●巨獣は地に潜る 3つの月が照らすラ・ル・カーナの荒野。 アークが築いた橋頭堡を、遠くからバイデンたちが眺めていた。 7、8人ほど集まったバイデンたち。しかし、目を引くのは赤い肌の亜人たちではない。 彼らの頑強な肉体をたやすく潰してしまいそうなほどの巨体を持つ芋虫だ。 「おい、本当にこいつを使っていいのか? 攻め込んでる仲間も下手すれば……」 「つぶれるか? ふん、そんなやわな奴らは、どうせ戻ってこれやしねえ」 物騒な言葉を交わすバイデンたち。 リーダー格のバイデンが芋虫を見上げる。その表情は凶暴な喜びに満ちていた。 「さあ、行くぞ、クエイカーワーム! 大地震を起こし、奴らの根城を足元から崩してやれ!」 芋虫が顔を地面へと向けた。 鋼のように硬い脚で地面を掘り進み始める。土が勢いよく吹き上がる。瞬く間に、巨体が地面に潜るほどの大穴が開いていた。 バイデンたちが穴を囲む。 芋虫が体を地面に潜り込ませていく。彼らの足元が静かに揺れ始めていた。 まるで、大地震の前兆のように。 ●橋頭堡のリベリスタ 異世界ラ・ル・カーナに橋頭堡となる砦を築いたアークは、日夜警戒を続けていた。 小さな問題はいくつも発生していたが、幸いなことに大事にはいたっていない。その存在は、フェリエたちの保護や治安維持にも役立っていた。 けれども、それはどうやら嵐の前の静けさでしかなかったようだった。 見晴らしの良い『憤怒と乾きの荒野』に戦力を伏せることは難しい。 いや……『彼ら』にはこそこそと隠れるような心積もりはもとよりなかったのかもしれない。彼方より近づいてくるバイデンの軍団を、警戒していたリベリスタが発見したのだ。 巨獣をも引き連れた集団は、これまでの小競り合いとは明らかに規模が違った。 統制の取れた動きを見せる彼らはアークの砦からしばらく離れた場所で足を止め、様子をうかがっている。 「総攻撃か……っ!」 誰かが抑えた声で叫んだ。 『タワー・オブ・バベル』のスキルを会得している者ならば、バイデンたちと意思疎通を行うことは不可能ではない……が、これまで判明している彼らの気質を考えれば戦闘を回避するのは不可能だろう。 もしも、砦が陥落してしまえば、バイデンはリンクチャンネルを制圧してボトム・チャンネルへなだれ込む危険性が高い。 そもそもここは、そのような事態を予期して建造された砦なのだ。 橋頭堡は一定の防御力を保持している。リベリスタたちは彼らの猛烈な攻撃をしのぎきって、バイデンたちを撃退しなければならない。 外壁に近づくバイデンたちの部隊の1つが、妙な動きをしているのに気付いたのは誰だったか。 巨獣が地面に潜っていくのを、彼らは囲んでいた。 地中から何か仕掛けてくる。 そう察したリベリスタたちはアクセス・ファンタズムから武器を取り出す。外壁を降りて、激戦の中をその部隊を目指して移動し始めた。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:青葉桂都 | ||||
■難易度:HARD | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年07月29日(日)23:44 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●橋頭堡の外壁の上 襲いくるバイデンたちの群れを、『陰陽狂』宵咲瑠琵(BNE000129)は悠然と眺める。 「ほほぅ、絶景かな絶景かな。大戦じゃのぅ。バイデンの連中も余程退屈していたと見える」 見渡す限りいる敵の群れへと、北斗七星の意匠が施された銃を向ける。 「じゃが、この日の為に築き上げたこの橋頭堡、そう簡単にお主等にくれてやる訳には行かぬ!」 「やれやれ、こっちには初めて来たが、いきなり大戦とはな」 メイスを肩に担いだ『侠気の盾』祭義弘(BNE000763)がその横に並んでいた。 「凄い数だね戦争かー、やっぱ暇してたから全軍で突っ込んできてるのかなー」 異様に禍々しいハルバードを手にした少女、『世紀末ハルバードマスター』小崎・岬(BNE002119)も感想を呟く。 「みんな、あれを見てよ!」 それに気づいて声を上げたのは、ショートカットの看護婦だった。 だが、残念なことにこんな可愛い子が女の子のはずがない。 魔法の看護婦ミラクルナイチンゲールもとい『クロスイージスに似た何か』内薙・智夫(BNE001581)が指し示した方向には、10mを越す巨大な芋虫。 どうやらバイデンたちが操っているようだ。 「よくもまぁ、あんなデカブツを飼いならしてるもんだぜ」 『影の継承者』斜堂・影継(BNE000955)が感心したように言う。 「芋虫……潜ってる……地下から……仕掛けてくるかも」 エリス・トワイニング(BNE002382)の直観はは敵の動きを見逃さなかった。 「ありえる話だね」 「放っておくわけにはいかないようだな」 同意する仲間たち。 「ここでこの砦を抜かれてはラ・ル・カーナにアークが来た意味がない、やってみなきゃな」 小型盾を構えて、義弘がメイスの重さを確かめるように一振りする。 「ええ。何よりボクたち自身の世界のため……橋頭堡は壊させません!」 ヒツジのビーストハーフである少年、『羊系男子』綿谷光介(BNE003658)が幼さの残る顔立ちに気合を込める。 「行くぞ者共! いざ、出陣なのじゃ!」 瑠琵の号令一下、リベリスタたちは外壁を駆け下りる。 乱戦を抜けて、芋虫を囲むバイデンたちに肉薄する。 「来やがった! 勘のいい奴らだぜ!」 バイデンの1人が吐き捨てる。 「ここを壊される訳にはいかんのでな……貴様等のような、下賎の輩にはな!」 決然と告げたのは『小さく大きな雷鳴』鳴神・冬織(BNE003709)だった。 「なにい? てめえ、チビの癖に俺たちを馬鹿にするのか!」 「貴様らこそ、その暴言を後悔させてやるぞ!」 黄金色に輝くレイピアを構えて、冬織は棍棒を手に殴りかかってくる敵に対して怒りを露わにした。 ●バイデンの猛攻 智夫の魔術がリベリスタたちに小さな翼を付与する。 瑠琵は低空を飛翔し、棍棒を振り上げる敵の前に立ちはだかる。 長身のバイデンに比して、永遠の幼女である彼女の姿はいかにも頼りない。 ただ、魔術により軽量化された盾は外見以上に頑丈であった。さすがに、彼女と並んで敵をブロックする義弘には及ばなかったが。 エリスが敵の能力を見極めようとする。 「そこのガキの目に気をつけろ!」 バイデンの1体が叫ぶと、エリスに向けて棍棒が投げつけられた。 集中攻撃を受けて、メイド服の少女が一瞬で倒れる。 激昂したのは冬織だった。 「貴様らは大きな過ちを犯した。この雷神の……友を傷つけた事だ!」 荒れ狂う電撃が彼女から放たれて、バイデンたちを包んでいく。 瑠琵も舌打ちして、銃を構える。輪胴式の拳銃は、弾丸を依代に式を打つことができる。銃弾が鴉へと変化した。 狙うのはブロックしているのとは別の1体。 直撃したバイデンが瑠琵をにらみつける。 「ほれほれ、如何した? 掛かって来るが良い!」 指先をくいくいと動かし、向かって来いと告げる。 バイデンは一見すると幼女にしか見えない瑠琵の挑発を受け流すほど、利口ではなかったようだ。 「こちらの方が数が少ないからのう……うまく立ち回らねばな」 怒りにかられて突進してくる敵へと盾を向ける。盾の背後に隠れた小鬼が攻撃を受け流してくれた。 「気をつけて、ワームが潜ります!」 光介が仲間たちに警告を発する。 義弘のメイスが巨大なワームへと向いた。 メイスから放たれた輝きがワームに直撃する。 しかし、芋虫は気に留めずに穴を掘り続ける。 「挑発は効かないか」 「いざとなれば追って引き寄せてくるつもりじゃったが……バイデンどもより大物かもしれんのう」 こちらに引き寄せられないとすれば、力ずくで穴から引き出すしかない。 ただ、そのためにはバイデンたちが邪魔だ。 智夫は敵の様子を後衛から観察していた。 大地が揺れている。 ワームが地面を掘るたびに、地震が起きているのだ。 「掘り進む動きが、そのまま攻撃につながってるのかな……飛んでなかったらどうなってたんだろ」 想像すると、思わず身震いしてしまう。 ただでさえワームの巨体を間近で見ると、涙が出そうなほど恐ろしいのだ。 防御用のマントを閃かせ、智夫が放つのは必殺……いや非殺のナイチンゲールフラッシュ。 激しい輝きが衝撃を敵に与える。 「ちっ、目潰しか! 気をつけろ、てめえら!」 バイデンの1体が仲間たちに呼びかけた。確か、エリスへの一斉攻撃を指示したのもあの敵だ。 「たぶん、あれがリーダーだね」 「そうらしいの。他の連中よりは多少利口そうじゃ。影継、岬、頼むぞ」 打撃役の2人に、リーダーらしき敵のことを伝える。 「おっけーまかせといてー!」 芋虫以上に禍々しい岬のハルバードから、風の刃が放たれる。 魔力銃で弾幕を張りながら影継も前進していった。 彼らに向けて棍棒が振り下ろされるが、光介が送り出した微風がその傷を順に癒していく。 衝撃を受けたバイデンたちの何体か咆哮を上げた。 自らを鼓舞し、その力を増そうとしているのだろう。 「やらせないよっ!」 投擲用の短槍が智夫の手から飛ぶ。穂先は咆哮を上げた1体に命中すると、気勢をそいで強化を無効化していた。 光介は回復に手一杯だった。 エリスと手分けして回復を行うつもりでいたが、不運にもエリスがすぐ倒れてしまったため、彼1人で回復を行わなければならない状況に陥っていたのだ。 影継がようやくリーダーへの近接に成功していた。 「巨獣なんぞに頼ってるようじゃ、お前らの実力もたかが知れてるな!!」 「あのでかい建物に頼ってる貴様らの言うことか!」 色黒の少年が全身の膂力を爆発させると、小振りなナイフも強大な威力を発揮する。 リーダーのほうも負けてはいない。巨大な棍棒を影継に叩きつけると、前進するまでの間に傷ついていた彼を地に叩き伏せる。 瑠琵や義弘も集中攻撃を受けている。 一瞬瑠琵の身体から力が抜けかけたのを光介は見過ごさなかった。義弘にしても余裕があるとはとても言えない。 「それ以上はさせません! 術式、迷える羊の博愛!」 光介が手にした書は、はぐれ羊の物語。その物語が、そのまま術式として機能するのだ。 高次の『なにか』が羊の博愛の心に応じる。 息吹が戦場を満たして、リベリスタたちの傷を癒していった。 敵のリーダーも、自らの傷を回復しようとしたようだ。しかし、影継の刃でついた傷はふさがる気配がなかった。 「どんだけ使い込んでると思ってんだー、ボクの居合は一味違うよー」 別の1体をブロックしながら、岬がリーダーへと斬撃を放つ。 リーダーが倒れる。 だが、それとほぼ同時に芋虫の姿が地中へと消えた。 光介は地中に潜った敵の動きを、音から探ろうとする。 「……ワームがまっすぐ砦に向かってます! 急がないと!」 地を揺らす攻撃をその場に残しながら、ワームは砦へと突き進んでいるようだった。 ●クエイカーワームを止めろ! 義弘は光介と同じく、ワームが砦に進んでいるのを察知していた。 「行くしかない……か」 「エリスちゃんがいないのが厳しいけど、やるしかないねー」 リーダーが倒れて浮き足立ったところに、冬織の雷撃が戦場を包む。 その隙に、義弘と岬はワームが掘った穴に向かう。進路上にいた敵は、岬のハルバードが吹き飛ばした。 「奴に鴉が効かん以上、わらわはこやつらを抑えるのじゃ」 「俺も片付けたら追いかける!」 瑠琵と影継が声をかけてくる。 影継は配下の者たちの回復も封じにかかっているようだ。 意外に動きは早いようだが、掘り進んでいる以上追いつけないほどではない。 ワームはリーダーの最後の指示をそのまま実行するつもりなのだろう。 地下は視界が利かないが、それでも見過ごすようなサイズの敵ではない。暗視を持つ岬よりは少し不自由な動きになってしまったが。 後方からその巨体に向けて岬がハルバードを突き出す。 「逃げんなー、お尻から殴られ続けてだんまりかよー」 義弘も大上段へ振り上げたメイスを叩き込んだ。巨獣相手にどれだけ効いているのかわからないが、それで諦める彼ではない。 現に、硬い外皮もメイスの一撃は破っている。 クエイカーワームが巨体を揺らした。芋虫の身体が洞窟内で暴れ、2人を押し潰そうとしてくる。 「つまんないだろー、祭りで途中退場はー!」 巨体の下から這い出した岬は、退く気はまるでないようだった。 義弘も同じだ。 (最後まで立ち続けてやるさ、仲間を守る盾として。侠気の盾を自称する働きはしてみせる) 生き延びて、護らなければならないのだ。色々と。 『暴食』にさえ砕けなかった侠気が、この程度の化け物に砕けるはずもなかった。 地上に残った者たちは残ったバイデンを相手取っていた。 リーダーが残っていないとはいえ楽に勝てる相手ではない。 影継と瑠琵が抑えていたが、それでも後衛の冬織や智夫にも攻撃が及ぶ。飛行による不利を受けない程度の高度では、攻撃を防げないことくらいは最初からわかっていた。 「敵を少し止めないと!」 智夫の気糸の罠が後衛を狙った敵を麻痺させる。 雷神が作り上げたと言われる刺突剣から吹き出した雷鳴が敵を焼く。 「黒鉄の銃の咆哮を聞け!」 影継が魔力銃から放った弾丸が数体をまとめてなぎ倒す。 残った敵の1体へと接近した瑠琵が赤い首筋に牙を突き立て、力を奪い打ち倒す。 数が減ったことで、余裕のできた光介も魔法の矢をバイデンに放った。 地が揺れる上で、バイデンたちは数を減らしていく。リベリスタたちがさらに攻撃を繰り出すと、残る敵は2体となっていた。 「貴様の生命、我が貰い受けようぞ!」 舞闘衣と一体化した羽のように軽いマントを閃かすと、そこから漆黒の鎌が姿を現した。 残る2体のうち1体を鎌が両断する。 最後の1体を瑠琵の作り出した鴉が貫いていた。 影継は地中に潜った敵を地上から追った。 透視で敵の位置を見極めた彼は、智夫が付加してくれた小さな翼をはばたかせて地面に突進する。 色黒の身体は、まるでそこに地面がないかのように潜っていった。 巨体を避けて敵の下方へ回り込む。 「俺に出会った不幸を呪え!」 魔力のナイフが外皮を切り裂き、隙間から押し込んだ魔力銃の引き金を引く。 銃口から放たれたエネルギー球がワームを穴の天井に叩きつけ、地上へと押し出そうとする。 無茶な策だが、デュランダルの攻撃力が無理を通した。 地上へと叩き出した敵を追って飛び出すと、仲間たちが落下する巨体を慌てて避けるところだった。 岬は突然地上へと飛び出したワームを義弘と共に追った。 クエイカーワームは怒りにかられたかのように巨体を暴れさせ、リベリスタたち全員を薙ぎ払う。 瑠琵と光介は直撃を避けたが、残る3人は地上に叩き落されていた。 「この生命……貴様等にやるには勿体無いのでな……!」 冬織が再び飛翔してワームに大鎌を飛ばす。 智夫も輝きを放ち、今の攻撃で受けた不調を立て直す。 2人は最後の力を振り絞って耐えたようだが、先ほどリーダーの攻撃も受けていた影継はさすがにもう動けないようだ。 一撃を加えた後、再び敵は穴に潜ろうとしていた。だが、それを見逃す岬ではない。 彼女の持つアンタレスはハルバード。突くも斬るも自在な武器だが、他に鉤で引っ掛けるような使い方もできるのが特徴である。 わずか13歳の少女であるが、細腕のどこにそんな筋肉がついているのか、彼女の力は折り紙つきだ。 巨大な目が輝いた。揺らめく炎のような形の鉤で引っ掛け、巨体をひきずりだす。 義弘が敵にメイスを叩き込む。 瑠琵の放つ鴉と、冬織の鎌も何度も直撃する。 智夫が意識を同調させて光介の力を回復すると、羊の少年は暴れまわる敵から受ける傷を幾度も癒した。 さらに、芋虫へと橋頭堡に設置されたバリスタの太矢が何本も突き刺さった。 「どうやら命令どおりに動いてくれておるようじゃの」 瑠琵がほくそ笑んだ。 操っているのは、彼女が作った式らしい。 岬も加わり、巨獣の体力を一気に削っていく。 「地震を起こすワームかー。残念だけどボクは氷河期の災厄の象徴たる甲鱗様を倒してんだー、他のワームに負けるわけにはいけないよー」 弱った敵へと、少女は力強くアンタレスを振るう。 クエイカーワームの巨体が、宙に浮いた。 短い断末魔と共に、芋虫はようやく動かなくなった。 ●戦いは終わらない エリスと影継を助け起こして、リベリスタたちは橋頭堡へと帰還する。 傷はけして浅くないし、力を使うのもそろそろ限界だ。 「とりあえず、勝つには勝ったな。だが……」 壁にもたれかかって休みながら影継は橋頭堡内部の喧騒を耳にしていた。 「こっちも、ゆっくりと休める状況じゃないな」 義弘が苦い顔をする。 外壁の内部に戻るとそこも戦場となっていた。 バイデンたちの一部は橋頭堡内への侵入に成功していたのだ。 「でも、手当てしないとボクたちもこれ以上動けませんよ」 「わかってる。仲間を守るのは俺の仕事だ。ここに敵は近づけないさ」 光介の言葉に、侠気の盾を構えた義弘は休む間もなく立ち上がる。 「野蛮な奴らだが、それだけに強力ということか。だが、我らは負けはせぬ」 冬織はあくまで強気だった。 もしかすると、バイデンにちび呼ばわりされたことをまだ怒っているのかもしれない。 「怖いけど、ここを落とされたら逃げることさえできなくなっちゃうしね……」 看護婦姿の智夫が手当てをする。 残念ながら彼の姿は単なるコスプレで、特に手当に長けているわけではなかったが。 「なに、この程度の状況ならばまだ逆境とも呼べんじゃろう」 「無理ゲーってのも、それはそれで楽しいもんだよねー」 リベリスタたちの心を折るにはまだまだ足りない。 あるいは、最低限の手当てを終えてから他の戦いに参加する者もいるかもしれない。ただ、僅かな時間で彼らは身体を休めていた。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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