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おさわりOK! 情熱のビキニ・ダンス・パラダイス!

●あなたをかきたてる情熱的ダンスシーン
 情熱的な赤いビキニ姿。
 腰をなめらかにくねらせて、ポールを掴んでいる。
 くるくると回り、そして時には挑発的に微笑み、色とりどりなスポットライトに照らされた肢体をどこか誇らしげに見せつけた。
 じっとりと汗ばんだ肌は野性的に焼け、四つん這いで近づいてくる。
 豹のような扇情的なポーズで、吐息のかかる距離にまで胸を寄せてきた。
 そして、ビキニの端を指でつまみ。
「俺を見てくれええええええええええええええええええええ!!」
 スキンヘッドの筋肉男がダンサブル脱衣。
 サンバのリズムで腰をくねらせ波打つ筋肉マーベラス。
 ボンバヘッ!(ボンバヘッ!)
 大波バンババンバン、尻の筋肉が小刻みに震えあなたへと高速で迫って行った。

●という予知を見たんだ
「ヴぁあああああああああああああああああああああああ!!」
 カレイドなんちゃらの部屋から転がり出てきたアイワ・ナビ子(nBNE000228)が、頭を抱えて床にぶっ倒れた。
 高速でごろんごろん転がる。
「ちくしょおおおおお! 情熱ビキニのダンスクラブだって言うから期待したのに筋肉祭りじゃねえかよおおおお! 騙したなァァァァァァ! 騙してくれたなァァァァァァッ!!」
 床にガンガン頭を叩きつけるナビ子。
「忘れろおおおお! この視覚情報を忘れろおおおおおお!」
「おい待て忘れるな! せめて説明してからにしろ!」
 暴れるナビ子を数人がかりで押さえつけ、とりあえず説明しろと訴えかける。
「うっ、うう……思い出したくない、けど思い出さないといけない……フォーチュナの……ジレンマ」
「カッコイイ言い方で誤魔化すな」
「ちっ」
 お行儀悪く舌打ちすると、ナビ子は観念したように大人しくなった。

 とある夜のお店は、踊り子さんにおさわりし放題がウリのお店だった。
 看板に掲げた赤いビキニパンツもあいまって、熱狂的な男性客で溢れかえったが……フタを開けたらそこは筋肉祭り。そう言えば看板に『男の』と書いてなかったのを(店員含め)全員が思いだし、そして泣きながら逃げ帰ったと言う。
 勿論店はつぶれ色々不幸が重なってダンサーだけが取り残され、なんやかんやあってノーフェイス化したという。
「ヴェーイ……」
 凄まじく嫌そうな顔で、ナビ子はそこまで語った。
「ター……」
 ダンサーの数は5体。
 屈強なボディとダンサブルな身こなしで意外と強いんだとか
「セイヤー……」
 彼らを倒し、世界にわずかな平和を取り戻すのだ、リベリスタ達よ!



■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:八重紅友禅  
■難易度:NORMAL ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 9人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2012年05月31日(木)23:44
八重紅友禅でございます。
ボイン天国かと思ったか、俺だよ!

●ビキニダンサーズ
ダンサブルな筋肉男子の集いです。
ノーフェイスです。
これ以上の説明はきっと必要ない筈だ。

参加NPC
 


■メイン参加者 9人■
ナイトクリーク
リル・リトル・リトル(BNE001146)
覇界闘士
加奈氏・さりあ(BNE001388)
ナイトクリーク
一堂 愛華(BNE002290)
ソードミラージュ
安西 郷(BNE002360)
クリミナルスタア
イスタルテ・セイジ(BNE002937)
マグメイガス
セレア・アレイン(BNE003170)
ホーリーメイガス
乃々木・白露(BNE003656)
ホーリーメイガス
石動 麻衣(BNE003692)
レイザータクト
聖火 むにに(BNE003816)
   

●屈強な男子がジーンズやシャツやブリーフパンツをダンサブルに脱ぎ捨てるストリップショーに多大な需要があることを知る者は意外と少ない。
 ……という話をするつもりは毛頭ない。安心して欲しい。
 なので。
「ぼんばへっ!」
 『シューティングスター』加奈氏・さりあ(BNE001388)が荒ぶりポーズでにゃんにゃん踊り出しても一向に構わない。
「正義にゃんことして怪人キンニクダルマンは許せないのにゃっ! 特に……あ、え……許せないのにゃ!」
「あ、特に理由ないんですね……」
 ノリなんですね、と『のんびりや』イスタルテ・セイジ(BNE002937)はぼーっと語った。
「所で、ナビ子さんの紹介する依頼ってどうしてこんなのばっかりなんでしょうか?」
「イジメか何かじゃないスかね」
 さらっと。
 『小さな侵食者』リル・リトル・リトル(BNE001146)は頭の後ろで手を組みつつ小石を蹴った。
「ダンサーがどうって言うから期待したんスけどね。冷静に考えたらあんまり関わりなかったッスよ。まあでもとりあえず言わせてもらうとッスねえ……」
 ぱっと空を見上げるリル。
「テメェら踊りたいんじゃなくて筋肉見せつけたいだけッスよねえええええ!」
「そうだぞ畜生! なにがおさわりOKだ! 男のどこに触れってんだ、大胸筋か、腹直筋か、上腕二頭筋か!? 俺は正直内股をさするのが好きだがそれは女の子に限っての話でだなぁ……!」
「え、なにそれキモい」
「キモい!?」
 真っ青になって振り返る『愛の宅急便』安西 郷(BNE002360)。
 そんな彼を押しのけて『聖なる業火』聖火 むにに(BNE003816)がスライドインしてきた。
「あああああっオレダメなんだよ! こういう奴だめなんだ! むさくるしい奴は生理的に受付ねぇんだよ! くっそ全部燃やす!」
「ねっ、ホントだよぉ!」
 『ラブ ウォリアー』一堂 愛華(BNE002290)も一緒になってぷんすかする。
「細マッチョの方が好きなのよぉ、彼氏みたいにぃ」
「……アァン?」
 むににがカミソリみたいな目つきで振り向いた。藤田和日郎的なサイコ目である。
 ビクッとする愛華。
 『┌(┌^o^)┐の同類』セレア・アレイン(BNE003170)が彼女等を無視してエネミースケッチに矢印やら何やらを書き込んでいる。
「コレはダンサーAでこっちがB……いや、レッドとブルーの方がキャラ立ちしそうな気がする。フ、フフ……」
 横から覗き込む『おとなこども』石動 麻衣(BNE003692)。
「変な笑い方して、どうしたんです」
「うん、カップリングで楽しもうと思って」
「……」
「男の園だったわけでしょ? そうなってるとイイナって……いや、なってないとおかしいって」
「……」
 盛大に顔を反らし、メガネでも直すようなしぐさをする麻衣。見なかったことにしたらしい。
「こんなのは詐欺です。詐欺百貨店です。こんなのは殲滅すべきなんです。ただし薔薇の似合う美青少年なら大歓迎ですよ」
 ある意味セレアの同類だった。
 何故か彼女の熱い視線を受け、『悠々閑々』乃々木・白露(BNE003656)がかくんと首をかしげる。
「んー……男の人と女の人で反応が違うの? ビキニだけで風邪ひかないのかなあ?」
「おい白露てめええええええ!」
「カマトトぶってんじゃねえぞテメェ!」
 むににと郷に両側から捕まれて揺すられる白露。
「14歳男子だろうが、妄想適齢期だろうが! 『エッチなことってなあに?』とか天使か貴様ァ!」
「マシュマロほっぺかお前はァ! ショタ層狙いかァ!」
「え……褒められてるの? 貶されてるの?」
「気が立ってるだけだと思いますよ」
 とりあえず混乱気味な仲間を放って置いて、まずは地下のダンスクラブへと足を踏み入れるリベリスタ達。
 彼らの運命やいかに。

●『情熱のビキニダンスパラダイス』またの名をダンスバー。
 七色に光るスポットライトを想像して欲しい。
 大型スピーカーから響く重低音。そしてダンスミュージック。
 腹にズンと来るベース音に合わせ、五人の男達が足踏みを始めていた。
 全員一様にジーンズ、Tシャツ、野球帽という組み合わせである。
 イントロが終わった所で帽子を投げ捨て、潔く、そして素早くジーンズを脱ぎ捨てた。普通ならえっちらおっちら脱ぎそうなものを、彼らは一瞬の早業と豪快な潔さによって脱ぎ捨てて見せる。放り投げる仕草すら男らしかった。見ているだけで汗が飛んできそうな情熱的ダンスである。
 更にシャツを引き裂かんばかりに脱ぎ捨てると、ズンズンと野性味ある動きで踊り始める。
 そう、彼らが今回の敵にしてノーフェイス。『情熱のビキニダンサーズ』である!
「え……えー……」
 なんかポールに巻き付いてくねくねするもんだと思ってたリルは面食らった。
 どこか威圧的で力強く、筋肉をバネにして繰り出される肘や膝は凶器になること請け合い。格闘技で言えばムエタイに近いその動きは、洗練され過ぎて興味が無くてもちょっとは見入ってしまうレベルに達していた。
 が、そんなん彼女等にはどうでもいい。
「うらー、踊り子の本気見せてやるッスー!」
「ダンシングリッパーでぇ!」
 左右の大型スピーカーに飛び乗り、斜め上からの強烈なダンシングリッパーを繰り出すリルと愛華。
 ダンサーズは左右で力瘤を作る様なダブルバイセップスじみたポーズをとると、ズンズンとその場で軍隊のように足踏みして見せた。
 何やってんだコイツと思ったリルだが、自分よりちょっと早めに飛び込んでいた愛華を見てはっとした。
 彼女のクローが相手の身体に届く直前、手首のやや下の骨でクローを弾き、相手の態勢を崩したかと思うと強烈な膝蹴りを叩き込んできたのである。
「あれぇ――!?」
 ステージの後方へ吹き飛んでいく愛華。そのままステージ袖まで転がって、上下逆さのまま壁にぺたんとくっついた。目をぱちくりさせる。
「『屈強なボディとダンサブルな身こなしで意外と強い』……クッ、そう言えばそう言ってたッス!」
 リルはタイミングを微妙にズラして相手の両拳に足の裏を突きつけるとムーンサルト反転。地面に手をついてタンバリン型のクローナイフ(ちなみにこういう武器のことを圏と言う。ギミック・ケンナイフである)を爪先でキャッチ。相手の顎から額までを一直前に切り裂くとそのまま跳ね上げ後転。手でキャッチして相手の肘と激突させた。
「意外とやるッスね!」
 などと言ってる隙に残りのダンサーズが突撃開始。
 全身をバネにした凄まじい跳躍からミサイルのような膝蹴りを繰り出してくる。
 対して――。
「ええい動くな気持ち悪い!」
 むににが閃光弾を投擲。フラッシュバンにダンサーズがのけ反った。
「あ、動かなくても駄目だ! 存在そのものが許せねえー!」
 頭をぐしゃぐしゃやって叫ぶむにに。
「くらうにゃー! せいにゃー!」
 横からすり抜けて行ったさりあが凄まじい速度で猫パンチを叩き込んだ。
 効果音でいうと『べべべべべべべべしっ』である。
 それがなんだか、シリアスパート終了のベルに聞こえた。
「や、やーん!」
 スキップみたいな挙動で追いかけてくるダンサーから、涙目になりつつ逃げまどうイスタルテ。
 バウンティショットを一生懸命撃ちこむが、大胸筋を強調するかのように振り上げられた両肘んひよってがしがしと打ち弾かれていく。本当に何なんだよあれ。
 と、そこへ割り込む郷。
「これだけは、この技だけは出したくなかった。だがやらなければならん……行くぞ、ソニィィィッィック――」
 迫るダンサーの足元へスライディング。シンクロナイスドスイミングよろしく途中でばしっと片足を振り上げた。
「ゴールデンボォォォルァア!」
『アハァン!?』
 ゴールデンボールがスパーキングした。
 なんとも言えないぐしゃっとした表情をして蹲るダンサー。
 蹴りつけた方の郷もまた、何か共感のようなものを感じて蹲る。
 イスタルテ達は首をかしげるばかりである。
「……あ、隙ありです!」
 バウンティショットをべしべし叩きこんでみる。
 こういう時は空気を読まないポジションにいる白露もまた、ダンサーの尻だか股だかに向かってマジックアローをしこたま撃ちこむ。
「ごめんねお兄さんたち。……でも水着で踊るのって、どんな人が見るんだろう」
「なるほど、同じ痛みを分かち合って……んーでももう少し絡みが欲しいかなぁお姉さん」
 フレアバーストしつつ一生懸命妄想を膨らませているセレア。
「…………」
 白露は穏やかな笑顔の裏で、『そっか、こういう人が見るんだ』と思った。
 かと思えば、麻衣が尻にマジックアローをしこたま叩き込んでいる。
 もう尻が『ふえぇ……ハリネズミ状態だよぉ』ってくらいになった段階で、麻衣は一際大きいマジックアローをダンサーの尻に叩き込んだ。
「ノーフェイスというだけに飽き足らず、こんな害悪はこの世に存在する価値なし!」
『ハハァァァァァン!?』
 嘶きながら消滅するダンサーに、セレアはちょっと通な目をした。
「……ほう、麻衣さんも分かってるクチかしら?」
「何がです?」
 麻衣は吐き捨てるように言うと、懐から美少年写真集を取り出した。
 それがグリモアールだなんて、まさか言うまい。

 ダンサーを一人失ったくらいで俺たちは怯まない、みたいなテンションがダンサーズにはあった。
『オォォォォォォォォ兄貴ィィィィィィィィイ!!』
 頭の後ろで手を組むと、スキップと膝蹴りの中間みたいな奇怪な動きでとびかかってくる。
 それも二人で巧妙に入れ違って襲い掛かると言うコンビネーション。
「フッフーゥ、幼馴染のブルーとイエローの華麗なコンビネーション! お姉さんうっとりしちゃう! もっともっとー!」
 うっかり『もっと脱げ』くらいは言いそうなセレアをよそに、愛華は全力でダンサーズに対抗していた。
「ううぅ、赤ビキニなんて見たくないのに! 『この粗品がぁ』とか言ってればいいの? いや見ないし怖いし怒っちゃうし……って触んじゃねえごるぁああああ!」
 ダンサーに蹴りを叩き込む愛華。相手の腰に綺麗にヒットした蹴り……だったが、横から割り込んできた別のダンサーズに膝蹴りと肘打ちを繰り出された。身体がべきんと捻じ曲がる感覚と共に、愛華の意識がフッと消える。一瞬であった。
「キター! ここでまさかの三角関係ー!」
「それどころじゃないだろセレア! 興奮してないでフレアバースト!」
「分かってる分かってるーぅ、じゅる」
 口角の何かを手の甲で拭いながら火を放つセレア。
 郷は未だに股間を抑えて蹲っていた。ついでに尻も抑えていた。
 なんだか知らないが最初に一撃で自分にまで多大な精神ダメージが入っていたらしい。
「すまん、もう少ししたら戦線に復帰す……うおおやばい!」
 三人のダンサーズがアドミナブルアンドサイのままダブル膝ドロップを繰り出してきた。見た目にはただの筋肉アピールだが、実際やると凄まじく重量と硬度のあるプレス技なのだ。
 必死に屈んでかわすセレアと郷。
「みゃぎん!?」
 後ろにいたイスタルテと白露に思い切り命中した。
 当たり所が悪かったのか昏倒する白露。
「……きゅう」
「うわーっ、白露さーん! しっかりして下さいー!」
 慌てて揺するイスタルテ。そんな彼女を三方向から囲みにかかるダンサーズ。犯罪臭しかしない絵だが、実際やったとしてもただの犯罪なので安心して欲しい。
「や、やーん……」
 涙目になってプルプル震えるイスタルテ。
 と、そこへ。
「美少年になんてことするんですか!」
『ハァァァン!?』
 ダンサーの尻に(また)マジックアローがぶち込まれた。
「うおおおおおおお死ねええええええええ!」
 炎を乱射しながら突っ込んでくるむにに。
 ダンサーズを軽くあぶると、そのまま本の背表紙でべっこべっこ殴りまくった。
「テメェらが倒れるまで殴るのをやめねえ! オレに触るな、見せるな、息すんなあああああ!」
 といいつつ馬乗りになってしこたま殴り続けるむににである。
 残りのダンサーズは不利を悟ったのか後退。
 そうはさせるかとばかりにリルとさりあが飛び掛った。
「柔よく剛を制す。アンタたちにはしなやかさが足りないっス!」
「でも怪人キンニクダルマンとしてはまっとうな姿だと思うにゃ! 感心するにゃ!」
「してる場合スか!?」
 等と言いながらリルは凄まじい連続攻撃を叩き込み、隙間を縫ってさりあも連続ねこぱんちを叩き込んだ。
『ハ、ハハハァン!?』
 ダンサーは(なんでか分からないが)情けない声をあげ、キラキラ汗を散らしながらぶっ倒れたのだった。

●筋肉ノリ
「ダメ―ジ量を服の破れ具合で表現するって大事だと思うんだ俺」
「にゃっ!」
 郷が誰かの言葉を代弁した。さりあ、荒ぶる猫のポーズ。
 気絶した愛華と白露をそれぞれ背負い、日の当たる場所へと出てくる。
「ふう、何度殴りかかりそうになったことか」
「なんかぬるってしてた……燃やしたのに……あれ汗だ絶対……」
 爽やかに息を吐く麻衣の横で、むににが死んだ目をしている。
「あの、よかったら膝枕とかしましょうか?」
「……いや、今回はそういうのなくて大丈夫だわ」
 口元をぐっと拭うセレア。
「頑張ってる男子の味だった」
「いつの間に吸血を……」
「まあ何にしろ」
 徹夜明けの漫画家みたいな目をして、リルは空を見上げた。
「これでもう、エロエロ詐欺は起きないッスよ」
 意外とダンスだけはマトモだったなあと、リルは思った。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
お疲れ様でした。
世の中にはこれでご飯食べてる人がいると考えると、世間の広さってものを感じますなあ。