人には相応の歓迎でお帰り願いましょ」 スローイングダガーを握りしめた彼女とバイデンの鬼ごっこが始まる。 掘り進むもぐらの背を見ながら『以心断心嫉妬心』蛇目 愛美(BNE003231)はヘビーボウを構える。弓に付けられた懐中電灯が周囲をてらてらと照らしていた。 「バイデン退治IN地下ね」 その性格ゆえに嫉妬しやすい彼女は唇を尖らせる。多少の傷を受けてもそれを気にせずに戦い続けられるだなんて、妬ましい。といっても、あのような体型になりたいわけではないけれど。 彼女は眼帯をとり、赤く染まった義眼を覗かせる。その身にシューターとしての集中を宿しながらも考える。 もぐらってラ・ル・カーナにもいるのね、と。彼女らの世界にもサイズは違えど似た様な生物が存在している。異世界といっても何処影響しあうのかしら、なんて小さくつぶやいた。 「まあ、もう、異世界だしなんでもありだな」 もぐらは可愛い、確かに可愛い凄い可愛い、が、放ってはおけない。カッコいい所を見せてやる、と『chalybs』神城・涼(BNE001343)は武器を握りしめてその身体のギアを大きく高める。 「とりあえず、俺は前衛だ」 走っていく彼の目の前で振りむいたバイデンは其の侭彼を殴りつける。その拳は黒耀ノ翼とぶつかり火花を散らす。派手に動きすぎれば崩落する可能性があるのではと考える涼の動きは慎重そのものだ。 体内で魔力を循環させていた祈が仲間達へと小さな翼を与える。超直観を伴い、彼女はリーダーの動きをじっと見据える。もぐらへの指示を模倣できるのではないかと想っての行動であった。 「初めまして、異界の戦士さん。残念だけど、これ以上貴方達の好き勝手にはさせないわよ」 優しげな顔をした祈は笑う。戦いたいのなら、付き合ってあげる、と。 「ただ、その場合――掘るのをやめなさい」 彼女の元へと殴りかかろうとしたバイデンの目の前に地面に足がつかない高度で飛行していた未明が躍り出る。 その身に宿した闘気、バベルを伴わなくても戦士であればその意味は通じるだろう。 「デュランダル、東雲未明。お相手させていただくわ」 彼女の愛刀となったバスタードソードに戦士の拳はぶつかる。少女が半人前であった頃からの戦友ともいえるその刀は購買で選んだ時にはまさか此処まで手に馴染むものになろうとは思ってはいなかった。 「――!!!」 配下であるバイデンのその声は彼女の名乗りへの返答だろうか。互いに目を合わせ、笑いあう。 並んで立てる事を確認した廻斗は己の生命力をその暗闇へと変貌させる。 「背後には行かせんぞ」 彼の放つ黒き瘴気はもぐらの近くで固まっていた配下やリーダーを巻き込んでしまう。 それを黙っていないのがこの狂戦士達だ。戦う事を生業とし、戦闘こそが己が血液の様に体内を循環する心情。 狭い暗闇の支配する穴の中、闘気がぶつかりあう。吹き飛ばした敵が穴の壁にぶつかるとなると危険ではないか、と佳恋は考える。 しかし、後衛へとは近づけるわけにはいかない。 「崩壊に、注意というわけです」 それでは、御機嫌よう。放ったメガクラッシュは一体の配下へとブチ当たりそのままもぐらの方へと其の体を跳ね飛ばす。 背後からの衝撃にもぐらは驚き、その手を止める。 戦場を見抜く天才的な将校の如き視野を得た珠姫は仲間と同調する。その守りを、その強さを。彼女はこの戦場では支持者であった。 「地下からだなんて、やってくれるね」 でも、これ以上はやらせてあげないよ、と笑う。珠姫によってその身に宿した力。仲間達は目の前のバイデン達へと攻撃を繰り出す。 バイデンの足元でちらついていた懐中電灯は埃をかぶりその明るさを徐々に失い始めている。道を歩きながら懐中電灯を、ヘンゼルとグレーテルの童話の中の様に一つ一つ落としていく。尤も、光源として使っている分、役に立つ度合いは童話のそれとは違うだろう。 ピュウ、とリーダーが指笛を吹く。その様子を愛は見逃さない。超直観を使用する祈へと愛はこそりと告げる。 「地面を蹴ったりしてる振動だったり、武器を叩きつける時の振動だったりするかも」 「ええ、そこも見ておくわ」 有難う、と告げた彼女らの目の前でもぐらがやや斜めに方向を転換する。直線での戦いであれば死角はなかったが曲道になればそれは変わる。死角はあると戦闘は不利に陥りやすいのだ。 ハイグリモアールを開き、その顔に花の様な笑みを浮かべた愛が放つのは小さな魔力の矢であった。ナルシストの放つその矢はさながら恋のキューピットの放つ矢の様にもぐらへと突き刺さる。 「さっくり倒しちゃうからね!」 美しくて可愛い自分が泥だらけになる前に、やるしかないだろう。もぐらが動きを止めた隙にバイデンへと未明は刀を振り下ろす。 「フュリエみたいなやつと思ってるなら、大間違いよッ!!」 戦士は正々堂々と目の前の獲物を叩き斬る。ふわり、と彼女の癖のある髪がその動きに合わせて揺れた。 姿勢を崩していたバイデンへと涼は淀みなき連撃を繰り出す。あまり大きな動きは行いたくない、一瞬の静と動。踏み出した一歩目。瞬間に彼は風となる。鍔のない漆黒の片刃によりその動きを止めた戦士へと星屑が突き刺さる。 「目の前の敵に、背を向ける事はしないわよね」 その言葉がバイデンへと伝わる。言葉にしなくても分かる。口元をにやりと歪めた戦士の耐久力は強い。だが、その数はまだ少ない。少女の放つ星屑は配下たちの身体をじわりじわりと痛みつけて行く。 「――!!!」 何と言ったのか、振り仰いで祈りへと聞こうとした佳恋達へと武器を振り下ろした衝撃波が襲いかかる。 「ッ、子供みたいに力任せに暴れてないで!」 未明はじっと見つめていた。もう一度その武器を振り下ろそうとしたバイデンの刃へと自身の武器をぶち当てる。通訳を介した未明は微笑む。 「ちょっと切り結んでみない?」 その口元に浮かんだ笑みは戦闘への喜び。戦士は未明へと巨大な刀を向ける。言葉を介さなくても分かる、何度も何度も刃をぶつけ合う。もぐらの掘り進んだ穴の中、ギィン、と刀がぶつかりあう音と砂埃が舞い上がる。 強敵には勝ってやる、不屈の闘士と強敵を目の前にして燃え上がる涼。何度も何度も殴りつける。 「……倒れっぱなしは、カッコ悪いしな」 「さあ、もっと行くよー!」 其れならばこちらもと愛が仲間へと回復を施す。彼の歌は仲間達を癒していく。 チェイスカッターがバイデン達を切り刻む。彼らの自己再生も間に合わない。廻斗が放った暗闇に巻き込まれた配下たちがその身を地面に伏せさせる。 「――!? ――!!」 「壊させはしないから!」 桃色の髪がふわりとゆれる。淡い紫色の瞳を細めて珠姫は笑った。 祈の目は仲間達ともぐらの動きを見つめている。指示は指笛だけだろう、ぴゅう、と小さく吹いてみるともぐらは祈のの方へとその顔を向けた。 「動きを止めてもらえるかしら……」 大丈夫かしら、と指示の動作をゆっくりと続けていく。もぐらはその場で動きを止める。 やった、と小さく祈は手を合わせる。つぶらな瞳のもぐらは確かに可愛かった。出来るだけ攻撃する事は避けたかったのだ。 上手く動きを止めた事を確認した愛美は残る配下へとスターライトシュートを繰り出す。 「……さっさと倒れてしまいなさい、妬ましい」 彼女の放った流れ星の様に降り注ぐ光弾は地下を明るく照らす。ヘビーボウでゆらゆらと懐中電灯が彼女の動きに合わせて揺れた。 「なかなかやるじゃない!」 口元に浮かんだ笑み。未明のバスタードソードと巨大な刀は何度も何度もぶつかり合う。リーダー格であるバイデンは楽しげに笑みを浮かべている。此れが戦士なのだろう。 誘導性のある刃は耐えずバイデン達へと降り注ぐ。 「さあ、此処で果てていただきます!」 佳恋は宣言する。彼女は握りしめた長剣「白鳥乃羽々」を目の前に居るバイデンへと振り下ろす。 配下達が倒れてしまった中、未だに切り結ぶ未明とリーダー。 キンッ――その刃を削り合いながら彼女達は切り込みあう。 どれほどやり合えるのか、そう未明は笑う。 ――最後の一撃で終わり。振りおろした刃の元、獣の皮を羽織ったバイデンは膝をついた。 ● 「おいで、おいで」 指示通り丸まっていたもぐらに祈と愛美が指笛を吹く。超直観から把握した指示を使用してもぐらの動きをしっかりと制限する。 ゆっくりと手で穴を掘る。その隣で愛はやっぱり自分の方が可愛いと再確認した。 「ほら、こっち」 のんびりと、のんびりと方向転換を終えたもぐらは元来た道を戻ろうとする。つぶらな瞳はじっとリベリスタを見つめた。 ずんずんともぐらはリベリスタの後をついて元あった穴を戻っていく。 「もぐらさん、お手伝いは――……難しいかしらね」 つぶらな瞳を祈へと向けたもぐらがその掘る手を止めて首を傾げる。 「ご飯あげて、寝る場所用意して……」 地下の設備の為のお手伝いを頼めないか、ともぐらの頬を撫でた愛美だが、もぐらは難しい事は出来ないだろう。掘るだけしかできないのは残念ながら橋頭堡の建設には携われない。 「もぐらさんには戻ってもらおうね」 出来れば力づくで行きたくはない未明はもぐらのその背をぽんぽんと叩きながら最初に開けたであろう穴の場所まで歩いていく。 トンネルは通路として使えるかと佳恋は考えるが、遠い場所、見えない場所に地下から行き成り巨獣や危険が現れては困るだろう。埋めれる場所は、もぐらに指示をして埋めるのが最適だろう。 取り敢えずはもぐらは単純な行動しかとれない、穴を掘るか埋めるかだ。 もぐらを見て、お手伝いも考慮したかったんだけどと珠姫は想う。手は多い方がいい。彼らが地下で戦ってるうちにも地上では戦闘が繰り返されているだろう。 最初、もぐらが開けたであろう場所へと辿り着いたリベリスタ達はもぐらへとお別れを言う。 つぶらな瞳がじっと祈と未明を見つめた。 「か、かわいい……」 「もぐらさん、それじゃあ、ね」 優しい笑みを浮かべでもぐらの背中を撫でる。つぶらな瞳がまたね、と告げた気がした。 地上へと追い出されたもぐらがその両手で穴を掘る。何処かのどかな様子に安心しながら、リベリスタ達は自身らの拠点へ、戦場なっている彼らの戻るべき場所へと戻っていった。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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