●にらみあい! 「うおっ、警戒しなくちゃいけないのに早速迷った!?」 荒野を警戒していたはずが、いつのまにやら森にいた草臥 木蓮(ID:BNE002229)。まぁ方向音痴で有名な彼女には日常の事でもあるのだけれど。 「仕方ない、帰り道を探りつつ情報収集でもするか……」 ラ・ル・カーナはチキュウとは大きく違う。その生態系は草花に至るまで目新しい発見でいっぱいだ。 だから。こうやって茂みを抜けるだけでも新しい情報が―― ヘビが居た。 それもでっかい。だいたい12mくらい。 視線の先にはカエルも居た。 こちらは8mくらい。その体長より長い舌をだらしなく伸ばして。 さらにはナメクジだっていた。 これも8mくらい。異様にテカっててキモい。 彼らは睨み合っていた。 いつまでも睨み合っていた。 ●さんすくみ! 「それは珍しい状況に遭遇しましたね」 フュリエの族長シェルンが柔らかく微笑む。チキュウのそれと見た目は近いが、このラ・ル・カーナに生息している生物でとにかく大きい。 けれど、この状況はあまり良くないらしい。この三者は食物連鎖が複雑で、ヘビはカエルを、カエルはナメクジを、ナメクジはヘビを食べるらしいが―― 三者が揃ってしまったこの均衡状態。誰かが迂闊に動けばすぐに捕食は始まるだろう。 実はこの生物、食べれば食べるほど身体が大きく強くなるのだという。 「今の状態でも私達フュリエには脅威ですが、食事を終えてしまった後では巨獣の中でも強力な部類になってしまうでしょう」 故に討伐をお願いしたいとシェルンは言う。 一匹を攻撃し、残る二匹が片方を捕食して強大化した一匹を相手にするか。 あるいは捕食させないようにして同時に三匹を相手にするか。 方法は戦うリベリスタの判断で良いだろう。 「……くれぐれもお気をつけて」 よろしくお願いしますとシェルンは深く頭を下げた。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:BRN-D | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年07月09日(月)23:15 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●困ったさんすくみ 「ぬおお、でっかいの見つけちゃったぜ……」 げんなりした表情で仲間を案内するのは、巨獣の発見者である『銀狼のオクルス』草臥 木蓮(BNE002229)だ。発見者と言えば聞こえもいいが、でっかいカエルにヘビにナメクジなど実際見つけてしまえばげんなりもするというものだろう。 (なんかすげぇ困ったもんを見つけた気がする……) 状況も異常ならば、見知らぬ異世界で見知らぬ巨獣を相手にすることへの不安感も当然のものだ。だから―― 「……地図の見方を間違えていないか?」 「え? あ、ホントだ! こっちだこっち」 傍らに立つ男の指摘に、木蓮は慌てつつも……安心を覚えていた。 不安感は弾け飛ぶ。愛しい者と共にあるとはそういうことだ。 (隣にこいつが居れば俺様更に頑張れるんだぜ!) 頭を小突かれながら、木蓮の表情は幸せいっぱいで―― 「まさか異世界でもこの三竦みを見ることになろうとはなぁ」 茂みに辿り着いたリベリスタ達の眼前に広がる光景……カエルにヘビにナメクジが睨み合うという、所謂さんすくみは滅多に見ない光景である。 この光景に既視感を感じている『赤錆烏』岩境 小烏(BNE002782)はとても珍しい例だろう。 一度目はチキュウで。そして二度目はこのラ・ル・カーナ。 (この三竦みは、世界の常識を超えてなお通用するのか……なんつってな) それぞれが体長8mを超す巨獣。アルフォンソ・フェルナンテ(BNE003792)は興味深げにそれを見上げた。 さんすくみなど日本で聞いただけの知識であったが、こちらの世界でそのものを実際に見ることになろうとは。 ただし、そのサイズがこのさんすくみをかなり危険な存在に仕立てている。 最後に生き残ったものが強化されるという厄介なものも含めてだ。 「厄介な相手ですね。事前にやれる最善を」 仲間の立ち位置、敵との距離。情報を伝達し方程式を共有する。アルフォンソの言葉が仲間への力になる。 ――三竦みの話はイーちゃんも聞いたことあるですが、目の当たりにすると何とも言えねーですね。 「だっていつまで経っても動かねーんですよ?」 肩を竦めて見せたのは『獣の唄』双海 唯々(BNE002186)。眉をしかめていかにもつまらなさげに唯々は続ける。 「イーちゃんには無理。働きたくはねーですがイーちゃん動いてねーと死ぬナマモノですからね、うむ」 ぽんぽんと軽口を叩いて、唯々は微動だにしない巨獣を見上げていた。 「じゃんけんみたいな構図だね」 強弱関係のさんすくみはまさにじゃんけんそのものだろう。羽柴 双葉(BNE003837)がくすりと笑みを忍ばせた。 「ピストルみたいな最強の手があったらよかったのにね」 ――いや、この場合は私達がそうって事なのかな? 巨獣との距離を保ち、仲間達が影を生み出し符を練りあげて事前に戦闘準備を整えていく。双葉も同様に呼吸を整え体内の魔力を高めていった。 ――しっかりとがんばらなきゃね。 ――何やら妙なものを見つけたと木蓮から聞いてはいたのだが…… なるほどさすがは異世界というところか。『八咫烏』雑賀 龍治(BNE002797)は呟き、その隻眼で巨獣を見据えた。その体躯からして簡単な相手ではないだろう。 ――全く、骨の折れる狩りになりそうだ。 「まあ良い。行くぞ木蓮」 扱うは幾多の戦を乗り越えた愛用の火縄銃。その数は龍治の自信となり、力となっている。 ●こんにちカエル またきてヘビさん 身動き取らず。音も発さず。いつまで続くかさんすくみ―― 巨獣達のそれを崩したのは炎を纏った会心の飛び蹴りだ。 「こりゃまた気持ちワリィのが出揃ってんなー、さっさと駆除しちまおうぜ!」 雄叫び上げて高く飛んだ『デンジャラス・ラビット』ヘキサ・ティリテス(BNE003891)はカエル目掛けて急降下! 事前に集中を重ねたウサギの脚力は茂みを大きく飛び越え激しい一撃をお見舞いした。 「時間はかけられねぇ、さっさと片付けてやる!」 燃え上がるカエルを指さしヘキサは…… (そういや、カエルとヘビって確か食えたよな? ……いやいや無理! キモいし!) 香ばしい匂いに極貧孤児院時代の記憶が呼び覚まされていたり。 さんすくみの均衡が破られる。巨獣は一斉に行動を開始し―― 符が生み出す鴉がヘビの鼻先を掠め行動を牽制した。 結界を張り、強化の刀剣を展開した小烏の次の手はこれだった。 仲間達が事前に打ち合わせた目標としてカエルへと殺到する中、一人ヘビへと向かいその足を止める。その目的は―― 「蛙は食わせん、食われるとすればそれはお前だよ」 タイミングを合わせた一斉攻撃がカエルの身を穿った。 双葉の放つ魔力弾が音を立てて直撃すると、4つの影がカエルを取り囲む。 茂みを抜け、木々を蹴り、空に駆け上がるそれは文字通りの影。 先を駆ける『影なる刃』黒部 幸成(BNE002032)が予め定めたサインを空に描けば、後に続く唯々とそれぞれが生み出した影が一斉に刃を構える。 「忍びはただ成すのみならば」 「使えるもんはなんでも使うのがイーちゃんですし!」 二人は……互いの影を蹴る! より高く飛んだ二人が刃を振りかざし――カエルの首を切り飛ばした。 「カエルは終わった? 後の二匹は――」 「すでに捕食が始まっています!」 目標であったカエルが沈み、木蓮が半自動小銃を一旦下ろすと、全体に目を向けていたアルフォンソが状況を叫んだ。 「じゃあ次はナメクジ――げぇっ!」 それを聞きそちらに目をやった木蓮が思わず悲鳴を上げる。 想像して欲しい。本来、ナメクジがヘビを喰らうというのは大げさな話だ。だがこれは異世界が生み出した巨獣である。姿形は似ていても、これは獣なのだ。 想像して欲しい。巨大なナメクジがぐじゅりと音を立て口を大きく開いた様を。ネバネバと糸引くそれがヘビの頭部を丸呑みする様を。そしてじゅくじゅくという音。飲み込んだヘビを生きたまま溶かしていく様を……っ! 「――っ!」 木蓮が言葉もなく悶絶する。まさに嫌なものを見たってやつである。 鳥肌モノの見物をしてる間にも、ヘビを喰らったナメクジが進化していく。より巨大に、より強大に。その様に皆の目が釘付けになっている。 視線を切り裂いたのは一発の銃弾。龍治の放った銃弾がナメクジの触覚を千切り飛ばした。痛みと食事の余韻を邪魔されたことによる怒りの視線も、彼は気にも止めず次弾を弾込めする。 感覚を研ぎ澄まし、その一発に集中を重ねる。龍治の技量と合わされば、その狙撃を避けれるものなど一握りもいようか。依頼の形は様々で、時間的な猶予が常にあるとは限らない。だが、その時間があるならば。その狙撃は間違いなくリベリスタ随一であり、その精度は伝説にすら届こう。 「撃つべきものは何も変わってはいない。撃て!」 「――おう!」 龍治の隣に陣取り、同様に感覚を研ぎ澄ませていた。最後の仕上げは愛しい者の後押し。高められた木蓮の一撃も、ナメクジの触覚を千切り落とすのに十分なものだった。 ●ナメクジぬるぬる 「ギア全開だ! いっくぜぇーッ!」 真っ先にナメクジに取り付いたのはヘキサ。走る、跳ぶ、蹴り飛ばす。単純な動作は洗練された意味を持つ。身体の螺子を巻くように、より全身のバネを高め全力で駆け抜けていった。 「大きいのいくよー!」 双葉の声はその爆音に掻き消えて、紡ぎ重ね合わされた魔光がナメクジに叩き込まれる。攻撃を避けることなど到底出来ぬ鈍重さ。けれどぬるぬるした肌は相手の攻撃の直撃を上手くかわしダメージを最小に抑えている。同時に攻撃を受ける度に飛び散る粘液がリベリスタの肌に付着し痛みを与えていた。 「あいたた……まだがんばるよー!」 苦痛に顔を歪ませて。直撃を与えれないなら集中を入れればいい。攻撃の度に反撃を受けるなら、より少ない手数でより効果を上げるのだ。双葉は先程より深く、精度を上げて詠唱を始めた。 「さぁ、ひと勝負いこうじゃないか」 ――鳥が啄ばむにゃ良い相手ってな。 小烏の放つ符は鴉となってナメクジを啄む。大きさが従来のものであれば、自然の摂理がこの一撃を決定打にしているだろう。 「この相手、短期決戦に持ち込むしかないで御座ろうな」 今回のリベリスタ達は回復手に乏しい布陣。対してナメクジは全体への攻撃と反撃を持っている。時間はリベリスタの味方にならない。ならば―― 「何としても抑えるで御座るよ」 触覚を失ったナメクジの頭部に目掛けて、幸成は気糸を巡らし動きを制限させていく。 敵が巨大ならばこそ。ナメクジの頭部は高い位置にあり、アルフォンソはそこに閃光弾を投擲した。仲間を巻き込まない場所を狙い的確に打ち込んでいく。 直撃は簡単ではないが、一手でも動きを潰せるならそれは大きな意味となる。 敵を追い込みながらその動きを読み、動きを読んでは仲間へと情報を共有する。それは攻撃に、守りに生かされる力。この場にあることこそがアルフォンソの真価なのだ。 すでに10mを超す巨躯が天を見上げる。口を大きく開き、吐き出された酸は無差別な悪意となって天より降り注いだ。 草木が酸を浴びて一気に枯れ果てる。リベリスタ達も悪意を見極めた幸成を除く全員が、酸を全身に受けもがき苦しんだ。 「うへー、この酸って服溶かしたりしねーですよね?」 直撃こそ避けたものの、唯々のダメージも少ないない。けれど先に服を気にするのは乙女心であろうか。 ――てーか溶かすとか犯罪じゃねーっすか。 呟きながら見渡せば、服はどこも溶けてはいない。もっともお気に入りの和服はベタベタに濡れて、唯々のスレンダーな身体のラインを浮き出させてしまっているが。 ――やっぱり犯罪じゃねーですか。 まさかナメクジにそんな意思があろうはずもないが。怒りをぶつける相手を探し、視線を巡らせれば……忍者がそっと目を逸らした。 木蓮の射撃がナメクジを穿つ。 だが、木蓮の自慢の一撃は物理に耐性を持つナメクジに突き刺さるもダメージは微量のようだった。 「思った以上に堅い――俺様的に天敵だな」 神秘の攻撃であってもリベリスタ達の攻撃は今のところナメクジに大きなダメージを与えてはいない。その巨躯と特殊な体皮が、頑丈で致命傷を受けない耐久性を与えている。ナメクジは思った以上の強敵だ。 木蓮は舌打ちし次弾をどうするか思案する。その傍らで―― ――感覚器官は千切り飛ばした、次は眼球だ。 「ただ当てるだけでは芸が無いからな」 龍治が狙う。そしてその場所は必ず穿たれるだろう。それが雑賀龍治という男だ。 直後、それは事実となる。巨獣の絶叫はその証明。この戦場に置いて、骨董品と言うべき火縄銃は最大の戦果を上げ続けている。 ――幾度かの交戦が続いていた。 「それ、座り込んじゃいられねぇぞ」 身体を痺れさせるリベリスタ達の身体を神秘が包み込み浄化する。小烏が仲間へと献身を飛ばし、その弱体化を防いでいた。 戦力の低下はただでさえ打たれ弱いリベリスタ達に持久戦を強いる。癒し手の限られたこの戦場で、10秒の重みは余りにも大きいのだ。 「走って、跳んで、蹴っ飛ばす……ッ!」 速度を重視した連撃戦法でヘキサが空から強襲した。 「おらおらーッ! 余所見してんじゃねーよ!」 その身体はすでに傷だらけ。それでも彼の純白の脚甲『アメイジングガール』は一切衰えずナメクジを蹴り飛ばしていた。 どれだけ倒れかけたって、彼はきっと下がらない。 ――舞い落ちた強酸がヘキサの身体を激しく焼いた。 どれだけ倒れかけたって、彼は運命を燃やして膝を屈さない。 「……3倍返しがモットーだぜ!」 ヘキサの脚が、再び彼を高く跳ねさせた。 「タイミングを合わせましょう!」 アルフォンソの指示が、その真空刃が弧を描きナメクジの眼前へ飛ぶ。 「これなら避けれないでしょ!」 その周囲を双葉の放つ4色の魔光が押し包み。 派手な攻撃の裏側で、ナメクジの背を駆け上る影。 ――にしても、随分大きくなったですね、うむ。確かにコイツの相手は面倒かもしれねーですが―― 「ナメクジ野郎に負けてやるイーちゃんじゃねーですし?」 唯々のその気糸がナメクジの身体をきつく縛った。 「怪我した奴はこっちに下がれ。ナメクジはもうちょっとだぞ!」 双葉の傷を癒し小烏が叫ぶ。 ナメクジにも視界や動きがある。龍治が感覚や目を撃ち抜き行動を狭めたなら尚更に。小烏はよく観察し、立ち位置を調整して傷ついた仲間を動かした。 撒き散らす酸も、読み取れればダメージを最小限に抑えられる。それを生み出しているのは指示を飛ばす小烏であり、龍治の精度だ。 龍治の射撃はその全てが的中。直撃の中の直撃。全弾が狙いを正確に撃ち抜いていた。精度は威力を伴い、一発ごとにナメクジの身体を削り飛ばしていく。 かつて、雑賀衆の名は必勝の象徴であったという。それはこのラ・ル・カーナにおいても同じになるかもしれない。それ程にその一撃は戦況を大きく揺るがす一撃だった。 苦しさ故に、ナメクジは怒りを滾らせ酸を吐く。酸は自身を苦しめる龍治に集中して降り注ぎ―― 両手を広げ。身体を張って。木蓮がその身に一身に浴びる。 「――っ」 痛みは少なくない。それでも苦痛には歯を食いしばり。 ――龍治が落ち着いて敵を狙撃出来る環境を作ろう。 「それが、こいつの右目である俺様の務めだからな!」 木蓮が身を低くする。その裏で、隻眼を細め火縄銃がすでに狙いを定めている。 「……身を以て知れ」 銃弾が口内を貫通し、おびただしい体液が周囲を染めた。 「――まだ生きているのですか」 アルフォンソの驚きの声。ナメクジはいよいよ苦しみのたうちながら酸を撒き散らしていた。 「手負いの獣で御座るな」 声は空から。 幸成はすでに高く、ナメクジの頭上に位置している。 捨て身の一撃必殺。身に受ける痛手など承知の上。貫き手を構えたその先はナメクジの頭部。 勢い、重力、自らの全て。全てを貫き手に込めて頭部を貫く! 「肉を斬らせて骨を断つ……弾け飛ぶが良い!」 堅い防御の及ばぬ箇所……体内。死の爆弾は埋め込まれて。 激しい衝撃と共に、ナメクジの身体が爆散した。 ●繰り返し日常 「……終わったで御座るな」 微妙にドヤ顔だったかはともかく。振り返った幸成は突如頭部に衝撃を受けた。 「何故!?」 目線を上げれば……爆散したナメクジの体液を浴びて、ベタベタになった唯々が目を吊り上げて立っている。 「取り敢えず……蹴り飛ばしてイイですかね、うむ」 追いかけごっこで二人退場。 「さて、付近の探索をして帰るね」 その様子にひとしきり笑った後、双葉が仲間に告げた。 「やっぱ異世界って興味あるしさ。色々見てみたいかなって」 そうだな、と。龍治が木蓮を振り返る。 「折角だからこの世界を少し見てから帰るか。案内は任せたぞ」 「おう! 俺様に任せろ!」 言われて満面の笑顔で答えた木蓮。その手でしっかりと握った地図を――龍治はそっと奪い取った。 「ナメクジはともかく、カエルやヘビの死体が腐って妙な病気の温床になるのもアレだな」 巨獣の死体を燃やし始めるヘキサ。香ばしい匂いに自然と喉が鳴る。 実は、かつてのさんすくみではその肉はリベリスタによって食されていたりするのだけれど。 「依頼は達成、ではそろそろ戻るとしましょうか」 柔和な態度で話しかけるアルフォンソにああと答え、小烏はふと思う。 非常に珍しいさんすくみ。けれどチキュウで。そしてこの異世界ラ・ル・カーナで繰り返された。 はてさて、因果というものがあるならば。どこかで三度目もあるのかね―― |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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