●影主 「仕方がありません」 影が揺らめく。 闇を煮詰めたような男が居た。 初夏の室内だというのに、細身の身体に季節外れのコートを纏って、小さなあごひげを尖らせている。 「盟友の頼みとあらば、快く引き受けるのが心温まる友情というものでしょう」 豊かなバリトンが広く瀟洒なロイヤルスイートに響いた。 年の頃は三十代後半といった所だろうか、その頬は蝋のように白い。 「影主様の仰せのままニ」 瞳を伏せて、答えたのはイタリア訛りの少女。 静かな頷きに、肩で切りそろえられた桃色の髪が踊った。 「して、ご命令は?」 闇より歩み出る影が六。 いずれも日本人男性で、しなやかに引き締まった肉体を小洒落たスーツに包んでいる。 その筋の人間なのだろう。 とはいえ、わざわざ示威的な衣服に身を包んでいるには訳がある。 「エスターテ」 「ハい……」 エスターテと呼ばれた桃色の髪の少女が、静謐を湛えるエメラルドの瞳に映る出来事を語る。 小さな草原で、こぼれたインクのように漆黒の球体が浮かんでいる。 球体は突如脈動を始め、はじけるようにして現れたのは燃え盛る鬣を持った黒い巨馬だ。 万華鏡には遠く及ばぬ、限定的ながら、しかし確かな未来の出来事――。 「ならば」 男が頬を歪める。 「我々は、そのバグホールを守ってみましょう」 温和なようで、有無を言わせぬ重みをもった影主の返答に、口を挟む者は居なかった。 「かの蝮殿も、気が進まない様子ですから――」 青白い肌の男が脚を組みかえる。 「――こちらとしても協力はそれなりで構わないのでしょうから」 こんな所で無為に屍を晒す義理もないというわけだ。 「影主様。おそらく"見られて"イます」 桃色の髪の少女が天を仰ぎ、小さく呟いた。 影主が青白い頬をかすかにゆがめる。 その口に小さな牙が覗いた。 ●黒猫 「俺さ、彼女と見つめあったよ」 毎度ながら珍奇な第一声を放つのは『駆ける黒猫』将門伸暁(nBNE000006)だ。 「恐るべきファミリーだ。 映画俳優みたいなロンゲのおっさんと、娘さんに黒服がずらり。 どうにも大変でいけないね。猫の手を借りたい位忙しいってのは冥利なのかも知れないが」 やっぱり、よくわからない。 「キャットハンズオールフリー、何せラヴ&ピースが一番だから。沙織ちゃんも情勢を調べてるらしいけどね」 痺れを切らせたリベリスタが事情を問いただす。 「とにかくバグホールはいけない、急いで塞いできな」 当然だ。放置すれば凶悪な化け物が現れ、大変なことになるのだから。 伸暁が続ける。 「でも、深追いは禁物だ。 特にあの男と娘、あれはヤベェ。 ともあれ。女の子に手をあげるのは、たぶんよろしくないぜ」 気をつけな。と、伸暁は指を鳴らした。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:pipi | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年05月28日(土)01:44 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●月下の契り 湿った風に流される雲間から、上弦の月が姿を現す。 冷たい光が草地を濡らし、闇の中で対峙する八対八の影を浮かび上がらせた。 「箱舟(アーク)の皆様。ようこそ、おいで下さいました」 良く響く豊かなバリトンに闇が震え、生ぬるい風に木々がざわめく。 口を開いたのは影主と呼ばれる男だ。 闇を編み上げたよな季節外れの黒いコートを身に纏っている。 対峙する片側――黒服の男達――の主格である。 「金融証券を営む、夜想と申します」 本当か嘘かも分からない、場違いな挨拶が夜に響く。 そもそも、まるでそうは見えない。 こんな挨拶であれば、いっそ俳優か、さもなければ素直にヤクザとでも紹介されたほうがよほど得心が行く。 「こっちが来ることをわかってて戦うなんて、凄い自信ね」 もう片側に位置する『月下夢想』依々子・ツア・ミューレン(BNE002094)が嘯く。 立て続けに事件を起こすフィクサード達の目的に興味はあった。 「いやはや、色々と事情があるものでして」 男が顎鬚を撫でつけ、傍らにちらりと視線を送る。 視線の先、宙に浮かぶ漆黒の球体には、闇を照らす月の光も届いていない。 示威的な黒服に身を固めるフィクサード達の目的は、その球体の守護だった。 いや一人、その闇の使途達と轡を並べるには、あまりに似つかわしくない桃色の髪の少女が居る。 エスターテと呼ばれるその少女は、か細い指で影主のコートをぎゅっと握った。 黒服達が視線を合わせる。 「チェインライトニングぶっ放すから、全員そのバグホールから離れなさい!」 高ぶる緊張の中で、『重金属姫』雲野 杏(BNE000582)の声が闇を切り裂いた。 影主が、静かに首を振る。 「それは出来ません」 静かな、しかし強固な否定の意志が、闇の男を覆っている。 「じゃあ、その少女だけでも、離れなさい。いくらなんでも女の子に手を上げるのは嫌なのよ」 「なるほど」 杏の雷光のような宣言に、影主が再び顎鬚を撫で付ける。 しばしの沈黙が流れた。 「これは提案であります」 破ったのは、少女の凛とした声だ。 赤い外套が風にはためく。 「私達は敵同士でありますが、私達の目的は蹂躙ではなく、貴方達の目的は死守ではない」 「ほう」 影主が片眉を吊り上げる。 「戦う力を持たないフォーチュナは、最低二十メートル離れて欲しいのであります」 提案した『イージスの盾』ラインハルト・フォン・クリストフ(BNE001635)の視線が、闇を射抜く金色の槍のように影主に注がれる。 「これはこれは……」 影主の相槌に、エスターテの髪が拒否の形に揺れる。コートの裾を掴む指先は震えていた。 「その圏内に居れば、望むと望まざると巻き込まずにはいられないのであります」 ラインハルトが述べ終え、森に静けさが舞い戻る。 月影に隠れる影主の表情を読み取ることは出来ない。 提案を見守っていた『元・少尉官』酒呑 雷慈慟(BNE002371) の長いマフラーが風になびいた。 相手に不穏と思われる動きを避けてのことだろう。彼はその口を結んだまま微動だにしていない。 「できれば、エスターテちゃんを下がらせて欲しいな」 沈黙に耐えかねたように『臆病強靭』設楽 悠里(BNE001610)が述べるが、ほどなく夜は今一度の静寂に包まれた。 「それでは、私達からも一つ」 再びバリトンが響いた。 「皆さんのご提案を一つ発展させて」 生唾を飲み込んだのは誰か。 「戦列を離れ、あるいは深い傷を負い、戦闘要員ではなくなった者もそれ以上は狙わない……というのは、いかがでしょう?」 再び生ぬるい風がリベリスタ達の首筋を撫でた。 倒れた相手を人質にするという作戦の根幹を揺るがす提案だ。 作戦はどこまで見抜かれているのか。 影主は、咄嗟の返答を決めかねるリベリスタ達を一瞥して再び微笑む。 「いえ、いいでしょう」 自信か、勝算か。影主が静かに哂っている。 「あなた方のご提案だけで結構です」 見抜かれてはいるのだろう。だがなぜ。 コートを握る少女の手が、静かに振り払われた。 影主が黒服の男達の中から歩み出る。 「それでは」 男の蝋のように白い手が差し出された。 ラインハルトは、小さな指を覆う白い手袋を外して、死人のような手を握り返す。 「協定の成立を祝いましょう」 影主が白い歯を見せて笑う。 鋭い牙が覗いた。 黒服の男の一人が、エスターテを下がらせる。 少女の戦線離脱を見届けるように、これまで動かなかったリベリスタ達とフィクサード達は、静かに散開を始めた。 ●戦場の夜風 「飛ばしていくぜ」 戦闘の口火を切ったのは『まめつぶヴァンプ』レン・カークランド(BNE002194)だ。 黒服の中でも一際体格のよい男に、二本のナイフが鋭く突きこまれる。 「ぐッ」 白刃と共に頭部に迫る巨大な黒い鉄槌を、しかし肩に受けて黒服が呻く。 戦場に立つ誰をも上回る素早い一撃だった。 剃刀を思わせる黒い瞳がレンを睨み付ける。 だが彼は手にしたサブマシンガンをレンに向けたまま、引き金を引くのではなく、その力を一気に高めることを選んだ。 デュランダルの力を持っているのであろう。 大気が震え、闘気が漲る。 それを合図として、リベリスタとフェクサードの両陣営は、持てる力を次々に解放していく。 その力の奔流に大地が揺れた。 攻撃を終えたレンが身を翻す。 その一瞬を逃さず、9mmパラベラム弾がレンの胸に鋭い牙を立てた。 レンは身悶えそうになる激痛を制し、射線の向こうを一瞥する。 いつ撃ったのか。その一撃はあまりに速い。 そこでは、まだ身構えてもいなかったはずの黒服の銃口が硝煙をなびかせていた。 それはリベリスタ達の知る技ではない。 だが未知の存在に油断してはいられない。 「行くでありますッ!」 剣を振りかざすラインハルトの高らかな宣言と共に、白き魔弾がデュランダルを襲う。 間一髪、これをかろうじて回避した黒服だったが、続く炎の炸裂にその身を焼き焦がされた。 「うふふ……本物の魔術をみせてあげるわ~」 依々子の視線の先で、前線に立つ三名の黒服が炎の洗礼を浴びていた。 爆風が収まる前に、再びレンがスティレットを繰り出す。 なおも迫る黒い鉄槌を今度はかわして、黒服がマシンガンを構えた。 しかしその銃口が火を噴く前に、前衛を守るフィクサード達に光を纏った矢が降り注ぐ。 『不動心への道程』早瀬 直樹(BNE000116)の強い信念が三名の黒服を射抜いた。 直樹の立ち位置は、黒服達にとって厄介なのだろう。 黒服の一人、ナイトクリークが散開する後衛へ向けて走り出した。 僅かな焦りの表情を浮かべた前線の黒服へ、リベリスタ達は執拗な連撃を続ける。 「ほらほら、痺れちゃいなさい!」 杏がギターをかきならし、雷光を伴うディストーションが戦場を覆い尽くす。 あたりにイオンと焼け焦げた血肉の臭いが立ち込めた。 宣言通りの強烈な雷撃にフィクサード達が呻く。 さらに、デュランダルの眼前に悠里が躍り出た。 だが、その蹴撃が構えられる瞬間、前衛に立つもう一人の黒服が動いた。 かばうつもりなのだろう。 「やらせん」 だが雷慈慟の怜悧な視線はその瞬間を逃さなかった。 銃剣から放たれた弾丸を気塊が覆っている。 それは着弾と同時に糸となり、クロスイージスの腕に突き刺さる。 悠里の蹴撃は、妨げられることなく疾風のように黒服に迫った。 赤い血を撒き散らし、胸を切り裂かれた黒服がよろめいた。 腕を貫かれ、拳銃を取り落としたクロスイージスの怒りの視線が雷慈慟に注がれる。 とはいえこれも策の内。 望むところだ。 仲間をかばう心算だったはずの黒服が、怒りに任せて雷慈慟に十字を切る。 神なる光に身を焼かれ、雷慈慟の瞳孔が激昂に震える。 しかし彼が作った敵の隙に、『適当人生』マーシャ・ヘールズ(BNE000817)が乗った。 全身から放たれた気糸がデュランダルの全身を拘束し、その動きを完全に封じた。 そのとき、黒服達の間を縫うように正確無比なライフルの火線が走る。 直樹が放った鏃と同種の光を纏い、レン、悠里、マーシャ、ラインハルトを襲った。 さらにマグメイガスの猛毒を帯びた弾丸が杏に直撃する。 さしたる一撃ではない。しかし全身を蝕み、徐々に力を奪う毒の術だ。 そして――走る火線の中をどうやって回り込んだのだろう。 未知の技を駆使する黒服が、レンの背後に立っていた。 戦慄が走る。 振り返る間もない必殺の一撃に、おびただしい血液が噴出した。 レンの意識が遠のいてゆく。 その膝が震え、ゆっくりと崩れ落ち―― ――ま、だ、だ! 最早その身に立ち上がる力など残されていないはずだった。 「まだだってッ、言ってんだろッ!!」 遠のく意識を奮い立たせて、レンが踏みとどまる。 こんな所で終わるわけにはいかない。 レンの意思は運命を従え、死神の凶刃を打ち払った。 「仲間が頑張ってるのに、倒れていられねーよッ!!」 「ほう……」 それまで、遠巻きに戦場を見ているだけだった影主が顎鬚を撫でる。 ●運命の輪 激戦が続いている。 それほど長い戦いではなかったはずだが、戦況は消耗極める膠着状態となっていた。 マーシャの更なる一撃は、いまだ動けぬデュランダルに止めをさすことなく、憤怒を打ち払ったクロスイージスに防がれた。 そこへ再び黒服達の光弾と早撃ち、火炎の爆撃が襲う。 直樹が黒き鉄槌を受けるも、駆けつけた依々子と共に敵前線へ苛烈な一撃を加える。 そして力強くリフを刻み、放たれ続ける杏の雷撃はフィクサード達を確実に消耗させていた。 敵デュランダルが受けていた傷を一身に背負い、クロスイージスの身体にも傷が目立ってきている。 だが消耗しているのはリベリスタ達とて同じ。 動かぬ戦況を打ち破るように、少女が剣を掲げた。 「立つのでありますッ!」 ラインハルトの声が高らかに響く。 戦場に光が満ちた。 ラインハルトの闘気がリベリスタ達に降りかかる災厄を打ち払う。 雷慈慟の怒りが、杏を蝕む猛毒が消えていった。 後陣では、一際俊敏な黒服が軽やかなステップを踏む。 放たれる至近の銃撃は依々子を、直樹を、次々に撃破する予定だった。 だが、それを一身に受けたのは依々子だ。 「目的がなんであれ、勝たせてもらうわ」 彼女はふらつく足元を叱咤して、なおも立ち続ける。 「そのための私達なんだからッ!」 リベリスタ達が死力を振り絞る。 レンがスティレットを構えて突進した。ナイフは狙い違わずクロスイージスの胸に吸い込まれる。 仕立てのよいドレスシャツに、赤黒い花が開いた。 「これは、これは」 凄惨な光景に影が哂う。 「少々、まずいようです」 闇が揺らめいた。 突如、腰の小さな拳銃を抜き放つこともなく、影主が悠里の眼前に迫る。 青白い顔が哂っている。 速い。姿勢を変える間もなく、その蝋のように白い掌がそっと悠里の腹部に押し当てられた。 衝撃が襲う。 何かされたことは理解できる。痛みも感じない。 ただ頭の中が真っ白になっただけだ。 ありえなかったはずの隙を見出した影主の鋭い一撃に、悠里が倒れた。 前線の只中に躍り出た影主に遮られ、今にも倒れそうなデュランダルへの射線が中々定まらない。 影主の参戦で新たに生じた陣形を崩すように、ラインハルトの重く強烈な白刃が唸りをあげる。 それをかわした影主だったが、畳み掛けるようにマーシャが鋼糸を繰り出す。 身をそらすも、僅かに頬をかすめた影主に雷慈慟が銃剣の一撃を放った。 間一髪。執拗な攻撃をなおも避け続けるが、そこで敵陣に一瞬の隙が生まれた。 だが、そのタイミングで動ける者は誰もいない。 背筋が冷える。 いや――いないはずだった。 風を切り裂く蹴撃が、地を這うようにクロスイージスに迫る。 「簡単には逃がさないからね!」 突然の不意打ちに、クロスイージスが血煙を舞い上げる。 倒されたはずの悠里の攻撃を、誰が予想しただろう。 あるいは、近くに桃色の髪の少女が居れば予言したであろうか。 その手で運命を引き寄せた悠里が立ち上がっていた。 決死の思いで踏みとどまるクロスイージスだったが、続く火炎の炸裂と、光弾を防ぎきることは出来なかった。 依々子と直樹の攻撃に、クロスイージスとデュランダルが倒れた。 「これは……提案でありますッ!」 肩で息する少女の声が響く。 「私達は敵同士でありますが、私達の目的は蹂躙ではなく」 途切れる声に、口を挟む者は居ない。 「貴方達の目的は死守ではない!」 戦いの疲労に震える手で、しかし握り締められた白刃の切っ先は、倒れたデュランダルの首に突きつけられていた。 「此処で退いて頂けるなら、貴方達は家族を喪わず済むのであります」 交渉が成立しなければ、彼等は本当に『家族』を失うことになるのだろう。 鋼糸を構えるマーシャの殺意は本物だった。 汗に湿った下着が豊かな胸に張り付いている。 じりじりとした時間が流れた。 突如。乾いた音が戦場に響く―― ●紫煙の香 影主が掌を打ち付けている。 リベリスタも、フィクサードも、それが拍手と理解できるまでに数瞬の間があった。 「これは私達の負けですね」 影主がにこりと微笑む。 「お見事でした」 影主はマーシャにちらりと視線を送り、ゆっくりとあとずさる。 「これ以上の消耗は、互いを利さないでしょう」 リベリスタ達も限界だった。 これ以上の戦闘は、どちらにとっても命の犠牲が伴うだろう。 駆け寄るエスターテを、黒服の引き締まった腕が遮った。 直樹が無言でバグホールに歩み寄り、その手を漆黒の球体にかざす。 危険に命を晒しても勝ち得た思いがここに成就した。 世界を破壊するゲートは揺らめき、消えていく。 黒服の男達から、嘆息が漏れた。 戦いは終わった。 ある者は肩を借り、ある者は足を引きずり、ゆっくりとその場を去ってゆく。 後には満身創痍のリベリスタ達と、影主と桃色の髪の少女だけが取り残された。 「いつかまた、お会い致しましょう」 影主は深々と一礼すると、コートを翻し、少女もそれに習う。 「お疲れ様」 夜風が吹き、レンが力なく笑った。 「ユーリ、今日は頑張ったから肉が食べたいぞ」 膝を笑わせたままの悠里が笑みを返す。 各々が、それぞれの思いを胸に歩み去る中で、男が戦場を振り返る。 そこにはかつて、世界を破滅させる漆黒の球体があった。 彼等がそれを止めたのだ。 救われた世界に、良質な煙草の香りが漂った。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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