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<Lost World>ラ・ル・カーナ探検隊


 3つの月が照らす不完全な世界、ラ・ル・カーナ。
 かつては世界樹エクスィスの元、フュリエ達が平和を謳歌していた世界。
 しかし、それも昔の話。
 いまや、「完全」と「平和」は失われ、狂った世界樹の産み落とした『忌み子』の徘徊する危険な世界へと変貌を遂げてしまった。
 その混迷の世界にフュリエの少女が引き入れた異分子(アザーバイド)、アーク。
 彼らはこの世界に何をもたらすのか……。


 アークがラ・ル・カーナの地に降り立って、数日が経過した。
 その間にファミリアや飛行能力を持つリベリスタの手によって、橋頭堡付近の地図が作られていった。そして、高町翔子(ID:BNE003629)の「実際に回りたい」という提案を、『戦略司令室長』 時村沙織(nBNE000500)は「ま、いーんじゃない? 今のところは割と順調だしね」と承認する。もちろん、アークの戦略上で重要になりそうな箇所の探索ではあるが。とまれ、こうして実地調査のために探検隊が派遣されることとなったのだ。
 探検隊が情報収集も兼ねてフュリエの族長シェルンの元へ赴いた所、彼女は快く提案を承諾してくれた。
「なるほど、確かにそれは必要なことですね。分かりました。微力ながらお手伝いさせていただきたいと思います」
 リベリスタ達の前で世界樹にアクセスを行うシェルン。沙織が着目したのは地図の中に見受けられた水場だ。たとえリベリスタと言えど、水が無くては生きていけない。そこで地図を作成する際に発見された水場の位置は確実に抑えておこうという意図だ。
 もっとも、フュリエ達は正確な地図を持っていなかった。フュリエは保守的で余り変化しない種族であり、冒険の必要が無かったからだ。
 しばらくして、閉じていた眼を開くシェルン。
「どうやら、安全な水場のようですね。近くにはムイムイの木も生えているようです」
 アーク橋頭堡のある警戒域はろくに草木も生えていない荒野だ。その中で、さしずめオアシスといった所であろうか。
 しかし、そこでシェルンは整った眉を顰める。
「ですが、向かう道には『忌み子』、巨獣の類が縄張りを持っているようです。迂回すれば避けられるでしょうが、必要以上の遠回りになってしまいそうですね」
 出来れば今後も使えるようにしておきたい場所だ。スムーズに進めるよう、障害を排除しておくに越したことはないだろう。どっちみち、いずれ戦わなくてはいけない存在だ。話を聞くと鹿のような姿をした巨獣と言うことだ。
「普通に戦うだけなら比較的強くない部類に入りますが、精神をかき乱す鳴き声をあげます。また、別の獣が地面に潜んでいますね。油断は禁物です」
 どうやら簡単に倒せる相手でもないようだ。襲ってくるタイミングも定かでない以上、警戒は十分にしておいて損は無いだろう。
 そして、シェルンの話を聞き終えて出発の準備を始めるリベリスタ達に、彼女は柔らかく微笑む。
「くれぐれもお気をつけて」
 フュリエの族長は、深々と頭を下げるとリベリスタ達を送り出すのだった。


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:KSK  
■難易度:NORMAL ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2012年07月12日(木)22:43
こんばんは。
フィールドの敵、KSK(けー・えす・けー)です。
皆様はラ・ル・カーナの冒険に向かっても良いし、このまま橋頭堡の警戒を行っても構いません。

●目的
 ・水場への到達
 ・巨獣の排除

●巨獣
 巨獣との戦いは警戒域のどこかで発生するものと思われます。
 地形・時間帯に応じて有利不利が発生するでしょう。

 ・エル=クルーシ
  我々の世界で言う鹿に似た生き物です。全体に毒々しい色をして、歪んだ角を持ちます。また、性質も狂暴です。
  大きさは3メートルほど。巨大なため、ブロックには2人必要です。
  1.角の一撃 物近単 ノックバック、ブレイク
  2.狂える雄叫び 神遠範 混乱

 ・カラ=グモーク
  我々の世界で言うモグラに似た生き物です。小さいですが、異常に肥大化した鉤爪を持ちます。3匹います。
  また、普段は地面に潜っており、獲物の不意を突くことを得意とします。
  1.ひっかき 物近単 流血

●その他1
 目的地の水場は、小さな林があります。
 ムイムイの木があり、実を食べることも出来ます。
 ムイムイの木には、拳ほどの大きさがある、苺のような形の果実が生っています。味も苺に似ています。
 プレイングに余裕があれば、食べるプレイングをいただいても構いません。

●その他2
 探検隊のリベリスタ達には、たどり着いた池に名前を付ける権利があります。
 名前を付けていただいた場合、この水場は地図上でそのように表記されます。
 複数候補があった場合、プレイングを元に判断させていただきます。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
マグメイガス
アリス・ショコラ・ヴィクトリカ(BNE000128)
クロスイージス
春津見・小梢(BNE000805)
ナイトクリーク
五十嵐 真独楽(BNE000967)
ホーリーメイガス
ルーメリア・ブラン・リュミエール(BNE001611)
覇界闘士
祭雅・疾風(BNE001656)
プロアデプト
如月・達哉(BNE001662)
覇界闘士
葛木 猛(BNE002455)
インヤンマスター
高木・京一(BNE003179)


 砂の混じった赤い風が吹き荒ぶ。
 ここはラ・ル・カーナの中でも警戒域、「憤怒と渇きの荒野」と呼ばれる一角だ。
 かつてはこの場所も美しい緑に覆われていたのだろう。しかし、いまや荒野の浸食は進み、見る影も無くなっている。
 その中を歩く8つの人影があった。この完全世界に降り立った異世界よりの来訪者、リベリスタ達だ。
「此処がラ・ル・カーナ...不安も多々ありますけど、見たことも無い世界を探検できるのはわくわくします……♪」
「知らない、しかもこんな場所なんてちょっぴりドキドキするけど、みんなと一緒ならきっとダイジョブだもん。……写メ撮ってもイイ? パパに自慢するの!」
 声を弾ませているのは『リベリスタの国のアリス』アリス・ショコラ・ヴィクトリカ(BNE000128)と『ビタースイート ビースト』五十嵐・真独楽(BNE000967)の2人だ。それぞれに調理器具と携帯電話を持ち込んで楽しげにはしゃいでいる。ラ・ル・カーナ、と言うか「憤怒と渇きの荒野」の中は決して安楽な環境ではない。その中でこうしてはしゃげるのは、幼さゆえの強さと言うことが出来るだろう。
「異世界探索ッ! 未知の世界が俺達を待ってるぜ! ……とか、こんなノリで行きゃ良いのかね?」
 『蒼き炎』葛木・猛(BNE002455)もどこか楽しそうだ。つい先日まで、アーク橋頭堡で拠点の設営やら周辺の警戒を手伝っていたのだ。その重要性が分からないほど子供じゃない。だが、わざわざ異世界にやって来てまで、単調な仕事を黙って続けられない程度には若い。せっかく、今まで見たことも無いような「楽しそうなもの」がある世界なのだ。
 もっとも楽しそうなのは猛の倍以上生きているはずの、『子煩悩パパ』高木・京一(BNE003179)も同じだ。
「美味しいという噂のムイムイの実を実際に食べれるのは楽しみですね。私達の拠点近くには生えていませんから」
 うきうきした雰囲気で地図の確認をしている。
 男の子の心の中には冒険心が眠っているもんだ。そして、性質の悪いことに男と言う生き物は、どれだけ年を重ねても男の子なのである。
 『灼熱ビーチサイドバニーマニア』如月・達哉(BNE001662)もまた、別の方向で胸をときめかせていた。
「あぁ、モイモイ……? いや、ムイムイか。その食材には興味がある。この世界の緑化や新たな食材、調理法……気になることも多いからな」
 普段はカモフラージュである料理人という職だが、元々料理は嫌いではない。であれば、見知らぬ食材に対して興味を示すのは当然のことだ。加えて、この緑を失いつつある世界を救える術の手掛かりが得られるかも知れないのなら、是非も無い。
 そして、いつものようにぼんやりとした風情で一行の先頭を行くのは『まだ本気を出す時じゃない』春津見・小梢(BNE000805)である。後で水場のたもとでカレーを食べるための準備に余念が無い……って、良いのかそれで。
「異世界たんけーん、巨獣をたおせ、うぉーうぉー。カレーのためにも水場は確保―」
「まぁ、生きていく為にも水場は確保しておかないとね」
 多分良いのだろうと、『正義の味方を目指す者』祭雅・疾風(BNE001656)は苦笑を浮かべる。
 小梢の場合は生きていくためにカレーが必要なんじゃないかと言う気もする。
 そんな埒も無いことを考えながら、疾風はE能力を発動して周囲の警戒を怠らない。既にシェルンから聞いた巨獣のテリトリーの中である。いつ敵が現れてもおかしくない。
 こうして眺めてみると、「憤怒と渇きの荒野」という名前に違わない殺風景な景色である。千里眼で見渡してもなお、どこまでも広がる荒野。そして、所々には戦いに敗れたのであろう巨獣の骨が見受けられる。とても数年前まで滴り落ちんばかりの緑が広がっていたとは思えない。
(もうこっちの世界に来てから結構経つの。初めに来た時はドキドキだったのに、もう慣れてきた気がする。……ルメは順応性高いのかな)
 一番最初にラ・ル・カーナに乗り込んだチームの中にいた『なのなのお嬢様なの』ルーメリア・ブラン・リュミエール(BNE001611)は、ふと自分を振り返る。考えてみればあれから既に一月近くが経過している。その間にも様々な事件は起こっており、目まぐるしさの中で好むと好まざるに関わらず、慣れなくてはいけないというのもあるのだろう。
 だが、何よりも神秘の世界では、常識が通じないことなど常識だ。
 そういう意味で、リベリスタと言う存在は未知の世界の探索に、存外向いた存在なのかもしれなかった。かくして、探検隊の歩みは着実に目的地へと進んでいくのであった。


 ラ・ル・カーナの空、それも「憤怒と渇きの荒野」に面する側の空はどんよりと灰色に濁っている。朝早く出発したにも拘らずこの調子では、困ってしまうというものだ。幸いにして、準備の良さもあって、ラ・ル・カーナとボトムチャンネルの間にある時差に苦しむことは無かった。
 また、不鮮明なものではあるが、事前にシェルンから道中の確認が出来ていたのも大きかった。ルーメリアや京一が安全な道を率先して選んで進んだため、消耗も最小限に抑えることが出来たのである。
 休息の際にはアリスや達哉が手際良く食事の準備をしたお陰で、十分に英気を養うことが出来た。もっとも、キーマカレーを目にした小梢が元気を『出し過ぎる』という弊害もあったが……。
 ともあれ、大きなアクシデントに出会うことも無く、リベリスタ達の旅は進んだ。
 そして、もうしばらく進めば目的地のオアシス……という所で遭遇は起こった。


「これが噂の巨獣か。行くぞ!」
 最初に気付いたのは疾風だった。
 いつものように千里眼で周囲の警戒をしていると、目の端に引っかかる影があったのだ。
 最初は何か靄があるように思った。
 だが、しっかり確認してみると、それは迫り来る巨獣の姿に相違無かった。
「気をつけて下さい。鹿の怪物、エル=クルーシがいるのなら、他の獣も近くにいる可能性が高いです」
 京一が警告を飛ばす内に、巨大鹿エル=クルーシはすぐ近くまで接近していた。
 だが、そんな威圧的な相手を、猛は喜びの笑みを浮かべて迎え撃つ。
「耐久力はそこそこありそうだが、きっちり削り切ってやんよ……!」
 この探検行の中で、一番のお楽しみは巨獣とのバトルだ。
 沸き立つ血の昂ぶりを、そのまま掌打に乗せて巨鹿に叩き込む。
「グォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
 未知の力同士がぶつかり合う。
 勝利を収めたのは猛だった。
 未だ嘗て受けたことの無い衝撃に巨鹿は戸惑い、苦痛の雄叫びをあげる。
 そして、そのまま一気にリベリスタ達が押し込もうとした時だ。真独楽と小梢の表情が変わる。
「来るよ!」
 2人の身体に宿った獣の因子が危険を告げる。
 上がった警戒の声と同時に、大地を突き破って、巨大な爪が飛び出てリベリスタ達を襲う。
 しかし、それはキラーンと目の前でスプーンを光らせた小梢が阻む。
「ルーメリアさんは私が護るよ」
 キリッとした(つもりの)良い表情で大地の獣をいなす小梢。さしもの鋭い爪も、彼女の鉄壁の装甲を貫くことは出来ない。
「僕の役目は料理と支援・回復だからな。手早く終わらせよう」
 仲間に怪我が少ないことを確認すると、達哉は周囲に気糸を張り巡らせる。
 現れた細い糸はそれぞれに精密な動きで、ラ・ル・カーナの獣達を貫いていく。
 仲間の防御陣形が後衛の仲間達を庇っていることを確認すると、真独楽も巨鹿に向き直る。
「まこだってビスハだもん。不意打ちなんかさせないんだから! えへへ。特に恨みはないけど、遠慮ナシでイイよね」
 かっこをつけて啖呵を切ると、獣のように素早く飛び掛かり、巨鹿を切り刻む。さしもの巨獣も素早い斬撃の前には翻弄されるばかりだ。
 さらにアリスの放つ魔力の弾丸が襲い掛かってくる。この連続攻撃の前では分が悪いと判断したのだろう。
「ブォォォォォォォォォォォォ!」
 巨鹿が法螺貝を連想させるような雄叫びを上げる。
 それは単に体を震わせるだけでなく、リベリスタ達の心に恐怖を与え、心を揺るがせる。
 その時だった。
「負けちゃダメなの! みんな、油断しないで!」
 リベリスタ達の身体を優しい息吹が包み込む。
 それはボトムチャンネルで、幾たびもリベリスタ達の窮地を救ってきた上位世界の力。
 ルーメリアが呼び込んだ癒しの息吹だ。
 その優しい風はいつも通りにリベリスタ達の傷を癒し、新たに戦う力を与える。そして、何よりも「勝てる」という確かな確信をリベリスタ達に抱かせた。
 そうなれば前衛で戦うリベリスタのやることは1つ。
 支援を、いや仲間を信じて目の前の敵を倒すだけ。
 これは如何なる階層世界にあっても変わることは無い。
「てめぇにこの一撃、躱せるか──!」
 猛の身体が一筋の流れ星に変じる。
 何者にも負けぬ速度を武器とする覇界闘士の奥義、壱式迅雷。
 その速度は上位世界ラ・ル・カーナをも制覇した。


「着いたのー♪」
 水場に到着すると同時に、ルーメリアは泉に向かって駆け出す。
 泉には綺麗な水がたたえられ、長旅で疲れたリベリスタ達を迎え入れる。
「ぷふぁーっ!」
 水はよく冷えており、身体に染み入るようだ。
 巨獣達との戦いは幸いにして大きな被害を出す事無く、リベリスタ達の勝利に終わった。E能力を含めて十分な警戒がなされており、安全な場所で戦うことが出来たからだ。これがもしも、危険な場所での戦いとなっていたら、負けることは無いまでも苦戦を強いられていただろう。
「アレがムイムイの実じゃない? えへへ、すっごく楽しみにしてたのぉ」
 泉の傍に立ち並ぶ木に生る実を見つけて、真独楽がはしゃぐ。異界の果物をいち早く食べるチャンスなのだ。戦闘の報酬としては上々だろう。
 それぞれが実を手に取ると、その大きな苺を思わせる木の実に齧り付いた。
 口の中にほど良い甘味が広がる。どことなく酸っぱさもあるので、甘ったるく飽きるような味でもない。
「これがムイムイの実……これなら、苺のスイーツの応用でお菓子やお料理が作れそうですね」
「たしかに。ジャムにしたら美味しそうです」
 フュリエと違い、調理の技術を発展させてきたボトムチャンネルの住人としては、それを発揮したい所だ。様々なアイディアが飛び出てくる。
「そうだな。ベリーソース風のパンケーキとか作ってみるか」
 達哉は持ってきた調理器具を広げると、早速思いついたレシピを試してみようとする。
 先ほど倒した獣たちは、残念ながら食用に適しているとは言い難い代物だった。見かけによらず毒があるわけではなかったが、肉食獣独特の臭みが強いのだ。少なくともこの周辺地域に限って言うと、純粋な食物連鎖が成立することは無く、弱肉強食の互いに食らい合う生態系が構築されているのだろう。
 そんな分析を行う達哉にアリスが声を掛ける。
「私も手伝います。フュリエの皆さんに美味しいと言って喜んで頂けるようなお料理を作りたいですから」
 小さな荒野のオアシスでちょっとした昼食会が開かれる。もっとも、地球とラ・ル・カーナでは時間の流れが違うので、一概にそう言っていいものかは微妙ではあるが。
「異世界で食べるカレー……よだれが止まらない……」
 幸せそうにカレーを口に運ぶ小梢。ムイムイの実も意外と付け合せとして機能するものだ。
 その時、小梢の頭に1つの(彼女にとって)素晴らしいアイディアが浮かぶ。
「よし、決めた。ここはカレー湖って名前をつけるのはどうだろう?」
「「それはどうだろう」」
 仲間たちの声が唱和する。沙織からは「適当に名前付けても構わないよ」と言われてはいるが、いくらなんでもあんまりだ。「適当」の用法が違う。
 そんなわけで、喧々諤々議論が起きる。
 こうして騒げるのも、無事に目的を達成出来たればこそだ。
 そして、「小池さん」「ノルン」「ワッカ池」「テア=スール」など様々な意見が出た後に、アリスの提案した「世界樹の鏡」が選ばれた。ちょうど泉に世界樹の姿が綺麗に映し出されていたことが理由である。
 ようやくみんなで決めるべきことが決まると、しばらく思い思いの時間を過ごした後に、種子などのサンプルを取って帰路に就くこととなった。「ラ・ル・カーナ探検」の第1回としては上々の結果と言えるだろう。
 だが、そんな中で1人。
 疾風だけはどこか浮かない顔をしていた。
 確信を持てていないため話してはいないが、一点の不安要素が拭えない。
 疾風自身が地図作成の際に協力していたリベリスタであり、「世界樹の鏡」も観測していた。だから気付いた。一月近く前に観測した状態と、現在の状態で場所に差異があるように思えるのだ。
 シェルンから聞いた言葉――この世界は『巨人』の影響力に支配され、枯れていく――が頭をよぎる。
 この世界もまた、ボトムチャンネル同様に脆く儚い世界なのだ。
(抗う力さえもない人々を護る為に……)
 疾風はアクセスファンタズムを握り締める。
 そうして、橋頭堡にリベリスタ達が帰り着く時、彼らの姿を上り始めた3つの月が照らすのだった。


■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
『<Lost World>ラ・ル・カーナ探検隊』にご参加いただきありがとうございました。
今回は異世界の冒険と言うものを意識してみたのですが、如何だったでしょうか?
ムイムイの実は橋頭堡に持ち帰られました。

ちなみに、書いていて「異世界グルメ」にシナリオタイトル変えた方が良いんじゃないかなーと思うことがしばし。
えぇ、書いていてここまで腹が減ったリプレイは初めてです。

それでは、今後もご縁がありましたら、よろしくお願いします。
お疲れ様でした!