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<Lost World>荒野のエマージェンシー ガチでエマージェンシー

●荒野の激戦
「!! ――! ――――ッ!!」
「~~―――!!」
「ッ! ――、……――!」
 荒野に鳴り響く。がなる声と共に、それは戦闘音楽。
 巻き起こる砂塵。その中で、荒れ狂う異形と死闘を繰り広げているのは――赤い蛮族が三人。
 激闘、徐々に移動しながら。

●恐るべき、怖るべき
「今日は暑いし、ちょっと水浴びに行って来ます~♪」
 遥か異世界ラ・ル・カーナ。『クロスイージスに似た何か』内薙・智夫(BNE001581)の言葉に『合縁奇縁』結城 竜一(BNE000210)がガタッとして、「人手の無駄だから竜一は警戒される事しないようにな?」と『普通の少女』ユーヌ・プロメース(BNE001086)が溜息一つ。

 そんな、こんなで。

「皆様にお願いしたい事が」
 フュリエ族長シェルン、その憂いた表情。また何かあったのだろうか。集まった数人のリベリスタへ、彼女は重い口を開いた。
 ――説明を纏めると、こうなる。

 多数の触手を持つ肉塊状の危険生物が、警戒域でバイデンと交戦しつつ徐々に移動している。
 このままだと橋頭堡に辿り着いてしまう可能性も無くは無い。
 なので、危険生物の討伐且つ、バイデンを橋頭堡に近寄せないようにして欲しい、との事だ。

 触手。触手か。
 何だか嫌な予感しかしない。
 説明を更に纏めると、こうだ。

 その危険生物は男性に異様に反応するとか。
 その粘液は何だか体が火照ってしまう効果があるとか何とか。
 しかも男性相手だとその効果が倍増するとか。
 男性に。

 男性に。

 嗚呼、……嗚呼。然様か。
 まぁ、任務だ。行こう。行くしかない。嫌な予感しかしないが行くしかないのがリベリスタなのだ。
 嗚呼………………。

●ここでフュリエではなくバイデンにしてしまうのが我が恐ろしさだ
 具体的に述べると、うねうねでろでろ触手さんがバイデンさんにヤーンでイヤーンでアッハンでウッフンである。でも全年齢である。大丈夫。全年齢だ。
 サテここに件の機械フォーチュナがいたらこう言ったかもしれない。
「皆々様……御武運を……!」
 って、目を逸らしながら。




■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:ガンマ  
■難易度:NORMAL ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2012年07月15日(日)00:20
●目標
 危険な生物『ギソインチャク』の討伐
 バイデンを橋頭堡に近付けさせない

●登場
危険な生物『ギソインチャク』
 巨大な肉塊から多数の触手が生えている様な生物。
 ぬるぬるでろでろ。白っぽい色をした粘液に触れると何だか体が火照ってフワフワ熱っぽくなります。
 男性に異様に反応します。上記の効果も男性の場合だと倍増します。
 ノックB無効。
 麻痺や虚脱を隙を伴う場合あり。

バイデン『テポストリ』
 両手にそれぞれ斧を持つ。見かけは中年辺り。
 三人組のリーダー。三人の中では比較的沈着で話の分かる方。だがあくまでもバイデン。
 攻撃に失血や圧倒を伴う場合あり。

バイデン『トラクラウ』
 ガントレットめいた武器を装備。見かけは壮年。
 ヒャッハー系の世紀末系。超好戦的。だが、一番バカ。
 攻撃にショックやノックBを伴う場合あり。

バイデン『ヨワリ』
 モーニングスターめいた武器を装備。見かけは青年。
 立場的には一番下の様だ。頭に血が上り易く、単純で脳筋でウッカリのドジ。
 攻撃に流血やブレイクを伴う場合あり。

※バイデンとは『タワーオブバベル』が無いと話が通じません。

●場所
 警戒地域周辺、枯れた荒野。ある程度、地形の起伏や岩や枯れ倒れた木もある。
 時間帯は日中。明るい。

●その他
 バイデンと危険生物は既に交戦中……というよりほぼ拘束されてます。消耗状態。色々と。

●STより
 こんにちはガンマです。
 原案は、某T辺M彦STとの会話より。
 皆様の本気と覚悟をお待ちしております。
 よろしくお願い致します。

参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
覇界闘士
御厨・夏栖斗(BNE000004)
スターサジタリー
リリ・シュヴァイヤー(BNE000742)
デュランダル
楠神 風斗(BNE001434)
プロアデプト
銀咲 嶺(BNE002104)
スターサジタリー
坂東・仁太(BNE002354)
クロスイージス
犬吠埼 守(BNE003268)
クリミナルスタア
腕押 暖簾(BNE003400)
マグメイガス
羽柴 双葉(BNE003837)

●日本の伝統文化ですしおすしやすしきよし
 吹き抜ける渇き風。舞い上がる砂塵。照り付ける異世界の太陽に照らされた、

 触手さん!(デデーン)

 あと、ヤーンでイヤーンな事になってらっしゃるバイデン達。ぐちりと触手がうねる湿った音と、荒い吐息と呻き声。隆々とした赤い体躯は白で汚れ、抵抗も能わず蹂躙されている。あ、全年齢っす。
 これには流石の『機械鹿』腕押 暖簾(BNE003400)も引き攣り微笑。感情探査がおピンクだ。
 またバイデン達と共闘できる。そう思っていた時代が、私にもありました。いや、こういう時こそ気ィ強く持ってかねェと。

「無事に帰ろうぜ、色々無事なままで、な!」
 それが暖簾の残した最後の言葉であった。嘘です。
「あのバイデンは一体……?」
 身体が火照る?暑いのだろうか。『蒼き祈りの魔弾』リリ・シュヴァイヤー(BNE000742)は首を傾げる。異世界の緊急事態と聞いて、研究も兼ねてやって来たは良いのだが。
 その傍ら、
「ええとバイデンは殿方しかいらっしゃらない種族で交配を必要としないだけにそういう興奮とは無縁そうなのになんで頬染めてちょっとトロンとしてるのですかー!?」
 と一息に声を大にしたのは『紅瞼明珠』銀咲 嶺(BNE002104)。ハッと我に帰るやコホンと咳払い一つ。バイデンの方々は大分大人っぽそうなので、現役男子高校生でアークのゴールデンケンカップルな御厨くんと楠神くんを観察して掛け算したりひっくり返したりすることに専念しましょう。そんな意気込み。鶴羽根パタパタ。瞳を閉ざしコンセントレーション。脳内回路が迸る。カッと目を開いた。

「――演算速度向上。さあこれで戦いながら掛け算する準備は整いましたよ!」

 そう使うのかよ!未だ嘗てこんな風にコンセ使ったプロア見たことねーよ!腐ってやがる。プロアデ腐トだ!
 そこはかとない腐臭に羽柴 双葉(BNE003837)は苦い顔。
(お姉ちゃんがこの場にいなくて良かった……ほんとに)
 ホントにホントだよ。腐乱ダルこゎぃ。因みに双葉は腐ってない。腐ってないったら腐ってないのだ。でも魔法少女だ。なんでだ。
「やってきたぜ西部(橋頭保から見て)へ!」
 装甲で固められた『俺は人のために死ねるか』犬吠埼 守(BNE003268)の足が地面を踏み締める。流石は異世界か、所変われば品変わるとは正にこの事。
 そんな中、
「必殺、アナ<見せられないよ!>
 颯爽と言い放ったのは『人生博徒』坂東・仁太(BNE002354)。ごめんこれ全年齢なんだ。
「バイデン、なんで男しかおらんのに生殖能力があるんや……。やっぱそういうことやろか。これはお持ち帰りしてずっこんばっk……しようかと思たけんど方針上できんぜよ、残念」
 異種姦とかもえるんやけどなぁ~。なんて。ジャンクオブエロス。

 銘銘の気持ち。触手とヤーンなバイデンさん。

 ちくしょう、と『折れぬ剣《デュランダル》』楠神 風斗(BNE001434)は呟いた。
「異世界に来ても、こんな目にあうのかよ……ちくしょう……ちくしょおおおおおおおおっっ!!」
 慟哭。頽れて地面をドンと叩いた。
 一方の被害者2『イケメン覇界闘士』御厨・夏栖斗(BNE000004)は完全に賢者の顔である。後ろの方のあれとかコレは無視。遠い眼差し。そのまま黙って頽れて地面をドンと叩いた。奇しくも風斗と同じ構え。
「なんていうか、みてらんねえよ! これエマージェンシーすぎるよな、僕らが!!」
 幾つもの死線を共に潜り抜けてきた二人の気持ちは一つ。

 ああ、いやだなぁ……。

●よくもこんな作戦を
 前衛(特に男性)が突っ込んで行き、ブロックを兼ねて大変な目に遭う。
 その間に部位狙いの攻撃などでバイデンの拘束を解く。
 庇いつつ、できれば共闘して敵を倒す。

 寸分の狂いも無い作戦だと言う事が、わかるだろう?

●M彦の所為
 上記に従って作戦開始である。
「おい! バイデン! 助けにきた! 恩にきれ!」
「そこで絡め取られてる連中! いつまでも醜態晒してるんじゃない! とっとと片付けるぞ!」
 夏栖斗と風斗が声を張り上げる。バベルの力が無い為に言葉は通じないが、魂で感じろ。言動で示すのは共闘の意思。歯を食い縛って色々と耐えているバイデンがリベリスタへと向いた。朦朧としたその目に映るは、
「風斗、行くぞ、正義のために! こいつらが橋頭堡に向かってきたら洒落にならないから、お前から先にいけよ! かっこいいとこは任せるからさ!」
「ああ、わかっているとも! どんな場所でも、どんな敵が相手でも、オレの役割はいつだって一つだ!」
 触手や粘液なんぞに、屈しはしないっっ!戦気を纏って勇ましく走り出す風斗。銀剣デュランダルに奔る赤いラインが、その戦意に呼応するように輝いた。膂力を込めて強く地を蹴り――

 触手にアッサリ捕まった。

「風斗ぉぉお前の事は忘れない」
 かずととふぅとゎ、ズッ友だょ……!

 斯くして。
「くッ……!」
 服の上から生暖かく湿った感触。ゾクリと背筋を駆け上る感覚。舐る様に嬲られる。弄られる。振り解こうと力の篭る腕に、歪めた顔に白濁が伝う。ぞくぞく。理性が溶かされる。いやだ、こんな。熱い。入ってくる、服の隙間から、引き締まった体躯を直に。

「く、楠神さん!」
 走り出したのは守。触手に絡まれて大変な事になっている可哀想なお友達を救出するのが彼の役割。つまり前衛で盾役。

☆作戦のおさらい
 前衛(特に男性)が突っ込んで行き、ブロックを兼ねて大変な目に遭う。

「いえーい! 可哀想なお友達に仲間入りしてきまーす!」
 半ばヤケクソ、俺は人の為に死ねるか!ハイディフェンサーしたから恥ずかしくないもん!最後から二番目の武器を向け、ジャスティスキャノンをぶっ放す。当然触手の意識が彼へ向く。うねうねでろでろ後はお察し下さい。

 ――もう……身をゆだねます……。

 完全に賢者モード。唯でさえ発汗地獄な02式特殊強化装甲服の中、体が火照って力が抜ける。頭がボーっとする。苦しい時こそニヤリと笑え。ヘビスマ連打。こちらも動けないがそちらも避けられまい。ヤーンでイヤーンでアッハンウッフンなう。噛み締めた歯列から息が漏れる。守さんの不沈艦が魔落の鉄槌しちゃうよぉ!

「往くぜマリア! ……っても俺今日多分無理だぜェ……」
 暖簾は色々仁義上等。今日は任せろ回復役。
「身体の傷なら、なンとかしてやっからな! 心の傷は、なんつーかこう、頑張れ、な?」
 まァ勿論俺も然りなンだがなァ……なんて、触手なう。
「ろ、老体に鞭打つのは止めてくれェ!」
 君が!泣くまで!触手を!止めない!オーバードライブ!白濁まみれ、どろどろ咥内に触手が入り込んで上手く喋れない。が、幸い、片手は動く。白が伝うブラックマリアで狙い定めた。ヘッドショットk……って頭どこだ。もういい。
「畜生不思議生命体め!」
 叫ぶと共にぶっ放した。
 それは夏栖斗が放った虚空と共に触手を穿つ。
 何故夏栖斗はちょっと離れた所から遠距離技を放っているのか。
「いやー、僕一番火力あるのこれだし!」
 きりっ。

 一方で、色々と奮闘中の風斗。
 でろでろもみくちゃになりながらも、ひたすら斬る!斬る!斬る!

 敵のエロ粘液なんかに、オレは負けない!
 歯を食いしばれ!舌を噛め!
 『決して折れない』という誓いと共に!
 醜態なんぞ晒してたまるか!

「情けない顔や声など、絶対に出すものかああああ!!」
 そら疾風居合いだ!メガクラだ!デッドラd……あっ。
 斬り飛ばした触手が夏栖斗の方に……ま、このくらいあいつなら大丈夫だろう。
「彼のタフさを、オレは信じてる!」
 お前の事は、忘れない!
 取り敢えず悲鳴が聞こえてきたのでサムズアップしといた。

●某A子さんに「きち」って言われた件
「そ、尊敬する歴戦の先輩方が……! 何が起こっているのかよく分かりませんが物凄くいけない事のような戒律で禁じられていたような……主よ、罪深き私をお赦し下さい!」
 Amen!Amen!えいめん!祈り感覚を研ぎ澄まし、リリは何があっても冷静に。彼女は神秘の求道者にして神の射手。目の前で起こるどんな神秘からも、決して目を逸らさない。逸らさない。
 リリ様が見てる<●><●>
「何があっても、私は皆様を信頼しています……!」
 十戒とDies irae、二丁拳銃の引き金を引く。研ぎ澄まされた射手の勘は的を寸分たりとも違えない。
(……何だか気分が良さそうですし、もしかして救わない方が……?)
 なんて思いつつも続け様に撃ち抜いた触手。暖簾とテポストリを解放する。蹌踉めきながらも触手から飛び退いたバイデンがリベリスタを睨み付ける。が、リリは目線で、暖簾は治療という行動で敵意が無い事を示す。
「来る者拒まず去る者は追う……っとな、怪我してンならこっちへおいでな? 皆愛しいからな、はははは」
「闇より、救い出し給え」
 闇?と自分の言葉に疑問を抱きつ更にリリが放った破魔の光がバイデンとリベリスタを包む。お陰でリベリスタは敵でないと分かってくれたか、テポストリが何かを喋った。多分、『感謝する』とかそんな意味だろう。仲間にも何か、檄を飛ばしたのだろうか。
 一先ず協力は得られた。触手でヤーンな目に遭いつつも勇猛に立ち向かってゆくバイデン達……だったが、本能的にゾクッと感じた不穏な気配。思わず振り見遣ったそこに、

『体さえ自由に動けばこんなやつすぐに……ぐあぁっ!』
『くそ、こんなやつにやられるなんてくやしい、でも感じちゃう……』
『オッスオッス! ケ<見せられないよ!>ンいいっす! もっと! もっとぉぉ!!!』

 デジカメをセットしアフレコ中の仁太の姿。おぉ、えろすえろす。そんなこんなでシューティングスター。研ぎ澄ませた感覚の無駄使い。またか。●REC、狙ったシーンは見逃さない!異世界の生態録画です!仁太フラッシュ!やめたげてよぉ!
「こう言葉が分からんと逆にいろいろ妄想できてええよな。ワシ的には渋みのあるテポストリが汚されていくのとか大好きやで。オッサンが乱れるんってええよな……」
『!?』
 言葉は通じずとも、不穏な気配は察したか。でろでろ触手に立ち向かいつつぞわぁ。その隙に絡め取られてもみくちゃになって、
『―――~!!』
 アッー的悲鳴。勿論激写。よし仁太さん私と握手。いいね!
 そんなこんなで仁太が見てる。リリが見てる。嶺も見てる。
 ぬるぬるでろでろをじっと見てる。

 <●><●>

「ストップストップー! え、えっちなのだめ、絶対ー!」
 思わず声を張り上げるのは最期の良心・双葉。ぬるぬる展開からそっと目を逸らして、大量のバスタオル投擲。タオルストップ。こう、それぐらいの尊厳は守ってあげても良いと思うんだ。そのままバイデンに精一杯ジャスチャーを。
「どいてどいてー! まずあれ倒そう? ね!」
 言いながらマジカルなワンドを振りかざし、活性化させた魔力を練り上げ組み上げる魔曲。しっかりと止めねば。後方支援。だってどろどろしてるアレ、被りたくないので。斯くして着弾。ばちゅん。飛び散る白濁。頬に着く。うわぁ。モジモジ。急いでタオルで拭いつつ。
「うー……ドロドロで変な感じ」

 <●><●>

「って見ないでよー!」
 タオル投擲。
 でも大丈夫、皆ちゃんとお仕事もするよ!
「鶴が織り成す白糸の舞。触手には過ぎた贅沢でしょうか?」
 高速演算――まぁぶっちゃけ99,9%は夏栖斗と風斗の掛け算に勤しんでいるのだが。残りの0,1%でピンポイントスペシャリティ。気糸を薄絹の様に束ね、紡ぎ、穿つ。触手と本体へ。

 完全に個々でお楽しみな後衛チームの一方で。

「仁太ぁ! デジカメるんなら僕は巻き込むな! 白黒頭だけ巻き込め!」
「わぁ! 聴覚がファンブルしてしもうたぁ~!! ワシのログには何も無いな」
「てめぇ!!」
 風斗のウッカリ★ミスの所為で触手でろりんな夏栖斗の叫び。ド畜生。浅黒い肌が白濁に塗れる。濡れる程に火照る肌。伝う。滴る。ぞくりと感覚。びくりと震える。蕩ける脳内。弾ませる吐息に混ざる、熱。
 だが耐える。鉄の心。鉄の心を鋼に鍛えて。早く倒せばいいんだよ!どっさいどっさいどっさいさい!
「一瞬あの白黒頭がかっこいいとか思ってない! バイデンたくましくってかっこいいとも思ってない! うわあああああ」
 ホワホワ理性。とろんと眼差し。でも頑張って自己暗示。僕はノーマルだ。僕はノーマルだ。僕はノーマルだ。僕はノーマルだ。
 よーし、こうなったら可愛い彼女おもいだすぞー!

『ホモってきたらいいじゃない』
『くすかみくんとほもりなよ』

 残念、彼女は腐乱ダル。
「うわー! 心折れそうだ! ついでにあの哀れ乳も想像に割り込んでくんなああああ」
 俺の五行想が土砕掌!虚空ぶっぱ。飛び散る白濁。一瞬風斗に掠って髪がはらりと散ったが、態とギリギリを狙ったわけじゃない。偶然の産物なんだ、たぶん。
「カズト……!」
 風斗が夏栖斗の方を見る。視線が合う。

 なんかこう、イメージ的には薔薇がぶわぁ……って感じ。
 おぉ、薔薇薔薇。べーこんれたすだね。

「主よ、罪深き私をお赦し下さい! Amen!」
「ええよええよ! もっとガッツリいっちゃってええのよ!」
「……えぇ、素晴らしい」
「だ、ダメですよエッチなのはー!?」
 なんかわっしょい後衛チーム。勿論手は休めない。仁太がパンツァーテュランで放つ超射撃が、リリの鋭い双弾が、穿つ。仁太は粘液が辺りに飛び散る様に敢えて上の方を狙ったりしたのは内緒話だ。白に染まるリベリスタ、バイデン。皆の息が弾んでいるのは色んな意味で激しく戦闘を繰り広げているのと、まぁ色々と。
「警察官の最後の武器は、戦う者の【知恵と勇気】――!」
 そしてへろへろになった発音で守が放った轟撃で、遂に。

●えっちなのはいけないと思います(迫真
 ズズンと頽れた触手ことギソインチャク。何気に名前が初出。そして沈没。

 ぜぇ。はぁ。
 ぜぇ。はぁ。

 完全にぐったり地面に倒れ込んだ前衛陣+バイデン達。なんていうか、お疲れ様です。
 バイデンはゼーハーしながらもリベリスタを見ている。お前立ち強いな、是非ちょっと戦ってくれないか。そうは思うんだけど、ヘロヘロバタンキュー。完全に参っちゃっている。
 そんな状態の前衛リベリスタをリリが助け起こし、双葉が目を逸らしつつタオルを掛ける。
「暫く飲み明かしてェ……酒飲めねェけども」
 暖簾はずるんずるんになりながらも傷癒術を。
 一方でほくほく顔の嶺はバイデン達にも応急手当。天女の如き柔らかな笑みと共に。フン、とやや赤らんだ顔を背け、バイデン達は大人しく治療されている。
(聞く所によれば、バイデンと言うのも中々気持のよい連中の様ですし)
 恩着せがましくはしませんが、お互いに好印象を持つのは良い事です。と、大の字に空を仰ぎつ守は思う。終始、笑顔。
「今日の夕陽は僕らの物さ!」
 的な、爽やか友情ノリ。ビジュアル的には、皆白濁まみれのヤーンでイヤーンなんだけどね。
「……まぁこれ食って元気出せよ」
 夏栖斗は食べ物をその場に置き、風斗はへろへろしながらも片手を上げてバイデンへ挨拶を。
「次はお互い、全快の状態でやりあうぞ。こんな格好じゃ、かっこつかないだろ……」
『……――、―――』
 何か云ったが理解は出来ない。だが何となく悔しそうだ。よほどリベリスタ達と戦えないこの状況がもどかしいらしい。

「やー、大漁大漁」
「このデータが今後に役立ちますように……あぁ、何だかまだ動悸がします……教会でお祈りして身を清めましょう 」
 一方。仁太が手に持つデジカメと、リリが携えるレポート。前者は自分用、後者はアークと故郷の教会宛てに。
 なのだが。

「ゆるざんっ」

 風斗が最後の力を振り絞ってデッドラ。ばーんばりばりー。
「「あぁっ!!?」」
 ざんねんながら あなたたちのぼうけんしょは きえてしまいました。

 そんなこんなで撤退だ。バイデン達が動けぬ間に。作戦通り、橋頭堡の反対方向から大回り。
 取り敢えず、お風呂だ。風呂に、入りたい。そう思ったリベリスタ達なのであった。



『了』

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
メルクリィ:
(そっと目を逸らした)

 だそうです、お疲れ様でした。
 なにも……かたりますまい……(賢者の顔)
 ご参加ありがとうございました!