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このブタ野郎!(大好きな女の子の声で想像して下さい)

●このブタ野郎(ガハラさんに言って欲しいこの言葉)
 あなたは依頼説明を受けるため、ブリーフィングルームのドアを開けた。
「ふごーっ、ふ、ふごおおおおおおっ!」
 天井からつるしたロープで鼻フックされたアイワ・ナビ子(nBNE000228)がぐねぐね悶絶していた。
 あなたはそっとドアを閉めた。
「あっ、待って! 違うから! そういうプレイとかじゃないから! 今日の説明のためにね、分かり易さを求めてね、ね!? だからこれちょっと外す手伝っ……あ、やば……はぶお!?」

 だくだくと鼻血を流し続けるナビ子の前に、リベリスタ達が集まっていた。
 丸めてティッシュを鼻に突っ込むナビ子。
「昔さあ、やけに緊縛に詳しいクラスメイトが居てぇ、運動会の時に暇だからちょっと縛らせろとか言い出すのねそいつ」
 どうやら廃墟と化した地下クラブにE・エレメントが発生してしまったらしい。
 この地にかつて充満していた『苛めて欲しい』『ぶってほしい』『罵って欲しい』という感情が集まってできたエリューションであるらしく、濃度が(そう濃度が)濃かったが為に強力。性質もそれに引きずられているという。
「まあ腕をちょっとぐるぐるするだけならいいかなって思って身を任せてたんだけど、気づいたら両手両足を椅子に縛り付けられてて、縛り方が頑丈だから全然外せないの。しかもソイツ『こいつマゾだから大丈夫』とか言ってへらへら笑ってんのね。回りドン引き。マジ許せない」
 エリューションの名前はなんと『ブタ野郎』。
 彼等には独自のMゲージと言うメーターが存在するらしく、こいつが満たされている間は凶暴性が落ちると言われている。
「クラスメイトが調子にのってドロップキックとかしてくるもんだから私完全にブチ切れて凶器プロレス勃発。もう運動会どころじゃない騒ぎになったのね。いやああの頃は若かったなあ」
 ブタ野郎のMゲージを満たすには……そう、この空間に充満していた感情『苛めて欲しい』『ぶってほしい』『罵って欲しい』を満たすのが一番だ。
 ただ痛めつけるだけだったり、無理矢理なかこつけ方だったりすると不満が溜り、彼等は迸る情熱と言う名の電撃を放ってくるので注意してほしい。でも興奮しすぎてちょっと漏れることもあるかもしれない。
「そんな奴が今は社会の荒波にもまれてヒーヒー言ってると思うと……うえ、ふへへ……超ウケるんですけど! うはは楽しくフォーチュナやってる私勝ち組ー!」
 彼等を放って置けば必ずや世間に混沌を齎し人々を恐怖に陥れるだろう。
 何としても君達の手で撃破してくれ、リベリスタたちよ!
「あれ……でも今もやられてること一緒なんじゃ?」


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:八重紅友禅  
■難易度:EASY ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 9人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2012年07月02日(月)21:12
八重紅友禅でございます
ぞくぞくするね!

●ブタ野郎
全部で9体のブタ野郎です。
とんだブタ野郎なので壱式迅雷みたいな電撃を放ってきます。
ですがMゲージを満たしてやれば弱体化するようです。

エロい展開にはならないって、私信じてる。
参加NPC
 


■メイン参加者 9人■
覇界闘士
御厨・夏栖斗(BNE000004)
クリミナルスタア
オー ク(BNE002740)
★MVP
ホーリーメイガス
モニカ・グラスパー(BNE002769)
クリミナルスタア
宮代・久嶺(BNE002940)
プロアデプト
ヒルデガルド・クレセント・アークセント(BNE003356)
プロアデプト
御厨 麻奈(BNE003642)
レイザータクト
ベルカ・ヤーコヴレヴナ・パブロヴァ(BNE003829)
レイザータクト
葉月・綾乃(BNE003850)
ソードミラージュ
鋼・輪(BNE003899)
   

●※ご注意※●
 このリプレイには社会的に不適切な表現や人間的に終末的な発言が含まれているのぉー、ひぎぃー!

●ブタヤロウ☆ニンニクアブラオオメ
 想像力が豊かな人は、是非想像してみて頂きたい。
 遠くまで緑が広がる丘。
 小鳥のさえずり。
 穏やかな風にのって草の香りが流れ、ぽかぽかとした陽気が包む。
 ワンピースと麦わら帽子の女の子が微笑んで本を閉じる。
 そんなのと同じ世界に。
「ブヒイイイイイイイイッ!」
「ブヒィッ!」
「ぶひいいいいいいいんっ!」
「ブヒッブヒヒヒヒイイっ、ぶひいいいいっ!」
「うひぃぃんっ、もっとお、もっと罵ってええええええ!」
 こんな連中がいるという事実。
 しかもこのセリフを喋ってるのが全員リベリスタだというまさかの事実。  『戦火の村に即参上』オー ク(BNE002740)は『泥被り』モニカ・グラスパー(BNE002769)の尻を棍棒で強かに叩きながらフゴフゴと鼻を鳴らしていた。
 場所は地下の秘密クラブ。
 物欲しそうにブヒブヒ言ってるエリューションたちに見せつけるように酒を煽ると、オークは世にも悪そうな顔でにちゃにちゃと笑った。
「お前ら、誰に断わってブタ野郎名乗ってンの?」
「ああっ、まるで故郷に戻って来たかのような心地よさっ! はぁん、わたくしめと同じ臭い同じ感情同じ表情同じ欲望ぅぅん! わかります、わかりますわ! あなたの気持ち、想い、今私は一匹の雌豚になるのですわっ、ぶひいぃぃぃぃっ!」
 しつこいようだが、リベリスタである。
 裏野部やら黄泉ヶ辻やらのキマってるフィクサードの登場シーンではない。
「えっ……何この人ら、えっ……?」
 いつものキレが出せずに若干おろおろしている『他力本願』御厨 麻奈(BNE003642)。女子高生。
 『イケメン覇界闘士』御厨・夏栖斗(BNE000004)が彼女の手を引いて地下室へと入ってきた。
「ほら、薄暗いから足元とか気を付けてね」
「あ、ああうん」
「とーちゃん今日もやってるね! よーし僕も罵れ! できれば女の子が罵れ!」
 当然のようにパンイチになって四つん這いする夏栖斗。
 五秒の間に三つも衝撃的な発言が出てきたことに、麻奈は硬直した。
 後ろからてんてん跳ねるように階段を下りてくる『純情可憐フルメタルエンジェル』鋼・輪(BNE003899)。
「遅れちゃったー、おまたせぇ。あのねえアタシはSかMかで言えばMSっていう……ぇっ」
 麻奈の他にはバケモンと変態しかいない地下室を見て、輪は入る場所間違えたかなと思って振り返り、そしてもう一度現実を見た。
「しししんじゅのブタとはこのこと……」
「それを言うなら獅子身中の虫……いや、この際もうブタでいいか」
 ヒルデガルド・クレセント・アークセント(BNE003356)が手袋の裾をきゅっと引っ張りながら降りてきた。高いピンヒールやドレスに身を包み、腰には馬用の鞭が引っかかっている。もうそう言う仕事のひとにしか見えないが、エリューション退治にきたリベリスタである。
 一緒に葉月・綾乃(BNE003850)と『リング・ア・ベル』ベルカ・ヤーコヴレヴナ・パブロヴァ(BNE003829)も降りてくる。
「なんともはや、M趣味のエリューションだなんて。最初は社会現象か何かかなって取材のネタにしようかと思っ……ぇっ」
「アイワ式ナビゲーションの価値は用意された無駄にあるのではないか。共産主義には無い発想だが突き詰めれば民主制の……ぇっ」
 どう見ても『それ専用のお店に少女が迷い込んでしまった』的な光景に二人の足が止まる。
 こめかみを揉むベルカ。
「目の錯覚かもしれないが、ブタ野郎が三割程増えていないか」
「大丈夫私にも見えてる。と言うかもう何かが始まってるようにすら見える」
 最後に翼をぱったぱったしながら優雅に降臨してきた『雇われ遊撃少女』宮代・久嶺(BNE002940)が、なぜか満足そうに眼を瞑ってポージングしていた。
「勧善懲悪美少女天使久嶺様に汚い言葉で罵れだなんて、可憐なアタシに酷なことだわ、それにアタシ罵倒なんて知らないし、心が清いからね。でも依頼の為ならしょうがな……ぇっ」
 目を開けた瞬間に久嶺は悟ってしまった。
 もはや『サディスティックかどうか』のレベルを完全に超えていたことを。
 そして今日、回避不可能な黒歴史が生まれることが……既に決定していることを。

●我々の業界ではご褒美です
「喜べ豚ども、貴様等の為にお仕置きをしに来てやったぞ!」
 強かな鞭の音と共に、ヒルデガルドがコンクリート打ちっぱなしの部屋をつかつかと歩いて行った。
 餌を前にした犬のように、もしくはブタのように、ブタ野郎たちはヒルデガルドの足元へと群がった。
 即座に鞭を振り下ろすヒルデガルド。
 顔を打たれたブタ野郎たちが悲鳴と歓声の混じった声をあげて薙ぎ倒された。
「貴様等、誰の許しを得てここにいる。許した覚えはないぞ」
「ブ、ブヒィ……」
「ブタならブタらしくなけ。それ以外の言葉は許さん!」
「ブヒィィィィィ!!」
 背中を連続で鞭打ちするヒルデガルド。
 じんわりと赤く火照ったブタ野郎の背中。湯気が立つほどに熟れた背に足をかけ、ヒルデガルドは微笑んだ。
「いいぞ、いい声だ。さあもっと鳴け!」
「ブヒイイイイイッ!」
 顎を地面に打ち付け、鞭の先で身体を撫でるヒルデガルドに、ブタ野郎は涎を流して息を荒くしていた。
 しつこいようだが、これがリベリスタがエリューションを退治している光景である。

「ほう……これが基本的な戦い方か。特殊だな」
 凍土を見つめるような目で呟くベルカ。
「これなら私なりに応用がききそうだ。そっちはどう……だ……」
「哀れなブタちゃん、何して欲しいの? 言って御覧なさい?」
 綾乃が見たことも無いような顔でブタ野郎の顎を掴み上げ、額にぐりぐりとボウガンの先端をつきつけていた。
 横目でベルカを見やる。
「いやあ、触れる機会が無かったので語彙が少ないんですが、やればできるもんですね。じゃあそっちのブタ野郎をよろしく」
「あ、ああ……」
 生返事をするベルカをよそにブタ野郎の髪を掴んで左右に振る綾乃。踊るようにぐらんと身体ごと傾けると、そのまま地面に叩きつけた。
「この豚ちゃん、人がせっかく罵ってやってるのにその喜び方はなにかしら?」
「ブ、ブヒィ……」
 涎と鼻血を地面に広げてハァハァするブタ野郎。
 輪はそれをまじかに見下ろしながら首を傾げた。
「へー、いろんな言い方あるんだ。りん、ちょっとよくわかんないんだけど……」
「そんな輪にはコレよ」
 横からスライドインしてきた久嶺がキリッとした顔で本を突き出してきた。
 『勧善懲悪美少女天使久嶺様の罵り言葉バイブル ~マゾヒストなエリューション編~(1860円)』
 ……である。
「これであなたも立派なドS。アタシドSじゃないから知らないけど、本だけじゃアレだからお手本見せるわ……ねっ」
 足元に縋りついてきたブタ野郎の背中を、久嶺は靴の踵で蹴り潰した。
 爪先で顎を上げてやる。
「オラァ、ブタ野郎が、四足で這いつくばりなさい! ほらほら!」
 ライフルをブタ野郎の尻に突きつけると思い切り連射する。
「ブヒヒヒィ!?」
「これがいいんでしょう? 何発でもぶち込んでやるわよ! ホラァ!」
「ブッブヒゥ、ブヒィ!」
「アハハハハ、良い声で鳴くわねぇ!」
 尻を震わせて嘶くブタ野郎と、それを足蹴にして笑う久嶺。
 輪は近くに屈みこんで暫くじーっと見つめた後、膝をぱしぱし払って立ち上がった。
「分かったー、やってみるね!」
 本を片手に仮面みたいな笑顔で口を開く。
「そのぶよぶよしたおなかをだらしなくぶら下げて生きていて恥ずかしいと思わないのせめてサナダムシくらいスリムになれば蟲くらいの価値はあるかもしれないけどそんな努力をする気もないのねもうサナダムシ中に入れちゃいなよお尻からぴゅるぴゅるーってせめて蟲の栄養にでもなればいいんだわぁ!」
「ブ、ブブヒィ! モットォー!」
「誰が言葉喋っていいって!?」
「ブヒィィ!」
 幼女二人がかりでブタ野郎を苛め抜くというこの図。
 ベルカはそれらを一通り見た後、むっつりとした顔で頷いた。
 近寄ってきたブタ野郎の額にライフルを突きつけ、そのまま側頭部を足蹴にした。
 仰向けに転がして胸を踏んづける。
「全くなんという敗退的、帝国主義的、反動的な連中であることか。貴様等の如きダメ思念体にはシベリアの凍土さえ勿体ない。よろしい、人としての在り方を教えてやる。本来苦痛は危険信号であるが故に苦しいというのにそれを望む貴様等はよほど死にたいらしいな。照準調整のついでに的にしてやろう、試し撃ちの的にされる気分はどうだ。ン?」
 腹や下腹部にひたすら銃撃を浴びせながら、ベルカは良く通る声で囁いていた。
「フン、口惜しかったらもっと撃ちこんで来い。ほら私のケツを舐めろ!」
「ぶっひひぃ! そいつはいいぜぇ!」
 薄暗い地下室の闇の中で二つの光がぎらぎらと輝いた。
 反射的に振り返るベルカ。
 それがオークの目だと気付いたころには既に押し倒されていた。
「うわぁ!? な、何をする、今のは表現のひとつで本当にしろと言う意味では」
「ブッヒヒヒィ、聞えねえなあ! ジュル」
 口の端からこぼれた涎と酒の混合物を手首で拭うと、オークはべろべろと自分の口周りを舐めまわした。
 それまで罵られていたブタ野郎が物足りなそうに縋ってくるが、オークはそれを棍棒で振り払う。
「邪魔なンだよ、テメェは声だけ聞いとけ。あっしのおこぼれに預かってりゃいいンだよぉ! ぐっへっへ」
「や、やめ」
 ベルカがライフルを振り上げようとすると、その両肩をモニカが反対側から抑え込んだ。
「勿体ないですわベルカ様。あなたには雌豚……いいえ、雌犬の素質がおありのようですわ。こちら側は楽しいですわよ。これを機にいらっしゃいな、めくるめく世界に、うふ、うふふ……」
「うわー! やめろー!」
 リベリスタがフィクサードに襲われている図……ではない。
 というかこの人達なんでリベリスタしてるんだろう。
「なぜ痛みを望むのか。なぜ苦しみを望むのか。身体を苛み心を引き裂かれても求めるのか。それは自分への罰であり、神に見放されたわたくしめの罪滅ぼしなのですわ。強く甚振られるたびに思い出し実感するのですわ、私はこの世界に生きていていいのだと」
「おうよ、ブタ野郎ってのは遊びじゃねえンだ。あっしも沢山の女を貶めてきたもンだがなぁ……ここにいる娘さンたちもいずれはあっしの獲物よ。既に完成された雌豚もいるがなぁ!」
 モニカの尻を棍棒でぶったたくオーク。
 腰をくねらせてモニカは世にも美しい歌を奏でた。
「ぶひぃぃぃぃぃっ! いいですわ、ブタ野郎はわたくしめが抑えます、わたくしめごとおやりなさい! さあ、さあ!」
「おい、正気に戻れ! 今押さえてるのはブタ野郎じゃなくて私だ!」
「ぶひいいいいい! もっと強く、激しくぅ! ぶひいいいいいいい!」
「もはや聞いていない!?」
「あらゆる下衆の行いに極上の嫌悪と侮蔑を込めて呼ばれる悪徳の称号がブタ野郎なンだ。優しい罵倒に満足してるここらの連中なんざにゃ勤まらねぇや! ブウヒィ!」
 縋りついてきたブタ野郎を無理やり殴り倒し、オークは再び酒を煽った。

 ヒルデガルドがブタ野郎を椅子にして座っていた。
「許す、私のヒールを舐めるがいい」
「ブ、ブヒィ……」
 脚に縋りついて舌を出すブタ野郎。ヒルデガルドは目を細めると、もう片方の足で顔面を蹴りつけた。
「貴様どこに触れている。ヒールしか許していないぞ」
「ブヒィィィィ!」
 手を翳して転がるブタ野郎。鞭を振り上げるヒルデガルド。
「貴様は私が許したこともできぬのか、この無価値が! ブタが!」
「ブッヒイイイ!」
 思い切り鞭を叩きつけられて悲鳴をあげるブタ野郎。
 綾乃がそこへ執拗な追撃をかけていく。
「今どんな気分? どんな気分になった?」
 などと言いながらボウガンを叩き込んで行く。
 もはや攻撃してるのか趣味で遊んでいるのかちょっと良く分からないが、綾乃はかつてない表情でブタ野郎を消滅しにかかる。
 輪と久嶺はその光景を横目に、自分たちの周りにいたブタ野郎を処理し終えていた。
「あれ、気づいたら敵の数増えてない?」
「そうねえ、ここにも一人素敵なブタさんがいるわねぇ……?」
 げしっと相手を蹴り倒す久嶺。
 尻に執拗なまでのヒップショットキルをぶち込み、更にギルティドライブでぶ叩きにかかった。
「貴方がどれだけいやしい存在でどれだけ罪深い蚊全世界に謝りながら消えなさい、このブタ野郎! ほら輪も!」
「え、まあいいやー。このぶたやろうさん!」
 相手の尻をレイピアでソニックエッジしまくる輪。
「ヒ、ヒィ! 尻はっ、尻わぁぁぁぁぁ!」
 そして高らかに嘶く夏栖斗。
「………………」
 麻奈は兄の夏栖斗が半裸で幼女に苛められているのを、絵にかいたような真顔で見つめていた。
「いや、これは違うんだよ。決して一緒にののしられたい訳じゃなくてね、妹に蔑む目でなんか言われるのって楽しくない!? ねえ楽しくない!?」
「ええい近寄んな汚兄ちゃん!」
 スパーンとハリセンでぶっ叩く麻奈。
「ブタやったらブタらしく嘶け! 人間様の言葉をしゃべるんやない! 汚い欠向けるんやないこのブタが! 哀れにみじめにふっておねだりしてみい! ああ? 女子高生にそんなおねだりするとか人生おわっとるなこのブタァ! ブタと同じにしたらブタに失礼やわ、お前次からクソ蟲や! クソ蟲!」
「フフ、まだ甘いな麻奈ちゃん! 僕は彼女から日頃『ああゴミ厨くんいたの? 貴方の居場所はそこの生ごみ発電機の中にあるカス入れでしょ』とか『ヘタレクズオオカブト』とか『妖怪スケベお喋りヘタレクズ』って言われてるんだ。今日なんて『御厨くん罵られてくるのよねそうね私意外が罵るなんて正直はらわたが煮えくり返るけど屑みたいな精神でまんざらじゃないみたいだから死ね』とかやきもち焼いてくれたんだぞ!」
「本格的にキモいわ! 何なん? うちの身内ってこんなんばっかやのん!? ええい隙をついてスカートの下に入んなクソ蟲が! それ以上地べた這いずりまわったら踏んだる!」
「ブッヒイイ!? 女子高生が踏んでくれる、踏んでくれるううううぶひいいいい!」
 全裸のブタ野郎どもが地べたを這いずって麻奈の周りに群がりだした。
 必死に踏みつけて追い払おうとする麻奈。
「本当にきよった! くぬっくぬっ、どんだけやねんこのブタ野郎!」
「あらあら、まあまあ! 二人ともこんなに立派に……素敵ですわぁ、もっともっと見せて下さいな、罵って、罵られて、快楽の渦を廻してくださいな! ぶひいいいいい!」
 気付いたらモニカとオークまで混じって来て麻奈は周囲を囲まれた。
 だがそこは変態的な身内を抱える麻奈。
 にやりと笑ってモニカを見下ろした。
 (※ここからの光景はあんまりにあんまりなのでサウンドオンリーでお送りします)
「ハッ、求められてもやったらん。放置プレイや」
「いいですわ、いいですわ、その緩急の付け方、涎が止まりませんわぁ!」
「おいカズト、お前リベリスタなんだから残ったブタなンとかしろい」
「おっけーとーちゃんまかしとけ! くらえブタ野郎焔腕ー!」
「麻奈ちゃんよく聞いてくれ。とーちゃんはすげいいやつなんだ、下衆なふりしてるけど実は優しくてみんなの事を良く考えてるいい人だからそこで麻奈ちゃんに踏まれながらサボってるブタ野郎はとうちゃんじゃない筈だ、そうだ、そうだよ、そうだといいよね!」
「ブッヒヒィ、なかなか上質な苛めかたするじゃねえか。悪くねぇなぁ、ブヒッ」
「うん、うちもこれがとーちゃんだとは思いたくない……けどこの兄を見てるともう親子としか……」
「はーはー、ちがう、私はブタじゃない、雌犬じゃないもん」
「お前はいいから鳴いてろやぁ!」
「わ、わおーん! ちがう気持ちよくはな……なくはない!」
「そうですわ、素直になって、受け入れるのですわ。苦しむことを甚振られることを受け入れたその先に、貴女の赦しが待っているのですわ。痛みは生、生は苦、ぶひいいいいいい!」
「今日もまた美少女天使が人類を救ってしまったわね、ふう」
「なんや怒ったか、怒っても大したことできんのやろ。せやから枯れたジジイの方がマシやって言われるんや(ピー)野郎!」
「まだ残ってたのブタちゃん、その喜び方は何?」
「誰が人語を喋っていいと言った、嘶けブタが!」
「なんでこんなことになってるのー? まあいいや、えいやー!」

 …………かくして。

 いつのまにか全滅していたエリューションをほったらかし、リベリスタ達は趣味の世界に全力疾走していった。
 日が暮れ夜が過ぎ、朝日が昇ったその頃、彼らが昨晩何やってのかを思い出して悦に浸ったり頭を抱えたり涙を光らせて逃げ出したりするエピソードなど……。
 もはや、語るべくもない。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
 『ひどい』とはこういうことを言うのだ。

 よく、プレイングを読むときに『筆者が一番述べたい文に赤線を引きなさい』的な作業をすることがあるのですが、モニカさんのプレイングだけ全文赤線が引かれていて脳がバグったのかと思いました。なのでMVP(マゾヒスト・ベリー・ピグ)を差し上げます。

 あと数人のカオスゲージ上げまくっときます。
 理由など、言うまでも無かろうて!